JPH04228344A - ベルトウェッビングの端部を車体に引留める機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は安全ベルト装置において
ベルトウェッビングの端部を自動車の車体に引留める機
構であって、自動車の車体に固定されそしてベルトウェ
ッビングの端部に設けられた目玉がそれに沿って摺動自
在に案内されるあぶみ部材を有するものに関する。

【０００２】

【従来技術及び発明が解決しようとする課題】若干の安
全ベルト装置においては、自動車の車体に対してベルト
ウェッビングの端部を、自動車の車体の長手方向への引
留点の変位を許すように引留めることが要求される。こ
の場合、目玉を設けられたベルトウェッビング端部は、
自動車の車体に固定されそして１本の直線部分と２個の
湾曲端部分とを有するあぶみ部材に沿って案内される。 最も簡単な方式は、ウェッビング端部が該端部自体に形
成されたループによってあぶみ部材に沿って案内される
ことである。しかし、そのような構成においては、あぶ
み部材に沿うループの摺動が相当大きな摩擦力によって
抑制されることが判明している。摩擦を減少させるため
、例えばプラスチック部材によって形成された目玉がウ
ェッビング端部に取付けられる。低摺動すべり摩擦を保
証するプラスチックスが利用可能である。しかし、単純
なウェッビンググループと比較されるとき、そのような
部材によると費用が相当程度増加される。加えて、摺動
時、不愉快なガタガタ鳴る騒音が生じる。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明はベルトウェッビ
ング端部を自動車の車体に引留める機構であってあぶみ
部材に沿って特別に軽快な運動によって案内されること
を保証するとともに費用及び騒音抑制の点において単純
なウェッビンググループと匹敵できるものを提供すると
いう問題に基づくものである。

【０００４】この問題は、本発明に従えば冒頭において
言及された形式の機構を用いて、目玉がベルトウェッビ
ングの端部自体のループによって形成されることと、ベ
ルトウェッビングがその二つの縦縁部に沿って前記ルー
プの頂点区域においてループの内部へ向かって折り畳ま
れることと、折り畳まれたベルトウェッビング縁部がそ
れらの上に横たわるウェッビング中央部分に恒久的に固
定されることとによって解決される。ウェッビングルー
プのかくのごとき構成によって、そのこわさは相当程度
増され、従って、ベルトウェッビングとあぶみ部材との
間の接触面の大きさが減少されることが判明した。接触
面の減少は、その結果として、巻き角をより小さくさせ
る。巻き角の大きさは、ベルトウェッビングとあぶみ部
材との間の摩擦力に関する最も重要な判断基準である。 それは指数関数的に大きさに入るからである。従って、
本発明に従う過程は、ベルトウェッビングがそれ自体を
適応させてあぶみ部材に居心地よく接触することによっ
て大きな有効巻き角の形成を防止する。

【０００５】本発明に従う機構に要する材料及び組立費
用は単純なベルトウェッビングのループのそれらと匹敵
できる。横シームのための付加的費用は無視され得る。

【０００６】前記ループがその頂点に対し対照的に配列
される二つの平行する横シームをその頂点区域に設けら
れることは特に有効である。これら二つの横シーム間の
距離は、それからあぶみ部材が曲げて作られる金属ロッ
ドの直径に実質的に等しいことが好ましい。これはその
固有こわさによって、ベルトウェッビングに対し引張力
が作用しないかぎりあぶみ部材ロッドに圧力を及ぼすこ
となしに、それを包囲するループの形状を保持する。従
って、ベルトウェッビングはループ区域においてはあぶ
み部材の表面に対してそれ自体を適応させる傾向を全く
有しない。この効果はループの頂点がループの内部に向
かってアーチ形に湾曲されることにおいてさらに一段と
増進される。かくのごときアーチ形湾曲は、あぶみ部材
の端部分における丸さに対しても、ループがこれらの点
において容易に変位自在に維持されるように適応される
。ループのこわさは、本発明の好的実施例に従って、内
方へ折り畳まれたベルトウェッビング端部が、その上に
横たわるウェッビング中央部分に対し、縁部に平行して
延びるシームによって固定されたとき、さらに高められ
る。

