JP2006283049A - 鋼材の製造方法 - Google Patents
鋼材の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006283049A JP2006283049A JP2005100727A JP2005100727A JP2006283049A JP 2006283049 A JP2006283049 A JP 2006283049A JP 2005100727 A JP2005100727 A JP 2005100727A JP 2005100727 A JP2005100727 A JP 2005100727A JP 2006283049 A JP2006283049 A JP 2006283049A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- round bar
- steel material
- temperature
- bar steel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Abstract
【解決手段】ビレットにピーリングが施され、脱炭層が除去される。このビレットに、熱間圧延が施される。この熱間圧延によってビレットは徐々に細径化し且つ長尺化して、丸棒鋼が得られる。この丸棒鋼に、低温焼鈍が施され、さらに矯正機による矯正が施される。矯正により、丸棒鋼からスケールが除去される。この丸棒鋼の脱炭層の厚みは、200μm以下である。この丸棒鋼は、焼入れ炉にて加熱され、A3点以上に昇温される。次に丸棒鋼は、焼入れ油に浸漬される。焼入れ油の温度は、50℃以上90℃以下である。浸漬により丸棒鋼が急冷され、マルテンサイト変態が生じる。
【選択図】図1
Description
脱炭層の厚みが200μm以下である鋼材を準備する工程、
この鋼材をA3点以上に昇温させる工程
及び
この鋼材を急冷し、マルテンサイト変態を起こさせる工程
を含む。
鋼材をA3点以上に昇温させる工程
及び
50℃以上90℃以下の焼入油にてこの鋼材を急冷し、マルテンサイト変態を起こさせる工程
を含む。
鋼材のスケールを除去する工程、
この鋼材をA3点以上に昇温させる工程
及び
この鋼材を急冷し、マルテンサイト変態を起こさせる工程
を含む。
脱炭層の厚みが200μm以下である鋼材を準備する工程、
この鋼材のスケールを除去する工程、
鋼材をA3点以上に昇温させる工程
及び
50℃以上90℃以下の焼入油にてこの鋼材を急冷し、マルテンサイト変態を起こさせる工程
を含む。
鋼種がSCM445であるビレットを用意した。この鋼種の炭素濃度は、0.45質量%である。このビレットを温度が1050℃の加熱炉に投入し、1.5時間保持した。このビレットに、粗列圧延、中間列圧延及び仕上列圧延を施し、所定長さに切断して冷却し、直径が16.2mmの丸棒鋼を得た。この丸棒鋼に低温焼鈍処理を施し、さらに矯正ロールによる矯正を施した。矯正により、丸棒鋼からスケールが除去された。矯正後の丸棒鋼の脱炭層厚みは、120μmであった。この丸棒鋼を温度が835℃の焼入れ炉に投入し、13分間保持した。この丸棒鋼を温度が60℃である焼入れ油に浸漬し、急冷した。
加熱前のビレットにピーリングを施した他は実施例1と同様にして、丸棒鋼を得た。この丸棒鋼の焼入れ前の脱炭層厚みは、100μmであった。
低温焼鈍及び矯正を行わず、焼入れ油の温度を45℃とした他は実施例1と同様にして、丸棒鋼を得た。この丸棒鋼の焼入れ前の脱炭層厚みは、100μmであった。焼入れ前の丸棒鋼には、スケールが存在している。
加熱炉の温度を1180℃とし、保持時間を3.8時間とし、焼入れ油の温度を45℃とした他は実施例1と同様にして、丸棒鋼を得た。この丸棒鋼の焼入れ前の脱炭層厚みは、250μmであった。
加熱炉の温度を1180℃とし、保持時間を3.8時間とし、低温焼鈍及び矯正を行わなかった他は実施例1と同様にして、丸棒鋼を得た。この丸棒鋼の焼入れ前の脱炭層厚みは、220μmであった。焼入れ前の丸棒鋼には、スケールが存在している。
加熱炉の温度と保持時間とを下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、丸棒鋼を得た。この丸棒鋼の焼入れ前の脱炭層厚みが、下記の表1に示されている。
加熱炉の温度と焼入れ油の温度とを下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、丸棒鋼を得た。この丸棒鋼の焼入れ前の脱炭層厚みは、150μmであった。実施例11では、完全なマルテンサイト変態は生じなかった。
加熱炉の温度を1180℃とし、保持時間を3.8時間とし、低温焼鈍及び矯正を行わず、焼入れ油の温度を45℃とした他は実施例1と同様にして、丸棒鋼を得た。この丸棒鋼の焼入れ前の脱炭層厚みは、220μmであった。焼入れ前の丸棒鋼には、スケールが存在している。
焼入れ直後の10本の丸棒鋼を、35℃の雰囲気下に24時間保持した。また、焼入れ直後の10本の丸棒鋼を、−5℃の雰囲気下に24時間保持した。そして、焼割れの発生の有無を、目視で判定した。焼割れが発生した丸棒鋼の数が、下記の表1に示されている。
4・・・脱炭層
6・・・スケール
8・・・中心部
Claims (6)
- 脱炭層の厚みが200μm以下である鋼材を準備する工程、
この鋼材をA3点以上に昇温させる工程
及び
この鋼材を急冷し、マルテンサイト変態を起こさせる工程
を含む鋼材の製造方法。 - 鋼材をA3点以上に昇温させる工程
