JP2017140264A - クッション構造部品及び高通気性弾性体と発泡体部との接合体の製造方法 - Google Patents

クッション構造部品及び高通気性弾性体と発泡体部との接合体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】空調シートを安価に、かつ、効率的に製造するためのクッション構造部品を提供する。【解決手段】クッション構造部品2は、通気性と弾性とを有する高通気性弾性体3と、高通気性弾性体3の底面に重ね合わされる半硬質フォーム4であって、開口部41を有する、半硬質フォーム4と、開口部41に嵌め込まれるファン5であって、高通気性弾性体3と半硬質フォーム4の間に挟まれるカラー部51を有する、ファン5と、高通気性弾性体3及び半硬質フォーム4の側面を囲繞するように配置され、発泡しつつ固化することにより発泡体部6を形成する液状の発泡体原料60が浸透可能である浸透膜7と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、クッション構造部品及び高通気性弾性体と発泡体部との接合体の製造方法に関するものである。
環境への関心の高まりなどにより、車の低燃費技術の一つとしてアイドリングストップが普及してきた。アイドリングストップは車両停止時にエアコンも停止するため、搭乗者の感温を改善する要求が出てきている。また、EVやPHVなどの電力を主電源とする車両においては、HEVよりも航続距離がクリティカルな課題となる。この航続距離を伸ばすためにもエアコンの使用などによる電力を削減することは今後のEVやPHVなどの航続距離改善には喫緊の課題である。
例えば、特許文献1には、弾性を有する複数の樹脂の線材が互いに絡み合いながら湾曲しつつ複数の接着点で互いに接着されることにより形成された立体網状構造体が開示されている。このような立体網状構造体は緩衝材として優れた特性を有する。また、このような立体網状構造体は通気性に優れる。
特開平7−60861号公報
他にも、背景となる技術においては、ブレスエアーなどの高通気弾性体をウレタンに一体発泡して、その後にファンやシートヒータなどを取り付けるようにされている。このため、シートサプライヤの作業負担が増えるばかりでなく、最終車両組み立てメーカーにおいても、ファン用とヒーター用の2つのコネクタを嵌合させなければならない。
車両メーカーにとっては、シート取付時のコネクタ数は作業効率向上のために厳しく規制されており、CS向上のために装備を増やそうとしても認められないことが多々ある。また、空調ユニット作成側においても、個別の車種に専用設計をしていたのでは設計コスト、管理コストなど作業が煩雑となりサプライ時の商品点数が増えることから、結果的にそれらにかかるコストを製品に反映せざるを得ず、価格競争力を失うことにつながる。
そこで、本発明は、空調シートを安価に、かつ、効率的に製造するためのクッション構造部品を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のクッション構造部品は、通気性と弾性とを有する高通気性弾性体と、前記高通気性弾性体の底面に重ね合わされる半硬質フォームであって、開口部を有する、半硬質フォームと、前記開口部に嵌め込まれるファンであって、前記高通気性弾性体と前記半硬質フォームの間に挟まれるカラー部を有する、ファンと、前記高通気性弾性体及び前記半硬質フォームの側面を囲繞するように配置され、発泡しつつ固化することにより発泡体部を形成する液状の発泡体原料が浸透可能である浸透膜と、を備える。
このように、本発明のクッション構造部品は、高通気性弾性体と、開口部を有する半硬質フォームと、開口部に嵌め込まれるファンであって高通気性弾性体と半硬質フォームの間に挟まれるカラー部を有するファンと、高通気性弾性体及び半硬質フォームの側面を囲繞するように配置され、発泡しつつ固化することにより発泡体部を形成する液状の発泡体原料が浸透可能である浸透膜と、を備えている。このような構成であるため、高通気性弾性体とファンとを一体化したうえで発泡体原料を発泡しつつ固化することで、作業コスト、ハーネス数を削減できる。したがって、空調シートを安価に、かつ、効率的に製造することができる。
