JPH0413794Y2 - - Google Patents

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JPH0413794Y2
JPH0413794Y2 JP863185U JP863185U JPH0413794Y2 JP H0413794 Y2 JPH0413794 Y2 JP H0413794Y2 JP 863185 U JP863185 U JP 863185U JP 863185 U JP863185 U JP 863185U JP H0413794 Y2 JPH0413794 Y2 JP H0413794Y2
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pressure
magnetic tape
cassette
mold
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【考案の詳細な説明】 (考案の分野) 本考案はオーデイオ用等に用いられる小型の磁
気テープカートリツジに関し、詳しくはプラスチ
ツク材料等により射出成形されるセツトハーフの
形状に関するものである。
(考案の技術的背景) オーデイオ用等に用いられる小型の磁気テープ
カセツトは、上ハーフおよび下ハーフを合わせて
なるケース内に2個の巻回ハブに巻回された磁気
テープを配してなる。
このケースを構成する上ハーフおよび下ハーフ
は大量生産を行なうための加工性、生産性を考慮
してプラスチツク材料を射出成形して作られる。
このようにカセツトハーフを射出成形する場合に
は、該ハーフの形状と同形状の射出用空間を有す
る成形型内に溶融して流体状になつたプラスチツ
ク材料を射出して成形するのであるが、第4図に
示すように射出口Bから所定圧力POで射出した
場合、成形型内を材料が流れる際の抵抗により各
部分での射出材料に作用する圧力に圧力勾配が生
じ易い。例えば、第4図に示すハーフの四角おけ
る各圧力を図示の如くP1〜P4とすると、射出時
における圧力は射出出口Bからの距離に応じて小
さくなり、射出口Bに近いカートリツジ前面Fの
側での角における圧力P4,P3がカートリツジ後
面Rの側での角における圧力P1、P2より高くな
る。このため、第6図に示す保圧・冷却過程にお
いてハーフが冷却される際に前面F側と後面R側
とで収縮差が生じハーフに反りが生じ安く、この
反りのために上および下ハーフを合わせてビス締
めができなくなるおそれがあるという問題があ
る。この反りの発生を防止するには、成形型内に
材料を射出した後、所定の圧に保圧しておく時間
を長くし、上記圧力差をなくすようにすればよい
のであるが、保圧時間を長くすることによつて成
形サイクルが長くなり生産性が低下するという問
題がある。
なお、最近ではデザイン上の観点から、第5図
に示すようにハーフの外面に横方向に伸びる小さ
な波状の凹凸を形成し、商品価値の向上を図るこ
とも行なわれている。しかしながら、このような
横じまを設ける場合、横じまの延びる方向(図中
左右方向)への射出材料の流れがよくて左右方向
での圧力差は生じにくいが、横じまの延びる方向
と直角な前後方向への射出材料の流れはこの横じ
まにより妨げられ前後方向の圧力差が生じ易く、
第5図のハーフの場合は第4図のハーフに比べ反
りの問題はさらに生じ易いといえる。
(考案の目的) 本考案はこのような事情に鑑み、カセツトハー
フを射出成形する場合にハーフの各部における射
出材料に加える圧力に差が生じにくく反りを防止
する形状のハーフを有する磁気テープカセツトを
提供することを目的とするものである。
(考案の構成) 本考案の磁気テープカートリツジは、該カセツ
トのケースをなす上および下ハーフが射出成形さ
れ、このハーフ表面の少なくともテープ露出面側
の端縁部からハブ穴形成部に至る領域に、上記テ
ープ露出面に対して直角方向に延びる複数の溝か
らなる凹凸面を形成したことを特徴とするもので
ある。
(実施態様) 以下、本考案の実施態様について図面により説
明する。
第1図は本考案に係る磁気テープカートリツジ
1を示す斜視図で、プラスチツク材料等で射出成
形される上ハーフ2および下ハーフ3が5本のビ
ス4により締め付けられてケースが形成され、こ
のケース内には2個の巻回ハブ5に巻回されて磁
気テープ6が配される。一端側が一方の巻回ハブ
5に巻回された磁気テープ6の他端側はカセツト
1の開口がある前面Fに沿つて配されるとともに
他方の巻回ハブ5に巻回されている。
第2図は本考案の磁気テープカートリツジの上
ハーフ2の1例を示す正面図で、磁気テープカー
トリツジとして組み立てられた状態で外面となる
側を示している。この図においてFで示す面がテ
ープ露出面(カセツト開口を有する面)、すなわ
ちテープレコーダー等にカートリツジを装着した
時に、磁気テープが磁気ヘツドと接触する面であ
り、これを前面と称する。上ハーフ2の四角に設
けた穴2aは上下ハーフ2,3を結合させるため
のビス4用の穴で、中央部の大きな2つの穴(ハ
ブ穴)2bは、巻回ハブを回転自在に支持するテ
ープレコーダー等の回転軸を挿入するための穴で
ある。このハーフ2は、成形型に前面F(磁気テ
ープカートリツジの開口を有する面)側に設けた
射出口Bから溶融したプラスチツク材料が所定の
圧力(PO)で成形型内に射出されて成形される。
なお、この磁気テープカセツトの前後方向の長さ
は63mm程度、左右方向の長さは100mm程度とされ
ている。
この成形型は、上記ハーフ2の形状と同じ空間
を有しており、このため成形型内に射出されたプ
ラスチツク材料が冷却して固まつた後これを離型
させると第1図に示すハーフ2が得られる。この
時、ハーフ2外面の前後F側近傍には図示のよう
に前面F側から後面R側に延びる細かな複数の溝
からなる凹凸状の縦じま7が形成されるように、