及び
50℃以上90℃以下の焼入油にてこの鋼材を急冷し、マルテンサイト変態を起こさせる工程
を含む鋼材の製造方法。 - 鋼材のスケールを除去する工程、
この鋼材をA3点以上に昇温させる工程
及び
この鋼材を急冷し、マルテンサイト変態を起こさせる工程
を含む鋼材の製造方法。 - 脱炭層の厚みが200μm以下である鋼材を準備する工程、
この鋼材のスケールを除去する工程、
鋼材をA3点以上に昇温させる工程
及び
50℃以上90℃以下の焼入油にてこの鋼材を急冷し、マルテンサイト変態を起こさせる工程
を含む鋼材の製造方法。 - 上記鋼材の炭素濃度が0.40質量%以上である請求項4に記載の製造方法。
- 上記鋼材が、その直径が25mm以下である丸棒鋼である請求項4又は5に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005100727A JP2006283049A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 鋼材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005100727A JP2006283049A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 鋼材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006283049A true JP2006283049A (ja) | 2006-10-19 |
Family
ID=37405264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005100727A Pending JP2006283049A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 鋼材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006283049A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114561584A (zh) * | 2022-03-01 | 2022-05-31 | 浙江工贸职业技术学院 | 一种高屈服强度与高延伸率的钢材的制备方法及钢材 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0288718A (ja) * | 1988-09-27 | 1990-03-28 | Mazda Motor Corp | 歯当り検査用歯車の製造法 |
JPH03285041A (ja) * | 1989-09-19 | 1991-12-16 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 冷間転造に適した軸受レース用鋼管 |
JPH08176737A (ja) * | 1994-12-21 | 1996-07-09 | Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd | 低脱炭性ばね用鋼 |
JPH0931540A (ja) * | 1995-07-14 | 1997-02-04 | High Frequency Heattreat Co Ltd | プレストレストコンクリート用鋼棒の製造方法 |
JP2002194491A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-10 | Daido Steel Co Ltd | ばね用鋼材 |
JP2005013535A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Nisshin Steel Co Ltd | ゴルフクラブ用スチールシャフト |
JP2005023404A (ja) * | 2003-07-01 | 2005-01-27 | Kobe Steel Ltd | 耐腐食疲労性に優れたばね用鋼 |
WO2005098055A1 (ja) * | 2004-04-07 | 2005-10-20 | Oriental Engineering Co., Ltd. | 金属部品の冷却方法、金属部品の製造方法、及び金属部品の冷却装置 |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005100727A patent/JP2006283049A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0288718A (ja) * | 1988-09-27 | 1990-03-28 | Mazda Motor Corp | 歯当り検査用歯車の製造法 |
JPH03285041A (ja) * | 1989-09-19 | 1991-12-16 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 冷間転造に適した軸受レース用鋼管 |
JPH08176737A (ja) * | 1994-12-21 | 1996-07-09 | Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd | 低脱炭性ばね用鋼 |
