JPH03115438A - 耐熱性フィルム - Google Patents

耐熱性フィルム

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JPH03115438A
JPH03115438A JP25618289A JP25618289A JPH03115438A JP H03115438 A JPH03115438 A JP H03115438A JP 25618289 A JP25618289 A JP 25618289A JP 25618289 A JP25618289 A JP 25618289A JP H03115438 A JPH03115438 A JP H03115438A
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polyamide
acid chloride
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伸明 伊藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、耐熱性フィルムに関するものであり、更に詳
しくは、耐熱性の低い樹脂と芳香族ポリアミドがブレン
ドされた耐熱性フィルムに関するものである。
[従来の技術] ポリカーボネート、ポリスルフォン、ポリエーテルイミ
ド、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフィドスルフォ
ンなどに代表される非晶性フィルムは、優れた光学的性
質、電気的性質、熱的性質から、液晶用透明導電フィル
ム、プリンターインクリボン、コンデンサー、プリント
基板、電気絶縁材料など幅広い用途展開が行なわれてい
る。しかしながら、比較的安価で、かつ湿度特性が良好
なこれら非晶性フィルムの大きな欠点としては、ガラス
転移点以上の温度でフィルムが急激に軟化流動してしま
い、市場の要求する高耐熱性材料としては不満が残る。
また機械特性が結晶性のフィルムに較べて悪いことも大
きな欠点である。
一方、耐熱フィルムとしては芳香族ポリアミド、芳香族
ポリイミドから成るフィルムが知られているが、耐熱性
・機械特性は良好であるが、生産性が悪いためコストが
高かったり、湿度特性も非晶性フィルムに較べると悪い
これら樹脂の欠点を補なう一つの方法として分子複合の
検討も行なわれている。例えば剛直な構造をもつポリパ
ラフェニレンテレフタルアミド(芳香族ポリアミド)と
ナイロン6を分子複合し高強度のフィルムが得られたり
C1,MACRMOL、、 5CI−PHYS、 、 
B1.7 (4) P591〜615(1980)) 
、または剛直な補強用高分子と屈曲性の骨格を有するマ
トリックス分子とから高分子複合体が得られた例(特公
平1−36785)が報告されている。
しかし、例えばポリパラフェニレンテレフタルアミドと
ナイロン6の分子複合体フィルムは、ポリパラフェニレ
ンテレフタルアミドが有機溶媒に不溶なため、濃硫酸に
溶解させ、多量の水で再沈殿させて高温下で熱圧縮して
フィルムにするという非常に煩雑な製法が必要なため工
業化しても高価になり、得られるフィルムも伸度の小さ
なもろいフィルムしかできない。又、特公平1−367
85では剛直な補強用高分子としてポリパラフェニレン
ベンズビスチアドール、ポリパラフェニレンテレフタル
アミドなどが挙げられているが、これらのポリマも上記
同様、酸性溶媒に溶解して製膜する必要があるため高価
となり、また、得られるフィルムも伸度が小さい。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、かかる課題を改善し、機械的特性、化学的特
性(主に吸湿特性)、さらに経済性(コスト)に優れた
耐熱性フィルムを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、50モル%以上の繰り返し単位がまたは である芳香族ポリアミド(式中、Xはハロゲン基、ニト
ロ基、シアノ基、炭素数5以下のアルキル基の中から選
ばれる1種以上である。K、LSM。
N、Pは0〜4の整数でに+L、もしくはM+N十Pは
