JPS5842649A - 芳香族ポリアミドフイルム - Google Patents

芳香族ポリアミドフイルム

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JPS5842649A
JPS5842649A JP14034581A JP14034581A JPS5842649A JP S5842649 A JPS5842649 A JP S5842649A JP 14034581 A JP14034581 A JP 14034581A JP 14034581 A JP14034581 A JP 14034581A JP S5842649 A JPS5842649 A JP S5842649A
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JP
Japan
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film
polymer
diamine
moles
solution
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Application number
JP14034581A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Ito
伸明 伊藤
Akio Kobayashi
昭夫 小林
Masanori Mizouchi
溝内 正規
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐゛熱性、溶解性にすぐれた芳香族ポリアミド
フィルムに関するものである。
従来から芳香族に置換基、特に塩素置換基を導入したポ
リアミドは塩素置換基のな゛いポリアミドにくらべ有機
溶媒への溶解性がよ(、又成型されたフィルムは吸湿性
が小さく、さらにp(バラ)結合主体から成るフィルム
は高剛性なI¥j徽を有するとともに耐熱性にもすぐれ
たフィルムとして注目されてきた。ところがこの塩素置
換された芳香族ポリアミドフィルムは高温トで銅と接触
するとフィルムの劣化が起きやすいという欠点を有して
いたため、フィルムが高温で銅と接触するような電気絶
縁用途に使用するには問題があった〇本発明の目的は上
記欠点を解決せしめ、調書。
耐熱性、溶解性、吸湿性ともにすぐれ、さらにp結合主
体の場合には高剛性な特徴をも有したフィルムを提供せ
んとするものである。なお本発明で1う調書とは、高温
下で銅と接触しているフィルムが銅により特異的に分解
して物性の低下をきたすことを言う。
(ここでm、nは0〜6の整数であり、かりm+n21
)で示される基本構成単位と、一般式OC1rO (ここでrは0〜3の整数)で示される共重合単位を少
なくとも含み、全構成単位に対し該基本構成単位は20
モモル係上90モルチ未満、該共重合単位は10モル%
以以上8七 リマから成る芳香族ポリアミド乙イルムを特徴とするも
のである。
CJ,  O  C/.1lO (ここでm,nは0〜3の整数であり.かつm十n≧1
)で示される基本構成単載は20モルチ以ーヒ90モル
チ未満含むものであって,かがる構造を構成する単量体
としては.酸クロリドとジアミンからのポリマ合成を例
にとると.テレフタル酸クロリド、2−クロルテレフタ
ル酸クロリド。
2、5−ジクロルテレフタル酸りロリ゛ド,2,6−ジ
クロルテレフタル酸クロリド、イソフタル酸クロリド、
2−クロルインフタル酸クロリド、2.6−ジクロルイ
ソフタル酸クロリド等や,p(パラ)フェニレンジアミ
ン、2−クロルmフェニレンジアミン、2.s−ジクロ
ルpフェニレンジアミン。
2、6−ジクロルpフェニレンジアミン、m(メタ)フ
ェニレンシアミン、2−クロルmフェニレンジ”アミン
,2.5−ジクロルmフェニンフジアミンなどが挙げら
れる。
上記一般式で示される基本構成単位は本発明で使用する
