JPH1094686A - 座席用シートクッション及びその製造方法 - Google Patents

座席用シートクッション及びその製造方法

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JPH1094686A
JPH1094686A JP9217044A JP21704497A JPH1094686A JP H1094686 A JPH1094686 A JP H1094686A JP 9217044 A JP9217044 A JP 9217044A JP 21704497 A JP21704497 A JP 21704497A JP H1094686 A JPH1094686 A JP H1094686A
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正顕 善場
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豊 平田
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 スラブ軟質ポリウレタンフォームからな
る着座部材が、通気性を有するシート状材料を介して、
ポリウレタンフォームモールド品からなるクッション本
体の座面部に、このポリウレタンフォームモールド品を
形成する発泡原液が上記シート状材料及び着座部材に浸
透して発泡することにより、一体化されてなることを特
徴とする座席用シートクッション。 【効果】 本発明によれば、シート状材料の介在によ
り、クッション本体の座面部と着座部材との境界面にお
ける発泡原液含浸状態を制御して、含浸層の厚さ等を所
望のものにすることができ、しかも「反り」・「ひけ」
状態もなく、座り心地の良好な座席用シートクッション
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の自動車、鉄
道車両用等の乗り物用に使用される座席用シートクッシ
ョン及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、座席用シートクッションにおける
着座フィーリングや振動伝達特性を良化させるために、
ポリウレタンフォームモールド品からなる各種座席用シ
ートクッション本体の座面部に、所望の形状に裁断した
スラブ軟質ポリウレタンフォームを後張りもしくは一体
発泡する等の方法で一体的に接合することが行われてい
るが、特に後加工工程を省略するために一体発泡する方
法が用いられている場合が多い。
【0003】この一体発泡工法では、スラブ軟質ポリウ
レタンフォームにポリウレタンフォームモールド品発泡
原液が浸透し、スラブフォームの発泡原液含浸面が該発
泡原液の発泡により硬化し、含浸硬化層を形成するが、
シート設計においてはこの硬化層を異物感をもたらすも
のと敬遠する場合がある反面、逆に面剛性感をもたらす
ものとして積極的に取り込もうとするケースもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
スラブ軟質ポリウレタンフォームを一体発泡でポリウレ
タンフォームモールド品と接合する場合には次のような
不具合が発生する。 (1)スラブ軟質ポリウレタンフォームとポリウレタン
フォームモールド用発泡原液が接触する面が原液の含
浸、発泡により硬化し、含浸硬化層を形成し、面剛性を
得るが、この際に着座するためのシートクッションの乗
り心地に大きな影響を及ぼす含浸・硬化層の硬さや厚さ
などを調整することはできない。 (2)発泡時、スラブ軟質ポリウレタンフォームとポリ
ウレタンフォームモールド用発泡原液が接触する面にお
いて、スラブフォーム内に含浸した原液が発泡反応する
ことにより膨張し、この影響により原液が含浸したスラ
ブフォームの接触面もまた膨張し伸びる。
【0005】この結果、原液が含浸しなかったスラブフ
ォームの表面側と原液が含浸した境界面側の寸法が異な
ってしまい、製品表面側のスラブフォームが局部的に凹
となる状態、言い換えればシートが「反り」・「ひけ」
状態になる現象が起こる(図2参照)。
【0006】本発明は、上記の如く不具合を解消したも
ので、上記「反り」・「ひけ」状態がなく、座り心地の
良好な座席用シートクッション及びその製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明は、上記目的を達成するため、(1)スラブ軟質ポ
リウレタンフォームからなる着座部材が、通気性を有す
るシート状材料を介して、ポリウレタンフォームモール
ド品からなるクッション本体の座面部に、このポリウレ
タンフォームモールド品を形成する発泡原液が上記シー
ト状材料及び着座部材に浸透して発泡することにより、
