JPH04202258A - 離型耐久性に優れたシリコーンゴム組成物 - Google Patents

離型耐久性に優れたシリコーンゴム組成物

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JPH04202258A
JPH04202258A JP33120990A JP33120990A JPH04202258A JP H04202258 A JPH04202258 A JP H04202258A JP 33120990 A JP33120990 A JP 33120990A JP 33120990 A JP33120990 A JP 33120990A JP H04202258 A JPH04202258 A JP H04202258A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は付加硬化型のシリコーンゴム組成物に関し、特
に離型耐久性に優れたシリコーンゴム組成物に関する。
(従来技術) シリコーンゴム組成物は、その優れた離型性、耐薬品性
、耐熱性、硬化性を活用し、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂等の樹脂のモー
ルド成形用ゴム母型材料、所謂型取り用シリコーンゴム
母型用材料として、また乾式複写機用定着ロールのゴム
材料として広く利用されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、近年においては高度の離型耐久性が要求
されており、これを満足するには至っていない。即ち、
従来のシリコーンゴム母型を用いて成形、脱型を繰り返
すと、この回数を重ねるにつれて該型表面が劣化し、例
えば得られる樹脂成形品は、表面光沢が不満足なものと
なる。従って、数多くの成形、脱泡を繰り返しても、一
定の品質、の成形品が安定して得られること、換言すれ
ば、離型耐久性に優れたシリコーンゴム母型材料が望ま
れているのである。
このような離型耐久性を向上させるために、フッ素原子
を分子中に有するオルガノポリシロキサンを使用する等
の手段が提案されているが、この場合には、ゴムの撥水
性、撥油性、硬化性、耐熱性、離型性等の特性か損なわ
れることが多く、満足し得るような改良はなされていな
い。
従って本発明は、硬化性、耐熱性、離型性等のシリコー
ンゴムの優れた特性が損なわれることなく、離型耐久性
か顧著に向上したシリコーンゴム組成物を提供すること
を目的とするものである。
(課題を達成するための手段) 本発明によれば、 (a)一分子中に少なくとも2個の脂肪族不飽和基を存
するオルガノポリシロキサン、 (b)一分子中に、下記式(I)または(II)、式中
、 aは、0〜2の整数、 Jは、2価の炭化水素基、 Rfは、2価のフッ素含有存機基を示す、Zは、−J 
−CF(OCF2CF) 、FI CF、   CF。
(式中、Jは前記と同様であり、eは1〜7゛  の整
数である)で示される基 で表される単位を少なくとも1個含有し、且つ少なくと
も2個の”3’ S iH基を有するオルガノハイドロ
ジエンポリシロキサン、 (C)付加反応触媒、 を含有してなる離型耐久性に優れたシリコーンゴム組成
物か提供される。
即ち本発明のシリコーンゴム組成物は、架橋剤として使
用するオルガノハイドロジエンポリシロキサン中にフッ
素原子を導入することにより、上記課題を達成すること
に成功したものである。
(a)オルガノポリシロキサン 本発明において、ベースポリマーとして使用する成分(
a)のオルガノポリシロキサンは、分子中に少なくとも
2個の脂肪族不飽和基を育するものである。
この脂肪族不飽和基としては、例えばビニル基、アリル
基、イソプロペニル基、シクロペンテニル基、シクロへ
キセニル基、シラシクロペンテニル基等を例示すること
ができるが、合成の容易さ及び経済性からいってビニル
基が最も好適である。
またかかる脂肪族不飽和基は、硬化後の適切なゴム弾性
を得るために、該脂肪族不飽和基を有するシロキサン単
位の含有量か0.001〜2モル%、特に0.005〜
1モル%となるような割合で含まれていることが好まし
