JP2016060283A - 乗物用内装部材 - Google Patents

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亘 田口
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【課題】乗物用内装部材において、難燃性を確保するとともに、見栄えを良くすることができる構造を提供する。
【解決手段】不飽和ポリエステル樹脂を用いて製造され、それぞれ強化材としてガラス千二織物を複数枚重ね合わせて構成された第1主体層、第2主体層と、金属繊維(アルミニウム)の繊維からなる複数の経糸及び複数の緯糸を平織りに織り込んで製造された製織物63に樹脂を含浸させたマトリクス樹脂状態でのアルミニウム織物63を積層して、乗物用内装部材(バックボード)50を構成することにより、バックボード50が炎等によって局所的に加熱されても、その熱がアルミニウム繊維織物63を介してバックボード50全体に分散され、温度上昇が緩やかになって燃焼温度に達し難くできる。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用内装部材に関する。
乗物用内装部材には、乗物内で火災等が発生した場合の燃え広がりを抑止するため、難燃性を高めることが要求されている。乗物用内装部材等の難燃性を高める方法の一つとして、熱伝導率の高い金属製フィルムを樹脂製部材に貼着する方法が知られている。特許文献1に開示された発明では、板状の樹脂製部材にアルミニウム製フィルムが貼着されている。上記樹脂製部材が炎によって局所的に加熱されたとき、当該炎の熱は、アルミニウム製フィルムを介して樹脂製部材全体に分散され易い状態になっている。即ち、樹脂製部材の局所的な高温化を防いで燃焼温度に達し難くすることで、樹脂製部材の難燃性を高めている。
特開2013−193227号公報
金属製フィルムはいずれの方向にも伸縮性を有していないため、絞り形状に追従させることができない。このため、絞り形状部分を有する三次元の立体形状の樹脂製部材に対して金属製フィルムを貼着すると、金属製フィルムが絞り形状部分に追従しきれず、絞り形状部分近傍に金属製フィルムと樹脂製部材とが密着しない箇所が形成される可能性がある。上記箇所では、樹脂製部材と金属製フィルムとの間に、熱伝導率の小さな空気が介在した状態になり、樹脂製部材が加熱された際に当該熱が金属製フィルムに伝わり難くなる可能性がある。したがって、例えば、上記箇所の樹脂製部材が局所的に加熱されたとき、当該熱が樹脂製部材全体に効率的に分散されず、難燃性が確保され難くなる可能性がある。
このような問題に鑑み、本発明の課題は、絞り形状部分を有する三次元の立体形状の乗物用内装部材であっても、難燃性を確保することができる構造を提供することである。
本発明の第1発明は、乗物用内装部材であって、金属繊維織物にマトリクス樹脂を含浸させた状態で、絞り形状部分を有する三次元の立体形状に賦形されていることを特徴とする。
第1発明によれば、乗物用内装部材が炎等によって局所的に加熱されたとき、その熱が金属繊維織物を介して乗物用内装部材全体に分散され易い状態になる。このため、乗物用内装部材の加熱された部分の温度上昇が緩やかになって燃焼温度に達し難くなる。また、金属繊維織物は、織物の特性によってバイアス方向に伸縮性を有しているため、絞り形状に対して追従させ易い。よって、絞り形状部分を有する三次元の立体形状の乗物用内装部材であっても、金属繊維織物とマトリクス樹脂とが密着した状態にして難燃性を確保することができる。また、金属繊維織物にマトリクス樹脂を含浸させた状態になっているため、乗物用内装部材の表面にはマトリクス樹脂の層が位置していることになる。よって、金属繊維織物が乗物用内装部材の外観に影響を与え難くなり、乗物用内装部材の見栄えを高めることができる。
本発明の第2発明は、第1発明における乗物用内装部材であって、前記金属繊維織物の開口率が20〜90%であることを特徴とする。
