JPH06510311A - 芳香族コポリアミドの高強度フィルムの製造法およびその使用 - Google Patents
芳香族コポリアミドの高強度フィルムの製造法およびその使用Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
芳香族コポリアミドの高強度フィルム
の製造法およびその使用
本発明は、芳香族コポリアミドの高強度フィルムの製造方法およびその使用、特
に磁気記憶媒体用のキャリヤーとして、電気絶縁材料として、およびたわみ性プ
リント回路用のキャリヤーとして、の使用に関する。
芳香族ポリアミドは、フィルムおよび繊維用の耐熱性の非融解性物質として知ら
れている。芳香環上のアミド結合が共軸的に、または事実上互いに平行に配向し
ているポリアミドは、堅い、棒状の分子を有し、高い固有強度およびE弾性率値
を有する。
平行結合ホモポリアミド、例えばポリ−p−フェニレンテレフタルアミド(PP
TA) 、は有機溶剤に十分に溶解せず、濃硫酸中で溶液を経由してフィルムに
加工する必要がある(例えば特開平2−133434号公報)が、これは取扱い
(作業安全性、腐食)および廃棄上の問題を引き起こす。
そこで、アミド溶剤に対して良好な溶解性を有するポリアミドを開発することに
より、これらの難点を克服する試みがなされている。例えば、かなり多量のジア
ミン、例としては3,4゛−ジアミノジフェニルエーテルおよび2−クロロフェ
ニレンジアミン、で製造された芳香族コポリアミドのフィルムが開示されている
(EP−A−0045934号、EP−A−0090499号各明細書)0その
様なコポリアミドはアミド溶剤に対して適当な溶解性を有するが、モノマーが比
較的高価であるという欠点がある。非対称3,4°−ジアミノジフェニルエーテ
ルは比較的面倒な製法によってのみ得られ、2−クロロフェニレンジアミンは、
サルフェートを経由してのみ得られ、これはやはり深刻な廃棄上の問題を引き起
こす。
したがって、より有利な芳香族コポリアミドは、式%式%
の反復構造単位を有し、
構造単位A+Bのモル含有量の合計および構造単位C+D+Eのモル含有量は実
質的に等しく、構造単位Bのモル含有量は、構造単位A+Bのモル含有量の合計
の0〜5%であり、
分子1個あたりのジアミン成分C+D+Hの数は≧2であり、
ジアミン成分D+Hの数は0ではなく、−Ar−および−Ar2−は2価の芳香
族基(アリーレン基)であり、その原子価結合はバラ位にあるか、あるいは、直
線状に縮合(fuse) したベンゼン環の場合は、対応する共軸位置または平
行位置にあり、これらのアリーレン基は所望により、1または2個の不活性基、
例えば低級アルキル、アルコキシまたはハロゲン、により置換されており、
−A「1−は2価の芳香族基(アリーレン基)であり、その原子価はメタ位にあ
るか、あるいは、直線状に縮合したベンゼン環の場合は、対応する、ある角度を
つけた位置にあり、所望により、1または2個の不活性基、例えば低級アルキル
、アルコキシまたはハロゲン、により置換されており、
−Ar”−は式I
■−
のビフェニレン構造を有するか、または−Ar の意味を有し、
−A r’−は式11
のバラ−フェニレン構造を有シ、
−Ar5−は式11のバラ−フェニレン構造、または式のメタ−フェニレン構造
を有し、
−Z−は、−〇−5−s−1−CH2−1−C(CH3)、、−および−CO−
NH−から選択された2価の結合基であり、
R−1R1−1R2−およびR3−は、同一であるか、または異なるものであっ
て、H−1価級アルキル、低級アルコキシまたはハロゲンである。
ArおよびAr2に対する好ましいアリーレン基は、式
により示される2価の化合物である。
Ar1に対する好ましいアリーレン基は、式により示される2価の化合物である
。
これらの芳香族コポリアミドは、アミド溶剤中でホイル、繊維、繊維バルブ、フ
ィルムおよび薄膜に加工することができる(DE−A−3510655号、EP
−A−0199090号、EP−A−0322837号、EP−A−03648
91号、EP−A−0364892号、EP−A−0364893号各明細書)