い。さらに、この脂肪族不飽和基は、分子鎖末端あるい
は分子鎖の途中の何れに存在していてもよい。
上記オルガノポリシロキサンは、脂肪族不飽和基以外の
有機基として、例えばメチル基、エチル基、プロピル基
、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デ
シル基、ドデシル基等のアルキル基、2−フェニルエチ
ル基、2−フェニルプロピル基等のアラルキル基、フェ
ニル基等のアリール基及びこれらの基の水素原子の一部
または全部がフッ素原子等のハロゲン原子で置換された
基、例えば3.3.3− トリフルオロプロピル基等を
含有していることができる。
また、さらに離型性を向上させる場合には、該オルガノ
ポリシロキサンの側鎖または主鎖中にフッ素原子を導入
することが好ましく、特にフッ素含有量が0.5%以上
、特に1%以上とする二とか望ましい。特に炭素原子数
か6以上のパーフルオロアルキル基またはパーフルオロ
アルキレン基て主鎖あるいは側鎖が変性されていること
が好ましい。また内部にエーテル結合を有する含フツ素
有機基て主鎖または側鎖か変性されているものも好適で
ある。このような変性オルガノポリシロキサンの例とし
て、例えば下記式で表される単位を有するものか例示さ
れる。
CH3 5iO− ■ CH,CH2CF+0CF2CF+、F   (b=1
〜5)CF3CF。
CH3 CH3CF3 (b及びCは、0〜5の整数) 上述したオルガノポリシロキサンの重合度は、実用的な
ゴム材としての適切な伸びを有するためには、シロキサ
ン単位が100個以上となるようなものであることが望
ましいが、これよりも重合度の低いものと高いものとを
併用してもよいし、また単分散ポリマーからブロードな
分子量分布を存するポリマーの使用も可能である。
また本発明の組成物をRTVあるいはLIMSと呼ばれ
る液状ゴムとして使用する場合、上記オルガノポリシロ
キサンは、25°Cにおける粘度か500〜50.00
0cpの範囲にあるものが、作業性等の見地から、好適
に使用される。
本発明において使用される上述したオルガノポリシロキ
サンの具体例は、これに限定されるものではないが、次
の通りである。
尚、以下の式中、Viはビニル基を示す。
にth  にlh  CH3(n=0〜10,000)
(R’)、R2CH,(R’)h i   1    1  1 (V i ) 3− 、 S i O+S i O+、
、−C: S i O+−S i +V i ) 2−
 hI 2Vi II CF、    CF。
−J −CF+OCF、CF) 、F CF、    CF。
(i=1〜16、b=o〜5、Jは、 −CH,CH2−等の2価の有機基である)CH,CH
3CH2CH3CH,CH。
II       l       l       
II(A+m+n=2〜10,000) 尚、上記のオルガノポリシロキサンのうち、(5ICH
2CH2S10+単位を含有するものにおいては、該単
位の含有量を50モル%以上、特に70モル%以上とす
ることにより、組成物の強度を向上させることができる
上記のすルガノポリシロキサンは、公知の方法によって
製造することかでき、例えば、(qは3〜8の整数、Φ
はフェニル基、Bは前記の通りである。) 等の環状シロキサンを用いて合成される。即ち、これら
環状シロキサンを、LiOH,NaOH,KOHあるい
はこれらのシラル−ト等の触媒の存在下において単独重
合、または共重合して適切な重合度のポリマーを合成し
、次いて、 R’2          R’2 CH2=CHSIXまたは (CH2= CHSt +
2NH〔式中、Xはハロゲン原子または一0C=C(R
’)R2OR’ (R’及びR2は、前記の通りであり、R4はアルキル
基である) 等を用いて、前記のポリマーの分子末端をシリル化する
ことにより製造することができる。
またジメチルポリシロキサンにおいては、上記の環状シ
ロキサンの混合物と、 CH,CH3 (CH2= CH−Si+20. [(CH3)3Si
]20. [(CHz:)3Si] 2(sio)CH
s                CH3等とを、前
記の触媒や(CH3)4NOH,(C,)f9)4PO
