JP7364877B2 - シートクッション及び該シートクッションを備える乗物用シート - Google Patents

シートクッション及び該シートクッションを備える乗物用シート Download PDF

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本発明は、シートクッション及び該シートクッションを備える乗物用シートに係り、特に着座感に優れたシートクッション及び該シートクッションを備える乗物用シートに関する。
一般に、車両や船舶、航空機等の乗物用シートや家具等の椅子などにおいて、着座者(乗員)の臀部及び大腿部を支持するシートクッションにおいて、着座者の着座感を良好にするため、種々の提案が成されている。シートクッションの着座感を良好にする様々な技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の車両用シートのクッションパッドは、ポリウレタンフォーム内部に含浸状態で配置された三次元網状弾性体を備えている。三次元網状弾性体は、ポリウレタンフォームよりも高い弾性率を有しており、着座者の坐骨結節部を受ける部位を避けるようにして配置されている。
特開2013-198730号公報
特許文献1に記載のクッションパッドでは、弾性率の高い部分が着座者の坐骨結節部を受ける部位を避けて配置されており、ウレタンパッド層の中央部を厚くすることが必要となり、ウレタンパッド層を薄く構成した場合、底付き感が発生して良好な着座が得られない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、着座感が良好なシートクッション及び該シートクッションを備える乗物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明のシートクッションによれば、シートクッションであって、第1クッション層と、該第1クッション層の下方に配置された第2クッション層と、を備え、前記第1クッション層は、前記第2クッション層よりも撓みやすく、前記第2クッション層は、着座者の臀部を支持する領域に配置される第1部材を有し、前記第1部材は、着座者の坐骨結節に対向する坐骨部位が、該坐骨部位の周辺部位よりも撓みやすく、前記第1部材は、前記第1クッション層を構成するウレタン層にインサート成形されており、前記坐骨部位には、ウレタンの含侵を抑制する含侵抑制部材が設けられていることにより解決される。
上記のように構成された本発明のシートクッションでは、第1部材の坐骨部位が周辺部位よりも撓みやすいことによって着座者の坐骨結節に対応する部位からの荷重を逃がすことで、着座感が良好なものとなる。また、第1クッション層を薄く構成した場合であっても、底付き感が発生することが抑制される。
また、第1部材に対するウレタンの含侵率の変化によって撓み性を変化させることが可能となるので、設定自由度が向上する。
また、上記の構成において、前記第2クッション層は、着座者の大腿部を支持する領域に配置される第2部材を有し、前記第1部材は、前記第2部材よりも撓みやすいとよい。
上記の構成では、着座者の大腿部を支持する第2部材より、臀部を支持する第1部材が撓み易くなっているので、着座性が良好なものとなる。
また、上記の構成において、前記坐骨部位には、凹部が設けられているとよい。
上記の構成では、凹部により着座者の坐骨結節に対応する部位からの荷重を逃がすことで、着座性が良好なものとなる。
また、上記の構成において、前記第1部材の上面又は下面のいずれか一方に、着座者の状態を検知するセンサが配置され、前記センサは、前記坐骨部位を避けて配置されているとよい。
上記の構成では、坐骨部位を避けてセンサが配置されているので、センサの検知精度への影響を抑制できる。
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、上記のシートクッションを備える乗物用シートであって、前記シートクッションは、骨格となるシートクッションフレームと、前記第1部材を下方から支持する支持部材と、を備え、前記支持部材は、係止部において前記シートクッションフレームに対して係止されており、前記係止部は、前記坐骨部位を避けて設けられていることにより解決される。
上記のように構成された本発明のシートクッションでは、支持部材が係止部においてシートクッションフレームに対して係止されることで、支持安定性が向上し、坐骨部位の撓み性は抑制されずに、第1部材の支持も安定したものとなる。
また、上記の構成において、前記第1部材の前記坐骨部位の下面には、下方に向かって突出する凸部が設けられており、前記支持部材は、前記凸部と対向する位置に凹部が設けられるとよい。
上記の構成では、支持部材の凹部に、第1部材の凸部が入り込むため、支持部材に対する第1部材の位置決めが可能となるので、組付性が向上する。
また、上記の構成において、前記第2部材は、三次元網状弾性体であり、前記第2部材の下方には、ブロアが設けられているとよい。
上記の構成では、三次元網状弾性体は、ブロアからの空気を通過させやすいため、三次元網状弾性体で形成された第2部材の下方にブロアが設けられていると、クッション層に形成する通気溝を少なくすることが可能となる。
また、上記の構成において、前記第2部材の下方には、着座者の沈み込みを抑制する沈み込み抑制部材が設けられているとよい。
上記の構成では、前突時に、着座者が下方に沈み込んだ時に、第2部材が沈み込み抑制部材と当接するため、着座者の下方への沈み込み抑制効果が向上する。
また、上記の構成において、前記第1クッション層は、表皮材によって覆われており、前記表皮材の吊り込み部は、前記第2部材を避けた位置に配置されているとよい。
上記の構成では、吊り込み部に配置される吊込ワイヤは、第1クッション層にインサート成形されるが、第2部材が配置されていない厚みがより厚い部分にて吊り込みを行うことで吊り込みの状態が安定する。
