JP6867751B2 - シュー及び当該シューを具備する斜板式コンプレッサー - Google Patents

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Description

本発明は、シュー及び当該シューを具備する斜板式コンプレッサーの技術に関する。
従来、シュー及び当該シューを具備する斜板式コンプレッサーの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、斜板式コンプレッサーに用いられるシュー(摺動子)が記載されている。当該シューは、ピストンに設けられた凹部と摺動する球面部と、斜板の表面と摺動する平面部とを具備している。そして、当該シューの平面部は、その中央を頂点とし高さが15μm以下である極めて曲率半径の大きな滑らかな凸曲面とされている。
このような構成により、当該シューと斜板との間に、シューの平面部の中央に向かうにつれて当該平面部と斜板の表面とがなす角度が滑らかに減少するくさび状の隙間が形成される。このため、潤滑油の供給量が少ない過酷な潤滑条件の場合(低速運転時)でも、くさび効果により当該隙間に潤滑油を引き込んで油膜が形成され易くなる。これにより、焼き付きが防止される。
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、斜板の材質が合成樹脂等の軟質物である場合、特に高負荷時には斜板の表面がシューの平面部の形状にならって変形し易くなるという問題があった。斜板の表面がシューの平面部の形状にならって変形すると、くさび状の隙間がなくなるため、くさび効果を得ることができない。
特開昭57−49081号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、被摺動部材の変形を抑制することができるシューを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、第一可動部材の凹状曲面と摺動する第一摺動面と、前記第一摺動面と連続するように、かつ、前記第一摺動面と反対側へ膨出するように形成されて第二可動部材の平坦面と摺動する第二摺動面と、を具備し、前記第二摺動面は、当該第二摺動面の外周縁を含むように当該第二摺動面の外周に沿って設けられた曲面状の外周部と、当該第二摺動面の中央に当該外周部と連続して設けられ、当該外周部よりも曲率半径が大きくなるように形成された中央部と、を具備し、前記第二摺動面は、当該第二摺動面の前記外周縁から前記中央部の頂点までの高さである膨出高さが15μm以下となるように形成されており、前記中央部は、直径5mm以上の範囲に亘って、且つ、当該中央部と前記外周部との境界から当該中央部の頂点までの高さである膨出高さが3μm以下となるように形成されているものである。
請求項においては、シュー及び斜板を具備する斜板式コンプレッサーであって、前記シューは、可動部材の凹状曲面と摺動する第一摺動面と、前記第一摺動面と連続するように、かつ、前記第一摺動面と反対側へ膨出するように形成されて前記斜板の平坦面と摺動する第二摺動面と、を具備し、前記第二摺動面は、当該第二摺動面の外周縁を含むように当該第二摺動面の外周に沿って設けられた曲面状の外周部と、当該第二摺動面の中央に当該外周部と連続して設けられ、当該外周部よりも曲率半径が大きくなるように形成された中央部と、を具備し、前記第二摺動面は、当該第二摺動面の前記外周縁から前記中央部の頂点までの高さである膨出高さが15μm以下となるように形成されており、前記斜板は、前記平坦面に樹脂コーティング層を有するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、被摺動部材(第二可動部材)の変形を抑制することができる。また、潤滑油の供給量が少ない過酷な潤滑条件の場合でも、第二摺動面に油膜を形成し易くすることができる。
請求項においては、斜板の平坦面に樹脂コーティング層が形成されていても、斜板の変形を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るシューが用いられる斜板式コンプレッサーの全体的な構成を示した側面断面図。 伝達機構を示した側面図。 最大容量時における伝達機構を示した側面図。 伝達機構を示した平面図。 斜板とピストンとの係合部を示す側面断面図(一部拡大図)。 (a)本発明の一実施形態に係るシューの側面図。(b)同じく、平面図。 (a)本発明の一実施形態に係るシューの第二摺動面を概念的に示した側面図。(b)本発明の一実施形態に係るシューの第二摺動面と斜板との摺動部分を概念的に示した側面図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
