JPH04204548A - スライド作製用カラートナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、オーバーへッドブロシエクター等に用いるカ
ラースライドを電子写真法で画像形成するためのガラ−
トナーに関する。

（従来の技術） 従来、電子写真法でスライド用透明シート上にカラー画
像を形成するときには、通常の電子写１′、Ｖ用現像剤
が使用されてきた。この現像剤はカラートナーとキャリ
アとからなり、カラートナーは、例えば、ポリスチレン
、スチレン−ブタジェン共重合体、ポリエステル等の樹
脂類にカーボンブラック、フタロシアニンブルー等の顔
料又は染料を着色剤として使用し、溶融混練後、１０μ
ｍから３０μｍに粉砕して作製され、キャリアは、平均
粒子径がトナーの粒子径より大きり５００μｍ以Ｆの大
きさのガラスピーズ、鉄、ニッケル、フェライト等の粒
子、あるいはこれ等の種々の樹脂を被覆したものが使用
される。

これらの現像剤を用いて作製したカラースライドは、オ
ーバーヘッドプロジェクタ−で投影するときに、鮮明な
カラー画像を得ることが難しい。

これは、第２図のように、透明シート」二に形成された
定着画像中に空隙が存在し、かつ、定着画像の表面に凹
凸ができて、光を散乱するためである。

そこで、通常の定着温度１２０〜２２０°Ｃより高い温
度で定着するか、定７ｆ速度を下げるか、結着樹脂の分
子量を通常の１００００〜３５００００より下げるなど
の試みがなされてきた。

しかしながら、定着温度を］―げろと、消費電力が極端
に大きくなり、結着樹脂の分子量を一ドげると、機内で
のブロッキングや定着時のオフセソ！・等が生ずるとい
う、新たな問題を生ずる。

（発明が解決しようとする課題） そこで、本発明は、」１記の問題を解消し、定着時の消
費電力が少なく、結着樹脂の分子量を極端に下げること
なく、オーバーヘッドプロジェクタ−等で鮮明なカラ一
定着像を得ることのできるスライド作製用カラートナー
を提供しようとするものである。

（課題を解決するための手段） 本発明は、電子写真法でスライド用透明シート」二にカ
ラー画像を形成するためのカラートナーにおいて、粒子
仔１２μｍ以」−のカラートナーの体積を２０％以下に
、累積体積分布が５０％になる体積平均粒子径ｄ５ｏを
４〜９μｍに、カラートナーのメルトインデックスＭｌ
をＩＱ〜３０に、かつ、ｒＭＩ〉４．０Ｘｄ５．−１８
１の関係を満たすように調整したことを特徴とする＝３
− スライド作製用カラートナーである。

なお、−１−記の粒子径は、コールタ−エレクトロニク
ス社製のコールタ−カウンターモデル（ＴＡＩＩ）を用
いて測定した。

本発明のカラートナーに用いる結着樹脂は、熱可塑性樹
脂ならばどのようなものでも用いることができるが、具
体的には、スチレン、クロルスチレン等のスチレン類；
エチレン、プロピレン、スチレン、イソブチレン等のモ
ノオレフィン類：酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安
息香酸ビニル、醋酸ビニル等のビニルエステル類ニアク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデンル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデンル等のα−メ
チレン脂肪族モノカルボン酸エステル類；ビニルメチル
エーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテ
ル等のビニルエーテル類：ビニルメチルケトン、ビニル
へキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニ
ルヶ＝４− トン類などの単独重合体或は共重合体を挙げることがで
き、特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチレン、ス
チレン−アクリル酸アルキル共市合体、スチレン−メタ
クリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体、スチレン−ブタジェン共重合体、スチレン
−無水マレイン酸共重合体を挙げることができる。更に
、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、変性ロジ
ンを挙げることができる。

また、本発明のカラートナーの着色剤としては、カーボ
ンブラック、ニグロシン、アニリンブルー、カルコイル
ブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュ
ポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルー
クロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーン
オキサレート、ランプブラック、ローズベンガル、Ｃ，
１，ピグメント・レッド４８、Ｃ１１，ピグメント・レ
ッド１２２、Ｃ，１，ピグメント・レッド５７：Ｉ、Ｃ
，Ｉ　　ピグメント・イエロー９７、Ｃ，１，ピグメン
ト・イエロー＋２、Ｃ，１，ピグメント・ブルー１５：
Ｉ、　Ｃ，１，ピグメント・ブルー１５＝３等を代表的
なものとして例示することができる。

