JPS63122494A - シートの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は自動車、ｒｒｉ車等の車輌、航空機あるいは家
具ソファなどのシートおよびその製造方法に関する。

〈従来の技術〉 車輌用シートは発泡成形されたポリウレタンフォーム等
のパッドが表皮に被覆されて構成される。

このシートの製造方法の一つに一体成形法がある。

従来、一体成形法はパッドを発泡成形した後、パッドに
表皮を接着するか、あるいはシート形状の発泡型に表皮
をセットシて発泡原液を発泡させることにより行われる
でいる。第２図は前者の方法を示しており、シート形状
に成形されたパッド１１の外面に溶剤形振着剤１２を介
して表皮１３が接着されている。しかしながら、これら
の方法によって得られたシーＩ・はパッドと表皮とが全
面で接合されるため、縫製された表皮をパッドに被覆し
たシートに比べて硬くなり、異物感や不快および不安定
な着座感を与えている。かかる欠点をなくすため、パッ
ドと表皮との間に柔かなスラブウレタンを介在させたり
、あるいは硬度が低くなるようにパッドを発泡成形する
ことが行われている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、スラブウレタンを使用した場合には感触
が向上する反面、表皮にシワが生じやすく外観が劣化す
る問題点がある。又、パッドの硬度を下げた場合には、
クッシぢン性が失われて底突き感を生じる問題点がある
。

本発明はこれらの問題点を考慮してなされ、着座時の硬
さや異物感をなくしたシート及びそのために好適な製造
方法を提供することを目的としている。

〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するため本発明に係るシートは、着座部
分が他の部分よりも低くなるように形成されタメインパ
ッドと、メインパッドよりも低硬度に成形され前記着座
部分に接着されるサブパッドと、メインパッドとサブパ
ッドとを被覆するように接着される表皮とを備えてなる
ことを特徴としている。

又、本発明に係る製造方法は、着座部分が他の部分より
も低く形成されたメインパッドの前記着座部分にホット
メルト ドを積層した後、メインパッドとサブパ・ソドとをホッ
トメルト いで前記接着剤を溶融してメインパッド、サブパッドお
よび表皮を一体化させることを特徴としている。

く作　用〉 低硬度のサブパッドは着座時に感する硬さおよび異物感
を吸収する。このため着座の感触が向上する。

〈実施例〉 以下、本発明をさらに具体的に説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す分解断面図である。こ
のシート１はメインパッド２とサブパッド３とこれらを
被覆する表皮４とから構成される。

メインパッド２およびサブパッド３はポリウレタン等が
発泡されて成形されており、メインパッド２の着座部分
５は他の部分よりも低くなるように成形されている。か
かる着座部分５は、シートクツシロンでは着座者の尻座
が接する座面部に、又、シートバックでは着座者の背中
が接する背当り部に相当する。前記サブパッド３はこの
メインパッド２の着座部分５に嵌められて、低くなった
着座部分の高さを補填している。このサブパッド３はメ
インパッド２よりも低硬度となるように発泡成形されて
おり、メインパッド２に比べて良好なりッシフン性が具
備されている。従って、サブパッド３によって硬さおよ
び異物感が吸収されるから着座の際に良好なソフト感と
安定感を得ることができる。かかるサブパッド３は後述
するように、接着剤６によってメインパッド２と一体化
される。

前記表皮４はこのように一体化されたメインパッド２と
サブパッド３の外面に接着剤７を介して接着されている
。従って、表皮４がパッド２，３と一体化されるから表
皮４にシワが生じることがなく、外観が向上する。

次に、以上のシート１の製造方法を説明する。

メインパッド２およびサブパッド３はいずれも所定の発
泡成形型内で成形されるか、あるいはサブパッド３はス
ラブからの切り出しでもよい。この場合、メインパッド
２の着座部分５が他の部分よりも低くなるように発泡成
形されろ。又、サブパッド３はメインパッド２よりも低
硬度となるように成形される。このように成形されたメ
インパッド２の着座部分５に接着剤６を介してサブパッ
ド３を嵌め込んで、必要なパッド厚さとし、次に、接着
剤７を介して表皮４をメインパッド２およびサブパッド
３に被覆する。接着剤６および７はいずれもホットメル
ト形振着剤が使用され、この接着剤をウェブ又はフィル
ムの形態でパッド２，３問およびパッド２，３と表皮４
間に挾み込む。この状態では接着力が失活してお９、メ
インパッド２、サブパッド３および表皮４は単に組み付
けられた状態となっている。なお、この場合には表皮４
がずれないように適宜、クリップ（図示せず）等を使用
して表皮４の仮止めを行ってもよい。次に、このように
組り付けられた状態のままプレス型（図示せず）にセッ
トする。かかるプレス型は下型と上型とからなり、例え
ば下型にシートの裏面形状に合致するキャピテイが形成
され、上型にシートの上面形状に合致するキャビティが
形成されている。従って、上記のように組み付けられた
状態のシートを例えば、下型にセットした後、上型を下
降させると上型によってプレスが行われる。

このプレスにおいては、上型又は下型のいずれかの型か
らキャビティ内部に蒸気などの高温気体を供給し、シー
トを加熱する。これにより、パッド２．３問およびパッ
ド２，３と表皮４間に介挿されたホットメルト形接着剤
６，７が溶融して、メインパッド２とサブパッド３とが
接着されると同時に、メインパッド２．サブパッド３と
表皮４とが接着され、パッドが表皮に被覆されたシート
が成形される。

このような製造方法によると、２箇所の接着を同時に行
うことができるから工程を簡略化でき、又、各パッド２
，３および表皮４を正確な位置に組み付けることができ
る。又、この現金、ホットメルト形接着剤はフィルムの
形態でもよいが、蒸気などの高温気体の流通性を良好に
するためにはウェブの形態が好適である。

なお、本発明においては種々変更が可能である。

メインパッド２．サブパッド３および表皮４の接着に際
し、プレス型を使用しないで容器内に封入して高温気体
を供給してもよい。又、プレス型内を真空にした状態で
接着してもよい。

〈発明の効果〉 以上のとおり本発明によると、低硬度のサブパッドをメ
インパッドの着座部分に取り付けたから、クッション性
が向上し、着座時の異物感、感触の悪さ等の不快感がな
くなる。又、接着によって表皮とパッドとを一体化した
から表皮にシワを生しることもない。さらに、本発明の
製造方法によると、各接着を同時に行うことができ、工
程の簡略化が可能となる、効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の分解断面図、第２図は従来
例の分解断面図である。 １・・・シート、２・・・メインパッド、３・・・サブ
パッド、４・・・表皮、５・・・着座部分、６．７・・
・接着剤。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）着座部分が他の部分よりも低くなるように形成さ
   れたメインパッドと、メインパッドよりも低硬度に成形
   され前記着座部分に接着されるサブパッドと、メインパ
   ッドとサブパッドとを被覆するように接着される表皮と
   を備えてなることを特徴とするシート。
2. （２）着座部分が他の部分よりも低く形成されたメイン
   パッドの前記着座部分にホットメルト形接着剤を介して
   サブパッドを積層した後、メインパッドとサブパッドと
   をホットメルト形接着剤を介して表皮で被覆し、次いで
   前記接着剤を溶融してメインパッド、サブパッドおよび
   表皮を一体化させることを特徴とするシートの製造方法
   。