JPH04174842A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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JPH04174842A
JPH04174842A JP30305490A JP30305490A JPH04174842A JP H04174842 A JPH04174842 A JP H04174842A JP 30305490 A JP30305490 A JP 30305490A JP 30305490 A JP30305490 A JP 30305490A JP H04174842 A JPH04174842 A JP H04174842A
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halide photographic
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Minoru Yamada
稔 山田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、少なくとも現像、定着、水洗、乾燥する機能
を有する自動現像機(以下、「自現機」と略す場合があ
る。)を用いてハロゲン化銀写真感光材料(以下、「感
光材料」あるいは「感材」と略す場合がある。)を処理
する方法に関する。
〈従来の技術〉 近年になって、ハロゲン化銀写真感光材料の処理はほと
んど自動現像機を用いて行なわれるようになってきた。
 自現機には種々のものがあるが、本発明が対象とする
ものは、少なくとも現像、定着、水洗、乾燥の機能を備
えた自現機である。
最近の傾向として、感光材料の処理の迅速性が要求され
るようになってきた。 例えばグラフィックアーツ感材
、Xレイ感材、スキャナー感材、CRT画像記録用感材
などの処理においては迅速処理の必要性がますます高く
なっている。
さらに、環境保全の立場から、感光材料の処理に使用し
た処理液(現像液や定着液)の廃液を少しでも減らすこ
とが求められている。 この廃液を減少させるには、感
光材料の処理のたびに補充される補充量を減少させるこ
とが必要になる。
しかし、迅速処理にするほど、また定着液の補充量を減
少させるほど、定着工程における定着性が低下し、感材
中に処理液のチオ硫酸塩が多く残留することになり画像
の保存性が低下しやすくなる。 また感材に添加されて
いる増感色素が十分に溶出しなくなり、処理後の感材に
不要な着色(残色)を残すことになる。
ところで、通常Xレイ感光材料の処理にはアルデヒド系
の硬膜剤を用いた現像液と、アルミニウム塩系の硬膜剤
を用いた定着液が組み合わせて使用されている(例えば
特開平1−158439号公報参照)。 アルミニウム
塩系の硬膜剤はpHが低いぼど硬膜効果が強いため、従
来は定着液のpHを4.0から4.5程度に維持するよ
うに定着液およびその補充液のpHが設定され、また補
充量も管理されている。
しかし、このように低いpHを持つ定着液は亜硫酸ガス
や酢酸ガスによる臭気が激しく、自現機およびその周辺
の機器を腐食させることがある。 また自現機が特別の
部屋でなく普通の室内に設置されることが多くなってき
ている現状にそぐわない。
このような実状から、本出願人は、先に、[少なくとも
現像、定着、水洗、乾燥する機能を有する自動現像機を
用いてハロゲン化銀感光材料を現像処理する方法におい
て、現像液としてジアルデヒド系硬膜剤を含むアルカリ
性現像液を用い、さらに定着液のランニング平衡液のp
Hが4.6以上になる条件で処理することを特徴とする
ハロゲン化銀感光材料の処理方法。」 を提案している(特願平1−309912号)。
しかし、この方法では、定着液の臭気等の問題は改善さ
れるものの、定着液による硬膜作用が低下するためか、
今度は乾燥負荷が大きくなり、乾燥不良が生じやすくな
る。
さらには、現像液や定着液の製造工程上は勿論のこと、
濃縮液から実際に処理として使えるよう使用液に調液す
る時においても、これらの処理液は複数パーツから構成
されるよりも1パートから構成される方が有利である。
  1パートの構成にすれば単に希釈するだけですむの
で自現機に内蔵させる自動調液システムも可能である(
例えば、富士写真フィルム■製、FCR−7000シス
テムのCR−LP)。
現像液の濃縮液を1パート構成とするには、ジアルデヒ
ド系硬膜剤はアルカリ液中での安、定性が低いために使
えない。 定着液の濃縮液も1バート構成とするには、
チオ硫酸塩の安定性上、pH4,6以上でなければなら
ない。
従って、処理中の硬膜に負うことは益して困難か、また
は全く皆無なのでその分、感材の元々の硬膜度を強くす
るしかないことになる。
しかし、感材の硬膜度を強くすると、乾燥上は良い方向
であるが、迅速処理時には、現像。
定着、水洗共、遅れて不充分である。
従って感材の硬膜度にも限度があり、そのときには上記
の処理システム上の特長はでるものの乾燥負荷が大きく
なり、乾燥不良が生じやす(なる。
本出願人は先に、特開昭63−118744号、特開昭
63−136043号、特開昭63−88548号で処
理における硬膜を必要としない現像処理システムを提案
しているが、迅速処理時には乾燥不良が生じて、その問
題の解決が最大の問題であった。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、少なくとも現像、定着、水洗、乾燥す
る機能を有する自動現像機による処理において、定着液
の臭気をなくし、また残留チオ硫酸塩を少なくして処理
後の保存性を改良し、かつ残色を少な(することができ
、しかも乾燥不良が生じることのないハロゲン化銀写真
感光材料の処理方法を提供することにある。
く課題を解決するための手段〉 上記目的は、下記の構成(1)の本発明によって達成さ
れる。
(1)少なくとも、ハロゲン化銀写真感光材料を、現像
液により現像処理する現像部、定着液により定着処理す
る定着部、水洗処理する水洗部および/または安定化処
理する安定化部、ならびに乾燥する乾燥部を有する自動
現像機を用いて処理するハロゲン化銀写真感光材料の処
理方法において、 前記乾燥部が、複数のローラを配列して形成されたハロ
ゲン化銀写真感光材料の搬送路およびこの搬送路を移動
するハロゲン化銀写真感光材料の表面に対して、温風を
吐出して吹付ける温風吐出手段を有するものであって、 前記ハロゲン化銀写真感光材料を、前記現像部でアルカ
リ性現像液を用いて現像処理し、さらに前記定着部で定
着液としてランニング平衡液のpHが4.6以上になる
定着液を用いて定着処理し、 その後、前記ハロゲン化銀写真感光材料を前記乾燥部で
乾燥するに際し、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の表面に対し前記温風の
吐出方向が鋭角となるように前記温風吐出手段から前記
温風を吐出させ、かつこの吐出された温風を、前記ハロ
ゲン化銀写真感光材料の表面のローラとの接触部位の上
流側近傍の各々へ°吹付けることを特徴とするハロゲン
化銀写真感光材料の処理方法。
〈作用〉 本発明では、定着液のランニング平衡液のpHを4.6
以上とする。 それは、定着液の臭気が著しく減少し、
作業環境および機器の腐食も少なくすることができるか
らである。
また、定着液における硬膜作用が弱まるか、無(なるた
め、迅速処理としても、定着や水洗等の処理が促進され
、処理後の画像の保存性が改良され、かつ残色も少な(
なるからである。
しかし、この場合、同時に処理中の硬膜作用の低下によ
り、乾燥負荷が大きくなるという欠点もあるが1本発明
では、温風吐出手段から吐出された温風が感光材料のロ
ーラとの接触部位の上流側近傍の各々へ吹付けられるよ
うにしているので、この部位近傍の乾燥が十分でないこ
とに起因する乾燥ムラの発生がなく、十分な乾燥を行な
うことができる。
また、温風吐出手段から吐出された温風は、吐出方向が
感光材料の乾燥すべき面に対して(吹きつけ部より上流
の感光材料面に対して)鋭角を成すように吹付けられる
ので、従来、上記部位の乾燥を十分とするため、感光材
料の搬送方向とほぼ対向する方向に温風を吐出させる方
法(特開平1−123236号)を採用することもあっ
たが、この方法と異なり、感光材料の通過に支障をきた
すことがない。 このため、温風の吐出速度を大きくし
て、感光材料の乾燥時間を短縮することができ、これに
よっても迅速処理を可能とする。
〈具体的構成〉 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明では、ハロゲン化銀写真感光材料の膨潤率が、特
開昭58−11193号の定義に従って、180%以上
、特に200%以上のときは、この感光材料の処理方法
に用いろ現像液は、ジアルデヒド系硬膜剤を含むアルカ
リ性現像液であることが好ましい。
このような硬膜剤を用いることによって、定着液のpH
を低下させることが可能となる。
用いられるジアルデヒド系の硬膜剤としては、ジアルデ
ヒド類またはその重亜硫酸塩付加物が好ましい。
この具体例を挙げれば、ゲルタールアルデヒド、α−メ
チルゲルタールアルデヒド、β−メチルゲルタールアル
デヒド、マレインジアルデヒド、サクシンジアルデヒド
、メトキシサクシンジアルデヒド、メチルサクシンジア
ルデヒド、α−メトキシ−β−ブトキシゲルタールアル
デヒド、a−n−ブトキシサクシンジアルデヒド、α、
α−ジメトキシサクシンジアルデヒド、β−イソブロビ
ルサクシンジアルデヒド、α、α−ジエチルサクシンジ
アルデヒド、ブチルマレインジアルデヒド、またはこれ
らの重亜硫酸塩付加物等がある。
現像液におけるジアルデヒド系硬膜剤の量は、現像液1
β当たり1〜20g、特に2〜15gであるのが好まし
い。
また、本発明におけるアルカリ性現像液のpHは、9〜
13、特に9.5〜12までの範囲であることが好まし
い。
このようなpH設定にはアルカリ剤が用いられ、具体的
には、通常の水溶性無機アルカリ金属塩(例えば水酸化
ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、第三リン
酸ナトリウム、第三リン酸カリウム等)を用いることが
できる。
また、緩衝剤として特開昭62−186259号に記載
のホウ酸、特開昭60−93433号に記載の糖類(例
えばサッカロース)、オキシム類(例えばアセトオキシ
ム)、フェノール類(例えば5−スルホサリチル酸)、
第三リン酸塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩)、炭
酸塩などを用いてもよい。
本発明において、上記の現像液と組み合わせて用いる定
着液は、そのランニング平衡液のpHが4.6以上、好
ましくは4.6〜6.0、特に好ましくは4.7〜5.
