JPH0414585Y2 - - Google Patents

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JPH0414585Y2
JPH0414585Y2 JP1096386U JP1096386U JPH0414585Y2 JP H0414585 Y2 JPH0414585 Y2 JP H0414585Y2 JP 1096386 U JP1096386 U JP 1096386U JP 1096386 U JP1096386 U JP 1096386U JP H0414585 Y2 JPH0414585 Y2 JP H0414585Y2
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ridge
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、瓦棒葺屋根の棟部修めが簡易かつ迅
速に施工でき、瓦棒葺屋根の熱伸縮に良好に対応
できる棟金具に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来より、瓦棒葺屋根の棟部修めは種々の構成
のものが存在したが、その瓦棒部の長手方向の熱
伸縮に良好に対応できる棟部修めは存在しなかつ
た。このため、棟金具として、熱伸縮に対応でき
る簡単な構成のものも殆ど開発されていない問題
点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで考案者は、前記問題点を解決すべく鋭
意、研究を重ねた結果、本考案は、下部に摺動孔
を、両側片に舌片を夫々設けた断面略V字状の棟
金具本体と、長孔を穿設した連結部に支持片及び
摺動係止片を形成した連結体とからなり、この連
結体の摺動係止片を前記棟金具本体の摺動孔に遊
挿係止し、連結体を棟金具本体に摺動可能に設け
た棟金具としたことにより、これを使用すること
で、瓦棒葺屋根の棟部修めを簡易かつ迅速に施工
でき、、瓦棒葺屋根の熱伸縮の良好に対応でき、
前記の問題点を解決したものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図乃至第9図に基
づいて説明する。
第1図乃至第4図に示すものが本考案の棟金具
であつて、棟金具本体1と連結体2とにより構成
されている。その棟金具本体1は適宜の長さの帯
板状の側片1a,1aが断面V字状に形成された
ものである。
その棟金具本体1の下部には、摺動孔1bが穿
設されている(第1図乃至第4図参照)。この摺
動孔1bは、連結体2を設けるためのものであ
り、1個の棟金具に1個乃至複数個の摺動孔1b
が穿設されている。側片1aには舌片1cが設け
られており、側片1aと舌片1cとが2部材から
なるもの(第1図参照)と一部材からなるものが
ある(第2図参照)。具体的には、別部材の舌片
1cが側片1aにスポツト溶接されていたり、別
部材の舌片1cが凸形状に形成され、連結体2の
摺動係止片2eと、側片1aとの間に挿入され、
この側片1aに摺動可能に取り付けられたものも
ある(第1図鎖線部参照)。又、側片1aに舌片
1cが一体形成されたものもある(第2図参照)。
この舌片1cは、第1図、第2図に示すよう
に、隣接する摺動孔1b,1bの間に設けられた
り、第3図に示すように、長手方向に隣接する連
結体2,2の間に設けられたり、第4図に示すよ
うに、連結体2を囲むように棟金具本体1の長手
方向の両端に設けられることもある。
連結体2は、略方形状の平坦な連結部2aの両
側より、低い高さの側部2b,2bが形成され、
この側部2b,2bの上端より外方に、水平状の
支持片2c,2cが屈曲形成されている。その連
結部2aには、側部2bの面に沿う方向を向く、
長孔2dが穿設されている。
その支持片2c,2cの長手方向一端は、摺動
係止片2e,2eとして形成され、この摺動係止
片2e,2eが棟金具本体1の摺動孔1bに挿通
され、棟金具本体1の側片1aをある程度の余裕
をもつて包むように摺動係止片2eが折り曲げら