【０００７】次に、本発明に基づくいくつかの実施例が
添付図面を参照して詳細に説明される。

【０００８】

【実施例】あぶみ部材１０は円形の横断面を有する金属
ロッドを曲げて作られる。前記あぶみ部材１０は二つの
湾曲端部分１２，１４であってそれらを介してあぶみ部
材１０が自動車の車体（図示されず）に確保され得るも
のを有する。ベルトウェッビング１６は、その端部に、
前記あぶみ部材１０に沿って案内されるループ１８を設
けられる。前記ループ１８は前記ベルトウェッビング１
６の端部分を折り重ねて複式シーム２０によって縫合固
定することによって形成される。ループ１８は、その頂
点２２の区域において、図２から明らかである特殊な様
式で折り畳まれる。この区域において、ベルトウェッビ
ング１６はその縦縁部１６ａ，１６ｂにおいてループ１
８の内部へ向かって折り畳まれ、それにより、ウェッビ
ング縁部がウェッビング中心で互いに当接する、または
、小さい間隔によって離されて横たわるようにされる。 折り畳まれた縦縁部１６ａ，１６ｂは二重シーム２４に
よってそれらの上に在るウェッビング中央部分１６ｃに
縫着される。前記二重シーム２４はベルトウェッビング
１６の長手方向に対し垂直に延びる２本の平行シーム２
４ａ，２４ｂから構成される。これら平行シーム２４ａ
，２４ｂの間隔は、あぶみ部材１０を構成する金属ロッ
ドの直径と実質的に同等である。ループ１８の頂点区域
における前記二重シーム２４の形成に伴って、図１に示
されるごとき、頂点２２のアーチ形湾曲がループ１８の
内部へ向かって自動的に生じる。このアーチ形湾曲は前
記あぶみ部材１０の湾曲端部分１２，１４における曲度
と実質的に一致する。ループ１８の頂点区域における二
重シーム２４の構成及び寸法選択によって、ループ１８
は、ベルトウェッビング１６自体が極めて大きい可撓性
を有するにも拘わらず、高いこわさを付与され得る。ベ
ルトウェッビング１６の無負荷状態における目玉の内幅
は、あぶみ部材１０の表面に対するベルトウェッビング
１６の形状の適応が回避されるようにあぶみ部材１０の
直径よりいくらか大きい。ループ１８の内部に向かうル
ープ１８の頂点２２のアーチ形湾曲は、さらに、あぶみ
部材１０からのベルトウェッビング１６の出口角がウェ
ッビング案内の運動容易性を損なうことなしに９０°か
ら異なり得るという効果を有する。しかし、あぶみ部材
１０の湾曲部分の区域においては、図１において示され
るように、前記湾曲端部分１２，１４の曲度に適合され
たループ１８の頂点２２のアーチ形湾曲によって、ベル
トウェッビング１６はあぶみ部材曲度の半径方向に実質
的に合致する出口角を画成する傾向を有し、このことは
やはり利点とされる。

【０００９】図３に示される実施例においては、折り畳
まれた縦縁部１６ａ，１６ｂは超音波振動による溶接に
よってウェッビング中央部分１６ｃに固定される。固定
が行われる区域３０は図３において破線によって示され
る。

【００１０】図４に示される実施例においては、ウェッ
ビング中央部分１６ｃに対する縦縁部１６ａ，１６ｂの
固定は、ウェッビング縁部に近い二つの平行する短い縦
シーム３２，３４によって達成される。この実施例の一
修正形式においては、複数の縦シームが各縦縁部に設け
られる。

【００１１】さらに、縦横総合シームが使用され得、同
様に、縦方向に対し傾斜して延びるシームも使用され得
る。

【００１２】図５に示される実施例においては、二重シ
ーム２４に加えて、ベルトウェッビング１６の内方へ折
り畳まれた縦縁部１６ａ，１６ｂのおのおのは、その上
に横たわるウェッビング中央部分１６ｃにシーム３６，
３８によって固定される。シーム３６，３８は対応する
縦縁に平行してそれから少し離されて配置される。かく
して、ループのこわさがさらに増される。さらに、二つ
の横シーム４０，４２が設けられておのおの前記シーム
３６，３８の端を互いに固定する。この実施例のループ
の特別に高いこわさによって、あぶみ部材１０における
その可撓性がさらに増加される。

