JPH0736512Y2 - 車両用シートのシートクッション - Google Patents

車両用シートのシートクッション

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JPH0736512Y2
JPH0736512Y2 JP1990060043U JP6004390U JPH0736512Y2 JP H0736512 Y2 JPH0736512 Y2 JP H0736512Y2 JP 1990060043 U JP1990060043 U JP 1990060043U JP 6004390 U JP6004390 U JP 6004390U JP H0736512 Y2 JPH0736512 Y2 JP H0736512Y2
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JP
Japan
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frame
seat
spring
seat cushion
stretched
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JP1990060043U
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JPH0419240U (ja
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貞洋 横山
健雄 川出
正夫 大野
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は自動車等に具備される車両用シートのシート
クッションに関する。
(従来の技術) 従来の車両用シートのシートクッションは第6図に示す
ように構成されていた。即ち、シートクッションフレー
ム1にピアノ線や硬鋼線を加工したジグザグスプリング
等よりなるシートスプリング2を配設し、このシートス
プリング2の上にパッドサポートワイヤ3を介してウレ
タンフォーム等よりなるシートパッド4を配設し、この
シートパッド4をビニール、レザー、布地、合成皮革、
モケット等よりなる表皮5で被覆したものである。
(考案が解決しようとする課題) 斯かる従来の車両用シートのシートクッション6にあっ
ては、静的にも動的にも乗心地を良好にするために、特
に臀部7を受ける部分のクッション総厚Lを第7図に示
す如く60mm〜80mm程度に厚くしなければならなかった。
また、車両旋回時等に、着座者がシートクッション6か
ら左右方向にずれ動かないようにホールドするためのサ
イドサポート部6aは、第7図に示すように予めシートパ
ッド4の左右側部を高く肉盛りすることによって構成さ
れているため、シートクッション6の左右側部の厚さL1
も厚くなっていた。
従って、シートクッション6全体の厚さが厚くなって大
型になると共に重量が嵩む。
更に、着座時にシートクッション6の左右側部相互間が
第8図に示す如く臀部7を包むように撓まないため、ホ
ールド感が悪いという問題点があった。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、乗心地及び
ホールド性が良好なものでありながら薄肉軽量化を図っ
た車両用シートのシートクッションを提供することを目
的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案の車両用シートのシート
クッションは、シートクッションの合成樹脂製シートパ
ッド下部に、開口部に非金属性シート状ばねが前後側部
相互間及び左右側部相互間に適所に階層して張設される
平面四角枠状のフレームを配設し、該フレームをシート
クッションフレームに前側部を回転自在に且つ左右側部
を上下動自在に振動吸収用ばねを介して連結すると共
に、前記シートパッドを伸縮性を有する表皮にて被覆し
て構成したことを特徴とするものである。
また、特に車両の急制動時等に於いて臀部が沈んで前方
にずれ動く現象(一般に、サブマリンという)の防止と
共に、大腿部の広い範囲に亘ってばね力を受けることに
よる不快感を防止する上で、前記シート状ばねは、前記
フレームの略全面に亘ってその前後側部相互間に張設さ
れた前後方向に伸縮性を有する第1ばね層と、前記フレ
ームの少なくとも臀部を受ける部分に位置してその左右
側部相互間に張設された左右方向に伸縮性を有する第2
ばね層と、前記フレームの前後側部と大腿部が位置する
部分との間に張設され且つ前記第1、第2ばね層の張力
より高い張力を有する第3ばね層とから構成したり、前
記第3ばね層は、大腿部が位置する部位に対応して前記
フレームの左右側部相互間に張設された左右方向に伸縮
性を有する第1部位と、この第1部位の略中間部と前記
フレームの前側部の略中間部との間に張設された前後方
向に伸縮性を有する第2部位とから構成することが望ま
しい。
更に、車両旋回時のホールド性を向上させるために前記
シートパッドは、着座時にその左右側部相互間が臀部を
包むように撓むことにより、その左右側部にサイドサポ
ート部が構成されるようにするとよい。
(作用) 非金属製シート状ばねと振動吸収用ばねと、厚さの薄い
シートパッドと表皮とによりクッション層が構成されて
