JPH0413999B2 - - Google Patents

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JPH0413999B2
JPH0413999B2 JP62226567A JP22656787A JPH0413999B2 JP H0413999 B2 JPH0413999 B2 JP H0413999B2 JP 62226567 A JP62226567 A JP 62226567A JP 22656787 A JP22656787 A JP 22656787A JP H0413999 B2 JPH0413999 B2 JP H0413999B2
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JP
Japan
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coenzyme
bacterial cells
pseudomonas
dry
culture
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP62226567A
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English (en)
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JPS63102690A (ja
Inventor
Yohei Natori
Tomohisa Nagasaki
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Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は微生物による補酵素Q12の製造法に関
する。 補酵素Qとは下記の構造式 で示される一群の化合物の総称である。これら一
群の補酵素Qの化合物は生体内では電子伝達系の
一要素として重要な役割を果しており、また従つ
てそれらは各種疾病に対して秀れた薬理作用を示
すものとして期待されている。 上記構造で示される補酵素Qのうち、n=12で
ある補酵素Q12はネズミあるいはある種の植物中
に存在することが知られているが、いずれも工業
的規模で補酵素Q12を生産する原料として満足で
きるものではない。 本発明者等は微生物の醗酵法により補酵素Q12
を生産することを目標として種種検討した結果、
ある種の細菌中にこれらの物質が蓄積されること
を見出し、本発明を完成するに至つたものであ
る。 本発明の目的はシユードモナス属に属する細菌
またはプロタミノバクター属に属する細菌を用い
ることにより効率的に補酵素Q12を得る方法を提
供しようとするものである。 本発明方法において使用される菌株としては、
シユードモナスN842(微工研菌寄第3154号、特開
昭52−47990号参照)、シユードモナスN842−
M16(微工研菌寄第3155号、特願昭53−150513号
参照)、シユードモナスCI−36(微工研菌寄第
5209号、特願昭54−124727号参照)、シユードモ
ナスAMI(NCIB9133)、シユードモナスM27
(NCIB9686)などが適当である。 本発明方法において使用される培養培地は特に
制限はなく、たとえば炭素源としてはグルコース
等の含水炭素、くえん酸等の有機酸、メタノー
ル、グリセリン等のアルコール類等が使用でき、
窒素源としては硫酸アンモニウム、尿素、硝酸ア
ンモニウム、燐酸アンモニウム、塩化アンモニウ
ム、アンモニアガス等、無機物としては燐酸塩、
マグネシウム塩、カルシウム塩、鉄塩、マンガン
塩、その他必要に応じて微量金属塩等が使用でき
る。更に必要に応じて生育促進物質としてアミノ
酸、ビタミン、大豆蛋白加水分解物、酵母エキ
ス、ペプトン、カザミノ酸等を使用することもで
きる。 培養に当つてはPH5〜8で20〜40℃において2
〜10日間程度好気的に振盪または撹拌培養する。
培養液から常法により遠心法または過法などで
菌体を分離する。ここで得られた菌体中には補酵
素Q12またはQ13またはその両方が含有されてい
る。そこで以下本発明の補酵素Q12の物性および
その製造方法と共に便宜上補酵素Q13のそれらに
ついても説明する。 補酵素Q12および補酵素Q13の単離のための出
発物質である菌体は生菌体または乾燥菌体もしく
は菌体処理物のいずれでも使用できる。補酵素
Q12および補酵素Q13を単離する方法の一例を示
すと、まずけん化するためにメタノール、苛性ソ
ーダおよびピロガロールの混液を菌体含有液に添
加しそして60〜90℃において1〜5時間還流加熱
しつつ抽出する。次いで抽出液をn−ヘキサン等
の溶媒で抽出し、溶媒層を水洗および脱水液に濃
縮し、濃縮液をシリカゲル等のカラムに添加し、
次いで吸着物をベンゼンなどで展開すると補酵素
Q12または補酵素Q13もしくはその両方を含む画
分が溶出する。この画分を濃縮乾固し、更に多孔
生樹脂カラムクロマトグラフイー、逆相薄相クロ
マトグラフイー等により補酵素Q12または補酵素
Q13を単離する。これをエタノール等から結晶化
すると純粋な補酵素Q結晶が得られるが、包接化
合物による分離、分子蒸留等を行うことも効果的
である。 補酵素Q12は黄色結晶で融点は54.0℃である。
補酵素Q12のエタノール溶液中での紫外部吸収ス
ペクトルは275nmに吸収ピークを有し、この吸
収ピークはNaBH4で還元すると290nmにシフト
する。マススペクトルの分子イオンピークは998
であり、その他に主なフラグメントイオンピーク
983(M+−15)、235、197および69が存在する。薄
層クロマトグラフイー、逆相薄層クロマトグラフ
イーおよび高速液体クロマトグラフイーでの挙動
は第1表に要約されている。 補酵素Q13のエタノール溶液中での紫外部吸収
スペクトルは275nmに吸収ビークを有しこの吸
収ピークはNaBH4で還元すると290nmにシフト
する。マススペクトルの分子イオンピークは1066
であり分子式C74H114O4に相当する。その他に主
なフラグメントイオンピーク1051(M+−15)、