ポリマ中20モルチ以上90モルチ未満でなければ本発
明の目的を達成することはできない。即ち該基本構成単
位中に塩素置換基.を有することがポリマの有機溶媒へ
の溶解性を向上させるに非常に有効であるが,基本構成
単位が20モモル係満になると塩素置換基がない場合と
溶解性の差がなくなり,さらに成型されたフィルムは吸
湿性が太き(なって実用性の悪いものとなる。1だ90
モル饅以上になると塩素置換基のない場合より溶解性は
よくなるが1本発明の共重合単位が10モル−未満と少
なくなるために調書が太きくなシ本発叩の目的を達成す
ることができなくなる。
一方1本発明で必要な共重合単位は一般式(ここでrは
ON3の整数)で表わされるが。
この構造を構成するために使用される単量体の例として
は酸成分としてインフタル酸,テレフタル酸の誘導体及
びその核塩素置換体があり,アミン成分としては4.4
′−ジアミノジフェニルスルホン。
6、4・−、ア:, ) 9 7 x = 、Byニア
。y,’3.3レージアミノジフェニルスルホン及びそ
の誘導体等が挙けられる。ここで誘導体とはポリマを形
成するために官能基を持っている単量体を意味し,酸成
分の場合は酸クロリド、カルボン酸が,′!タアミン成
分の場合はアミン、インシアネート、等があるが酸クロ
リドとアミンの組合せが好適である。上記一般式で表わ
される共重合単位は本5発明の目的を達成するために特
異的に有効であり,ポリマ中に10モモル係上80モル
チ未満含まれていることが必要である。即ち10モル多
未満の場合には調書が著しく大きくなり,フィルムが高
温下で銅と接触するような電気絶縁用途などの分野では
実用5− にvITんないものとなる。lた80モル襲以−ヒにな
ると調書は良くなるが基本構成単位の量が減少する′た
めに溶解性の向上は望めず,さらに吸湿率。
湿度膨潤係数が大きく寸法安定性の悪いフィルムとなる
。すなわち、ポリマの主鎖中に結合されたスルホン結合
を有する事が調書を改良する上で必須である。
本発明では上記の基本構成単位全20モル係以上90モ
ルチ未満,共重合単位を10モモル係上80モル係未満
含んでいればよいが,そのほかにポリマを構成するよう
な他成分を0モル係以上70モルチ未満含有していても
よく1例えは下記のよ以上,基本構成単位,共重合単位
及びその他の6一 構成単位について一般的に示したが、具体的に各構成単
位及び各単位のモル%5計算例を説明すると例えば出発
単量体としてテレフタル酸クロリド100モル、2−ク
ロルpフェニレンジアミン60 モ/l/、 4.4’
−’)アミノジフェニルスルホン30モル、4.4’→
アミノジフ工ニルエーテル10モルを使用した場合、ラ
ンダムに結合が分布するものとすると、各構成単位のモ
ルチは下記のようになる。
0     0 0    0 ここで(a)及び(b)は各々本発明で限定した基本構
成単位及び共重合単位であるが、(C)は特に限定され
たものではなく、含有していてもさしつかえない。なお
本発明のフィルムには物性ヲ損わない程度に、滑剤、静
電気防止剤などの添加剤や、他のポリマがブレンドされ
ていてもさしつかえない。
次に本発明のフィルムの製造方法について説明する。ポ
リマはN−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド、
ヘキサメチルホスホルアミド、ジメチルホルムアミド、
テトラメナル尿素、γ−ブチロラクトンなどの有機溶媒
中で低温溶液重合した9、水系媒体を使用する界面重合
によって製造することができる。有機溶媒中で重合され
たポリマ溶液をそのまま製膜原液として使用する場合。
単量体として酸クロリドとジアミンを使用するとハロゲ
ン化水素が発生するのでこれを水酸化カルシウム、炭酸
リチウム、炭酸カルシウム、アンモニアなどの無機塩基
、あるいはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド
、トリエチルアミンなどの有機塩基で中和することが必
要である。さらに溶液の安定性全向上させるために溶解
助剤としての無機塩を添加してもよく、添加量はポリマ
当9150wt%以下がよいが、基本構成単位の量又は
共重合単位の分布割合によっては溶解助剤としての無機
塩なしでも十分安定した溶液が得られるのでその際には
無機塩は添加しなくてもよい。かかる溶解助剤としての
無機塩としてはアルカリあるいはアルカリ土類金属のハ
ロゲン化物などが適当であり9例えは塩化リチウム、塩
化カルシウム。
塩化マグネシウム、臭化リチウム、臭化カルシウムなど
がある。
一方廟機溶媒中で重合したポリマ浴液を水中などに投入
して単離したポリマ、あるいは界面重合で単離したポリ
マを再び有機溶媒に溶解して製膜原液とすることもでき
る。この場合も溶液の安定性を向上させるために溶解助
剤としての無機塩。
例えば塩化リプ、ウム、塩化カルシウム、塩化マグネシ
ウム、臭化リチウム、臭化カルシウムを添加してもよい
。添加量はポリマ当j)150wt%以下が適当である
が、基本構成単位の蓋又は共重合単位の分布割合によっ
ては無機塩なしでも安定した溶液が得られるのでその際
は無機塩は添加しなくてもよい。
実用的な強度をもつフィルムを得るためのポリマとして
は固有粘度(ポリマ05gt−臭化リチウム25W、t
%含むN−メチルピロリドンで100g/9− の溶液として30℃で測定した値)で0.5以上必要で
あるが、このようなポリマを使用し7′ic場合製膜原
液中のポリマ濃度は2〜40wt%程度が好ましい。
上記のように調製された製膜原液は、中和で生成した塩
や溶解助剤としての無機塩が含有されている場合には湿
す法あるいは乾湿式法で製膜するのが好まじり。湿式法
で製膜する場合には該原液全口金から直接製膜用浴中に
押し出すか、又は一旦ドラム等の支持体上に押し出し、
支持体ごと湿式浴中に導入する方法が採用される。この
浴は一般に水系媒体からなるものであり、水の他に有機
溶媒や無機塩等を含有していてもよい。しかし一般には
水分量は30wt%以上好1しくは50wt%以上含有
されているものであp、該浴温度は通常0〜100℃で
使用され、フィルム中に含有された塩類及び有機溶媒の
抽出が行なわれる。
1だフィルムは製膜の適当な段階で同時あるいは逐次で
面倍率1. D〜90の範囲で未延伸又は延伸されるこ
とができ、さらに熱処理等がなされて10− 均−なフィルムとなる。
乾湿式法で製膜する場合は該原液を口金から適当なトラ
ム、エンドレスベルト等の支持体上に押し出して薄膜と
し9次いで乾式1程に供給する。
そして、かかる薄膜層から溶媒を飛散させ薄膜が自己支
持性をもつ壕で乾燥する。この際フィルム表面から急激
に溶媒が飛散しないように調節する必要があり、一般に
室温〜300°C160分以内の範囲で乾燥される。場
合によっては600℃以上の短時間加熱で結晶化度を向
上させることも出来る。上記乾式1程を終えたフィルム
は支持体から剥離されて湿式1程に導入され、ここでフ
ィルム中に含有される塩類及び有機溶媒が抽出され。
さらに前記の湿式法と同様に、延伸、熱処理が行なわれ
フィルムとなる。
基本構成単位の量又は共重合単位の分布割合によっては
ポリマが無機塩なしで有機溶媒に溶解することがあるが
、その際には乾式法で製膜することが可能である。もち
ろん上記のように湿式法。
乾湿式法で製膜してもよい。乾式法で製膜する場合には
製膜原液を口金からドラム、エンドレスベルト等の支持
体上に押し出して薄膜と17.自己支持性をもつ1で乾
燥後支持体から剥離し、さらに一般には残存揮発分(後
での吸湿分を除いて)を少なくとも6%以下壕で乾燥し
て最終フィルムとする。この際に延伸、熱処理が行なわ
れるのは前記湿式法、乾湿式法と同様である。
以上の様にして得られた本発明のフィルムは。
耐熱性、吸湿性はかりでな(、調書のきわめてすぐれた
特徴を有し、フレキシブルプリント回路板などの用途は