いるので、クッション総厚が従来の略1/2程度となり、
薄肉軽量となる。しかも、シートパッドは、厚さが薄い
合成樹脂製であってシート状ばねと相まって着座時に人
体の特に臀部を包むように撓むので、薄肉でありながら
ホールド性が良好となる。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図乃至第5図に基づき
説明する。
第1図は、この考案のシートクッションを備えた車両用
シートの一部切欠斜視図、第2図は、第1図のII−II線
に沿うシートクッション部分の端面図、第3図は、この
考案のシートクッションのばね張設フレームの斜視図、
第4図は、同ばね張設フレームにシート状ばねを張設し
た状態の斜視図、第5図は、着座状態の第2図と同状図
である。
第1図に於いて、10は車両用シートであり、これは本考
案のシートクッション11と、シートバック12とヘッドレ
スト13とからなり、シートバック12はランバーサポート
12aとショルダーサポート12bとに分離されている。
シートクッション11は、シートクッションフレーム14を
有している。このシートクッションフレーム14はFRP等
の合成樹脂よりなる平面四角枠状をなし、その各辺の断
面は、第2図に示如く略直角三角形をなし且つ上端外周
縁に沿って水平に突出するフランジ状の突出壁14aを有
している。このシートクッションフレーム14の後述する
合成樹脂製シートパッド23の下部には、フレーム(ばね
張設フレーム)15が連結されている。このフレーム15
は、金属材よりなる平面四角枠状をなし、その左右側部
15a,15bの略中間部より前側部15c側の略中間部が最も高
くなるように側面略N字状に屈曲されている。
フレーム15の前側部15cは一対のブラケット16を介して
シートクッションフレーム14の前側部に回転自在に連結
されている。即ち、これらブラケット16の基端部がフレ
ーム15の前側部15cの左右に回転自在に装着されてい
る。これらブラケット16の先端部は側面U字状に屈曲さ
れてフック状の係合部16aが形成されている。そして、
これらブラケット16をシートクッションフレーム14の前
側部上面に重ねて係合部16aを突出壁14aに係合すること
により、フレーム15の前側部15cがシートクッションフ
レーム14の前側部に回転自在に連結されている。この連
結時、ブラケット16の係合部16aをシートクッションフ
レーム14の突出壁14aに係合すればよいので、ボルト等
の止め具を用いることなく容易に連結することができ
る。また、フレーム15の左右側部15a,15bには複数のコ
イル状の振動吸収用ばね17の一端が回動自在に装着され
ており、これら振動吸収用ばね17の他端にはブラケット
18がそれぞれ回転自在に装着されている。
これらブラケット18の基端部の孔が振動吸収用ばね17の
フックに嵌装されている。これらブラケット18の先端部
は側面U字状に屈曲されてフック状の係合部18aが形成
されている。そして、これらブラケット18をシートクッ
ションフレーム14の左右側部上面に重ねて係合部18aを
突出壁14aに係合することにより、フレーム15の左右側
部15a,15bがシートクッションフレーム14の左右側部に
上下動自在に連結されている。この場合も、ブラケット
18の係合部18aをシートクッション14の突出壁14aに係合
すればよいので、ボルト等の止め具を用いることなく容
易に連結することができる。
フレーム15の開口部には、非金属製シート状ばね(一般
的には布ばねと呼ばれるもので、商品名ダイメトロー
ル)が前後側部相互間及び左右側部相互間に適所に階層
して張設されている。このシート状ばね19は、第1、第
2、第3ばね層20,21,22からなる。
第1ばね層20は、フレーム15の略全面に亘ってその前後
側部15c,15d相互間に張設されて前後方向(矢印A,B方
向)に伸縮性を有している。第2ばね層21は、フレーム
15の少なくとも臀部を受ける部分にその左右側部15a,15
b相互間に張設されて左右方向(矢印C,D方向)に伸縮性
を有している。第3ばね層22は、フレーム15の前側部15
cと大腿部が位置する部分(臀部を受ける部分の中心か
ら前方約200mmの位置)との間に張設され、その張力は
第1、第2ばね層の張力より高く設定されている。
この第3ばね層22は、大腿部が位置する部分に対応して
フレーム15の左右側部15a,15b相互間に張設された左右
方向に伸縮性を有する第1部位221と、この第1部位221
の略中間部とフレーム15の前側部15cの略中間部との間
に張設された前後方向に伸縮性を有する第2部位222
からなる平面T字状をなしている。
フレーム15の上には、第1図及び第2図に示す如く厚さ
の薄い合成樹脂製シートパッド23が配設されている。こ
のシートパッド23は、理想形状を維持し体圧のピークを
防止する半硬質ウレタンよりなる薄い下層体23aの上に
人体形状にフィットし理想的姿勢を保つ硬めの軟質ウレ
タンよりなる上層体23bを積層一体化してなるもので、
上層体23bの厚さは、下層体23aの略4倍程度に設定され
ている。
シートパッド23の上層部23bの左右側部の略中間部より
後側の部分、即ち、サイドサポート部231,232となる部
分は、他の部分と分割されて一段高くなっている。この
シートパッド23は、このシートパッド23の変形に追従す
る伸縮性の良好な表皮24にて被覆されている。