ここで言う「開口率」とは、「織物の面積に対する織目孔の開口部の面積の比率」のことを言う。第2発明によれば、金属繊維織物は、一般的な繊維強化複合材料に強化材として使用されるガラス繊維織物等よりも開口率が高く、いわゆる網戸用防虫ネットのような疎な状態に織られている。これにより、金属繊維織物のバイアス方向の伸縮性が高くなるため、絞り形状部分に対してより追従させ易くなる。また、液状のマトリクス樹脂が金属繊維織物の織目孔に侵入し易くなるため、金属繊維織物とマトリクス樹脂との結合強度を高めることができる。
本発明の第3発明は、第1発明又は第2発明における乗物用内装部材であって、前記金属繊維織物がアルミニウム製繊維の織物であることを特徴とする。
第3発明によれば、アルミニウムは、比較的安価で、熱伝導率が高い金属である。このため、乗物用内装部材の難燃性を安価かつ効率的に高めることができる。
本発明によると、絞り形状部分を有する三次元の立体形状の乗物用内装部材であっても、難燃性を確保することができる。
本発明の一実施形態における乗物用内装部材(バックボード)が設けられている自動車用シートを、斜め後ろから見た斜視図である。 上記実施形態におけるバックボードの正面図である。 図2におけるIII−III線断面図である。 図3における部分IVの拡大図である。 上記実施形態において使用されるアルミニウム繊維織物の拡大図である。 本発明の変形例における上記実施形態の図4に相当する図である。
図1〜5に基づいて、本発明の一実施形態である自動車用シート10に取り付けられたバックボード50の説明をする。図1に示されるように、自動車用シート10は、乗員が着座するシートクッション20と、背凭れとなるシートバック30と、頭凭れとなるヘッドレスト40と、を有している。シートクッション20は、鉄製のクッションフレーム(図示せず)の上に載置された、クッションカバー23で被覆されたクッションパッド(図示せず)で乗員の荷重を弾性的に支持するものである。シートバック30は、鉄製のバックフレーム(図示せず)に装着された、バックカバー33で被覆されたバックパッド(図示せず)で乗員の背面を支持するものである。ヘッドレスト40は、鉄製のステー(図示せず)を内装するヘッドレストパッド(図示せず)で乗員の頭部を支持するものである。各図中、矢印により、自動車用シート10に着座した乗員が向いている方向を前と定義したときの各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
シートクッション20は、スライドレール(図示せず)を介して、前後方向に位置調整可能な状態で車室内のフロアFに取り付けられている。シートクッション20の左右両側には、サイドシールド21が取り付けられている。
シートバック30は、四角枠状に組まれたバックフレームを有しており、該バックフレームの下端は、シートクッション20のクッションフレームに対して、リクライナ(図示せず)を介して取り付けられている。シートバック30は、上記リクライナの働きによって、シートクッション20に対する傾き角度の調整が可能となっている。
シートバック30には、バックボード50が取り付けられている。バックボード50は、上面視において、前方が開口する断面略U字形に形成されており、シートバック30の背面側に位置する背面部50Aと、シートバック30の左右側面側に位置するサイド部50Bと、を有している。バックボード50が、特許請求の範囲の「乗物用内装部材」に相当する。
図1〜3に示されるように、バックボード50の背面部50Aは、シートバック30の背面に沿って設けられた、略長方形板状の部分である。背面部50Aは、該背面部50Aの上下左右の端末部の全周にわたって配設された後方に向かって張り出す張り出し部51と、背面部50Aの中央部分に配設された前方に向かって窪む窪み部52と、を有している。張り出し部51は、シート左右方向中央部分が最も後方に凸になるような曲面形状に設定されている。窪み部52は略四角形に形成されており、張り出し部51から前方に延びる立ち壁部52Aと、該立ち壁部52Aの前端末部と連続する底面部52Dと、を有している。立ち壁部52Aは、底面部52Dと張り出し部51とがなだらかに連続するような曲面形状に設定されている。底面部52Dは略平面形状に設定されている。立ち壁部52Aにおいて、窪み部52の四角形の頂点部分近傍(コーナー部52B)は、いわゆる絞り形状を有する三次元の曲面となっている。サイド部50Bは、背面部50Aの張り出し部51の左右両端部と連続しており、シートバック30の左右側面に沿って前方に延びている。サイド部50Bと張り出し部51との境界部分は、サイド部50Bと張り出し部51とがなだらかに連続するような曲面形状に設定されている。図1に示されるように、窪み部52Dには、収納ポケット54を取り付けることもできる。コーナー部52Bが、特許請求の範囲の「絞り形状部分」に相当する。
