JP2005211251A - 車両用シートクッションパッド - Google Patents

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雅信 坂野
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Abstract

【課題】 初期荷重域での撓み性を確保しながら、高荷重域での尻下部でのしっかり感を発揮する車両用シートクッションパッドを提供する。
【解決手段】 ポリウレタンフォームからなるパッド本体2と、該パッド本体の裏面に前記ポリウレタンフォームの発泡成形により一体化されたスラブ3とを備えてなるクッションパッド1であって、前記スラブ3は、25%硬度が150〜300Nであり、かつ、パッド本体2の尻下部16における底部に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、使用に際して振動を伴う車両、特に自動車用のシートに好適な車両用シートクッションパッドに関するものである。
一般に、自動車用シートにはクッション性の高い軟質ポリウレタンフォームからなるクッションパッドが使用されており、これを支持フレーム上に載置するとともに、パッド表面に表皮を被せる等して、車両用シートとして構成されている。
このような車両用シートにおいては、ボディのデザイン性や空気抵抗値低減による燃費向上などの要請から、車高をより低くすることが要求され、そのためクッションパッドの薄肉化が求められる場合がある。また、特に最近では、原動機・燃料の多様化や、ラゲッジスペース拡大の要請から、燃料タンクをシート下に配置する場合や、また、シートアレンジの多様化から、特に後部座席においてシートを可倒式にして格納性を向上しようとする場合に、クッションパッドを薄肉化することが要求される。
しかしながら、特に薄肉化したクッションパッドでは、支持フレームとして着座部の下面をバネにより弾性支持する支持フレームと組み合わせて用いた場合に、着座者の臀部を支持する尻下部でのしっかり感(ホールド性)に劣る。このような傾向は、初期荷重での撓み性を確保するために、クッションパッドを構成するポリウレタンフォームをソフトにすればするほど顕著になりやすい。従って、従来技術では、特にクッションパッドを薄肉化した場合に、初期荷重域での撓み性を確保しながら、かつ、高荷重域での尻下部におけるしっかり感を発揮することは困難であった。
なお、下記特許文献1には、「厚みを増加させることなしにサポート能力を向上させる」ことを目的として、「型枠内で樹脂原液を発泡させて成形された板状の軟質部と、軟質部の内部に一体に成形されその軟質部と同質で該軟質部よりも樹脂密度の高い硬質部とを具備してなることを特徴とする板状弾性部材」が開示されている。しかしながら、この特許文献1では、硬質部はシートの背もたれ部の所定位置に配置されており、車両用シートとして乗員の臀部を支持する尻下部でのしっかり感不足を解消し得るものではない。また、特許文献1には硬質部を構成するスラブウレタンフォーム材の硬度についても具体的に開示されていない。
特開平7−111925号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、初期荷重域での撓み性を確保しながら、高荷重域での尻下部におけるしっかり感を発揮することができる車両用シートクッションパッドを提供することを目的とする。
本発明の車両用シートクッションパッドは、ポリウレタンフォームからなるパッド本体と、該パッド本体の裏面に前記ポリウレタンフォームの発泡成形により一体化されたスラブとを備えてなるクッションパッドであって、前記スラブは、25%硬度が150〜300Nであり、かつ、前記パッド本体の尻下部における底部に配置されたものである。
本発明によれば、25%硬度が150〜300Nであるスラブをパッド本体の尻下部における底部に配置したことにより、初期荷重域での撓み性を確保しながら、即ち表面感触がソフトでありながら、高荷重域での尻下部でのしっかり感を発揮して、車両用シートとして快適な座り心地、乗り心地を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の1実施形態に係るシートクッションパッド1及びこれを支持する支持フレーム5の縦断面図(図2のI−I線に相当する断面図)であり、図2は、同クッションパッド1の平面図である。