5の間の値になるようにコントロールされたものである
ここで、定着液のランニング平衡液の9Hとは、現像機
の定着タンクの容量の約2倍の補充液が補充されたあと
の定着タンク中の液のp)lをいう。
このようなpHとすることによって、定着液による硬膜
作用が低下し、感光材料の膨潤百分率を太きく (10
0〜230%)して定着硬膜を弱(することができる。
 このため、迅速処理に適する。
また、定着液の臭気は著しく減少し、作業環境および機
器の腐食も少なくなる。
ただし、定着液における硬膜作用が弱まるために、本発
明における感光材料は乾燥負荷が増大するが、本発明で
は、後に詳述するような乾燥方法を採用しているために
、効率の良い乾燥を行なうことができ乾燥不良は生じる
ことはない。
定着液の補充液のpHは現像液(アルカリ性)の定着タ
ンクへのキャリーオーバー分を補償するために、ランニ
ング平衡液のpHよりも低く設定する必要がある。 し
かし、さほどに低いpHにする必要はなく、通常4.5
〜5.2の範囲が適当である。
定着液の補充液のpuを上記範囲にできることから、定
着液の補充液のキットをチオ硫酸塩を主として含むパー
トとアルミニウム塩系の硬膜剤を主として含むパートに
分離する必要がなくなり、−剤構成のキットにすること
もできる。
したがって、通常濃縮液として補充液キットに収納され
た補充液は、−剤構成であるため、単に水で希釈する操
作で足り、調液作業の簡易化につながる。
一方、本発明のハロゲン化銀写真感光材料の膨潤率が2
30%以下、好ましくは、200%以下、更に好ましく
は180%以下のときは、現像液中のジアルデヒド系硬
膜剤も定着液中のアルミニウム塩硬膜剤もない処理方法
で処理することもできる。
ジアルデヒド系硬膜剤を含有しない現像液は2剤または
1剤構成の濃縮液をつくることができる。
硬膜剤を含有しない定着液の場合は、1剤構成の濃縮液
にできることは言うまでもない。
pH依存性の大きいアルミニウム塩系の硬膜反応を考慮
する必要がないのでむしろチオ硫酸塩の安定性を高く維
持するためにpoをより高い方にした方がよい。 具体
的にはpH4,8〜5.5である。 こうすることによ
り、亜硫酸ガスや酢酸ガスの臭気が少な(できて、より
一層好ましい。
そして、上記のような現像液と定着液とを組み合わせて
用いることによって、感光材料中の残留チオ硫酸塩量の
低下および残色の低下が実現できるのである。
このような効果は、迅速処理の場合に顕著に現われる。
また、定着液の補充量が低い場合はど顕著に現われる。
 例えば、定着液の補充量が感光材料1m”当たり0.
512以下の場合に適用することが好ましい。
本発明は、自動現像機を用いて実施される。
したがって、上記のような現像液および定着液は、自現
機が有する現像部の現像タンク(現像槽)!3よび定着
部が有する定着タンク(定着槽)にそれぞれ満たされて
使用される。
このような自現機としては、例えば、第1図に示される
ものが挙げられる。
このものは、感光材料として、X線撮影用フィルムを処
理するものであり、このフィルムは支持体の両面に感光
層を有するものである。
第1図に示されるように、自現機1は、感光材料Sに現
像一定着一水洗一乾燥の各処理を施すものであり、その
処理工程に従って、現像部11、定着部12、水洗部1
3および乾燥部14を有する。
現像部11には前記の現像液100を満たした現像槽1
8、定着部12には前記の定着液200を満たした定着
槽20、水洗部13には水洗水Wを満たした水洗槽22
がそれぞれ設置されている。
したがって、搬入口10Aから自現機1の機体10内部
へと搬送されてきた感光材料Sは、案内ローラ16に案
内され現像槽18、定着槽20、水洗槽22を経て、乾
燥部14へと至るように雇っている。 現像槽18、定
着槽20および水洗槽22内には複数の案内ローラ26
によって構成されるラック28が収容され、感光材料S
はこのラック28により各種の液面から底部へと浸漬さ
れ反転されて再度液面へと案内される。
また、現像槽18と定着槽20との間および定着槽20
と水洗槽22との間にはそれぞれ案内ローラ30が配設
され、感光材料Sは順次隣接する槽へと案内されて、現
像、定着、水洗の各処理が施される。 また、水洗槽2
2と乾燥部14との間にも複数のローラ対32が配設さ
れ、水洗処理された感光材料Sを搬送口36を介して乾
燥部14の乾燥部本体14A内部へ案内している。 な
お、これらのローラ対32は感光材料Sに付着した水分
の一部をスクイズする作用も有している。
第3図に示すように、乾燥部本体14A内部には乾燥部
本体14Aに回転可能に支持されたローラ42が千鳥状
に12個配置されており、感光材料Sの搬送路が形成さ
れている。 ローラ42には図示しない駆動手段の駆動
力が伝達されて回転され、乾燥部本体14A内に送り込
まれだ感光材料Sを第3図下方へ搬送する。
乾燥部本体14A下部にはローラ42と同径の2個の案
内ローラ44と、ローラ42よりも大径の案内ローラ4
6とが配置されている。
ローラ44.46の各々は、乾燥部本体14Aに回転可
能に支持されており、図示しない駆動手段の駆動力が伝
達されることによって乾燥部本体14A下部に案内され
た感光材料Sを反転し、機体10外側に取り付けられた
感光材料受箱40へ搬送口38を介して搬送する(第1
図参照)a 乾燥部本体14A内部のローラ42の近傍には温風吐出
手段としてのスプレーパイプ48が、感光材料Sの搬送
路を挟んで各々3個ずつ配設されている。
第4図に示されるように、スプレーパイプ48の基部4
8Aには、基部48Aの幅方向へ突出され長手方向に沿
って延長された2個の突出部50が形成されている。
突出部50は内部が中空とされ基部48Aと連通してい
る。 また、突出部50の各々は基部48A側から先端
部にかけての幅方向寸法が徐々に小さくされ、この先端
部には突出部50の長手方向に沿って温風吐出口52が
設けられている。
第5図に示されるように、温風吐出口52は突出部50
の幅方向の一端側に偏倚されて設けられており、幅方向
の他端側は円弧状に形成されて円弧状部50Aとされて
いる。 これにより、後述するエアインテーク70を介
してスプレーパイプ48内に供給された温風は、突出部
50の先端部へ案内され、偏倚された温風吐出口52と
円弧状部50Aとによって第5図矢印A方向へ吐出され
る。
また、第4図に示されるように、各々のスプレーパイプ
48の基部48Aの一端側には、開口48Bが設けられ
ており、開口48Bのフランジ部にはエアインテーク7
0が取付けられている。 エアインテーク70は、基部
48Bに取付けられている一端から他端に亘って横断面
積が徐々に大きくなるように形成されており、他端にお
ける開口面積は開口48Bの開口面積および温風吐出口
52の開口面積の合計値よりも太き(されている。 基
部48Bにはエアインテーク70を介して、後述するフ
ァン6oおよびヒータによって発生された温風が供給さ
れるようになっている。
上記のような開口面積とするごとにより、温風の流速の
平均値が向上する。 また、エアインテーク70によっ
て温風が整流され、2つの温風吐出口52からの温風の
流速の標準偏差が小さく、すなわち流速のばらつきが小
さくなる。 このため、消費電力および騒音を増大させ
ることなく乾燥時間を短縮できる。
また、基部48Aは基部48Aの開口48Bが設けられ
ている一端から他端にかけての幅寸法が徐々に小さくさ
れている。 この結果、温風吐出′U:J52から吐出
される温風の流速は、温風吐出口52の長手方向の一端
がら他端に亘って均一とされている。
また、スプレーパイプ48の長手方向寸法は感光材料S
の幅方向寸法よりも大きくされており、各スプレーパイ
プ48は、吐出部5oが各ローラ42に対応して搬送方
向上流側から感光材料Sの搬送路へ吐出するように(第
3図参照)、かつ温風吐出口52から吐出される温風の
方向が搬送方向下流側となるように(第5図参照)配設
されている。 これにより、ローラ46の搬送方向上流
側には各々吐出部5oが対応しており、各ローラ42と
感光材料Sとの接触部位の上流側近傍には温風吐出口5
2を介して搬送方向上流側から感光材料Sの面に対して
鋭角に温風が吹付けられる。
この場合の角度は、鋭角であれば、特に制限はないが、
85〜45°とすることが好ましい。
また、スプレーパイプ48の先端部(吐出部)と感光材
料Sとの間の間隙寸法(d)は2〜5mmとすることが
好ましい。
このように吐出部5oの偏倚された温風吐出口52と円
弧状部50Aとによって温風がローラ42と感光材料S
との接触部位の上流側近傍に吹付けているので、ローラ
42と感光材料Sとの接触部位に水分が滞留することが
なく、感光材料Sの乾燥ムラが発生することはない。
また、温風吐出口52からの温風の吐出方向が、感光材
料Sの面に対して鋭角を成しているので、感光材料Sが
乾燥部本体14A内を通過する際に支障が生じることは
ない。
さらに、吐出部50と感光材料Sとの間隙寸法dを従来
よりも小さい2mm程度としているので、従来と同一の
ファン60を用いてスプレーパイプ48に温風を供給し
た場合、温風の感光材料Sへの吹付は速度が速くなり、
感光材料Sの乾燥時間を短縮することができる。
また、第4図に示されるように、基部48Aの2つの突
出部50の間には、突出部50が形成されている面から
反対側の面へ貫通する排出溝54が基部48Aの長手方
向に沿って3個配列されている。 第5図に示されるよ
うに、温風突出口52から感光材料Sとローラ42との
接触部位へ吹付けられた温風の一部は、排出溝54を介
してフィルム14の搬送路と反対の方向(第5図矢印B
方向)へ排出される。
第1図および第3図に示されるように、乾燥部本体14
Aの下部には排気口56が設けられており、乾燥部本体
14Aの下部には排気口56に対応してリターンダクト
58の一端が取付けられている(第2図も参照)。  
リターンダクト58の他端はファン60の吸気側に接続
されている。 また、リターンダクト58の中間部には
機体10と連通ずる吸気ダクト62が接続されている(
第2図参照)。 また、乾燥部本体14Aには乾燥部本
体14A内の高温空気を排出する排気ダクト61が設け
られている。 温風吐出口52を介して感光材料Sに吹