もちろんのこと、高温で銅と接触するような用途1例え
ばF種の電線の被覆、F種のモータやトランスの絶縁な
どにも使用できるようになった。
本発明は上記のとと(肩機溶媒への溶解性向上と調書の
改良及び低吸湿性を目的とするものであるが、さらに基
本構成単位がp(バラ)結合、即(ここでm、nは0〜
3の整数でありかつm十n≧1)で示される構成単位か
ら成り、共重合単o  atr。
で示される構成単位から成る場合で、全構成単位に対し
該p結合基本構成単位は50モルチ以上90モルチ未満
、該共重合単位は10モルチ以上50モルチ未満含むポ
リマから成る場合には前記の溶解性向上、調書の改良、
低吸湿性以外にフィルムは非常に高剛性になるという特
徴を有し特に好ましい。以下に基本構成単位がp結合の
場合について説明する。
この場合は基本構成単位は一般式 0〜3の整数でありかつm+n≧1)で示される結合か
ら成り、全構成単位に対し50モルチ以上90モル係未
満含むことが必要である。即ち50モルチ未満の場合に
は機械的に高剛性なフィルムは得られず、腰の弱いフィ
ルムとなり、また9〇16− モルチ以上になるとフィルムの機械特性、耐熱性はよく
なるが共重合単位が10モルチ未満となるために調書が
著しく大きくなる。かかるp結合からなる構造を構成す
る単量体としては酸クロリドとジアミンからのポリマ合
成を例にとると、前記で述べたような単量体のうちp結
合官能基を有するもの即ち、テレフタル酸クロリド、2
−クロルテレフタル酸クロリド、2.5−ジクロルテレ
フタル酸クロリド、2,6−ジクロルテレフタル酸クロ
リド等やop(パラ)フェニレンジアミン、2−クロル
pフェニレンジアミン、2.5−ジクロルpフェニレン
ジアミン、2,6−ジクロルpフェニレンジアミンなど
が挙げられる。
一方共重合単位は一般式 rは0〜6の整数)で表わされ、またかかる構造を構成
するために使用される単量体も前記と同じものが挙げら
れるが、調書を改良せしめ耐熱性。
吸湿性がすぐれかつ高剛性なフィルムを得るには14− 該共重合単位は全構成単位に対し10モルチ以上50モ
ルチ未満でなければならない。即ち10モルチ未満の場
合には調書は著しく大きくなり、′また50モルチ以上
になると調書はよくなるが機械的に高剛性なフィルムは
得られなくなる。
機械的に高剛性な特徴をも付与したフィルムを得るには
、このようにp結合の基本構成単位を50モルチ以上9
0モルチ未満、共重合単位を1oモルチ以上50モルチ
未満含んでいればよいが、そのほかにポリマを構成する
ような他成分をQモルチ以上40モルチ未満含んでいて
もさしつがえない。一方、フィルムの製造方法について
は前述と同じように可能である。このようにして得られ
たフィルムは電気絶縁用途以外にも腰の強さを生かして
、薄物の磁気テープ、コンデンサー、フレキシブルプリ
ント回路板などにも使用でき、非常に広範な市場性をも
つことができる。また溶解性にすぐれ、調書にもすぐれ
ている本発明フィルムを構成するポリマは、電線コーテ
ィング用のドープとしても使用する事が可能である。
以下実施例により本発明の内容を具体的に説明するが、
ポリマの有機溶媒への溶解性は基本構成単位に塩素置換
基がない場合に比較して向上しているかどうかで判断し
た。また調書の具体的評価規準としては、フィルムを銅
と接触させて250“Cの空気中に48時間放置した後
のフィルムの強度及び伸度が、銅とは非接触の状態で2
50℃。
48時間耐熱テストした後のフィルムの強度及び伸度に
対し、50%以上の保持率を有する場合に調書が改良さ
れたものとした。
さらに、250℃、48時間の耐熱テスト後のフィルム
の強度及び伸度が、耐熱テスト前のフィルムの強度及び
伸度に対し保持率50チ以上を有する場合には、そのフ
ィルムは2種以上の耐熱性を満足するものと判断され(
電絶用途で言われる耐熱グレードのF種とは5万あるい
は10万時間に外挿したときの物性保持率が5[)4以