本実施形態のクッションパッド1は、自動車のシートに用いられるシートクッションパッドであり、金型内部にポリウレタンフォーム原料を注入して成型された軟質ポリウレタンフォームからなるパッド本体2と、該パッド本体2の裏面に上記ポリウレタンフォームの発泡成形により一体化されたスラブ3とを備えてなる。
クッションパッド1は、幅方向中央の着座部11と、その左右両側において上方に隆起状に形成されたサイド部12,12とからなり、パッド上面には、着座部11とサイド部12の境界部に沿って前後方向に延びる左右一対の縦溝13,13が設けられ、また、左右の縦溝13,13の前後方向中央部同士を連結するように左右方向に延びる横溝14が設けられており、これにより、パッド上面には全体として略H字状に溝が形成されている。そして、横溝14により着座部11は前後に区画されて、横溝14の前側が着座者の大腿部を受け止め支持する腿受け部15、横溝14の後側が着座者の臀部を受け止め支持する尻下部16となっている。
なお、クッションパッド1の着座部11、より詳細には尻下部16のヒップポイント17(JASO Z−221によるシートに着座したときの人体マネキンの胴体と大腿部の回転中心に相当するポイント)におけるパッド厚みは、30〜70mmに設定されていることが好ましい。この厚みは、従来一般的なクッションパッドの厚みである80mm前後に比べて薄肉化されており、本発明はこのような薄肉化されたクッションパッドへの適用が特に効果的である。
上記スラブ3は、軟質プラスチックフォームからなる矩形状の板状部材であり、パッド本体2の尻下部16における底部に配置されている。詳細には、スラブ3は、尻下部16の底部に限定して配置されており、腿受け部15やサイド部12の底部には配置されていない。
スラブ3は、25%硬度が150〜300Nであれば、その材質は特に限定されないが、通常は軟質ポリウレタンフォームが好ましく用いられる。ここで、25%硬度(25%ILD)は、着座部11、より詳細には尻下部16のヒップポイント17を直径200mmの加圧板で25%圧縮したときの荷重である(JIS K6400準拠)。25%硬度を上記範囲に設定することにより、車両用シートクッションパッドとして、高荷重域での撓みを少なくし、しっかり感を付与することができる。25%硬度が上記範囲を超えると、底付き感ないし異物感を感じてしまうことになり、快適な座り心地、乗り心地が得られなくなる。25%硬度は200〜270Nであることがより好ましい。また、スラブ3の25%硬度はパッド本体2の25%硬度よりも大きいことが好ましい。なお、スラブ3は、その密度や厚みが大きくなると、その分だけ高荷重域でのしっかり感が強くなるが、過度に大きいと高荷重域で硬さを感じてしまうことから、密度は25〜40kg/mであることが好ましく、厚みは10〜30mmであることが好ましい。
クッションパッド1の裏面には、その全面にわたって裏打ち材としての補強布4が積層されている。この補強布4は、支持フレーム5との摩擦によるパッド本体2の損傷を防止し、また、支持フレーム5との摩擦による異音を防止するために設けられている。補強布4は、より詳細には、パッド本体2の裏面と、該パッド本体2の裏面側に一体化された上記スラブ3の裏面とを覆うように積層一体化されている。
以上からなるクッションパッド1を製造する際には、パッド表面側を成形する下型とパッド裏面側を成形する上型とからなる従来一般的な発泡成形型を用い、該上型に補強布4とともにスラブ3を取り付けておいて、該発泡成形型内にポリウレタンフォーム原料を注入し、発泡成形すればよい。その際、スラブ3は補強布4の所定箇所に接着剤などを用いて貼付しておけば、補強布4をセットするだけでスラブ3も発泡成形型内にセットすることができ、好ましい。
このようにスラブ3をパッド本体2を形成するポリウレタンフォームの発泡成形により一体化させると、ポリウレタンフォーム原料がスラブ3に含浸することから、それによる硬度アップも図られる。このようにしてパッド本体2と一体化されたスラブ3は、パッド本体2よりも硬度の高い層として、尻下部16の下方に形成されることから、高荷重域での尻下部16でのしっかり感を出すことができる。
