JPH0122559Y2 - - Google Patents

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JPH0122559Y2
JPH0122559Y2 JP1981132377U JP13237781U JPH0122559Y2 JP H0122559 Y2 JPH0122559 Y2 JP H0122559Y2 JP 1981132377 U JP1981132377 U JP 1981132377U JP 13237781 U JP13237781 U JP 13237781U JP H0122559 Y2 JPH0122559 Y2 JP H0122559Y2
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JP
Japan
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top plate
fabric
seat
pad material
cushion
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JP1981132377U
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JPS5845000U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は自動車の座席シート等の座席用クツ
シヨン天板の構造に関する。
(従来の技術) 例えば自動車の座席シートは、ポリウレタンフ
オームのモールド成形品のような軟質合成樹脂発
泡体からなるクツシヨン芯体上面に可撓性のある
クツシヨン天板とよばれるカバー材を装着して構
成される。この種の座席シートにあつては、特に
乗員の姿勢を適切に保持するために添付の図面に
示すように左右に膨出部を設け、座部自体も大き
な凹曲面状に構成されることが多く、さらにクツ
シヨン天板表面部は外観の審美性を高めその風合
を良好にするために凹凸曲面の浮出形状に成形さ
れる。しかるにこのような前後左右に連続する曲
面を有する座席を長期間に亘つて使用したとき、
座席上部のクツシヨン天板の保形性が劣化し、例
えば添付の図面第6b図に示したようなクツシヨ
ン天板がクツシヨン芯体から空間をもつて反り返
り表面にシワが発生する現象が避けられなかつ
た。このような現象は一般にバツクリングと称さ
れ、この種座席シートの耐久性に大きな影響を及
ぼす。
クツシヨン天板がこのようなバツクリング現象
を惹き起すのは、着座時に天板に荷重が加わると
天板下面の裏布が最も大きく引き伸ばされのであ
るが、従来のものはこの裏布が内部のパツド材と
全面的に一体に接合されているので、荷重から開
放された際に強制的に引き伸ばされた裏布が十分
に収縮復元できず、これを繰返すうちにたるみ、
その結果天板部が上方へふくらんでしまうからで
ある。
(考案が解決しようとする課題) この考案は主としてこのバツクリングを防止し
座席の耐久性を向上させることを目的として提案
されたものである。
(課題を解決するための手段) すなわち、この考案は、クツシヨン芯体上面に
装着され、表面部が所定の浮出形状に成形された
可撓性のある天板であつて;表布、上部パツド
材、前記上部パツド材より大きい厚みを有する下
部パツド材および伸縮性のある網組布よりなる裏
布が順に積層されてなり;前記表布、上部パツド
材および下部パツド材の各重合面はその全面にお
いてそれぞれ一体の接着されており、一方前記下
部パツドと裏布との重合面は当該裏布の伸縮を妨
げないように、重合面の外周もしくは座部外周ま
たは全体的に線状もしくは点状等の部分的に接着
されているとともに;前記表面部における凹窪部
は前記表布と上部パツドにおいて形成されている
ことを特徴とする座席等のクツシヨン天板に係
る。
第1図は自動車の座席シートの一例を示す全体
斜視図、第2図は第1図の2−2線における切断
断面図、第3図はこの考案の一実施例を示す前記
座席シート10のクツシヨン天板の一部斜視図、
第4図は第3図の4−4線において切断した一部
の拡大端面図である。図示したように、この考案
に係るクツシヨン天板20は、座席シート10の
クツシヨン芯体30の上面に装着されるもので、
設計された座席シートの表面形状に従つてあらか
じめ所定の曲面形状および所定の浮出形状に成形
されている。クツシヨン天板20は可撓性を有し
ていて、第2図に図示したように側布19ととも
にクツシヨン芯体30の表面部全面を包被し、例
えば吊り込みひも32,32等の手段によつて該
クツシヨン芯体30に装着される。クツシヨン芯
体30は前記したように軟質ポリウレタンフオー
ムのモールド成形品等よりなり、座席10の基本
的形状を規定する。なおクツシヨン芯体30の座
部31は座姿勢を適確に保持できるように凹曲面
に形成されることが多い。図中符号18は玉縁、
35は座席フレーム、36はSバネ等のスプリン
グ部材である。
次に第3図および第4図に従つてクツシヨン天
板20の構造について説明すると、該天板20は
表布21、上部パツド材22、下部パツド材2
3、裏布24の積層体よりなる。表布21は織布
等の布類、皮革もしくは合成樹脂レザー等の外観
性に優れた表面材が使用される。上部および下部
パツド材22および23は軟質ポリウレタンフオ
ームのシート状物よりなり、下部パツド材23の
厚みは上部パツド材22のそれよりも大きく構成
されている。一般には上部パツド材22の厚みは
4〜10mm、下部パツド材23の厚みは6〜15mmの
範囲で選択され、実施例の天板20では上部パツ
ド材22が5mmで下部パツド材23が8mmの厚さ
のものが用いられている。下部パツド材23は上
部パツド材23の厚みの約1.5〜2倍の厚さのも
のが好ましく用いられる。またパツド材を構成す
るポリウレタンフオームの比重について言えば、
従来のこの種天板に用いられているものはその見
掛比重が0.018〜0.022のものが多用されているの
であるが、この考案では0.025のものが用いられ、