まず、図1から図5を用いて、斜板式コンプレッサー1の構成の概要について説明する。
斜板式コンプレッサー1は、例えば車両用の空調装置等に用いられる斜板式のコンプレッサーである。斜板式コンプレッサー1は、主としてハウジング10、回転軸20、ロータ30、斜板40、ピストン50、シュー200、ばね70、制御弁80及び伝達機構100を具備する。
図1に示すハウジング10は、略箱状に形成される。ハウジング10の内側には、クランク室10aが設けられる。ハウジング10の前後中途部には、シリンダブロック11が設けられる。
シリンダブロック11には、シリンダボア11aが形成される。シリンダボア11aは、軸線方向を前後方向へ向けた円形断面を有するように形成される。なお、シリンダボア11aは、図1において1つしか示されていないが、周方向に間隔をおいて複数形成されている。シリンダボア11aにおいて後述するピストン50の後方には、圧縮室11bが形成される。
図1から図4に示す回転軸20は、軸線方向を前後方向に向けて配置される。回転軸20は、ハウジング10の中央部に回転可能に支持される。回転軸20の一端部(前端部)は図示しない駆動源に連結される。回転軸20には、円環板状の止め輪21が設けられる。止め輪21は、回転軸20の後部に固定される。
図1から図4に示すロータ30は、軸線方向を前後方向へ向けた略円板状の部材である。ロータ30は、その軸線方向が回転軸20の軸線方向と一致するように、当該回転軸20に固定されている。これにより、ロータ30は、回転軸20と一体回転可能に形成されている。ロータ30は、ロータ側アーム31を具備する。
ロータ側アーム31は、ロータ30の後部(斜板40と対向する側)に設けられる。ロータ側アーム31は、ロータ30から後方に突出するように形成される。ロータ側アーム31は、ロータ30の後部に当該ロータ30と一体的に形成される。ロータ側アーム31は、ロータ30の周方向に互いに間隔をおいて2つ形成される(図4参照)。
斜板40は、円形平板状に形成される部材である。斜板40の中央部分には、回転軸20が挿通される。斜板40は、回転軸20の前後中途部に設けられる。斜板40は、ロータ30の後側に設けられる。斜板40は、回転軸20に対して、前後方向へスライド可能に、且つ、前後へ傾動可能に支持される。なお、斜板40は、回転軸20に固定されていないが、後述する伝達機構100により回転軸20(ロータ30)の回転に伴って回転する。斜板40は、斜板側アーム41を具備する。また斜板40には、樹脂コーティング層42が形成される。
斜板側アーム41は、斜板40の前部(ロータ30と対向する側)に設けられる。斜板側アーム41は、斜板40から略前方に突出するように形成される。斜板側アーム41は、周方向において、2つのロータ側アーム31の間に配置される。
図1及び図5に示す樹脂コーティング層42は、斜板40の両側の板面を被覆するものである。樹脂コーティング層42は、耐摩耗性や低摩擦性を考慮して適宜の合成樹脂材料で形成される。樹脂コーティング層42が形成されていることで、斜板40及びシュー200が共に金属で形成されている場合に、金属同士が直接摺動するのを防ぐことができる。
図1及び図5に示すピストン50は、シリンダブロック11に形成されたシリンダボア11aに対して摺動するものである。ピストン50は、主として係合部51及び頭部52を具備する。
係合部51は、ピストン50の前部を構成するものである。係合部51には、切欠部53が形成される。
切欠部53は、係合部51の前後中途部において、係合部51の径方向内側の側部が切り欠かれたように形成される。切欠部53は、斜板40の外周端部を跨ぐように設けられる。切欠部53の側面には、後述するシュー200が収容される一対の凹部が形成される。当該一対の凹部は、それぞれ球冠状に形成され、前後に対向するように設けられる。当該凹部には、シュー200と摺動する凹状曲面53aが形成される。
頭部52は、ピストン50の後部を構成するものである。頭部52は、シリンダボア11aに対して摺動可能に配置される。頭部52は、係合部51の後方に形成される。頭部52は、軸線方向を前後方向へ向けた円形断面を有するように形成される。頭部52の外径は、シリンダボア11aの内径と略同一となるように形成される。
図1及び図5に示すシュー200は、斜板40とピストン50とを係合するものである。シュー200は略半球状に形成される。シュー200は、ピストン50の切欠部53に形成された凹部に収容され、斜板40の外周端部の前後にそれぞれ配置される(図5参照)。シュー200の構成の詳細については、後述する。
