JPH04170409A - ゴム強化スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

ゴム強化スチレン系樹脂組成物

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JPH04170409A
JPH04170409A JP29784890A JP29784890A JPH04170409A JP H04170409 A JPH04170409 A JP H04170409A JP 29784890 A JP29784890 A JP 29784890A JP 29784890 A JP29784890 A JP 29784890A JP H04170409 A JPH04170409 A JP H04170409A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はゴム強化スチレン系樹脂組成物に係り、詳しく
は、ウレタン発泡断熱材を用いた断熱用箱体を製造する
用途に好適に使用される樹脂組酸物に関し、更に詳しく
は1.1−ジクロロ−2,2,2−トリフロロエタン(
以下rHCFC−123Jと称す。)及び/又は1.1
−ジー クロロ−1−フロロエタン(以下rHCFC−
141bJと称す。)を発泡剤とするウレタン発泡断熱
材に接する構造材料の製造原料として好適なゴム強化ス
チレン系樹脂組成物に関する。
[従来の技術] 冷蔵庫、製氷機などの保冷を目的とする断熱用箱体は、
一般に、例えば塗装或いはコーティングを施した鋼板を
外箱形状(門型又は逆開型など)に成形し、次に所定の
形状に成形した合成樹脂製内箱と組み合わせ、この内箱
と外箱との間にウレタン発泡ml熱材の原料であるつ′
I7’pン原液を注入した後発泡させ、ウレタン発泡断
熱材により外箱と内箱とを接合一体化する。即ち、ウレ
タン発泡断熱材を、断熱材としての役割を果たさせると
共に、構造体としての強度部材として利用している。な
お、使用目的により、外箱と内箱とは、同材質であって
も異材質であっても良い。
ところで、ウレタン発泡の際には、ウレタンの硬化反応
時の発熱によりウレタン発泡断熱材の中心部では60℃
以上の高温となる。このため、ウレタンの硬化反応後、
冷却時にウレタン発泡断熱材は収縮を起こし、収縮応力
が発生する。そして、この収縮応力により、ウレタン発
泡断熱材や内箱に歪が生じ、内箱材料の強度が不十分で
あると内箱に白化現象やクラックが発生することになる
。そのため、内箱材料としては、成形性が良好であり、
ウレタン発泡断熱材との接着性が良好で、かつ、低温収
縮に対する応力耐性に優れ、また、使用に際し、内部に
収納した品物の落下に対する耐衝撃性、更には、収納物
、例えば、食用油、調味料等の汚染に対する耐薬品性に
優れること等が要求され、従来、これらを満足する材料
としてABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジェン−ス
チレン3元共重合体)やスチロール樹脂又は塩化ビニル
樹脂などが用いられている。
一方、ウレタン発泡断熱材の発泡剤としては、フロン(
、CCl2JFニトリクロロフロロメタン)であるCF
C−11が断熱性、毒性、安全性、作業性、コストの点
から叢も一般的に用いられている。そして、このCFC
−11はウレタン原料中に液状で混合され、ウレタン発
泡時にウレタン樹脂の反応熱により気化し、微細なセル
を形成する。このセル中のCFC−11は経時的に発泡
体セルから外部に拡散する。このため、内箱はウレタン
原料注入時はもちろんのこと、発泡後もセル内からの拡
散によりCFC−11の影響を受ける。
従来、内箱材料としてスチロール樹脂を用いた場合には
、このCFC−11に対する耐性が低いために、発泡材
に直接接触しないように防御フィルムや防御コートを必
要としている。また、塩化ビニル樹脂は、CFC−11
からの影響は受けにくい反面、耐熱性が低く、断熱材の
硬化反応時の熱により変形を生じたり、衝撃強度が低く
割れ易いという欠点がある。これに対して、ABS樹脂
は、成形性、耐衝撃性、耐溶剤性、耐CFC−11性等
のバランスに優れた材料であり、現在では最も広く用い
られている。
ところで、最近になって、CFC−11をはじめフロン
の放出が成層圏のオフ25層を破壊する原因として、フ
ロン物質の生産及び消費に関して国際的に規制され始め
た。−〇FC−11は、この規制対象物質に含まれてい
るため、上記のようなウレタン発泡断熱材の発泡剤とし