0アミド溶剤とは、芳香族性重合体アミドを溶解することができるすべての溶剤
を意味する。高沸点アミド、特にN−置換アミド、が好適であることが分かった
。その例としては、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、N、N’ −ジメチルイミダゾリジン−2−オンまたはN−メチル
カプロラクタムをここに挙げることができる。
上記の低級アルキルおよびアルコキシ基は、好ましくはc −c −1より好ま
しくはc −C4−1特に好ましくはC−またはC2−1のアルキルまたはアル
コキシ基である。
上記のハロゲン基は、好ましくはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素基であり、特
に塩素基である。
2価の芳香族アリール基−Ar−およびAr2−は、バラ位に原子価結合を有す
る。これらのアリーレンが縮合している、いわゆる縮合環系の場合、2個の原子
価結合は、その系に属する最初と最後の芳香族環上の、共軸の、すなわち可能な
限り平行の、位置にある。その例としては、2.6−ナフチレン、2.6−アン
スリレン(anthrylene)または2.8−ナフタシレノ(naphth
acylene)または4.4′−ビフェニレンまたは4.4’ −ターフェニ
レンを挙げることができる。
ある角度をつけて配置されたアリーレン基Ar’は、原子価結合がメタ位にある
ベンゼン環である。縮合系の場合、2個の結合は、芳香族系の最初と最後の環の
上の、ある角度をつけた、非共軸位置にある。その例としては、1.3−フェニ
レン、2,5−12.7−または2.8−ナフチレン、2.5−12.7−また
は2.8−アンスリレンまたは4.3°−ビフェニレンまたは4.2′−ターフ
ェニレンがある。
上記のコポリアミドのフィルム(EP−A−0303949号明細書参照)は耐
熱性が高く、寸法安定性があり、良好な電気絶縁特性を有し、特別な処理工程な
しに、例えば高抵抗延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの特 性に匹敵す
る良好な強度およびE弾性率値(230MPaないし5. OGPa)をすでに
有する。しかし、その様なPETフィルムは熱安定性が非常に劣る。
芳香族コポリアミドのフィルムは、通常次の様にして製造される。
a)好適なアミド溶剤、例えばN−メチルピロリドンまたはジメチルアセトアミ
ドに、所望により溶解助剤、例えば周期律表の第1または第2族のハロゲン化物
、の同時存在下で溶解させるか、あるいは好適な溶剤、例えばN−メチルピロリ
ドンまたはジメチルアセトアミド、中で、所望により反応性の溶解助剤、例えば
Cab(CaCl2に変換される)、の同時存在下で、モノマーから直接合成す
ることにより、芳香族コポリアミドの溶液を製造し、b)芳香族コポリアミドの
溶液を固体キャリヤー上にキャスティングし、
C)溶剤の一部を除去し、層を緻密化するために予備乾燥させ、
d)アミド溶剤および存在するすべての溶解助剤を溶出させることができる、重
合体用の沈殿剤中で凝固させ、e)乾燥工程により凝集剤および残留アミド溶剤
を除去する。
キャスティング(b)は、ここではシート状の構造例えば金属、プラスチックま
たはガラスのシート、上で行うことができる。しかし、連続的な工業生産用の固
体キャリヤーとしてはロールまたは移動ベルトがより好適である。固体キャリヤ
ーの表面はキャスティング溶液に対して耐性であるべきである。
予備乾燥(c)によりキャスティングされた重合体層が緻密化し、凝集させる際
に取扱い易くなり、さらに使用したアミド溶剤を例えば凝縮により経済的に回収
することができる。この予備乾燥は熱の作用により、所望により減圧下で、行う
ことができる。連続製造には、加熱した気体、例えば窒素または空気、の流れを
通すのが特に好適な方法である。こうして、使用する溶剤、層厚、気体流および
温度に応じて、2〜60分間以内に適当な予備乾燥をさせることができる。アミ
ド溶剤の約50〜99%が除去され、層が気泡を含まなければ、予備乾燥は適当