H等の塩基触媒、硫酸、発煙硫酸、有機スルフォン酸等
の酸触媒の存在下において、0〜200°Cの温度範囲
で数十分〜24時間、平衡反応させて重合させ、その後
、中和、熱処理、水洗工程等を経て触媒を不活性化し、
低分子体のス) IJツブ、活性炭処理、濾過等の精製
を行なうことにより製造される。
(b)オルガノハイドロジエンポリシロキサン本発明に
おいては、架橋剤として作用するオルガノハイドロジエ
ンポリシロキサンとして、一分子中に少なくとも2個の
; S iH基を有するとともに、前述した一般式CI
)または〔■〕、即ち、(CH3)。
Z−3iO早         (II)(式中、J、
  Z、 Rf及びaは、前記の通り)で表される単位
を少なくとも1個有するものが使用される。このような
フッ素原子を有するオルガノハイドロジエンポリシロキ
サンを架橋剤として使用することにより、シリコーンゴ
ムの優れた特性を損なうことなく、離型耐久性を向上さ
せることか可能となるものである。
前記−数式において、2価の炭化水素基Jとしでは、ア
ルキレン基及びエーテル結合含有のアルキレン基を例示
することかできるか、これらアルキレン基の水素原子の
一部あるいは全部かフッ素原子で置換されていてもよい
。本発明においては、特に炭素原子数が2〜4のアルキ
レン基(エーテル結合含有のもの及びフッ素置換のもの
を含む)か好ましく、特に好適なものとしては、次の基
を挙げることができる。
−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2
Cl−。
CH3 −CH2CH2CH20CF、 − また2価のフッ素含有有機基Rfとしては、パーフルオ
ロアルキレン基を挙げることかでき、特に炭素原子数が
4〜16のものが好適である。また下記式、 −CFO−(−CF2CFO+−bCF2CF240C
FCF2)cOCF−CF、    (1,F、   
      CF、     CF3(式中、b及びC
は、0〜5の整数である)で表される基も好適である。
さらに1価のフッ素含有有機基Zとしては、前述した通
り、下記式、 −J −CFO+cF2cFO) 、FI CH3CH3 (式中、J及びeは前記と同様である)で表されるもの
か例示されるか、ここで好適な基Jとしては、−CH2
CH2−を挙げることができる。
以下に、本発明において使用されるオルガノハイドロジ
エンポリシロキサンの具体例を示すか、勿論、これに限
定されるものではない。
CH3CH,CH3CH3 (H3iO)2SiCH2CH2C4FsCH2CH2
Si(OSiH)2CH,CH3゜ CH3CH3 (H310)3sICH2cH2cgF+□CH2CH
251(OSiH)3CH3CH3゜ CH3CF3CF3CF。
1       1    I      ((H3i
O)iSrCH2CH2CFOCF2CFOCF2CF
20CF −−CH2CH2Si(OSiH)3 CH,・ CHsCH3CH3CFa     CF3(H3iO
3iO)2SiCH2CH2CFOCF、CF20CF
CH2CH2−St(O3iO3iH)2 CH3C83。
 1  l C5Hg5iO5iO3iH CH,CH,CH3。
CH3 CF、       CH。
−CFC)lzcH2si(OSiH)3■ CH3。
(r=1〜10) HCH2(CH3)、  CF3 [(CL)aSiO+z2]z、(SiO)、(SiO
)+ [5iCHzCH2CF −CH2CH。
(a=1〜2.  s=2〜10.  t=o 〜10
.  u=1〜10.  b=o 〜5)CI’s  
  CF2CH。
II        1 F(CFCF20)−CFCH2CH2S1 (OSi
H) s    (e=1〜7)CH。
HCF、    CF3 [(CH3)25i0172]2[F(CFCF20)
、CFCH2CH2SiO]uH(CH3)2Si X (u=1〜10.  e=1〜7) 上述したオルガノハイドロジエンポリシロキサンはそれ
自体公知の方法で製造することかてきる。
例えば、目的とするオルガノハイドロジエンポリシロキ
サンに対応するハロシラン、 (CH2)、   (CH2)。