ての使用が困難となり、代替発泡剤の使用が検討されて
いる。
CFC−11の代替発泡剤としては、CFC−11と物
理特性〔沸点、蒸発潜熱等〕が類似するものであって、
フロン規制対象外物質であるHCFC−123及びHC
FC−141bなどが提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、HCFC−123やHCFC−141bは、C
FC−11と比較して高分子材料に対する溶解性が高く
、従来の内箱用箱体材料であるスチロール樹脂やABS
樹脂に対する膨潤、溶解能が大きい。このため、これら
の発泡剤による代替は、箱体の強度低下や破壊、外観不
良につながる。例えば、ウレタン発泡断熱材の発泡剤と
してHCFC−123やHCFC−14l bを用いた
場合、従来、内箱材料として最も広く使用されているA
BSII脂では1発泡剤のアタックが大きく、内箱にク
ラック或いは白化を発生し、冷蔵庫箱体等の強度不足や
外観不良となるという問題がある。そのため、内箱材料
の肉厚を非常に厚くするか、或いはHCFC−123及
びHCFC−141b (以下rHcFcjと総称する
。)に優れた耐性を示すフィルムをラミネートするなど
の対策が講じられているが、内箱材料の肉厚を厚くして
も経時的にHCFCの影響を受け、長期では冷蔵庫箱体
等の品質が低下することになり、本質的な解決策とはな
らない。また、肉厚を厚くすると成形時間が長(なり、
生産性が低下したり材料重量が大きくなり、断熱用箱体
の重量が増加するという欠点もある。また、iil H
CF C性に優れた材料をラミネートすることは、必要
最小限の厚みでHCFCからのアタックを防止する効果
があるが、内箱の切り欠き部に対するHCFCからの影
響を防止するための保護構造が必要となり、製造が複雑
になること、異種材料から構成されるため材料の再生利
用が困難であること等の問題がある。
また、ガラス繊維(以下rGFJと称す。)及び炭素繊
維(以下rCFJと称す。)等の充填材を混入し、材料
の機械的特性を向上させることも−4を的に良く行なわ
れているが、GF及びCFはいずれも繊N1径が5〜2
OLimで長さが100μm〜数mmと形状が大きく、
成形品の表面平滑性、表面意匠性を著しく低下させると
いう欠点がある。また、繊維により材料の成形性が低下
するという欠点もあり、GFやCF等の充填材の使用は
好ましいことではない。
本発明は上記往来の問題点を解決し、従来の製造設備を
用いて製造することができ、HCFC−123やHCF
C−14l bを発泡剤としたウレタン発泡断熱材と接
触した場合であっても、強度低下や破壊、外観不良をひ
き起こすことのない構造材を提供することができるゴム
強化スチレン系樹脂組成物を提供することを目的とする
[課題を解決するための手段] 本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物は、エチレン−
αオレフィン系ゴム質共重合体(A)とガラス状共重合
体(B)とがグラフト結合してなるグラフト重合体(1
)と、更に必要に応じてガラス状共重合体(II)を含
むゴム強化スチレン系樹脂組成物であって、前記ガラス
状共重合体(B)及び(U)はシアン化ビニル単量体と
芳香族ビニル単量体及び/又は不飽和カルボン酸アルキ
ルエステル単量体とで構成され、そのシアン化ビニル単
量体成分含有量と芳香族ビニル単量体及び/又は不飽和
カルボン酸アルキルエステル星量体成分含有量との比率
が173〜1/1の範囲であり、ゴム強化スチレン系樹
脂組成物中の前記ゴム質共重合体(A)の含有量が30
〜45重量%であり、グラフト重合体(I)において、
ゴム質共重合体(A)にグラフト結合しているガラス状
共重合体(B)の割合が該ゴム質共重合体(A)100
重量部に対して30重量部以上であることを特徴とする
ゴム強化スチレン系樹脂組成物。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物において、エチ
レン−αオレフィン系ゴム質共重合体(A)としては、
エチレン−プロピレン又はエチレン−ブテン共重合体(
EPR) 、エチレン−プロピレン又はブテン−非共役
ジエン共重合体(E、PDM)などが挙げられ、これら
の共重合体におけるエチレンとプロピレン又はブテンと
のモル比は5:1〜l:3の範囲であることが好ましい
。なお、前記EPDMにおける非共役ジエンとしては、
エチリデンノルボルネン、1,4−へキサジエン、ジシ
クロペンタジェン、1.4−シクロへブタジェン、1.
