JPH04168781A - 超電導素子および作製方法 - Google Patents
超電導素子および作製方法Info
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- JPH04168781A JPH04168781A JP2295658A JP29565890A JPH04168781A JP H04168781 A JPH04168781 A JP H04168781A JP 2295658 A JP2295658 A JP 2295658A JP 29565890 A JP29565890 A JP 29565890A JP H04168781 A JPH04168781 A JP H04168781A
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- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、超電導素子およびその作製方法に関する。よ
り詳細には、新規な構成の超電導素子およびその作製方
法に関する。
り詳細には、新規な構成の超電導素子およびその作製方
法に関する。
従来の技術
超電導を使用した代表的な素子に、ジョセフソン素子が
ある。ジョセフソン素子は、一対の超電導体をトンネル
障壁を介して結合した構成であり、高速スイッチング動
作が可能である。しかしながら、ジョセフソン素子は2
端子の素子であり、論理回路を実現するためには複雑な
回路構成になってしまう。
ある。ジョセフソン素子は、一対の超電導体をトンネル
障壁を介して結合した構成であり、高速スイッチング動
作が可能である。しかしながら、ジョセフソン素子は2
端子の素子であり、論理回路を実現するためには複雑な
回路構成になってしまう。
一方、超電導を利用した3端子素子としては、超電導ベ
ーストランジスタ、超電導FET等がある。第3図に、
超電導ベーストランジスタの概念図を示す。第3図の超
電導ベーストランジスタは、超電導体または常電導体で
構成されたエミッタ21、絶縁体で構成されたトンネル
障壁22、超電導体で構成されたベース23、半導体ア
イソレータ24および常電導体で構成されたコレクタ2
5を積層した構成になっている。この超電導ベーストラ
ンジスタは、トンネル障壁22を通過した高速電子を利
用した低電力消費、高速動作の素子である。
ーストランジスタ、超電導FET等がある。第3図に、
超電導ベーストランジスタの概念図を示す。第3図の超
電導ベーストランジスタは、超電導体または常電導体で
構成されたエミッタ21、絶縁体で構成されたトンネル
障壁22、超電導体で構成されたベース23、半導体ア
イソレータ24および常電導体で構成されたコレクタ2
5を積層した構成になっている。この超電導ベーストラ
ンジスタは、トンネル障壁22を通過した高速電子を利
用した低電力消費、高速動作の素子である。
第4図に、超電導FETの概念図を示す。第4図の超電
導FETは、超電導体で構成されている超電導ソース電
極41および超電導ドレイン電極42が、半導体層43
上に互いに近接して配置されている。超電導ソース電極
41および超電導ドレイン電極42の間の部分の半導体
層43は、下側が大きく削られ厚さが薄くなっている。
導FETは、超電導体で構成されている超電導ソース電
極41および超電導ドレイン電極42が、半導体層43
上に互いに近接して配置されている。超電導ソース電極
41および超電導ドレイン電極42の間の部分の半導体
層43は、下側が大きく削られ厚さが薄くなっている。
また、半導体層43の下側表面にはゲート絶縁膜46が
形成され、ゲート絶縁膜46上にゲート電極44が設け
られている。
形成され、ゲート絶縁膜46上にゲート電極44が設け
られている。
超電導FETは、超電導近接効果で超電導ソース電極4
1および超電導ドレイン電極42間の半導体層43を流
れる超電導電流を、ゲート電圧で制御する低電力消費、
高速動作の素子である。
1および超電導ドレイン電極42間の半導体層43を流
れる超電導電流を、ゲート電圧で制御する低電力消費、
高速動作の素子である。
さらに、ソース電極、ドレイン電極間に超電導体でチャ
ネルを形成し、この超電導チャネルを流れる電流をゲー
ト電極に印加する電圧で制御する3端子の超電導素子も
発表されている。
ネルを形成し、この超電導チャネルを流れる電流をゲー
ト電極に印加する電圧で制御する3端子の超電導素子も
発表されている。
発明が解決しようとする課題
上記の超電導ベーストランジスタおよび超電導FETは
