JPH04202193A - ポルフィリンアルカリ塩の製造方法 - Google Patents

ポルフィリンアルカリ塩の製造方法

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JPH04202193A
JPH04202193A JP32949290A JP32949290A JPH04202193A JP H04202193 A JPH04202193 A JP H04202193A JP 32949290 A JP32949290 A JP 32949290A JP 32949290 A JP32949290 A JP 32949290A JP H04202193 A JPH04202193 A JP H04202193A
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佐藤 治男
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ポルフィリンアルカリ塩を高純度で製造する
方法に関するものである。
従来の技術 ポルフィリンアルカリ塩の製造方法としては、例えばプ
ロトポルフィリンジナトリウム(以下、PPNという)
の製造方法などが知られている。この方法は、粗プロト
ポルフィリンアルキルエステルを疎水性溶媒を用いて再
結晶を行い、プロトポルフィリンジメチルエステル(以
下、PPMEという)を得、これにさらに同様の溶媒を
用いて水酸化ナトリウムのアルコール溶液を加えるもの
である(特公昭52−37042号公報)。
しかしながら、この方法は高純度PPNの製造法として
工業的に優れており、残存溶媒等は真空乾燥工程を実施
することによって除去しうるものの、原薬バルク中に他
の不純物質が混入するのを免れないため、十分満足すべ
きものとはいえなかった。
発明が解決しようとする課題 本発明は、このような従来のPPNなとのポルフィリン
アルカリ塩の製造法の欠点を克服し、高純度のポルフィ
リンアルカリ塩を工業的に簡単に効率よく製造する方法
を提供することを目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、高純度ポルフィリンアルカリ塩の工業的
製造法を開発するために種々研究を重ねた結果、前記し
た混入する可能性のある他の不純物質として先ず第一に
考えられる原料のPPMEなとのエステルは疎水性の反
応溶媒中に溶解するため除去が可能であるが、過剰の水
酸化ナトリウムなどの水酸化アルカリは疎水性の反応溶
媒には溶解しないため除去が困難であることに着目し、
過剰の水酸化アルカリが存在する反応系に酢酸アルキル
エステルを加え、過剰の水酸化アルカリを酢酸アJLg
カリに変換させることにより、加えた酢酸アルキルエス
テルは反応溶媒に溶解され、さらに反応によって生成す
る酢酸アルカリも水酸化アルカリに比べて反応溶媒中に
溶解除去されやすくなって、過剰の水酸化アルカリは円
滑に除去され、その目的を達成しうろことを見出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ポルフィリンアルキルエステルを
反応溶媒と混合し、これに水酸化アルカリのアルコール
溶液を加え、反応させたのち、さらにこの反応混合物に
酢酸アルキルエステルを加えることにより、過剰の水酸
化アルカリを酢酸アルカリに変換させることを特徴とす
るポルフィリンアルカリ塩の製造方法を提供するもので
ある。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明方法においては、先ずポルフィリンアルキルエス
テルを反応溶媒とよく混合させる。
反応溶媒としては、一般に不活性な疎水性溶媒が用いら
れ、その中でもトルエン、ベンゼン、キシレン、ジクロ
ロエタン、トリクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジ
メチルスルホキシド、ピリジンなどが好ましく用いられ
る。
本発明方法においては、次いで、この混合系に水酸化ア
ルカリのアルコール溶液を加えて反応させる。このアル
コールとしては、通常アルカノールが用いられ、その中
でもメタノール、エタノールのような低級アルカノール
が好ましい。アルコールの使用割合は水酸化アルカリの
使用量に対し、重量比で通常3〜20倍量、好ましくは
5〜15倍量の範囲で選ばれる。また、水酸化アルカリ
の使用量は、投入したポルフィリンアルキルエステルに
対し、化学量論量よりやや多口であり、モル比で通常2
〜2.5倍量、好ましくは2〜2.2倍量の範囲で選ば
れる。前記反応は通常60〜120℃でlO分〜2時間
行われる。
本発明方法においては、このようにして得られた反応混
合物にさらに酢酸アルキルエステルをその5〜50倍量
のアルコール溶液として添加し精製処理を施す。この酢