上記構成に於いて、本考案のシートクッション11のクッ
ション総厚Lは、第2図に示す如く30mm程度となって従
来のシート総厚(60mm〜80mm)の略1/2程度に薄肉とな
り、これに伴い軽量となる。
また、このように薄肉なものでありながら、着座時に
は、第5図に示す如く着座者の荷重によりシートパッド
23が人体形状にフィットする如く変形して、しかも、体
圧のピークを防止し、更に、振動吸収用ばね17が振動を
吸収するので、静的にも動的にも乗心地が良好となる。
また、特に、シートパッド23が表皮24と共に、着座者の
臀部25を包むように変形して、サイドサポート部231,2
32が臀部25の両側を確実に保持するから、サイドサポー
ト性が良い。
また、車両の急制動時等においては、フレーム15がその
前側部15cを支点として上下にスイングするので、サブ
マリン現象が防止される。
(考案の効果) 以上の説明で明らかにように、この考案の車両用シート
のシートクッションによれば次のような効果を奏する。
まず、請求項1によれば乗心地及びホールド性が良好な
ものでありながら、薄肉軽量化を図ることができる。
また、請求項2及び3によれば、車両の急制動時等にお
けるサブマリン現象を確実に防止できることは勿論、大
腿部の広い範囲に亘ってばね力を受けることによる不快
感を防止できる。
更に、請求項4によれば、サイドサポート性が良好とな
り、車両旋回時のホールド性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は、この考案の一実施例を示し、第1図
は、この考案のシートクッションを備えた車両用シート
の一部切欠斜視図、第2図は、第1図のII−II線に沿う
端面図、第3図は、この考案のシートクッションのフレ
ームの斜視図、第4図は、同フレームにシート状ばねを
張設した状態の斜視図、第5図は、着座状態の第2図と
同状図、第6図は、従来のシートクッションを備えた車
両用シートの一部切欠斜視図、第7図は、第6図のVII
−VII線に沿う端面図、第8図は、着座状態の第7図と
同状図である。 10…車両用シート、11…シートクッション、14…シート
クッションフレーム、15…ばね張設フレーム、17…振動
吸収用ばね、19…シート状ばね、20…第1ばね層、21…
第2ばね層、22…第3ばね層、221…第3ばね層の第1
部位、222…第3ばね層の第2部位、23…シートパッ
ド、231,232…サイドサポート部、24…表皮。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートクッションの合成樹脂製シートパッ
    ド下部に、開口部に非金属性シート状ばねが前後側部相
    互間及び左右側部相互間に適所に階層して張設される平
    面四角枠状のフレームを配設し、該フレームをシートク
    ッションフレームに前側部を回転自在に且つ左右側部を
    上下動自在に振動吸収用ばねを介して連結すると共に、
    前記シートパッドを伸縮性を有する表皮にて被覆して構
    成したことを特徴とする車両用シートのシートクッショ
    ン。
  2. 【請求項2】前記シート状ばねは、前記フレームの略全
    面に亘ってその前後側部相互間に張設された前後方向に
    伸縮性を有する第1ばね層と、前記フレームの少なくと
    も臀部を受ける部分に位置してその左右側部相互間に張
    設された左右方向に伸縮性を有する第2ばね層と、前記
    フレームの前後側部と大腿部が位置する部分との間に張
    設され且つ前記第1、第2ばね層の張力より高い張力を
    有する第3ばね層とからなることを特徴とする請求項1
    記載の車両用シートのシートクッション。
  3. 【請求項3】前記第3ばね層は、大腿部が位置する部位
    に対応して前記フレームの左右側部相互間に張設された
    左右方向に伸縮性を有する第1部位と、この第1部位の
    略中間部と前記フレームの前側部の略中間部との間に張
    設された前後方向に伸縮性を有する第2部位とからなる
    ことを特徴とする請求項2記載の車両用シートのシート
    クッション。
  4. 【請求項4】前記シートパッドは、着座時にその左右側
    部相互間が臀部を包むように撓むことにより、その左右
    側部にサイドサポート部が構成されることを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の車両用シートのシートクッシ
    ョン。
JP1990060043U 1990-06-06 1990-06-06 車両用シートのシートクッション Expired - Lifetime JPH0736512Y2 (ja)

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JP4757553B2 (ja) * 2005-07-14 2011-08-24 株式会社デルタツーリング シート
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JPS61199254U (ja) * 1985-06-05 1986-12-12

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