5−シクロオクタジエン等が挙げられる。
本発明に係るゴム強化スチレン系樹脂組成物では、これ
らのゴム質共重合体(A)は樹脂中に粒子状に分散して
おり、その粒子径については特に制限は無いが、混合樹
脂の衝撃強度を発現するために0.2〜1μmの範囲が
好ましい。
このようなゴム質共重合体(A)は、該ゴム質共重合体
(A)を構成する単量体に、必要により重合開始剤、分
子量調節剤、架橋剤、懸濁剤、乳化剤等を加えて公知の
乳化重合、懸濁重合或いは溶液重合等のいずれかの方法
で製造することができる。
ガラス状共重合体CB)及び(II)は、シアン化ビニ
ル単量体と、芳香族ビニル単量体及び/又は不飽和カル
ボン酸アルキルエステル単量体とで構成される。このう
ち、芳香族ビニル単量体としては、スチレン、P−メチ
ルスチレン、a−メチルスチレン、クロルスチレン等の
1種又は2種以上が、シアン化ビニル単量体としては、
アクリロニトリル、メタクリレートリル等の1種又は2
種以上が、また、不飽和カルボン酸アルキルエステル単
量体としては、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヒドロキシ
エチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート
、クリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート
等の1種又は2種以上を用いることができる。
このようなガラス状共重合体(B)を前記ゴム質共重合
体(A)にグラフト結合させる方法としては、ゴム質共
重合体(A)の存在下でガラス状共重合体(B)を構成
する単量体と、必要により乳化剤、重合開始剤、分子量
調節剤、懸濁剤等とを加えて、公知の乳化重合、懸濁重
合或いは溶液重合等の方法によってグラフト重合する方
法が挙げられる。
本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物において、ゴム
質共重合体(A)の含有量は30〜45重量%である。
ゴム質重合体(A)の含有量が30重量%未満では、断
熱用箱体に用いた場合の促進劣化テストによって膨れ等
の外し不良を生じ、45重量%を超えると、混合樹脂の
溶融粘度が高くなって押8成形性が低下するとともに混
合樹脂の剛性と機械的強度が低下して、断熱用箱体に用
いた場合に必要となる強度と箱体表面の耐傷性を保持で
きず、更に断熱用箱体の組立てが困難になるなどの問題
を生じる。
また、グラフト重合体(1)において、ゴム質共重合体
(A)にグラフト結合しているガラス状共重合体(B)
の割合は、ゴム質共重合体(A)100重量部に対して
30重量部以上である。この割合が30重量部未満では
、シートが層状に剥離したり、衝撃強度が劣るなどの欠
点を生じる;ま゛た、本発明のゴム強化スチレン系樹脂
組成物において、ガラス状共重合体(B)及び(DI)
を構成する単量体成分量比については、本発明の目的で
あるHCFC−123又はHCFC−141bなどのフ
ロンに対する耐溶剤性を改善するために、シアン化ビニ
ル単量体含有量と、芳香族ビニル単量体及び/又は不飽
和カルボン酸アルキルエステル単量体成分量との重量比
が1/3〜1/1の範囲であることが必要である。この
比が173未満では前記フロンに対する耐溶剤性が充分
ではないために断熱用箱体に用いた場合に割れ、白イ[
等の外観不良が生じ、1/1を超えると、本発明の混合
樹脂を断熱用箱体に成形加工する工程において樹脂が劣
化し、溶融粘度が増加したり著しく変色するために好ま
しくない。
このような本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物の製
造方法には特に制限はなく、−触には、ゴム質共重合体
(A)の存在下でガラス状共重合体(B)を構成する単
量体を加えて重合して得られるグラフト重合体(1)に
、更に必要に応じてゴム質共重合体の非存在下で別に重
合したガラス状共重合体(III)を添加混合する。こ
の場合、これらの構成成分に滑剤、可塑剤、安定剤など
を加えた後に公知の一軸或いは二軸押出機、又はバンバ
リーミキサ−などを用いて容易に混合することができる
[作用] 本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物を構成するエチ
レン−〇オレフィン系ゴム質共重合体(A)は樹脂組成
物に可撓性を付与すると共にHCFC−123及びHC
FC−14l bに溶解しないために、本発明の目的で
あるHCFC−123及びHCFC−14l bを用い