付けられた温風は、前記排気口56を介して排気された
温風を含めて、感光材料S搬送方向下流側へ向う空気流
となる。 乾燥部本体14A下端に到達した空気流は排
気口56を介してリターンダクト58内へ流れ込む。 
 リターンダクト58内へ流れ込んだ空気は、吸気ダク
ト62を介して吸入された機体10外の空気と共にファ
ン60の吸気側に案内される。
ここで、ファン60の吸気側に案内される空気は、リタ
ーンダクト58の流路断面積と吸気ダクト62の流路断
面積との比によって、乾燥部本体14A(すなわちリタ
ーンダクト58)から流れ込む空気の割合が約80%、
機体10外部(すなわち吸気ダクト62)から流れ込む
空気の割合が約20%とすることが好ましい。
このようにすることによって、吸気ダクト62だけから
の空気を供給した場合と比較してファンに加わる負荷が
小さくなり、ファン60から送り出す空気量が大きく、
かつ乾燥効率が高(なる。
なお、感材乾燥後の高温空気の一部は排気ダクト61を
介して機体外に排出される。
ファン60の排気側には図示しないヒータと、導風路の
一部を構成する案内ダクト64とが取付けられている。
 ファン60の吸気側に案内された空気はファン60に
よって排気側から空気流として送り出されると共にヒー
タによって加熱されて温風として案内ダクト64へ送り
出される。
このとき、案内ダクト64の屈曲部64Aの数は、第2
図に示されるように、1箇所とされる。
このように、従来より屈曲部64Aの数を少なくするこ
とにより、消費電力および騒音を増大させることなく、
乾燥時間を短縮することができる。
また、第7図に示される案内ダクト64とファン60と
屈曲部64Aとの間の距離ρは、従来の長さに比べて4
0mm程度延長したものとすることが好ましい。
このようにβを規制することによって案内ダクト64内
の温風の流量を向上させ、温風吐出口52からの温風の
流速を向上させることができる。
案内ダクト64の温風案内方向の下流側には、案内ダク
ト64と共に導風路を構成するダクト66が取付けられ
ている。 第6図に示されるように、ダクト66は第1
の壁面66Aと第2の壁面66Bとを有している。 第
1の壁面66Aには複数個の開口66Cが設けられてい
る。 第1の壁面66Aにはスプレーバイブ48が、開
口66Cとエアインテーク70の開口とが対応するよう
に取付けられている。 これにより、ダクト66と各ス
プレーバイブ48とはエアインテーク70を介して連通
され、案内ダクト64から送り出された温風は各スプレ
ーバイブ48へ分岐されて供給される。
また、第2の壁面66Bはファン60側に最も近いスプ
レーバイブ48の上端に対向する部位近傍に形成された
屈曲部66Dから第1の壁面64、Aに近づくように屈
曲されている。
このように、ダクト66の屈曲部66Dをファン60側
に最も近いスプレーバイブ48に対向する部位よりダク
ト66の先端側に設けることによって、上記屈曲部66
Dを上記部位よりダクト66の下流側に設けた従来のも
のに比べて、温風吐出口52からの温風の流速の平均値
が向上し、各スプレーバイブ48の温風吐出口52から
の温風の流速の標準偏差値が小さ(、すなわち流速のば
らつきが小さ(なる。
前述のように、屈曲部の数を少なくすると、一般に、流
速のばらつきが太き(なるが、このようにすれば全く問
題はない。
次に、上記構成の自現機の動作について説明する。
画像が露光され、搬入口10Aから自動現像機1内へ挿
入された感光材料Sは、現像、定着、水洗処理された後
にローラ対32によってスクイズされて搬送口36から
乾燥部14の乾燥部本体14A内へ送り込まれる。
このときの感光材料Sは、前記したような現像液100
および定着液200によって処理されたものであり、定
着液による硬膜作用が低下するため、定着、水洗等の処
理は促進されるものの、乾燥負荷が大きくなる。
乾燥部14では、ファン60によって発生した空気がヒ
ータによって加熱されて案内ダクト64へ送り込まれる
。 案内ダクト64に送り込まれた温風は屈曲部64A
で屈曲されダクト66へ案内される。 ダクト66に案
内された温風は、分岐されて複数個配設されたスプレー
バイブ48の各々へエアインテーク70を介して案内さ
れる。 スプレーバイブ48内に案内された温風は突出
部50に設けられた温風吐出口52から吐出され、ロー
ラ42によって乾燥部本体14A内部を下方へ搬送され
ている感光材料Sに吹付けられる。
このとき、温風吐出口52から吐出される温風は、偏倚
された温風吐出口52と円弧状部50Aとによって第5
図矢印へ方向へ吐出され、乾燥部本体14A内部で最も
水分が滞留し易い部分、すなわち感光材料Sとローラ4
2との接触部位の上流側近傍に温風が吹付けられる。 
このため、感光材料Sの各ローラ42との接触部位の上
流側近傍の乾燥効率が良く、蒸発されなかった水分が感
光材料Sと各ローラ42との接触部位に滞留することが
ないので、感光材料Sの乾燥ムラが生ずることはない。
本発明において、乾燥に供される感光材料Sば、前述の
ように、乾燥負荷が大きいものであるが、このような乾
燥方法を採ることによって、乾燥上の問題は生じること
がない。
また、温風吐出口52から吐出された温風は、吐出方向
が感光材料Sの面に対して鋭角を成すように吹付けられ
る。 このため、吐出された温風が感光材料Sの通過に
対しての抵抗となることはなく、感光材料Sは温風に案
内されて乾燥部本体14Aを通過するので、乾燥部本体
14A内を感光材料Sが通過する際に支障が生ずること
はない。
本発明では、案内ダクト64の屈曲部64Aの数を従来
の2箇所から1箇所としたので、案内ダクト64内の流
路抵抗が減少し、感光材料Sへの温風の吹付は速度が速
くすることができる。
また、ダクト66の屈曲部66Dをファン60側に最も
近いスプレーバイブ48に対向する部位近傍に設けたの
で、感光材料Sへの温風の吹付は速度を大きくすること
ができる。
さらに、スプレーバイブ48にエアインテーク70を取
付けてエアインテーク7oの開口面積を温風吐出部52
の開口面積の合計値よりも大きくしたので、スプレーパ
イプ48内に送り込まれる風量が多(、かつ加わる圧力
が高くなり感光材料Sへの温風の吹付は速度を大きくす
ることができる。
また、感光材料Sの乾燥時間を短縮する必要がない場合
には、ファン6oを小型化するが、またはファン60の
単位時間当たりの回転数を低くすることにより、ファン
6oから発生する騒音を低(することもできる。 同じ
風量を発生するファンにおいて、小型で回転数の高いフ
ァンよりも大型で回転数の低いファンの方が騒音が低い
ことが知られている。 このため、特にファン60の単
位時間当たりの回転数を低(する方がより騒音を低くす
ることができる。
乾燥部本体14A内で乾燥された感光材料Sは、案内ロ
ーラ44.46により反転された後に感光材料受箱40
へ搬出される。
一方、温風吐出口52から吐出された温風は、排出溝5
4を介して排出された一部の温風を含めて排気口56か
らリターンダクト58へ送り込まれる。  リターンダ
クト58で吸気ダクト62から吸入された空気と共にフ
ァン60の吸気側に案内される。 また、排気ダクト6
1からは、感材乾燥後の高温空気の一部が機体外へ排出
される。
なお、上記構成例では温風吐出部5oの偏倚された温風
吐出口52と円弧状部50Aとによって温風を案内して
いたが、温風がローラ42と感光材料Sとの接触部位の
上流側近傍に吹付けることができればよく、例えば温風
吐出部を、偏倚されていない温風吐出口と、温風吐出口
から吐出された温風をローラと感光材料との接触部位の
上流側近傍へ案内する整流板とで構成しても劣い。
また、上記構成例では乾燥部本体14A内に6個のスプ
レーバイブ48が配設された例を説明したが、本発明は
温風の吐出方向が感光材料の面に対して鋭角を成しかつ
吐出された温風が感光材料のローラとの接触部の上流側
近傍の各々へ吹付けることができればよく、スプレーバ
イブの個数、形状等の制限はない。
さらに、上記構成例では感光材料Sの面とスリット状の
温風の吐出方向とを鋭角にした例について説明したが、
温風を線状に多数本吐出させて乾燥させてもよい。 こ
の場合、吐出方向は感光材料面に対して鋭角であればよ
(、温風の感光材料面上に投影された吐出方向はローラ
の軸線と直交していても直交していな(でもよい。
また、上記構成例では、導風路の好ましい態様を示して
いるが、本発明では、温風の吹付は部位と吐出方向を上
記のように規制すれば、その構成に特に制限はない。 
ただし、導風路も好ましいものとする方がよく、このよ
うな好ましいものは上記構成例に限らない。
上記構成例では案内ダクト64は1箇所の屈曲部64A
を有していたが、第8図に示すように案内ダクト64の
屈曲部64Aを省略してもよい。 この場合、案内ダク
ト64内の流路抵抗はさらに小さ(なり、温風の流速は
さらに向上する(なお、第8図はリターンダクトおよび
吸気ダクトおよび排気ダクトの図示を省略している)。
また、上記構成例では屈曲部66Dを第2のり壁面66
Bのファン6o側に最も近いスプレーバイブ48の上端
に対向する部位近傍に形成していたが、屈曲部は温風発
生部側に最も近い吐出部に対向する部位より導風路の先
端側に形成すればよく、例えば第9a図〜第9c図に示
される位置に形成してもよい。 なお、第9図における
破線は上記構成例のダクト66の形状を示している。
また、上記の乾燥方法では、本発明を逸脱しない範囲で
、自現機の乾燥能力を大きくすることが望ましい。 例
えば特開平1−234849号や特開平1−11884
0号に記載されている遠赤外線ヒータを用いたり、マイ
クロ波を使う方法、特開平1−72158号に記載され
ている多孔質弾性体を表層としだローラを使用した乾燥
ゾーンを用いる方法などが挙げられる。
本発明において、前記の現像液および定着液を用い、上
記構成に代表されるような自現機による乾燥方法を適用
することは、前記したように、迅速処理とする上で好ま
しい。
特に、現像から乾燥までを90秒以内、さらには70秒
以内で行なう処理の場合に本発明の方法を用いることが
好ましい。
本発明において、現像液に用いる現像主薬には特別な制
限はないが、ジヒドロキシンゼン類を含むことが好まし
く、ジヒドロキシベンゼン類と1−フェニル−3−ピラ