、いずれも半導体層と超電導体層とが積層された部分を
有する。ところが、近年研究が進んでいる酸化物超電導
体を使用して、半導体層と超電導体層との積層構造を作
製することは困難である。また、この構造が作製できて
も半導体層と超電導体層の間の界面の制御が難しく、素
子として満足な動作をしなかった。
、いずれも半導体層と超電導体層とが積層された部分を
有する。ところが、近年研究が進んでいる酸化物超電導
体を使用して、半導体層と超電導体層との積層構造を作
製することは困難である。また、この構造が作製できて
も半導体層と超電導体層の間の界面の制御が難しく、素
子として満足な動作をしなかった。
また、超電導FETは、超電導近接効果を利用するため
、超電導ソース電極41および超電導ドレイン電極42
を、それぞれを構成する超電導体のコヒーレンス長の数
倍程度以内に近接させて作製しなければならない。特に
酸化物超電導体は、コヒーレンス長が短いので、酸化物
超電導体を使用した場合には、超電導ソース電極41お
よび超電導ドレイン電極42間の距離は、数10nm以
下にしなければならない。このような微細加工は非常に
一難であり、従来は酸化物超電導体を使用した超電導F
ETを再現性よく作製できなかった。
、超電導ソース電極41および超電導ドレイン電極42
を、それぞれを構成する超電導体のコヒーレンス長の数
倍程度以内に近接させて作製しなければならない。特に
酸化物超電導体は、コヒーレンス長が短いので、酸化物
超電導体を使用した場合には、超電導ソース電極41お
よび超電導ドレイン電極42間の距離は、数10nm以
下にしなければならない。このような微細加工は非常に
一難であり、従来は酸化物超電導体を使用した超電導F
ETを再現性よく作製できなかった。
さらに、従来の超電導チャネルを有する超電導素子は、
変調動作は確認されたが、キャリア密度が高いため、完
全なオン/オフ動作ができなかった。酸化物超電導体は
、キャリア密度が低いので、超電導チャネルに使用する
ことにより、完全なオン/オフ動作を行う上記の素子の
実現の可能性が期待されている。しかしながら、超電導
チャネルは5nm程度の厚さにしなければならず、その
ような構成の実現することは困難であった。
変調動作は確認されたが、キャリア密度が高いため、完
全なオン/オフ動作ができなかった。酸化物超電導体は
、キャリア密度が低いので、超電導チャネルに使用する
ことにより、完全なオン/オフ動作を行う上記の素子の
実現の可能性が期待されている。しかしながら、超電導
チャネルは5nm程度の厚さにしなければならず、その
ような構成の実現することは困難であった。
そこで本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し
た、新規な構成の超電導素子およびその作製方法を提供
することにある。
た、新規な構成の超電導素子およびその作製方法を提供
することにある。
課題を解決するための手段
本発明に従うと、基板上に成膜された酸化物超電導薄膜
に形成された超電導チャネルと、該超電導チャネルの両
端近傍に配置されて該超電導チャネルに電流を流すソー
ス電極およびドレイン電極と、前記超電導チャネル上に
ゲート絶縁層を介して配置されて該超電導チャネルに流
れる電流を制御するゲート電極を具備する超電導素子に
おいて、前記酸化物超電導薄膜中に前記基板および/ま
たは前記ゲート絶縁層に含まれている元素が拡散して超
電導性を失った非超電導領域が形成され、前記超電導チ
ャネルが前記非超電導領域により画成されていることを
特徴とする超電導素子が提供される。
に形成された超電導チャネルと、該超電導チャネルの両
端近傍に配置されて該超電導チャネルに電流を流すソー
ス電極およびドレイン電極と、前記超電導チャネル上に
ゲート絶縁層を介して配置されて該超電導チャネルに流
れる電流を制御するゲート電極を具備する超電導素子に
おいて、前記酸化物超電導薄膜中に前記基板および/ま
たは前記ゲート絶縁層に含まれている元素が拡散して超
電導性を失った非超電導領域が形成され、前記超電導チ
ャネルが前記非超電導領域により画成されていることを
特徴とする超電導素子が提供される。
また、本発明では、上記本発明の超電導素子を作製する
方法として、基板上に酸化物超電導薄膜を成膜し、該酸
化物超電導薄膜上に絶縁体膜および常電導体膜を積層し
、それぞれゲート絶縁層およびゲート電極に加工した後
、該ゲート電極に通電して前記酸化物超電導薄膜を局所
的に加熱し、前記基板および/または前記ゲート絶縁層