一体化されてなることを特徴とする座席用シートクッシ
ョン、(2)ポリウレタンフォームモールド用発泡原液
をモールド内で発泡させて得られるポリウレタンフォー
ムモールド品からなるクッション本体の座面部にスラブ
軟質ポリウレタンフォームからなる着座部材を一体化し
た座席用シートクッションを製造する方法において、上
記着座部材を上記モールドのクッション本体座面部に対
応する位置に配置すると共に、この着座部材の座面部対
向面に通気性を有するシート状材料を積層し、次いで上
記発泡原液をモールド内に充填し、発泡させてクッショ
ン本体を形成すると共に、上記シート状材料及び着座部
材に浸透した発泡原液を発泡させることにより、上記着
座部材をシート状材料を介してクッション本体の着座部
に一体化することを特徴とする座席用シートクッション
の製造方法、(3)スラブ軟質ポリウレタンフォームか
らなる着座部材が、非通気性のシート状材料に接着され
ていると共に、このシート状材料にポリウレタンフォー
ムモールド品からなるクッション本体の座面部が、この
ポリウレタンフォームモールド品を形成する発泡原液が
発泡することにより、一体に接着されてなることを特徴
とする座席用シートクッション、(4)ポリウレタンフ
ォームモールド用発泡原液をモールド内で発泡させて得
られるポリウレタンフォームモールド品からなるクッシ
ョン本体の座面部にスラブ軟質ポリウレタンフォームか
らなる着座部材を一体化した座席用シートクッションを
製造する方法において、上記着座部材に非通気性のシー
ト状材料を接着、積層し、この積層体を上記モールドの
クッション本体座面部に対応する位置に上記シート状材
料が該座面部に対向するように配置し、次いで上記発泡
原液をモールド内に充填し、発泡させてクッション本体
を形成すると共に、上記シート状材料と接着一体化させ
ることにより、上記着座部材をシート状材料を介してク
ッション本体の着座部に一体化することを特徴とする座
席用シートクッションの製造方法を提供する。
【0008】この場合、上記通気性シート状材料は不織
布、粗毛フェルト又は寒冷沙であり、また非通気性シー
ト状材料はポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタ
ン、ビニロン、ナイロンであることが好ましい。
【0009】上記に述べた如く、従来座席用シートクッ
ションを得る方法の1つとして、スラブ軟質ポリウレタ
ンフォームを用いて、これとポリウレタンフォームモー
ルド用発泡原液をモールド内に注入して一体発泡する方
法がよく使用されており、この場合に発泡原液がスラブ
フォームに含浸する程度により、座席用シートクッショ
ンの撓み特性、フィーリング、乗り心地などが異なって
くるが、この特性変化を幅広く変化させることができれ
ば、座席用シートクッションの諸物性を変化させる手段
として有効な1つの設計手段となる。
【0010】本発明によれば、スラブフォームと、発泡
原液との間に設置する各種シート状材料を選択すること
により、シート状材料に発泡原液が含浸した状態又はシ
ート状材料に発泡原液が含浸せず、単に接触した状態で
スラブフォームの含浸層の状態を変化させることが可能
となる。結果として、シート状材料の種類、目付等を選
択することにより、スラブフォームの含浸層の厚さ、硬
さを含浸層を形成しない場合を含め任意に選択可能とな
る。また、発泡原液のモールドへの注入時、スラブフォ
ームに接する各種シート状材料が発泡原液の膨張に起因
するスラブフォームの伸びを強制的に抑制するため、局
所的な「反り」・「ひけ」の状態を防ぐことができる。
【0011】即ち、本来スラブフォームをモールド用ウ
レタンフォームの表面に一体発泡する場合には、スラブ
フォームにモールド用発泡原液が含浸する含浸層の状態
を変化させることはできず、そのため、乗り心地等に大
きな影響を及ぼす中間層である含浸層の状態を任意選択
し、設計に役立たせることができなかった。しかもこの
部分に「反り」や「ひけ」が発生した。
【0012】本発明により、スラブフォームに種々材質
の不織布、粗毛フェルト、寒冷沙などの通気性又は非通
気性シート状材料を選定し又は組み合わせることによ
り、予め含浸層の厚さ、製品の荷重・撓み曲線などのデ
ータを採取し、利用すれば、ユーザーの求めに応じて、
望みの含浸状態を選択することができ、結果として所望
の要求特性を設計することができる。
【0013】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の座席用シートクッション1は、図1に示したよ
うに、クッション本体3の座面部上に、シート状材料4
を介して着座部材2が一体化されてなるものである。こ
こで、クッション本体3は、ポリウレタンフォームモー
ルド品から形成されており、着座部材2はスラブ軟質ポ