実施例1のクッション構造の断面図である。 実施例1のクッション構造部品の分解斜視図である。 実施例1のクッション構造部品の断面図である。 実施例1のクッション構造部品の底面側から見た斜視図である。 実施例1のクッション構造部品のコネクタ近傍の拡大図である。 実施例2のクッション構造の断面図である。 実施例2のクッション構造部品の分解斜視図である。 実施例2のクッション構造部品の断面図である。 実施例2のクッション構造部品の変形例の分解斜視図である。 実施例2のクッション構造部品の変形例の断面図である。 固定手段としてのフォグリングの説明図である。(a)は斜視図であり、(b)は側面図である。 固定手段としての掛止腕の説明図である。(a)は斜視図であり、(b)は側面図である。 固定手段としての掛止爪の説明図である。(a)は斜視図であり、(b)は側面図である。 臀部に立体網状構造部を配置した変形例である。 背中に立体網状構造部を配置した変形例である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(構成)
まず、図1を用いて本実施例のクッション構造部品2を備えるクッション構造1の構成を説明する。本実施例のクッション構造1は、自動車のシートに適用されるものである。クッション構造1は、自動車の搭乗者の臀部及び脚部を支持する。クッション構造1は、クッション中央部106として、搭乗者の脚部を主に支持するクッション前部102と、搭乗者の臀部を主に支持するクッション後部104とを備える。クッション構造1は、さらにクッション中央部106の左右の両側にクッション側部(不図示)を備える。
図1〜図4に示すように、クッション前部102に配置されるクッション構造部品2は、弾性を有する複数の樹脂の線材が互いに絡み合いながら湾曲しつつ複数の接着点で互いに接着されることにより形成された、通気性と弾性とを有する高通気性弾性体としての立体網状構造部3と、立体網状構造部3の底面に重ね合わされる半硬質フォーム4であって、開口部41を有する、半硬質フォーム4と、開口部41に嵌め込まれるファン5であって、立体網状構造部3と半硬質フォーム4の間に挟まれるカラー部51を有する、ファン5と、立体網状構造部3及び半硬質フォーム4の側面を囲繞するように配置され、発泡しつつ固化することにより発泡体部6を形成する液状の発泡体原料60が浸透可能である浸透膜7と、立体網状構造部3の上に載置されるヒータ8と、を備えている。
立体網状構造部3は、全体として直方体形状に形成される。立体網状構造部3は、弾性を有する複数の樹脂線材が互いに絡み合いながら湾曲しつつ複数の接着点で互いに接着されることにより形成されている。樹脂線材は、熱可塑性樹脂により形成されている。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系、ポリエステル系ポリマー、ポリエステルエラストマー及びポリウレタン系ポリマーを適用することができる。
この樹脂線材の外周径は0.1〜7mmとすることができる。樹脂線材は、内部が中空の線材とすることができる。樹脂線材の内部の中空率は5〜80%とすることができる。樹脂線材によって立体網状構造部3を形成する際には、熱可塑性樹脂が押出機により溶融される。溶融された熱可塑性樹脂は、ノズルより複数の樹脂線材として射出され、自然落下させられる。未だ溶融状態の間に複数の樹脂線材を互いに接着点で接着させる。接着された樹脂線材が固化されることにより、立体網状構造部3を製造することができる。
半硬質フォーム4は、全体として長方形の板状に形成される。半硬質フォーム4は、クッション材(衝撃吸収材)等に用いられる半硬質ウレタンフォームであり、軟質フォームと硬質フォームの中間的な性質を示す。半硬質フォーム4の特徴としては、加工の汎用性が高く、円形や棒状から、打ちぬき加工、裁断まで様々な形状に対応できること、防音性や吸音性を有すること、弾性が高く緩衝材に適していること、断熱性にも優れ、保温、保冷に効果があること、などがある。そして、本実施例の半硬質フォーム4には、中央近傍に正方形の開口部41が形成されている。開口部41は、後述するファン5の(本体部の)外形とほぼ同一形状に形成され、ファン5(の本体部)が嵌め込まれるようになっている。また、図4に示すように、半硬質フォーム4の底面(裏面)には、開口部41を囲むようにして複数のスリット42が配置されている。また、スリット42を形成しない場合であっても、治具を強く挿し込むのと同時にスリットが形成されて、フィルム(浸透膜)を固定させることもできる。
ファン5は、パーソナルコンピュータ等で電源やCPUの冷却に使用される5mm〜50mm程度の厚みのプロペラタイプの送風機(冷却ファン)である。なお、ファン5は、立体網状構造部3に所定の風量を送風できるものであれば、どのようなタイプのものであってもよい。ファン5のサイズとしては、例えば40mm角、60mm角、80mm角、90mm角、120mm角のものがある。そして、本実施例のファン5は、モータ及びプロペラを内蔵する略正方形状の本体部50と、本体部の上部から横方向に薄く鍔状に拡がるカラー部51と、を有している。本体部50の外形は、半硬質フォーム4に設けた開口部41と略同一である。カラー部51の外形は、開口部41の形状よりもひとまわり大きくされている。