0.023〜0.030の範囲のものが良好であることが実
験の結果判明した。裏布24は伸縮性のある編組
布よりなりなかでもナイロントリコツトは強じん
性もあり最も好ましい材質である。
上記の積層体は、第4図から明らかなように、
表布21、上部パツド材22および下部パツド材
23の各重合面25aおよび25bは接着剤29
等によつてその全面において一体に接着されてい
るが、下部パツド材23と裏布24との重合面2
5cは裏布24の伸縮を妨げないように接着され
ている。裏布24の伸縮を妨げないように接着す
るということは、例えば同図に示したように重合
面25cの外周部またはその座部外周部のみと
か、あるいは全体的に線状接着するとか点状接着
するという部分的接着をするということを意味す
る。
さらに、天板表面部に形成された浮出形状にお
ける凹窪部26は表皮21と上部パツド材22に
おいて形成されており、該凹窪部26の内底部は
下部パツド材23にほとんど達しないように構成
される。
上記の構成よりなるクツシヨン天板は例えば第
5図に示したように、所定形状の型面を有する型
41,42に表布21、上部パツド材22、下部
パツド材23および裏布24を順次積層し、これ
らの重合面の必要部分にポリウレタンプレポリマ
ーを塗布しこれに発泡反応を起すに十分な水と熱
を加えつつ圧接硬化せしめることによつて一体か
つ一時に成形することが可能である。天板表面部
に成形される凹窪部26の深さは型41に突設さ
れる突部43の高さによつて容易に制御すること
ができる。図中符号29′が塗布されたポリウレ
タンプレポリマーであり、符号28は該ポリウレ
タンプレポリマーの未塗布部分を示す。
(作用・効果) この考案に係る座席のクツシヨン天板は、上記
の構成よりなるものであるから、例えば第6図各
図に示したようなバツクリング現象を回避するこ
とができるようになつた。すなわち、積層体の材
質からいうと、パツド材を上部および下部の二層
としかつ下部パツド層の厚みを上部パツド層の厚
みより大きくし、裏布には伸縮性のある編組布を
用いたという点、および積層構造の点からは従来
この種の天板にあつては積層体各部の重合面全面
を一体接着していたものを、裏布の伸縮性を生か
すように裏布の重合面を部分的接着し、また浮出
形状における凹窪部を表布と上部カバー材におい
て形成したという点が複合的に作用して極めて保
形性のよい、耐久性に優れたクツシヨン天板を得
ることができたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動車の座席シートの一例を示す全体
斜視図、第2図は第1図の2−2線における切断
断面図、第3図はこの考案の一実施例を示す前記
座席シートのクツシヨン天板の一部斜視図、第4
図は第3図の4−4線において切断した一部の拡
大端面図、第5図はこの考案のクツシヨン天板を
成形する一例を示した断面図、第6a図は座席の
座部に荷重がかかつた状態を示す断面図、第6b
図は座部の荷重が取り除かれたときに生ずるクツ
シヨン天板のバツクリング現象を示す断面図であ
る。 10……自動車用座席シート、20……クツシ
ヨン天板、21……表布、22……上部パツド
材、23……下部パツド材、24……裏布、25
a,25b,25c……重合面、26……凹窪
部、29……接着剤、30……クツシヨン芯体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 クツシヨン芯体上面に装着され、表面部が所定
    の浮出形状に成形された可撓性のある天板であつ
    て; 表布、上部パツド材、前記上部パツド材より大
    きい厚みを有する下部パツド材および伸縮性のあ
    る網組布よりなる裏布が順に積層されてなり; 前記表布、上部パツド材および下部パツド材の
    各重合面はその全面においてそれぞれ一体に接着
    されており、一方前記下部パツドと裏布との重合
    面は該裏布の伸縮を妨げないように重合面の外周
    もしくは座部外周または線状もしくは点状等の部
    分的に接着されているとともに、: 前記表面部の浮出形状における凹窪部は前記表
    布と上部パツドにおいて形成されていることを特
    徴とする座席等のクツシヨン天板。
JP13237781U 1981-09-05 1981-09-05 座席等のクツシヨン天板 Granted JPS5845000U (ja)

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JP13237781U JPS5845000U (ja) 1981-09-05 1981-09-05 座席等のクツシヨン天板

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JPS5845000U JPS5845000U (ja) 1983-03-25
JPH0122559Y2 true JPH0122559Y2 (ja) 1989-07-05

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6020900U (ja) * 1983-07-19 1985-02-13 株式会社タチエス 車両用シ−トの表皮部材

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55107462A (en) * 1979-02-13 1980-08-18 Mtp Kasei Kk Cushion sheet laminated* which has wrinkle pattern

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JPS55107462A (en) * 1979-02-13 1980-08-18 Mtp Kasei Kk Cushion sheet laminated* which has wrinkle pattern

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