リウレタンフォームから形成されている。なお、クッシ
ョン本体3を形成するポリウレタンフォームモールド品
は、軟質、半硬質、硬質フォームのいずれでもよいが、
軟質ポリウレタンフォームとすることが好ましい。
【0014】この場合、本発明の目的を達成する上で、
このクッション本体3を形成する軟質ポリウレタンフォ
ームの硬度はJIS K6382による測定で4〜20
kgf/φ200、特に8〜12kgf/φ200の範
囲にあることが好ましい。また、その密度は25〜60
kg/m3、特に30〜50kg/m3であることが好ま
しい。一方、着座部材2を形成する軟質ポリウレタンフ
ォームの硬度は10〜30kgf/φ200、特に15
〜25kgf/φ200であり、また、その密度は30
〜70kg/m3、特に35〜60kg/m3であること
が望ましい。
【0015】また、シート状材料としては、通気性を有
するものでも、非通気性のものでもよい。通気性を有す
るシート状材料の場合、その目付は種々選定できるが、
好ましくは10〜300g/m2、より好ましくは40
〜150g/m2のものがよく、またその厚さは10μ
m〜5mm、特に0.5〜3mmのものが好ましく、こ
れらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いら
れる。
【0016】一方、非通気性のシート状材料としては、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ビニロ
ン、ナイロン等のシートが用いられ、特にクッション本
体及び着座部材との一体性の点でポリウレタンが好まし
く、その厚さは1〜1000μm、特に10〜100μ
mとすることができる。なお、ポリウレタンシートを用
いる場合、その硬度はJIS K6301による測定法
で70〜100(JIS A)であることが好ましい。
【0017】本発明の座席用シートクッションは、上記
シート状材料が通気性を有するものの場合、上記クッシ
ョン本体の座面部に、ポリウレタンフォームモールド品
を形成する発泡原液が上記シート状材料及び着座部材に
浸透して発泡することにより、着座部材がシート状材料
を介してポリウレタンフォームモールド品からなるクッ
ション本体の座面部に接合、一体化されているものであ
る。
【0018】かかる座席用シートクッションを上記スラ
ブフォームとポリウレタンフォームモールド品との一体
発泡によって得る場合は、まず上記着座部材を上記モー
ルドのクッション本体座面部に対応する位置に配置する
と共に、この着座部材の座面部対向面に通気性を有する
シート状材料を積層し、次いで上記発泡原液をモールド
内に充填し、発泡させる。これにより、上記シート状材
料及び着座部材に浸透した発泡原液も発泡し、上記着座
部材がシート状材料を介してクッション本体の着座部に
接合、一体化される。
【0019】この場合、スラブフォームにシート状材料
を配置(セット)する方法としては、単に重ね合わせる
だけでよいが、必要に応じスラブフォームにシート状材
料を接着剤、熱融着などの手段で予め部分又は全面接着
しておいてもよい。
【0020】一方、シート状材料が非通気性のものであ
る場合、スラブフォームに予めシート状材料を接着積層
した積層体を形成する。この場合、接着方法としては、
例えば、合成ゴム系の接着剤を使用する方法、シンター
加工する方法(ドライラミネート)、あるいはフレーム
ラミネート(熱融着)する方法などがある。次いで、こ
の積層体を上記モールドのクッション本体座面部に対応
する位置に上記シート状材料が該座面部に対向するよう
に配置し、次いで上記発泡原液をモールド内に充填し、
発泡させてクッション本体を形成すると共に、上記シー
ト状材料と接着一体化させることにより、上記着座部材
をシート状材料を介してクッション本体の着座部に一体
化した座席用シートクッションを得ることができる。
【0021】以上のような方法により、スラブフォーム
及びシート状材料の種類、目付等を選択採用し、一体化
することにより、スラブフォーム含浸層の硬さや厚さを
変化させることを可能化できる。
【0022】また、シート状材料が境界面に設置される
ようにすることにより、発泡時、発泡原液が膨張する際
にスラブフォームの接触面が伸びることを強制的に抑え
ることになり、従って図2に示すような局所的な「反
り」6・「ひけ」5の状態を防ぐことができる。
【0023】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を説明するが、
本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
【0024】〔実施例1〕寸法が300mm×200m
m×20mm、密度が0.050g/cm3のスラブ軟
質ポリウレタンフォームに目付30g/m2、厚さ0.
