JP2964010B2 - クッション構造 - Google Patents

クッション構造

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JP2964010B2 JP5538490A JP5538490A JP2964010B2 JP 2964010 B2 JP2964010 B2 JP 2964010B2 JP 5538490 A JP5538490 A JP 5538490A JP 5538490 A JP5538490 A JP 5538490A JP 2964010 B2 JP2964010 B2 JP 2964010B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、自動車シートクッション等のクッション
の構造として使用したり、自動車シートクッション等の
補助クッションの構造として使用することのできるクッ
ション構造に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に自動車シートクッション等のクッション構造
は、シートフレームにS字バネ等のバネ体を張架し、そ
の上にクッションパッドを載置した構造としたものや、
バネ体を使用しないものでは、クッションパッドに高弾
性ウレタンフォームを使用したりするフルフォーム構造
のものがある。
また、自動車シートクッション等の補助クッションと
しては、着座者の疲労を少しでも軽減し、また腰への負
担を少なくして腰痛を防止したりするために、以下に示
すような各種のものが存在する。
(1)、クッション体に突起を設けたもの。
(2)、クッション体に磁石を内蔵したもの。
(3)、(1)(2)を併用したもの。
(4)、クッション体を背もたれと腰部の間に当て易い
ような形状としたもの。
(5)、クッション体の内部に板体を埋設したもの。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、自動車シートクッション等のクッショ
ン構造においては、クッション性を確保するためにクッ
ションパッドの厚みを大きくとる等、そのクッション性
を重視する必要があった。このため、座面のクッション
性は良くなるものの、着座者の左右の座骨結節部を十分
に支持することが難しくなると共に、適切な座圧分布が
得難く、このことによって疲労を増大し、腰への負担も
大きくなって、腰痛の原因になることもあるという課題
を有していた。また、シートクッション座面に、着座者
の臀部が沈み込みすぎたりして、着座姿勢が悪くなった
り、クッション性が良すぎてフワフワしすぎたりするこ
とも疲労を増大し、腰への負担を大きくする原因にもな
るという課題を有していた。これらの措置として、単
質、単体のクッションパッドを用いずに、異硬度パッド
や複合クッションパッド、またはインナーフレームを設
ける等の対策を施したりしているが、上記の課題を十二
分には解決するに到っていない。
また、自動車シートクッション等の補助クッションに
おいては、上記(1)(2)(3)のクッション構造の
ように、突起による指圧作用や磁石による磁力線の作用
を利用したものでは、程度の軽い疲労には疲労回復の効
果があるものの、自動車の運転者や同乗者等のように大
きな疲労を伴う者にとっては、その疲労回復の効果は極
めて少なく、疲労を軽減することはほとんど期待できな
いという課題を有していた。また、異物感や違和感を伴
うこともあり、場合によっては自動車シートクッション
の機能に必要なホールド性を損なうという課題を有して
いた。
さらに、上記従来の(4)のクッション構造のよう
に、腰部に当てるようにしたものでは、疲労の軽減や腰
痛の防止に効果が有るものの、使用中に着座位置が前へ
ずれてきたりして、効果が薄れたり、違和感を伴った
り、窮屈であったりするという課題を有していた。
さらにまた、上記従来の(5)のクッション構造で
は、事務用椅子等の普通の椅子に実施するのであれば問
題はないが、複雑な機能を要求される自動車シートクッ
ション等に実施する場合には、ホールド性やクッション
性が極めて悪化し、使用に耐えることができないという
課題を有していた。
そこで、この発明は、自動車シートクッション等のク
ッションの構造として使用したり、自動車シートクッシ
ョン等の補助クッションの構造として使用することによ
り、着座者は静的な状態および動的な状態のいずれによ
ってもその疲労を最小限にとどめることができるように
すると共に、腰への負担も少なくなり腰痛を起こし難く
し、しかもホールド性やクッション性を損なわないよう
にしたクッション構造を提供することを目的とするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