【図面の簡単な説明】

【図１】あぶみ部材に沿って摺動し得る本発明のベルト
ウェッビングを示す概略図。

【図２】本発明に基づく手段において頂点区域で折り畳
まれて図示されたベルトウェッビングのループを示す図
面。

【図３】本発明に基づくベルトウェッビングのループの
一修正実施例を示す図面。

【図４】本発明に基づくベルトウェッビングのループの
他の一修正実施例を示す図面。

【図５】本発明に基づくベルトウェッビングのループの
好ましい一実施例を示す図面。

【符号の説明】

１０　　あぶみ部材 １２　　湾曲端部分 １４　　湾曲端部分 １６　　ベルトウェッビング １６ａ　　縦縁部 １６ｂ　　縦縁部 １６ｃ　　ウェッビング中央部分 １８　　ループ ２２　　頂点 ２４　　二重シーム ２４ａ　　平行シーム ２４ｂ　　平行シーム ３２　　縦シーム ３４　　縦シーム ４０　　横シーム ４２　　横シーム

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　安全ベルト装置のベルトウェッビング
   の端部を自動車の車体に引留める機構であって、自動車
   の車体に固定されそしてベルトウェッビングの端部に配
   置された目玉がそれに沿って摺動自在に案内されるあぶ
   み部材を有するものにおいて、前記目玉がベルトウェッ
   ビング（１６）それ自体のループ（１８）によって形成
   されることと、前記ベルトウェッビング（１６）がその
   二つの縦縁部（１６ａ，１６ｂ）にそって前記ループ（
   １８）の頂点（２２）の区域においてループ（１８）の
   内部へ向かって折り畳まれることと、前記折り畳まれた
   ベルトウェッビングの縁部がそれらの上に横たわるウェ
   ッビング中央部分（１６ｃ）に恒久的に固定されること
   とを特徴とする安全ベルト装置のベルトウェッビングの
   端部を自動車の車体に引留める機構。
2. 【請求項２】　　請求項１に記載される機構において、
   前記恒久的固定が少なくとも一つの横シーム（２４）に
   よって確立されることを特徴とする安全ベルト装置のベ
   ルトウェッビングの端部を自動車の車体に引留める機構
   。
3. 【請求項３】　　請求項２に記載される機構において、
   ループ（１８）がその頂点（２２）の区域においてその
   頂点（２２）に対して対照的に配列された二つの平行し
   て横方向に延びるシーム（２４ａ，２４ｂ）を設けられ
   ることを特徴とする安全ベルト装置のベルトウェッビン
   グの端部を自動車の車体に引留める機構。
4. 【請求項４】　　請求項３に記載される機構において、
   二つのシーム（２４ａ，２４ｂ）の間隔が、それからあ
   ぶみ部材（１０）が曲げて作られる金属ロッドの直径に
   実質的に等しいことを特徴とする安全ベルト装置のベル
   トウェッビングの端部を自動車の車体に引留める機構。
5. 【請求項５】　　請求項１に記載される機構において、
   前記恒久的固定がウェッビング材料の溶接によって確立
   されることを特徴とする安全ベルト装置のベルトウェッ
   ビングの端部を自動車の車体に引留める機構。
6. 【請求項６】　　請求項１に記載される機構において、
   前記恒久的固定がベルトウェッビング（１６）の縁部の
   近くにおいて長手方向に延びる少なくとも二つの平行す
   るシーム（３２，３４）によって確立されることを特徴
   とする安全ベルト装置のベルトウェッビングの端部を自
   動車の車体に引留める機構。
7. 【請求項７】　　請求項１から請求項６までのいずれか
   一つの項に記載される機構において、ループ（１８）の
   頂点（２２）がループ（１８）の内部に向かってアーチ
   形に湾曲することを特徴とする安全ベルト装置のベルト
   ウェッビングの端部を自動車の車体に引留める機構。
8. 【請求項８】　　請求項１から請求項７までのいずれか
   一つの項に記載される機構において、前記ベルトウェッ
   ビング（１６）の縦縁部（１６ａ，１６ｂ）が、対応す
   る縁に平行してそれから短い距離を以て離されて延びる
   シーム（３６，３８）によって、それらの上に横たわる
   ウェッビング中央部分（１６ｃ）に固定されることを特
   徴とする安全ベルト装置のベルトウェッビングの端部を
   自動車の車体に引留める機構。
9. 【請求項９】　　請求項８に記載される機構において、
   縦縁部（１６ａ，１６ｂ）に沿って延びる前記シーム（
   ３６，３８）の端が横シーム（４０，４２）によってそ
   れぞれ結合されることを特徴とする安全ベルト装置のベ
   ルトウェッビングの端部を自動車の車体に引留める機構
   。