である。
凝固(d)は、芳香族コポリアミドは不溶であるが、アミド溶剤および存在する
すべての溶解助剤が可溶である液体媒体中で行う。キャリヤーからの除去は、予
備乾燥の後で層が十分に固体になっていれば、凝固の前にすでに行うことができ
るが、凝固浴中に浸漬した後にのみ行うこともできる。経済的な凝固剤としては
、水または水/溶剤混合物を、所望により好適な添加剤、例えば溶解助剤用の錯
化剤と共に、使用することができる。好適な溶剤は、アミド溶剤と混合でき、存
在するすべての溶解助剤を溶解させ、コポリアミドを溶解させないすべての溶剤
である。例えば水/アセトン混合物が好適である。
混合物中に十分な沈殿剤が存在する場合、アミド溶剤自体との混合物も使用でき
る。この場合、濃度勾配のある幾つかの浴を使用すべきである。溶解助剤および
なお存在するアミド溶剤の大部分が凝固浴中で除去される。
乾燥(e)は、凝固剤およびアミド溶剤をできるだけ完全に除去するのに役立ち
、昇温された温度で、所望により減圧下でも、行う。必要な条件は、フィルムの
厚さおよびアミド溶剤および凝固剤の選択に依存する。高温における寸法安定性
が必要な場合、高い乾燥温度、例えば200〜400℃、を選択すべきである。
というのは、これによって熱収縮の開始温度が高くなるからである。
EP−A−0303949号明細書にすでに記載されている様に、その様なコポ
リアミドフィルムを最終乾燥(e)の後、280℃以上の温度で延伸することに
より、極めて高い強度およびE弾性率値が達成される(例えば1.5倍延伸で8
00MPaないし19GPa)。
より薄いフィルムを同じ機械に使用できる、すなわち製造、加工および使用中の
、例えばリール巻取および巻き付けの際の、運転信頼性が高くなるので、強度の
高いフィルム材料が工業的に重要である。
しかし、280℃以上の温度における連続延伸工程は、装置にかなりの経費がか
かる。例えば、連続運転している延伸フレームにおける潤滑の問題に加えて、満
足な延伸に必要な、フィルム全幅にわたる温度の一様性を達成するのは、両端で
開いている横方向の延伸フレームにおける対流のために非常に困難である。
そこで、本発明の目的は、高強度の芳香族コポリアミドフィルムを製造するため
の工業的に安価な方法を開発することである。
ここで驚くべきことに、最終乾燥作業(e)の際に一定寸法を確保すること、す
なわち収縮を防止することにより、強度およびE弾性率がそれぞれ30%および
50%以上増加することが分かった。
さらに、フィルムを湿りだ状態で延伸することにより、強度およびE弾性率がさ
らに増加することが分かった。
この延伸は凝固浴の前に、および/またはその中で行うことができる。
これらの両装置は、工業的に大きな経費をかけずに、特に従来一般的であった高
延伸温度なしに、実現することができる。
本発明による処置を良く理解するには、寸法保持ファクターDの定義が役に立つ
。
D−乾燥後の最終寸法/初期寸法(キャスティング中の)Dは、実施態様に応じ
て、フィルムの縦方向および横方向で、等しくても、異なっていてもよい。
先行技術(延伸を行わないEP−A−0303949号明細書)による処理工程
の後、Dは約0.7〜0.8である。本発明により寸法を一定に維持すると、D
は1.0である。本発明による湿った状態における延伸を行うと、Dは〉1.0
となる。
進行方向(製造方向)においてのみより強い材料が必要な場合、縦方向における
Dが≧0.9であれば十分である。連続製法では、これは、固体キャスティング
キャリヤー(通常はロールまたはベルト)と比較してより高速で回転するがイド
ロールを凝固浴の前またはその中に配置することにより達成される。通常この処
置により、フィルムの横方向収縮、つまり横方向におけるD値の減少、が同時に
起こる。その様なフィルムは縦方向で特に強く、横方向におけるフィブリレーシ
ョンに対して特に安定している。
後者は、非常に驚くべきことである。縦方向で高度に配向したフィルムは、通常
、非常に容易にフィブリル化し、すなわち横方向における強靭性が低いからであ
る。
両方向について等方的に強度特性が向上していることが必要な場合、Dは縦方向