なお、本発明において、結着樹脂及び着色剤は、」１記
の例示したものに限定されるものではない。

また、必要に応じて、内添型帯電制御剤を含んでもよい
。更に、磁性粉等を含有させてもよい。さらにまた、ポ
リエチレン、ホリブロピレン、ワックス類などのオフセ
ット防止用の樹脂を用いてもよい。

本発明のカラートナーは、−に記の原料を加熱溶融し、
混練した後、冷却固化し、粉砕分級して製造することが
できる。

得られたカラートナーは、水性シリカ粒子、金属酸化物
粒子、フッ化ポリビニ９７ン粒子、ポリメタクリル酸メ
チル粒子等を外添して使用することもできる。

本発明のカラートナーは、単独で一成分現像剤として使
用することもてきるし、キャリアと混合して二成分現像
剤と［７て使用することもできる。

キャリアとしては、鉄、ニッケル、コバルト、酸化鉄、
フェライト、ガラスピーズ、シリコン等−６＝ の平均粒径５００μｍまでの粒子が使用され、必要に応
じて、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン樹脂等
により−に配粒子表面を被覆して使用することもできる
。

（作用） 本発明者等は、オーバーへッドプロジ、、　り９−て鮮
明なカラ一定着画像を再現するために、カラートナーの
構成を種々検討した結果、粒子径が１２μｍ以にのトナ
一体積を２０％以下に抑え、累積体積分布が５０％にな
る体積平均粒子径ｄ、ｉｏを４〜９μｍに、カラートナ
ーのメルトインデックスＭ＋を１０〜３０に、かつ、Ｉ
Ｍ＋≧４．０Ｘｄ　５ｏ−１８’ｌの関係を満たすよう
に、調整することにより、−に記所定の特性を得ること
を見いだした。

即ぢ、上記体積平均粒子径ｄ　５０の範囲の」−限を越
えると定着面へのトナーの充填塵が低下し、定着画像の
表面に凹凸が残って表面性が悪くなる。

また、粒子径が１２μｍ以」−のトナ一体積率の範囲を
越えると、大粒子径のトナーが残り、やはり表面性が悪
くなる。その結果、オーバーへ７ドフロジエフターで投
影するときに、光が散乱して鮮明な定着画像の色再現を
妨げる。他方、体積平均粒子径ｄ５ｏの下限を下回った
り、メルトインデックスの範囲の−に限を越えると機内
でブロッキングや定着時のオフセットか生じてトナーと
して使用することが困難になる。

第１図は、本発明のカラートナーを用いて形成した定着
画像断面模式図であり、トナーと透明シート及びトナー
相互の融着が確実になり、画像内の空隙が排除され、画
像表面の円滑さが確保されていることか分かる。

（実施例１） スチレン−ローブチルメタクリレート共重合体（重量平
均分子量８００００）　　８５重量部銅フタロシアニン
　　　　　　　　　＋ｏ重咀部プロピレンワックス　　
　　　　　　５重量部１皆記成分を溶融混練した後、粉
砕し、分級して体積平均粒子径ｄ１．。か９μｍで、１
２μｍ以上のトナー体積か１８％である青色粒子を得た
。

この音色粒子１００重量部と峠水性コロイダルシリカ０
．５重量部を添加して音色トナーを得た。このトナーの
メルトインデックスＭｌの実測値は２８であり、ｌ’Ｍ
＋≧４．　ＯＸｄ　５ｏ−１８］の関係を満たしていた
。

そｌ、て、この青色トナーを弔均粒子径１００μｍの鉄
キャリアと混合して現像剤を調整した。

に記の現像剤を、二成分磁気ブラシ現像機を有する電子
複写機（富士ゼロックス製５０３０）に装填し、２、０
ｃｍＸ２．０ｃｍのソリッドベタ原稿を用いて、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム４二に青色定着画像を形
成した。なお、その際の定着温度は＋９０°Ｃに設定し
た。。

そして、得られたサンプルのグロス値を次のように測定
したところ、４３であった。グロス値は、グロスメータ
（村上色彩技術研究所製グロスメータモデルＧＭ２６１
））を用い、サンプルへの入射光角度を７５°にセット
して、入射光の強度に対するサンプルからの反射光の強
度の比を測定し、標準板（鏡面磨き板）の標準グロス値
を８９として誤差修正をしたものである。

次いて、サンプルをオーバーへッドブロジ、−り夕−（
富士ゼロックス製０１１Ｐ　Ｚ−１）にセ・ノドして投
影し、目視により色再現性を調べたところ、鮮明な青色
画像が再現された。

