JPH04145138A - 芳香族ポリアミドフィルム - Google Patents

芳香族ポリアミドフィルム

Info

Publication number
JPH04145138A
JPH04145138A JP26725490A JP26725490A JPH04145138A JP H04145138 A JPH04145138 A JP H04145138A JP 26725490 A JP26725490 A JP 26725490A JP 26725490 A JP26725490 A JP 26725490A JP H04145138 A JPH04145138 A JP H04145138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
formula
acid chloride
aromatic polyamide
creep
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26725490A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Mizouchi
溝内 正規
Nobuaki Ito
伸明 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP26725490A priority Critical patent/JPH04145138A/ja
Publication of JPH04145138A publication Critical patent/JPH04145138A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Polyamides (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は機械特性、耐熱性およびクリープ特性に優れた
芳香族ポリアミドフィルムに関するものである。
[従来の技術] 従来、芳香族ポリアミドフィルムは優れた耐熱性、機械
特性、電気絶縁性により磁気記録材料のベースフィルム
、フレキシブルプリント基板、コンデンサー、感熱転写
リボン、電気絶縁材料など幅広い分野に利用されている
が、最近では装置の小型化や性能向上のために、さらに
高耐熱性、高剛性でかつクリープ特性に優れた薄物フィ
ルムの要求が強く、現状の芳香族ポリアミドでは使用が
制限される用途も少なくない。
例えば、磁気記録用途ではテープの小型化や記録の高密
度化のため、高いヤング率と耐熱性とクリープの小さな
フィルムが要求されており、マタ、コンデンサー用途で
は、小型化と電気容量の低下を防ぐために高ヤング率七
クリープの小さなフィルムが必要となる。さらに、フレ
キシブルプリント基板用途では小型化と高い配線密度の
ため高いヤング率、熱(湿)寸法安定性のよいフィルム
が要求されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、従来の芳香族ポリアミドフィルムは、高い機械
特性と耐熱性に加えクリープ特性の優れた性質を同時に
有するものはなかった。
本発明の目的は、上記、従来の問題点を解消しようとす
るものであり、高い機械特性と耐熱性に加え、極めて小
さなりリープ特性を有し、磁気記録材料、コンデンサー
、フレキシブルプリント基板、感熱転写リボン用途など
に使用する上で最適な芳香族ポリアミドフィルムを提供
せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、−数式、 (HN−A rl −NF(Co−A r2−CO)。
で表わされる基本構成単位を50モル%以上(ここで、
Ar1.Ar2は少なくともいずれかが であり、残りは である。ここで、XはO,Co、CH2,302。
S、C(CH3)2である。また、これらの多核芳香族
核、ベンゼン核、ベンゼン核(複核)に結合している水
素原子の一部にハロゲン基やニトロ基、アルキル基など
が置換していてもよい。)含む芳香族ポリアミドからな
るフィルムであって、該フィルムの密度が1.35〜1
.55g/co!であり、少なくとも一方向のF−1値
(フィルムを1%伸長させた時の強度)か10kg、/
nun2以上であることを特徴とする芳香族ポリアミド
フィルムである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の芳香族ポリアミドは + HN  A rl  N HCOA r 2  C
OF 72で表わされる基本構成単位が50モル%以上
、好ましくは70モル%以上である。またArl、Ar
2はいずれかか である必要があり、アミド基との結合は直線的か、ある
いは平行に結合することが好ましい。本発明の範囲を外
れるとフィルムのクリープが大きくなり、薄葉高密度磁
気記録用ベースフィルムではテープがクリープにより伸
びて出力が低下したり、またコンデンサー用途ではクリ
ープにより巻きがゆるんで電気容量が低下したりする。
本発明の芳香族ポリアミドを構成するジ酸クロライドお
よびジアミン成分としては次のようなものが代表例とし
て挙げられる。
ジ酸クロライド成分としては、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸クロライド、1,5−ナフタレンジカルボン酸
クロライド、1.8〜ナフタレンジカルボン酸クロライ
ド、1−クロロナフタレン−2,6−ジカルボン酸クロ
ライド、3.3’−ビフェニルジカルボン酸クロライド
、4.4’−ビフェニルジカルボン酸クロライド、2.