235、197および69が存在する。薄層クロマトグラ
フイー、逆相薄層クロマトグラフイーおよび高速
液体クロマトグラフイーでの挙動は第1表に要約
されている。 次に掲げる表1において、薄層クロマトグラフ
イー(TLC)溶媒はベンゼン−クロロフオルム
(4:1)であり、逆相薄層クロマトグラフイー
溶媒はアセトン−水(97.5:2.5)であり、そし
て高速液体クロマトグラフイー(HPLC)条件は
μ−ボンダパツクC184.5×300mmカラムおよびメ
タノール−イソプロピルエーテル(85:15)溶媒
を用いて流速1ml/min、検出275nmとした。
【表】 実施例 1 グルコース2%、Na2SO40.05%、MgSO4
7H2O0.01%、KH2PO40.1%、K2HPO40.1%、コ
ーンステイーブリカー0.3%および残部は水から
なる培地(PH6.5)15に、シユードモナスCI−
36(微工研菌寄第5209号)をグルコース2%、ペ
プトン1%、イーストエキス1%および残部は水
からなる培地(PH6.5)300mlで培養した培養液を
種菌として接種した。30容ジヤーフアーメンタ
ーを用いて30℃で毎分15の空気を通気して4日
間撹拌培養した後、培養物を遠心分離することに
より湿菌体ペーストを得た。このペーストは乾燥
菌体として75gであり、この菌体には乾物1g当
り補酵素Q1236μgおよび補酵素Q131.5μgが含ま
れていた。 ジヤーフアーメンター4本分の湿菌体を合わ
せ、これを水1.2、メタノール8、ピロガロ
ール160gおよび水酸化ナトリウム1.2Kgと混合し
て85℃で1時間加熱還流した。放冷後8のn−
ヘキサンで2回抽出し、n−ヘキサン層を取り、
これを水洗後芒硝で乾燥しそして混縮乾固した。
乾固物のアセトン可溶部を取り、アセトンを留去
しそして残渣をn−ヘキサンに溶解した。この溶
液をシリカゲルカラム上でエーテル−n−ヘキサ
ン混合物でクロマトグラフ処理して補酵素Q12
よび補酵素Q13を含む画分を採取する。この溶液
より溶媒を留去した後少量のイソプロピルエーテ
ルに溶解し、多孔性樹脂カラムに負荷し、次にメ
タノール−アセトン混合物で展開して補酵素Q12
および補酵素Q13を含む画分をそれぞれ採取す
る。 それぞれを濃縮乾固した後、更に逆相薄層クロ
マトグラフイーにより精製して純粋な補酵素
Q124mgおよび純粋な補酵素Q130.15mgを得た。 実施例 2 実施例1と同様の培地を用い、実施例1と同様
の操作でシユードモナスN842−M16(微工研菌寄
第3155号)を培養して湿菌体ペーストを得た。こ
れは乾燥菌体として80gであり、この菌体には乾
物1g当り補酵素Q1215μgおよび補酵素Q130.75μ
g含まれていた。 ジヤーフアーメンター4本分の湿菌体を合わせ
て実施例1と同様の操作で抽出精製を行つて補酵
素Q122mgおよび補酵素Q130.1mgをあ得た。 実施例 3 実施例1と同様の培地を用い且つ実施例1と同
様の操作でシユードモナスN842(微工研菌寄第
3154号)を培養して湿菌体ペーストを得た。これ
は乾燥菌体として86gであり、この菌体には乾物
1g当り補酵素Q120.2μgが含まれていた。 ジヤーフアーメンター4本分の湿菌体を合わせ
て実施例1と同様の方法で抽出精製を行い補酵素
Q120.03mgを得た。 実施例 4 NH4H2PO40.4%、KH2PO40.2%、
Na2HPO4・12H2O0.3%、MgSO4・7H2O0.02%、
CaCl2・2H2O0.001%、FeSO4・7H2O0.0005%、
MnSO4・nH2O0.0005%、CoSO4・7H2O0.0001
%、メタノール1%そして残部は水よりなる培地
(PH7.2)100mlにシユードモナスAMIを接種しそ
して500ml三角コルベンを用いて5日間培養した。
菌体に含有される補酵素Q12の定量値は乾燥菌体
1g当り0.2μgであり、そして補酵素Q13の定量
値は乾燥菌体1g当り0.01μgであつた。 実施例 5 実施例4と同様の培値を用い且つ実施例4と同
様の操作でシユードモナスM27を培養した。菌体
に含有される補酵素Q12の定量値は乾燥菌体1g
当り1.1μg、そして補酵素Q13の定量値は乾燥菌
体1g当り0.15μgであつた。 実施例 6 実施例4と同様の培地を用い且つ実施例4と同
様の操作でプロタミノバクター・ルーバーを培養
した。菌体に含有される補酵素Q12の定量値は乾
燥菌体1g当り0.36μgであり、そして補酵素Q13
の定量値は乾燥菌体1g当り0.02μgであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シユードモナス属に属する細菌を培養して一
    般式 で表わされる補酵素Q12を菌体内に蓄積せしめ、
    かくして蓄積された補酵素Q12を菌体より採取す
    ることを特徴とする、前記一般式で表わされる
    補酵素Q12の製造方法。
JP62226567A 1987-09-11 1987-09-11 補酵素q↓1↓2の製造方法 Granted JPS63102690A (ja)

Priority Applications (1)

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JP62226567A JPS63102690A (ja) 1987-09-11 1987-09-11 補酵素q↓1↓2の製造方法

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JP8168580A Division JPS578788A (en) 1980-06-17 1980-06-17 Preparation of coenzyme q

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JPS63102690A JPS63102690A (ja) 1988-05-07
JPH0413999B2 true JPH0413999B2 (ja) 1992-03-11

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