および横方向で同じで、≧0.9であるべきである。D−1,0では、高い張力
をかけずに、フィルムウェブを乾燥装置に通すべきである。縦方向収縮を防止す
るために、入り口および出口のウェブ速度を等しくすべきである。横方向収縮は
、例えばフィルムウェブに対する横方向ガイドにより防止することができる。
両方向でより強いフィルムは、乾燥装置中で上記の寸法維持を行い、凝固浴の前
および/またはその中で縦方向および横方向延伸を組み合わせることにより製造
することができる。縦方向延伸はすでに述べた様に(例えば異なったロール速度
で)行うのが有利であり、横方向延伸は通常のテンター技術により行うが、湿っ
たフィルムウェブに対してテンター中の温度を増加する必要はない。
次いで、延伸後に達成された寸法を乾燥の際に維持する。
本発明による方法により製造されるフィルムは、強度および/または熱安定性が
必要とされる分野に使用される。とりわけテープ材料として、例えば磁気テープ
用のキャリヤーまたはケーブル用の巻き付は絶縁として、強度が非常に高いため
にフィルム厚をさらに減少させ、それに応じて空間を節約することができる。こ
の高耐熱性は、様々なコーティング技術、例えば金属のスパッタリングや蒸着、
に、および電気絶縁にも重要である。その他の使用分野としては、音響薄膜、強
力で耐熱性の接着テープ、被覆材料、熱印刷法用のギヤリヤーテープ、コンベヤ
ベルトなどがある。
以下に諸例により本発明をより詳細に説明する。これらの諸例中、略号は下記の
意味を有する。
TPC−塩化テレフタロイル
PPD −バラ−フェニレンジアミン
DMB −3,3’−ジメチルベンジジンBAPOB−1,4−ビス[(4−ア
ミノフェノキシ)−ベンゼン]
DADPM−4,4°−ジアミノジフェニルメタンNMP−N−メチルピロリド
ン
機械的特性のE弾性率、引き裂き強度および破断伸長は、DIN 53455に
より、引っ張り試験機で、(本発明および比較例により)製造したフィルムの細
片試料に対して測定した。試料の幅は15m−、クランプ長は10C1vであっ
た。E弾性率は、0.4〜0.6%伸長のセカンド係数(secant mod
ulus)として、試験速度10■/分で測定し、引き裂き強度および破断伸長
は100■/分で測定した。
固有粘度
は、NMP中、25℃で、0,5%濃度で測定した。
(η は相対粘度であり、Cは濃度g/d 1であe1
モル比1:0.25:0. 5ho、25のTPC。
PPD、DMBおよびBAPOBから製造し、η がnt
5、 9dl/gである芳香族コポリアミド5.0重量%、およびCaCl21
−7重量%を含むNMP溶液を90℃に加熱し、ドクターブレードを使用してガ
ラス板上に塗布し、た。このガラス板を循環空気乾燥棚(130℃)中に20分
間置き、溶剤の一部を除去した。その後、重合体濃度は約35重量%であった。
ガラス板を水浴中に入れ、重合体層をフィルムとして取り外した。水浴中に合計
10分間置いた後、フィルムを取りだし、テンター中に取り付け、循環空気乾燥
棚中、250℃で10分間乾燥させた。得られたフィルムは、厚さが20μ層、
残留NMP含有量が60.02%であった。
この高強度フィルムの機械的特性を測定した(表1参例1の溶液を例1と同様に
フィルムに加工したが、テンターを使用せず、フィルムを固定せずに吊り下げて
乾燥させた。この乾燥の際、フィルムは縦方向および横方向で一様に収縮した。
初期寸法の約76%しかなかった。
フィルムのE弾性率および強度は、例1で製造したフィルムの場合より低かった
(表1参照)。
例3
モル比1.O:0.25:0.375:0.375のTPCSPPDSDMBお
よびBAPOBから製造した芳香族コポリアミド5.5重量%、およびCa C
121,9重量%を含むNMP溶液を例1と同様にしてフィルムに加工した。循
環空気乾燥棚中での最初の処理(r予備乾燥」130℃)の後、重合体濃度は約
85%であった。
得られたフィルム26μ−厚の機械的特性は表1に示す通りである。
例4(比較例)
例3の溶液を例2と同様に処理した。乾燥後、フィルムのサイズは初期サイズの