1以上。Yは−CH2−−0−5−0−C− H3 あるいはフェニル基が直接結びついているものの中から
選ばれる一種である。ズ+yは1であり、yは0.2以
上である。)と該芳香族ポリアミドを溶解する有機溶媒
に可溶な樹脂入を重量比で1/99〜90/10の範囲
でブレンドして得られる樹脂から成るフィルムであって
、該フィルムの250℃の熱収縮率が20%以下であり
、吸湿率が5%以下、引張り伸度が10%以上であるこ
とを特徴とする耐熱性フィルムである。
本発明の芳香族ポリアミドは、50モル%以上の繰り返
し単位が または からなるものである。50モル%未満では、機械特性や
耐熱性が悪化して本発明の目的を達成することが出来な
い。なお該ポリマの構成単位のうち50モル%未満であ
れば他の共重合成分を含んでもさしつかえない。
本発明において、ベンゼン核にハロゲン基などの置換基
を導入した芳香族ポリアミドは有機溶媒に対する溶解性
が著しく向上し樹脂Aとの相溶性も増し、また で示される芳香族ポリアミドではベンゼン核を結合する
基Yの影響で樹脂Aとの相溶性を増すために、これら2
つの芳香族ポリアミドと樹脂Aとのブレンド原液は長時
間保存してもポットライフは極めて安定であり、得られ
るフィルムも強靭で耐熱性、湿度特性の良好なものとな
る。
本発明以外の芳香族ポリアミド、特にポリパラフェニレ
ンテレフタルアミドはあらゆる有機溶媒に不溶であるこ
とから有機溶媒系からはブレンドフィルムを得ることが
できない。ポリメタフェニレンイソフタルアミドと樹脂
Aのブレンドフィルムは熱収縮率が非常に大きく耐熱性
フィルムとしての実用性に乏しい。このようにベンゼン
核無置換の芳香族ポリアミドは本発明の目的を達成しえ
ないものである。
本発明の芳香族ポリアミドはジイソシアネートとジカル
ボン酸、あるいはジ酸クロライドとジアミンとの反応で
得られるが、後者の場合、ジ酸クロライドおよびジアミ
ン成分としては次のようなものが代表例として挙げられ
る。
ジ酸クロライド成分としては、2−クロロテレフタル酸
クロライド、2.3−ジクロロテレフタル酸クロライド
、2.5−ジクロロテレフタル酸クロライド、2.6−
ジクロロテレフタル酸クロライド、2.3.5−トリク
ロロテレフタル酸クロライド、2−ブロモテレフタル酸
クロライド、2,6−ジブロモテレフタル酸りロライド
、2−フロロテレフタル酸クロライド、2.6−ジクロ
ロテレフタル酸クロライド、2−ニトロテレフタル酸ク
ロライド、2.6−シニトロテレフタル酸クロライド、
2−シアノテレフタル酸クロライド、2.6−ジクロロ
テレフタル酸クロライド、2−メチルテレフタル酸クロ
ライド、2.6−シメチルテレフタル酸クロライド、2
−エチルテレフタル酸クロライド、4−クロロイソフタ
ル酸クロライド、5−クロロイソフタル酸クロライド、
4.6−ジクロロイソフタル酸クロライド、4−ブロモ
イソフタル酸クロライド、4−フロロイソフタル酸クロ
ライド、4−ブロモイソフタル酸クロライド、4−ニト
ロイソフタル酸クロライド、4−シアノイソフタル酸ク
ロライド、4−メチルイソフタル酸クロライド及びこれ
らの混合物が挙げられ、好ましくは、2−クロロテレフ
タル酸クロライド、2.6〜ジクロロテレフタル酸クロ
ライド、2−ブロモテレフタル酸クロライド、2−ニト
ロテレフタル酸クロライド、2−シアノイソフタル酸ク
ロライド、4−クロロイソフタル酸クロライド、5−ク
ロロイソフタル酸クロライドなどが挙げられる。
ジアミン成分としては、2−クロロパラフェニレンジア
ミン、2,5−ジクロロパラフェニレンジアミン、2.
6−ジクロロバラフェニレンジアミン、5−クロル−2
−メチルパラフェニレンジアミン、2−ニトロパラフェ
ニレンジアミン、2.6−シアノパラフェニレンジアミ
ン、2−シアノパラフェニレンジアミン、2,6−ジシ
アツパラフエニレンジアミン、2−メチルパラフェニレ
ンジアミン、2.6−シアノパラフェニレンジアミン、
2−ブロモパラフェニレンジアミン、4−クロルメタフ
ェニレンジアミン、4゜6−シアノメタフェニレンジア
ミン、4−ブロモメタフェニレンジアミン、4−シアノ
メタフェニレンジアミン、4−メチルメタフェニレンジ
アミン、4゜6−シアノメタフェニレンジアミン、2.