発泡体部6は、液状の発泡体原料60が発泡しつつ固化することにより形成される。発泡体原料60は、具体的には、ポリウレタンであることが好ましいが、その他の発泡材料(例えば、発泡PS、発泡PP、発泡PEなど)であってもよい。製造工程においては、発泡体原料60は、浸透膜7を介して、立体網状構造部3に隣接する位置に、型の中に液体の状態で流し込まれる。そうすると、浸透膜7を介して発泡体原料60の一部が立体網状構造部に含浸させられる。そして、浸透膜7の重ね合せた枚数、又は、スリット若しくは空隙部の大きさに応じた含浸量の含浸部が形成される。なお、本実施形態では、発泡体原料60の全てが立体網状構造部3に含浸させられても良い。
浸透膜7は、繊維が織り込まれて形成された布である。浸透膜7の繊維は、ビニル等の樹脂によって被覆されている。繊維と繊維の間には、発泡体原料が浸透可能な空隙部を有する。浸透膜には、例えば、発泡塩化ビニル等により製造された滑り止めシート等を適用することができる。浸透膜7は、筒状に形成されている。浸透膜7の上下方向の幅は、立体網状構造部3と半硬質フォーム4の厚みを足した長さよりも、長くされている。浸透膜7の一方の端縁近傍(図中では上端近傍)は周方向の長さが短くされて狭くされ、他方の端縁近傍(図中では下側近傍)は狭くされることなく、半硬質フォーム4のスリット42に押し込まれている。
発泡体原料の立体網状構造部3への含浸量を調整するために、単位時間当たりに浸透膜7を浸透する発泡体原料60の量が調整される。具体的には、発泡体原料60の立体網状構造部3への含浸量を調整するために、浸透膜7が複数枚重ねられて立体網状構造部3の側面に配置されていても良い。また、浸透膜7の空隙部の大きさを変更することにより、単位時間当たりに浸透膜7を浸透する発泡体原料60の量を調整することもできる。例えば、繊維を被覆する樹脂被覆の量を増加させることにより、空隙部の大きさをより小さくした浸透膜7を製造することができる。
なお、浸透膜7の代わりに、モノフィラメント繊維により形成された不織布である浸透膜を適用することもできる。さらに、浸透膜7の代わりに、発泡体原料が浸透可能な円形状や三角形や四角形などの孔部を有する樹脂フィルムである浸透膜を適用することもできる。他にも、浸透膜7の代わりに、発泡体原料が浸透可能な細長いスリット部を有する樹脂フィルムである浸透膜を適用することもできる。
さらに、浸透膜7の代わりに、樹脂フィルムの表面において、頂部で屈曲したL字状のスリット部を有する樹脂フィルムである浸透膜を適用することができる。樹脂フィルムの表面において、互いに反対の方向に屈曲する一対のスリット部同士は、それぞれの頂部同士が互いに対向するように配置されている。頂部で互いに対向する一対のスリット部は、互いに発泡体原料を対向する方向に向けて浸透させる。これにより、一対の頂部が互いに対向するスリット部から浸透した発泡体原料は、少量であっても互いに他のスリット部から浸透した発泡体原料と結合し易くなる。
あるいは、浸透膜7の代わりに、樹脂フィルムの表面において、頂部で湾曲したC字状(中心角180度)のスリット部を有する樹脂フィルムである浸透膜を適用することができる。樹脂フィルムの表面において、互いに反対の方向に湾曲する一対のスリット部同士は、それぞれの頂部が互いに対向するように配置されている。湾曲したスリット部を有する浸透膜は、上記浸透膜と同様の作用を有する。
また、浸透膜7の代わりに、樹脂フィルムの表面において、頂部で屈曲したL字状のスリット部を有する樹脂フィルムである浸透膜を適用することができる。樹脂フィルムの表面において、互いに同じ方向に屈曲する一対のスリット部同士は、それぞれの頂部が互いに同じ方向に向くように配置されている。頂部で互いに同じ方向を向くスリット部は、互いに発泡体原料を同じ方向に向けて浸透させる。これにより、一対の頂部が互いに同じ方向を向くスリット部から浸透した発泡体原料は、浸透膜からより近い距離で固化し易くなる。
あるいは、浸透膜7の代わりに、樹脂フィルムの表面において、頂部で湾曲したC字状(中心角180度)のスリット部を有する樹脂フィルムである浸透膜を適用することができる。樹脂フィルムの表面において、互いに同じ方向に湾曲する一対のスリット部同士は、それぞれの頂部が互いに同じ方向を向くように配置されている。湾曲したスリット部を有する浸透膜は、上記浸透膜と同様の作用を有する。
