JPS6146106Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来仮設屋根は仮設家屋の骨格を組みその上部
に屋根の骨材を合掌材を組み、その上部に屋根パ
ネルを敷設し、その上部に波板部材を敷設し、波
板部材の上部に通常足場材等に使用するパイプを
組み、クランプにて固定するので全体としてごつ
く、体裁も悪いものであるばかりかその組立て作
業の時間と費用も高くつき、強風が吹けばパイプ
をワイヤー等で固定しなければならない等の欠点
を有するものである。

本願は前記欠点に鑑み考案したもので組み立て
が容易で、体裁もよく且つ屋根を強固に固定する
ことができるようにした仮設建物屋根に関する考
案である。

今その一実施例を説明すれば、Ｃ形型鋼部材１
の開口部を上方に向いた合掌２を組み、その上部
にＣ形型鋼１の開口部１ａの上部に合致する箇所
にボルト挿通部３ａ及びその上部にナツト嵌合部
３ｂを連設して穿つた屋根パネル部材３を重合
し、且つ屋根パネル部材３の上部に波板部材４を
その端部がナツト嵌合部３ｂの上部外端近くに位
置するように重合し、更に隣接する波板部材４の
両端部の少なくとも一山を内設できる巾の両端を
下方に直角に曲折した縦長帯状型鋼部材５を重合
すると共に、隣接する縦長帯状型鋼部材５の中央
迄十分とどく長さの両端を扁平したパイプ部材６
を重合し、Ｃ形型鋼部材１内より上方に向けてボ
ルト７をパイプ部材６の上部迄各々の部材のボル
ト孔を介して挿通し上部よりナツト８で固定する
と共にボルト７の中間にナツト９を螺合しＣ形型
鋼部材１と屋根パネル部材３とを締付固定し、且
つパイプ部材６と縦長帯状型鋼部材５間に硬質ゴ
ムパツト部材１０をボルト７に挿通して一体に重
合固定して全体を構成するものである。

次に各部材について説明すれば、Ｃ形型鋼部材
１は通常の断面長方形で長方形の四辺の長手部の
一辺の中央をＣ形型鋼部材１の長手方向に開口し
て開口部１ａを形成するものである。

屋根パネル部材３は長方形の板厚の合板等の板
３ｃを用い、該板３ｃの長手方向の隅角部を段状
３ｄに切欠くか、又は逆凸形状の半円形状の凹所
３ｅを形成し、下部の小径部３ｅ−１をボルト挿
通孔とし、上部の大径部３ｅ−２を座金挿入凹所
としてボルト挿通部３ａとナツト嵌合部３ｂを形
成するものである。

縦長帯状型鋼部材５は巾が波板部材４の谷と山
の２ピツチ分とボルト７が十分嵌合する巾Ｗと
し、両端に波板部材４の山の高さｈ分に合致する
垂直な曲折部５ａを形成すると共に、縦長帯状型
鋼部材５の長手方向の中央に一定間隔毎にボルト
７の挿通孔５ｂを穿つて成るものである。

パイプ部材６は両端を扁平に押しつぶして圧着
形成したほゞ円形の平板部６ａを形成し、平板部
６ａの中央にボルト挿通孔６ｂを穿つて成るもの
である。そしてパイプ部材６の長さは適宜な長さ
とするものである。例えば屋根パネル部材３の短
手方向の巾、又は、屋根パネル部材３の短手方向
の数枚分の巾とするかその選択は自由である。