6−アントラセンジカルボン酸クロライド、1.5−ア
ントラセンジカルボン酸クロライド、1.8−アントラ
センジカルボン酸クロライドなどがある。 一方、ジア
ミン成分としては゛、2.6−ジアミノナフタレン、I
、5−ジアミノナフタレン、1.8−ジアミノナフタレ
ン、1−クロロ−2,6−ジアミノナフタレン、3.3
’−ジアミノビフェニル、4.4’−ジアミノビフェニ
ル、2,6−ジアミノアントラセン、1.5−ジアミノ
アントラセン、1.8−ジアミノアントラセンなどがあ
る。
本発明の基本構成単位以外の芳香族ポリアミドで構成さ
れており、その代表例としては、ジ酸クロライドとして
、2−クロルテレフタル酸クロライド、2.6−ジクロ
ルテレフタル酸クロライド、テレフタル酸クロライド、
2−ニトロテレフタル酸クロライド、2−メチルテレフ
タル酸クロライド、イソフタル酸クロライド、4−クロ
ルイソフタル酸クロライド、5−クロルイソフタル酸ク
ロライド、4−ニトロイソフタル酸クロライド、5−ニ
トロイソフタル酸クロライド、4−メチルイソフタル酸
クロライド、イソフタル酸クロライド、オルソフタル酸
クロライドなどが挙げられ、特に好ましくは、2−クロ
ルテレフタル酸クロライド、2.6−ジクロルテレフタ
ル酸クロライド、テレフタル酸クロライド、4−クロル
イソフタル酸クロライド、5−クロルイソフタル酸クロ
ライド、イソフタル酸クロライドである。
一方、ジアミン成分としては、2−クロルパラフェニレ
ンジアミン、2.5−ジクロルパラフェニレンジアミン
、2.6−ジクロルパラフェニレンジアミン、パラフェ
ニレンジアミン、4−クロルメタフェニレンジアミン、
5−クロルメタフェニレンジアミン、メタフェニレンジ
アミン、4.4’−ジアミノジフェニルエーテル、3.
4′−ジアミノジフェニルエーテル、3.3′−ジアミ
ノジフェニルエーテル、4.4’ −ジアミノジフェニ
ルスルフォン、3.4’−ジアミノジフェニルスルフォ
ン、3.3’−ジアミノジフェニルスルフォン、4.4
’−ジアミノジフェニルメタン、3.4′−ジアミノジ
フェニルメタン、3,3′−ジアミノジフェニルメタン
、4.4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3.4−
ジアミノジフェニルスルフィド、3.3’−ジアミノジ
フェニルスルフィド、2.2’−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)プロパンなどが挙げられるが、特に好ましいも
のとして、2−クロルパラフェニレンジアミン、2.5
−ジクロルパラフェニレンジアミン、パラフェニレンジ
アミン、4−クロルメタフェニレンジアミン、メタフェ
ニレンジアミン、4.4′−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3゜4゛−ジアミノジフェニルエーテル、4.4′
−ジアミノジフェニルスルフォン、4.4’−ジアミノ
ジフェニルメタンが挙げられる。
本発明におけるフィルムの密度は1.35〜1゜55g
/adの範囲が必要であり、より好ましくは1.38〜
1..52g/+a+Iである。密度が1.35g/a
dより小さい場合にはフィルムの結晶化度が低く、フィ
ルムの機械特性や寸法安定性、クリープ特性などが極め
て悪くなり実用性に乏しいフィルムしか得られない。ま
た、密度が1.55g/7を超えると結晶化度が高くな
りすぎてフィルムがもろくなるなどの機械特性の低下を
来たし、実用面でフィルム破れなど取り扱い上の問題が
生じたりする。
さらに、本発明における少なくとも一方向のフ・  イ
ルムのF−1値は10kg/mm”以上が必要で、より
好ましくは13kg/mm2以上、さらに好ましくは1
5kg/mm2以上である。10kg/mm2より小さ
くなるとフィルムの腰が弱くなり、薄葉化した場合に切
れやすくなったりして取り扱い上で問題となり、またク
リープも大きくなって製品の性能の低下を引き起こした
りする。
本発明のフィルムは室温で2 、 51<g / mm
 2の荷重F、24時間後のクリープは少なくとも一方
向が0.1%以下が好ましく、より好ましくは0゜08