73%であった。表1参照。
例5
モル比1.o:o、375:0.5:0.125のTPCSPPD、DMBおよ
びBAPOBから製造した芳香族コポリアミド3.0重量%、およびCa C1
21,2重量%を含むNMP溶液を例1と同様にして処理した。しかし、循環空
気乾燥棚中での予備乾燥時間は20分間ではなく、15分間にした。この予備処
理のあと、重合体濃度は約50%であった。その他の処理は例1と同様に行った
。厚さ21μmの高強度フィルムが得られた。機械的特性は表1にまとめた通り
である。
例6(比較例)
例5の溶液を例5と同様に処理したが、乾燥の際にテンターは使用しなかった。
そのため、乾燥の際に寸法が維持されず、乾燥後のフィルムは初期寸法の70%
しかなかった。フィルムの機械的特性は、例5によるフィルムのそれより低かっ
た。
例7
モル比1.o:o、25:0.40:0.35のTPC,PPD、DMBおよび
DADPMから製造し、η、。、が3.9旧7gである芳香族コポリアミド10
重量%、およびCa C123,5重量%を含むNMP溶液を170℃に加熱し
、ドクターブレードを使用してガラス板上に塗布した。この層を循環空気乾燥棚
中、130℃で20分間予備乾燥させた。層を取り外するためにガラス板を層と
共に水中に入れた。水浴中に合計10分間装いた後、フィルムを取りだし、テン
ター中に取り付け、循環空気乾燥棚中、250℃で10分間乾燥させた。厚さ3
0μmのフィルムの機械的特性を測定した(表1参例7の溶液を例7と同様にフ
ィルムに処理したが、テンターを使用せず、250℃でフィルムを乾燥させたの
で、フィルムは収縮した。乾燥後、フィルムはしわが寄り、本来のサイズの70
%しかなかった。このフィルムの機械的特性を測定した(表1参照)。
一旦
例1と同じ組成を有し、η が6.6dl/gである芳nt
香族コポリアミド6.0重量%、およびCa C121,8重量%を含むNMP
溶液をキャスティング機を使用してフィルムに加工した。このために、90”C
に加熱した溶液を平シートダイスを通し、高温空気ダクト中で回転するステンレ
ス鋼ベルト上にキャスティングし、130℃で予備乾燥させた。高温空気ダクト
中の滞留時間は約20分間であった。次いで重合体層をベルトから取り外し、室
温の水浴中および250’Cの乾燥機中に通し、巻き取った。乾燥機の出口にお
けるウェブ速度はステンレス鋼ベルトの速度の91%であり、フィルムのウェブ
幅はキャスティング幅の78%であった。この高強度フィルムの機械的特性を測
定した(表2参照)。
例10
例9と同様の、ただしη が6 、 9 dl/gである芳香nt
族コポリアミド溶液を例9と同様に、ただし異なったウェブ速度比で処理した。
フィルムを後乾燥した後、ウェブ速度はステンレス鋼ベルトの速度の110%で
あり、フィルムのウェブ幅はキャスティング幅の61%であった。
この高強度フィルムの機械的特性を測定した(表2参照)。
例11
例9と同様の、ただしη が6.9dl/gであるコボnt
リアミド溶液を例9と同様に、ただし異なったウェブ速度比で処理した。フィル
ムを後乾燥した後、ウェブ速度はステンレス鋼ベルトの速度の169%であり、
フィルムのウェブ幅はキャスティング幅の57%であった。
例9.10および11のフィルムの機械的特性は表2にまとめた通りである。
例12
例10と同様に、ただし乾燥前に横方向における延伸工程を追加してフィルムを
製造した。最初の水浴の後、NMP70%および水30%の混合物中でフィルム
を膨潤させ、次いで横方向に、その初期幅の150%に延伸した。次いでNMP
を別の水浴中で除去した後、フィルムを乾燥させた。最後の工程は寸法を維持し
ながら行った。横方向におけるDはこれで0.61x1.5=0.91になった
。横方向におけるE弾性率9. OGPaであった(横方向の延伸を行わないと
3. 5 GPa)。
表1
組成(モル比) テンタ E 引裂き 破断−によ 弾性率 強度 伸長
例 TPCPPD DBM BAPOB DM)PHる乾燥 D [GPa](
J4Pal [X]1 1.0 0.25 0.5 0.25 0 あり 1.