また、前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、着座者の臀部及び大腿部を支える着座部分となるシートクッション、着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバック、前記シートバックの上部に配され、着座者の頭部を支えるヘッドレストを有し、前記シートクッションは、シートクッションフレームと、前記シートクッションフレームの上に載置されたシートクッションパッドと、前記シートクッションパッドを被覆するトリムカバーと、を有し、前記シートバックは、シートバックフレームと、前記シートバックフレームの上に載置されたクッションパッドと、前記クッションパッドを被覆するトリムカバーと、を有し、前記ヘッドレストは、芯材と、前記芯材に配されたパッド材と、前記パッド材を被覆するトリムカバーとを備え、前記シートクッションパッドは、第1クッション層と、該第1クッション層の下方に配置された第2クッション層と、を備え、前記第1クッション層は、前記第2クッション層よりも撓みやすく、前記第2クッション層は、着座者の臀部を支持する領域に配置される第1部材を有し、前記第1部材は、着座者の坐骨結節に対向する坐骨部位が、該坐骨部位の周辺部位よりも撓みやすく、前記第1部材は、前記第1クッション層を構成するウレタン層にインサート成形されており、前記坐骨部位には、ウレタンの含侵を抑制する含侵抑制部材が設けられていることにより解決される。
本発明のシートクッションによれば、第1部材の坐骨部位が周辺部位よりも撓みやすいことによって着座者の坐骨結節に対応する部位からの荷重を逃がすことで、着座感が良好なものとなる。また、第1クッション層を薄く構成した場合であっても、底付き感が発生することが抑制される。
また、本発明のシートクッションによれば、着座者の大腿部を支持する第2部材より、臀部を支持する第1部材が撓み易くなっているので、着座性が良好なものとなる。
また、本発明のシートクッションによれば、凹部により着座者の坐骨結節に対応する部位からの荷重を逃がすことで、着座性が良好なものとなる。
また、本発明のシートクッションによれば、第1部材に対するウレタンの含侵率の変化によって撓み性を変化させることが可能となるので、設定自由度が向上する。
また、本発明のシートクッションによれば、坐骨部位を避けてセンサが配置されているので、センサの検知精度への影響を抑制できる。
また、本発明の乗物用シートによれば、支持部材が係止部においてシートクッションフレームに対して係止されることで、支持安定性が向上し、坐骨部位の撓み性は抑制されずに、第1部材の支持も安定したものとなる。
また、本発明の乗物用シートによれば、支持部材の凹部に、第1部材の凸部が入り込むため、支持部材に対する第1部材の位置決めが可能となるので、組付性が向上する。
また、本発明の乗物用シートによれば、三次元網状弾性体は、ブロアからの空気を通過させやすいため、三次元網状弾性体で形成された第2部材の下方にブロアが設けられていると、クッション層に形成する通気溝を少なくすることが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、前突時に、着座者が下方に沈み込んだ時に、第2部材が沈み込み抑制部材と当接するため、着座者の下方への沈み込み抑制効果が向上する。
また、本発明の乗物用シートによれば、吊り込み部に配置される吊込ワイヤは、第1クッション層にインサート成形されるが、第2部材が配置されていない第1クッション層の厚みがより厚い部分にて吊り込みを行うことで吊り込みの状態が安定する。
本発明の第1乃至第10実施形態に係る車両用シートの外観図である。 図1のII-II断面図であって、本発明の一実施形態に係るシートクッション上に着座者が着座した状態の説明図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。 本発明の第2実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。 本発明の第3実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。 本発明の第4実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。 本発明の第5実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。 本発明の第5実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。 本発明の第5実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。 本発明の第6実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。 本発明の第6実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。 本発明の第6実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。 本発明の第7実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。 本発明の第8実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、下図のX-X断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。 本発明の第9実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、下図のXI-XI断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。 本発明の第10実施形態に係る車両用シートが備えるシートクッションの構造を示す模式的説明図である。上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。