（実施例２） 実施例１のトナーのスチレン−ｎ−ブチルメタクリレ−
１・共重合体（重量平均分子量８００００）の代わりに
スチレン−ｎ−ブチルメタクリレート共重合体（重は甲
均分子ｆｔｔ１０００００）を、銅フタロシアニンの代
わりにＣ，１，ピグメント・レッド（４８：ｌ）をそれ
ぞれ同量添加し、その他は総て実施例１と同様にして現
像剤を製造した。得られたトナーは、体積平均粒子径ｄ
　５０が８μｍで、１２μｍ以、］−のトナ一体積が１
５％であった。また、トナーのＭｌ実測値は２３であり
、［ｘ＋＞４．ｏｘｄ５．−＋ｇ］の関係を満たしてい
た。

−１−記の現像剤を用い、実施例１と同様に定着画像を
形成し、グロス値と色再現性を調べたところ、グロス値
は４０であり、実施例１と同様に鮮明な赤色画像が再現
された。

（実施例３） 実施例１のトナーの銅フタロンアニンの代わりｌＯ− にＣ，ｌ　ピグメント・イエロー１２を同量添加し、そ
の他は総て実施例１と同様にして現像剤を製造した。得
られたトナーは、体積平均粒子径ｄ５ｏが８．５μｍで
、１２１Ｉｍ以−１−のトナ一体積か１７％であった。

トナーのＭ＋実測値は２８であり、Ｊｕｔ＞ａ、　ｏｘ
ｄ、５０−１８］の関係を満たしていた。

−１−記の現像剤を用い、実施例１と同様に定着画像を
形成し、グロス値と色再現性を調べたところ、グロス値
は４６であり、実施例１と同様に鮮明な黄色画像が再現
された。

（実施例４） 実施例１のトナーのスチレン−ｎ−ブチルメタクリレー
ト共重合体（重量平均分子量８００００）の代わりにス
チレン−ｎ−ブチルメタクリレート共重合体（重量平均
分子％１１３００００）を、銅フタロシアニンの代わり
にＣ，１，ピグメント・レッド（＋２２）をそれぞれ同
量添加し、その他は総て実施例１と同様にして現像剤を
製造した。得られたトナーは、体積平均粒子径ｄ　５０
か４μｍで、＋２１１ｍ以１−のトナ一体積が１６％で
あった。また、トナーのＭ＋実測値は１０であり、１Ｍ
しＬＯＸｄ５０−１８］の関係を満たしていた。

−に記の現像剤を用い、実施例１と同様に定着画像を形
成し、グロス値と色再現性を調べたところ、グロス値は
４３であり、実施例１と同様に鮮明な赤色画像が再現さ
れた。

（実施例５） 実施例４のトナーのＣ，Ｉ　ピグメント・レッド（＋２
２）の代わりにＣ１，ピグメント・レッド（５７）を同
量添加し、その他は総て実施例４と同様にして現像剤を
製造した。得られたトナーは、体積平均粒子径ｄ５０が
７μｍで、１２μｍ以１−のトナ一体積が１８％であっ
た。また、トナーのＭ＋実測値は１０であり、ｒＭｌ≧
４．　ＯＸｄ　５．−１８］の関係を満たしていた。

−１−記の現像剤を用い、実施例１と同様に定着画像を
形成し、グロス値と色再現性を調べたところ、グロス値
は４０てあり、実施例４と同様に鮮明な赤色画像が再現
された。

（実施例６） 実施例１のトナーのスチレン−ｒｌ−ブチルメタクリレ
−１・共重合体（重量平均分子量８００００）の代わり
にスチレン−ｎ−ブチルメタクリレート共重合体（重量
平均分子量１１００００）を、銅フタロンアニンの代わ
りにＣ１，ピグメント・ブルー（１５，１）をそ４ｔぞ
れ同量添加し、その他は総て実施例１と同様（こ現像剤
を製造した。得られたトナーは、体積平均粒子径ｄ５ｏ
が４μｍで、１２μｍ以」二のトナ一体積が１６％であ
った。また、トナーのＭｌ実測値は３０てあり、１’Ｍ
＋≧４０×ｄ、１ｏ−１８］の関係を満たしてし）だ。

−１−記の現像剤を用い、実施例１と同様に定着画像を
形成し、グロス値と色再現性を調べたところ、グロス値
は６４であり、実施例１と同様に鮮明な青色画像が再現
された。

（比較例１） 実施例１と同じ原料成分で体積平均粒子径ｄ５０か１１
μｍで本発明の範囲を越え、１２μｍ以」二のトナー体
積が３３％の青色トナーを製造した。このトナーのＭｌ
実測値は２８であり、［ＭＩ≧４．０Ｘｄ５゜−１８］
の関係は満たしていた。