%以下である。0.1%を超えると薄葉高密度磁気記録
テープでは電磁変換特性の低下が起こったり、また、コ
ンデンサー用途ではフィルムの巻き張力か低下して電気
容量の低下を引き起こしたりする。
さらに、本発明のフィルムの少なくとも一方向の熱収縮
率は250℃で2%以下が好ましく、より好ましくは1
%以下である。2%を超えると、フレキシブルプリント
配線基板などに加工する際に基板のカールが生じて問題
となる。また、フィルムの吸湿率は3%以下が好ましく
、より好ましくは2.5%以下である。3%を越えると
吸湿による寸法精度の悪化やフィルl、の巻き姿の悪化
の原因となる。
本発明のフィルムのヤング率については、1000 k
g / mm 2以上が好ましく、より好ましくは13
00 kg、/mm2以上、さらに好ましくは1500
kg / mm 2以上である。
本発明のフィルムの厚みは0.1〜50μか好ましく、
より好ましくは、0,3〜30μ、さらに好ましくは0
.5〜20μである。
なお本発明のフィルムは、特性を阻害しない範囲で、他
のポリマや、帯電防止剤、酸化防止剤、無機、有機のフ
ィラーなどが含有されていてもよい。
次に、本発明の芳香族ポリアミドフィルムの製電方法に
ついて説明するが、これに限定されるものではない。
芳香族ポリアミドの合成は、ジ酸ハライドとジアミンか
らの合成、いわゆるSchotlen−Banmann
反応による方法、ジカルボン酸とジインシアネートによ
る方法、ジカルボン酸とジアミンによる方法などがある
が、ジ酸ハライドとジアミンによる方法が、高重合度化
、再現性の点から最も好ましい。この方法はアミド系極
性溶媒中でジアミンとジ酸ハライドを加えて低温下で反
応して得られる。
すなわち、ジアミンとジ酸クロライドを低水分のアミド
系極性溶媒中で低温下(通常50℃以下、好ましくは3
0℃以下)で1〜2時間時間台される。モノマの添加順
序は特に限定されるものではないが、高重合体を得る点
からジアミン溶液中にジ酸クロライドを添加するのが良
い。また、重合時にポリマの溶解性を上げる目的で無機
塩を添加しておいても何ら問題ない。重合後、発生した
塩酸を無機アルカリあるいは有機系の中和剤で中和する
。あるいは重合終了後のポリマ液を多量の貧溶剤中で再
沈澱させた後、揮発分を蒸発させてアミド系溶媒で塩化
カルシウム、塩化リチウムなどの無機塩の存在下、ある
いはアミド系極性溶媒のみに溶解させて製膜用原液とな
す。さらに硫酸などの無機溶媒に溶解して製膜原液とす
ることもできる。アミド系極性溶媒の代表例としては、
N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド、ヘキサ
メチレンホスホルアミド、ジメチルホルムアミドなどが
挙げられる。また、中和剤としては、無機アルカリとし
ては、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシ
ウム、水酸化リチウム、炭酸リチウム、有機系としては
、トリエチルアミン、ピリジン、ジェタノールアミン、
モノエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙
げられる。
芳香族ポリアミドフィルムの機械的特性を向上させるた
めにはポリマの分子量を一定以上にしておく必要があり
、この尺度としては固有粘度(ηi nh)をもって表
わすのが便利である。すなわち、固有粘度が、好ましく
は1.0〜io、o、より好ましくは1.5〜7.0で
ある。溶液粘度は自由に選べるが流延性の点から5〜5
0000ポイズ/30℃が望ましく、10〜20000
ボイスが更に望ましい。ポリマ濃度は1〜30%が望ま
しく、3〜20%が更に望ましい。
このように調整された製膜原液は以下の方法でフィルム
となされる。
(1)乾湿式法:ドクターナイフ、口金などによりフィ
ルム状として支持体上に流延され、通常、50〜250
℃の範囲、より好ましくは60〜200℃で一定時間乾
燥される。50℃未満では溶媒の蒸発速度か遅く、25
0℃を超えると溶媒の突沸が起こりフィルムの品質の低
下をきたす。乾燥されたフィルムは支持体より剥離され
