JPH025936Y2 - - Google Patents

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JPH025936Y2
JPH025936Y2 JP4649085U JP4649085U JPH025936Y2 JP H025936 Y2 JPH025936 Y2 JP H025936Y2 JP 4649085 U JP4649085 U JP 4649085U JP 4649085 U JP4649085 U JP 4649085U JP H025936 Y2 JPH025936 Y2 JP H025936Y2
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boss
cavity
mold
groove
gate
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JP4649085U
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は射出成形用金型に係り、特にキヤビテ
イに穴、ボス等の凹凸加工部を備えた射出成形用
金型の改良に関する。
[背景技術とその問題点] 一般に、射出成形品ではボス部やリブ部がある
と当該部分の裏面にひけが発生する。特に、ゲー
ト部から遠い位置にあるボス部やリブ部ではひけ
が大きくなる。
第5図ないし第7図には従来例が示されてい
る。
一方の金型の正面を示す第5図において、一方
の金型71にはキヤビテイ72を形成するための
正面長方形の凹部73が形成されている。この凹
部73の中央部にはゲート用凸部74が突設され
るとともに、このゲート用凸部74にはその中心
部にスプルー部75が形成され、このスプルー部
75にはそれぞれ2箇所のランナ部76を介して
ゲート部77が連設され、これらのゲート部77
から前記キヤビテイ72内へ溶融樹脂を充填でき
るようになつている。
前記凹部73の四隅部には、第7図に示される
製品90のボス部91を形成するためのボス加工
部78がそれぞれ形成されている。このボス加工
部78は、第6図に示されるように、一方の金型
71に連通するリング状の凹部として構成されて
いる。この第6図において、一方の金型71に対
向して他方の金型81が設けられ、この他方の金
型81との間で前記キヤビテイ72が形成されて
いる。
しかし、このような従来の金型において製品9
0を成形すると、製品90のボス部91を形成し
た部分の裏側にはひけ92が生じてしまう。
前記ひけを防止する方法として、従来、金型
のゲート部をボス加工部、穴加工部に近づけた
り、キヤビテイの深さを深くして形成品の肉厚
を厚くする方法が取られている。しかし、前者即
ちの場合には金型の構造上ゲート部を必ずしも
ボス加工部に近づけられない場合が多く、この方
法を利用するのに制限がある。また、後者即ち
の場合は必然的に製品の重量が重くなり、製品コ
スト上も不利であるばかりでなく、取扱い上も不
利であるという問題点がある。
[考案の目的] 本考案の目的は、キヤビテイに穴、ボス等の凹
凸加工部が形成されていたとしても、これらの凹
凸加工部にひけを発生させることのない射出成形
用金型を提供するにある。
[問題点を解決するための手段および作用] 本考案は、従来は、ゲート部から離れた位置に
設けられた穴、ボス等の凹凸加工部への樹脂の流
れが良好でなく樹脂の充填圧が不足して当該部分
にひけが生じることを見出してなされたもので、
ゲート部と凹凸加工部との間に所定幅の浅い凹溝
を設け、樹脂の充填圧力の伝達をよくしてひけを
防止しようとするものである。
具体的には、ゲート部に連設された製品成形用
キヤビテイに穴、ボス等の凹凸加工部を備えた射
出成形用金型において、前記キヤビテイにゲート
部から凹凸加工部まで略直線状の凹溝を設け、こ
の凹溝のキヤビテイ厚さを含む深さがキヤビテイ
厚さの1.1〜1.5倍の厚さであつて、前記凹凸加工
部における凹溝の幅が凹凸加工部の断面寸法の3
〜6倍とした構造を有している。ここにおいて、
前記凹溝のキヤビテイ厚さを含む深さがキヤビテ
イ厚さの1.1倍未満だと樹脂の流動を補助する効
果がなく、ひけの発生を防ぐ効果がない。また、
1.5倍を越えると凹溝の部分が他の部分より必要
以上に厚くなつて他の部分との冷却速度の相違に
より、かえつて変形を生じることとなる。また、
前記凹凸加工部における凹溝の幅が凹凸加工部の
断面寸法の3倍未満だと、背の高いリブを設けた
同様な結果となり、凹溝に相当する成形品の部分
全体にひけを生じ、一方、6倍を越えると製品が
重くなつて好ましくない。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第4図
に基づいて説明する。
第2図において、一方の金型である第1の金型
10には中間部材11を介して可動側取付板12
が取付けられるとともに、この金型10と対向さ
れる他方の金型である第2の金型40には固定側
取付板41が固定されている。
前記金型10には、第1図にも示されるよう
に、正面長方形のキヤビテイ30を形成するため
の凹部13が形成され、この凹部13とともに前
記キヤビテイ30を形成する凹部43が前記第2
の金型40に形成されている。これらの凹部13
および43の中央部には角柱状のゲート用凸部1
4およびゲート用凸部44が突設され、これらの
ゲート用凸14,44の当接面にはキヤビテイ3
0に連通するゲート部31が2箇所設けられ、こ
れらのゲート部31はそれぞれランナ部32を介
してスプルー部33に連通され、このスプルー部
33を介して溶融樹脂が供給されるようになつて
いる。
前記金型10における凹部13の四隅部には、
第4図に示される製品50のボス部51を形成す
るための凹凸加工部としてのボス加工部15がそ
れぞれ設けられている。このボス加工部15は、
金型10に形成された穴16と、この穴16内に
前記可動側取付板12、中間部材11を介して挿
入された丸棒17と、前記穴16を所定深さで塞
ぐ栓体18とにより構成され、これによつてボス
加工部15は、所定深さの円筒状の空所として形
成されている。