4−ジアミノメシチレン、4.4’−ジアミノジフェニ
ルエーテル、4.4’−ジアミノジフェニールメタン、
4,4ジアミノジフエニルスルフオン、4.4’−ジア
ミノジフェニルスルフィド、4.4’−ジアミノジフェ
ニルケトン、3.3’−ジアミノジフェニルエーテル、
3.3′−ジアミノジフェニルスルフォン、34′〜ジ
アミノジフエニルエーテルなどが挙げられるが、特に2
−クロロパラフェニレンジアミン、2.6−シアノパラ
フェニレンジアミン、2−ニトロパラフェニレンジアミ
ン、2−シアノパラフェニレンジアミン、2−ブロモパ
ラフェニレンジアミン、4−クロロメタフェニレンジア
ミン、4.4’−ジアミノジフェニルエーテル、4.4
’−ジアミノジフェニルメタン、4.4T−ジアミノジ
フェニルスルフォン、3.3’−ジアミノジフェニルス
ルフォン、3.4’−ジアミノジフェニルエーテルが好
ましい。
先に述べた共重合成分としては、テレフタル酸クロライ
ド、イソフタル酸クロライド、パラフェニレンジアミン
、メタフェニレンジアミンなどが挙げられる。
又本発明で言う有機溶媒とは、後述する樹脂Aおよび前
記芳香族ポリアミドの両者を溶解させるもので、その代
表的なものとしては、N−メチル−2−ピロリドン、ジ
メチルアセトアミド、ヘキサメチレンホスホルアミド、
ジメチルホルムアミドなどのアミド系極性溶媒が挙げら
れるが、特にN−メチル−2−ピロリドンおよびN−メ
チル−2−ピロリドンと他のアミド系極性溶媒の混合物
が好ましい。更に、アミド系溶媒の他に、樹脂Aに対し
て良溶媒、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、塩
化メチレン、クロロホルム、1.I、2−トリクロロエ
タン、トリクレン、アセトンなどを樹脂Aと芳香族ポリ
アミドを相溶する範囲内、すなわち全溶媒量の20%以
内、好ましくは15%以内なら含まれてもさし支えない
本発明の有機溶媒に可溶な樹脂Aとは、上記の溶媒に溶
解するものであれば特に限定されるものではないが、非
晶性樹脂が好ましく、例えばポリカーボネート、ポリス
ルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルアミ
ド、ポリスルフィドスルフォン、ボリアリレートなどが
挙げられる。
芳香族ポリアミドとの相溶性や経済性の点からポリカー
ボネート、ポリスルフォンがより好ましい。
芳香族ポリアミドと上記樹脂Aのブレンド比は重量比で
1/99〜90/10が必要である。好ましくは2/9
8〜70/30、より好ましくは3/97〜50150
である。芳香族ポリアミドが1%より少ないと耐熱性が
悪化し、熱収縮率が大きくなり、90%を越えると経済
的メリットがなくなる。
本発明において得られるフィルムの250℃の熱収縮率
は20%以下が必要である。好ましくは1.0%以下、
より好ましくは5%以下である。20%より大きくなる
と、寸法安定性が悪く、例えば感熱転写用途、フレキシ
ブル回路基板、コンデンサー用途の分野では実用に耐え
ない。
フィルムの吸湿率は5%以下が必要である。より好まし
くは3%以下である。5%より大きいと吸湿による寸法
変化が大きくなり実用に耐えない。
本発明のフィルムは引張り伸度が10%以上必要である
。好ましくは15%以上、より好ましくは20%以上で
ある。10%未満ではフィルムのハンドリング時や加工
時にフィルム破れを起こし実用に耐えない。
本発明のフィルムの厚みは1〜500μmが好ましく、
2〜200μmがより好ましい。さらにフィルム強度は
7 kg / mm 2が好ましく、さらに好ましくは
9 kg / mm ’以上である。ヤング率は180
 kg / mm 2以上が好ましく、さらに好ましく
は200kg/mm2以上である。さらに本フィルムの
200℃での熱収縮率は10%以下が好ましく、5%以
下がより好ましい。300℃の熱収縮率は30%以下が
好ましく、20%以下がより好ましい。
さらに本発明のフィルムのF−5値は6 kg / m
m 2以上が好ましく、8 kg / mm 2以上が
より好ましい。
また、本フィルムの密度は1.2〜1.5g/7が好ま
しく、1.2〜1.4g/cutがより好ましい。
次に、本発明の耐熱フィルム製造方法について説明する
製膜用原液の調整法として芳香族ポリアミドはジアミン
とジ酸クロライドを低水分のアミド系極性溶媒中で低温
下(通常50°C以下、好ましくは30℃以下)で1〜
2時間時間台される。モノマの添加順序は特に限定され
るものではないが、高重合体を得る点からジアミン溶液
中にジ酸クロライドを添加するのが良い。重合後発生し
た塩酸を無機アルカリあるいは有機系の中和剤で中和す
る。
あるいは重合終了後のポリマ液を多量の貧溶媒中で再沈
殿させた後、揮発分を蒸発させてアミド系溶媒で塩化カ
ルシウム、塩化リチウムなどの無機塩の存在下、あるい
はアミド系極性溶媒のみに溶解させてブレンド用原液と
なす。耐熱性フィルムの機械的特性を向上させるために
はポリマの分子量を一定以上にしておく必要があり、こ
の尺度としては固有粘度(η:nh)をもって表わすの
が便利である。すなわち、固有粘度が、好ましくは1.