、水系の媒体中へ浸漬または媒体を噴霧せられて無機塩
および溶媒が抽出される。水系の媒体とは、水を主成分
とする液体であり、ポリマに対しては貧溶媒であるが、
無機塩やアミド系極性溶媒には親和性のある液体のこと
である。例えば、水単独、水と原液を構成しているアミ
ド系極性溶媒との混合物、水とエチレングリコール、ア
セトン、低級アルコールとの混合物が挙げられるが、水
の比率として少なくとも50%以上が脱塩・脱溶媒速度
や溶媒回収を考慮すると望ましい。また、湿式浴の温度
は通常5〜90℃が適当である。該湿式1程では溶解助
剤となる無機塩とアミド系極性溶媒が抽出される訳であ
るが、該湿式1程終了直後のフィルム中で無機塩残存量
はポリマ当り3%以下、より好ましくは1%以下がよい
。3%を超えて残存すると、次工程の熱処理でフィルム
の熱分解が起こり好ましくない。アミド系極性溶媒の残
存率は特に規定されないが溶媒回収を考慮すれば出来る
たけ抽出した方が有利である。該湿式1程中のフィルム
は水系媒体で膨潤した状態にあるため湿式温度範囲での
延伸が行いやすく最終フィルムの機械特性向上のため、
−船釣に工程中で1.01〜5゜0倍縦方向に延伸され
る。湿式1程を終了したフィルムは、水系媒体の蒸発、
アミド系極性溶媒の蒸発のため熱処理が行われる。この
加熱工程は100℃以上、好ましくは200℃以上、5
00°C以下である。該加熱工程で横方向に1.01−
〜5゜0倍延伸される。また必要に応じてリラックスな
どが行われる。
■ 湿式法:乾湿式法における乾式1程がなく、口金か
ら直接水系の媒体中に押出す方法か、又は−旦ベルト、
ドラムなどの支持体上へ押出し、支持体ごと水系媒体中
に押出す方法である。この方法は多量の溶媒を含むため
水系の媒体中で急激な無機塩や溶媒の置換が行われ最終
フィルムにボイドの発生あるいはフィルムの面荒れか起
こりやすくなるために、前述の水系の媒体中に必要に応
じて置換速度を制御するため無機塩、例えば、塩化カル
シウム、塩化リチウム、臭化リチウムなどが含有された
り、水槽を多段にして、水と溶媒・無機塩の混合物など
に濃度勾配を持たせたりする。
乾湿式性同様に本工程で縦方向に1.01〜5倍延伸さ
れる。湿式1程を終了したフィルムは乾湿式法と全く同
様な熱処理と延伸か行われる。
(3)乾式法:乾湿式法の湿式部分かない製膜法であり
、ポリマ構造によってはこの方法も可能である。かくし
て得られた本発明の芳香族ポリアミドフィルムは、薄葉
高密度磁気記録用のベースフィルム、コンデンサー、フ
レキシブルプリント配線基板、感熱転写用リボン、電気
絶縁材料などの用途があるが、特に磁気記録用のベース
フィルム、コンデンサー、フレキシブルプリント配線基
板用途が望ましい。
[実施例] 次に、実施例に基づいて本発明の実施態様を説明する。
なお、実施例中の部は全て重量部を示し7ており、また
、フィルムの特性評価は以下の通りである。
(1)F−11値、ヤング率 テンシロン型の引張り試験機で紙幅10mm、試長50
mm、引張り速度300 mm/minの条件により測
定した。F−1値は測定した応力−歪曲線の伸度が1%
となった時点の応力から求めた。
(2)密度(g/a+り 有機溶媒、または無機塩水溶液を用いて密度勾配管法で
測定した。本発明では四塩化炭素/トルエンからなる有
機溶媒系で温度25℃での密度勾配管により測定した。
(3)クリープ 東洋側蓋製クリープ試験機を用いて室温下で荷重2 、
 5 kg / mm 2の条件により24時間後の値
を求めた。
(4)熱収縮率(%) 無荷重で250℃、10分間オーブン中で加熱し下記の
計算式より算出した。
熱収縮率 X100 (%) (5)吸湿率(%) 150℃、60分絶乾後、75%RH中に48時間放置
し下記の計算式により算出した。
吸湿率 X100 (%) (6)固有粘度(dA!/g) 濃硫酸を溶媒としてポリマ0.5gを濃硫酸中で10O
n+Iの溶液として30℃の条件下にウベローデ型粘度
計を用いて測定した。
実施例1 300ml三ツロフラスコに、2−クロルパラフェニレ
ンジアミン(以下CPAと略す)6.06部、4.4′
−ジアミノジフェニルメタン(以下DAMと略す)1.