れており、連結体2に対して棟金具本体1に摺動
(第1図鎖線部参照)及び揺動(第7図参照)可
能に設けられている。
また、上記連結体2の別の実施例としては、第
4図に示すように、連結部2aの両端より立上り
部2f,2fが屈曲形成され、一方の立上り部2
fには摺動係止片2eが、他方の立上り部2fに
は支持片2cが夫々形成されたものもある。その
連結部2aには、長孔2dが穿設され、支持片2
cには切欠き部2gが形成されている。この実施
例の連結体2も前記実施例同様に摺動係止片2e
が棟金具本体1の摺動孔1dに遊挿され、側片1
aを包むように折曲形成されている。このときの
棟金具本体1の摺動孔1bは比較的長めに穿設さ
れたものが使用される。
これら2つの実施例における棟金具は、第1図
乃至第4図に示すように、連結体2が2個1組と
なつて棟金具本体1の両側に設けられている。特
に第3図に示すものは、比較的長めの棟金具本体
1に2個1組の連結体2,2が複数個設けられて
いる。
Aは金属製の瓦棒葺屋根部であつて、屋根板3
とキヤツプ材4とが主要構成部材をなしている。
屋根板3は、底部主板が広幅で溝形をなし、側部
の上端より外方に水平縁が屈曲形成されている。
キヤツプ材4は、偏平U字状部4aの両上端より
頂部4b,4bが形成され、この頂部4b,4b
の外端より垂下状端縁4c,4cが一体形成され
たものである(第5図、第6図参照)。
その屋根板3が、母屋5上に直接又は母屋5上
に敷設した木毛板、発泡合成樹脂板、グラスウー
ル、ベニヤ等の下地材6上に適宜の間隔をおいて
載置され、この間隔内に吊子7が挿入され、この
吊子7の底部が母屋5にドリルビス、ボルト・ナ
ツト等にて固着され、その隣接する屋根板3,3
の頂部及び吊子7上にキヤツプ材4が被嵌され、
これらの端が馳締されて瓦棒部A1が形成され、
このようにして瓦棒葺屋根部Aが葺成施工され、
この両瓦棒葺屋部A,Aが棟部を境に両側下向き
に形成されて、略断面ハ字状に構成され(第5図
参照)、その棟部箇所には開口部8が形成されて
いる。
9は、金属製の長尺又は適宜の長さの水切板で
あつて、平坦部9aの水上側端に立上り片9bが
屈曲形成されたものである。
10は面戸板であつて、面戸10aの上端に折
返し縁10bが屈曲形成されている。その面戸板
10の折返し縁10bが水切板9の水下側端に馳
折されて水切板9に固着されている。
11は、金属製の長尺又は適宜の長さの棟部キ
ヤツプ材であつて、冠状部11aの両下端に嵌合
折返し部11b,11bが屈曲形成されたもので
ある。
〔作用〕
切り妻状の瓦棒葺屋根の瓦棒葺屋根部A,Aの
棟部箇所に形成した開口部8の直上付近に棟金具
を配置し、この棟金具の両連結体2,2を両側の
瓦棒部A1,A1に夫々配置し、連結部2a,2a
をキヤツプ材4の偏平U字状部4aに載置し、連
結部2aに設けた長孔2dを介して剣先ボルト等
の固着具12にて連結体2,2を瓦棒部A1,A1
に摺動可能に螺着する。このとき長孔2dにカラ
ー13が遊挿されて固着具12にて連結体2を瓦
棒部A1に摺動可能に取り付けることもある(第
8図参照)。そのカラー13は大径部と小径部と
からなる段違いの円筒状に形成されたもので、そ
の小径部を長孔2dに遊挿するものである。
次に水切板9の立上り片9bに棟金具の舌片1
cを馳締めし、平坦部9aを連結体2の支持片2
cにリベツト等で固着する。さらに、棟部キヤツ
プ材11を水切板9,9の立上り片9b,9b上
に被覆し、嵌合折返し部11b,11bを立上り
片9b,9bの下端に嵌合し、棟部キヤツプ材1
1を固着する。
〔考案の効果〕
本考案においては、下部に摺動孔1bを、両側
片1a,1aに舌片1c,1cを夫々設けた断面
略V字状の棟金具本体1と、長孔2dを穿設した
連結部2aに支持片2c及び摺動係止片2eを形
成した連結体2とからなり、この連結体2の摺動
係止片2eを前記棟金具本体1の摺動孔1bに遊
挿係止し、連結体2を棟金具本体1に摺動可能に
設けた棟金具としたことにより、まず第1に瓦棒
葺屋根部A,Aの棟部箇所の施工が効率よくでき
るし、第2に棟部両側の瓦棒葺屋根部A,Aの瓦