硬質ゴムパツト部材１０には中央にボルト７の
挿通孔１０ａを穿つてある。

１１，１２は大小の座金で中央にボルト挿通孔
１１ａ，１２ａを穿つてある。

本願は前記構成よりして、仮設家屋の全体の骨
格を組み壁板等を設けた後に、屋根部にＣ形型鋼
部材１の開口部１ａを上方にして縦方向に一定間
隔毎に並列固定して合掌材２を組み、Ｃ形型鋼部
１の開口部１ａ上にボルト挿通部３ａを形成する
ようにして屋根パネル部材３を縦長に連設し、屋
根パネル部材３の上部に波板部材４を縦長（波形
が縦方向になるように）に載置すると共に、隣接
する波板部板４の端部がボルト７を挿通できるだ
け間隔をあけて並列する。その後大径の座金１１
を嵌合したボルト７をＣ形型鋼部材１の上下端の
いずれかの開口端よりボルト７を上方にして挿入
し、ボルト７の上部より座金１１２嵌合し、ナツ
ト９を螺合して締付け、屋根パネル部材３とＣ形
型鋼部材１とを固定し、その後連設されている波
板部材４の端部に形成されている少なくとも１山
分が内挿されるようにして縦長帯状型鋼部材５を
曲折部５ａが波板部材４の谷部に嵌合し、且つボ
ルト７の挿通孔５ｂが前記適宜配置固定されてい
るボルト７に嵌合しその上部より硬質ゴムパツト
１０を挿通孔１０ａを介してボルト７に挿通した
後パイプ部材６を横長して、該パイプ部材６の端
部の平板部６ａをボルト挿通孔６ｂを介してボル
ト７の上端より嵌合し、且つそのボルト７の上端
よりナツト８を螺合して屋根パネル部材３、波板
部材４、縦長帯状型鋼部材５及びパイプ部材６を
強固に締付け一体として成るものである。

本願は叙上のようにＣ形型鋼部材１の開口部を
上方に向け合掌材２を組み、その上部にＣ形型鋼
１の開口部１ａの上部に合致する箇所にボルト挿
通部３ａ及びその上部にナツト嵌合部３ｂを連設
して穿つた屋根パネル部材３を重合し、且つ屋根
パネル部材３の上部に波板部材４をその端部がナ
ツト嵌合部３ｂの上部外端近くに位置するように
重合し、更に隣接する波板部材４の両端部の少な
くとも一山を内設できる巾の両端を下方に直角に
曲折した縦長帯状型鋼部材５を重合すると共に、
隣接する縦長帯状型鋼部材５の中央迄十分とどく
長さの両端を扁平したパイプ部材６を重合し、Ｃ
形型鋼部材１内より上方に向けてボルト７をパイ
プ部材６の上部迄各々の部材のボルト孔を介して
挿通し上部よりナツト８で固定すると共にボルト
７の中間にナツト９を螺合しＣ形型鋼部材１と屋
根パネル部材３とを締付固定し、且つパイプ部材
６と縦長帯状型鋼部材５間に硬質ゴムパツト部材
１０をボルト７に挿通して一体に重合固定して成
るのでパイプをクランプ等を用いて組立て屋根パ
ネル部材等を固定するのと異なり、組み立ても容
易で、且つクランプ等を使用するのと異なり屋根
全体の外感が美しく、しかも合掌材とパイプとが
強固に屋根パイル部材を固定しているので台風時
期にも安全である等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は屋根全体の斜視図、第２図は要部の断
面図、第３図は要部の平面図、第４図は同側面
図、第５図イ，ロは屋根パイル部材の斜視図、第
６図はパイプ部材の斜視図、第７図はＣ形型鋼部
材の斜視図、第８図は硬質ゴムパツトの斜視図、
第９図は縦長帯状型鋼部材の斜視図である。 １……Ｃ形型鋼部材、２……合掌材、３……屋
根パネル部材、４……波板部材、５……縦長帯状
型鋼部材、６……パイプ部材、７……ボルト、８
……ナツト、９……ナツト、１０……硬質ゴムパ
ツト部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｃ形型鋼部材１の開口部を上方に向け合掌材２
   を組み、その上部にＣ形型鋼１の開口部１ａの上
   部に合致する箇所にボルト挿通部３ａ及びその上
   部にナツト嵌合部３ｂを連設して穿つた屋根パネ
   ル部材３を重合し、且つ屋根パネル部材３の上部
   に波板部材４をその端部がナツト嵌合部３ｂの上
   部外端近くに位置するように重合し、更に隣接す
   る波板部材４の両端部の少なくとも一山を内設で
   きる巾の両端を下方に直角に曲折した縦長帯状型
   鋼部材５を重合すると共に、隣接する縦長帯状型
   鋼部材５の中央迄十分とどく長さの両端を扁平し
   たパイプ部材６を重合し、Ｃ形型鋼部材１内より
   上方に向けてボルト７をパイプ部材６の上部迄
   各々の部材のボルト孔を介して挿通し上部よりナ
   ツト８で固定すると共にボルト７の中間にナツト
   ９を螺合しＣ形型鋼部材１と屋根パネル部材３と
   を締付固定し、且つパイプ部材６と縦長帯状型鋼
   部材５間に硬質ゴムパツト部材１０をボルト７に
   挿通して一体に重合固定して成る仮設建物屋根。