上を示す温度として155℃以上を必要とするがこれを
短期間にテストするためには250°C948時間でも
って代表させる事が可能である。)銅と接触下でも本発
明のフィルムは2種以上の耐熱性を満足していることを
併せ示した。
一方高剛性の規準としては、未延伸フィルムで弾性率が
600kg1皿′以上(通常ポリエチレンテレフタレ一
トの2軸延伸フイルムでは到達不可能)の場合に高剛性
であるとしだ。
実施例1.比較例1 本発明の範囲であるフィルムを以下の様にして作製した
2−クロルmフェニレンジアミン5モル、4,4/−ジ
アミノジフェニルスルポン3モル、4,4/−ジアミノ
ジフェニルエーテル1モルをジメチルアセトアミド15
Qモルに溶解させ、10℃にて攪拌下に10モルのイソ
フタル酸クロリドを粉末のまま添加し2時間攪拌を続は
粘稠なポリマ溶液を得た。この溶液を高速攪拌ミキサー
中の水中へ投入してポリマを再沈し、さらにアセトン洗
浄後乾燥して細かい繊維状の白色ポリマを単離した。こ
のポリマの構成は下記の様に表わされ、固有粘度は2、
2 a 1 / gであった。
17− このポリマはジメチルホルムアミド50 vo1%。
メチルエチルケトン50vo1%の混合溶媒に可溶であ
シワニスとして電線コーティング用に使用出来る程度に
良好な溶解性を示した0′ またこのポリマを2C1wt%になる様にジメチルアセ
トアミドに溶解させた後、ガラス板上へ100μ厚みに
流延し、120°Cにて30分間乾燥させ。
続いてガラス板からはくすした。さらにこのフィルムを
定長下にそのままわく張シし、250°0にて6分間加
熱して20μの透明なフィルムを得た。
このフィルムの機械特性及び耐熱テスト後の結果18− を第1表に示したが、調書は非常に軽微なものであった
一方9本発明外の範囲にあるフィルムを以下の様にして
作製した(比較例)。即ち基本構成単位に塩素置換基を
含まない例として上記2−クロルmフェニレンジアミン
5モルの代わりに1mフェニレンジアミンを使用して同
様に重合し、水洗。
乾燥後ポリマを単離した。このポリマをジメチルアセト
アミドに再び溶解し、さらに上記同様に製膜してフィル
ムを得た。このフィルムの耐熱テスト前後の物性を第1
表に示すが、調書はほとんど問題なかった。しかしこの
ポリマはジメチルホルムアミド/メチルエチルケトンの
1/1(体積比)混合溶媒には均一に溶解しない等有機
溶媒に対する溶解性が悪く、より極性の高いジメチルア
セトアミド等には可溶にはなるが無機塩を使用しないと
溶液粘度も高く実用性が限られてくる。
実施例2.比較例2 乾燥したN−メチルピロリドン(NMP)300+w/
に2−10ルpフェニレンジアミン11.41g、3゜
3′−ジアミノジフェニルスルホン4−97 gラミ拌
溶解させ0℃に冷却した。この中へ粉末状のテレフタル
酸クロリド16.24g、イソフタル酸クロリド4.0
6 gを同時に添加し2時間攪拌した後、水酸化カルシ
ウム74gを水のスラリーとして添加し、1時間室温で
攪拌して中和を行ない透明で均一なポリマ溶液を得た。
この溶液の固有粘度をNMP中室温で測定したところ、
2.8dl/gであった碍られたポリマの構成はランダ
ムに結合が分布しているものとすると下記のようである
0ato。
このポリマ溶液をガラス板上へ200μ厚みに流延し、
100’0で15分間乾燥させた後ガラス板ごと室温の
水中へ20分間浸漬した。このフィルムを水中から取出
してそのままわく張りし。
300°0で5分間加熱した後フィルムの弾性率を測定
したところ、  75Qkg/mm”であった。−力水
中から取出したフィルムをフィルムストレッチャーにて
同時2軸で1.3倍、80℃にて延伸後、定長下にわく
張りして!100℃にて5分間加熱し、均一なフィルム
を得た。このフィルムの20℃、75%RH中での平衡
吸湿率は3. Ow t%であった。
このフィルムの機械特性及び耐熱テスト後の結果を第2
表に示したが9弾性率は870 kg/mm’とすぐれ