図3、4に示されるように、バックボード50は、第1主体層61Aと、第2主体層61Bと、アルミニウム繊維織物63と、を有する積層構造を備えている。第1主体層61A及び第2主体層61Bは、不飽和ポリエステル樹脂を用いて製造されており、強化材として、それぞれガラス繊維織物を複数枚重ね合わせたものを有している。図5に示されるように、アルミニウム繊維織物63は、アルミニウム製の単糸である繊維631からなる複数の経糸631A及び複数の緯糸631Bを、平織りに織り込むことで製造される織物である。繊維631は、断面円形で直径約0.28mmのものが使用されている。繊維631は、経緯ともに等しい間隔で織り込まれており、目開きM(繊維631同士の隙間寸法)が約1.13mm、ピッチP(繊維631の中心同士の距離寸法)が約1.41mm、そして、約18メッシュ(1インチ=2.54cm一辺における織目孔632の数が18個)程度に設定されている。このため、開口率(織物の面積に対する織目孔632の開口部の面積の比率)、即ち、「100×(経糸631A方向の目開きM1×緯糸631B方向の目開きM2)/(経糸631A方向のピッチP1×緯糸631B方向のピッチP2)」は約64%程度であり、いわゆる網戸用防虫ネットのような疎に織り込まれた状態になっている。アルミニウム繊維織物63が、特許請求の範囲の「金属繊維織物」に相当する。なお、図5では、説明の便宜上、図を見易くするために、複数個図示されているもの(目開きM、ピッチP、織目孔632等)に関しては、代表となるものにのみ符号を付して、他は適宜省略した。
バックボード50の製造の仕方は、バックボード50の後面形状と同形状で表面にシボ加工が施された型面を有する成形型に対して、離型剤を塗布した後、液状の不飽和ポリエステル樹脂をハンドローラーで塗布し、ガラス繊維織物を載置して上記成形型の立体形状に追従させる。そして、成形型の立体形状に追従したガラス繊維織物に対して液状の不飽和ポリエステル樹脂をハンドローラーで塗布しながら押圧し、ガラス繊維織物に対して液状の不飽和ポリエステル樹脂を含浸させる。その上に、ガラス繊維織物を載置して、上記成形型の立体形状に追従させ、同様にして、ガラス繊維織物に対して液状の不飽和ポリエステル樹脂を含浸させる。これを、ガラス繊維織物が所定枚数(第1主体層61Aが有するガラス繊維織物の枚数)積層されるまで繰り返す。ガラス繊維織物が所定枚数積層されたら、その上に、アルミニウム繊維織物63を載置して上記成形型の立体形状に追従させ、同様にして、アルミニウム繊維織物63に対して液状の不飽和ポリエステル樹脂を含浸させる。このとき、アルミニウム繊維織物63は、織物の特性によってバイアス方向に伸縮性を有しているため、窪み部52のコーナー部52Bに対応する部分にも追従させ易い。さらに、アルミニウム繊維織物63の上に、ガラス繊維織物を載置して、上記成形型の立体形状に追従させ、同様にして、ガラス繊維織物に対して液状の不飽和ポリエステル樹脂を含浸させる。これを、ガラス繊維織物が所定枚数(第2主体層61Bが有するガラス繊維織物の枚数)積層されるまで繰り返す。この後、不飽和ポリエステル樹脂を硬化させて脱型し、必要に応じてトリミングや塗装を施すことで、バックボード50を製造することができる。このとき、不飽和ポリエステル樹脂がアルミニウム繊維織物63の織目孔632に対して侵入した状態で硬化しているため、アルミニウム繊維織物63と不飽和ポリエステル樹脂(マトリクス樹脂)との間で層間剥離し難い状態になっている。