ヒータ8は、平板状の本体部80に電熱線81をジグザグ状に配置して形成されるものであり、電源ケーブルの先端にコネクタ82を有している。ヒータ8の電源ケーブルは、立体網状構造部3と発泡体部6の間を通されて、ファン5のコネクタ56と1つにまとめられる。つまり、図5に示すように、ヒータ8のコネクタ82に、ファン5のコネクタ56が接続(連結)されて1つのコネクタとされる。そして、組み立て作業の際には、1つのコネクタとなって、車両側のコネクタ91に接続される。
(接合体の製造方法)
次に、接合体の製造方法について説明する。あらかじめ、立体網状構造部3と、液状の発泡体原料60と、半硬質フォーム4と、ファン5と、浸透膜7と、を準備しておく(準備する工程)。次に、半硬質フォーム4の開口部41にファン5の本体部50を嵌め込み、半硬質フォーム4の上面と立体網状構造部3の下面の間にファン5のカラー部51を挟むようにして、半硬質フォーム4と立体網状構造部3を重ね合わせる(挟む工程)。次に、重ね合わされた状態の立体網状構造部3及び半硬質フォーム4の側面を浸透膜7で覆う(覆う工程)。この際、浸透膜7は引き延ばされつつ、立体網状構造部3及び半硬質フォーム4を収容する。次に、半硬質フォーム4からはみ出した浸透膜7は、コ字断面の治具90を用いて、半硬質フォーム4の底面に設けたスリット42に押し込まれる。このようにして、クッション構造部品2が一体化される。また、スリットに関しては事前に半硬質フォームの底面に設けることも可能だが、コの字断面の治具90を用いて押し込むと同時に半硬質フォームにスリットを形成することも可能である。
次に、一体化されたクッション構造部品2が金型の中に配置される(配置する工程)。次に、液状の発泡体原料60が金型の中に流し込まれる。これにより、浸透膜7に隣接するように、発泡し立ち上がった液状の発泡体原料60が配置される。次に、浸透膜7を介して発泡体原料60の一部が立体網状構造部3に含浸させられる(含浸させる工程)。そうすると、浸透膜7の重ね合せた枚数、又は孔部の大きさやスリット若しくは空隙部の大きさに応じた含浸量の含浸部が形成される。
ここで、頂部で屈曲したL字状のスリット部を有する樹脂フィルムの浸透膜を浸透膜7に替えて使用した場合は、頂部で互いに対向するスリット部同士は、互いに発泡体原料60を対向する方向に向けて浸透させる。これにより、一対の互いに頂部で対向するスリット部から浸透した発泡体原料60は、少量であっても互いに他のスリット部から浸透した発泡体原料と結合し易くなる。そのため、より少ない含浸量により、より強い接合強度を得ることができる。
あるいは、頂部で屈曲したスリット部を有する樹脂フィルムの浸透膜を浸透膜7に替えて使用した場合は、頂部で互いに同じ方向を向くスリット部同士は、互いに発泡体原料60を同じ方向に向けて浸透させる。これにより、一対の頂部が互いに同じ方向を向くスリット部から浸透した発泡体原料60は、浸透膜からより近い距離で固化し易くなる。そのため、より少ない含浸量により、より強い接合強度を得ることができる。
次に、発泡体原料60を発砲させつつ固化させることにより(固化させる工程)、発泡体部6が形成される。換言すると、立体網状構造部3の含浸部に含浸させられた発泡体原料60が固化することにより、立体網状構造部3と発泡体部6とが接合される。その後、立体網状構造部3と発泡体部6とが接合された接合体が金型から取り出される。
(効果)
次に、本実施例のクッション構造部品2の奏する効果を列挙して説明する。
(1)上述してきたように、本実施例のクッション構造部品2は、弾性を有する複数の樹脂の線材が互いに絡み合いながら湾曲しつつ複数の接着点で互いに接着されることにより形成された立体網状構造部3と、立体網状構造部3の底面に重ね合わされる半硬質フォーム4であって、開口部41を有する、半硬質フォーム4と、開口部41に嵌め込まれるファン5であって、立体網状構造部3と半硬質フォーム4の間に挟まれるカラー部51を有する、ファン5と、立体網状構造部3及び半硬質フォーム4の側面を囲繞するように配置され、発泡しつつ固化することにより発泡体部6を形成する液状の発泡体原料60が浸透可能である浸透膜7と、を備えている。このような構成であるため、立体網状構造部3とファン5とを一体化したうえで発泡体原料60を発泡しつつ固化することで、車両とシートのアッセンブリ時の作業コスト、ハーネス数を削減できる。したがって、空調シートを安価に、かつ、効率的に製造することができる。
すなわち、浸透膜7を介して発泡体原料60が立体網状構造部3に含浸させられる。また、発泡体原料60が固化させられる。立体網状構造部3に含浸させられた発泡体原料60は、立体網状構造部3の複数の樹脂線材と広い面積で接しつつ固化させられる。このため、接合強度を向上させた立体網状構造部3と発泡体部6との接合体を製造することができる。