以下、図1乃至図12を参照しながら、本発明の第1乃至第10実施形態(以下、本実施形態)に係るシートクッション及び乗物用シートについて説明する。本実施形態に係るシートクッション及び乗物用シートとして、車両に搭載される車両用シートを例に挙げて説明することとするが、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載される車両用シートに限定されるものではなく、地上以外を移動する航空機や船舶などに搭載されるシートであってもよい。また、本実施形態に係るシートクッションは、乗物用シートのシートクッションに限定されるものではなく、家具等の椅子やクッションなどにおいて、着座者の臀部及び大腿部を支持するシートクッションであってもよい。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本明細書における方向を示す用語に関し、図1のように各方向を定義する。具体的には、以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向を意味し、車両用シートの着座者から見たときの左右方向と一致する。また、「上下方向」とは、車両用シートの高さ方向を意味し、車両用シートを正面から見たときの上下方向と一致している。
また、本明細書中において、「ヒップポイントH(H点)」とは、図2に示されるように、着座者Aの胴部と大腿部Fとを結ぶ回転中心点をいうものである。着座者Aの臀部Dを支持する領域とは、ヒップポイントHの下方の領域を意味する。通常、着座者Aの臀部Dを支持する領域(ヒップポイントHの下方の領域)は、シート前後方向において、シートクッションS1の中央よりも後方の領域に相当する。また、「坐骨結節P」とは、乗員の骨盤の最も下方に位置する部分である。なお、着座者Aの例として、AM50型乗員ダミーを採用しても良い。ここで、AM50型乗員ダミーとは、米国法規に規定されている米国人成人男性50パーセンタイル相当の乗員ダミー(身長175cm、座高88cm、体重約78kg)をいう。
<車両用シートSの主要構成>
本実施形態に係る車両用シートSは、図1に図示した外観を有している。なお、図1中、車両用シートSの一部(具体的には、シートクッションS1の前端角部)については、図示の都合上、トリムカバーTを外した構成にて図示している。
車両用シートSは、着座者(乗員)の臀部D及び大腿部Fを支える着座部分となるシートクッションS1、着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバックS2、及び、シートバックS2の上部に配され、着座者の頭部を支えるヘッドレストS3を主な構成要素として有する。
シートクッションS1は、骨格となるシートクッションフレームに、シートクッションパッドCPを載置し、更にシートクッションパッドCPをトリムカバーTで覆うことで構成されている。シートバックS2は不図示のシートバックフレームに不図示のクッションパッドを載置して、トリムカバーTで覆うことで構成されている。ヘッドレストS3は、不図示の芯材に不図示のパッド材を配して、トリムカバーTで被覆して形成されている。
シートクッションS1のシートクッションパッドCPの第1クッション層10や、シートバックS2のシートバックパッドはウレタン発泡材を用いて、発泡成型により成型されたウレタン基材である。シートクッションS1のトリムカバーTには、シートクッション右側に設けられ前後方向に延在する第一吊り込み部T1(右側吊り込み部)、シートクッション左側に設けられ前後方向に延在する第二吊り込み部T2(左側吊り込み部)、シートクッション後側に設けられシート幅方向に延在する第三吊り込み部T3(後側吊り込み部)がそれぞれ設けられている。また、シートクッションパッドCPの各吊り込み部T1~T3に対応する位置には、吊り込み溝M1~M3がそれぞれ設けられている(後述する図12)。
図2に示されるように、シートクッションS1のシートクッションパッドCPは、上側から順に、第1クッション層10と、該第1クッション層10の下方に配置された第2クッション層20と、を備えている。第1クッション層10(外側クッション部材、上側クッション部材)は、第2クッション層20(内側クッション部材、下側クッション部材)の上面20a及び側面を覆っている。そして、第1クッション層10の下面10b及び第2クッション層20の下面20bは、支持部材SPによって下方から支持されている。また、第1クッション層10の上面10a及び側周面は、トリムカバーTによって覆われている。
ここで、第1クッション層10は、第2クッション層20よりも低硬度かつ低弾性であり撓みやすい(つまり、第1クッション層10の方が低反発)。換言すると、第2クッション層20は、第1クッション層10よりも高硬度かつ高弾性であり撓みにくい(つまり、第2クッション層20の方が高反発)。
第1クッション層10が、発泡成型により成型されたウレタン基材であるのに対して、第2クッション層20は、熱可塑性のポリエステルエラストマー等からなる三次元網状弾性体、高硬度ウレタン、発泡ポリプロピレン(EPP)、ウレタンゴム、熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製の弾性体などから形成することが可能である。ここで、三次元網状弾性体は、網状体であることにより通気性を有し、第2クッション層20の体積が変化した場合に、その内部に空気を滞留させることなく空気を通す機能を有するため第2クッション層20を構成する材料として好適である。
支持部材SPの例としては、シートクッションパッドCPを下方から支持することが可能であれば、特に限定されるものではなく、受圧部材としてのSバネ、樹脂製や金属製の板状部材、パンフレーム、布状支持部材(例えば、布状弾性体)などが例示される。
