JP2017000586A - 乗物用シートのクッション体 - Google Patents

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茜 宮永
Akane Miyanaga
茜 宮永
藤川 直樹
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Abstract

【課題】複層構造の乗物用クッション体において、表面の感触を維持しながら座圧分布をコントロールして座り心地を高めた乗物用クッション体を提供する。
【解決手段】クッションパッド10は、発泡性樹脂層である表面層13と、中間層14と、裏面層15とを着座面側である表面層13から支持部材側である裏面層15に向って硬度が高い層となるように積層するとともに、表面層13と中間層14の間に第1布帛体16が介在されて接合され、中間層14と裏面層15の間に第2布帛体17が介在されて接合されている。第1布帛体16の座骨結節相当部16bは、その他相当部16aに比べて編密度が低く形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物に搭載される乗物用シートのクッション体に関する。
乗物用シートのクッション体として、複層構造に形成したものが知られている。特許文献1に記載のクッション体においては、着座面側に低硬度のウレタン発泡体層を配置し、支持部材側に高硬度のウレタン発泡体層を配置するとともに、それらの間に布材を介在させている。
特開2010−142571号公報
特許文献1に開示された技術においては、クッション体上に乗員が着座したとき、着座者の身体が表皮を介して当接するクッション体表面の感触を良くしながら、クッション体内の布材によって着座者からの荷重を分散して座圧分布をより均一に近づけることができる。しかし、布材が全面的に一律の性状のものであり、座圧分布をより均一に近づけるのに限りがあり、より均一に近づける手段の提示が望まれていた。
かかる問題に鑑み本発明の課題は、複層構造の乗物用クッション体において、表面の感触を維持しながら座圧分布をコントロールして座り心地を高めた乗物用クッション体を提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物用シートのクッション体であって、複数の発泡性樹脂層を着座面側から支持部材側に向って硬度が高い層となるように積層するとともに、隣接する前記発泡性樹脂層は布帛体が介在されて接合され、該布帛体のうち少なくとも着座面に最も近い該布帛体は部位によって密度が異なって形成されていることを特徴とする。
第1発明によれば、クッション体の着座面側には低硬度の発泡性樹脂層が配置されるので感触がよい。また、着座者から印加される座圧を少なくとも着座面に最も近い布帛体の密度を部位によって異ならせることによってコントロールすることができる。すなわち、着座者から印加される座圧を低めようとする箇所においては、当該箇所に相当する布帛体の部分の密度を低くして面剛性を下げ印加された座圧を広く分散してより低める。一方、着座者から印加される座圧をそのままにしようとする箇所においては、当該箇所に相当する布帛体の部分の密度を高くして面剛性を上げ印加された座圧を分散させずにそのままとする。このように、少なくとも着座面に最も近い布帛体の密度を部位によって異ならせることによって所望の座圧分布に近づけることができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記布帛体は、着座者の座圧が高い箇所に相当する部分において密度が低く、着座者の座圧が低い箇所に相当する部分において密度が高く形成されていることを特徴とする。
第2発明によれば、クッション体の着座者から印加される座圧が高い箇所(例えば、着座者の座骨結節に相当する箇所)においては、当該箇所に相当する布帛体の部分の密度が低いので面剛性が低く印加された座圧を広く分散してより低めることができる。また、クッション体の着座者から印加される座圧が低い箇所(例えば、着座者の大腿部に相当する箇所)においては、当該箇所に相当する布帛体の部分の密度が高いので面剛性が高く座圧の分散効果が乏しくほぼ印加されたままの低い座圧となる。これらの効果が相俟って、クッション体表面の感触を維持しながら座圧分布をより均一なものに近づけることができ座り心地が高められる。
本発明の一実施形態のクッションパッドを斜め前方から見た斜視図である。 上記実施形態のクッションパッドの平面図である。 図2のIII−III矢視線断面図である。 図2のIV−IV矢視線断面図である。 上記実施形態のクッションパッドに乗員が着座した時の座圧分布を示す説明図である。 従来のクッションパッドに乗員が着座した時の座圧分布を示す説明図である。