て発泡されたウレタン断熱剤と接触する用途に必要な耐
溶剤性を付与する。
本発明の別の構成物質であるガラス状共重合体(B)、
(IT)は、本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物に
機械的強度、表面光沢などを付与するが、その耐溶剤性
は本発明の範囲において異なる。即ち、ガラス状共重合
体(B)に含まれるシアン化ビニル単量体成分量が33
重量%以下の場合にはガラス状共重合体(B)はHCF
C−123に溶解(無制限膨潤)し、HCFC−141
bに対して膨潤するが、その量が33重量%を超えるに
従って前記フロンへの溶解性が低下し、シアン化ビニル
単量体成分量が40重量%の場合にはガラス状共重合体
(B)とほぼ同じ重量のHCFC−123を吸収し、H
CFC−141bに対する膨潤量は無視できる程度であ
る。従って、ガラス状共重合体を構成するシアン化ビニ
ル単量体成分量を50重量%を超えて上げることによっ
て、本発明の目的である特定のフロンに対する耐溶剤性
は改善されるが、この場合には前記したように、シアン
化ビニル単量体成分量が多すぎることが原因となって混
合樹脂の熱安定性が著しく低下する。このように、ガラ
ス状共重合体(B)の耐溶剤性は本発明の範囲において
必ずしも充分ではないが、本発明者らは鋭意検討の結果
、このようなガラス状共重合体の少な(とも一部をゴム
質共重合体(A)に結合させて、本発明の範囲に調整し
た混合樹脂を用いてシートを成形し、これとHCFC−
123及びHCFC−141bの内の少なくとも1種を
発泡剤とするウレタン発泡断熱材と接する状態で高温と
低温条件に繰り返し保持する試験(ヒートサイクル試験
ト)を行ったところ、このウレタン発泡断熱材と接する
上記シートにクラック等の劣化が生じないことを見出し
、本発明に到達したものである。
また、本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物は優れた
加工性と、着色性、衝撃強度、耐寒性などの特徴を有し
、本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物を箱体に用い
ることによりHCFC−123及びHCFC−14l 
bの内の少なくとも1種を発泡剤としたウレタン発泡断
熱材と接する用途に対して樹脂が劣化せず、成形加工性
、外し意匠性に優れた断熱用箱体を提供することができ
るものである。
[実施例] 以下、本発明を製造例、実施例及び比較例に基いてより
具体的に説明する。
なお、実施例及び比較例における評価方法は下記の通り
である。
■ 押出成形性 押し出し成形工程における混合樹脂の溶融粘度と熱安定
性を考慮して、実用の可能性を判定した。
■ 押出シートの外観 押出シートの色調と表面光沢を評価して、断熱用箱体と
しての外観意匠性から判定した。
■ 押出シートの強度 押出シートの引張強度、曲げ弾性率、表面剛性を評価し
て、断熱用箱体に組み込んだ場合の断熱用箱体の強度及
び樹脂製内箱表面の傷つき易さを考慮して判定した。
■ ヒートサイクル性 まず、押出シートを真空成形して厚み約1mmの成形品
を得た。
この真空成形シートを適当な大きさに切断した後、外枠
が金属で作られた間口200mmX100 m m 、
深さ20mmの弁当箱状容器の上面に固定した後、この
1面が樹脂製シート、他の5面が金属で形成されている
中空容器の中空部に発泡ポリウレタン原料を注入発泡さ
せた。発泡操作後60℃で30分キユアリングを行った
後、−1O℃で12時間放置した後+50℃に12時間
放置する操作を7回繰り返すヒートサイクル試験を行な
って試験終了後の樹脂製シートの表面状態を観察した。
なお、発泡ポリウレタン原料は東洋ゴム(株)製r#1
903−25J発泡ポリウレタン原料を用いたが、この
原料のうち、フロンについてのみHCFC−123或い
はHCFC−141bを用いた。
製造例1 グラフト 八 の°゛1 エチレン−αオレフィン系ゴム乳化ラテックス、アクリ
ロニトリル、スチレンを公知の乳化重合により重合する
際にゴムラテックス添加量、分子量調節剤及び開始剤の
種類と量を変えて、ゴム含有量とグラフト率の異なる表
1のグラフト重合体(I′−1)〜(I−4)を得た。
なお、グラフト率はグラフト重合体を重合する際に仕込
んだゴム量とアクリロニトリル及びスチレン単量体の重
合率からグラフト重合体のゴム含量を重量%(a)で求
め、グラフト重合体1gを50mI2のテトラヒドロフ
ランに室温で溶解した後に超遠心装置を用いて不溶分を
求め、その重量%(h)を用いて次式により計算した。