１−記の現像剤を用い、実施例１と同様に定着画像を形
成し、グロス値と色再現性を調べたところ、グロス値は
３４であったが、色再現性については、灰色がかった青
色画像で鮮明の度合いも不十分なものであった。

（比較例２） 実施例２と同じ原料成分で体積平均粒子径ｄ５０が１０
．５μｍで本発明の範囲を越え、１２μｍ以上のトナ一
体積が２６％の赤色トナーを製造した。このトナーのＭ
＋実測値は２３てあり、［Ｍｌ≧４．０Ｘｄ＋５０−１
８］の関係を満たしていない。

」−記の現像剤を用い、実施例２と同様に定着画像を形
成し、グロス値と色再現性を調べたところ、グロス値は
２５であり、投影画像は黒色で赤色画像を全く再現する
ことができなかった。

（比較例３） 実施例３と同じ原料成分で体積平均粒子径ｄ５０が９μ
ｍで本発明の範囲に入るが、１２μｍ以上のトナ一体積
が２２％で本発明の範囲を越える黄色トナーを製造した
。このトナーのＭＩ実測植は２８であり、ＪＭＩ≧４．
ＯＸｄ　５ｏ−１８］の関係は満たしていた。

上記の現像剤を用い、実施例３と同様に定着画像を形成
し、グロス値と色再現性を調へたところ、グロス値は３
５であったが、色再現性については、灰色がかった黄色
画像で鮮明の度合いも不十分なものであった。

（比較例４） 実施例１のトナーのスチレン−ｎ−ブチルメタクリレ−
１・共重合体（重頃平均分子量８００００）の代わりに
スチレン−ｎ−ブチルメタクリレート共重合体（８−用
平均分子ｍ　１２００００）を、銅フタロシアニンの代
わりに０．１．ピグメント・レッド（４８：Ｉ）をそれ
ぞれ同量添加し、その他は総て実施例１と同様に現像剤
を製造した。得られたトナーは、体積平均粒子径６５０
が８μｍで、１２μｍ以」二のトナ一体積が１８％で、
いずれも本発明の範囲内であるが、トナーのＭ＋実測値
は１２であり、１−ＭＩ≧４．ＯＸｄ５０−１８１の関
係を満たしていない。

ト記の現像剤を用い、実施例１と同様に定着画像を形成
し、グロス値と色再現性を調べたところ、グロス値は３
５であり、色再現性はくすんだ紫色の画像で不十分な色
再現であった。

（比較例５） 比較例４のトナーのＣ１１，ピグメント・レッド（４８
：Ｉ）の代わりにＣ，Ｉ　ピグメント・イエロー（９７
）を同量添加し、その他は総て比較例４と同様に現像剤
を製造した。得られたトナーは、体積平均粒子径ｄ　５
Ｑが３μｍで本発明の範囲を下回り、１２μｍ以−にの
トナ一体積は１５％であった。また、トナーのＭ＋実測
値はＩ５であり、ｒＭｌン４．ＯＸｄ５０−１８］の関
係を満たしていた。

Ｌ記の現像剤を用い、比較例４と同様に定着画像を形成
し、グロス値と色再現性を調べたところ、グロス値は４
５でオーバーへ７ドフロジエクターの発色はするが、ト
ナーの流動性か極端に悪いため、ブロッキング等を生じ
、使用不能であった。

（発明の効果） 本発明は、」−記構酸を採用することにより、通常の定
着温度及び定着速度で使用し、トナーの結着樹脂の分子
量を極端に下げなくても、カラ一定’ｌｔ画像の鮮明な
色再現を可能にし、かつ、機内におけるブロッキングや
定着時のオフセット等を抑制することのできる、オーバ
ーへッドフロジエクター等の投影画像形成用カラートナ
ーを提供することができるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカラートナーを用いて形成した定着画
像断面模式図、第２図は従来のカラートナーによる定着
画像断面模式図である。 オ　２　図 才゛１　図。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　電子写真法でスライド用透明シート上にカラー画像を
   形成するためのカラートナーにおいて、粒子径１２μｍ
   以上のカラートナーの体積を２０％以下に、累積体積分
   布が５０％になる体積平均粒子径ｄ＿５＿０を４〜９μ
   ｍに、カラートナーのメルトインデックスＭＩを１０〜
   ３０に、かつ、［ＭＩ≧４．０×ｄ＿５＿０−１８］の
   関係を満たすように調整したことを特徴とするスライド
   作製用カラートナー。