図2に示されるように、バックボード50の背面部50Aの前面側上方には、掛止ブラケット55Aが左右に1つずつ取り付けられており、下方には、締結ブラケット55Bが左右に1つずつ取り付けられている。掛止ブラケット55Aをシートバック30のバックフレームの所定位置に掛止するとともに、締結ブラケット55Bとバックフレーム側の締結ブラケットとを締結することで、バックボード50をシートバック30の所定位置に取り付けることができる。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。バックボード50(乗物用内装部材)が炎等によって局所的に加熱されたとき、その熱がアルミニウム繊維織物63を介してバックボード50全体に分散され易い状態になる。このため、バックボード50の加熱された部分の温度上昇が緩やかになって燃焼温度に達し難くなる。また、アルミニウム繊維織物63は、織物の特性によってバイアス方向に伸縮性を有しているため、絞り形状に対して追従させ易い。よって、コーナー部52B(絞り形状部分)を有する三次元の立体形状のバックボード50であっても、アルミニウム繊維織物63と不飽和ポリエステル樹脂(マトリクス樹脂)とが密着した状態にして難燃性を確保することができる。また、アルミニウム繊維織物63に不飽和ポリエステル樹脂を含浸させた状態になっているため、バックボード50の表面には不飽和ポリエステル樹脂の層が位置していることになる。よって、アルミニウム繊維織物63がバックボード50の外観に影響を与え難くなり、バックボード50の見栄えを高めることができる。また、アルミニウム繊維織物63は、一般的な繊維強化複合材料に強化材として使用されるガラス繊維織物等よりも開口率が高く、いわゆる網戸用防虫ネットのような疎な状態に織られている。これにより、アルミニウム繊維織物63のバイアス方向の伸縮性が高くなるため、コーナー部52Bに対してより追従させ易くなる。また、液状の不飽和ポリエステル樹脂がアルミニウム繊維織物63の織目孔632に侵入し易くなるため、アルミニウム繊維織物63と不飽和ポリエステル樹脂との結合強度を高めることができる。また、アルミニウムは、比較的安価で、熱伝導率が高い金属である。このため、バックボード50の難燃性を安価かつ効率的に高めることができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、上記実施形態においては、本願発明の乗物用内装部材としてバックボード50を示した。しかし、本願発明の乗物用内装部材は、主に樹脂材料を用いて製造されている部材であるならば、他の部材(アームレスト等)であってもよい。
また、上記実施形態においては、バックボード50が単体で設けられている。しかし、これに限定されず、図6に示されるように、バックボード50の後面に表皮部70を貼着してもよい。表皮部70は、例えば、バックボード50の後面に対して、接着剤を用いて接着することができる。表皮部70は、例えば、通気性を有するファブリックを用いて製造される表皮70Aと、該表皮70Aの前面に付着されるウレタン発泡スラブ製のラミパッド70Bと、該ラミパッド70Bの前面に付着される裏基布70Cと、を有する積層構造として構成することができる。これによって、通常時には、表皮部70によってバックボード50の見栄えを高めるとともに、炎にさらされた時には、仮に表皮部70に炎が着いたとしても、その炎が表皮部70からバックボード50に燃え広がり難くすることができる。なお、表皮70Aやラミパッド70Bに難燃剤を含有させておくことで、表皮部70自体の難燃性を高めることもできる。
また、上記実施形態においては、ハンドローラーで押圧することで、ガラス繊維織物及びアルミニウム繊維織物63に対して液状の不飽和ポリエステル樹脂を含浸させた。しかし、これに限定されず、他の方法でもよい。例えば、上下型を閉じたときに、その間にバックボード50と同形状のキャビティを形成する型のキャビティ内に、ガラス繊維織物を複数枚重ね合わせたもの、アルミニウム繊維織物63、ガラス繊維織物を複数枚重ね合わせたもの、の順に重ねてセットし成形型の立体形状に追従させ、該キャビティ内に液状の不飽和ポリエステル樹脂を注入して硬化させた後に脱型する仕方でもよい。