に含まれる元素を前記酸化物超電導薄膜の前記加熱部分
に拡散させて、非超電導領域を形成し、該非超電導領域
により超電導チャネルを画成する工程を含むことを特徴
とする超電導素子の作製方法が提供される。
方法として、基板上に酸化物超電導薄膜を成膜し、該酸
化物超電導薄膜上に絶縁体膜および常電導体膜を積層し
、それぞれゲート絶縁層およびゲート電極に加工した後
、該ゲート電極に通電して前記酸化物超電導薄膜を局所
的に加熱し、前記基板および/または前記ゲート絶縁層
に含まれる元素を前記酸化物超電導薄膜の前記加熱部分
に拡散させて、非超電導領域を形成し、該非超電導領域
により超電導チャネルを画成する工程を含むことを特徴
とする超電導素子の作製方法が提供される。
作用
本発明の超電導素子は、酸化物超電導体による超電導チ
ャネルと、超電導チャネルに電流を流すソース電極およ
びドレイン電極と、超電導チャネルを流れる電流を制御
するゲート電極とを具備する。ゲート電極は超電導チャ
ネル上にゲート絶縁層を介して配置されている。超電導
チャネルは、基板および/またはゲート絶縁層カベ拡散
した元素で酸化物超電導薄膜中に形成された非超電導領
域により画成されている。
ャネルと、超電導チャネルに電流を流すソース電極およ
びドレイン電極と、超電導チャネルを流れる電流を制御
するゲート電極とを具備する。ゲート電極は超電導チャ
ネル上にゲート絶縁層を介して配置されている。超電導
チャネルは、基板および/またはゲート絶縁層カベ拡散
した元素で酸化物超電導薄膜中に形成された非超電導領
域により画成されている。
即ち、超電導チャネルは、ゲート電極に印加された電圧
で開閉させるために、ゲート電極により発生される電界
の方向に、厚さが5nm程度でなければならない。本発
明の超電導素子では、基板から拡散した元素により酸化
物超電導薄膜中に形成された非超電導領域の上側部分お
よび/またはゲート絶縁層から拡散した元素により酸化
物超電導薄膜中に形成された非超電導領域の下側部分に
位置する薄い超電導部分を超電導チャネルとする。
で開閉させるために、ゲート電極により発生される電界
の方向に、厚さが5nm程度でなければならない。本発
明の超電導素子では、基板から拡散した元素により酸化
物超電導薄膜中に形成された非超電導領域の上側部分お
よび/またはゲート絶縁層から拡散した元素により酸化
物超電導薄膜中に形成された非超電導領域の下側部分に
位置する薄い超電導部分を超電導チャネルとする。
本発明の方法では、ゲート電極に通電して発熱させ、ゲ
ート絶縁層、酸化物超電導体および基板を局所的に加熱
して、上記の拡散−非超電導領域形成を実現する。即ち
、本発明の方法では、最初基板上に超電導チャネルが形
成される酸化物超電導薄膜を成膜し、この酸化物超電導
薄膜上にゲート絶縁層およびゲート電極を形成する。こ
のゲート電極に通電して発熱させて、上述のように非超
電導領域を形成し、超電導チャネルを画成する。
ート絶縁層、酸化物超電導体および基板を局所的に加熱
して、上記の拡散−非超電導領域形成を実現する。即ち
、本発明の方法では、最初基板上に超電導チャネルが形
成される酸化物超電導薄膜を成膜し、この酸化物超電導
薄膜上にゲート絶縁層およびゲート電極を形成する。こ
のゲート電極に通電して発熱させて、上述のように非超
電導領域を形成し、超電導チャネルを画成する。
本発明の方法では、基板の表面に酸化物超電導体中に容
易に拡散するY、Ba等を添加しておくことも好ましい
。また、超電導素子の形状、特性等の要求により、ゲー
ト絶縁層からの拡散による非超電導領域の形成が好まし
くない場合には、ゲート絶@層に例えば5rTiO+
、BaTiO3等酸化物超電導体中に拡散し難い絶縁体
を使用する。
易に拡散するY、Ba等を添加しておくことも好ましい
。また、超電導素子の形状、特性等の要求により、ゲー
ト絶縁層からの拡散による非超電導領域の形成が好まし
くない場合には、ゲート絶@層に例えば5rTiO+
、BaTiO3等酸化物超電導体中に拡散し難い絶縁体
を使用する。
本発明の超電導素子において、基板には、MgO1Sr
TiO,、等の酸化物単結晶基板が使用可能である。
TiO,、等の酸化物単結晶基板が使用可能である。
これらの基板上には、配向性の高い結晶からなる酸化物
超電導薄膜を成長させることが可能であるので好ましい
。また、表面に絶縁層を有する半導体基板を使用するこ
ともできる。
超電導薄膜を成長させることが可能であるので好ましい
。また、表面に絶縁層を有する半導体基板を使用するこ
ともできる。
また、本発明の超電導素子には、Y−Ba−Cu−○系