ゾリドン類の組合せ、またはジヒドロキシベンゼン類と
p−アミノフェノール類との組合せが好ましい。
本発明に用いるジヒドロキシベンゼン系現像主薬として
はハイドロキノン、クロロハイドロキノン、イソプロピ
ルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、2.3−ジ
クロロハイドロキノン、2.5−ジクロロハイドロキノ
ン、2゜3−ジブロムハイドロキノン、2.5−ジメチ
ルハイドロキノンなどがあるが、特にハイドロキノンが
好ましい。
本発明に用いるp−アミノフェノール系現像主薬として
は、N−メチル−p−アミノフェノール、p−アミノフ
ェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−p−アミノ
フェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシン
、2−メチル−2−p−アミノフェノール、p−ベンジ
ルアミノフェノール等があるが、なかでもN−メチル−
p−アミノフェノールが好ましい。
本発明に用いる1−フェニル−3−ピラゾリドン系現像
主薬としては1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フ
ェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フ
ェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラ
ゾリドン、1−フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−5−メチル−3−
ピラゾリドン、1−p−アミノフェニル−4,4−ジメ
チル−3−ピラゾリドン、1−p−)ジル−4−メチル
−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドンなどがある
現像主薬は通常0.01モル/R〜1.2モル/iの量
で用いられるのが好ましい。
本発明に用いる亜硫酸塩の保恒剤としては亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモ
ニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウムな
どがある。 亜硫酸塩は0.2モル/1以上特に0.4
モルフ1以上用いられる。 また、上限は2.5モル/
lとするのが望ましい。
このほか、本発明における現像液に用いられる添加剤と
しては、アミノポリカルボン酸、アミノホスホン酸、ホ
スホン酸類などのキレート剤:臭化ナトリウム、臭化カ
リウムのような現像抑制剤:エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ジメチル
ホルムアミドのような有機溶剤=1−フェニルー5−メ
ルカプトテトラゾール、2−メルカプトベンツイミダゾ
ール等のメルカプト系化合物、5−ニトロインダゾール
等のインダゾール系化合物、5−メチルベンゾトリアゾ
ール等のベンゾトリアゾール系化合物などのカブリ防止
剤を含んでもよ< 、Re5earch Disclo
sure第176巻、No、 17643、第XXI項
(1978年、12月号)に記載された現像促進剤や、
さらに必要に応じて色調剤、界面活性剤、消泡剤、硬水
軟化剤などを含んでもよい。
本発明においては現像液に銀汚れ防止剤、例えば特開昭
56−24347号や特願平1−187700号記載の
化合物を用いることができる。
本発明の現像液には、特開昭56−106244号記載
のアルカノールアミンなどのアミノ化合物を用いること
ができる。
本発明に用いる定着液は、前述のように、ランニング平
衡液のpHが4.6以上のものであり、定着剤としてチ
オ硫酸塩を含む水溶液である。 定着剤としてはチオ硫
酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウムなどがあるが、定
着速度の点からチオ硫酸アンモニウムが特に好ましい。
定着剤の使用量は適宜変えることができ、−般には約0
.1〜約6モル/lである。
定着液には硬膜剤として作用する水溶性アルミニウム塩
を含んでもよく、その例としては塩化アルミニウム、硫
酸アルミニウム、カリ明ばんなどがある。 好ましい添
加量は0.01〜0.2モル/l、さらに好ましくは0
.03〜0.08モル/iである。
定着液には、酒石酸、クエン酸、グルコン酸あるいはそ
れらの誘導体を単独でまたは2種以上組み合わせて使用
することができる。 これらの化合物は定着液11につ
き0.005モル以上含むのが有効で、特に0.O1〜
0.03モル/lが特に有効である。
定着液には所望により保恒剤(例えば、亜硫酸塩、重亜
硫酸塩) 、pH緩衝剤(例えば、酢酸、硼酸) 、p
H調整剤(例えば、硫酸)、キレート剤(前述)を含む
ことができる。 ここでpH緩衝剤は、現像液のpHが
高いので10〜40g/l、より好ましくは18〜25
 g/j程度用いる。 定着液には感光材料から増感色
素が溶出するのを促進する化合物を添加することもでき
る。 この働きをする化合物としては、EP34163
7号、特開昭64−4739号、同64−15734号
に記載されている化合物が挙げられる。 これらの化合
物は、特に定着液の補充量を少な(したとき(補充量を
少な(すると、定着液中のヨウトイオンの量が増加する
が、ランニング平衡液のヨウトイオンの濃度が0.6ミ
リモル/j以上になったとき)に特に有効な作用を示す
定着液の補充量は上記定着液と同様の成分を含むもので
あることが好ましいが、一部の成分を変更したり、組成
比率を変えたものでもよい。 定着補充液は濃縮液の形
で使用者に供給し、希釈して使用されるものが好ましい
。 濃縮液は1剤として調製されても、2剤以上の形態
にして使用時に混合希釈されるようにしてもよい。 後
者の場合それぞれのパートを収納した容器を一体に結合
すれば取扱いが容易になる。
定着補充液の補充量は、感光材料1m”当たり0.5J
2以下が好ましい、 特に0.4ρ以下、さらには0.
3i以下が好ましい。
本発明のように定着液のランニング平衡液のpHが通常
より高い場合には、定着液中には通常より高濃度のpH
緩衝剤(酢酸、ホウ酸など)を用いることが好ましい、
 定着液中のpH緩衝剤の濃度は通常O13モル/i程
度であるが、本発明では0.5モル/j以上、特に0.
5〜0.8モル/j程度が好ましい。 また、現像液の
キャリーオーバーの影響を少な(するために、現像と定
着の間にリンス浴または酸性の浴を設けてもよい。
本発明では、現像、定着工程の後、感光材料1m”当た
り312以下の補充量(0も含む、 すなわちため水水
洗)の水洗水または安定液で処理することもできる。 
すなわち、節水処理が可能となるのみならず、自現機設
置の配管を不要とすることもできる。 なお、図示例で
は水洗水で処理するものとしているが、安定液による処
理であってもよい。
図示例では、水洗槽を一槽のみ用いる方法を採用してい
るが、水洗水の補充量を少なくする方法として、古くよ
り知られている多段向流方式(例えば2段、3段)を本
発明に適用することもでき、定着後の感光材料は段々と
清浄な方向、つまり定着液で汚れていない水洗液の方に
順次接触してい(ので、効率のよい水洗が可能になる。
上記の節水処理または無配管水洗処理には、水洗水また
は安定化液の防黴手段を施すことが好ましい。
防黴手段としては、例えば特開昭60−263939号
に記載された紫外線照射法、同60−263940号に
記載された磁場を用いる方法、宋宮功編著「オゾン利用
処理技術」公害対策技術同友会発行(1989年)に記
載されているようなオゾンを吹き込む方法、特願平1−
309915号、特願平2−208638号に記載され
ている方法、特開昭61−131632′号に記載され
ているイオン交換樹脂を用いて純水にする方法、特開昭
62−115154号、同62−153952号、同6
2−220951号、同62−209532号に記載の
防菌剤を用いる方法を用いることができる。
さらには、L、 E、 West、 ”Water Q
ualityCriteria″Photo、  Sc
i、  & Eng、、  Vol、  9゜No、 
6(1965)、 M、 L Beach、 ”Mic
robiologicalGrowths in Mo
tion−Picture Processing”S
MPTE Journal Vol、 85. (19
76)、R30゜Deegan、 ”Photo Pr
ocessing Wash WaterBiocid
es” J、 Imaging Tech、10. N
o、 6 (1984)および特開昭57−8542号
、同57−58143号、同58−105145号、同
57−132146号、同58−18631号、同57
−97530号、同57−157244号などに記載さ
れている防菌剤、防黴剤、界面活性剤などを併用するこ
ともできる。
さらに、水洗浴または安定化浴には、R,T。
Kreiman著、J、、、Image、  Tech
 10.  (6)  242頁(1984)に記載さ
れたイソチアゾリン系化合物、Re5earch Di
sclosure第205巻、No。
20526 (1981年5月号)に記載されたイソチ
アゾリン系化合物、同第228巻、No。
22845 (1983年4月号)に記載されたイソチ
アゾリン系化合物、特開昭62−209532号に記載
された化合物、特願平l−91533号に記載された銀
イオン放出剤などを防菌剤(Microbiocide
)として併用することもできる。
また、Ag”イオンを徐放する手段を使用してもよい。
このようなものとしては、例えば特開昭63−3969
2号公報に記載されている1価のAgを含む水溶解性ガ
ラスは、ネットワーク形成酸化物として、S i Ox
 、B* Ox、P、05等の1種以上、ネットワーク
修飾酸化物としてNag O,Kx 01Cab、Mg
O1Bad、ZnO等の1種以上、中間酸化物としてA
J2□Og 、 T i O□の1種以上等から形成さ
れ、・′0.05〜10重量部、特に0.1〜5重量部