Xs−、Si J Rf−J−3iX2−。
(Xは、塩素等のハロゲン原子てあり、J、 Rf及び
aは前記の通り) 等と、H(CH3)2stX、 H(CH3)SiX2
. (CH3)25tX2等のシランとを、分子設計に
対応した配合で共加水分解することにより製造すること
ができる。また上記ハロシランと、団(CH2)2S1
]□0.■(CHa)SxO]−。
[(CHs)2SiO]−(qは正の整数)等のシロキ
サンオリゴマーとを、塩酸、硫酸等の酸触媒の存在下で
共加水分解を行なうか、又はそれに引き続いて平衡化反
応を行なう等の方法によっても製造することもできる。
得られた化合物は、中和、水洗、ストリップ、蒸留、活
性炭処理、濾過等の工程を適宜組み合わせて精製して使
用に供される。
上述したオルガノハイドロジエンポリシロキサンは、単
独又は2種以上の組み合わせで使用することができ、通
常、前記成分(a)のオルガノポリシロキサン100重
量部当り、0.1〜50重量部の割合で配合される。ま
た好ましくは、組成物全体に含まれる脂肪族不飽和基1
モル当り、0.5〜5.0モル、特に1.0〜3.0モ
ルの−5iH基を供給するような量で配合することが好
適である。この量が少なすぎると、得られる硬化ゴムの
架橋密度が低くなってゲル状となり、強度及び離型性が
不満足なものとなる場合がある。またあまり多く配合し
た場合には、硬化時に発泡したり、また硬化ゴムの離型
耐久性や耐熱性が不満足なものとなる傾向がある。
さらに上述したオルガノハイドロジエンポリシロキサン
は、従来、この種の組成物に架橋剤として使用されてい
るフッ素を含存していないオルガノハイドロジエンポリ
シロキサンと組み合わせで使用することもできるが、こ
の場合にも、全≧SiH基と全脂肪族不飽和基とのモル
比が、上記範囲を満足していることが好ましい。また本
発明において、透明な硬化ゴムを得る場合には、成分(
a)として用いたオルガノポリシロキサンと相溶するオ
ルガノハイドロジエンポリシロキサンを選択使用するこ
とが好適である。
(C1付加反応触媒 本発明においては、上述した(a)及び(b)成分の付
加硬化反応(ヒドロシリル化)を促進させるために付加
反応触媒が使用される。
かかる付加反応触媒としては、従来の付加硬化型シリコ
ーンゴム組成物に使用されているものを使用することが
でき、例えば、塩化白金酸、塩化白金酸とエチレン等の
オレフィンとの錯体あるいはアルコールやビニルシロキ
サンとの錯体(米国特許第3.220.972号、同第
3.775.452号参照)、シリカ、アルミナ、カー
ボン等に白金を担持させた固体触媒等の白金系触媒を例
示することができる。また白金系の触媒以外にも、ロジ
ウム、ルテニウム、イリジウム、パラジウム等の白金族
に属する金属系触媒も知られており、例えば、RhC1
(PPh3)3. RhC1(COXPPhs)2. 
Ru3(CO)+2゜IrC1(COXPPha)2.
 Pd(PPh3)、等も使用することができる。−穀
量には、均一な硬化物を得るために、塩化白金酸や塩化
白金酸の錯体が好適に使用される。
これら触媒の使用量は、所謂触媒量でよく、例°えば1
〜11000pp、特に10〜500ppmの範囲とす
るのが好適である。
その他の配合剤 本発明の組成物においては、必要に応じて、それ自体公
知の種々の添加剤を配合することができる。
例えば、硬化物として得られる弾性体の強度を補強する
ために、SiO□単位、CH2= CH(R’ 2)S
iO05単位、R″astO0,、単位(式中、R゛は
脂肪族不飽和二重結合を含まない一価炭化水素基である
)からなるレジン構造のすルガノポリシロキサン(特公
昭38−26771号、同45−9476号公報参照)
を配合することができ、また組成物の硬化速度を制御す
る目的で、CH2= CHR3iO単位(式中、Rは前
記R′と同じ意味である)を含むポリシロキサン(特公
昭48−10947号参照)、アセチレン化合物(米国
特許第3.445.420号明細書、特公昭54−37
74号参照)、重金属イオン性化合物(米国特許第3、
532.649号明細書参照)等を配合することができ
る。さらに、耐熱衝撃性、可撓性等を向上させる目的で