上記したクッションパッド1は、金属製の支持フレーム5上に載置し、更に不図示の表皮を被せることにより、車両用シートとして構成される。ここで、支持フレーム5は、クッションパッド1の下面部に対応する略矩形状をなしており、図1に示すように、クッションパッド1の前側部分の下面を受ける剛性を持つ前側受け面部51と、その後方に設けられてクッションパッド1の尻下部16の下面を弾性的に支持するバネ52とを備えてなる、いわゆるセミバネタイプのフレームである。
以上よりなる本実施形態のシートクッションパッド1であると、25%硬度が150〜300Nであるスラブ3をパッド本体2の尻下部16における底部に配置したことにより、クッションパッド1を薄肉化した場合でも、表面感触がソフトでありながら、高荷重域での尻下部16におけるしっかり感を発揮して、快適な座り心地、乗り心地を得ることができる。
上記の効果を確認するために以下の実施例を行った。
(実施例1)
クッションパッド1の着座部11の厚みを65mmとし、金型にポリウレタンフォーム原料を注入すると共に、その際、スラブ3付きの補強布4を上型にセットとしておいて、これらをパッド本体2に一体に発泡成形した。なお、スラブ3としては、東洋ゴム工業社製のポリウレタンフォームスラブ材「EL30」(25%硬度=230N/314cm、密度=30kg/m、寸法=200×200×20mm)を使用し、補強布4としては、三井化学社製不織布「タフネル」(目付140g/m)を使用した。
得られたクッションパッド1を図1に示すように支持フレーム5上に載置して、尻下部16での静たわみ特性を測定した。また、比較のため、スラブ3を使用せず、その他は実施例と同様に作製した比較例のクッションパッドについても、静たわみ特性を測定した。
なお、静たわみ特性は、株式会社島津製作所製オートグラフにより、直径200mmの円盤を用いて、クロスヘッド速度50mm/分で測定した。
結果は、図3に示す通りであり、スラブ3を上記の通り配設した実施例では、比較例に比べて、初期荷重域での撓み性は同等でありながら、高荷重域での撓みは小さくなり、そのため、表面のソフト感を確保しつつ、高荷重域での尻下部16のしっかり感が得られていた。
(実施例2)
上記実施例1で使用したスラブ3を下記表1に示す通りに置換し、その他は実施例1と同様にしてNo.1〜6のクッションパッドを作製した。得られたクッションパッドについて、尻下部16の表面のソフト感と、着座時の尻下部16でのしっかり感を評価した。
表面のソフト感の評価は、パネラー10人の官能評価であり、表面のソフト感に優れると感じたパネラーが8人以上の場合を「◎」、6〜7人の場合を「○」、4〜5人の場合を「△」、3人以下の場合を「×」と評価した。
着座時のしっかり感の評価も同様であり、パネラー10人のうち、着座時のしっかり感に優れると感じたパネラーが8人以上の場合を「◎」、6〜7人の場合を「○」、4〜5人の場合を「△」、3人以下の場合を「×」と評価した。但し、底付き感ないし異物感を感じるものは、しっかり感に優れないとして評価した。
結果は表1に示す通りであり、スラブ3の25%硬度を150〜300N、特に200〜270Nにすることにより、表面のソフト感と着座時のしっかり感を高レベルで両立することができ、車両用シートとして優れた座り心地、乗り心地の見込めるものであった。なお、25%硬度が400NであるNo.6では、底付き感ないし異物感を感じるものであり、座り心地に劣っていた。
本発明の実施形態に係るシートクッションパッド及び支持フレームの縦断面図である。 同シートクッションパッドの平面図である。 実施例1の荷重−撓み曲線を示すグラフである。
符号の説明
1……シートクッションパッド
16……尻下部
2……パッド本体
3……スラブ
4……補強布
5……支持フレーム

Claims (1)

  1. ポリウレタンフォームからなるパッド本体と、該パッド本体の裏面に前記ポリウレタンフォームの発泡成形により一体化されたスラブとを備えてなるクッションパッドであって、前記スラブは、25%硬度が150〜300Nであり、かつ、前記パッド本体の尻下部における底部に配置されたことを特徴とする車両用シートクッションパッド。
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