JPH042409A - マルテンサイト系ステンレス鋼管の製造方法 - Google Patents

マルテンサイト系ステンレス鋼管の製造方法

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JPH042409A
JPH042409A JP10233890A JP10233890A JPH042409A JP H042409 A JPH042409 A JP H042409A JP 10233890 A JP10233890 A JP 10233890A JP 10233890 A JP10233890 A JP 10233890A JP H042409 A JPH042409 A JP H042409A
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steel pipe
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stainless steel
cooled
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Toshiaki Kasuya
粕谷 利昭
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、切断加工後のマルテンサイト系ステンレス鋼
管に、その切断面を起点に低温割れが発生することを防
止でき、しかも生産性を向上できるマルテンサイト系ス
テンレス鋼管の管端割れ防止方法に関する。
【従来の技術】
1BCr鋼等からなるマルテンサイト系ステンレス継目
無窮管を熱間圧延で製造する場合は、通常、該鋼管に対
する圧延工程か900℃前後の温度で終了し、その後、
管サイズ等によって異なるか約40℃/+ninの冷却
速度で上記鋼管を急冷して焼入れ組織とし、然る後に所
定の長さに、例えばフリクション・ソーで切断する加工
を行っている。 上記マルテンサイト系ステンレス鋼管は、マルテンサイ
ト変態終了温度(Mf )以下になれば、それ以上マル
テンサイト変態が進行しなくなるため切断加工が可能で
ある。しかし、通常、マルテンサイト系ステンレス鋼は
Mf点と、マルテンサイト変態開始温度(Ms )とが
近接しており、Mf点に近い温度で切断加工を行うと、
その加工に伴う発熱によりマルテンサイト系ステンレス
鋼管がMS点を超える事態が生じる。これを13Cr鋼
の場合を例に具体的に説明すると、Mf=204°C−
Ms=302’Cであり、切断加工時の発熱による鋼管
の上昇温度は約100〜180℃である。従って、13
Cr鋼からなるマルテンサイト系ステンレス鋼管を、M
 f点より低い、例えば180°Cで切断加工を開始し
ても、加工発熱により該鋼管の温度がMS点を超えるこ
とか起こる。このように、−度Mf点以下に冷却された
鋼管が再度MS点以上に昇温されると、マルテンサイト
組織が生長する。 上記の如くマルテンサイト組織が生長すると焼入硬化に
よる焼入歪と加工歪か発生し、その結果切断後の鋼管の
端部(菅f4)には、切断面に生じた加工によるRHJ
な応力割れを起点にして、切断直後(切断から2〜3分
後)に5〜10mn+程度の焼割れや、切断から1週間
程度経過した後に、時には11位の長さにまで達する遅
れ破壊が発生する(以下、焼割れ及び遅れ破壊を低温割
れともいう)。 そごで、上記低温割れの発生を防止するなめ、圧延後の
鋼管をMf点以下まで空冷した後、切断加工に伴う発熱
による温度上昇によってもMs点を超えない温度まで、
例えば13Cr Illであれば130℃まで冷却し、
その後該鋼管の切断加工を行っていた。 又、遅れ破壊を防止するなめに、切断加工の後、例えば
3〜5日以内に軟化焼鈍のための熱処理を行っていた。
【発明が達成しようとする課題】
しかしながら、上述のように、低温割れを防止するなめ
、Mf点に空冷した後も更に空冷により、例えば130
℃まで冷却するには、非常に長時間を要し、生産性を阻
害するという問題がある。 又、遅れ破壊を防止するために別個に行う熱処理も、同
様に生産性を阻害するという問題がある。 本発明は、熱間加工により製造したマルテンサイト系ス
テンレス鋼管について、切断加工後に切断面を起点に発
生する低温割れを有効に防止でき、しかも生産性を向上
することかできるマルテンサイト系ステンレス鋼管の管
端割れ防止方法を提供することを課題とする。
【課題を達成するための手段】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたも
ので、熱間加工後のマルテンサイト系ステンレス鋼管を
マルテンサイト変態終了温度(Mf)以下に空冷した後
、水冷により該マルテンサイト系ステンレス鋼管を、切
断加工に伴う温度上昇によってもマルテンサイト変態開
始温度(Ms )を超えない温度まで強制冷却し、然る
後に該マルテンサイト系ステンレス鋼管の切断加工を開
始することにより、前記課題を達成したものである。
【作用及び効果ス 本発明者は、種々検討した結果、空冷によりマルテンサイト系ステンレス鋼管をマルテンサイト変態終了温度(Mf )以下に冷却した後、該鋼管を水冷による強制冷却を行っても、硬さに大きな変化か生じないことを知見し、該知見に基づいてMf点以下まで空冷しな後の強制冷却を可能としたものである。 本発明においては、マルテンサイト系ステンレス鋼管をMf点以下に空冷した後、水冷による強制冷却を行うことができるため、該鋼管を極めて短時間で、フリクション・ソー等による切断加工に伴う発熱によってもマルテンサイト変態rgIttfi温度(Ms )を超えない安全な温度、即ち切断開始可能温度まで冷却することができる。このように、鋼管を短時間で且つ確実に切断開始可能温度まで冷却した後に該鋼管を切断するため、迅速に切断加工を開始できると共に、切断加工に伴う発熱によっても該鋼管がMs点を超えることを確実に防止できる。従って、上記鋼管の切断面を起点にして発生する焼割れや遅れ破壊等の低温割れを有効に防止できると同時に、切断加工を迅速に行うことができ、しかも切断後の熱処理も不要であるため、生産性を大幅に向上することかできる。 【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明す