そして、本実施形態のシートクッションパッドCPでは、図2に示すように、着座者Aの臀部Dを支持する領域に、第2クッション層20を構成する第1部材21が配置されている。第1部材21は、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位21aが、坐骨部位21aの周辺部位よりも撓みやすく形成されている。
通常、シートクッションS1の着座面に着座した着座者Aの坐骨結節Pに対向する部位は最も座圧が高くなるが、坐骨部位21aが、坐骨部位21aの周辺部位よりも撓みやすく形成されているので、最も座圧が高くなる部分の座圧が軽減される。したがって、シートクッションS1では、良好な着座感を得られる。また、第1クッション層10を薄く構成した場合であっても、底付き感が発生することが抑制される。
[1.第1実施形態のシートクッション]
図3を参照しながら、第1実施形態に係るシートクッションの構成について説明する。なお、図3では、説明のためにシートクッションパッドCP1以外の構成について図示を省略している。図3の上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。
図3に示すように、第1クッション層110の下方に配置された第2クッション層120は、着座者Aの臀部Dを支持する領域に配置される第1部材121を有している。第1部材121は、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位121aが、坐骨部位121aの周辺部位よりも撓みやすい。
第1部材121の坐骨部位121aが周辺部位よりも撓みやすいことによって、着座者Aの坐骨結節Pに対応する臀部Dの部位から加わる荷重を適切に逃がすことが可能となる。したがって、上記の構成を備えるシートクッションでは、良好な着座感を得られる。また、第1クッション層110を薄く構成した場合であっても、底付き感が発生することが抑制される。
[2.第2実施形態のシートクッション]
図4を参照しながら、第2実施形態に係るシートクッションの構成について説明する。なお、図4では、説明のためにシートクッションパッドCP2以外の構成について図示を省略している。図4の上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。
図4に示すように、第1クッション層210の下方に配置された第2クッション層220は、着座者Aの臀部Dを支持する領域に配置される第1部材221と、着座者Aの大腿部Fを支持する領域に配置される第2部材222と、を有している。
第1部材221は、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位221aが、坐骨部位221aの周辺部位よりも撓みやすい。また、臀部Dを支持する第1部材221は、大腿部Fを支持する第2部材222よりも撓みやすい。
着座者Aの大腿部Fを支持する第2部材222より、臀部Dを支持する第1部材221が撓み易くなっているので、大腿部Fを安定に支持しつつ、臀部Dの部位から加わる荷重を適切に逃がすことが可能となる。したがって、上記の構成を備えるシートクッションでは、良好な着座感を得られる。
[3.第3実施形態のシートクッション]
図5を参照しながら、第3実施形態に係るシートクッションの構成について説明する。なお、図5では、説明のためにシートクッションパッドCP3以外の構成について図示を省略している。図5の上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。
図5に示すように、第1クッション層310の下方に配置された第2クッション層320は、着座者Aの臀部Dを支持する領域に配置される第1部材321を有している。第1部材321は、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位321aに凹部321bが設けられており、坐骨部位321aが、坐骨部位321aの周辺部位よりも撓みやすい。
第1部材321の坐骨部位321aに凹部321bが形成されることで周辺部位よりも撓みやすいことによって、着座者Aの坐骨結節Pに対応する臀部Dの部位から加わる荷重を適切に逃がすことが可能となる。したがって、上記の構成を備えるシートクッションでは、良好な着座感を得られる。
[4.第4実施形態のシートクッション]
図6を参照しながら、第4実施形態に係るシートクッションの構成について説明する。なお、図6では、説明のためにシートクッションパッドCP4以外の構成について図示を省略している。図6の上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。
図6に示すように、第1クッション層410の下方に配置された第2クッション層420は、着座者Aの臀部Dを支持する領域に配置される第1部材421を有している。第1部材421は、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位421aが、坐骨部位421aの周辺部位よりも撓みやすい。
第1部材421は、第1クッション層410を構成するウレタン層にインサート成形されており、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位421aには、ウレタンの含侵を抑制する含侵抑制部材450が設けられている。含侵抑制部材450の下方部分(つまり、坐骨部位421a)は、粗密状態が周辺よりも粗となるので、周囲の部分よりも撓みやすくなる。このような構成によれば、インサート成形時に第1部材421に対するウレタンの含侵率の変化によって撓み性を変化させることが可能となるので、設定自由度が向上する。
[5.第5実施形態のシートクッション]