前記凹部13の底部即ちキヤビテイ30内に
は、前記ゲート部31から凹凸加工部としてのボ
ス加工部15まで略直線状の凹溝21が設けられ
ている。この凹溝21は、前記ゲート部31側か
らボス加工部15側に至るに従いその幅が順次広
くなるように形成されるとともに、凹溝21の両
側には樹脂の型離れをよくするための傾斜面22
がそれぞれ形成されている。
ここにおいて、第3図に示されるように、前記
ボス加工部15の部分における凹溝21の幅は
W1とされている。また、前記キヤビテイ30の
厚さはH1とされるとともに、凹溝21のキヤビ
テイ厚さH1を含む深さはH2とされ、更に、前記
ボス加工部15の直径即ち断面寸法はDとされて
いる。この際、前記凹溝21の深さH2はキヤビ
テイ深さH1の1.1〜1.5倍とされている。この深さ
H2が1.1倍未満だと溶融樹脂の流動を補助する効
果がなく、ひけの発生を防止する効果もない。ま
た、1.5倍を越えると、従来のリブを設けたと同
様な構造となつてかえつて変形を生じるものであ
る。更に、前記凹溝21のボス加工部15の部分
における幅W1は、ボス加工部15の断面寸法D
の3〜6倍とされている。この幅W1が3倍未満
だとボス加工部15に対応する製品50の凹溝2
1の部分全体にひけを生じ、一方、6倍を越える
と製品50の重量が増加して好ましくない。
なお、凹溝21のゲート部31側における幅
は、ボス加工部15の断面寸法Dの6倍未満とさ
れる。6倍を越えると、製品が重くなる好ましく
ないからである。この凹溝21の幅がボス加工部
15の部分においてボス加工部15の断面寸法D
の3〜6倍であつて、ゲート部31の部分におい
て3倍未満であるということは、凹溝21の幅
が、第1図に示されるようにボス加工部15側に
至るに従つて順次幅広となるものに限らず、同一
の幅のまま延長されるもの或いは逆にボス加工部
15側が狭くなるものも含む趣旨である。
このように構成された本実施例の金型を用いて
射出成形を行うと、その製品50は第4図に示さ
れるようにボス部51の裏面にも何らひけ等を生
じることがない。
上述のような本実施例によれば、キヤビテイ3
0内において、ゲート部31からボス加工部15
まで略直線状の凹溝21を形成したから、ボス加
工部15に向つて流動する溶融樹脂の流れを良好
にでき、従つて、溶融樹脂の充填圧も十分に取
れ、製品50のボス部51の部分におけるひけ等
の変形を生じることがない。また、キヤビテイ3
0に設けられる凹溝21はボス加工部15側に至
るに従つて順次広幅に形成されているから、充填
圧が低下しやすいゲート部31から離れた側の溶
融樹脂の流動性をより増加でき、この点からもボ
ス加工部15における充填圧を十分に取れて、ひ
けの発生の防止に有効である。
なお、前記実施例においては、キヤビテイ30
の正面形状を長方形として説明したが、本考案は
これに限定されるものでなく、丸、四角以外の多
角形、更にはその他の異形形状でもよい。また、
凹凸加工部としてのボス加工部15も円筒状に限
らず他の形状でもよく例えば、製品50において
突出したボス部51に限らず穴であつてもよい。
更に、ボス加工部15の形成される箇所も4箇所
に限定されるものではなく、1箇所以上あればよ
い。要するに本考案においては前記実施例の形
状、構造等に限定されるものではなく、本考案の
目的を達成し得る範囲での変形は本考案に含まれ
るものである。
[考案の効果] 上述のような本考案によれば、ボス加工部また
は穴加工部等の凹凸加工部を有する射出成形用金
型において、前記凹凸加工部にひけを発生させる
ことがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の一実施例を示すもの
で、第1図は第2図の−線に沿う第1の金型
の正面図、第2図は本実施例の縦断面図、第3図
は第1図の−線に沿う拡大断面図、第4図は
製品の要部を示す拡大断面図、第5図〜第7図従
来例を示すもので、第5図は一方の金型の正面
図、第6図は第5図の−線に沿う拡大断面
図、第7図は従来製品の要部を示す拡大断面図で
ある。 10…第1の金型、15…ボス加工部、21…
凹溝、30…キヤビテイ、31…ゲート部、40
…第2の金型、50…製品、51…ボス部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ゲート部に連設された製品成形用キヤビテイに
    穴、ボス等の凹凸加工部を備えた射出成形用金型
    において、前記キヤビテイにゲート部から凹凸加
    工部まで略直線状の凹溝を設け、この凹溝のキヤ
    ビテイ厚さを含む深さがキヤビテイ厚さの1.1〜
    1.5倍の厚さであつて、前記凹凸加工部における
    凹溝の幅が凹凸加工部の断面寸法の3〜6倍であ
    ることを特徴とする射出成形用金型。
JP4649085U 1985-03-29 1985-03-29 Expired JPH025936Y2 (ja)

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JP4649085U JPH025936Y2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29

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JP4649085U JPH025936Y2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29

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JPS61162423U JPS61162423U (ja) 1986-10-08
JPH025936Y2 true JPH025936Y2 (ja) 1990-02-14

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JPS61162423U (ja) 1986-10-08

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