のA g z Oを含有するものが好ましい。
この水溶解性ガラスは、水中にてゲル化状態となり、ゲ
ル中にAg”イオンを一定量にて保有し、これを徐々に
水中に溶出させるものである。
このようなガラスは、塊状であっても、粒状、粉状であ
ってもよく、通常は、通水性シートの容器等に収納して
水中に配置される。
この場合、上記水溶解性ガラスの水洗水への添加量は、
500〜20000g/m”とすることが好ましい。
その他、「防菌防黴の化学」堀口博著、三共出版(昭和
57)、「防菌防黴技術ハンドブック」日本防菌防黴学
会・博報堂(昭和61)に記載されているような化合物
を含んでもよい。
本発明の方法において少量の水洗水で水洗するときには
特開昭63−18350号に記載のスクイズローラー洗
浄槽を設けることがより好ましい。 また、特開昭63
−143548号のような水洗工程の構成をとることも
好ましい。
さらに、本発明の方法で水洗または安定化浴に防黴手段
を施した水を処理に応じて補充することによって生ずる
水洗または安定化浴からのオーバーフロー液の一部また
は全部は特開昭60−235133号に記載されている
ようにその前の処理工程である定着能を有する処理液に
利用することもできる。
本発明において、ハロゲン化銀写真感光材料は、上記の
少なくとも現像、定着、水洗(または安定化)および乾
燥の工程を含む自動現像機で処理されるとき、現像から
乾燥までの工程を、前述のように、90秒以内で完了さ
せること、すなわち、感光材料の先端が現像液に浸漬さ
れ始める時点から、定着、水洗(または安定化)工程を
経て乾燥されて、同先端が乾燥ゾーンを出てくるまでの
時間(いわゆるDry to Dryの時間)が90秒
以内であること、特に70秒以内であることが好ましい
。 より好ましくは、このDry to Dryの時間
が60秒以内である。
本発明において「現像工程時間」または「現像時間」と
は、前述のように処理する感光材料の先端が自現機の現
像タンク液に浸漬してから次の定着液に浸漬するまでの
時間、「定着時間」とは定着タンク液に浸漬してから次
の水洗タンク液(安定液)に浸漬するまでの時間「水洗
時間」とは、水洗タンク液に浸漬している時間をいう。
また「乾燥時間」とは、通常35〜100℃、好ましく
は40〜80℃の熱風が吹きつけられる乾燥ゾーンが、
前述のように、本発明における自現機には設置されてお
り、その乾燥ゾーンに入っている時間をいう。
上記のDry to Dry70秒以内の迅速処理を達
成するためには、現像時間が20秒以内、好ましくは1
5秒以内で可能だからであるが、その現像温度は25〜
50℃が好ましく、30〜40℃がより好ましい。
本発明によれば定着温度および時間は約20〜50℃で
6〜20秒が好ましく、30〜40℃で6〜15秒がよ
り好ましい。 この範囲内で十分な定着ができ、残色を
生じない程度に増感色素を溶出させることができる。
水洗または安定浴温度および時間は0〜50℃で6〜2
0秒が好ましくは、15〜40℃で6〜15秒がより好
ましい。
本発明によれば、現像、定着および水洗(または安定化
)された感光材料は、図示例のように、水洗水をしぼり
切る、すなわちスクイズローラーを経て乾燥される。 
乾燥は約40〜100℃で行なわれ、乾燥時間は周囲の
状態によって適宜変えられるが、通常は約5〜30秒で
よ(、特により好ましくは40〜80℃で約5〜20秒
である。
本発明における感材/処理システムでDry t。
Dryで70秒以下の現像処理をするときには、迅速処
理特有の現像ムラを防止するために特開昭63−151
943号明細書に記載されているようなゴム材質のロー
ラーを現像タンク出口のローラーに適用することや、特
開昭63−151944号明細書に記載されているよう
に現像液タンク内の現像液撹拌のための吐出流速を10
m/分以上にすることや、さらには特開昭63−264
758号明細書に記載されているように、少なくとも現
像処理中は待機中より強い撹拌をすることがより好まし
い。 さらには本発明のような迅速処理のためには、特
に定着液タンクのローラーの構成は、定着速度を速める
ために、図示例のように対向ローラーであることがより
好ましい。 対向ローラーで構成することによって、ロ
ーラーの本数を少な(でき、処理タンクを小さくできる
。 すなわち自現機をよりコンパクトにすることが可能
となる。
本発明におけるハロゲン化銀写真感光材料としては、特
に限定はな(、一般に黒白感光材料が主として用いられ
る。 この他、カラー感光材料も用いることができる。
 特に医療画像のレーザープリンター用写真材料や印刷
用スキャナー感材並びに、図示例のような医療用直接撮
影用X−レイ感材、医療用間接撮影X−レイ感材、CR
T画像記録用感材などに用いることができる。 本発明
は特に銀画像を観察する黒白感光材料の処理に適してい
る。
本発明に従う迅速処理に適する感光材料を製造するには
、例えば以下のような方法の一つまたは二つ以上の方法
の組み合せで実現できる。
■ 沃素含量の少ない、あるいは含有しないハロゲン化
銀を用いる。 すなわち、沃化銀の含量が0〜5モル%
の、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀
等を用いる。
■ ハロゲン化銀乳剤に水溶性イリジウム塩を含有させ
る。
■ ハロゲン化銀乳剤層における塗布銀量を少なくする
。 例えば片面で1〜3.5g/m”、好ましくは1〜
3 gem”とする。
■ 乳剤中のハロゲン化銀の平均粒子サイズを小さくす
る。 例えば1.0μ以下、好ましくは0.7μ以下と
する。
■ 乳剤中のハロゲン化銀粒子として平板状粒子、例え
ばアスペクト比4以上のもの、好ましくは5以上のもの
を用いる。
■ ハロゲン化銀感光材料の膨潤百分率を250%以下
にする。
写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十
四面体のような規則的な結晶体を有するいわゆるレギュ
ラー粒子でもよく、また球状などのような変則的な結晶
形を持つもの、双晶面などの結晶欠陥を持つもの、平板
状粒子あるいはそれらの複合形でもよい。
平板状粒子アスペクト比は、平板状粒子側々の粒子の投
影面積と等しい面積を有する円の直径の平均値と、平板
状粒子側々の粒子厚みの平均値との比で与えられる。 
本発明において平板状粒子である場合の好ましい粒子形
態としてはアスペクト比4以上20未満、より好ましく
は5以上10未満である。 さらに粒子の厚みは0.3
μ以下が好ましく、特に0.2μ以下が好ましい。
平板状粒子は全粒子の好ましくは80重量%、より好ま
しくは90重量%以上存在することが好ましい。
ハロゲン化銀の粒径は、狭い分布を有する単分散乳剤で
もよく、あるいは広い分布を有する多分散乳剤でもよい
本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤は、公知の方
法で製造でき、例えばRe5earchDisclos
ure No、 17643 (1978年12月)、
22〜23頁、“工、乳剤製造(Emulsion p
reparation and’types)”および
同、No、  18716 (1976年11月)、6
48頁に記載の方法に従うことができる。
本発明に用いられる写真乳剤は、グラフキデ著「写真の
化学と物理」、ポールモンテル社刊(P、Glafki
des、 Chea+ie et PhysiqueP
hota’graphique Paul Monte
l、 1967)、ダフイン著「写真乳剤化学」、フォ
ーカルプレス社刊(G、F、Duffin、 Phot
ographic E+++ulsionChemis
try(Focal Press、 1966) 、ゼ
リクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプ
レス社刊(V、L、Zelikman et at、 
Makingand Coating Photogr
aphic Emulsion、 FocalPres
s、 1964)などに記載された方法を用いて調製す
ることができる。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の形成時には粒子
の成長をコントロールするためにハロゲン化銀溶剤とし
て例えばアンモニア、ロダンカリ、ロダンアンモニウム
、チオエーテル化合物(例えば米国特許第3,271,
157号、同第3,574,628号、同第3,704
.130号、同第4,297,439号、同第4,27
6.374号など)、チオン化合物(例えば特開昭53
−144319号、同第53−82408号、同第55
−77737号など)、アミン化合物(例えば特開昭5
4−100717号など)などを用いることができる。
本発明においては、水溶性ロジウム塩や前述のような水
溶性イリジウム塩を用いることができる。
本発明における可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応さ
せる形式としては片側混合法、同時混合法、それらの組
合せなどのいずれを用いてもよい。
粒子を銀イオン過剰の下において形成させる方法(いわ
ゆる逆混合法)を用いることもできる。 同時混合法の
一つの形式としてハロゲン化銀の生成される液相中のp
Agを一定に保つ方法、すなわちいわゆるコンドロール
ド・タプルジェット法を用いることができ、この方法に
よると、結晶形が規則的で粒子サイズが均一に近いハロ
ゲン化銀乳剤が与えられる。
本発明の方法で用いるハロゲン化銀乳剤は化学増感して
いることが好ましい。
化学増感する場合は、通常のイオウ増感、還元増感:貴
金属増感およびそれらの組合せが用いられる。
さらに具体的な化学増感剤としては、アリルチオカルバ
ミド(Allyl thiocarbamide)、チ
オ尿素、チオサルフェート、チオエーテルやシスチンな
どの硫黄増感剤;ボタシウムクロロオーレイト、オーラ
ス−チオサルフェートやボタシウムクロロバラデート(
Potassium chlor。
Pa1ladate)などの貴金属増感剤:塩化スズ、
フェニルヒドラジンやレダクトンなどの還元増感剤など