また、浸透膜7に隣接するように発泡体原料60を配置し、浸透膜7を介して発泡体原料60を立体網状構造部3に含浸させる。よって、浸透膜7の発泡体原料60が浸透可能な量を調整することにより、発泡体原料60が立体網状構造部3に含浸した後に固化したことにより形成される含浸部の幅を調整することができる。
この際に、半硬質フォーム4の開口部41にファン5を嵌め込み、立体網状構造部3(及び半硬質フォーム4)とファン5を一体化した状態で、発泡体原料60を発泡することで、ファン5を取り付ける作業コストを削減できるうえ、ハーネス数も削減できる。つまり、発泡体原料60を固化する過程において、ファン5を立体網状構造部3と半硬質フォーム4とによって挟み込んで固定することができるため、ファン5を固定する作業が必要なくなる。また、半硬質フォーム4の開口部41にファン5を嵌め込むことで、ファン5を正確な位置に固定できる。
さらに、図1、図2に示すように、ヒータ8を立体網状構造部3の上面に設置する場合には、立体網状構造部3と半硬質フォーム4の間にヒータ8用の配線を通して裏側まで回すことで、図5に示すように、ファン5用のコネクタ56とヒータ8用のコネクタ82とを1つにまとめることができる。したがって、車両の組み立て作業者は、車両側のコネクタ91と、ヒータ5用コネクタ56及びファン8用コネクタ82と、をワンタッチで接続することができる。
(2)また、半硬質フォーム4の底面には、スリット42が形成され、浸透膜7は、筒状に形成され、一方の端縁近傍がスリット42に押し込まれることで、半硬質フォーム4に固定されるため、浸透膜7を簡単な作業によって固定することができる。この工程はスリット42へコの字断面の挿入具にて固定すると同時に形成することが可能である。さらに、半硬質フォーム4の底面に浸透膜7を留めることで、クッション構造部品3としての一体性を高めることができる。
(3)さらに、浸透膜7は、繊維により形成された布であり、布を形成する繊維は、表面が露出しないように樹脂により被覆されている。このため、発泡体原料60が浸透膜7を介して立体網状構造部3に含浸する際に、発泡体原料60の気泡が布を形成する繊維の凹凸により消滅し難い。よって、発泡体原料60の気泡が消滅することにより、立体網状構造部3の発泡体原料60が含浸した含浸部が硬化することを防止することができる。この場合、空隙部の大きさをより小さくすることにより、含浸量を減少させることができる。
(4)また、浸透膜7は、モノフィラメントの繊維により形成された不織布である。モノフィラメント繊維は、マルチフィラメントの繊維のような表面の凹凸が無い。また、不織布は、織物の布に比べて発泡体原料60が浸透する部分の凹凸が少ない。このため、発泡体原料60が浸透膜7を介して立体網状構造部3に含浸する際に、発泡体原料60の気泡が布を形成する繊維の凹凸により消滅し難い。よって、発泡体原料60の気泡が消滅することにより、立体網状構造部3の発泡体原料60が含浸した含浸部が硬化することを防止することができる。
(5)さらに、浸透膜7は、孔部及びスリット部のいずれかを有する樹脂のフィルムである。樹脂フィルムは、織物の布のような繊維による凹凸が無い。このため、発泡体原料60が浸透膜7を介して立体網状構造部3に含浸する際に、発泡体原料60の気泡が布を形成する繊維の凹凸により消滅しない。よって、発泡体原料60の気泡が消滅することにより、立体網状構造部3の発泡体原料60が含浸した含浸部が他の部分に比べて硬化することを防止することができる。
(6)そして、本実施例の立体網状構造部3と発泡体部6の接合体の製造方法は、弾性を有する複数の樹脂の線材が互いに絡み合いながら湾曲しつつ複数の接着点で互いに接着されることにより形成された立体網状構造部3と、液状の発泡体原料60と、開口部41を有する半硬質フォーム4と、カラー部51を有するファン5と、浸透膜7と、を準備する工程と;開口部41にファン5を嵌め込むとともに、半硬質フォーム4と立体網状構造部3の間にカラー部51を挟む工程と;カラー部51が挟まれた立体網状構造部3及び半硬質フォーム4の側面を浸透膜7で覆う工程と;浸透膜7で覆われた立体網状構造部3及び半硬質フォーム4(すなわち、一体化されたクッション構造部品2)と、液状の発泡体原料60と、を金型内に配置する工程と;浸透膜7を介して液状の発泡体原料60を立体網状構造部3に含浸させる工程と;発泡体原料60を発泡させつつ固化させる工程と;を含んでいる。このため、立体網状構造部3とファン5とを一体化したうえで発泡体原料60を発泡しつつ固化することで、作業コスト、ハーネス数を削減できる。したがって、空調シートを安価に、かつ、効率的に製造することができる。