2mmの不織布(通気性420cc/cm2/sec)
を300mm×300mmのスラブフォーム面にフレー
ムラミネート(熱融着)したものを座席用シートクッシ
ョンモールド品を成形するモールドの下型にセットし
た。この時、不織布が型内に注入発泡する原液と接触す
る面になるようにセットする。そして、軟質ポリウレタ
ンフォームモールド用発泡原液を注入し、モールドの上
型を下型にセットし、原液を発泡せしめて座席用シート
クッションを一体発泡成形、脱型して製品を得た。この
成形品の3層構造の中間層(スラブフォーム+不織布)
である含浸層の厚さを測定したところ2mmであった。
また、一体発泡したスラブフォーム部分の「反り」・
「ひけ」はいずれも認められなかった。
【0025】〔実施例2〕実施例1において、不織布の
代わりに、目付60g/m2、厚さ2mm、及び目付1
00g/m2、厚さ3mmの各粗毛フェルトをそれぞれ
フレームラミネートしたスラブフォームを用いた以外
は、実施例1と同様にして座席用シートクッションの成
形品を作製した。この成形品の中間層(スラブフォーム
+粗毛フェルト)の含浸層の厚さは、それぞれ4mm、
5mmであった。製品表面のスラブフォームを確認した
ところ、「反り」・「ひけ」の発生は認められなかっ
た。
【0026】〔実施例3〕実施例1の不織布の代わり
に、寒冷沙(#2012、厚さ0.3mm)を用いてこ
れをフレームラミネートしたものを用いた以外は、実施
例1と同様にして座席用シートクッションの成形品を作
製した。この時の中間層の含浸厚みは4mmであった。
製品表面のスラブフォームを確認したところ、「反り」
・「ひけ」は発生していないことが確認された。
【0027】〔実施例4〕実施例1において、通気性の
低い(80cc/cm2/sec)不織布を用いた以外
は、実施例1と同様にして座席用シートクッションの成
形品を作製した。この時の中間層の含浸層の厚みは0m
mであった。製品表面のスラブフォーム部分に「反り」
・「ひけ」のないことが確認された。
【0028】〔実施例5〕スラブフォーム単体を下型に
セットし、その上に実施例1と同じ不織布を接着せずに
重ね合わせた後、その上に注入原液を投入・一体発泡し
た。この方法でもスラブフォーム部の「反り」・「ひ
け」は発生しなかった。なお、中間層の含浸層の厚さは
2mmであった。
【0029】〔実施例6〕実施例1において、通気性の
ないポリウレタンフィルム(厚さ30μm)を用いた以
外は、実施例1と同様にして座席用シートクッションの
成形品を作製した。この時の中間層の含浸層の厚みは0
mmであった。製品表面のスラブフォーム部分に「反
り」・「ひけ」のないことが確認された。
【0030】〔比較例〕着座フィーリングや振動伝達特
性を良化させるために座席用シートクッションの座面部
に所望の形状に裁断したスラブフォーム単体を下型にセ
ットし、これにウレタンフォーム発泡原液を注入、一体
発泡し、座席用シートクッションの成形品を作製した。
この成形品は表面側のスラブフォーム部分が正規形状に
対して最大で8mm程度の局部的な「反り」・「ひけ」
が発生していた(図2参照)。なお、含浸層の厚さは4
mmであった。
【0031】上記実施例,比較例の結果を表1に示す。
また、車両用ポリウレタンフォームシートクッションを
直径200mmの加圧盤で製品厚さの75%まで圧縮し
た時の応力、撓み曲線の結果を図3に示す。
【0032】
【表1】
【0033】本発明は、上記実施例,比較例から明らか
なように、ポリウレタンフォームモールド用発泡原液と
一体発泡するスラブフォームが接触する境界面にシート
状材料を設置するものである。そのシート状材料の種
類、材質、厚さ、目付等を変えることにより、含浸層の
厚さ等の含浸状態を変化させることができる。その結果
の1例として、図3に示したような、製品の応力・撓み
曲線を任意に変えることが可能となり、座席用シートク
ッションの諸物性、フィーリング、乗り心地を変化させ
る手段として有効な設計手段の1つとなる。
【0034】また、発泡原液を注入時、スラブフォーム
に接する各種シート状材料が原液の膨張に起因するスラ
ブフォームの伸びを強制的に抑制するため、局所的な
「反り」・「ひけ」の状態を防ぐことができるものであ
る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、シート状材料の介在に
より、クッション本体の座面部と着座部材との境界面に
おける発泡原液含浸状態を制御して、含浸層の厚さ等を
所望のものにすることができ、しかも「反り」・「ひ