そのため、この発明では、複数の板バネ(2)を長手
方向において互いに当接、互いに略当接する位に近接、
または互いに当接させた個所と互いに略当接する位に近
接させた個所とを混在させて並設してなる板バネ層
(3)の少なくとも下部に、弾性材(8)を固着した弾
性体(1)を、クッション体(5)の内部に配したもの
としている。
さらに、この発明では、複数の板バネ(2)を長手方
向において互いに当接、互いに略当接する位に近接、ま
たは互いに当接させた個所と互いに略当接する位に近接
させた個所とを混在させて並設してなる板バネ層(3)
の少なくとも下部に、弾性材(8)を固着した弾性体
(1)を、クッション体(5)の下方に配したものとし
てもよい。
〔作用〕
この発明のクッション構造は、上記手段を施したた
め、次のような作用を有する。
この発明のクッション構造を実施した自動車シートク
ッション等または自動車シートクッション等の補助クッ
ションに着座すると、弾性体(1)が、その表面全体を
硬くできると共に、座面に対して前後左右両方向に同時
にバネ性を確保しているので、クッション体(5)を介
して配されたこの弾性体(1)によって、着座者の左右
の座骨結節部は常にしっかりと支持され、左右の座骨結
節部にそれぞれ座圧の中心がくるようにでき、しかもそ
の座圧を大きく設定することができる。また、着座者の
臀部が深く沈みすぎることがなく、正しい着座姿勢をと
ることができる。
さらに、振動を受けたり、着座時の荷重が加わった時
などの、動的な状態においては、弾性体(1)の座面全
体が、前後左右両方向に同時に撓み、バネ性やクッショ
ン性を発揮すると共に、クッション体(5)またはシー
トクッション等に沈みこむことによって、振動や衝撃が
吸収され、乗り心地や座り心地を損なうことはない。ま
た、弾性体(1)によって座面形状が大きく崩れること
がなく、常に適切な座圧分布が維持される。
〔実施例〕
以下、この発明のクッション構造を、実施例として示
した図面に基づいて説明する。
第1図は、この発明のクッション構造を自動車シート
クッションに実施した例を示している。
(1)は、複数の板バネ(2)を並設してなる板バネ
層(3)を上下に配すると共に両者を摺動自在に積層し
てなる弾性体である。この弾性体(1)は、自動車シー
トクッション(4)内に収納されている。自動車シート
クッション(4)は、ウレタンフォーム等の適宜の材料
よりなるクッション体(5)を表皮材(6)で被覆して
なるものであり、クッション体(5)の内部に前記弾性
体(1)を配している。この実施例で示したクッション
体(5)は、上部層(5a)と下部層(5b)よりなり、弾
性体(1)をこれら上部層(5a)と下部層(5b)の間に
挟み込んでいる。
弾性体(1)は、上部の板バネ層(3)を座面に対し
て左右方向、下部の板バネ層(3)を座面に対して前後
方向に配し、両者を全面的に摺動自在として積層してい
る。なお、上下の板バネ層(3)の一部を互いに固定す
ることにより、両者を部分的に摺動自在として積層して
も良い。それぞれの板バネ層(3)の板バネ(2)は、
保持材(7)によってそれぞれ貼着されている。保持材
(7)は、ゴムシートを使用したが、板バネ(2)を保
持するのに十分な強度を備えた可撓性や弾性等を有する
材料であれば他のものでも良い。また、保持する手段
は、この実施例に示した保持材(7)に限らず、その他
適宜の手段として実施することができる。
また、上部下部それぞれの積層された板バネ層(3)
は、第2図に示したように、上方のクッション体(5)
と共に座圧分布およびホールド性を考慮した形状をして
いる。上部の板バネ層(3)は、ゆるやかな曲面をと
り、左右の座骨結節部を支持するのに都合の良い形状と
している。また、下部の板バネ層(3)は、曲面をやや
大きくつけると共に、板バネ(2)の中央付近を細くし
て、ホールド性やバネ性やクッション性を良くしてい
る。
この実施例の弾性体(1)は、板バネ層(3)を2層
としたが、所定の目的を達成するものであれば幾層でも
良く、各板バネ層(3)が交差してもしなくても良い
が、できるだけ薄くすることが望ましい。また、弾性体
(1)の各板バネ層(3)は、この実施例のように互い
に当接して摺動するようにしてもよいが、各板バネ層
(3)の間に保持材等を介した状態で摺動するようにし
ても良い。なお、板バネ(2)の材料は、合板やファイ
バーボードやプラスチック、薄剛板等、適宜の材料とし
て実施することができる。
また、前記弾性体(1)にかえて、複数の板バネ
(2)を長手方向において互いに当接、互いに略当接す
る位に近接、または互いに当接させた個所と互いに略当