以下、図6〜図13を用いて、実施例1とは異なる形態のクッション構造部品2A(2B)を備えるクッション構造1Aについて説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
まず、図6を用いて、本実施例のクッション構造1Aについて説明する。本実施例のクッション構造1Aは、クッション中央部106として、クッション前部102と、クッション後部104とを備える。クッション構造1Aは、さらにクッション側部(不図示)を備える。そして、本実施例のクッション構造1Aは、クッション前部102よりも前方の部分と、クッション後部104とが、クッション側部によって繋がってはいることに加え、クッション前部102(すなわち、クッション構造部品2)の下方において発泡体部6によって繋がっている。換言すると、実施例1では、クッション構造部品2が半硬質フォーム4を備えていたのに対して、実施例2では、クッション構造部品2Aが半硬質フォームを備えていない。
次に、図7、図8を用いて、本実施例のクッション構造部品2Aの構成について説明する。クッション構造部品2Aは、立体網状構造部3と、立体網状構造部3の底面に固定手段によって固定されるファン5と、立体網状構造部3の側面及び底面を囲繞するように配置され、発泡しつつ固化することにより発泡体部6を形成する液状の発泡体原料60が浸透可能である浸透膜7と、を備える。
ファン5は、実施例1と異なり、本体部50と、(第1の)カラー部51と、に加えて、第2のカラー部52をさらに備えている。第2のカラー部52は、第1のカラー部51と略平行に、本体部の上部から横方向に薄く鍔状に拡がるように形成される。第2のカラー部52の長さ(幅)は、第1のカラー部51の長さよりも狭くなっている。そして、第1のカラー部51と第2のカラー部52の間に括れ部が形成され、この括れ部を浸透膜の孔71に嵌め込むことで、浸透膜7をクッション構造部品2Aに固定している。
浸透膜7は、容器状乃至袋状に形成されている。浸透膜7の上下方向の幅は、立体網状構造部3の厚みよりも長くされている。浸透膜7の一方の端縁近傍(図中では上端近傍)は狭くされることなく、他方の端縁近傍(図中では下側近傍)は底部によって繋がっている。そして、本実施例の浸透膜7は、実施例1と異なり、底部の中央近傍に正方形の孔71が形成され、孔71にファン5の括れ部が嵌め込まれている。
次に、図9、図10を用いて、変形例のクッション構造部品2Bの構成について説明する。クッション構造部品2Bは、立体網状構造部3と、立体網状構造部3の底面に固定手段によって固定されるファン5と、立体網状構造部3の側面及び底面を囲繞するように配置され、発泡しつつ固化することにより発泡体部6を形成する液状の発泡体原料60が浸透可能である浸透膜7と、を備える。
浸透膜7は、容器状乃至袋状に形成されている。浸透膜7の上下方向の幅は、立体網状構造部3の厚みよりも長くされている。浸透膜7の一方の端縁近傍(図中では上端近傍)は狭くされることなく、他方の端縁近傍(図中では下側近傍)は底部によって繋がっている。そして、本実施例の浸透膜7は、底部の中央近傍に孔(開口部)が形成されることなく、ファン5ごと収容している。
次に、図11〜図13を用いて、ファン5の固定手段の具体例の構成について説明する。図11(a)、(b)に示すように、ファン5Aは固定手段として複数の孔52及びフォグリング53を備えており、フォグリング53を立体網状構造部3の底面近傍及びファン5Aの孔52に通したうえで締めることによって、ファン5Aを立体網状構造部3に固定する。図12(a)、(b)に示すように、ファン5Bは固定手段として複数の掛止腕54を備えており、掛止腕54を立体網状構造部3の底面近傍に掛止させることで、すなわち矢印で示したように交互に移動させることで、ファン5Bを立体網状構造部3に仮固定できる。図13(a)、(b)に示すように、ファン5Cは固定手段として複数の掛止爪55を備えており、掛止爪55を立体網状構造部3の底面近傍に掛止させることで、ファン5Cを立体網状構造部3に仮固定できる。そして、仮固定されたファン5A〜5Cは、発泡体原料60が立体網状構造部3に浸透・固化する過程で、立体網状構造部60に固定される。すなわち、発泡体原料60は、浸透膜7を介してファン5A〜5Cの固定手段52〜55の周囲にも浸透・固化するため、発泡体部6と立体網状構造部3が一体化するのと同時に、ファン5A〜5Cも一体化(本固定)される。
(作用・効果)
次に、本実施例のクッション構造部品2A(2B)の奏する作用・効果を列挙して説明する。
