JPH0418471Y2 - - Google Patents

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JPH0418471Y2
JPH0418471Y2 JP1986133451U JP13345186U JPH0418471Y2 JP H0418471 Y2 JPH0418471 Y2 JP H0418471Y2 JP 1986133451 U JP1986133451 U JP 1986133451U JP 13345186 U JP13345186 U JP 13345186U JP H0418471 Y2 JPH0418471 Y2 JP H0418471Y2
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JP
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cushioning
hardness
seat cover
cover material
automobile seat
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車の座席を構成するクツシヨン
パツド表面を覆う自動車の座席用カバー材に関す
るものであり、人体の接触する部分に応じてその
硬さ(クツシヨン性)に変化が与えてあるので、
長時間の乗車に対しても疲労感を感じさせず、快
適なドライブを楽しめるものである。
〔従来の技術、および考案が解決しようとする課題〕
座席用カバー材としては、例えば第5図の要部
断面図で示すポリウレタンフオームのような背中
のあたる部分から、腰部、臀部、大腿部のあたる
部分まで全体にわたつて均一な硬さを持つた緩衝
性材料層3の表面に表面材1および裏面材2を積
層させ、表面の感触をソフトにした積層体構造の
ものが知られている。
しかしながら、自動車の乗員が快適な乗り心地
を感じる座席表面の硬さは、一様ではなく、人体
の接触する部分によつて異なり、従つて、従来の
座席用カバー材のようにその硬さが全体にわたつ
て同じようなものでは快適な乗心地を満喫するこ
とはできず、長時間の運転では却つて疲労感を感
ずるものであつた。
最近は、自動車愛好者の要望に応えるものとし
て、クツシヨンパツドの硬さを異ならせ、長時間
のドライブにも疲労感を覚えさせない構造のもの
が提案されている。ところが全体にわたつて同じ
ような硬さを有する前記のような、従来の座席用
カバー材で、部分的に硬さを異ならせて、長時間
の運転にも疲労感を覚えさせないように改良され
たクツシヨンパツドを覆つた場合には、クツシヨ
ンパツドの折角の改良効果が減殺されてしまう。
又、実開昭61−129598号公報に開示されている
ように、座者の体圧が大きい部分を加熱硬化さ
せ、又は加熱硬化させると共に、この部分にワデ
イング材を加熱接合する技術が開示されている。
この技術では、加熱硬化処理の過不足によつ
て、硬度が変化することと、過加熱によつてワデ
イング材を劣化させる虞があつた。又、ワデイン
グ材を加熱接合するために余分の材料が必要とな
ると共に、作業工数の増加および、専用の加工処
理機械が必要となる問題があつた。
本考案は、座席用カバー材における構造におい
て、異なつた性質の緩衝性材料を配置することに
より、全体の硬さに抑揚をつけ、前記問題の解消
をはかつた座席カバー材を提供するものである。
〔問題を解決するための手段〕
前記問題を解消することを目的とした本考案の
自動車の座席用カバー材は、人体の接触状態に応
じて硬さの互いに異なる複数の緩衝性材料を配設
して、該硬さの互いに異なる緩衝性材料を接着剤
によつて接着し、該緩衝性材料に、表面材および
裏面材を重ね一体の積層構造とした自動車の座席
用カバー材であつて、該接着面が断面でみて、厚
み方向に対し傾斜面を形成させて接着されてなる
ことを要旨とするものである。
〔作用〕
本考案の自動車の座席用カバー材は、人体のそ
れぞれのあたる部分に応じて異つた硬さを持つ緩
衝性材料を接着材によつて接着して表面材と裏面
材の間にサンドイツチ状に積層し表面感触を変化
させてなるので、長時間、同じ姿勢で座つていて
も疲労感を覚えず、違和感がなくて自動車の乗心
地がよい。
しかも、接着面が傾斜面にされていることか
ら、接着面積が広くなり、大きな接着強度が得ら
れる。又、接着面を境に変化する硬度が、徐々に
変化するとともに、接着剤の塗布によつて硬度が
増した部分が人体の押圧方向に対して斜めになる
ので、硬度の変化や、局部的に硬度が増加した部
分を感じる度合いが少なくなる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。第17図は本考案による自動車の座席用カバ
ー材の一実施例の要部拡大断面図、第3図は他の
実施例の要部拡大断面図でこれらは、第4図の座
席を示す1部破断斜視図における矢印A付近の断
面図である。
図において、1は例えば、塩化ビニール樹脂を
材料とするプラスチツクレザー、繊維、またはこ
れらの積層シート等からなる表面材で、これに
は、必要に応じて表面に凹凸模様、玉縁、文字等
の装飾を施したものが適用される。
2は例えば、寒冷沙のような材料からなる裏面
材で、裏面の保護ならびに、次の工程における自
動車の座席クツシヨンパツド5への被着時に、そ
の作業性を容易にするために設けられるものであ
る。
3は、例えば、軟質ポリウレタンフオーム、
綿、またはフエルト、羽毛等からなる緩衝性材料
層である。該緩衝性材料層3は、図示のとおり、
互いに硬さの異なつた緩衝性材料、例えば、硬め
の緩衝性材料3a,これよりは柔かめの緩衝性材
料3bよりなり、境界接合面4で互いに接着剤で
接合されつなぎ合わされて横方向にのび、前記表
面材1および裏面材2にはさまれて、接着剤で接