図7A乃至図7Cを参照しながら、第5実施形態に係るシートクッションの構成について説明する。なお、図7A乃至図7Cでは、説明のためにシートクッションパッドCP5及びセンサ部材550以外の構成について図示を省略している。図7A乃至図7Cの上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。
図7A乃至図7Cに示すように、第1クッション層510の下方に配置された第2クッション層520は、着座者Aの臀部Dを支持する領域に配置される第1部材521を有している。第1部材521は、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位521aが、坐骨部位521aの周辺部位よりも撓みやすい。
そして、第1部材521の上面又は下面のいずれか一方に、着座者の状態を検知するセンサ部材550が配置されており、センサ部材550は、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位521aを避けて配置されている。換言すると、センサ部材550は、シート上下方向において坐骨部位521aと重ならない位置に配置されている。なお、図7B及び図7Cでは、センサ部材550が第1部材521の上面に配置されている例を示している。
具体的には、シートクッションパッドCP5の上面視において、センサ部材550は、シート前後方向において第1部材521よりも前方に配置されている(図7A)。また、シートクッションパッドCP5の上面視において、センサ部材550は、シート幅方向において2つの坐骨部位521aの間に配置されていてもよい(図7B)。さらに、シートクッションパッドCP5の上面視において、センサ部材550は、シート前後方向において第1部材521と部分的に重なっているが、坐骨部位521aよりも前方に配置されていてもよい(図7C)。
このような構成によれば、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位521aを避けてセンサ部材550が配置されているので、センサ部材550の検知精度への影響を抑制できる。
[6.第6実施形態のシートクッション]
図8A乃至図8Cを参照しながら、第6実施形態に係るシートクッションの構成について説明する。なお、図8A乃至図8Cでは、説明のためにシートクッションパッドCP6及び関連する構成以外の構成について図示を省略している。図8A乃至図8Cの上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。
図8A乃至図8Cに示すように、第1クッション層610の下方に配置された第2クッション層620は、着座者Aの臀部Dを支持する領域に配置される第1部材621を有している。第1部材621は、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位621aが、坐骨部位621aの周辺部位よりも撓みやすい。また、シートクッションは、骨格となるシートクッションフレームCF6と、シートクッションパッドCP6を下方から支持する支持部材SP6と、を備えている。
シートクッションフレームCF6は、図8A乃至図8Cの下図に示すように、上方から見たときに略方形枠状の外形形状をなす。そして、シートクッションフレームCF6は、シート幅方向左右の端部をそれぞれ構成する一対のシートクッションサイドフレームCF6aと、左右のシートクッションサイドフレームCF6aを前端部において連結する前方フレームCF6bと、左右のシートクッションサイドフレームCF6aを後端部において連結する後方フレームCF6cと、を主たる構成要素とする。
より詳細には、2本(一対)のシートクッションサイドフレームCF6aは、シートクッションフレームCF6の幅を規定するため、左右方向に離間して配設されており、前後方向に延在するように配設されている。そして、シートクッションフレームCF6の前方側に前方フレームCF6bが、後方側に後方フレームCF6cが取り付けられており、前方フレームCF6b及び後方フレームCF6cによって左右のシートクッションサイドフレームCF6aが前方側及び後方側でそれぞれ連結される。
ここで、支持部材SP6は、係止部650や係止部660においてシートクッションフレームCF6に対して係止されており、係止部650,660は、シート前後方向及びシート幅方向において着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位621aを避けて設けられている。支持部材SP6として、布状弾性体を用いることも可能である。
具体的には、図8Aに示すように、シート幅方向において、支持部材SP6はシートクッションサイドフレームCF6aに対して係止部650によって係止されている。係止部650は、シート前後方向において、坐骨部位621aとは異なる位置に配置されている。また、図8Aに示すように、シート前後方向において、支持部材SP6は前方フレームCF6b及び後方フレームCF6cに対して係止部660によって係止されている。係止部660は、シート幅方向において、坐骨部位621aとは異なる位置に配置されている。
また、図8Bに示すように、支持部材SP6がシート前後方向に延在する複数の部材であってもよい。このときも、図8Bに示すように、シート前後方向において、支持部材SP6は前方フレームCF6b及び後方フレームCF6cに対して係止部660によって係止されている。係止部660は、シート幅方向において、坐骨部位621aとは異なる位置に配置されている。
また、図8Cに示すように、シート幅方向において、支持部材SP6(前方支持部材SP6a,後方支持部材SP6b)はシートクッションサイドフレームCF6aに対して係止部650によって係止されている場合、係止部650は、シート前後方向において、坐骨部位621aとは異なる位置に配置されている。また、前方支持部材SP6a及び後方支持部材SP6bは、シート前後方向において、坐骨部位621aとは異なる位置(つまり、坐骨部位621aを避けた位置)に配置されている。