(1)上述してきたように、本実施例のクッション構造部品2A(2B)は、弾性を有する複数の樹脂の線材が互いに絡み合いながら湾曲しつつ複数の接着点で互いに接着されることにより形成された立体網状構造部3と、立体網状構造部3の底面に固定手段によって固定されるファン5と、立体網状構造部3の側面及び底面を囲繞するように配置され、発泡しつつ固化することにより発泡体部6を形成する液状の発泡体原料60が浸透可能である浸透膜7と、を備えている。このような構成であるため、立体網状構造部3とファン5とを一体化したうえで発泡体原料60を発泡しつつ固化することで、作業コスト、ハーネス数を削減できる。したがって、空調シートを安価に、かつ、効率的に製造することができる。
発泡体原料60が浸透膜7を介して浸透・固化する過程において、発泡体原料60はファン5A〜5Cの固定手段52〜55の周辺にも浸透・固化するため、発泡体部6と立体網状構造部3が一体化するのと同時に、ファン5A〜5Cも一体化(本固定)される。
(2)また、浸透膜7の底部には孔71が形成されるとともに、ファン5には括れ部が形成されて、ファン5の括れ部に浸透膜7の孔71が嵌合するようになっている。このように、立体網状構造部3に固定したファン5に浸透膜7を固定することで、浸透膜7を簡単に固定できる。これにより、クッション構造部品2A(2B)を一体化することができる。
さらに、浸透膜7の底部に孔を設けることなくファン5を収容するように形成することもできる。すなわち、浸透膜7を伸縮する素材で形成することによって、浸透膜7を伸ばしつつファン5及び立体網状構造部3を収容すれば、クッション構造部品2A(2B)を一体化することができる。このように、クッション構造部品2A(2B)の一体化の作業を簡単にすることができる。この場合、ファン5を覆う部分の浸透膜7は、後の工程で取り除く必要がある。
(3)さらに、固定手段は、フォグリング53、掛止腕54、又は、掛止爪55である。このような固定手段であれば、発泡体原料60を固定手段の周辺に回り込ませて固定することができる。なお、固定位置に所定の誤差が生じたとしても、立体網状構造部3の網状の構造によって冷気は広い範囲に分散するため、冷房効果は大きくは変わらない。
(4)そして、本実施例の立体網状構造部3と発泡体部6の接合体の製造方法は、弾性を有する複数の樹脂の線材が互いに絡み合いながら湾曲しつつ複数の接着点で互いに接着されることにより形成された立体網状構造部3と、液状の発泡体原料60と、固定手段を有するファン5と、浸透膜7と、を準備する工程と;立体網状構造部3の底面に固定手段によってファン5を固定する工程と;立体網状構造部3の側面及び底面を浸透膜7で覆う工程と;浸透膜7で覆われた立体網状構造部3と、液状の発泡体原料60と、を金型内に配置する工程と;浸透膜7を介して液状の発泡体原料60を立体網状構造部3に含浸させる工程と;発泡体原料60を発泡させつつ固化させる工程と;を含んでいる。このため、立体網状構造部3とファン5とを一体化したうえで発泡体原料60を発泡しつつ固化することで、作業コスト、ハーネス数を削減できる。したがって、空調シートを安価に、かつ、効率的に製造することができる。
なお、この他の構成および作用効果については、前記実施の形態と略同様であるため説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例1では、クッション構造部品2の半硬質フォーム4の下方に発泡体原料60が回り込まない場合について説明したが、これに限定されるものではなく、半硬質フォーム4の下方に発泡体原料60が回り込むようにしてもよい。
また、実施例1では、浸透膜7を半硬質フォーム4のスリット42に押し込む場合について説明したが、これに限定されるものではなく、浸透膜7は他の固定手段によって固定することもできる。
また、実施例1、2では、高通気性弾性体として、立体網状構造部3を使用する例について説明したが、これに限定されるものではなく、通気性に優れた部材であればよい。ここにおいて、高通気性弾性体とは、通気度(cc/cm/sec)として、20cc/cm/sec以上であり、かつ、弾性を示す物体をいうものとし、荷重を加えると変形するが、除荷すると元の形に戻る性質を有する物体である。高通気性弾性体としては、実施例で説明したような立体網状構造部3が最も好ましい。高通気性弾性体は、繊維により形成された立体網状クッション体(編まれたもの、織られたもの、ランダムに固められたもの)、発泡プラスチック(発泡PP、発泡EVA、ポリウレタンフォーム等)、不織布、硬綿、その他の発泡材料;等から適宜選択される。特に、無膜処理を施したポリウレタンフォームは通気度と硬度を任意に調整できるため好ましい。これらの弾性体は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、実施例1、2では着座時に太腿付近となる位置に、立体網状構造部3を配置する構成について説明したが、これに限定されるものではなく、図14、図15に示すように、着座時に臀部や背中となる位置に立体網状構造部3を配置する構成であっても本発明を適用できる。