、無官能のすルガノポリシロキサンを適量添加すること
も可能である。これらの添加剤を配合した場合において
も、全組成物中のケイ素原子に結合した脂肪族不飽和基
1モル当たりの”3’ S iH基の量は、0.5〜5
モル、特に1.0〜3.0モルの範囲にあることが望ま
しい。
また本発明の組成物には、硬化時における熱収縮の減少
、硬化して得られる弾性体の熱膨張率の低下、熱安定性
、耐候性、耐薬品性、難燃性あるいは機械的強度を向上
させたり、ガス透過率を下げる目的で、適当量の充填剤
を添加してもよい。
このような充填剤としては、例えばヒユームドシリカ、
石英粉末、ガラス繊維、カーボン、酸化鉄、酸化チタン
、酸化セリウム等の金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム等の金属炭酸塩を挙げることができる。ま
た必要に応じて、適当な顔料、染料あるいは酸化防止剤
を配合することも可能である。
シリコーンゴム組成物 上述した各成分から成る本発明のシリコーンゴム組成物
は、成分(a)のすルガノポリシロキサンの官能基の種
類、成分(C)の触媒の種類によっては、室温での硬化
も可能であるが、一般には50〜200°Cで数時間か
ら数分の短時間で硬化してゴム弾性体硬化物を与える。
またこの組成物は、使用目的に応じて、適当な有機溶媒
、例えばトルエン、キシレン等に所望の濃度で溶解させ
て使用することかできる。
本発明のシリコーンゴム組成物は、高強度で且つ透明性
に優れたゴム弾性体硬化物を与え、光りファイバーのコ
ア、クラッド、被覆材等の用途に極めて有用である。ま
た薄膜成形可能であり、離型性に優れ、高絶縁抵抗、低
吸水率であるという特性を有しており、ガスあるいは液
体の分離膜、離型剤、型取りRTV、を気絶縁ポツティ
ング、あるいは接着助剤を組み合わせた接着剤、更には
電気絶縁や衝撃吸収用シリコーンゲル等の用途にも有用
である。さらに本発明のシリコーンゴム組成物は、充填
剤を配合せずに高伸度、高強度の硬化物を与えることか
ら、乳首、ラバコン等の高疲労耐久ゴム、高耐水圧繊維
処理剤等の用途にも有用である。
(実施例) 以下の例において、部は重量部を意味し、また粘度は2
5°Cで測定した値である。さらに、式中のViは、ビ
ニル基を示す。
実施例1〜4.比較例1 ■下記式、 て表される粘度5000C3t、ビニル基含量0.00
65モル/100gのすルガノボリシロキサン   1
00部■塩化白金酸と、[Vi(CH,)2S目20 
 との反応で得られた白金化合物のトルエン溶液(白金
濃度:i、o%、塩素分: 50ppm以下)0.2部
■[Vi(CH3)SiO] 4のシクロテトラシロキ
サン0.1部 の三成分を均一に混合し、透明な液状組成物を得た。
次いで、架橋剤成分として、次のA−Eのオルガノハイ
ドロジエンポリシロキサンを、それぞれ第1表に示す量
で添加し、均一に混合・脱泡して5種類のゴム組成物を
得た。
l CH2CH251(O3IH) − CH。
B、   CH,CF2CF、     CF。
(H3iO)=SiCHzCH2CFOCFzCFOC
FzCFzOCF−■ ■ −CH2CH25i(O3iH)= CH3 CH,。
これらの組成物の透明性は何れも良好であった。
更に、各組成物を、130 X 170 X 2. O
mmの金型に注入し、100°Cで60分硬化を行ない
、エラストマーシートを得た。各シートについて、硬さ
、水及びシリコーンオイル(信越化学工業ね社製、KF
−96,粘度10cSt)との接触角を測定した。また
エポキシ樹脂(国際ケミカル社製、 CEP−5)を、
各シート表面に注入し、80°CX90分で硬化させた
後の離型性を調べた。その結果を第1表に示す。
第1表 上記の結果から、A−Dの架橋剤は、■のすルガノポリ
シロキサンと相溶し、得られた硬化ゴムは撥水性、撥油
性共に、従来使用されていたジメチル系の架橋剤Eを用
いて得られた硬化ゴムよりも優れていることか理解され
る。
実施例5〜8.比較例2〜3 ■実施例1で使用した■のオルガノポリシロキサン  
               92.5部■塩化白金
酸の2−エチルヘキサノール変性触媒(白金濃度 2.
