JPH08311536A - マルテンサイト系ステンレス鋼の焼なまし方法 - Google Patents
マルテンサイト系ステンレス鋼の焼なまし方法Info
- Publication number
- JPH08311536A JPH08311536A JP14133495A JP14133495A JPH08311536A JP H08311536 A JPH08311536 A JP H08311536A JP 14133495 A JP14133495 A JP 14133495A JP 14133495 A JP14133495 A JP 14133495A JP H08311536 A JPH08311536 A JP H08311536A
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- JP
- Japan
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- cooling
- stainless steel
- point
- temp
- annealing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 マルテンサイト系ステンレス鋼を短時間で焼
なましすること。 【構成】 ９００〜９８０℃に加熱した後その材料のＭ
ｓ点からＭｆ点までの温度に空冷または衝風冷却し、マ
ルテンサイト変態を起こさせたものをＡｃ1 点以下の７
００〜７７０℃に加熱後３〜１０時間保持後空冷するこ
と。
なましすること。 【構成】 ９００〜９８０℃に加熱した後その材料のＭ
ｓ点からＭｆ点までの温度に空冷または衝風冷却し、マ
ルテンサイト変態を起こさせたものをＡｃ1 点以下の７
００〜７７０℃に加熱後３〜１０時間保持後空冷するこ
と。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＪＩＳのＳＵＳ４２０
Ｊ２及びＳＵＳ４１０Ｊ１ようなマルテンサイト系ステ
ンレス鋼の焼なまし方法に関する。
Ｊ２及びＳＵＳ４１０Ｊ１ようなマルテンサイト系ステ
ンレス鋼の焼なまし方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ＪＩＳのＳＵＳ４１０Ｊ１及びＳ
ＵＳ４２０Ｊ２のようなマルテンサイト系ステンレス鋼
を焼なましする方法として、図２のＴＴＴ曲線の２に示
すように約９３０℃に加熱又は熱間圧延した後約２４時
間かけて約１５０℃まで徐冷し、その後８４０〜８７０
℃に加熱して５〜８時間保持し、約３０℃／時間で約６
００℃まで炉冷した後、空冷していた。
ＵＳ４２０Ｊ２のようなマルテンサイト系ステンレス鋼
を焼なましする方法として、図２のＴＴＴ曲線の２に示
すように約９３０℃に加熱又は熱間圧延した後約２４時
間かけて約１５０℃まで徐冷し、その後８４０〜８７０
℃に加熱して５〜８時間保持し、約３０℃／時間で約６
００℃まで炉冷した後、空冷していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
焼なまし方法においては、焼なまし時間が約４８時間以
上で非常に長い欠点があった。本発明は、ＪＩＳのＳＵ
Ｓ４１０Ｊ１及びＳＵＳ４２０Ｊ２のようなマルテンサ
イト系ステンレス鋼を短時間で焼なましする方法を提供
することを目的としている。
焼なまし方法においては、焼なまし時間が約４８時間以
上で非常に長い欠点があった。本発明は、ＪＩＳのＳＵ
Ｓ４１０Ｊ１及びＳＵＳ４２０Ｊ２のようなマルテンサ
イト系ステンレス鋼を短時間で焼なましする方法を提供
することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のマルテンサイト系ステンレス鋼の焼なまし
方法においては、９００〜９８０℃に加熱した後又は熱
間鍛造若しくは熱間圧延後の９００〜９８０℃からその
材料のＭｓ点、ＳＵＳ４２０Ｊ２の場合約３００℃から
Ｍｆ点、ＳＵＳ４２０Ｊ２の場合約２００℃までの温度
に空冷または衝風冷却し、マルテンサイト変態を起こさ
せたものをＡｃ1 点以下の７００〜７７０℃に加熱後３
〜１０時間保持後空冷することである。
に、本発明のマルテンサイト系ステンレス鋼の焼なまし
方法においては、９００〜９８０℃に加熱した後又は熱
間鍛造若しくは熱間圧延後の９００〜９８０℃からその
材料のＭｓ点、ＳＵＳ４２０Ｊ２の場合約３００℃から
Ｍｆ点、ＳＵＳ４２０Ｊ２の場合約２００℃までの温度
に空冷または衝風冷却し、マルテンサイト変態を起こさ
せたものをＡｃ1 点以下の７００〜７７０℃に加熱後３
〜１０時間保持後空冷することである。
【０００５】
【作用】本発明は、マルテンサイト系ステンレス鋼の焼
なましを図１のＴＴＴ曲線１に示したように９００〜９
８０℃からその材料のＭｓ点からＭｆ点までの温度に空
冷または衝風冷却することにより、ベーナイト変態又は
パーライト変態をすることなく、マルテンサイト変態を
起こさせたものを、Ａｃ1 点以下の７００〜７７０℃に
加熱し、その後３〜１０時間保持した後空冷することに
より、約２４時間の熱処理で従来法による硬さとほぼ同
じ硬さにすることができる。
なましを図１のＴＴＴ曲線１に示したように９００〜９
８０℃からその材料のＭｓ点からＭｆ点までの温度に空
冷または衝風冷却することにより、ベーナイト変態又は
パーライト変態をすることなく、マルテンサイト変態を
起こさせたものを、Ａｃ1 点以下の７００〜７７０℃に
加熱し、その後３〜１０時間保持した後空冷することに
より、約２４時間の熱処理で従来法による硬さとほぼ同
じ硬さにすることができる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。本
発明の実施例として表１に示したＳＵＳ４１０Ｊ１及び
ＳＵＳ４２０Ｊ２の成分組成を有するステンレス鋼を熱
間鍛造して直径２５０ｍｍの円柱体にした後、約９３０
℃から表２に記載した条件（図１のＴＴＴ曲線（１）参
照。）で焼なまししたところ、硬さが表２に記載したよ
うな結果になった。比較例１として、本発明の実施例と
同様に直径２５０ｍｍの円柱体にした後、約９３０℃か
ら従来の方法と同じ方法である表２に記載した条件（図
２のＴＴＴ曲線の２参照。）で焼なまししたところ、硬
さが表２に記載したような結果になった。また、比較例
２として、本発明の実施例と同様な直径２５０ｍｍの円
柱体にした後、表２に記載した条件（図２のＴＴＴ曲線