0〜10.0、より好ましくは1.5〜7゜0である。
ブレンドの方法としては芳香族ポリアミドと樹脂へのそ
れぞれのアミド系極性溶媒の原液を別個に調整し原液同
士をブレンドする方法、樹脂入を溶解したアミド系極性
溶媒を調整し、その中で前述した芳香族ポリアミドの重
合を行ない、重合とブレンドを同時に行なう方法などが
挙げられるが、これに限られるものではない。ブレンド
原液の固有粘度は0. 1〜8.0、好ましくは0゜2
〜5.0である。粘度は自由に選べるが流延性の点から
5〜50000ボイズ/30℃が望ましく、10〜20
000ポイズが更に望ましい。ポリマ濃度は1〜50%
が望ましく、5〜30%が更に望ましい。
このように調整されたブし・ンド原液は以下の方法でフ
ィルムとなされる。
(1)乾湿式法:ドクターナイフ、口金などによりフィ
ルム状として支持体上に流延され、通常50〜250℃
の範囲、より好ましくは60〜200℃で一定時間乾燥
される。50℃未満では溶媒の蒸発速度が遅く、250
℃を越えると溶媒の突沸が起こりフィルムの品質の低下
をきたす。乾燥されたフィルムは支持体より剥離され、
水系の媒体中へ浸漬または媒体を噴霧せられて無機塩お
よび溶媒が抽出される。水系の媒体とは、水を主成分と
する液体であり、ポリマに対しては貧溶媒であるが、無
機塩やアミド系極性溶媒には親和性のある液体のことで
ある。例えば、水単独、水と原液を構成しているアミド
系極性溶媒との混合物、水とエチレングリコール、アセ
トン、低級アルコールとの混合物が挙げられるが、水の
比率として少なくとも50%以上が脱塩・脱溶媒速度や
溶媒回収を考慮すると望ましい。また、湿式浴の温度は
通常5〜90℃が適当である。該湿式1程では溶解助剤
となる無機塩とアミド系極性溶媒が抽出される訳である
が、該湿式1程終了直後のフィルム中で無機塩残存量は
ポリマ当り3%以下、より好ましくは1%以下がよい。
3%を超えて残存すると、次工程の熱処理でフィルムの
熱分解が起こり好ましくない。アミド系極性溶媒の残存
率は特に規定されないが溶媒回収を考慮すれば出来るだ
け抽出した方が有利である。該湿式1程中のフィルムは
水系媒体で膨潤した状態にあるため湿式温度範囲での延
伸が行いやすく最終フィルムの機械特性向上のため、−
船釣に工程中で1.01〜5゜0倍に縦方向に延伸され
る。湿式1程を終了したフィルムは、水系媒体の蒸発、
アミド系極性溶媒の蒸発のため熱処理が行われる。この
加熱工程は100℃以上、好ましくは200℃以上、5
00℃以下である。該加熱工程で横方向に1.01〜5
.0倍延伸される。また必要に応じてリラックスなども
行なわれても何ら問題はない。
■ 湿式法:乾湿式法における乾式1程がなく口金から
直接水系の媒体中に押し出す方法である。
この方法は多量のアミド系極性溶媒を含むため水系の媒
体中で急激な無機塩やアミド系極性溶媒の置換が行われ
最終フィルムにボイドの発生あるいはフィルムの面荒れ
が起こりやすくなるために、前述の水系の媒体中に必要
に応じて置換速度を制御するため無機塩、例えば、塩化
カルシウム、塩化リチウム、臭化リチウムなどが含有さ
れたり、水槽を多段にして、水とアミド系極性溶媒・無