を挙げることができる。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、公知の分光増
感色素によって必要に応じて分光増感される。 用いら
れる分光増感色素としては、例えばヘイマー著、“ヘテ
ロサイクリック・コンパウンズーザ・シアニン・ダイス
・アンド・リレイティッド・コンバウンズ、ジョン・ウ
ィリー・アンド・サンズ(1964年刊)  (F、M
、Hamer、+Heterocyclic Comp
ounds−The Cyanine Dyes an
d Re1ated Compounds”。
John  Wiley & 5ons(1964)や
スターマー著、“ヘテロサイクリック・コンパウンズー
スペシャル・トピックス・イン・ヘテロサイクリック・
ケミストリー”、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(
1977年刊) [D、M、Sturmer。
+Heterocyclic Compounds −
5pecial Topicsin Heterocy
clic Chemistry”、John Wile
y &5ons(1977)]などに記載されているシ
アニン、メロシアニン、ログシアニン、スチリル、ヘミ
シアニン、オキソノール、ベンジリデン、ホロポーラ−
などを用いることができるが、特にシアニンおよびメロ
シアニンが好ましい。
本発明で好ましく使用しつる増感色素としては、特開昭
60−133442号、同61−75339号、同62
−6251号、同59−212827号、同50−12
2928号等に記載された一般式で表わされるシアニン
色素、メロシアニン色素等が挙げられる。 具体的には
、特開昭60−133442号の第(8)〜(11)頁
、特開昭61−75339号の第(5°)〜(7)頁、
第(24)〜(25)頁、特開昭62−6251号の第
(1o)〜(15)頁、特開昭59−212827号の
第(5)〜(7)頁、特開昭50−122928号の第
(7)〜(9)頁、特開昭59−180553号の第(
7)〜(18)頁等に記述されているスペクトルの青領
域、縁領域、赤領域あるいは赤外領域にハロゲン化銀を
分光増感する増感色素を挙げることができる。
これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それらの組
合わせを用いてもよ(、増感色素の組合わせは特に、強
色増感の目的でしばしば用いられる。 増感色素ととも
に、それ自身分光増感作用を持たない色素あるいは可視
光を実質的に吸収しない物質であって、強色増感を示す
物質を乳剤中に含んでもよい。 例えば、含窒素異部環
核基であって置換されたアミノスチルベン化合物(例え
ば米国特許第2,933,390号、同第3,635,
721号に記載のもの)、芳香族有機酸ホルムアルデヒ
ド縮合物(例えば米国特許第3,743,510号に記
載のもの)、カドミウム塩、アザインデン化合物などを
含んでもよい。 米国特許第3.615.613号、同
第3,615,641号、同第3,617,295号、
同第3,635.721号に記載の組合わせは特に有用
である。
上記の増感色素はハロゲン化銀1モル当り5xlO−’
モル〜5X10−’モル、好ましくはlXl0−’モル
〜IX1.O−”モル、特に好ましくは2XIO−”〜
5X10−’モルの割合でハロゲン化銀写真乳剤中に含
有される。
前記の増感色素は、直接乳剤層へ分散することができる
。  また、これらはまず適当な溶媒、例えばメチルア
ルコール、エチルアルコール、メチルセロソルブ、アセ
トン、水、ピリジンあるいはこれらの混合溶媒などの中
に溶解され、溶液の形で乳剤へ添加することもできる。
 また、溶解に超音波を使用することもできる。 また
、前記の増感色素の添加方法としては米国特許筒3,4
69,987号明細書などに記−〇ような、色素を揮発
性の有機溶媒に溶解し、この溶液を親水性コロイド中に
分散し、この分散物を乳剤中に添加する方法、特公昭4
6−24185号などに記載のような、水不溶性色素を
溶解することなしに水溶性溶剤中に分散させ、この分散
物を乳剤へ添加する方法;特公昭61−45217号に
記載のような、水不溶性色素を水系溶媒中にて機械的に
粉砕、分散させ、この分散物を乳剤へ添加する方法;米
国特許筒3,822,135号明細書に記載のような、
界面活性剤に色素を溶解し、この溶液を乳剤中へ添加す
る方法;特開昭51−74624号に記載のようなレッ
ドシフトさせる化合物を用いて溶解し、この溶液を乳剤
中へ添加する方法;特開昭50−80826号に記載の
ように色素を実質的に水を含まない駿に溶解し、この溶
液を乳剤中に添加する方法などが用いられる。 その他
、乳剤への添加には米国特許筒2,912,343号、
同第3,342.605号、同第2,996,287号
、同第3,429,835号などに記載の方法も用いら
れる。 また上記の増感色素は適当な支持体上に塗布さ
れる前にハロゲン化銀乳剤中に一様に分散してよいが、
勿論ハロゲン化銀乳剤の調製のどの過程にも分散するこ
とができる。
上記の増感色素に、さらに他の増感色素を組合せて用い
ることができる。 例えば米国特許筒3,703,37
7号、同第2,688,545号、同第3,397,0
60号、同第3゜615.635号、同第3,628,
964号、英国特許第1,242,588号、同第1.
293,862号、特公昭43−4936号、同44−
14030号、同43−10773号、米国特許筒3,
416,927号、特公昭43−4930号、米国特許
筒2,615゜613号、同第3,615,632号、
同第3.617.295号、同第3,635,721号
などに記載の増感色素を用いることができる。
本発明に従い本発明のハロゲン化銀写真感光材料を払速
処理するためには、ハロゲン化銀感光材料の膨潤百分率
を250%以下にすることが好ましい。
一方、膨潤百分率を低くしすぎると、現像、定着、水洗
などの速度が低下するため必要以上に下げることは好ま
しくない。
好ましい膨潤百分率としては250%以下100%以上
、特に250%以下150%以上が好ましい。
膨潤百分率を200%以下とするためには、例えば、感
光材料に用いる硬膜剤の使用量を増加させることなどに
よって当業者であれば容易にコントロールすることがで
きる。
膨潤百分率は、(a)写真材料を38℃50%相対湿度
で3日間インキュベーション処理し、(b)親水性コロ
イド層の厚みを測定し、(c)この写真材料は21℃蒸
留水に3分間浸漬し、そして(d)工程(b)で測定し
た親水性コロイド層の厚みと比較して、層の厚みの変化
の百分率を測定することによって求めることができる。
本発明に用いうる硬膜剤としては例えばアルデヒド化合
物、米国特許筒3.288,775号等に記載されてい
る活性ハロゲンを有する化合物、米国特許第3,635
,718号等に記載されている反応性のエチレン性不飽
和基を持つ化合物、米国特許第3,091,537号等
に記載されているエポキシ化合物、ムコクロル酸のよう
なハロゲノカルボキシアルデヒド等の有様化合物が知ら
れている。 中でもビニルスルホン系硬膜剤が好ましい
。 さらには高分子硬膜剤も好ましく用いることができ
る。
高分子硬膜剤としては活性ビニル基、あるいはその前駆
体となる基を有するポリマーが好ましく、なかでも特開
昭56−142524号に記載されている様な、長いス
ペーサーによって活性ビニル基、あるいはその前駆体と
なる基がポリマー主鎖に結合されているようなポリマー
が特に好ましい。 上記の膨潤百分率を達成するための
これらの硬膜剤の添加量は、使用する硬膜剤の種類やゼ
ラチン種によって異なる。
本発明の迅速処理においては、乳剤層中および/または
その他の親水性コロイド層中に現像処理工程において流
出するような有機物質を含有させろことが好ましい。 
流出する物質がゼラチンの場合は硬膜剤によるゼラチン
の架橋反応にかかわらないゼラチン種が好ましく、例え
ばアセチル化ゼラチンやフタル化ゼラチンなどがこれに
該当し、分子量は小さいものが好ましい。 一方、ゼラ
チン以外の高分子物質としては米国特許第3,271,
158号に記載されているようなポリアクリルアミド、
あるいはまたポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドンなどの親水性ポリマーを有効に用いることができ、
デキストランやサッカロース、プルランなどの糖類も有
効である。 なかでもポリアクリルアミドやデキストラ
ンが好ましく、ポリアクリルアミドは特に好ましい物質
である。 これらの物質の平均分子量は好ましくは2万
以下、より好ましくは1万以下が良い。 この他に、R
e5earch Disclosure第176巻、N
o、 17643、第■項(12月号、1978年)に
記載されたカブリ防止剤や安定化剤を用いることができ
る。
本発明の処理方法は、米国特許第4,224.401号
、同第4,168,977号、同第4,166.742
号、同第4,311゜781号、同第4,272,60
6号、同第4.221,857号、同第4,243,7
39号等に記載されているヒドラジン誘導体を用いて超
硬調で感度の高い写真特性を得ることができるハロゲン
化銀写真感光材料の画像形成処理にも応用できる。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
実施例1 4土Jと11 水1βに臭化カリウム5g、ゼラチン25.6g、チオ
エーテル0H(CHa)as(CH−)as(CHa)
−0)1の5%水溶液2.5mff1を添加し、66℃
に保った溶液中へ、撹拌しながら硝酸銀8.33gの水
溶液と臭化カリウム5.94gおよび沃化カリウム0.
726gを含む水溶液をダブルジェット法により45分
かけて添加した。
次いで臭化カリウム2.9gを添加したのち、硝酸銀8
.33gを含む水溶液を24分かけて添加し、その後下
記構造の二酸化チオ尿素を0.1mg添加した。
その後、25%アンモニア水溶液20mj。
50%硝酸アンモニウム水溶液10mjを添加して20
分間物理熟成したのち、INの硫酸240mjを添加し
て中和した。
引き続いて硝酸銀153.34gの水溶液と臭化カリウ
ムおよび沃化カリウムを含む水溶液を、電位pAg8.