棒部A1,A1が平面的にズレが生じても良好に取
付ができ、第3に棟部に取り付けることで強固な
切り妻状の瓦棒葺屋根にすることができるし、第
4に瓦棒葺屋根部Aの水上側と水下側を結ぶ方向
の熱伸縮に良好に対応できる等の効果を奏する。
これらの効果について詳述すると、本考案の棟
金具は連結体2,2を棟部両側の瓦棒部A1,A1
に螺着することで棟部両側の瓦棒葺屋根部A,A
を棟部にて連結し、また舌片1cを水切板9の立
上り片9bに馳締めすることによつて水切板9を
棟部箇所に固着することができるものである。こ
のように、本考案の棟金具は、舌片1cと連結体
2を備えているので、棟部箇所の施工が効率的に
できる。
また、連結体2,2は棟金具本体1に対して摺
動可能になつているので、棟部両側の瓦棒葺屋根
部A,Aの瓦棒部A1,A1が、第9図に示すよう
に、同一線上に一致せず僅かにズレが生じている
場合においても、本考案の棟金具の連結体2,2
を前後に調整させることにより即座に対応でき
る。
また、連結体2,2を棟金具本体1に揺動可能
に設けたことで、棟部両側の瓦棒葺屋根部A,A
が、側面からみての勾配がいかなる角度に構成さ
れていても、良好に対応することができるもので
ある(第7図参照)。
次に本考案は、上記のように棟部で両側の瓦棒
葺屋根部A,Aを連結できる構成としたものであ
るため、これを使用することで、強度的に極めて
勝れた瓦棒葺屋根を提供することができるもので
ある。
また、棟金具の連結体2には、長孔2dが穿設
されており、しかもこの長孔2dは瓦棒部A1
長手方向と同方向であり、その長孔2dを介して
連結体2を瓦棒部A1のキヤツプ材4の偏平U字
状部4aに螺着されている。このため瓦棒葺屋根
部Aの水上側から水下側に向かう方向へ熱伸縮が
生じても、連結体2は瓦棒部A1に摺動可能にな
つているので、瓦棒部A1に対して、熱応力等に
よる変形歪や破損の発生を防止するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものであつて、第
1図乃至第4図は本考案の斜視図、第5図は本考
案を瓦棒葺屋根に用いた斜視図、第6図は第5図
の縦断面図、第7図は第2図の側面図、第8図は
瓦棒部箇所に本考案を取り付けた断面図、第9図
は本考案を取り付けた棟部箇所を直上から見た状
態の略示平面図である。 1……棟金具本体、1a……側片、1b……摺
動孔、1c……舌片、2……連結体、2a……連
結部、2c……支持片、2d……長孔、2e……
摺動係止片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 下部に摺動孔を、両側片に舌片を夫々設けた
    断面略V字状の棟金具本体と、長孔を穿設した
    連結部に支持片及び摺動係止片を形成した連結
    体とからなり、この連結体の摺動係止片を前記
    棟金具本体の摺動孔に遊挿係止し、連結体を棟
    金具本体に摺動可能に設けたことを特徴とした
    棟金具。 (2) 前記棟金具本体に対する舌片を別部材とした
    ことを特徴とした請求項1記載の棟金具。
JP1096386U 1986-01-30 1986-01-30 Expired JPH0414585Y2 (ja)

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JP1096386U JPH0414585Y2 (ja) 1986-01-30 1986-01-30

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JP1096386U JPH0414585Y2 (ja) 1986-01-30 1986-01-30

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JPS62124124U JPS62124124U (ja) 1987-08-06
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