このような構成によれば、坐骨部位621aを避けた位置において、支持部材SP6が係止部650,660によってシートクッションフレームCF6に対して係止されることで、支持安定性が向上し、坐骨部位621aの撓み性は抑制されずに、また第1部材621の支持も安定したものとなる。
[7.第7実施形態のシートクッション]
図9を参照しながら、第7実施形態に係るシートクッションの構成について説明する。なお、図9では、説明のためにシートクッションパッドCP7及び関連する構成以外の構成について図示を省略している。図9の上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。
図9に示すように、第1クッション層710の下方に配置された第2クッション層720は、着座者Aの臀部Dを支持する領域に配置される第1部材721を有している。ここで、第1部材721の下面において、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位には、下方に向かって突出する凸部721aがシート幅方向に離間して2つ設けられている。
また、シートクッションは、骨格となるシートクッションフレームCF7と、シートクッションパッドCP7を下方から支持する支持部材SP7と、を備えている。図9の下図に示すように、シート幅方向において、支持部材SP7はシートクッションサイドフレームCF7aに対して係止部750によって係止されている。
シートクッションフレームCF7は、図9の下図に示すように、上方から見たときに略方形枠状の外形形状をなす。そして、シートクッションフレームCF7は、シート幅方向左右の端部をそれぞれ構成する一対のシートクッションサイドフレームCF7aと、左右のシートクッションサイドフレームCF7aを前端部において連結する前方フレームCF7bと、左右のシートクッションサイドフレームCF7aを後端部において連結する後方フレームCF7cと、を主たる構成要素とする。
より詳細には、2本(一対)のシートクッションサイドフレームCF7aは、シートクッションフレームCF7の幅を規定するため、左右方向に離間して配設されており、前後方向に延在するように配設されている。そして、シートクッションフレームCF7の前方側に前方フレームCF7bが、後方側に後方フレームCF7cが取り付けられており、前方フレームCF7b及び後方フレームCF7cによって左右のシートクッションサイドフレームCF7aが前方側及び後方側でそれぞれ連結される。
また、シートクッションパッドCP7を下方から支持する支持部材SP7は、凸部721aと対向する位置に凹部SP7aが設けられている。支持部材SP7として、布状弾性体を用いることも可能である。
このような構成によって、第1部材721は、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位(凸部721aが設けられている上方の部位)が、坐骨部位の周辺部位よりも撓みやすい。
このような構成によれば、支持部材SP7の凹部SP7aに、第1部材721の凸部721aが入り込むため、支持部材SP7に対する第1部材721の位置決めが可能となるので、組付性が向上する。
[8.第8実施形態のシートクッション]
図10を参照しながら、第8実施形態に係るシートクッションの構成について説明する。なお、図10では、説明のためにシートクッションパッドCP8及び関連する構成以外の構成について図示を省略している。図10の上図は、下図のX-X断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。
図10に示すように、第1クッション層810の下方に配置された第2クッション層820は、着座者Aの臀部Dを支持する領域に配置される第1部材821と、着座者Aの大腿部Fを支持する領域に配置される第2部材822と、を有している。
第1部材821は、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位821aが、坐骨部位821aの周辺部位よりも撓みやすい。また、臀部Dを支持する第1部材821は、大腿部Fを支持する第2部材822よりも撓みやすい。
第2部材822は、三次元網状弾性体で形成されており、第2部材822の下方には、送風装置としてのブロア850が設けられている。三次元網状弾性体は、ブロア850からの空気を通過させやすいため、三次元網状弾性体で形成された第2部材822の下方にブロア850が設けられていると、第1クッション層810に形成する通気溝を少なくすることが可能となる。
[9.第9実施形態のシートクッション]
図11を参照しながら、第9実施形態に係るシートクッションの構成について説明する。なお、図11では、説明のためにシートクッションパッドCP9及び関連する構成以外の構成について図示を省略している。図11の上図は、下図のXI-XI断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。
図11に示すように、第1クッション層910の下方に配置された第2クッション層920は、着座者Aの臀部Dを支持する領域に配置される第1部材921と、着座者Aの大腿部Fを支持する領域に配置される第2部材922と、を有している。
第1部材921は、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位921aが、坐骨部位921aの周辺部位よりも撓みやすい。また、臀部Dを支持する第1部材921は、大腿部Fを支持する第2部材922よりも撓みやすい。
また、シートクッションは、骨格となるシートクッションフレームCF9と、シートクッションパッドCP9を下方から支持する支持部材SP9と、を備えている。