酸化物超電導体、B1−8r−Ca−Cu−0系酸化物
超電導体、TI −Ba−Ca−Cu−0系酸化物超電
導体等任意の酸化物超電導体を使用することができる。
酸化物超電導体、B1−8r−Ca−Cu−0系酸化物
超電導体、TI −Ba−Ca−Cu−0系酸化物超電
導体等任意の酸化物超電導体を使用することができる。
以下、本発明を実施例により、さらに詳しく説明するが
、以下の開示は本発明の単なる実施例に過ぎず、′本発
明の技術的範囲をなんら制限するものではない。
、以下の開示は本発明の単なる実施例に過ぎず、′本発
明の技術的範囲をなんら制限するものではない。
実施例
第1図に、本発明の超電導素子の断面図を示す。
第1図の超電導素子は、基板5上に成膜され、上面の両
端にそれぞれソース電極2およびドレイン電極3配置さ
れ、上面のほぼ中央部にゲート絶縁層6を介してゲート
電極4が配置された酸化物超電導薄膜1を具備する。酸
化物超電導薄膜1のゲート絶縁層6の下側部分には、ゲ
ート絶縁体層6中の元素が拡散して超電導性を失った非
超電導領域52および基板5中の元素が拡散して超電導
性を失った非超電導領域51が形成されている。酸化物
超電導薄膜1の非超電導領域51および52の間の部分
には、上記の非超電導領域51および52により、厚さ
約5nmの極薄の超電導チャネル10が画成されている
。
端にそれぞれソース電極2およびドレイン電極3配置さ
れ、上面のほぼ中央部にゲート絶縁層6を介してゲート
電極4が配置された酸化物超電導薄膜1を具備する。酸
化物超電導薄膜1のゲート絶縁層6の下側部分には、ゲ
ート絶縁体層6中の元素が拡散して超電導性を失った非
超電導領域52および基板5中の元素が拡散して超電導
性を失った非超電導領域51が形成されている。酸化物
超電導薄膜1の非超電導領域51および52の間の部分
には、上記の非超電導領域51および52により、厚さ
約5nmの極薄の超電導チャネル10が画成されている
。
第2図を参照して、本発明の超電導素子を本発明の方法
で作製する手順を説明する。まず、第2図(a)に示す
ような基板5上に第2図(b)に示すよう酸化物超電導
薄膜1を、オファクシススバッタリング法、反応性蒸着
法、MBE法、CVD法等の方法で形成する。酸化物超
電導薄膜1の厚さは約20nmが好ましく、酸化物超電
導体としては、Y−Ba−Cu−0系酸化物超電導体、
Bi −3r −Ca−Cu −O系酸化物超電導体、
TI −Ba−Ca−LCu−○系酸化物超電導体が好
ましく、C軸配向の薄膜とすることが好ましい。これは
、C軸配向の酸化物超電導薄膜は、基板と平行な方向の
臨界電流密度が大きいからである。オファクシススバッ
タリング法で酸化物超電導薄膜1を形成する場合め成膜
条件を以下に示す。
で作製する手順を説明する。まず、第2図(a)に示す
ような基板5上に第2図(b)に示すよう酸化物超電導
薄膜1を、オファクシススバッタリング法、反応性蒸着
法、MBE法、CVD法等の方法で形成する。酸化物超
電導薄膜1の厚さは約20nmが好ましく、酸化物超電
導体としては、Y−Ba−Cu−0系酸化物超電導体、
Bi −3r −Ca−Cu −O系酸化物超電導体、
TI −Ba−Ca−LCu−○系酸化物超電導体が好
ましく、C軸配向の薄膜とすることが好ましい。これは
、C軸配向の酸化物超電導薄膜は、基板と平行な方向の
臨界電流密度が大きいからである。オファクシススバッ
タリング法で酸化物超電導薄膜1を形成する場合め成膜
条件を以下に示す。
スパッタリングガス Ar :9Q%02:10
% 圧 力 10 Pa基板温
度 700℃ 基板5としては、Mg0(100)基板、5rTi○3
(100)基板等の絶縁体基板、または表面に、例えば
MgA ] 20.およびBaT i 03を積層した
絶縁膜を有する81等の半導体基板が好ましい。
% 圧 力 10 Pa基板温
度 700℃ 基板5としては、Mg0(100)基板、5rTi○3
(100)基板等の絶縁体基板、または表面に、例えば
MgA ] 20.およびBaT i 03を積層した
絶縁膜を有する81等の半導体基板が好ましい。
次に、第1図(C)に示すよう酸化物超電導薄膜1上に
絶縁膜16を約IQnm以上の厚さに形成する。絶縁膜
16にはMgOlSiN等酸化物超電導薄膜との界面で
大きな準位を作らない絶縁体を用いることが好ましく、
その厚さはlQnm以上とする。絶縁膜16上に金属膜
17を第2図(d)に示すよう形成する。金属膜17に
はT1またはMO等の高融点金属を用いることが好まし
い。この積層された膜を第2図(e)に示すよう反応性