図1〜5は、本発明の一実施形態を示す。本実施形態は、自動車用シートのシートクッションに本発明にかかるクッションパッド10を適用した例である。クッションパッド10は、所定の厚みを有するパッド状に形成された適度なクッション感を呈するクッション体であり、着座者による荷重を受けて撓みつつ、弾性により反力を発揮して着座者を支持する部材である。クッションパッド10が、シートクッションの骨格を成す金属製のクッションフレーム(図示せず)の上に載置されて、上からシートカバー(図示せず)を被せつけられることによりシートクッションが形成される。各図中、矢印により自動車にシートクッションを標準状態で取付けたときの、クッションパッド10に対する自動車の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1〜図4に示すように、クッションパッド10は、着座者の尻部及び大腿部の下面部を支持するメイン部11と、着座者の尻部及び大腿部の側面部を支持する土手部12と、を備えている。メイン部11には、前部に左右方向に延びる前横溝11aが、後部に左右方向に延びる後横溝11bが,設けられている。メイン部11の後横溝11bより前の部分は略フラットで、後横溝11bから後の部分は後方に向かうにつれて上方に立ち上がる傾斜面として形成されている。土手部12は、メイン部11の左右両側において上方に向って張り出した形状をしている。メイン部11と土手部12との境界には前後方向に延びる縦溝11cが設けられている。ここで、クッションパッド10が、特許請求の範囲の「クッション体」に相当する。
図3及び図4に示すように、クッションパッド10は、3つの軟質ポリウレタン発泡体層と、2つの弾性布帛体と、1つの裏面材と、から形成されている。3つの軟質ポリウレタン発泡体層とは、着座面側の表面層13、支持部材側すなわち着座面の反対面側の裏面層15、表面層13と裏面層15の間の中間層14、の3つである。軟質ポリウレタン発泡体層の硬さは、裏面層15、中間層14、表面層13の順に硬く形成されている。すなわち、裏面層15が最も硬く、表面層13が最も軟らかく、中間層14がその中間の硬さになるように設定されている。ここで、表面層13、中間層14、裏面層15が、特許請求の範囲の「発泡性樹脂層」に相当する。
弾性布帛体は、ポリエステル製の編物であり、着座乗員の体重を支えることができる高い引張り性能と伸縮性を備えた布帛体である。2つの弾性布帛体とは、表面層13と中間層14との間に配設される第1布帛体16と、中間層14と裏面層15との間に配設される第2布帛体17と、の2つである。ここで、図5及び図6は、前者が本発明にかかるクッションパッド10に乗員が着座した時の座圧の等圧線図を示し、後者が従来のクッションパッド100に乗員が着座した時の座圧の等圧線図を示している。ここで、図5においても図6においても、クッションパッド10、100の着座面部20、200において、着座者の座骨結節下の部位である座骨結節部20b、200bは、その他の部位20a、200aに比べて座圧が高くなっている。第1布帛体16は、座骨結節部20bに相当する部位である座骨結節相当部16bの編密度が、その他の部位20aに相当する部位であるその他相当部16aの編密度に比べて粗く形成されている。具体的には、座骨結節相当部16bのコース数は60〜100/2.54cm程度で、ウェル数は80〜120/2.54cm程度である。また、その他相当部16aのコース数は120〜160/2.54cm程度で、ウェル数は180〜220/2.54cm程度である。これによって、座骨結節相当部16bはその他相当部16aより伸縮しやすくなっている。第2布帛体17は、第1布帛体16のその他相当部16aと同一の編密度で編まれており、全体が第1布帛体16のその他相当部16aと同一の伸縮しやすさとなっている。ここで、第1布帛体16と第2布帛体17が、特許請求の範囲の「布帛体」に相当する。また、第1布帛体16が、特許請求の範囲の「着座面に最も近い布帛体」に相当する。
1つの裏面材は、ウレタンスラブ製の裏面材18である。裏面層15の着座面と反対側の面に配設されて裏面層15を磨耗等から保護するとともに、クッションフレームとの摩擦による異音の発生を防止するためのものである。ウレタンスラブの代わりに不織布やフェルト等の材料を使うこともできる。