接する位に近接させた個所とを混在させて並設してなる
板バネ層(3)の少なくとも下部に、弾性材(8)を固
着した弾性体(1)としても良い。この弾性体(1)
は、座面に対して板バネ(2)の長手部が左右方向にな
るよう配置している。
この実施例では、弾性材(8)は、第3図に示したよ
うに、板バネ層(3)の下部および上部の両方に配し
て、板バネ層(3)の各板バネ(2)に貼着して固着し
ている。板バネ層(3)の表面形状は、第2図に示した
上部の板バネ層(3)と同様の形状としている。この板
バネ層(3)の各板バネ(2)は、長手方向において互
いに略当接する位に近接させて並設しているので、荷重
によって変形したときに互いに下部の弾性材(8)の張
力を得ることによって前後のバネ性やホールド性を確保
したものとしている。また、上部の弾性材(8)は、保
持材としての役割を果たすと共に、収縮によるバネ性を
持ち合わせるものとなる。弾性材(8)は、強靱なゴム
シート材を使用したが、その他適宜の材料として実施す
ることができる。
また、弾性体(1)をひとつのバネ体とみなしたと
き、座面に対して左右方向に対しては、着座者の左右の
座骨結節部を十分に支持できるだけの剛性をバネ性と共
に確保し、前後方向に対しては、主としてバネ性やクッ
ション性を確保するよう弾性体(1)の表面全体または
部分のバネ定数や形状を設定すると共に、クッション体
(5)を介して、適切な座圧分布やホールド性を得るよ
うその表面形状を設定したりすることが望ましい。
第4図は、この発明のクッション構造を自動車シート
クッションの補助クッションに実施した例を示してい
る。
弾性体(1)は、補助クッション(9)に設けられた
収納部(10)に収納されている。この弾性体(1)は、
前記自動車シートクッションに実施した例のものと同様
に構成されるので、以下その詳細な説明については省略
する。
補助クッション(9)は、ウレタンフォーム等の適宜
の材料よりなるクッション体(5)を表皮材(6)で被
覆したものであり、クッション体(5)の下方に前記弾
性体(1)を配している。この実施例に示したクッショ
ン体(5)は、前記弾性体(1)の上方に配すると共
に、前方および左右方向にも延長して配している。な
お、補助クッション体(9)全体の厚みはできるだけ薄
くすることが望ましい。
〔発明の効果〕
この発明のクッション構造は、以上に述べたように構
成されており、上記作用の欄に記載の作用を有するた
め、自動車シートクッション等のクッションの構造とし
て使用したり、自動車シートクッション等の補助クッシ
ョンの構造として使用することにより、着座者は静的な
状態および動的な状態のいずれによってもその疲労を最
小限にとどめることができると共に、腰への負担も少な
くなり腰痛を起こし難くなり、しかもホールド性やクッ
ション性を損なわないものとなる。
また、この発明のクッション構造を、特に自動車シー
トクッション等の補助クッションとして使用した場合
は、着座者のアイポイントが高くなり、良好な視界が得
られるので、安全運転にも役立つ。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のクッション構造を実施した自動車
シートクッションの一部断面斜視図。 第2図は、同自動車シートクッションの弾性体の一実施
例を示す分解斜視図。 第3図は、同自動車シートクッションの弾性体の他実施
例を示す分解斜視図。 第4図は、この発明のクッション構造を実施した自動車
シートクッション等の補助クッションの一部断面斜視
図。 (1)……弾性体、(2)……板バネ、(3)……板バ
ネ層 (5)……クッション体、(8)……弾性材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の板バネ(2)を長手方向において互
    いに当接、互いに略当接する位に近接、または互いに当
    接させた個所と互いに略当接する位に近接させた個所と
    を混在させて並設してなる板バネ層(3)の少なくとも
    下部に、弾性材(8)を固着した弾性体(1)を、クッ
    ション体(5)の内部に配したことを特徴とするクッシ
    ョン構造。
  2. 【請求項2】複数の板バネ(2)を長手方向において互
    いに当接、互いに略当接する位に近接、または互いに当
    接させた個所と互いに略当接する位に近接させた個所と
    を混在させて並設してなる板バネ層(3)の少なくとも
    下部に、弾性材(8)を固着した弾性体(1)を、クッ
    ション体(5)の下方に配したことを特徴とするクッシ
    ョン構造。
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