イオンエツチング、后イオンエツチング等で異方性エツ
チングし、ゲート電極4およびゲート絶縁層6を形成す
る。この際、必要に応じ、サイドエッチを促進して、ゲ
ート絶縁層6の長さを短くする。
絶縁膜16を約IQnm以上の厚さに形成する。絶縁膜
16にはMgOlSiN等酸化物超電導薄膜との界面で
大きな準位を作らない絶縁体を用いることが好ましく、
その厚さはlQnm以上とする。絶縁膜16上に金属膜
17を第2図(d)に示すよう形成する。金属膜17に
はT1またはMO等の高融点金属を用いることが好まし
い。この積層された膜を第2図(e)に示すよう反応性
イオンエツチング、后イオンエツチング等で異方性エツ
チングし、ゲート電極4およびゲート絶縁層6を形成す
る。この際、必要に応じ、サイドエッチを促進して、ゲ
ート絶縁層6の長さを短くする。
このように、ゲート電極4およびゲート絶縁層6を形成
したら、ゲート電極4に通電して発熱させ、ゲート絶縁
層6、酸化物超電導薄膜1および基板5を局所的に加熱
する。このときの加熱温度は、ゲート絶縁層6、酸化物
超電導薄膜1および十11一 基板5の最も温度の高いところで600℃以上700℃
以下とする。必要に応じ、基板5を加熱してもよい。
したら、ゲート電極4に通電して発熱させ、ゲート絶縁
層6、酸化物超電導薄膜1および基板5を局所的に加熱
する。このときの加熱温度は、ゲート絶縁層6、酸化物
超電導薄膜1および十11一 基板5の最も温度の高いところで600℃以上700℃
以下とする。必要に応じ、基板5を加熱してもよい。
この加熱処理により、第2図(f)に示すよう、基板5
およびゲート絶縁層6に含まれる元素が基板5中に拡散
し、それぞれ非超電導領域51および52が形成される
。非超電導領域51および52により、酸化物超電導薄
膜1内に超電導チャネル10が画成される。従って、本
発明の方法で本発明の超電導素子を作製する場合、ゲー
ト電極4の下方に自動的に超電導チャネル10が画成さ
れる。
およびゲート絶縁層6に含まれる元素が基板5中に拡散
し、それぞれ非超電導領域51および52が形成される
。非超電導領域51および52により、酸化物超電導薄
膜1内に超電導チャネル10が画成される。従って、本
発明の方法で本発明の超電導素子を作製する場合、ゲー
ト電極4の下方に自動的に超電導チャネル10が画成さ
れる。
基板5からの拡散を促進するため、基板5の表面にYS
Ba等酸化物超電導体中に容易に拡散する元素を添加し
てもよい。また、非超電導領域52が形成されることが
好ましくない場合には、ゲート絶縁層6に5rTi○3
、BaTi○3等酸化物超等連化物超電導体中い材料
を使用する。
Ba等酸化物超電導体中に容易に拡散する元素を添加し
てもよい。また、非超電導領域52が形成されることが
好ましくない場合には、ゲート絶縁層6に5rTi○3
、BaTi○3等酸化物超等連化物超電導体中い材料
を使用する。
最後に、第2図((イ)に示すようゲート電極4の両側
にソース電極2およびドレイン電極3をAuまたはT1
、W等の高融点金属、これらのシリサイドで形成して、
本発明の超電導素子が完成する。
にソース電極2およびドレイン電極3をAuまたはT1
、W等の高融点金属、これらのシリサイドで形成して、
本発明の超電導素子が完成する。
本発明の超電導素子を本発明の方法で作製すると、超電
導FETを作製する場合に要求される微細加工技術の制
限が緩和される。また、基板、ゲート絶縁層と酸化物超
電導薄膜との相互作用により超電導性が悪化した部分を
避けて超電導チャネルを画成することができる。さらに
、加熱時間の制御により容易に超電導チャネルの厚さを
制御することが可能である。従って、作製が容易であり
、素子の性能も安定しており、再現性もよい。
導FETを作製する場合に要求される微細加工技術の制
限が緩和される。また、基板、ゲート絶縁層と酸化物超
電導薄膜との相互作用により超電導性が悪化した部分を
避けて超電導チャネルを画成することができる。さらに
、加熱時間の制御により容易に超電導チャネルの厚さを
制御することが可能である。従って、作製が容易であり
、素子の性能も安定しており、再現性もよい。
発明の詳細
な説明したように、本発明の超電導素子は、超電導チャ
ネル中を流れる超電導電流をゲート電圧で制御する構成
となっている。従って、従来の超電導FETのように、
超電導近接効果を利用していないので微細加工技術が緩
和される。また、超電導体と半導体を積層する必要もな
いので、酸化物超電導体を使用して高性能な素子が作製
できる。
ネル中を流れる超電導電流をゲート電圧で制御する構成