たものであり、また調書は非常に軽微なものであった。
調書の耐熱テスト前後でフィルムの色調の程度もほとん
ど差がなく、テスト前の黄色い色調かられずかに濃くな
った程度であった。
一方、比較例として2−クロルpフェニレンジアミンの
代わりに塩素置換基のないpフェニレンジアミンを使用
し、その他の単量体は同じものを21− 用いてNMP中で同様な重合を行々つだが、ポリマ溶液
中にはポリマが析出しフィルム化は困難なものであった
比較例6 本発明のポリマ構成割合で、共重合単位は含まれずp結
合した基本構成単位のみから成る場合の例について説明
する0 乾燥したN M P 300 mlに十分乾燥した臭化
IJチウム27gと2−クロルpフェニレンジアミン1
4.26gを攪拌溶解させ、この中ヘテレフタル酸クロ
リド20.igを添加して重合を行ない、さらに水酸化
カルシウムで中和を行なって透明で均一なポリマ溶液を
得た。この溶液の固有粘度は62dt/gであった。こ
の溶液を実施例2と同様にガラス板上へ流延し、水洗、
乾燥して得た未延伸フィルムの弾性率は113 Q 砲
/=”であった。一方。
水洗後、実施例2と同様に延伸、熱処理したフィルムは
第2表に示すように1弾性率152 Qkg/mm”と
非常にすぐれたものであり、吸湿率も751RH中1.
8 w t%であったが、この延伸したフィルムを22
− 実゛施例2と同様に1熱テストをしたところ、第2表の
ように調書は非常に大きなものであった。又銅と接触さ
せて耐熱テストしたフィルムはテスト前の黄色の色調か
ら茶褐色に変化していた。
比較例4 比較例6とは逆に共重合単位の割合を増した場合として
、2−クロルpフェニレンジアミン1.43g、3,3
/−ジアミノジフェニルスルホン22.35g。
テレフタル酸クロリド16.24g、イソフタル酸クロ
リド4.06 gを使用し実施例2と同様にNMP中で
重合を行ない固有粘度2.1az/gのポリマ溶液を得
た。とのポリマ構成は下記のようである。
CI   OO さらに実施例2と同様にフィルムをつくり、物性を測定
したところ、未延伸フィルムの弾性率420 kg/m
m”延伸したものでも第2表に示すように弾性率が低く
、腰の弱いフィルムとなり、さらに吸湿率は75SRH
中で6.2wt%と大きなものであった。またこの延伸
フィルムを耐熱テストしたところ第2表のように調書は
ほとんどなかった。
一方1重合で得られた固有粘度2.1at/gのポリマ
溶液をNMPで希釈してポリマ濃度8 wt%に調製し
、B型粘度計でポリマ溶液粘度を50℃で測定したとこ
ろ#  560Poi8eであった。
ポリマの溶解性に起因するポリマ溶液粘度の差をみるた
め、2−クロルpフェニレンジアミンの代りにpフェニ
レンジアミンを用いて上記と同様に重合を行ない、固有
粘度2.1 dl / g *ポリマ濃度8wt%に調
製したポリマ溶液の粘度を上記と同一条件下で測定した
ところ、やはり560Poiθeであった。
この結果から基本構成単位が本発明の範囲より少ない場
合には、芳香核の塩素置換基の有無にかかわらず溶解性
の差はない。
比較例5 実施例2において、5,5/−ジアミノジフェニルスル
ホンの代りに4.4′−ジアミノジフェニルエーテル4
.00 gを使用し同様にNMP中で重合を行ない固有
粘度2.7 d t / gのポリマを得た。得られた
ポリマの構成は下記のようである0 0     〇 25− このポリマ溶液から実施例2と同様にフィルムをつくり
物性を測定したところ、未延伸フィルムの弾性率88 
Q z/mm” 、延伸したものは弾性率1020kg
/mm”とすぐれていたが、第2表に示すように明らか
に調書が認められた。
実施例6.比較例6 乾燥したNMP3Qkg中に2−クロルpフェニレンジ
アミン0.9982kg、 4.4’−ジアミノジフェ
ニルスルホン0.7449kgを攪拌溶解させ10℃に
冷却した。この中へ粉末状のテレフタル酸クロリド2.