図1に示すばね70は、斜板40を付勢するものである。ばね70は、圧縮ばねである。ばね70の中央部には、回転軸20が挿通される。ばね70は、伸縮方向を前後方向へ向けた状態で、斜板40の前後にそれぞれ配置される。これにより、ばね70は、斜板40を前後から付勢している。
図1に示す制御弁80は、クランク室10aの内圧を調整するものである。制御弁80は、ハウジング10の後部に配置される。
伝達機構100は、ロータ30の回転に伴って斜板40を回転させるものである。また、伝達機構100は、斜板40の傾動を案内するものである。なお、図1、図2及び図4においては、斜板式コンプレッサー1の吐出容量が最小時の状態を示しており、図3においては、斜板式コンプレッサー1の吐出容量が最大時の状態を示している。
図1から図4に示す伝達機構100は、ロータ30と斜板40とを連結するように形成される。伝達機構100は、主として連結アーム110、ロータ側連結ピン120及び斜板側連結ピン130を具備する。
連結アーム110は、伝達機構100のうちロータ側アーム31と斜板側アーム41とを連結する部分である。連結アーム110は、略前後方向に延びるブロック状に形成される。連結アーム110の前部は、2つのロータ側アーム31の間に配置される。連結アーム110の後部は、周方向に2つに分割される。連結アーム110の当該分割された部分には、斜板側アーム41の前端部が配置される。
ロータ側連結ピン120は、ロータ側アーム31と連結アーム110とを回動可能に連結するものである。ロータ側連結ピン120は、左右に延びる略円柱状に形成される。ロータ側連結ピン120は、2つのロータ側アーム31及び連結アーム110に回動可能となるように挿通される。これによって、ロータ側アーム31と連結アーム110とが、ロータ側連結ピン120を中心として相対的に回動可能な状態で連結される。
斜板側連結ピン130は、斜板側アーム41と連結アーム110とを回動可能に連結するものである。斜板側連結ピン130は、左右に延びる略円柱状に形成される。斜板側連結ピン130は、連結アーム110の後部(2つに分割された部分)及び斜板側アーム41に回動可能となるように挿通される。これによって、斜板側アーム41と連結アーム110とが、斜板側連結ピン130を中心として相対的に回動可能な状態で連結される。
以下では、図6及び図7を用いて、シュー200の構成について詳細に説明する。なお、図6及び図7において示される方向の定義は、図1から図5において示される方向の定義とは異なっている。また、図7は、第二摺動面220の形状の理解を容易にするために、横方向に比べて縦方向(上下方向)を強調して示した概念図として描かれている。
前述の如く、シュー200は、斜板40とピストン50とを係合するものである。シュー200は、第一摺動面210及び第二摺動面220を具備する。
第一摺動面210は、シュー200の下側の面であって、ピストン50の凹状曲面53aと摺動する面(図5参照)である。第一摺動面210は、下方へ膨出するように形成される。第一摺動面210は、ピストン50の凹状曲面53aに沿う半球面状に形成される。
第二摺動面220は、シュー200の上側の面であって、斜板40の平坦面(より詳細には、樹脂コーティング層42)と摺動する面(図5参照)である。第二摺動面220は上方へ、つまり第一摺動面210と反対側へ膨出するように形成される。第二摺動面220は、第一摺動面210と比べて上下方向の距離が小さな形状(平坦に近い形状)に形成される。第二摺動面220は、外周部221及び中央部222を具備する。
外周部221は、第二摺動面220の外側部分を構成するものである。外周部221は、平面視において第二摺動面220の外周(全周)に沿って設けられる。外周部221は、第一摺動面210と比べて極めて大きな曲率半径を有する曲面状(球帯状)に形成される。
中央部222は、第二摺動面220の内側部分(平面視中央部)を構成するものである。中央部222は、平面視において円状に形成される。中央部222は、外周部221の内側に(第二摺動面220の中央に)当該外周部221と連続して設けられる。中央部222は、略平坦状に形成される。より詳細には、中央部222は、平坦状、或いは外周部221よりもさらに大きな曲率半径を有する曲面状(球冠状)に形成される。
中央部222は、第二摺動面220において直径5mm以上の範囲に亘って形成される。つまり、中央部222は、平面視において直径aが5mm以上の円形に形成される。また、中央部222と外周部221との境界bから、中央部222の頂点(最も上方に位置する部分)までの高さ(つまり、中央部222の膨出高さ)h2は、3μm以下となるように形成される。中央部222は、このように直径aと膨出高さh2が規定されることにより、より平坦に近い形状となる。外周部221の外周縁から、中央部222の頂点までの高さ(つまり、第二摺動面220の膨出高さ)h1は、15μm以下となるように形成される。