となっている。従って、従来の超電導FETのように、
超電導近接効果を利用していないので微細加工技術が緩
和される。また、超電導体と半導体を積層する必要もな
いので、酸化物超電導体を使用して高性能な素子が作製
できる。
本発明により、超電導波M・テの電子デバイスへの応用
がさらに促進される。
がさらに促進される。
第1図は、本発明の超電導素子の概略図であり、第2図
は、本発明の方法により本発明の超電導素子を作製する
場合の工程を示す概略図であり、第3図は、超電導ベー
ストランジスタの概略図であり、 第4図は、超電導FETの概略図である。 〔主な参照番号〕 1・・・酸化物超電導薄膜、 2・・・ソース電極、 3・・・ドレイン電極、 4・・・ゲート電極、 5・・・基板 特許出願人 住友電気工業株式会社
は、本発明の方法により本発明の超電導素子を作製する
場合の工程を示す概略図であり、第3図は、超電導ベー
ストランジスタの概略図であり、 第4図は、超電導FETの概略図である。 〔主な参照番号〕 1・・・酸化物超電導薄膜、 2・・・ソース電極、 3・・・ドレイン電極、 4・・・ゲート電極、 5・・・基板 特許出願人 住友電気工業株式会社
Claims (2)
- (1)基板上に成膜された酸化物超電導薄膜に形成され
た超電導チャネルと、該超電導チャネルの両端近傍に配
置されて該超電導チャネルに電流を流すソース電極およ
びドレイン電極と、前記超電導チャネル上にゲート絶縁
層を介して配置されて該超電導チャネルに流れる電流を
制御するゲート電極を具備する超電導素子において、前
記酸化物超電導薄膜中に前記基板および/または前記ゲ
ート絶縁層に含まれている元素が拡散して超電導性を失
った非超電導領域が形成され、前記超電導チャネルが前
記非超電導領域により画成されていることを特徴とする
超電導素子。 - (2)請求項1に記載の超電導素子を作製する方法にお
いて、基板上に酸化物超電導薄膜を成膜し、該酸化物超
電導薄膜上に絶縁体膜および常電導体膜を積層し、それ
ぞれゲート絶縁層およびゲート電極に加工した後、該ゲ
ート電極に通電して前記酸化物超電導薄膜を局所的に加
熱し、前記基板および/または前記ゲート絶縁層に含ま
れる元素を前記酸化物超電導薄膜の前記加熱部分に拡散
させて、非超電導領域を形成し、該非超電導領域により
超電導チャネルを画成する工程を含むことを特徴とする
超電導素子の作製方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2295658A JP2641978B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 超電導素子および作製方法 |
CA002052378A CA2052378C (en) | 1990-09-27 | 1991-09-27 | Superconducting device and a method for manufacturing the same |
EP91402596A EP0478466B1 (en) | 1990-09-27 | 1991-09-27 | A superconducting device and a method for manufacturing the same |
DE69114435T DE69114435T2 (de) | 1990-09-27 | 1991-09-27 | Supraleitendes Bauelement und dessen Herstellungsverfahren. |
US08/183,894 US5514877A (en) | 1990-09-27 | 1994-01-21 | Superconducting device and a method for manufacturing the same |
US08/521,736 US5683968A (en) | 1990-09-27 | 1995-08-31 | Method for manufacturing a superconducting device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2295658A JP2641978B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 超電導素子および作製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04168781A true JPH04168781A (ja) | 1992-06-16 |