の３参照。）で焼なまししたところ、硬さが表２に記載
したような結果になった。なお、ＳＵＳ４２０Ｊ２の上
記組成のステンレス鋼の焼ならし状態の硬度はＨＢ２３
５であった。
発明の実施例として表１に示したＳＵＳ４１０Ｊ１及び
ＳＵＳ４２０Ｊ２の成分組成を有するステンレス鋼を熱
間鍛造して直径２５０ｍｍの円柱体にした後、約９３０
℃から表２に記載した条件（図１のＴＴＴ曲線（１）参
照。）で焼なまししたところ、硬さが表２に記載したよ
うな結果になった。比較例１として、本発明の実施例と
同様に直径２５０ｍｍの円柱体にした後、約９３０℃か
ら従来の方法と同じ方法である表２に記載した条件（図
２のＴＴＴ曲線の２参照。）で焼なまししたところ、硬
さが表２に記載したような結果になった。また、比較例
２として、本発明の実施例と同様な直径２５０ｍｍの円
柱体にした後、表２に記載した条件（図２のＴＴＴ曲線
の３参照。）で焼なまししたところ、硬さが表２に記載
したような結果になった。なお、ＳＵＳ４２０Ｊ２の上
記組成のステンレス鋼の焼ならし状態の硬度はＨＢ２３
５であった。
【０００７】
【表１】
【０００８】
【表２】
【０００９】本発明の焼なまし方法は、従来の方法に比
較すると、両合金とも焼なまし時間が約半分で、その硬
さの違いも僅かであり、十分実用化することができた。
較すると、両合金とも焼なまし時間が約半分で、その硬
さの違いも僅かであり、十分実用化することができた。
【００１０】なお、本発明は、上記実施例のもののみに
限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限り種
々の変更を加え得ることはもちろんである。
限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限り種
々の変更を加え得ることはもちろんである。
【００１１】
【本発明の効果】本発明は、上記構成にしたことにより
焼なまし時間が従来の約２分の１になるという優れた効
果を奏する。
焼なまし時間が従来の約２分の１になるという優れた効
果を奏する。
【図１】本発明の焼なまし方法のＴＴＴ曲線を説明する
ための説明図である。
ための説明図である。
【図２】従来の焼なまし方法及び比較例のＴＴＴ曲線を
説明するための説明図である。
説明するための説明図である。
１ 本発明のＴＴＴ曲線 ２ 従来の方法のＴＴＴ曲線 ３ 比較例の方法のＴＴＴ曲線
Claims (2)
- 【請求項１】 ９００〜９８０℃に加熱した後その材料
のＭｓ点からＭｆ点までの温度に空冷または衝風冷却
し、マルテンサイト変態を起こさせたものを７００〜７
７０℃に加熱後３〜１０時間保持後空冷することを特徴
とするマルテンサイト系ステンレス鋼の焼なまし方法。 - 【請求項２】 熱間鍛造又は熱間圧延後の９００〜１０
００℃からその材料のＭｓ点からＭｆ点までの温度に空
冷または衝風冷却し、マルテンサイト変態を起こさせた
ものを７００〜７７０℃に加熱後３〜１０時間保持後空
冷することを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼
の焼なまし方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14133495A JPH08311536A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | マルテンサイト系ステンレス鋼の焼なまし方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14133495A JPH08311536A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | マルテンサイト系ステンレス鋼の焼なまし方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08311536A true JPH08311536A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=15289539
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14133495A Pending JPH08311536A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | マルテンサイト系ステンレス鋼の焼なまし方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08311536A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030012258A (ko) * | 2001-07-31 | 2003-02-12 | 현대자동차주식회사 | 열간단조품의 제조 방법 |
| KR100419046B1 (ko) * | 1999-12-29 | 2004-02-19 | 주식회사 포스코 | 마르텐사이트계 스테인레스 강판의 제조방법 |
| JP2009280869A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 鋼材の製造方法 |
-
1995
- 1995-05-17 JP JP14133495A patent/JPH08311536A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100419046B1 (ko) * | 1999-12-29 | 2004-02-19 | 주식회사 포스코 | 마르텐사이트계 스테인레스 강판의 제조방법 |
| KR20030012258A (ko) * | 2001-07-31 | 2003-02-12 | 현대자동차주식회사 | 열간단조품의 제조 방법 |
| JP2009280869A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Sanyo Special Steel Co Ltd | 鋼材の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040301 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040623 |