け」状態もなく、座り心地の良好な座席用シートクッシ
ョンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る座席用シートクッショ
ンを示し、(A)は斜視図、(B)は(A)図のA−A
線に沿った断面図である。
【図2】従来のスラブフォームとの一体発泡した座席用
シートクッションの断面図であり、(A)は「ひけ」の
状態、(B)は「反り」の状態を示す。
【図3】実施例1,2及び比較例の座席用シートクッシ
ョンにおける荷重−撓み曲線を説明するグラフである。
【符号の説明】
1 座席用シートクッション 2 着座部材 3 クッション本体 4 シート状材料 5 「ひけ」部 6 「反り」部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:04 105:08 B29L 31:58

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラブ軟質ポリウレタンフォームからな
    る着座部材が、通気性を有するシート状材料を介して、
    ポリウレタンフォームモールド品からなるクッション本
    体の座面部に、このポリウレタンフォームモールド品を
    形成する発泡原液が上記シート状材料及び着座部材に浸
    透して発泡することにより、一体化されてなることを特
    徴とする座席用シートクッション。
  2. 【請求項2】 前記通気性を有するシート状材料が不織
    布、粗毛フェルト、寒冷沙のいずれか1つ又は複数の組
    み合わせであることを特徴とする請求項1記載の座席用
    シートクッション。
  3. 【請求項3】 ポリウレタンフォームモールド用発泡原
    液をモールド内で発泡させて得られるポリウレタンフォ
    ームモールド品からなるクッション本体の座面部にスラ
    ブ軟質ポリウレタンフォームからなる着座部材を一体化
    した座席用シートクッションを製造する方法において、
    上記着座部材を上記モールドのクッション本体座面部に
    対応する位置に配置すると共に、この着座部材の座面部
    対向面に通気性を有するシート状材料を積層し、次いで
    上記発泡原液をモールド内に充填し、発泡させてクッシ
    ョン本体を形成すると共に、上記シート状材料及び着座
    部材に浸透した発泡原液を発泡させることにより、上記
    着座部材をシート状材料を介してクッション本体の着座
    部に一体化することを特徴とする座席用シートクッショ
    ンの製造方法。
  4. 【請求項4】 スラブ軟質ポリウレタンフォームからな
    る着座部材が、非通気性のシート状材料に接着されてい
    ると共に、このシート状材料にポリウレタンフォームモ
    ールド品からなるクッション本体の座面部が、このポリ
    ウレタンフォームモールド品を形成する発泡原液が発泡
    することにより、一体に接着されてなることを特徴とす
    る座席用シートクッション。
  5. 【請求項5】 前記非通気性のシート状材料の材質がポ
    リプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ビニロ
    ン、ナイロンのいずれか1つ又は複数の組み合わせであ
    ることを特徴とする請求項4記載の座席用シートクッシ
    ョン。
  6. 【請求項6】 ポリウレタンフォームモールド用発泡原
    液をモールド内で発泡させて得られるポリウレタンフォ
    ームモールド品からなるクッション本体の座面部にスラ
    ブ軟質ポリウレタンフォームからなる着座部材を一体化
    した座席用シートクッションを製造する方法において、
    上記着座部材に非通気性のシート状材料を接着、積層
    し、この積層体を上記モールドのクッション本体座面部
    に対応する位置に上記シート状材料が該座面部に対向す
    るように配置し、次いで上記発泡原液をモールド内に充
    填し、発泡させてクッション本体を形成すると共に、上
    記シート状材料と接着一体化させることにより、上記着
    座部材をシート状材料を介してクッション本体の着座部
    に一体化することを特徴とする座席用シートクッション
    の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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