このように構成される斜板式コンプレッサー1(図1参照)において、図示せぬ駆動源により回転軸20が回転すると、ロータ30は、回転軸20の軸線回りに当該回転軸20と一体的に回転する。すると、ロータ30に設けられたロータ側アーム31も同様に回転軸20の軸線回りに回転する。
ロータ側アーム31が回転すると、ロータ側アーム31の側面(左右内側の側面)と連結アーム110の側面(左右外側の側面)とが互いに当接することで係合する。これにより、ロータ30の回転力が連結アーム110に伝達される。さらに、連結アーム110の側面(左右内側の側面)は、斜板側アーム41の側面(左右外側の側面)と当接することで係合する。これにより、連結アーム110の回転力が斜板側アーム41に伝達される。このようにして回転軸20の回転力が斜板40に伝達され、当該斜板40が回転する。
斜板40が傾斜している場合に当該斜板40が回転軸20の軸線回りに回転すると、斜板40の回転運動は、シュー200を介してピストン50の直線運動に変換される。これによって、ピストン50がシリンダボア11a内を前後に摺動(往復運動)する。ピストン50がシリンダボア11a内を前方へ移動することによって、当該シリンダボア11a内に流体が吸入される。また、ピストン50がシリンダボア11a内を後方へ移動することによって、当該シリンダボア11a内の流体が圧縮され、吐出される。
次に、図1から図4を用いて、斜板40が傾動する機構について説明する。
斜板式コンプレッサー1は、斜板40が傾動する(斜板40の傾斜角度が変動される)ことにより、吐出容量を変更可能に形成されている。この吐出容量の制御は、制御弁80によりクランク室10aと圧縮室11bとの内圧差を調整することによって、斜板40の傾斜角度が変更されることで行われる。
具体的には、クランク室10aの内圧が低下されると、斜板40は、左側面視において時計回りに回転する。この際、連結アーム110は、左側面視において反時計回りに回転することで、当該斜板40の回転(傾動)を適宜案内することができる。これにより、斜板40の傾斜角度が増大される(図3参照)。斜板40の傾斜角度が増大されることで、斜板式コンプレッサー1の吐出容量が増大される。
一方、クランク室10aの内圧が上昇されると、斜板40は、左側面視において反時計回りに回転する。この際、連結アーム110は、左側面視において時計回りに回転することで、当該斜板40の回転(傾動)を適宜案内することができる。これにより、斜板40の傾斜角度が減少される(図2参照)。斜板40の傾斜角度が減少されることで、斜板式コンプレッサー1の吐出容量が減少される。
次に、図5及び図7を用いて、シュー200と斜板40との摺動について説明する。
回転軸20の回転に伴って斜板40が回転すると、シュー200は、斜板40と摺動する。より詳細には、シュー200の第二摺動面220は、斜板40の板面に形成された樹脂コーティング層42と摺動する。
ここで、第二摺動面220と斜板40の樹脂コーティング層42との間には、くさび状の隙間Gが形成されている(図7(b)参照)。当該隙間Gは、第二摺動面220の中央に向かうにつれて第二摺動面220と斜板40の樹脂コーティング層42の表面とがなす角度が滑らかに減少するように形成される。これにより、大きなクリアランスから小さなクリアランスへと潤滑油を引き込み易くすることができる。このため、第二摺動面220と樹脂コーティング層42との間に油膜圧力を発生させることができる。さらに、第二摺動面220の膨出高さh1が15μm以下に形成されているため、第二摺動面220と樹脂コーティング層42との間に油膜を形成し易く(維持し易く)することができる。したがって、焼付きの発生を抑制することができる。
ここで、第二摺動面220には略平坦状に形成された中央部222が設けられているので、第二摺動面220と斜板40の樹脂コーティング層42との接触面積を大きく確保することができる。このため、中央部222が設けられていない場合と比べて、第二摺動面220と樹脂コーティング層42との面圧が低下される。これにより、第二摺動面220と摺動する被摺動部材が斜板40の樹脂コーティング層42のような軟質な材料であっても、当該樹脂コーティング層42をシュー200の第二摺動面220の形状にならって変形させ難くすることができる。このため、高負荷時であっても、くさび状の隙間Gを維持することができ、焼付きの発生を抑制することができる。