また、上記実施形態においては、アルミニウム繊維織物63が1枚だけ設けられる構造を示した。しかし、これに限定されず、アルミニウム繊維織物63が複数枚設けられる構造であってもよい。また、上記実施形態においては、アルミニウム繊維織物63を平織りの織物とした。しかし、例えば、綾織りや朱子織り等であってもよい。また、アルミニウム繊維織物63の繊維631の断面形状は、円形に限定されず、楕円形や四角形であってもよい。また、繊維631の直径や、繊維631を織り込む際の目開きM、ピッチP、メッシュ等も適宜に設定することができる。この際、アルミニウム繊維織物63の開口率は、20〜90%の範囲で適宜に設定することもできる。また、織目孔632は正方形でなくてもよい。即ち、経緯において目開きM(M1とM2)、ピッチP(P1とP2)、メッシュの値が異なっていてもよい。例えば、18×16メッシュ(2.54cm一辺の経糸631A方向における織目孔632の数が18個、かつ、2.54cm一辺の緯糸631B方向における織目孔632の数が16個)に設定することもできる。
また、上記実施形態においては、金属繊維織物として、アルミニウム繊維織物63を用いた。しかし、金属繊維織物の材料はアルミニウムに限定されず、例えば、銅、金、銀等であってもよい。このとき、金属繊維織物の材料の熱伝導率が、第1主体層61A及び第2主体層61Bの材料となる樹脂材料よりも高いほど、バックボード50が加熱されたときの熱を分散させ易くなる。
また、上記実施形態においては、バックボード50の第1主体層61A及び第2主体層61Bの樹脂材料として、不飽和ポリエステル樹脂を用いた。しかし、他の樹脂材料を用いて製造することもできる。例えば、エポキシ樹脂等でもよい。また、上記実施形態においては、第1主体層61A及び第2主体層61Bは、強化材として、それぞれガラス繊維織物を複数枚重ね合わせたものを有していた。しかし、これに限定されず、上記強化材は、例えば、ガラス繊維の編物・不織布等であってもよいし、カーボン繊維の織物・編物・不織布等であってもよい。また、第1主体層61A及び第2主体層61Bは、強化材を有さないものであってもよい。また、第1主体層61A及び第2主体層61Bは、適宜の難燃剤が添加された樹脂材料を用いて製造することもできる。これにより、バックボード50の難燃性をより一層高めることができる。
また、上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、鉄道車両等のシートに適用してもよい。また、シート以外の内装用部材に適用してもよい。
50 バックボード(乗物用内装部材)
52B コーナー部(絞り形状部分)
63 アルミニウム繊維織物(金属繊維織物)
631 繊維(アルミニウム製繊維)

Claims (3)

  1. 乗物用内装部材であって、
    金属繊維織物にマトリクス樹脂を含浸させた状態で、
    絞り形状部分を有する三次元の立体形状に賦形されている乗物用内装部材。
  2. 請求項1に記載された乗物用内装部材であって、
    前記金属繊維織物の開口率が20〜90%である乗物用内装部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された乗物用内装部材であって、
    前記金属繊維織物がアルミニウム製繊維の織物である乗物用内装部材。



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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106240423A (zh) * 2016-08-15 2016-12-21 北京新能源汽车股份有限公司 车辆的座椅、车辆和车辆的座椅的制造方法
DE102016109924A1 (de) * 2016-05-30 2017-11-30 Ford-Werke Gmbh Sitzlehnenverkleidung und Verfahren zu deren Herstellung
WO2023113121A1 (ko) * 2021-12-13 2023-06-22 한화첨단소재 주식회사 Lwrt를 이용한 시트백 보드

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