酸アルキルエステルの使用割合は、反応混合物中の過剰
の水酸化アルカリに対し、モル比で1〜3(酢酸アルキ
ルエステル/水酸化アルカリ)、好ましくは1〜1.2
倍量の範囲で選ばれる。この精製処理反応は通常30〜
100°C1好ましくは50〜80°Cで20分〜1時
間行われる。
また、本発明方法においては、生成物を必要に応じ低級
アルカノールで洗浄することにより、ポルフィリンアル
カリ塩の純度をさらに高めることができる。
発明の効果 本発明方法によれば、反応混合物に酢酸アルキルエステ
ルを加えることにより、過剰の水酸化アルカリを酢酸ア
ルカリに変換させて除去することができ、高純度のポル
フィリンアルカリ塩を与えることができるという顕著な
効果を奏する。
実施例 次に実施例によって本発明方法をさらに詳細に説明する
実施例1 PPME15.hをトルエン300+++12に投入し
、水浴上で80℃で30分間加熱撹拌したのち、水酸化
ナトリウム2.53gをメタノール30m(lに溶解し
た溶液を加え、80℃で40分間加熱撹拌した。
次いで、このようにして得られた反応液をAlB、Cに
3分割し、Aの反応液から反応生成物を吸引ろ過でろ集
し、減圧乾燥後、PPN結晶(以下、IAという)4.
539を得た。Bの反応液には、メタノール12.5m
ffを加え、60°Cで30分間加熱撹拌したのち、反
応生成物を吸引ろ過でろ集し、減圧乾燥後、PPN結晶
(以下、IBという)5.2hを得た。
Cの反応液には、酢酸エチル1.25mf2を含有する
メタノール溶液13.5mQを加え、60°Cで30分
間加熱撹拌したのち、反応生成物を吸引ろ過でろ集し、
減圧乾燥後、PPN結晶(以下、Icという)5.7h
を得た。
このようにして得たPPN結晶(l A、I B、Ic
)について含水率、ナトリウム含量及びPPN標準品に
対する純度を測定した。その結果を第1表に示す。
第    1    表 これより、IA、IBはナトリウム含量が理論量(7,
58%)よりナトリウムを約1%多く含むのに対し、I
Cはほぼ理論量通りとなった。
実施例2 PPME12.Ogをキシレン300+++Qに投入し
、水浴上で80°Cで30分間加熱撹拌したのち、水酸
化カリウム2.8hをエタノール30mQに溶解した溶
液を加え、80°Cで40分間加熱撹拌した。
次いで、このようにして得られた反応液をAlBに2分
割し、Aの反応液から反応生成物を吸引ろ過でろ集し、
減圧乾燥後、プロトポルフィリンジカリウム(以下、P
PKという)結晶(以下、2Aという)6.8hを得た
。Bの反応液には、酢酸メチル1.35m12を含有す
るエタノール溶液15m(2を加え、60°Cで30分
間加熱撹拌したのち、反応生成物を吸引ろ過でろ集し、
減圧乾燥後、PPK結晶(以下、2Bという)6.72
gを得た。
このようにして得たPPK結晶(2A、2B)について
含水率、カリウム含量及びPPK標準品に対する純度を
測定した。その結果を第2表に示す。
第    2    表 これより、2Aはカリウム含量が理論量(7,58%)
より約1.9%多いのに対し、ICはほぼ理論量通りと
なった。
以上の結果から明らかなように、実施例1のlB製造工
程と1c製造工程を比較すると、単にメタノールを添加
し洗浄するだけでは、過剰の水酸化ナトリウムを十分除
去することができないが、少量の酢酸エチルを添加する
ことにより、過剰の水酸化ナトリウムを十分除去するこ
とができ、PPNの純度を大幅に向上させうろことが判
明した。
また、実施例2の結果から明らかなように、酢酸エチル
の代りに酢酸メチルを用いても同様の結果が得られ、ざ
らにPPNと同様にPPKの純度向上も図れることが判
明した。
特許出願人 株式会社佐藤薬学研究所

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポルフィリンアルキルエステルを反応溶媒と混合し
    、これに水酸化アルカリのアルコール溶液を加え、反応
    させたのち、さらにこの反応混合物に酢酸アルキルエス
    テルを加えることにより、過剰の水酸化アルカリを酢酸
    アルカリに変換させることを特徴とするポルフィリンア
    ルカリ塩の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024050694A1 (zh) * 2022-09-06 2024-03-14 南京百特生物工程有限公司 天然卟吩盐及其作为植物生长调节剂及免疫诱抗剂的应用

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WO2024050694A1 (zh) * 2022-09-06 2024-03-14 南京百特生物工程有限公司 天然卟吩盐及其作为植物生长调节剂及免疫诱抗剂的应用

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