0 +1.3 280 402 1.0 0.25 0.5 0.25 0 な
し 0.7[f 5.4 210 513 1.0 0.25 0.375 0
.375 0 あり 1.0 6.9 270 544 1、.0 0.25
0.375 0.375 0 なし 0.73 3.9 140 31(比較)
51、ロ 0.375 0.5 0.125 0 あり 1.0 10.0 3
60 516 1.0 0.375 0.5 0.125 0 なし 0.70
6.7 260 587 1.0 0.25 0.4 0 0.35 あり
1.0 5.7 245 458 1.0 0.25 0.4 0 0.35
なし 0.70 1.2 11110 78表2
DE弾性率 引裂き強度 破断伸長
[GPal 国側 (1)
例 縦方向 横方向 縦方向 横方向 縦方向 横方向 縦方向 横方向9 0
.91 0.78 ?、9 4.5 437 225 59 7?10 1.1
0 0.el 13.2 3.5 481 222 24 14711 1、[
i9 0.57 20.0 3.2 827 154 8 200
Claims (15)
- 1.式 A −OC−Ar−CO− B −OC−Ar1−CO− C −HN−Ar2−NH− D −HN−Ar3−NH− E −HN−Ar4−Z−Ar5−HN−(式中、 構造単位A+Bのモル含有量の合計および構造単位C+D+Eのモル含有量は実 質的に等しく、構造単位Bのモル含有量は、構造単位A+Bのモル含有量の合計 の0〜5%であり、 分子1個あたりのジアミン成分C+D+Eの数は≧2であり、 ジアミン成分D+Eの数は0ではなく、−Ar−および−Ar2−は2価の芳香 族基(アリーレン基)であり、その原子価結合はパラ位にあるか、あるいは、直 線状に縮合したベンゼン環の場合は、対応する共軸位置または平行位置にあり、 これらのアリーレン基は所望により、1または2個の不活性基、例えば低級アル キル、アルコキシまたはハロゲン、により置換されており、 −Ar1−は2価の芳香族基(アリーレン基)であり、その原子価はメタ位にあ るか、あるいは、直線状に縮合したベンゼン環の場合は、対応する、ある角度を つけた位置にあり、所望により、1または2個の不活性基、例えば低級アルキル 、アルコキシまたはハロゲン、により置換されており、 −Ar3−は式I ▲数式、化学式、表等があります▼(I)のビフエニレン構造を有するか、また は−Ar1−の意味を有し、 −Ar4−は式II ▲数式、化学式、表等があります▼(II)のパラ−フェニレン構造を有し、 −Ar5−は式IIのパラ−フェニレン構造、または式III ▲数式、化学式、表等があります▼(III)のメタ−フェニレン構造を有し、 −Z−は、−O−、−S−、−CH2−、▲数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼−C(CH3)2−および−CO−NH−か ら選択された2価の結合基であり、 R−、R1−、R2−およびR3−は、同一であるか、または異なるものであっ て、H−、低級アルキル、低級アルコキシまたはハロゲンである。) の反復構造単位を有し、アミド溶剤に可溶な高強度芳香族コポリアミドのフィル ムを、a)芳香族コポリアミドの溶液をまず製造し、前記溶液をb)固体キャリ ヤー上にキャスティングし、キャスティングされたフィルムをc)予備乾燥して 溶剤の一部を除去し、d)沈殿剤中で凝固させ、e)最後にフィルムを乾燥させ て凝固剤および残留アミド溶剤を除去することにより製造する方法であって、縦 方向および/または横方向における寸法保持ファクターDが、前記工程c)、d )およびe)にわたって≧0.9であることを特徴とする方法。
- 2.アミド溶剤の50〜99%が予備乾燥の際に除去される、請求項1に記載の 方法。
- 3.縦方向および/または横方向における寸法保持ファクターDが、前記工程c )、d)およびe)にわたって0.9〜2.0である、請求項1または2に記載 の方法。
- 4.予備乾燥されているが、まだ湿っているフィルムが工程c)の後で延伸され る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 5.フィルムが工程c)またはd)の後で固体キャリヤーから取り外される、請 求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- 6.フィルムが、高い張力なしに、工程b)〜d)を通過する、請求項1〜3の いずれか1項に記載の方法。
- 7.入り口と出口のウェブ速度を同調させることにより、張力のない通過が達成 される、請求項6に記載の方法。
- 8.アミド溶剤が、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルア セトアミド、N,N′−ジメチルイミダゾリジノンまたはN−メチルカプロラク タムからなる群から選択された1種類またはそれより多い化合物である、請求項 1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 9.アミド溶剤が溶解助剤を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
- 10.溶解助剤が、周期律表の第1または第2族の1種類以上のハロゲン化物か ら選択される、請求項9に記載の方法。
- 11.凝固d)が、フィルムがまだ固体キャリヤー上にある間に開始される、請 求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
- 12.請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法により得られる、芳香族コポ リアミドの高強度フィルム。
- 13.請求項12に記載の高強度フィルムの、磁気記憶装置用の高強度熱安定性 キャリヤーとしての使用。
- 14.請求項12に記載の高強度フイルムの、熱安定性電気絶縁材料としての使 用。
- 15.請求項12に記載の高強度フィルムの、たわみ性プリント回路用のキャリ ヤーとしての使用。
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