着されたサンドイツチ状に積層されている。
前記硬さの異なる緩衝性材料の硬さの相違の程
度、および座席用カバー材全体に対する両者の配
置位置は、乗員が、このような座席用カバー材を
覆つた座席にすわり、長時間、自動車にのつてみ
て疲労感や退屈感を覚えず、乗り心地のよさを感
ずることを基本にして考慮される。
しかして、通常は、一般的な体形の人を対象と
した人間工学的な見地から、第4図に示すように
乗員の体の背部および大腿部の当る部分には柔か
めの緩衝性材料3bが配置され、腰部および臀部
のような人体の重心のかかる部分は硬めの緩衝性
材料3aを配置するようにするのがよい。
また、硬さの相違の程度は適用される緩衝性材
料の性質によつても異なるが、例えば、ポリウレ
タンフオームの場合、背中部や大腿部のあたる部
分には、硬めの軟質ポリウレタンフオームでその
硬度が6〜12Kg程度(JIS−K6401試験法準拠以
下同じ)で、密度18〜30Kg/m3程度のもの、臀部
や腰部のあたる部分には、これより柔かめの軟質
ポリウレタンフオームでその硬度が17〜25Kg程度
で、密度40〜50Kg/m3程度のものが適用される。
なお、これら緩衝性材料の厚みは、通常5〜15mm
程度の均一厚みであるが、前記硬さの変化に合わ
せて厚みも変化させるようにしてもよく、こうす
ることによつて、座席の表面感触に変化があつ
て、長時間のドライブでも乗員に退屈感を感じさ
せない。
本考案の座席用カバー材においては、両緩衝性
材料の接合端縁を相互に次第に厚みを小さくした
ナイフエツジ状に裁断し境界接合面4が例えば第
2図又は第3図に示すように傾斜面を形成するよ
うな構造としたことから、例えば第1図に示す説
明図のように断面でみた場合、厚み方向に対し、
垂直にクツシヨン性の異なる緩衝性材料3a,3
bの境界接合面4を設けてつなぎ合せた構造とし
たものに比べて、接着面が広くなり、それだけ接
着剤は余計に必要となるが、より一層、強固な接
合が得られ、座席用カバー材としての過酷な使用
にも充分耐えるものとなる。また、第1図の構造
のものに較べ、この接着面における硬さの高いも
のから低いものへ、あるいはその逆の場合の急激
な変化が大巾に緩和されるので、自動車にのつた
乗員に違和感を感じさせないという利点がある。
本考案による座席用カバー材は、常法によつて
制作される。すなわち、互いに硬さに異なる緩衝
性材料を人体の接触する部分に合せた寸法に裁断
して、接着剤でつなぎ合せ、これに、表面材、裏
面材を被覆して、熱硬化型、もしくは溶剤型の接
着剤を適用するか、または、火炎溶着あるいは熱
圧着もしくは熱接着等により、積層一体化し、得
られた積層品を裁断して、縫製等を施し、所定形
状のものとする。
〔効果〕
本考案の自動車の座席用カバー材は、以上のべ
たように、人体の接触する部分に応じて硬さの異
なる緩衝性材料に、表面材および裏面材を積層一
体化した構造よりなるものであり、硬さに変化が
あるので、自動車の乗員に疲労感や退屈感を覚え
させず、快適な乗り心地を与えるものである。ま
た、被覆される座席クツシヨンパツドの備えてい
る部分的な硬さの変化に応じて、クツシヨン位置
を変えることもできるから、座席クツシヨンパツ
ドそれ自体のもつ、乗り心地のよさを失わしめる
ことがないばかりか、却つて増大させるものであ
る。さらに、製作が容易で全体が均一な硬さを持
つた従来(旧式)の型のクツシヨンパツドの被覆
に本考案のカバー材を用いて、充分な乗心地が得
られることから、座席の製造作業の簡略化にも寄
与するものであり、その工業的利用価値は大であ
る。
そのうえ、接着面が傾斜面にされていることか
ら、接着面積が広くなり、大きな接着強度が得ら
れる。又、接着面を境に変化する硬度が、徐々に
変化するとともに、接着剤の塗布によつて硬度が
増した部分が人体の押圧方向に対して斜めになる
ので、硬度の変化や、局部的に硬度が増加した部
分を感じる度合いが少なくなる。したがつて、座
り心地がよく、かつ耐久性が高い座席用カバー材
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の説明図、第2図、および第3
図はそれぞれ本考案の実施例を示す要部拡大断面
図、第4図は座席を表わす1部破断斜視図であ
り、第5図は従来の座席用カバー材の要部拡大断
面図である。 1……表面材、2……裏面材、3……緩衝性材
料層、3a,3b……緩衝性材料、4……境界接
合面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 人体の接触状態に応じて硬さの互いに異なる
    複数の緩衝性材料を配設して、 該硬さの互いに異なる緩衝性材料を接着材に
    よつて接着し、 該緩衝性材料に、表面材および裏面材を重ね
    一体の積層構造とした自動車の座席用カバー材
    であつて、 該接着面が断面でみて、厚み方向に対し傾斜
    面を形成させて接着されてなることを特徴とす
    る自動車の座席用カバー材。 2 人体の接触する部分のうち、背中部および大
    腿部のあたる部分に柔らかめの緩衝性材料が、
    また腰部および臀部のあたる部分に硬めの緩衝
    性材料が接着配置されてなる実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の自動車の座席用カバー材。 3 硬さの異なる緩衝性材料が硬めの軟質ポリウ
    レタンフオームおよび柔らかめの軟質ポリウレ
    タンフオームである実用新案登録請求の範囲第
    1項、又は第2項記載の自動車の座席用カバー
    材。
JP1986133451U 1986-08-28 1986-08-28 Expired JPH0418471Y2 (ja)

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