JPH0931540A (ja) * | 1995-07-14 | 1997-02-04 | High Frequency Heattreat Co Ltd | プレストレストコンクリート用鋼棒の製造方法 |
JP2002194491A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-10 | Daido Steel Co Ltd | ばね用鋼材 |
JP2005013535A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Nisshin Steel Co Ltd | ゴルフクラブ用スチールシャフト |
JP2005023404A (ja) * | 2003-07-01 | 2005-01-27 | Kobe Steel Ltd | 耐腐食疲労性に優れたばね用鋼 |
WO2005098055A1 (ja) * | 2004-04-07 | 2005-10-20 | Oriental Engineering Co., Ltd. | 金属部品の冷却方法、金属部品の製造方法、及び金属部品の冷却装置 |
Non-Patent Citations (4)
Title |
---|
JPN6011004626; 大和久重雄: 熱処理ノート 9版, 19711230, p.36, 日刊工業新聞社 * |
JPN6011004628; 社団法人 日本熱処理技術協会・日本金属熱処理工業会 編: 新版熱処理技術入門 初版, 19800815, p.248, 大河出版 * |
JPN6011004629; 吉田亨 外2名: 熱処理失敗の予防対策 初版, 19841230, p.121,p.124-125, 日刊工業新聞社 * |
JPN6011004630; 大和久重雄: 熱処理技術マニュアル 第1版, 19880215, p.110-111, 財団法人 日本規格協会 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114561584A (zh) * | 2022-03-01 | 2022-05-31 | 浙江工贸职业技术学院 | 一种高屈服强度与高延伸率的钢材的制备方法及钢材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5207805B2 (ja) | 曲げ疲労強度に優れた鋼部品、及びその製造方法 | |
JP5105235B2 (ja) | 金型の焼入れ方法 | |
JP2018012874A (ja) | ボルト用鋼線の製造方法 | |
JP6460883B2 (ja) | 加工性に優れた熱処理鋼線の製造方法 | |
JP5034583B2 (ja) | 二相ステンレス鋼片の熱処理方法 | |
JP5075293B2 (ja) | 金型の焼入れ方法 | |
JP2006283049A (ja) | 鋼材の製造方法 | |
JP2007119865A (ja) | 機械構造部材用鋼管およびその製造方法 | |
JP5666999B2 (ja) | 条鋼の製造方法 | |
JP2016074951A (ja) | 肌焼鋼の製造方法 | |
Easton et al. | Effects of Forming Route and Heat Treatment on the Distortion Behavior of Case-Hardened Martensitic Steel type S156 | |
JP6282571B2 (ja) | 高強度中空ばね用鋼の製造方法 | |
CN110819903B (zh) | 扭结特性优异的钢丝、钢丝线材及它们的制造方法 | |
JPH0737645B2 (ja) | 高炭素クロム軸受鋼の脱炭抑制方法 | |
JPH06145793A (ja) | 継目無鋼管の脱炭防止方法 | |
JP2009280869A (ja) | 鋼材の製造方法 | |
JPH03126858A (ja) | 高炭素クロム軸受鋼の浸炭・熱処理方法 | |
JP3175919B2 (ja) | マルテンサイト系ステンレス鋼鋳片の分塊圧延方法 | |
CN117107143B (zh) | 一种含硼表面变质层钢及其制备方法 | |
JP5430182B2 (ja) | マルテンサイト系高Cr鋼冷却スラブの製造方法および冷却スラブ | |
JP2014201813A (ja) | 冷間鍛造用鋼の製造方法 | |
JP2014201812A (ja) | 冷間鍛造用鋼の製造方法 | |
JP7200869B2 (ja) | ステンレス鋼管の製造方法 | |
JP2745839B2 (ja) | マルテンサイト系ステンレス鋼鋼片の製造法 | |
JP4210191B2 (ja) | 表面の均一性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071015 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20110201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110331 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20121106 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20130312 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |