JPH04202119A - エアゾール状毛髪染色剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はエアゾール状毛髪染色剤に関するもので、詳し
くは、白髪を温和な条件で染めることができ、しかも、
堅牢性および毛髪の仕上りに優れ、また、衣服や枕カバ
ーを汚すことのないエアゾール状毛髪染色剤に関するも
のである。

（従来技術とその問題点） ヘンナやカミツレなどを主成分とする植物性染毛剤は古
代から用いられてきた染毛剤であり、人体に対して一次
刺激性や感作性がないため、酸化染毛剤でアレルギー反
応を起こす人にとっては有用な染毛剤である。しかしな
がら、植物性染毛剤は毛髪との親和力が弱いため染着性
が劣り、また光や洗浄に対する堅牢性も不十分であると
いう欠点があった。

また、硫醸第−鉄などの金属塩とピロガロール、没食子
酸などの発色剤との反応により白髪を徐々に染毛する方
法も、酸化染毛剤でアレルギー反応を起こす人にとって
は有用な染毛剤である。。しかしながら、この場合は、
毛髪表面に残存する染毛剤が衣服や枕カバーを汚すとい
う欠点がある上、更に、毛髪表面に金属被膜を形成する
ため毛髪がブワ付くという欠点もあった。

（発明の課題と解決手段） 本発明者、等は上記実情に鑑み、温和な条件で簡便に白
髪を徐々に染めることができ、しかも堅牢性や毛髪の仕
上りに優れ、衣服や枕カバーを汚すことのない毛髪染色
剤を得るべく種々検討を重ねた結果、天然物の抽出物で
あるヘマティンまたはへマドキシリンと金属化合物との
反応を利用した染色剤であり、特定の安定化剤などとと
もに酸素の不存在下、噴射剤と混合しエアゾール状とす
ることにより、染色剤の安定性が良好で、取扱いも簡単
であり、しかも上述した本発明の目的を満足するものと
なることを見出し本発明のエアゾール状毛髪染色剤を完
成するに到った。また、従来、染着性を向上させるため
に、Ｎ−アルキルピロリドンや低級アルキレンカーボネ
ートなどの有機溶剤を配合することも提案されているが
、有機溶剤を使用すると起泡性が劣り染毛操作が難しく
なるという問題がある。そこで、本発明者らは、有機溶
剤を使用しないで、特定の安定化剤を選択することによ
り、良好な泡立ちを得て染毛操作も容易にでき、しかも
優れた染着性を得られることを見出した。

すなわち、本発明の発明の要旨は、（ａ）金属化合物　
０．０１〜２０重量％（ｂ）ヘマティンまたはヘマトキ
シリン　０．００１〜５重量％（ｃ）ヒドロキシ化合物
　０．００１〜１０重量％（ｄ、）安定化剤　０．０１
〜５重量％（ｅ）噴射ガスからなることを特徴とするエ
アゾール状毛髪染色剤に存する。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明の毛髪染色剤においては、前記ａ〜ｅの各成分を
含有することを必須とするものであるが、本発明で使用
する金属化合物としては、例えば、硫酸鉄、塩化鉄、硝
酸鉄なとの鉄塩、硫酸銅、塩化銅、硝酸銅、酢酸銅なと
の銅塩、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛など
の亜鉛塩、硫酸ニッケル、塩化ニッケル、硝酸ニッケル
、酢酸ニッケルなどのニッケル塩、硫酸アルミニウム、
塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、酢酸アルミニウ
ムなどのアルミニウム塩などが挙げられ、この中でも好
ましいものとしては、鉄塩、アルミニウム塩、銅塩が挙
げられ、特に好ましいものとしては、硫酸鉄、塩化鉄、
塩化アルミニウム、硫酸銅が挙げられる。その含有量は
０．０１〜２０重量％、好ましくは０．１〜１０重量％
である。この金属化合物の含有量が余り少ない場合には
、毛髪を良好に染色することができず、逆に、余り多い
場合には、毛髪の仕上りを悪化させるので好ましくない
。また、通常の金属染毛剤を使用した場合、パーマネン
トウェーブが非常にかかりにくくなるが、本発明の、特
にアルミニラ文塩を使用するとこのような欠点を解消す
ることができる。

一方、本発明の染色剤の発色源となるヘマトキシリンは
ロックウッド抽出物に含まれ、このヘマトキシリンが酸
化されたものがヘマティンであるが、通常の市販品を用
いることができる。ヘマティン又はヘマトキシリンの含
有量はｏ、ｏｏｉ〜５重量％、好ましくは０．０１〜３
重量％であり、この含有量は余り多くても、少なくても
、エアゾール状の毛髪染色剤としては不適当である。こ
のヘマティン又はヘマトキシリンと金属化合物とが錯体
を形成することにより発色し、毛髪ケラチンに強固に吸
着するので、良好な毛髪染色を行なうことができる。

また、ヒドロキシ化合物としては、例えば、ピロガロー
ル、没食子酸、没食子酸プロピルなどの没食子酸エステ
ル、タンニン酸、カテコール、レゾルシン、ハイドロキ
ノンなどを挙げることができ、好ましくはピロガロール
、没食子酸、没食子酸エステルが使用できる。その含有
量は０．００１〜１０重量％、好ましくは０．０１〜５
重量％である。

本発明で用いる安定化剤としては、還元性の酸あるいは
揮発性の酸が挙げられる。還元性の酸としてはアスコル
ビン酸、エリソルビン酸またはその誘導体、具体的には
、アスコルビン酸、アスコルビン酸高級脂肪酸エステル
（例えば、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸ア
スコルビル、シバルミチン酸アスコルビルなど）、アス
コルビン酸リン酸エステル（例えば、アスコルビン酸リ
ン酸エステルマグネシウム塩など）、アスコルビン酸酢
酸エステル、アスコルビン酸安怠香酸エステルなどが挙
げられる。また、揮発性の酸としては、塩酸、硝酸など
が挙げられる。この安定化剤−〇− の含有量は０．０１〜５重量％である。本発明における
染色剤はこの安定化剤を用いて、保存安定性のために、
ｐＨを２〜６、好ましくは３〜５の　・範囲に調整する
ことが必要である。クエン酸、乳酸、酢酸、酒石酸、硫
酸、リン酸等の従来のｐＨ調整剤は毛髪に塗布時に染着
性を阻害する場合がある。しかしながら、本発明に用い
る安定化剤である還元性あるいは揮発性を有する酸は、
空気中の酸素により酸化され、あるいは空気中に揮発す
ることにより、酸としての効果を失い、その結果、系が
不安定となり、毛髪上で発色するため良好な染着効果が
得られることが判明した。

本発明では上記の各成分と濃度調整のための水を含む混
合物を酸素の実質的不存在下に噴射ガスとともにエアゾ
ール状に密封状態とするが、ここで用いる噴射ガスとし
ては、通常のエアゾール形成用のものでよく、例えば、
ジ汐口口ジフルオ口メタン、ジクロロテトラフルオロメ
タン、トリクロロモノフルオロメタン、ジクロロモノフ
ルオロメタン、モノクロロトリフルオロメタン、１，１
−ジフルオロメタンなどのフロンガス、ブタン、イソブ
タン、プロパンなどのＬＰＧガス、ジメチルエーテル、
炭酸ガス、窒素ガス等が挙げられる。

そして、この噴射ガスの含有量は１〜２０重量％である
。もし、この混合物中に酸素が存在すると、安定化剤が
失効し、ヘマティン又はヘマトキシリンと金属化合物と
が反応を起こし染色剤の安定性が不良となるので好まし
くない。尚、本発明におけるエアゾールの形成は特徴的
な工程はなく、公知法にしたがって、密封容器中にエア
ゾール混合物に充填することができる。

本発明の染色剤においては、通常、非イオン性界面活性
剤又はカチオン性界面活性剤を存在させた方が染色剤の
毛髪への付着性が良好となり、また、液だれもしないの
で好ましい。非イオン性界面活性剤の具体例としては、
通常、次のものが挙げられる。

（１）ポリオキシエチレンアルキルエーテルポリオキシ
エチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポ
リオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテルなど （２）ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンオクチルフェニルエーテルなど （３）ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノス
テアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノバルミ
チン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸
ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオ
キシエチレンソルビタンなど （４）ポリオキシエチレングリセリルモノ脂肪酸エステ
ル モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノ
ミリスチン酸ポリオキシエチレングリセリンなど （５）ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヘキ
サステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット、モノラ
ウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエ
チレンソルビットミツロウなど （６）硬化ヒマシ油誘導体 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン
ヒマシ油など （７）ポリオキシエチレン脂肪酸エステルモノオレイン
酸ポリエチレンクリコール、モノステアリン酸ポリエチ
レングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコー
ルなど （８）高級脂肪酸グリセリンエステル 親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリ
ン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリ
ンなど （９）ソルビタン脂肪酸エステル モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタ
ン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソル
ビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸
ソルビタンなど また、カチオン性界面活性剤としては、例えば、下記−
船人 （式中、Ｒ３，Ｒ４，Ｒ５，Ｒ６の１〜２個は直鎖また
は分枝鎖の炭素数８〜２０の長鎖アルキル基、または長
鎖ヒドロキシアルキル基を示し、残余は炭素数１〜３の
アルキル基またはヒドロキシアルキル基を示し、Ｘはハ
ロゲン原子または炭素数１〜２のアルキル硫酸基を示す
）で表されるものであり、特に、ラウリルトリメチルア
ンモニウムクロライド、ミリスチルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、セチルトリメチルアンモニウムサルフェート、パ
ルミチルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリ
メチルアンモニウムサルフェート、シバルミチルジメチ
ルアンモニウムクロライド、ジー水素添加牛脂アルキル
ジメチルアンモニウムブロマイド、ジー水素添加牛脂ア
ルキルジメチルアンモニウムサルフェート、ジステアリ
ルジメチルアンモニウムクロライド、ステアリルジメチ
ルベンジルアンモニウムクロライド、ラウリルジエチル
ベンジルアンモニウムクロライド、ラウリルトリエチル
ベンジルアンモニウムプロミド、ジステアリルメチルヒ
ドロキシメチルクロライド等が好ましい。これらの界面
活性剤の含有量は、通常、０．１〜１０重量％の範囲が
起泡効果が十分に発揮でき、毛髪への染色剤の付着性が
良好となるので好ましい。