る。 第1図は、マルテンサイト系ステンレス鋼管が、13C
r鋼管(88,9φx12.09t )である場合の第
1実施例の冷却曲線を示し、縦軸はパイブ(銅管)温度
、横軸は熱間加工終了時点からの時間を表わす、熱間圧
延等の熱間加工により13Cr鋼からなる継目無鋼管を
常法により製造する。その際、上記熱間加工は、例えば
900℃で終了し、その後空冷により上記鋼管を空冷終
了温度T1まで冷却し、次いで水冷により該鋼管を、強
制冷却する。上記空冷終了温度、換言すれば強制冷却開
始温度T1は、本実施例では約180℃である。なお、
全体の温度曲線は後述の第2実施例の場合と略同様であ
る。 上記強制冷却は、パイプ(鋼管)の内表面の温度が10
0℃になるまで行い、その後、フリクション・ンーによ
る切断を開始した0図示はしないが、このフリクション
切断によって、鋼管を、切断加工に伴う発熱によっても
MS点(302℃)を超えさせることなく、所定の長さ
に切断することができた。又、それ故に切断後の上記鋼
管に、低温割れの発生が認められなかった。 又、パイプの内表面の温度を180℃から100℃まで
の冷却を、従来の方法(空冷)では1140秒かかった
ものを、本実M!、例では8秒で行うことが可能であり
、しかも、本実施例では、確実に十分に低い温度まで冷
却することができるため、切断後の熱処理(軟化焼鈍)
も不要であった。 上述の如く、本実施例によれば、切断後のマルテンサイ
ト系ステンレス鋼管に焼割れや遅れ破壊等の低温割れの
発生を防止できると共に、該切断銅管の生産性を大幅に
向上することが可能となる。 第2図は、本発明の第2実施例の冷却曲線を示すグラフ
である。 本実施例は、前記第1実施例の場合と同じ13Cra管
であるか、管径が89.1闘、厚さ6゜45mmのマル
テンサイト系ステンレス鋼管に係るものである。 図中、Plは従来方法による場合の切断開始温度を、P
2は本発明による場合の切断開始温度を、P3は本発明
の強制冷却開始温度を、P4は測定開始点を、それぞれ
示している。 従来方法によれば、鋼管温度は破線で示したようになだ
らかな曲線に治って約40分で切断開始温度P1に到達
する。 一方、本実施例の場合は、従来方法と同様にMf点以下
の強制冷却開始温度P3まで冷却した後、水冷による強
制冷却により切断開始温度P2まで実線に従って冷却す
ることにより、約22分で切断開始状態にすることがで
きた。その後、鋼管を切断すると、切断面における鋼管
温度は、−点鎖線で示すような上昇を示し、切断完了ま
でに到達する最高温度はMs点以下であった。 従って、本実施例の場合も、前記第1実施例と同様、低
温割れの発生防止、生産性の向上環が可能である。 以上、本発明を具体的に説明したが、本発明は前記実施
例に限定されるものでないことはいうまでもない。 例えば、強制冷却開始温度’r+(”c)は、下記(1
)式に示すように、マルテンサイト変態終了温度(Mf
 )以下であればよい。 T1≦Mf         ・・・・・・・・・(1
)従って、13Cr 鋼の場合は、Mf=204°Cで
あるため、T≦204℃であればよい。 一方、パイプ切断開始温度Tc(’C)は、下記(2)
式で表わすことができる。 Tc =Mf −A       ・・・・・・・・・
(2)ここで、Aは切断加工に伴う発熱によっても、パ
イプ温度がマルテンサイト変態開始温度(Ms )を超
えない温度にTcを設定てきる温度である。 上記Aは、特に限定されるものでなく、マルテンサイト
系ステンレス鋼の種類、管径φ、肉Nt等を考慮し、切
断加工に伴う発熱量を勘案して決定される。 上記Aの具体的な値としては、前記1BCr鋼の場合の
例を示せば、A;80〜120°Cを挙げることができ
る。A=80”Cは肉厚が小さい場合であり、A=12
0℃は肉厚が大きい場合の値である。 又、前記実施例では、13Cr#管の場合について説明
したが、本発明は種々のマルテンサイト系ステンレス鋼
管に適用できるものである。 又、本発明における強制冷却の方法としては、鋼管全体
を水冷する方法であってもよいことはいうまでもないが
、例えば、切断時に使用するブレード冷却水により切@
箇所を局所的に冷却してもよい、このように、ブレード
冷却水により強制冷却を行う場合は、特別な設備を用い
ることなく本発明を実施できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実tI#、例の冷却曲線を示す
グラフ、 第2図は、本発明の第2実施例の冷却曲線を示すグラフ
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱間加工後のマルテンサイト系ステンレス鋼管を
    マルテンサイト変態終了温度(Mf)以下に空冷した後
    、水冷により該マルテンサイト系ステンレス鋼管を、切
    断加工に伴う温度上昇によってもマルテンサイト変態開
    始温度(Ms)を超えない温度まで強制冷却し、然る後
    に該マルテンサイト系ステンレス鋼管の切断加工を開始
    することを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼管
    の管端割れ防止方法。
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WO2007114246A1 (ja) 2006-03-30 2007-10-11 Sumitomo Metal Industries, Ltd. マルテンサイト系ステンレス鋼管の製造方法

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