シートクッションフレームCF9は、図11の下図に示すように、上方から見たときに略方形枠状の外形形状をなす。そして、シートクッションフレームCF9は、シート幅方向左右の端部をそれぞれ構成する一対のシートクッションサイドフレームCF9aと、左右のシートクッションサイドフレームCF9aを前端部において連結する前方フレームCF9bと、左右のシートクッションサイドフレームCF9aを後端部において連結する後方フレームCF6cと、を主たる構成要素とする。
より詳細には、2本(一対)のシートクッションサイドフレームCF9aは、シートクッションフレームCF9の幅を規定するため、左右方向に離間して配設されており、前後方向に延在するように配設されている。そして、シートクッションフレームCF9の前方側に前方フレームCF9bが、後方側に後方フレームCF9cが取り付けられており、前方フレームCF9b及び後方フレームCF9cによって左右のシートクッションサイドフレームCF9aが前方側及び後方側でそれぞれ連結される。
図11に示すように、シートクッションフレームCF9には、車両が前突した際に、車両用シートSに着座した着座者の体が前下方に滑り落ちるサブマリン現象を抑制するためのサブマリンパイプ950(沈み込み抑制部材)が設けられている。サブマリンパイプ950は、シートクッションフレームCF9の前方側において、前方フレームCF9bよりも後方の位置において、左右のシートクッションサイドフレームCF9aの間に設けられている。
そして、第2部材922の下方に、着座者の沈み込みを抑制するサブマリンパイプ950が位置している。このような構成によれば、前突時に、着座者Aが下方に沈み込んだ時に、第2部材922がサブマリンパイプ950(沈み込み抑制部材)と当接するため、着座者Aの下方への沈み込み抑制効果が向上する。
[10.第10実施形態のシートクッション]
図12を参照しながら、第10実施形態に係るシートクッションの構成について説明する。なお、図12では、説明のためにシートクッションパッドCP10及び関連する構成以外の構成について図示を省略している。図12の上図は、図1のIII-III断面図に対応し、下図は、図1のIV-IV断面図に対応している。
図12に示すように、第1クッション層1010の下方に配置された第2クッション層1020は、着座者Aの臀部Dを支持する領域に配置される第1部材1021と、着座者Aの大腿部Fを支持する領域に配置される第2部材1022と、を有している。
第1部材1021は、着座者Aの坐骨結節Pに対向する坐骨部位1021aが、坐骨部位1021aの周辺部位よりも撓みやすい。また、臀部Dを支持する第1部材1021は、大腿部Fを支持する第2部材1022よりも撓みやすい。
シートクッションパッドCP10(第1クッション層1010)は、表皮材としてのトリムカバーTによって覆われているが、図12に示されるように、トリムカバーTの各吊り込み部T1~T3は、第2部材1022を避けた位置に配置されている。
具体的には、シートクッションの上面視において、第1部材1021及び第2部材1022は、シート幅方向において第一吊り込み部T1(右側吊り込み部)と第二吊り込み部T2(左側吊り込み部)に間に配置されている。また、シート前後方向において、第三吊り込み部T3(後側吊り込み部)よりも後方に第1部材1021が配置され、第三吊り込み部T3(後側吊り込み部)よりも前方に第2部材1022が配置されている。
換言すると、シートクッションパッドCP10の上面視において、第1部材1021及び第2部材1022は、シート幅方向において第一吊り込み溝M1(右側吊り込み溝)と第二吊り込み溝M2(左側吊り込み溝)に間に配置されている。また、シート前後方向において、第三吊り込み溝M3(後側吊り込み溝)よりも後方に第1部材1021が配置され、第三吊り込み溝M3(後側吊り込み溝)よりも前方に第2部材1022が配置されている。
各吊り込み部T1~T3に配置される吊込ワイヤは、第1クッション層1010にインサート成形されるが、第2部材1022が配置されていない第1クッション層1010の厚みがより厚い部分にて吊り込みを行うことで吊り込みの状態が安定する。
<変形例>
図4、図10及び図11に示す例では、第2部材は、第1部材と別体として設けられていたが、第2部材を第1部材と一体に設けることも可能である。このとき、第2部材を第1部材と同じ材料で形成し、その密度を変化させることで撓みやすさを変化させることが可能である。また、第1部材と第2部材を三次元網状弾性体で形成し、第1部材と第2部材に対するウレタンの含侵量を変化させることで撓みやすさを変化させることも可能である。
A 着座者
D 臀部
F 大腿部
H ヒップポイント
P 坐骨結節
S 車両用シート(乗物用シート)
S1 シートクッション
CP シートクッションパッド
T トリムカバー
T1 第一吊り込み部(右側吊り込み部)
T2 第二吊り込み部(左側吊り込み部)
T3 第三吊り込み部(後側吊り込み部)
S2 シートバック
S3 ヘッドレスト
10 第1クッション層
10a 上面
10b 下面
20 第2クッション層
20a 上面
20b 下面
21 第1部材
21a 坐骨部位
22 第2部材
SP 支持部材
CP1 シートクッションパッド
110 第1クッション層
120 第2クッション層
121 第1部材121
121a 坐骨部位
CP2 シートクッションパッド
210 第1クッション層
220 第2クッション層
221 第1部材
221a 坐骨部位
222 第2部材
CP3 シートクッションパッド
310 第1クッション層
320 第2クッション層
321 第1部材
321a 坐骨部位
321b 凹部
CP4 シートクッションパッド
410 第1クッション層
420 第2クッション層
421 第1部材
421a 坐骨部位
450 含侵抑制部材
CP5 シートクッションパッド
510 第1クッション層
520 第2クッション層
521 第1部材
521a 坐骨部位
550 センサ部材
CP6 シートクッションパッド
610 第1クッション層
620 第2クッション層