JP2641978B2 JP2641978B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=17823498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2295658A Expired - Lifetime JP2641978B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-11-01 | 超電導素子および作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2641978B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5594257A (en) * | 1992-06-24 | 1997-01-14 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Superconducting device having a superconducting channel formed of oxide superconductor material and method for manufacturing the same |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS63273371A (ja) * | 1987-05-01 | 1988-11-10 | Fujikura Ltd | 超電導電気回路の製造方法 |
JPS63281481A (ja) * | 1987-05-13 | 1988-11-17 | Hitachi Ltd | 超電導スイツチング素子 |
JPS6486577A (en) * | 1987-05-01 | 1989-03-31 | Nippon Telegraph & Telephone | Preparation of superconductive oxide film |
JPH01170080A (ja) * | 1987-12-25 | 1989-07-05 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 超電導fet素子 |
JPH01214178A (ja) * | 1988-02-23 | 1989-08-28 | Mitsubishi Electric Corp | ジヨセフソン接合の製造方法 |
JPH01235287A (ja) * | 1988-03-15 | 1989-09-20 | Fujitsu Ltd | 高温超伝導薄膜のパターニング法 |
JPH02234479A (ja) * | 1989-03-07 | 1990-09-17 | Nec Corp | 超伝導素子とその製造方法 |
-
1990
- 1990-11-01 JP JP2295658A patent/JP2641978B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US5594257A (en) * | 1992-06-24 | 1997-01-14 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Superconducting device having a superconducting channel formed of oxide superconductor material and method for manufacturing the same |
US5817531A (en) * | 1992-06-24 | 1998-10-06 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Superconducting device having a superconducting channel formed of oxide superconductor material and method for manufacturing the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2641978B2 (ja) | 1997-08-20 |
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