本発明では更に必要に応じて、例えば、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどの
高級アルコール、アクリル樹脂アルカノールアミン液、
メチルビニルエーテル・′無水マレイン酸共重合体など
の樹脂、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン性
セルロース、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン
酸ナトリウム、ペクチン、ファーセラン、アラビアガム
、ガッチガム、カラヤガム、トラガカントガム、カンテ
ン末などの増粘剤、シリコーンオイル、スクワラン、流
動パラフィン、ラノリン、ワセリンなどの油分、グリセ
リン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール
、１，３−ブチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ソルビトールなどの保湿剤、その他ポリペブタイド
、レシチン、ムコ多糖類などの各種配合剤を適宜含有さ
せることができる。

（発明の効果） 本発明のエアゾール試毛髪染色剤を用いて染色を行なう
場合には、例えば、毛髪に対してエアゾールを噴霧し２
０〜４０分程度、放置した後、シャンプーすることによ
り白髪を種々の色に染めることができる。金属化合物、
ヒドロキシ化合物及びヘマティン又はヘマトキシリンの
組合せを変えることにより、広範囲の種々の色調が得ら
れる。

本発明の染色剤はエアゾール式であるため取扱いが簡単
であり、また、酸素を遮断して染色混合物を保持してい
るので保存安定性に優れている。

そして、染色した場合の毛髪の堅牢性及び毛髪の仕上り
が良好である上、衣服やまくらカバーなどを汚染するこ
ともないので、極めて実用上好ましいものである。

（実施例） 次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例の記述
に制約されるものではない。

実施例１ 塩化アルミニウム　　　　　　　１．５重量％ヘマトキ
シリン　　　　　　　　１．０Ｉｌ没食子酸　　　　　
　　　　　　０．５　ｌ！ステアリン酸アスコルビル　
　　０．７１１モノステアリン酸ポリオキシエチ レングリセリン　　　　　　　　５．Ｏｌ／ポリビニル
ピロリドン　　　　　ｌ、□ｎＬＰＧ　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　７．ＯＩｊ上記組成のエア
ゾール状毛髪染色剤を調製し、これを白髪混りの毛束に
対して噴射塗布し３０分放置した後、シャンプーすると
、堅牢な紫色に染色された。

実施例２ 硫酸銅　　　　　　　　　　　　１．０重量％ヘマティ
ン　　　　　　　　　　０．３１１タンニン酸　　　　
　　　　　　０．２Ｉｌ硝酸　　　　　　　　　　　　
　０．５１１ポリオキシエチレンベヘニルエー チル　　　　　　　　　　　　　４．Ｏｎポリオキシエ
チレンドデシルニー チル　　　　　　　　　　　　　２．Ｑｒｔジメチルエ
ーテル　　　　　　　４．ＯｊＩ上記組成のエアゾール
状毛髪染色剤を調製し、これを白髪混りの毛束に対して
噴射塗布し８０分〜４０分放置した後、シャンプーする
と、堅牢な青色に染色された。

実施例３ 硫酸第一鉄　　　　　　　　　　０．５重量％ヘマティ
ン　　　　　　　　　　０．２　〃ピロガロール　　　
　　　　　　０、ｌ　　ｎアスコルビン酸　　　　　　
　　０．５　〃ポリオキシエチレンノニルフェニ ルエーテル　　　　　　　　　　２．０１７ジステアリ
ルジメチルアンモニウ ムクロライド　　　　　　　　　０．２　〃セタノール
　　　　　　　　　　１．０１１ポリシロキサン　　　
　　　　　１，０１７樹脂　　　　　　　　　　　　　
１．５１Ｉジクロロフルオロメタン　　　　９．０１１
精製水　　　　　　　　　　　　適量 上記組成のエアゾール状毛髪染色剤を調製し、これを白
髪混りの毛束に対して噴射塗布し２０分放置した後、シ
ャンプーすると、堅牢な黒色に染色された。

比較実験 実施例３のアスコルビン酸を表の安定化剤に変えて、保
存安定性および染着性のテストを行ったところ、表の結
果を得た。

表 注１）保存安定性の評価 ４０℃、１ケ月の加速試験を行い、その外観を下記基準
で評価した。

○・・・良好。　△・・・やや着色・が見られる。

×・・・黒く変色している。

注２）染着性の評価 実施例３と同様に染毛操作を行い、下記基準で評価した
。

○・・・黒色に染着した。　△・・・灰色に染着した。

−×・・・はとんど染まらない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （ａ）金属化合物０．０１〜２０重量％ （ｂ）ヘマテイン又はヘマトキシリン０．００１〜５重
   量％ （ｃ）ヒドロキシ化合物０．００１〜１０重量％（ｄ）
   安定化剤０．０１〜５重量％ （ｅ）噴射ガス からなることを特徴とするエアゾール状毛髪染色剤。