621 第1部材
621a 坐骨部位
SP6 支持部材
SP6a 前方支持部材
SP6b 後方支持部材
CF6 シートクッションフレーム
CF6a シートクッションサイドフレーム
CF6b 前方フレーム
CF6c 後方フレーム
650 係止部
660 係止部
CP7 シートクッションパッド
710 第1クッション層
720 第2クッション層
721 第1部材
721a 凸部
SP7 支持部材
SP7a 凹部
CF7 シートクッションフレーム
CF7a シートクッションサイドフレーム
CF7b 前方フレーム
CF7c 後方フレーム
750 係止部
CP8 シートクッションパッド
810 第1クッション層
820 第2クッション層
821 第1部材
821a 凸部
822 第2部材
850 ブロア
CP9 シートクッションパッド
910 第1クッション層
920 第2クッション層
921 第1部材
921a 凸部
922 第2部材
SP9 支持部材
950 サブマリンパイプ
CF9 シートクッションフレーム
CF9a シートクッションサイドフレーム
CF9b 前方フレーム
CF9c 後方フレーム
CP10 シートクッションパッド
1010 第1クッション層
1020 第2クッション層
1021 第1部材
1021a 凸部
1022 第2部材
M1 第一吊り込み溝(右側吊り込み溝)
M2 第二吊り込み溝(左側吊り込み溝)
M3 第三吊り込み溝(後側吊り込み溝)

Claims (10)

  1. シートクッションであって、
    第1クッション層と、
    該第1クッション層の下方に配置された第2クッション層と、を備え、
    前記第1クッション層は、前記第2クッション層よりも撓みやすく、
    前記第2クッション層は、着座者の臀部を支持する領域に配置される第1部材を有し、
    前記第1部材は、着座者の坐骨結節に対向する坐骨部位が、該坐骨部位の周辺部位よりも撓みやすく、
    前記第1部材は、前記第1クッション層を構成するウレタン層にインサート成形されており、
    前記坐骨部位には、ウレタンの含侵を抑制する含侵抑制部材が設けられていることを特徴とするシートクッション。
  2. 前記第2クッション層は、着座者の大腿部を支持する領域に配置される第2部材を有し、
    前記第1部材は、前記第2部材よりも撓みやすいことを特徴とする請求項1に記載のシートクッション。
  3. 前記坐骨部位には、凹部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートクッション。
  4. 前記第1部材の上面又は下面のいずれか一方に、着座者の状態を検知するセンサが配置され、
    前記センサは、前記坐骨部位を避けて配置されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のシートクッション。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のシートクッションを備える乗物用シートであって、
    前記シートクッションは、骨格となるシートクッションフレームと、前記第1部材を下方から支持する支持部材と、を備え、
    前記支持部材は、係止部において前記シートクッションフレームに対して係止されており、
    前記係止部は、前記坐骨部位を避けて設けられていることを特徴とする乗物用シート。
  6. 前記第1部材の前記坐骨部位の下面には、下方に向かって突出する凸部が設けられており、
    前記支持部材は、前記凸部と対向する位置に凹部が設けられることを特徴とする請求項に記載の乗物用シート。
  7. 前記第2部材は、三次元網状弾性体であり、
    前記第2部材の下方には、ブロアが設けられていることを特徴とする請求項に記載の乗物用シート。
  8. 前記第2部材の下方には、着座者の沈み込みを抑制する沈み込み抑制部材が設けられていることを特徴とする請求項に記載の乗物用シート。
  9. 前記第1クッション層は、表皮材によって覆われており、
    前記表皮材の吊り込み部は、前記第2部材を避けた位置に配置されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の乗物用シート。
  10. 着座者の臀部及び大腿部を支える着座部分となるシートクッション、
    着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバック、
    前記シートバックの上部に配され、着座者の頭部を支えるヘッドレストを有し、
    前記シートクッションは、シートクッションフレームと、前記シートクッションフレームの上に載置されたシートクッションパッドと、前記シートクッションパッドを被覆するトリムカバーと、を有し、
    前記シートバックは、シートバックフレームと、前記シートバックフレームの上に載置されたクッションパッドと、前記クッションパッドを被覆するトリムカバーと、を有し、
    前記ヘッドレストは、芯材と、前記芯材に配されたパッド材と、前記パッド材を被覆するトリムカバーとを備え、
    前記シートクッションパッドは、
    第1クッション層と、
    該第1クッション層の下方に配置された第2クッション層と、を備え、
    前記第1クッション層は、前記第2クッション層よりも撓みやすく、
    前記第2クッション層は、着座者の臀部を支持する領域に配置される第1部材を有し、
    前記第1部材は、着座者の坐骨結節に対向する坐骨部位が、該坐骨部位の周辺部位よりも撓みやすく、
    前記第1部材は、前記第1クッション層を構成するウレタン層にインサート成形されており、
    前記坐骨部位には、ウレタンの含侵を抑制する含侵抑制部材が設けられていることを特徴とする乗物用シート。
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