.03014gを添加し、3時間攪拌して透明で均一な
ポリマ溶液を得た。この溶液を水にて再沈し。
さらにアセトンで洗浄して乾燥しポリマのみを単離した
。この単離ポリマ2. Okgを再びNMP20鞄中に
投入し、さらに塩化リチウム0.8 kgを入れて80
℃に加熱攪拌し、透明で均一なポリマ溶液を得た。得ら
れたポリマの構成は下記のようである。
cto。
26− 0     0 また固有粘度を測定したところ2.5d//gであった
。このポリマ溶液を口金からエンドレスベルト上に60
0μ厚みに流延し、150°Cで10分間乾燥させた後
、ベルトから剥離した。剥離フィルムの一部を切り取り
水中で脱塩、脱溶媒を行なった後そのままわく張りして
300℃、5分間加熱した未延伸フィルムの弾性率は8
2 Q 鞄/mtn”であった。
一部ベルトから剥離したフィルムを連続的に常温の水中
へ導き脱塩、脱溶媒を行ないながら流延方向(MD力方
向に1.2倍延伸した後、300℃にて5分間乾燥しつ
つ流延方向と直角方向(T D方向)に1.4倍に延伸
し16μの均一な透明フィルムを得だ。このフィルムは
いずれの方向にも物性的にバランスしたものであり、第
2表に示すようにすぐれた機械特性を有しており、吸湿
率は75SRH中で2.5wt%であった。この延伸フ
ィルムを耐熱テストしたところ、第2表のようにほと2
7− んど調書は認められなかった。
一方、比較例として2−クロルpフェニレンジアミンの
代りに塩素置換基のないpフェニレンジアミンを使用し
、その他の単量体は同じものを用いてNMP中で同様に
重合を行なったが、ポリマ溶液中にはポリマが析出して
いた。これを水にて再沈し単離したポリマを再び前記同
様に塩化リチウムを用いてNMP中で再溶解を試みだが
ポリマ欠溶解しなかった。
28− 29− 手  続  補  正  書 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 1、事件の表示 昭和56年特許願第140!145号 2、発明の名称 芳香族ポリアミドフィルム 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所  東京都中央区日本橋室町2丁目2番地4、補
正命令の日付 自発 5 補正により増加する発明の数  なし6、補正の対
象 明細書の「特許請求の範囲」および 「発明の詳細な説明」の各欄 l補正の内容 1− (1)明細書 第1頁 特許請求の範囲を別紙の通り補正する。
(2)  同 第1頁下から3行目 「芳香族」を「芳香核」と補正する。
(3)同 第2頁7行および第5@下から1行目「接触
するような」を「接触するような磁気テープや」と補正
する。
(4)  同 第6頁6行目 「から成る芳香族」を「から成る磁気テープベース用の
芳香族」と補正する。
(5)同 第6頁4行目 「湿度膨潤」を「湿度膨張」と補正する。
(6)同 第20頁12行および第20頁12行目(7
)同 第22頁5行目 「構成割合で」を[構成割合から外れた場合で]2− と補正する。
(8)同 第24頁1行目 (9)同 第25頁6行目 「実施例2において」を「実施例2における」と補正す
る。
aO同 第28頁9行目 「欠溶解」を「は溶解」と補正する。
6− (別紙) 特許請求の範囲 (ここでm、nは0〜5の整数であり、かつm+n≧1
)で示される基本構成単位と、一般式(ここでrは0〜
6の整数)で示される共重合単位を少なくとも含み、全
構成単位に対し該基本構成単位は20モルチ以上90モ
ルチ未満、該共重合単位は10モルチ以上8,0モルチ
未満含むポイルム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (ここでm、nは0〜3の整数であり、かつm十n≧1
    )で示される基本構成単位と、一般式(ここでrは0〜
    3の整数)で示される共重合単位を少なくとも含み、全
    構成単位に対し該基本構成単位は20モルチ以上90モ
    ル係未満、該共重合単位は10モルチ以上80モルチ未
    満含むポリマから成る芳香族ポリアミドフィルム。
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