2に保ちながらコントロールダブルジェット法で40分
かけて添加した。
この時の流量は添加終了時の流量が添加開始時の流量9
倍になるように加速した。
添加終了後2Nのチオシアン酸カリウム溶液15mjを
添加し、さらに1%の沃化カリウム水溶液45m1を3
0分かけて添加した。
このあと、温度を35℃に下げ、沈降法により可溶性塩
類を除去したのち、40℃に昇温してゼラチン76gと
プロキセル76mgおよびフェノキシエタノール760
mgを添加し、水酸化ナトリウムと臭化カリウムにより
乳剤のpoを6.5°Oに、PAgを8.20に調整し
た。
温度を56℃に昇温したのち、4−ヒドロキシ−6−メ
チル−1,3,3a、7−チトラザインデン186mg
を添加し、その10分後に下記構造の増感色素を520
mg添加した。
得られた乳剤は全粒子の投影面積の総和の99.5%が
アスペクト比3以上の粒子からなり、アスペクト比2以
上すべての粒子についての平均の投影面積直径は1.4
8μ、標準偏差25.6%、粒子の厚みの平均は0.1
95μで、アスペクト比は7.6、トータルヨウド含量
は金銀量に対して3.2モル%であった。
L!LL征羞11LJ!i! 上記の乳剤に対してハロゲン化銀1モル当たり下記の薬
品を下記の量添加して塗布液とした。
・ポリマーラテックス (ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸):共重合
比97/3)   25.0g・硬膜剤(1,2−ビス
(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン      
 3.0g・2.6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−
ジェルアミノ−1,3,5−)リアジン 0mg ・ポリアクリル酸ナトリウム (平均分子量 4.1万)     4.0 g・ポリ
スチレンスルホン酸カリウム (平均分子量 60万)      1.0 g・ポリ
アクリルアミド (平均分子量 4.5万)24g 支」1支9」1飄 ブルーに着色した厚さ175−のポリエチレンテレフタ
レートベースの両面に下記の塗布量の下塗層を設けたベ
ースを準備した。
・ゼラチン           84B/m”・下記
のポリ? −60mg/m’ ・下記の染料          17mg/。2怒」
「材」Lり」L乞 前記塗布液を下記組成の表面保護層塗布液と同時に前記
の支持体の両面に塗布した。 塗布銀量は片面当たり1
.85g/m”であった。 表面保護層は各成分が下記
の塗布量になるように調製した。
、・   の  ト ゼラチン          1.15g/m”・ポリ
アクリルアミド (平均分子量 4,5万)   0.25g/m”・ポ
リアクリル酸ナトリウム (平均分子量 40万)   ’  0.02g/+”
・p−t−オクチルフェノキシジグリセリルブチルスル
ホン化物のナトリウム塩 0、02g/m” ・ポリ(重合度10)オキシエチレンセチルエーテル 
         0.035g/m”・ポリ・(重合
度10)オキシエチレン−ポリ(重合度3)オキシグリ
セリル− p−オクチルフェノキシエーテル 0、’01g/m” ・4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3゜3a、7−チ
トラザインデン 0.0155g/++”・2−クロロ
ハイドロキノン  0.154 g/m”量CIIF 
I ?SO工K          O,003gar
、l”・ポリメチルメタクリレート (平均粒径3 、5 M )     0.025 g
/m”・ポリ (メチルメタクリレート/ メタクリレート)(共重合比7:3 平均粒径2 、5u)      0.020 g/m
”このようにして、塗布膜の特開昭58−111933
号に記載の定義に従う膨潤百分率230%の感光材料を
作製した。 また、乳剤層に添加した硬膜剤(l、2−
ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン)の量を
へロゲン化銀1モル当たり4.Ogに変更する以外は同
様にして、塗布膜の膨潤百分率180%の感光材料を作
製した。
支1支1 濃縮液の調製 〈現像液〉 Part  A 水酸化カリウム          330g亜硫酸カ
リウム          630g亜硫酸ナトリウム
         240g炭酸カリウム      
      90gホウ酸             
 45gジエチレングリコール       180g
ジエチレントリアミン五酢酸 ′30g5−メチルベン
ゾトリアゾール  0.025gハイドロキノン   
       450g水を加えて         
  4125mff1Part    B 3.3°−ジチオビスヒドロ桂 皮酸               3gトリエチレン
グリコール      525g氷酢酸       
      102.6g5−ニトロインダゾール  
    3.75g1−フェニル−3−ピラゾリド ン                        
      34.5g水を加えて         
  750a+jartC ゲルタールアルデヒド (50wt/wt%)          150gま
たは0 (このとき、補充液のpHが10.50になるように、
PartAの水酸化カリウム量を増して調節した。) 臭化カリウム            15gメタ重亜
硫酸カリウム      150g水を加えて    
       750mjく定着液■〉(2剤構成) Part  A チオ硫酸アンモニウム (70wt/voj%)             2
00mff1エチレンジアミン四酢酸・ニナ トリウム・三水塩        0.03g亜硫酸ナ
トリウム        15g1−(N、N−ジメチ
ルアミ ノ)−エチル−5−メルカプ トチトラゾール         Igg石酸    
         3・2g氷酢酸         
    40g水酸化ナトリウム        15
g水を加えて           300m1pH5
,5 Part   B 硫酸(36N)           3.9g硫硫酸
デル−ニウム       10g水を加えて    
       50mjpH1以下 く定着液■>(1剤構成) チオ硫酸アンモニウム (70wt/voj%)          200m
ff1エチレンジアミン四酢酸・ニナ トリウム・三水塩        0.03g亜硫酸ナ
トリウム        15gホウ酸       
      4g1−(N、N−ジメチルアミ ノ)−エチル−5−メルカプ トチトラゾール         1g酒石酸    
         3.2g氷酢酸         
    40゜水酸化ナトリウム        14
g硫酸(36N)           3.9g硫酸
アルミニウム        10g水を加えて   
        400mjpH4,68 〈定着液■〉(1剤構成) 定着液■の硫酸、硫酸アルミニウム、酒石酸、ホウ酸を
除去し、酢駿を30gにして、かつ水酸化ナトリウムの
量を調節してpHを調整する以外は定着液■と同一の組
成(pH4,95)。
’ (7)=1 上記現像液濃縮液をポリエチレンの容器に各バート毎に
充填した。 この容器はバートA、B、Cの各容器が容
器自身によって一つに連結されているものである。
また、上記定着液濃縮液もポリエチレンの容器に充填し
た。 定着液■はバートA、Bの各容器が一つに連結さ
れている容器に入れた。
これらの現像液、定着液を次のような割合で自現機の現
像タンク、定着タンクに、それぞれ自現機に設置されて
いる定量ポンプを使って満たした。
現像液 定着液■ 定着液■または■ 水洗タンクには水道水を満たし、タンクの底に設置した
オゾンを吹き出すバブラーから10ppmのオゾンを含
有する空気を311分、3分毎に1分間吹き出させ、水
洗タンクの水は活性炭1kg含むカラムと150μのワ
インド型フィルターを通して循環させた。
11ユニ旦羞 下記の構成の自現機Aを使用した。
定  着   151   32℃   541mm 
  11.7秒スクイズ              
  6.6秒乾  燥        58℃   3
68mm    8.0秒トータル         
   1827mm   45.3秒この自現機Aの乾
燥部は、従来型のものである。
すなわち、部材等の基本的構成については、図示例のも
のと本質的に変わるところはないが、スプレーバイブの
温風吐出口を温風が感材に対してほぼ直角となるように
吐出するように設けたものであり、温風吐出口と感材と
の間の間隙寸法は10〜20m程度であり、温風の吐出
量は8m”7分、温風の吹付は速度は8m/秒である。
また、自現機Aにおいて、乾燥部を、特開平1−123
236号公報に開示されるもののように、ローラを挾ん
で感材搬送路の上流側と下流側とに配置した2個の温風
吐出口から感材とローラとの接触部位近傍に向けて温風
を吹出すように構成したものにかえ、その他は同様の構
成のものを自現機Bとする。 このときの温風の吐出量
は10m”7分、吹付は速度は10m/秒である。
さらに、自現機Aにおいて、乾燥部を、第2図〜第7図
に示されるものにかえ、その他は同様の構成のものを自
現機Cとする。 用いた条件は以下のとおりである。
(1)感材と温風の吐出方向(第5図矢印A)とのなす
平均角度 85゜ (2)温風吐出口と感材との間の間隙寸法的211Il
11 (3)温風の吐出量    12e/分(4) /A風
の吹付は速度  12m/秒瓜1 前記の感光材料にX線露光を与え、上記の自現機および
上記の割合に混合した処理液を用いて、口切サイズ(1
0X12インチ)1枚当たり現像液、定着液とも25m
!、補充しながら1日に約200枚処理した。
水洗水は毎分流量10ρで、感光材料が処理されている
時間に同期して電磁弁が開いて供給され(約1[/口切
サイズ1枚)、−日の作業終了時には自動的に電磁弁が
開いてタンクの水を全部抜くようにした。
このようにして、現像液、定着液共にランニング平衡組
成になるまで十分にランニング処理し、ランニング平衡
組成になってから処理された感光材料の各種性能を評価
した。
性能評価 (1)残留チオ硫酸塩: l5O417−1977に記
載された硫化銀法により黄変濃度を測定して評価した。
(2)残色:処理後の感光材料の未露光部分の透過光学
濃度(緑色光)を測定した。
(3)定着液の臭気:ランニング平衡組成になった定着
液の臭気を官能検査によって10段階に評価した。 数
字が高いほど亜硫酸ガス臭が強くて、液に近づけて吸う
と不快感が残る。
(4)ローラマーク:濃度的1.0になるような均一露
光を与え、処理後の画像の搬送ローラによるムラを評価
した。 ○はムラがほとんどない、△はわずかにムラが
認められる、Xははっきりとしたムラが認められること
を示す。
(5)乾燥性 前記感材を連続的に処理して、乾燥されて出てくる処理
枚数を示す。
結果を表1に示す。
表1から、膨潤度が大きい感材では、現像液中にゲルタ