48部、無水臭化リチウム8.3部およびN−メチル−
2−ピロリドン(以下NMPと略す)130部を仕込み
窒素気流中で撹拌溶解し、水浴にて10℃に冷却した。
この中に2.6−ナフタレンジカルボン酸クロライド(
以下NDC1と略す)12.65部を粉末のままフラス
コ内温が30℃を越えないようゆっくり添加した。添加
終了10分後、系内の粘度は上がり始め60分後、極め
て高粘度となった。粘度を下げるためNMP25mlを
加え、さらに60分反応を行い重合を終了した。
次に、反応で副生じた塩化水素を炭酸カルシウム5.0
部を加えて中和し、さらにNMPを16m1加えて製膜
原液を得た。この原液のポリマ濃度は7.68w1%、
ηinhは2.4であった。
この製膜原液をドクターナイフを用いてガラス板上に均
一に流延し、150℃のオーブンで5分間乾燥し自己保
持性を持つゲルフィルムを得た。
このゲルフィルムを流水中に7分間浸漬し、脱塩・脱溶
媒した後、アルミ製の熱処理枠に固定し、330℃のオ
ーブン中で1分間熱処理して10μの最終フィルムを得
た。得られたフィルムのF−1値は12. 0kg、/
mm2、ヤング率は1250kg/ml112と極めて
高い機械特性を有しており、クリープは0.051%で
あった。さらに250℃の熱収縮率は0. 2%、吸湿
率2.1%、密度1゜433 g/aAであり、機械特
性、熱特性、クリープ特性、湿度特性ともに優れたもの
であった。
比較例1 300ml、三ツロフラスコにCPA9.09部、DA
M2.22部およびNMP1]、3.9部を添加し、水
浴にて10℃に冷却した。この中にイソフタル酸クロラ
イド(以下IPCと略す)15゜22部を固体のまま、
系内の温度が30℃以上にならないようゆっくり添加し
た。後の工程は実施例1と同様に行い、ポリマ濃度12
w【%、ηinhは2.2の製膜原液を得た。
この製膜原液を実施例1と全く同様にして製膜し最終フ
ィルムを得た。得られたフィルムのF−1値は7. 1
 kg/mm” 、ヤング率400kg/mm2であり
、フィルムのクリープも0.17%と非常に大きいもの
であった。250℃の熱収縮率は3゜2%、吸湿率は3
.5%と機械特性、耐熱性、クリープ特性、湿度特性と
もに極めて劣ったものであった。また、密度は1.38
g/a+]であった。
実施例2 200m1、三ツロフラスコに、パラフェニレンジアミ
ン(以下p−PDAと略す)4.32部、4゜4′−ジ
アミノジフェニルエーテル(以下DAEと略す)2.0
部、無水臭化リチウム6.04部およびNMP131.
.44部を加え窒素気流中で溶解し、水浴で5℃に冷却
した。この中に2−クロルテレフタル酸クロライド(以
下CTPCと略す)4.75部を重合温度が30℃以上
にならないよう添加した。さらに、NDC17,59部
を粉末のまま加え1時間重合した。重合を終えた原液を
水酸化カルシウム3.7部で中和し、最終原液を得た。
この原液を実施例1同様の方法で製膜し10μの最終フ
ィルムを得た。得られたフィルムのF−1値は12. 