以上の如く、本実施形態に係るシュー200は、ピストン50(第一可動部材)の凹状曲面53aと摺動する第一摺動面210と、前記第一摺動面210と反対側へ膨出するように形成されて斜板40(第二可動部材)の平坦面と摺動する第二摺動面220と、を具備し、前記第二摺動面220は、当該第二摺動面220の外周に沿って設けられた曲面状の外周部221と、当該第二摺動面220の中央に当該外周部221と連続して設けられ、当該外周部221よりも曲率半径が大きくなるように形成された中央部222と、を具備するものである。
このように構成することにより、斜板40の変形を抑制することができる。
また、前記中央部222は、直径5mm以上の範囲に亘って、且つ、膨出高さh2が3μm以下となるように形成されているものである。
このように構成することにより、斜板40の変形をより抑制することができる。
また、前記第二摺動面220は、膨出高さh1が15μm以下となるように形成されているものである。
このように構成することにより、潤滑油の供給量が少ない過酷な潤滑条件の場合でも、第二摺動面220に油膜を形成し易くすることができる。
また、本実施形態に係る斜板式コンプレッサー1は、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のシュー200と、前記平坦面に樹脂コーティング層42を有する斜板40と、を具備するものである。
このように構成することにより、斜板40の平坦面に樹脂コーティング層42が形成されていても、斜板40の変形を抑制することができる。
なお、本実施形態に係るピストン50は、本発明に係る第一可動部材の一形態である。
また、本実施形態に係る斜板40は、本発明に係る第二可動部材の一形態である。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、第二摺動面220の膨出高さh1は15μm以下となるように形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、15μmを超えるものであってもよい。
また、本実施形態においては、斜板40の板面(平坦面)に樹脂コーティング層42が形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、斜板40の板面に樹脂コーティング層42が形成されていないものであってもよい。また、斜板40自体が合成樹脂で形成されるものであってもよい。
また、本実施形態においては、中央部222は、外周部221よりも大きな曲率半径を有する曲面状(球冠状)に形成されるものとして説明したが、本発明には中央部222の曲率半径が∞(つまり中央部222が完全な平面)であるものも含まれる。
1 斜板式コンプレッサー
40 斜板
42 樹脂コーティング層
50 ピストン
53a 凹状曲面
200 シュー
210 第一摺動面
220 第二摺動面
221 外周部
222 中央部

Claims (2)

  1. 第一可動部材の凹状曲面と摺動する第一摺動面と、
    前記第一摺動面と連続するように、かつ、前記第一摺動面と反対側へ膨出するように形成されて第二可動部材の平坦面と摺動する第二摺動面と、
    を具備し、
    前記第二摺動面は、
    当該第二摺動面の外周縁を含むように当該第二摺動面の外周に沿って設けられた曲面状の外周部と、
    当該第二摺動面の中央に当該外周部と連続して設けられ、当該外周部よりも曲率半径が大きくなるように形成された中央部と、
    を具備し、
    前記第二摺動面は、
    当該第二摺動面の前記外周縁から前記中央部の頂点までの高さである膨出高さが15μm以下となるように形成されており、
    前記中央部は、
    直径5mm以上の範囲に亘って、且つ、当該中央部と前記外周部との境界から当該中央部の頂点までの高さである膨出高さが3μm以下となるように形成されている、
    シュー。
  2. シュー及び斜板を具備する斜板式コンプレッサーであって、
    前記シューは、
    可動部材の凹状曲面と摺動する第一摺動面と、
    前記第一摺動面と連続するように、かつ、前記第一摺動面と反対側へ膨出するように形成されて前記斜板の平坦面と摺動する第二摺動面と、
    を具備し、
    前記第二摺動面は、
    当該第二摺動面の外周縁を含むように当該第二摺動面の外周に沿って設けられた曲面状の外周部と、
    当該第二摺動面の中央に当該外周部と連続して設けられ、当該外周部よりも曲率半径が大きくなるように形成された中央部と、
    を具備し、
    前記第二摺動面は、
    当該第二摺動面の前記外周縁から前記中央部の頂点までの高さである膨出高さが15μm以下となるように形成されており、
    前記斜板は、
    前記平坦面に樹脂コーティング層を有する、
    斜板式コンプレッサー。
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