機塩の混合物などに濃度勾配を持たせたりする。乾湿式
性同様に本工程で縦方向に1.01.〜5倍延伸される
湿式1程を終了したフィルムは乾湿式法と全く同様な熱
処理と延伸が行われる。
(3)乾式法:この方法は湿式法とは逆に抽出工程を省
いたプロセスであり、ブレンド原液中に溶解助剤である
無機塩を含まないものに限って可能となる方法である。
ドクターナイフや口金より支特休上へ流延された原液は
乾湿式性同様に乾燥されて支持体から剥離され、支持体
と熱処理工程の間で縦方向に1.01〜5゜0倍延伸さ
れる。乾式1程を終了したフィルムは乾湿式法と同じ熱
処理と延伸が行われる。以上のようにして本発明の耐熱
フィルムを得ることができる。
かくして得られた本発明の耐熱フィルムは感熱転写用リ
ボン、プリント基板、コンデンサー、電気絶縁材料用途
などがあるが、特に感熱転写リボン、プリント基板、コ
ンデンサー用途が望ましい。
[実施例] 次に実施例に基づいて本発明の実施態様を説明する。な
お、実施例中の特性の測定法は以下の通りである。
(1)固有粘度(η: nh) 下式によりN−メチル−2−ピロリドンを溶媒として0
. 5 g/ 100ml、30°Cの条件下にウベロ
ーデ型粘度計を用いて測定した。
■ 溶液粘度(ポイズ) 回転式粘度計を用い、温度30°Cでの値を示した。
(3)引張り伸度、ヤング率、F−5値TR3型引張り
試験器で幅10mm、長さ50mm。
引張り速度300mmの条件で測定した。
(4)熱収縮率(%) 無荷重で250℃、10分間オーブン中で加熱し下式の
計算式より算出した。
X100  (%) (5)吸湿率(%) 150℃、60分絶乾後、75%RH中に48時間放置
し下記の計算式により算出した。
吸湿率= X100  (%) なお、以下の実施例で用いた部は全て重量部を表わす。
実施例1 1).51部の2−クロルバラフェニレンジアミン(以
下CPAと略す)と2.85部の4.4′−ジアミノジ
フェニルエーテル(以下DAEと略す)を仕込み、この
中にN−メチル−2−ピロリドン(以下NMPと略す)
250部を加えて溶解させた。この溶液を10℃に冷却
した後22.4部の2−クロルテレフタル酸クロライド
(以下CTPCと略す)を加え重合した。この重合原液
を多量の水に投入し、再沈・乾燥して粉体状のポリマを
得た。このポリマ20部をNMP 200部に溶解させ
、この中に別に調整しておいたポリカーボネート30部
を含むNMP溶液214部を加えてブレンド原液を得た
。固有粘度は1.3であり溶液粘度は600ポイズであ
る。
この製膜用原液を、アプリケータを用いてガラス板上に
均一に流延し、120℃のオーブンで6分間乾燥し自己
保持性を持つゲルフィルムを得た。
このゲルフィルムを流水中に10分間浸漬し、脱塩・脱
溶媒してオーブンで1分間熱処理して最終フィルムを得
た。得られたフィルムの引張り伸度は23%、引張り強
度13. 5kg/mm2、ヤング率450kg/mm
2、F −5値10.8kg/mm2であり、250℃
、10分間の熱収縮率は0.5%、吸湿率は1.0%と
強靭で湿度特性、耐熱性に優れたフィルムであった。
比較例1 メタフェニレンジアミン(以下mPDAと略す)1).