5kg/mm2、ヤング率1200kg/mm2、クリ
ープ0.061−%、250℃の熱酸は0.15%、吸
湿率2.2%、密度1.42g/dであり、機械特性、
耐熱性、クリープ特性、湿度特性ともに優れたものであ
った。
実施例3〜6、比較例2〜4 実施例1と同様の方法で芳香族ポリアミドを重合し、得
られたフィルムの特性を実施例3〜6、比較例2〜4と
して表−1に示す。表中の略号は以下の通りである。
TPC:テレフタル酸りロライド DAN:2.6−ジアミツナフタレノ m−PDA:メタフェニレンジアミン 4.4’−DAS: 4.4′−ジアミノジフェニルスルホン4.4’−DA
B : 4,4’−ジアミノビフェニール表−1より明
らかなように、多核芳香族類のモノマを50モル%以上
用いて得られるフィルムは、機械特性、耐熱性、クリー
プ特性、湿度特性に優れるものである。
[発明の効果] 本発明の芳香族ポリアミドフィルムは上記構成としたこ
とにより次の効果を奏する。
(1)機械特性、耐熱性およびクリープ特性が極めて優
れており、かつ寸法安定性の良いフィルムが得られる。
(2)磁気記録材料のベースフィルムとして使用する場
合上記特性を保有することから、テープの薄葉化が容易
で、テープの耐久性が従来品に比べて大幅に向上し記録
の高密度化が可能である。
(3)  コンデンサー用途ではクリープが小さいこと
、ヤング率が高いことにより電気容量の低下を防止でき
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式、 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる基本構成単位を50モル%以上(ここで、
    Ar_1、Ar_2は少なくともいずれかが ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼又は▲数式、化学式、表等があります
    ▼ であり、残りは ▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式、化学式
    、表等があります▼ である。ここで、XはO、CO、CH_2、SO_2、
    S、C(CH_3)_2である。また、これらの多核芳
    香族核、ベンゼン核、ベンゼン核(複核)に結合してい
    る水素原子の一部にハロゲン基やニトロ基、アルキル基
    などが置換していてもよい。)含む芳香族ポリアミドか
    らなるフィルムであって、該フィルムの密度が1.35
    〜1.55g/cm^2であり、少なくとも一方向のF
    −1値(フィルムを1%伸長させた時の強度)が10k
    g/mm^2以上であることを特徴とする芳香族ポリア
    ミドフィルム。
JP26725490A 1990-10-04 1990-10-04 芳香族ポリアミドフィルム Pending JPH04145138A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26725490A JPH04145138A (ja) 1990-10-04 1990-10-04 芳香族ポリアミドフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26725490A JPH04145138A (ja) 1990-10-04 1990-10-04 芳香族ポリアミドフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04145138A true JPH04145138A (ja) 1992-05-19

Family

ID=17442283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26725490A Pending JPH04145138A (ja) 1990-10-04 1990-10-04 芳香族ポリアミドフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04145138A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02115235A (ja) * 1988-10-26 1990-04-27 Asahi Chem Ind Co Ltd 芳香族ポリアミドフィルムの製造法
JPH02133434A (ja) * 1988-11-14 1990-05-22 Asahi Chem Ind Co Ltd 高易滑性ポリアミドフィルムおよびその製法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02115235A (ja) * 1988-10-26 1990-04-27 Asahi Chem Ind Co Ltd 芳香族ポリアミドフィルムの製造法
JPH02133434A (ja) * 1988-11-14 1990-05-22 Asahi Chem Ind Co Ltd 高易滑性ポリアミドフィルムおよびその製法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4539393A (en) Dimensionally stable poly-m-phenylene isophthalamide film
JP2553282B2 (ja) 芳香族ポリアミドフィルム複合体
JPH07165915A (ja) 芳香族ポリアミドイミド系フィルム
JPH10114823A (ja) 改質ポリイミドフィルム
JPH04145138A (ja) 芳香族ポリアミドフィルム
JP3134956B2 (ja) 共重合ポリアミドイミド
JP3185503B2 (ja) 芳香族ポリアミドフィルム
JPS6147871B2 (ja)
US4981943A (en) Film of aromatic copolyamide from bis(aminophenoxy) benzene
JPH06136156A (ja) 芳香族ポリアミドフィルムおよびその製造法
JP2897312B2 (ja) 耐熱性フィルム
JP2936676B2 (ja) 耐熱性フィルム
JP2979610B2 (ja) フィルムの製造方法
JP2718212B2 (ja) 耐熱性フィルム
JP2773382B2 (ja) 芳香族ポリアミドフィルムの熱処理方法
JPH03237155A (ja) 芳香族ポリカーボネート/芳香族ポリアミドブロック共重合体組成物
JPS5842649A (ja) 芳香族ポリアミドフイルム
JP3025583B2 (ja) 芳香族ポリアミドフイルム及びその製造法
JPS6045652B2 (ja) 芳香族ポリアミドフイルム
JP2979706B2 (ja) 積層体
JPH03115438A (ja) 耐熱性フィルム
JPS6237051B2 (ja)
JPH06510311A (ja) 芳香族コポリアミドの高強度フィルムの製造法およびその使用
JPH04283246A (ja) 耐熱性フィルム
JP2853117B2 (ja) 芳香族ポリマーフイルム