成形型にもこの縦じま7に合わせた形状の空間が
設けられる。この縦じま7はテープ露出面縁部か
らハブ穴2b付近まで延びており、その長さLは
27mmとされている。なお、第3図はハーフ2を矢
印A−Aに沿つて示す断面図で、縦じま7を形成
する複数の溝形状を示す。この縦じま7の周期T
は1mm、振幅Hは0.5mm5とされている。なお、
この溝形状は第2図に示すように丸みを帯びた波
状のみでなく、三角形の波状等であつてもよい。
上記のような縦じま7を設けた場合には、射出
口Bから射出された材料は、縦じま7を形成する
溝の延びる方向、すなわち前面F側から後面R側
へは流れ易いが、左右方向へは縦じま7の凹凸が
抵抗となつて流れにくくなる。このため、従来の
ように縦じまがない場合に比べ、前面F側の角で
の圧力P3、P4が低くなり、後面R側の角での圧
力P1、P2が高くなる。これが、前面F側の角が
射出口Bに近く、後面R側の角が射出口Bから遠
いということにより生じる圧力差と相殺され、四
隅の圧力差が小さくなる。
すなわち、第2図の如く、射出口Bのある前面
F側近傍に前後に伸びる凹凸溝からなる縦じま7
を設けることにより、前面F側の角の圧力P3、
P4を低くし、後面R側の圧力を高くする傾向が
生じ、一方、前面F側の角および後面R側の角と
射出口Bとの距離の差によつては前面F側の角の
圧力P3、P4が後面R側の角の圧力P1、P2より高
くなる傾向がある。これら2つの全く反対の傾向
によつて、圧力P1、P2と圧力P3、P4との圧力差
が小さくなり、収縮差が小さくなつてハーフの反
りが生じにくくなる。さらには、ハーフの外面に
設けた縦じま7によつてカセツトの外観を良く
し、商品価値を高めることもできるのである。次
に第2図に示す本考案の実施例に係る磁気テープ
カセツトと、これと同サイズの第4図に示す従来
の磁気テープカセツトについて、材料充填開始時
からの経過時間に対するハーフ角部付近における
金型内圧力の変化を、その測定結果を表わす第7
図を用いて説明する。
なお、カセツトハーフ形成材料としてポリスチ
レン透明樹脂(旭化成G8259)を用いた。
この第7図で示されるように従来のものでは前
側の角部における圧力P′3が後面の角部における
圧力P′2に比べて高く(P′3>P′2)、その圧力差は
時間経過と共に大きくなり材料充填開始後10秒の
時点(保圧行程)では約3×108dyne/cm2程度と
なる。この差圧によりカセツトハーフに歪が生
じ、反りが発生する。
一方、本考案の実施例のものではカセツトハー
フの表面に設けた縦じま7により、左右方向への
圧力伝達が弱められ、その分前後方向への圧力伝
達が強められ、結局前側の角部における圧力P′3
と後側の角部における圧力P′2の両者が上記圧力
P′3とP′2の中間程度の略同程度の値(P3P2)
となる。
したがつて、前側角部と後側角部との圧力差は
ほとんどなく、ハーフ全体の型内圧力も略均一に
なつていると考えられる。したがつてカセツトハ
ーフに歪が生ぜず、反りの発生を防止できる。
なお、第2図に示す実施例では、ハーフ外面の
前面F側近傍から27mmの範囲に亘つて縦じまを形
成しているが、この縦じまを形成する割合(縦じ
まの長さ)は、ハーフ1の四角の圧力差が小さく
なるように考慮して定めるのが望ましく、図示の
形状に限られるものでない。同様に、縦じまの同
期Tおよび振幅Hも上記実施例のものに限られな
い。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば射出成形
されるハーフの射出口近傍の表面に射出方向に伸
びる複数の溝からなる縦じま状の凹凸面を形成し
ているので、射出成形時におけるハーフの各部分
をなす材料に作用する圧力を均一化することが容
易であり、冷却時における材料の収縮も均一に行
なわせることができ、ハーフの反りの発生を防止
することができる。また、上記圧力均一化のため
の保圧時間を短くすることができ、生産性を向上
させることができる。
さらに、表面の縦じまによつて模様的役割を出
し、外観を良くしてカセツトの商品価値の向上を
図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のカセツトを示す斜視図、第2
図は本考案のカセツトに用いるハーフを示す正面
図、第3図は第2図の矢印A−Aに沿つた断面
図、第4図および第5図は従来のカセツトハーフ
を示す断面図、第6図は材料充填開始時からの経
過時間に対する金型内圧力の変化を示すグラフ、
第7図は本発明の実施例に係る磁気テープカセツ
トおよび従来の磁気テープカセツトにおける金型
内圧力の経時変化を示すグラフである。 1……カセツト、2……上ハーフ、3……下ハ
ーフ、4……ビス、5……巻回ハブ、6……磁気
テープ、7……縦じま。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上ハーフと下ハーフとを合わせてなるケース内
    に巻回ハブに巻回された磁気テープを配してなる
    磁気テープカセツトにおいて、 前記両ハーフが射出成形され、該ハーフのハブ
    穴形成面表面のすくなくとも、テープ露出面側の
    端縁部からハブ穴形成部に至る領域に、前記テー
    プ露出面に対して直角方向に延びる複数の溝から
    なる凹凸面を形成したことを特徴とする磁気テー
    プカセツト。
JP863185U 1985-01-24 1985-01-24 Expired JPH0413794Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JPS61126475U JPS61126475U (ja) 1986-08-08
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