1:クッション構造
2:クッション構造部品
3:立体網状構造部(高通気性弾性体)
4:半硬質フォーム;41:開口部;42:スリット
5:ファン;50:本体部;51:カラー部
6:発泡体部;60:発泡体原料
7:浸透膜;71:孔
90:治具

Claims (10)

  1. 通気性と弾性とを有する高通気性弾性体と、
    前記高通気性弾性体の底面に重ね合わされる半硬質フォームであって、開口部を有する、半硬質フォームと、
    前記開口部に嵌め込まれるファンであって、前記高通気性弾性体と前記半硬質フォームの間に挟まれるカラー部を有する、ファンと、
    前記高通気性弾性体及び前記半硬質フォームの側面を囲繞するように配置され、発泡しつつ固化することにより発泡体部を形成する液状の発泡体原料が浸透可能である浸透膜と、を備える、クッション構造部品。
  2. 前記半硬質フォームの底面には、スリットが形成され、
    前記浸透膜は、筒状に形成され、一方の端縁近傍が前記スリットに押し込まれることで、前記半硬質フォームに固定されている、請求項1に記載されたクッション構造部品。
  3. 通気性と弾性とを有する高通気性弾性体と、
    前記高通気性弾性体の底面に固定手段によって固定されるファンと、
    前記高通気性弾性体の側面及び底面を囲繞するように配置され、発泡しつつ固化することにより発泡体部を形成する液状の発泡体原料が浸透可能である浸透膜と、を備える、クッション構造部品。
  4. 前記浸透膜の底部には孔が形成されるとともに、前記ファンには括れ部が形成されて、前記ファンの前記括れ部に前記浸透膜の前記孔が嵌合するようになっている、請求項3に記載された、クッション構造部品。
  5. 前記固定手段は、フォグリング、掛止腕、又は、掛止爪である、請求項3又は請求項4に記載された、クッション構造部品。
  6. 前記浸透膜は、繊維により形成された布であり、
    前記布を形成する前記繊維は、表面が露出しないように樹脂により被覆されている、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載されたクッション構造部品。
  7. 前記浸透膜は、モノフィラメントの繊維により形成された不織布である、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載されたクッション構造部品。
  8. 前記浸透膜は、孔部及びスリット部のいずれかを有する樹脂のフィルムである、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載されたクッション構造部品。
  9. 通気性と弾性とを有する高通気性弾性体と、液状の発泡体原料と、開口部を有する半硬質フォームと、カラー部を有するファンと、浸透膜と、を準備する工程と;
    前記開口部に前記ファンを嵌め込むとともに、前記半硬質フォームと前記高通気性弾性体の間に前記カラー部を挟む工程と;
    前記カラー部が挟まれた前記高通気性弾性体及び前記半硬質フォームの側面を前記浸透膜で覆う工程と;
    前記浸透膜で覆われた前記高通気性弾性体及び前記半硬質フォームと、液状の前記発泡体原料と、を金型内に配置する工程と;
    前記浸透膜を介して液状の前記発泡体原料を前記高通気性弾性体に含浸させる工程と;
    前記発泡体原料を発泡させつつ固化させる工程と;を含む立体網状構造部と発泡体部との接合体の製造方法。
  10. 通気性と弾性とを有する高通気性弾性体と、液状の発泡体原料と、固定手段を有するファンと、浸透膜と、を準備する工程と;
    前記高通気性弾性体の底面に前記固定手段によって前記ファンを固定する工程と;
    前記高通気性弾性体の側面及び底面を前記浸透膜で覆う工程と;
    前記浸透膜で覆われた前記高通気性弾性体と、液状の前記発泡体原料と、を金型内に配置する工程と;
    前記浸透膜を介して液状の前記発泡体原料を前記高通気性弾性体に含浸させる工程と;
    前記発泡体原料を発泡させつつ固化させる工程と;を含む高通気性弾性体と発泡体部との接合体の製造方法。
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