グラフト率(重量%)= ((b)−(a)) X 100/ (a)すなわち、
グラフト率はゴム質重合体100重量部にグラフト結合
しているアクリロニトリル−スチレン共重合体の重量部
と同義である。
また、グラフト重合体中のアクリロニトリルとスチレン
単量体成分の量比は赤外分光分析、元素分析等の公知の
分析方法により求めた。
表  1 製造例2 11豆盗工11 アクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレート等
の単量体の組合せと量比な変えて公知の懸濁重合により
表2の共重合体(U−1)〜(II−5)を得た。
表  2 実施例1 グラフト重合体(I−1)、(1−2)、及びガラス状
共重合体(II−2)、(II−3)、(II−s)を
用い、表3の量比で配合し、これに滑剤、可塑剤、安定
剤等を加えた後、公知の押出機又はバンバリーミキサ−
にて混線して混合樹脂ペレットを得た。この混合樹脂ペ
レットを公知のコートハンガーダイを有する押出機にて
押し出し成形し、厚み約2mmのシートを成形した。
評価結果を表3に示す。
比較例1 比較のために、本発明の範囲を超えて調製されたグラフ
ト重合体(I−3)、(1−4)及びガラス状共重合体
(I[−1)、(II−4)を用いて実施例1と同様に
して評価を行ない結果を表4に示した。
表4より、本発明の範囲外のものでは、いずれの場合も
、欠陥を生じ、実用不可能であることが明らかである。
/” \′ /′− 、、、/ 7、/′ / //′ /′ 以上の結果から明らかなように、本発明のゴム強化スチ
レン系樹脂組成物は、押圧加工性、押圧シートの外観、
強度等に優れ、また、本発明のゴム強化スチレン系樹脂
組成物を用いて成形されたシートはHCFC−123及
び/又はHCFC−141bを発泡剤とするウレタン発
泡断熱材と接する状態における促進劣化テストによって
もウレタンと接触することによって樹脂が劣化しない。
このため、本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物によ
って、強度や外観意匠性に優れる断熱用箱体製造用の混
合樹脂が提供されることが明らかである。
[発明の効果] 以上説明した通り、本発明のゴム強化スチレン系樹脂組
成物によれば、HCFC−123及び/又はHCFC−
14l bを発泡剤としたウレタン発泡断熱材と接する
箱体として、強度や外観意匠性に優れた断熱用箱体な製
造することができる。
しかも、本発明のゴム強化スチレン系樹脂組成物による
樹脂製箱体は、いずれも従来の製造設備を用いて製造で
きるため工業的に極めて有利である。
代理人  弁理士  重 野  剛

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エチレン−αオレフィン系ゴム質共重合体(A)
    とガラス状共重合体(B)とがグラフト結合してなるグ
    ラフト重合体( I )を含むゴム強化スチレン系樹脂組
    成物であって、 前記ガラス状共重合体(B)はシアン化ビニル単量体と
    芳香族ビニル単量体及び/又は不飽和カルボン酸アルキ
    ルエステル単量体とで構成され、そのシアン化ビニル単
    量体成分含有量と芳香族ビニル単量体及び/又は不飽和
    カルボン酸アルキルエステル単量体成分含有量との比率
    が1/3〜1/1の範囲であり、 ゴム強化スチレン系樹脂組成物中の前記ゴム質共重合体
    (A)の含有量が30〜45重量%であり、 グラフト重合体( I )において、ゴム質共重合体(A
    )にグラフト結合しているガラス状共重合体(B)の割
    合が該ゴム質共重合体(A)100重量部に対して30
    重量部以上であることを特徴とするゴム強化スチレン系
    樹脂組成物。
  2. (2)グラフト重合体( I )と、シアン化ビニル単量
    体と芳香族ビニル単量体及び/又は不飽和カルボン酸ア
    ルキルエステル単量体とで構成され、そのシアン化ビニ
    ル単量体成分含有量と芳香族ビニル単量体及び/又は不
    飽和カルボン酸アルキルエステル単量体成分含有量との
    比率が1/3〜1/1の範囲であるガラス状共重合体(
    II)とを含むゴム強化スチレン系樹脂組成物であって、
    該ガラス状共重合体(II)のゴム強化スチレン系樹脂組
    成物中の含有量が80重量%以下であることを特徴とす
    る請求項(1)に記載の混合樹脂組成物。
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