ールアルデヒドが存在し、かつ定着液のランニング平衡
液のpHが4.6以上の組み合せとし、本発明の乾燥方
法を適用することにより、残留チオ硫酸塩および残色が
減少し、定着液の臭気およびローラマークの点や乾燥の
点でも問題のない良好な写真処理が可能になることがわ
かる。 本発明の構成によるこの効果は、迅速処理にお
いて定着液補充量が小さいほど顕著に生ずることもあき
らかである。
〈発明の効果〉 本発明によれば、自現機を用いた処理において、定着液
の臭気をな(すことができ、保存性に優れ、残色が少な
く、かつ乾燥不良の発生がない画像が得られる。 この
ような効果は、特に迅速処理において発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明における自動現像機の一構成例を示す
概略断面図、第2図は乾燥部を示す斜視図、第3図は乾
燥部本体を示す断面図、第4図はスプレーバイブを示す
斜視図、第5図はam、吐出部近傍の断面図、第6図は
ダクトとスプレーバイブとの接続部分を示す断面図、第
7図はファンと屈曲部との距離iを説明する概略図、第
8図は、他の導風路の形状を示す斜視図、第9a図、第
9b図および第9c図は、それぞれ、ダクトの他の形状
を示す概略図である。 符号の説明 1・・・自動現像機 11・・・現像部 12・・・定着部 13・・キ水洗部 14・・・乾燥部 42・・・ローラ 48・・・スプレーバイブ 50・・・温風吐出部 50A・・・円弧状部 52・・・温風吐出口 60・・・ファン 64・・・案内ダクト 64A・・・屈曲部 66・・・ダクト 66A・・・第1の壁面 66B・・・第2の壁面 66D・・・屈曲部 70・・・エアインテーク S・・・感光材料 特許出願人 富士写真フィルム株式会社代  理  人
  弁理士   石  井  陽  −同     弁
理士   増  1) 達  哉FIG、1 F  I  G、2 FIG、3 IG5 FIG、6 FIG、7 F  I  G、8 F I G、9a     F I G、9bFIG、
9C 手続ネ甫正書(自発) 平成 3年 2月15日 特許庁長官   植 松   敏 殿 1、事件の表示 平成 2年特許願第303054号 2、発明の名称 ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 名  称  富士写真フィルム株式会社4、代理人 住  所  〒113 東京都文京区湯島3丁目23番1号 天神弥栄興産ビル3階 6、補正の内容 (1)明細書第35ページ第2行の下に改行して下記の
記載を加える。 「本発明においては、温風の吐出位置を感光材料とロー
ラとの接触部位の上流近傍の各々へ吹き付ける位置とす
るが、吐出口(吹出口)が、多数ある場合、その全てが
上記位置である必要はなく、その一部が上記位置であり
、他の部分が感光材料とローラとの接触部位の下流側近
傍にあってもよい、」 (2)明細書第85ページ第10行の下に改行して下記
の記載を加える。 「膨潤率が230%では現像硬膜は乾燥上およびローラ
マーク上必須である。その上に定着硬膜も必要であるが
、本発明の乾燥方法をとることによって定着のpHを低
くすることができる。この本発明の定着液は臭気を減少
させ、さらには1、濃縮液を一剤構成にできることがメ
リットである。 一方、膨潤率が180%では、現像硬膜がなくてもロー
ラマークは問題でなくなる。乾燥上も定着液のpHを上
げたアルミニウム含有硬膜定着液か、硬膜剤を含有しな
い定着液でも可である。むしろ現像硬膜も定着硬膜もし
ない処理の方が残留チオ硫酸塩、残色の点からは有利で
ある。硬膜処理するとむしろ定着や水洗が遅れて不可で
ある。 本発明の方法により定着液は一剤構成の処理剤キットが
可能であり、それは製造工程上、また実際の現像処理作
業時の調液上または調液の機器の機構上負荷が少なくな
り、より好都合である。さらにはpHが高いので臭気の
少ない定着液となり、作業上も好ましい。 実施例2 え庄生立崖l 二軸延伸された厚さ175μmの青色染色ポリエチレン
テレフタレートフィルム上にコロナ放電処理を行ない、
下記の塗布量になるようにワイヤーバーコーターにより
両面塗布し、175℃にて1分間乾燥した。 ・ブタジェン−スチレン 共重合体ラテックス  0.322 germ”(ブタ
ジェン/スチレン重量比 =31/69) ・2.4−ジクロロ−6−ヒド ロキシ−5−)−リアジン ナトリウム塩  8.4 mg/m” *ラテックス溶液中には、乳化分散剤としてn Cs 
H+xOOCCHz nCs H+5OOCCH−SOs Naをラテックス
固型分に対し0.4重量%含有させた。 次に下記の塗布量になるようにワイヤーバーコーターに
より両面塗布し、150’Cにて1分間乾燥した。 ・ゼラチン          80 mg/m”・染
料(下記構造式で示されるもの、)15.0 mg/m
” (構造式) /−\ C,H,、−\ヨ/”O(CH2CH20) l、 H
(n=8.5)      8 mg/ra”八   
        0.27 mg/m”(染料の調製) 水(434fflj)およびTritonX −200
■界面活性剤(TX−200■)(53g)(Rohm
 and Haas社から販売)の6.7%溶液とを、
1.5 j用ネジ蓋ビンに入れた。これに、染料20g
と酸化ジルコニウム(ZrO)のビーズ(800mj 
)  (2mm径)を添加し、このビンの蓋をしっかり
としめて、ミル内に置き、内容物を4日間粉砕した。 内容物を12.5%のゼラチン水溶液(160g)に添
加し、ロールミルに1o分間置いて泡を減少させた。得
られた混合物をろ過して、ZrOビーズを除去した。こ
のままであると粒径が3μm以上のものが入っており好
ましくないので、1μm 以上の粒子を5000rpm
、5 min  の条件で遠心分!I機にかけて除去し
た。 実施例1と同様にして乳剤層に添加した硬膜剤[1,2
−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン]の量
をハロゲン化銀1モル当たり4.8gに変更する以外は
同様の方法で、塗布膜の膨潤百分率150%の感光材料
を作製した。 処m迭 〈現像液濃縮液〉 水酸化カリウム        366g亜硫酸ナトリ
ウム       600g亜硫酸カリウム     
   750gジエチレントリアミン五酢酸   30
 g炭酸カリウム          75 g臭化カ
リウム          30 gホウ酸     
       45 gハイドロキノン       
 450gジエチレングリコール     375g4
−ヒドロキシメチル −4−メチル−1−フェニル −3−ピラゾリドン  82.5g 5−メチルベンゾ トリアゾール    0・3g く定着液濃縮液〉 チオ硫酸アンモニウム     3000 ml(70
wt/vo1%) エチレンジアミン四酢酸・ ニナトリウム・二本塩  0.45 g亜硫酸ナトリウ
ム       255g水酸化ナトリウム     
  123g酢酸             450g
これらの濃縮液をそれぞれポリエチレンの容器に充填し
処理剤キットとした。 これを使って実施例1と同様に、次のような割合で自現
機の現像タンクおよび定着タンクに満たした。 1j 現像液濃縮液    80n+j 水              120 ml(pH1
0,65) U基 定着液濃縮液    50m怠 水              150mg(pH5,
0) 水洗タンクには水洗水を満たし、同様にフィルターと活
性炭カラムを通し、オゾンを吹き込みながら循環させた
。 且」1東9」1成 実施例1と同じにした。ただし、処理時間をさらに15
%短縮し、トータルを38.5秒となるように改変した
。 また乾燥条件は実施例1の自現機Cのものである。 前記の感光材料にX線露光を与え、上記の自現機および
上記の割合に混合した処理液を用いて、口切サイズ(1
0X12インチ)1枚当り、現像液、定着液とも25m
jずつ補充しながら1日に約200枚処理した。 水洗水は毎分流量10βで、感光材料が処理されている
時間に同期して電磁弁が開いて供給され(約1β/四切
サイズ1枚)、−日の作業終了時には自動的に電磁弁が
開いてタンクの水を全部抜くようにした。 1肛lj 実施例1と同様に、残留チオ硫酸塩、残色、定着液の臭
気、ローラマーク、乾燥性について調べたところ、全く
問題はなかった。さらには、現像液、定着液ともに1剤
構成のキットとすることができ送液ポンプも少なくてす
み、自現機のコストや自現機の性能信頼性の上でも優れ
ていることが判った。」

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも、ハロゲン化銀写真感光材料を、現像
    液により現像処理する現像部、定着液により定着処理す
    る定着部、水洗処理する水洗部および/または安定化処
    理する安定化部、ならびに乾燥する乾燥部を有する自動
    現像機を用いて処理するハロゲン化銀写真感光材料の処
    理方法において、 前記乾燥部が、複数のローラを配列して形成されたハロ
    ゲン化銀写真感光材料の搬送路およびこの搬送路を移動
    するハロゲン化銀写真感光材料の表面に対して、温風を
    吐出して吹付ける温風吐出手段を有するものであつて、 前記ハロゲン化銀写真感光材料を、前記現像部でアルカ
    リ性現像液を用いて現像処理し、さらに前記定着部で定
    着液としてランニング平衡液のpHが4.6以上になる
    定着液を用いて定着処理し、 その後、前記ハロゲン化銀写真感光材料を前記乾燥部で
    乾燥するに際し、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の表面に対し前記温風の
    吐出方向が鋭角となるように前記温風吐出手段から前記
    温風を吐出させ、かつこの吐出された温風を、前記ハロ
    ゲン化銀写真感光材料の表面のローラとの接触部位の上
    流側近傍の各々へ吹付けることを特徴とするハロゲン化
    銀写真感光材料の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6701945B1 (en) * 2000-02-28 2004-03-09 Utica Enterprises, Inc. Sheet metal blank washer system
US6802324B2 (en) 2000-02-28 2004-10-12 Utica Enterprises, Inc. Sheet metal washer having washer cassette mountable on tank
US6886574B2 (en) 2000-02-28 2005-05-03 Utica Enterprises, Inc. Sheet metal washer including tank assembly and washer cassette mounted on the tank assembly

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