クッションパッド10の製造方法について説明する。まず、着座面側を下方に向けた裏面層15の形状のキャビティを有する第1ウレタン発泡成形型を準備する。第1ウレタン発泡成形型の下型表面に第2布帛体17をセットするとともに、上型表面に裏面材18をセットして、裏面層15用のウレタン発泡原料を下型に注入して型を閉め発泡成形する。次に、着座面側を下方に向けた裏面層15と中間層14の形状のキャビティを有する第2ウレタン発泡成形型を準備する。第2ウレタン発泡成形型の下型表面に第1布帛体16をセットするとともに、上型表面に第2布帛体17、裏面層15、裏面材18をこの順で一体成形した第1中間体をセットして、中間層14用のウレタン発泡原料を下型に注入して型を閉め発泡成形する。最後に、着座面側を下方に向けたクッションパッド10の形状のキャビティを有する第3ウレタン発泡成形型を準備する。第3ウレタン発泡成形型の上型表面に第1布帛体16、中間層14、第2布帛体17、裏面層15、裏面材18がこの順で一体成形された第2中間体をセットして、表面層13用のウレタン発泡原料を下型に注入して型を閉め発泡成形する。これによって、表面層13、第1布帛体16、中間層14、第2布帛体17、裏面層15、裏面材18がこの順で一体成形されたクッションパッド10が得られる。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。クッションパッド10の着座面側には低硬度の表面層13が配置されるので感触がよい。また、着座者から印加される座圧を第1布帛体16の編密度を部位によって異ならせることによってコントロールすることができる。すなわち、着座者から印加される座圧が高い座骨結節部20bに相当する座骨結節相当部16bにおいては編密度が低いので面剛性が低く、印加された座圧を広く分散してより低めることができる。また、着座者から印加される座圧が低いその他の部位20aに相当するその他相当部16aにおいては、編密度が高いので面剛性が高く座圧の分散効果が乏しくほぼ印加されたままの低い座圧となる。すなわち、図5と図6の比較によって、クッションパッド10における座骨結節部20bの座圧は、クッションパッド100における座骨結節部200bの座圧よりピークが低められたより均一なものとなっている。また、クッションパッド10におけるその他の部位20aの座圧は、クッションパッド100におけるその他の部位200aの座圧とほとんど変わらないものとなっている。これらの効果が相俟って、クッション体表面の感触を維持しながら座圧分布をより均一なものに近づけることができ座り心地が高められる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、シートクッションに本発明を適用したが、これに限らず、シートバックに適用してもよい。
2.上記実施形態においては、第1布帛体16の座骨結節相当部16bのみを編密度の低い部位としたが、これに限らず、第2布帛体17においても座骨結節相当部の編密度を低く設定してもよい。これによって、さらに座圧分布の均一化が図られる。さらに、編密度を低く設定する部位は、座骨結節相当部に限らず必要に応じて他の部位に設けてもよい。
3.上記実施形態においては、軟質ポリウレタン発泡体層を表面層13、中間層14、裏面層15の3層とし、弾性布帛体を第1布帛体16と第2布帛体17の2枚とした。しかし、これに限らず、軟質ポリウレタン発泡体層を2層としてもよいし、4層以上としてもよい。また、弾性布帛体の枚数も軟質ポリウレタン発泡体層の層数に応じて1枚としてもよいし、3枚以上としてもよい。
4.上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
10 クッションパッド(クッション体)
13 表面層(発泡性樹脂層)
14 中間層(発泡性樹脂層)
15 裏面層(発泡性樹脂層)
16 第1布帛体(布帛体)
16a その他相当部(着座者の座圧が低い箇所に相当する部分)
16b 座骨結節相当部(着座者の座圧が高い箇所に相当する部分)
17 第2布帛体(布帛体)

Claims (2)

  1. 乗物用シートのクッション体であって、複数の発泡性樹脂層を着座面側から支持部材側に向って硬度が高い層となるように積層するとともに、隣接する前記発泡性樹脂層は布帛体が介在されて接合され、該布帛体のうち少なくとも着座面に最も近い該布帛体は部位によって密度が異なって形成されている乗物用シートのクッション体。
  2. 請求項1において、前記布帛体は、着座者の座圧が高い箇所に相当する部分において密度が低く、着座者の座圧が低い箇所に相当する部分において密度が高く形成されている乗物用シートのクッション体。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20130053617A (ko) * 2011-11-15 2013-05-24 엘지디스플레이 주식회사 오일 충진장치 및 이를 이용한 전기습윤 표시장치의 제조방법
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