0%)0.1部 ■[Vl (CH2)SiO]4のシクロテトラシロキ
サン0.1部 ■SiO□単位、 Vl(CH2)2Si01/2単位
 (CH3)*SiO+7□単位から成るトルエンに可
溶性のシリコーンレジン(ビニル基含量:0.09モル
/100g)7.5部■[(CHz)zs1]2NHで
表面処理された浸水性フユームドシリカ(比表面積:1
70■/g)   2.5部から成る粘度が、約100
0ポアズのペースト状組成物を調製した。
この組成物に、架橋剤として、先の実施例で使用された
A−E及び下記のFのオルガノハイドロジエンポリシロ
キサンを、それぞれ第2表に示す量で添加してゴム組成
物を調製した。
F、            CH。
C,F、□CH2CH25i(O3iH)sCH。
各組成物を用いて、先の実施例と同様の2mm厚のシー
トを調製し、室温下で3日間硬化を行なった。また、第
1図に示すようにアクリル鏡面板(50x 50x 5
 mm)を用いて、成形及び室温下3日間の硬化、並び
に脱型を行なうことにより、ゴム母型(60X 60 
X 10mm)を得た。
これらを試料として、機械的強度及びゴム物性を測定し
た。またウレタン樹脂(株式会社ニッシリ社製、ブラキ
ャストUW)を用いて注型モデル実験を行ない、離型耐
久性を測定した。
尚、離型耐久性は以下のようにして評価した。
即ち、シリコーンゴム母型は、成形、脱型を繰り返すに
つれて表面が劣化し、成形樹脂の表面の光沢が低下する
。そこで、成形、脱型毎に成形樹脂表面の光沢を測定す
ることにより、ゴム母型の劣化度を判定し、これを持っ
て、離型耐久性の評価の目安とした。
上記の結果を第2表に示す。
第2表 上記の結果から、特にBの架橋剤を使用した組成物は機
械的強度に優れているとともに、表面光沢か90%のラ
インで離型耐久性を判断すると、30回強であり、これ
はジメチル系の架橋剤Eの約20回に比べて約50%も
離型耐久性が向上していることか理解される。
実施例9.比較例4 ■下記式、 CH3CH3CH3CH3 Vi −SiO+5iCH2CH2SiOe−fiSi
 −Vil  1  1  l CH,CH,CH,CH3 で表され、粘度4800cSt及びビニル基含有量か、
0.009モル/100gのオルガノポリシロキサン1
00部 ■実施例1で用いた■の白金触媒  0.2部■[Vi
(CH3)SiO]4のシクロテトラシロキサン0.1
部 を均一に混合し、次いでBの架橋剤(実施例9)及びE
の架橋剤(比較例4)をそれぞれ第3表に示す量で添加
し、ゴム組成物を調製した。
得られた各組成物を、ボリエリレンテレフタレートフィ
ルム(210X 296 X 5 mm)に約100μ
mの厚みで塗布し、100℃×60分硬化させた。この
フィルム上に、内寸50X 100X 5 mmのシリ
コーンゴム型枠を乗せて治具で固定し、ここにウレタン
樹脂(日本ゼオン社製、フィンネート999)を注入し
、60°C×40分硬化させた。
硬化終了後、ゴム型枠を外し、室温に冷却した後、前記
フィルムからウレタン樹脂成形品を剥離させたときの剥
離力、及び成形樹脂表面の光沢を測定した。上記のフィ
ルムを用いてこの操作を繰り返すことにより、離型耐久
性の評価を行ない、その結果を第3表に示した。
第3表 ■下記式、 て表されるオルガノポリシロキサン  100部■架橋
剤B             O,58部■実施例2
て使用した白金触媒において、溶剤をメタキシレンヘキ
サフルオライドに変えた白金触媒(白金濃度 −0,5
%)        、0.2部■[Vl(CH3)S
iO]4のシクロテトラシロキサン0.05部 から成る組成物を調製し、実施例9と同様にしてポリエ
チレンテレフタレートフィルムに塗布、硬化し、ウレタ
ン樹脂を用いて同様に離型耐久性試験を行なった(実施
例9)。また比較例1の組成物を用いて同様に試験を行
なった(比較例5)。
結果を第4表に示す。
第4表 (発明の効果) 本発明によれば、特定の形でフッ素原子が導入されたオ
ルガノハイドロジエンポリシロキサンを架橋剤として使
用することにより、離型性等のシリコーンゴムの優れた
特性を損なうことなく、離型耐久性を顕著に向上させる
ことが可能となる。
特に本発明の最も好適な態様においては、前述した実施
例からも明らかな通り、従来のシリコーンゴムに比して
、約50%も離型耐久性を向上させることができる。
本発明のシリコーンゴム組成物は、真空注型等の型取り
用シリコーンゴム母型、乾式複写機の定着ロール用のゴ
ム材等の用途に極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例5〜8において採用した、ゴム組成物
からゴム母型を製造する方法を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)一分子中に少なくとも2個の脂肪族不飽和
    基を有するオルガノポリシロキサン、 (b)一分子中に、下記式〔 I 〕または〔II〕、▲数
    式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 式中、 aは、0〜2の整数、 Jは、2価の炭化水素基、 Rfは、2価のフッ素含有有機基を示す、 Zは、▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Jは前記と同様であり、eは1〜7の整数であ
    る)で示される基 で表される単位を少なくとも1個含有し、且つ少なくと
    も2個の▲数式、化学式、表等があります▼基を有する
    オルガノハイドロジエンポリシロキサン、 (c)付加反応触媒、 を含有してなる離型耐久性に優れたシリコーンゴム組成
    物。
  2. (2)請求項1に記載の組成物を硬化して得られる硬化
    物。
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