34部をNMPに溶解させイソフタル酸クロライド(以
下IPCと略す)21.33部を加え実施例1と全く同
様の操作で最終フィルムを得た。得られたフィルムの引
張り伸度は51%、弓張り強度9.3kg/mm2、ヤ
ング率220kg/mm2、F−5値6 、 8 kg
 / mm 2であり、250°c1)0分間の熱収縮
率は28.2%、吸湿率は5゜5%と耐熱性、湿度特性
の劣るフィルムであった。
実施例2 44′〜ジアミノジフエニルメタン(以下DAMと略す
)19.8部を224部のNMPに溶解し10℃に冷却
した。この中にCTPC23,7部を加え重合し、発生
した塩酸を炭酸リチウムを加えて中和した。この中に前
もって準備したポリカーボネート44.2部を含むNM
P溶液350部を混合しブレンド原液を得た。固有粘度
は1.15であり溶液粘度は520ポイズである。
この製膜原液をドクターナイフを用いてステンレス板の
上に均一に流延し、150℃のオーブンで5分間乾燥し
自己保持性を持つゲルフィルムを得た。このゲルフィル
ムを流水中で10分間浸漬し、脱塩・脱溶媒してオーブ
ンで2分間熱処理して最終フィルムを得た。得られたフ
ィルムの引張り伸度は68%、引張り強度14. 3k
g/mm2ヤング率310kg/mm2F −5値9 
、 8 kg / mm2であり、250℃、10分間
の熱収縮率は1゜0%、吸湿率は2.1%と強靭で湿度
特性、耐熱性に優れたフィルムであった。
実施例3 実施例2と全く同じ方法で芳香族ポリアミド溶液を重合
し、別に調整したポリスルフォン84゜5部を含むNM
P溶液を混合しブレンド原液を得た。実施例2と同様に
して最終フィルムを得た。
得られたフィルムの引張り伸度は25%、引張り強度は
12. 3kg/mm’ 、ヤング率250kg/mm
2 F−5値は7 、 9 kg / mm 2であり
、250℃、10分間の熱媒は1.1%、吸湿率は1.
1%と強靭で湿度特性、耐熱性に優れたフィルムであっ
た。
実施例4〜6、比較例2〜4 実施例1と同様の方法で芳香族ポリアミドを重合し、非
晶性樹脂と種々の割合でブレンドして得られたフィルム
の特性を実施例4〜6、比較例2〜4として表1に示す
。表中の略号は以下の通りである。
3、4’ −DAE : 3.4’−ジアミノジフェニ
ルエーテル44’−DAS:4 4’−ジアミノジフェ
ニルスルフォン PPDA:パラフェニレンジアミン CIPC+4−クロルイソフタル酸りロライド表−1か
ら明らかなようにベンゼン核に置換基を導入したフィル
ムは強靭かつ耐熱性、湿度特性ともに優れているのに比
べ、置換基のないフィルムは機械強度、特に伸度の低い
フィルムしか得ることができない [発明の効果] 本発明で規定する特定の芳香族ポリアミドと樹脂Aをブ
レンドすることにより得られるフィルムは以下の特徴が
ある。
(1)樹脂入をマトリックス樹脂としているにもかかわ
らず樹脂Aの軟化流動点以上の温度でも流動せず、高温
での熱収縮率も小さく寸法安定性に優れている。
■ 樹脂A単体フィルムに比較して機械特性、特に引張
り伸度や引張り強度が優れており、ハンドリング、加工
時の取り扱いが容易となる。
(3)芳香族ポリアミドの最大の欠点と言われている湿
度特性(特に吸湿性)が改良される。
(4)比較的安価な樹脂Aがマトリックスとなっている
ためフィルムの製造コストを下げることが可能となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)50モル%以上の繰り返し単位が ▲数式、化学式、表等があります▼ または ▲数式、化学式、表等があります▼ である芳香族ポリアミド(式中、Xはハロゲン基、ニト
    ロ基、シアノ基、炭素数5以下のアルキル基の中から選
    ばれる1種以上である。K、L、M、N、Pは0〜4の
    整数でK+L、もしくはM+N+Pは1以上。Yは−C
    H_2−、−O−、−S−、−SO_2−、▲数式、化
    学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等があり
    ます▼ あるいはフェニル基が直接結びついているものの中から
    選ばれる一種である。x+yは1であり、yは0.2以
    上である。)と、該芳香族ポリアミドを溶解する有機溶
    媒に可溶な樹脂Aを重量比で1/99〜90/10の範
    囲でブレンドして得られる樹脂から成るフィルムであっ
    て、該フィルムの250℃の熱収縮率が20%以下であ
    り、吸湿率が5%以下、引張り伸度が10%以上である
    ことを特徴とする耐熱性フィルム。
  2. (2)有機溶媒が実質的にアミド系極性溶媒である特許
    請求の範囲第(1)項記載の耐熱性フィルム。
  3. (3)有機溶媒に可溶な樹脂Aが非晶性樹脂である特許
    請求の範囲第(1)項又は第(2)項記載の耐熱性フィ
    ルム。
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