JP6851232B2 - 樹脂射出成形品、この樹脂射出成形品を用いた電動工具用のケーシング - Google Patents

樹脂射出成形品、この樹脂射出成形品を用いた電動工具用のケーシング Download PDF

Info

Publication number
JP6851232B2
JP6851232B2 JP2017050971A JP2017050971A JP6851232B2 JP 6851232 B2 JP6851232 B2 JP 6851232B2 JP 2017050971 A JP2017050971 A JP 2017050971A JP 2017050971 A JP2017050971 A JP 2017050971A JP 6851232 B2 JP6851232 B2 JP 6851232B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin injection
molded product
injection molded
cylindrical boss
thick
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017050971A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018153957A (ja
Inventor
裕一 石風呂
裕一 石風呂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Industrial Tools Corp
Original Assignee
Kyocera Industrial Tools Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Industrial Tools Corp filed Critical Kyocera Industrial Tools Corp
Priority to JP2017050971A priority Critical patent/JP6851232B2/ja
Publication of JP2018153957A publication Critical patent/JP2018153957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6851232B2 publication Critical patent/JP6851232B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、樹脂射出成形品に係り、特に、表面側が平坦な外面を有する外板部と、外板部の裏面側に立設される有底円筒形状をした円筒ボスと、を有し、外板部と円筒ボスとが樹脂の射出成形によって一体に形成される樹脂射出成形品に関するものである。
従来から、加熱溶融した樹脂ペレットを金型のキャビティ内に加圧注入することで成形される樹脂射出成形品が公知である。この種の樹脂射出成形品は、様々な製品のケーシングとして用いられており、その表面品質は、射出成形時のヒケ等が存在しないことが求められていた。しかしながら、製品のケーシングとして用いられる樹脂射出成形品には、その裏面にネジボス等の円筒ボスが一体形成されることが多く、円筒ボスの形成によってその形成位置にヒケが発生することがあり、表面の外観を損ねる事態が発生していた。そこで、円筒ボスを有する樹脂射出成形品において、表面の外観品質を損ねるヒケの発生を抑制するために、例えば、下記特許文献1〜3に示すような、様々な技術が提案されていた。
ここで、特許文献1に記載の技術は、円筒ボスの形成位置の根元部周囲領域を薄肉化するものであり、特許文献2に記載の技術は、円筒ボスの端面を射出成形時に加圧するものであり、特許文献3に記載の技術は、円筒ボスの形成位置の根元部に対して気体を注入するガスアシスト射出成形法に関するものである。
特開2010−166326号公報 実開昭61−11711号公報 特開平7−16882号公報
しかしながら、上掲した特許文献1に開示された技術では、ヒケの抑制が不十分な場合があることが、本発明者によって確認されている。また、特許文献2および3に開示される製造技術を用いた場合には、製造装置が複雑化して製造コストが増大するので、樹脂射出成形品を安価に製造することが困難であった。つまり、従来技術においては、円筒ボスが一体形成される樹脂射出成形品の製造に際して、表面の外観品質を損ねるヒケの発生を抑制するとともに、安価に製造することのできる技術が存在していなかった。
本発明は、上述した従来技術に存在する課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、円筒ボスが一体形成される樹脂射出成形品の製造に際して、表面の外観品質を損ねるヒケの発生を抑制できるとともに、安価に製造することのできる技術を提供することにある。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明に係る樹脂射出成形品(10)は、表面側が平坦な外面を有する外板部(11)と、前記外板部(11)の裏面側に立設される有底円筒形状をした円筒ボス(12)と、を有し、前記外板部(11)と前記円筒ボス(12)とが樹脂の射出成形によって一体に形成される樹脂射出成形品(10)であって、前記外板部(11)は、前記円筒ボス(12)の立設箇所の根元部である厚肉部(11a)、もしくは、当該根元部の近傍領域の肉厚を厚くした部位である厚肉部(11a)と、前記厚肉部(11a)以外の領域であって前記厚肉部(11a)より肉厚を薄くした基準肉厚部(11b)と、によって構成されており、前記基準肉厚部(11b)の厚み寸法をA、前記厚肉部(11a)の厚み寸法をB、前記円筒ボス(12)が有するボス穴(12a)の底面から前記外板部(11)における前記基準肉厚部(11b)の表面までの厚み方向の距離をC、としたときに、
A<C<B
なる不等式が成り立つように形成したことを特徴とするものである。
また、本発明に係る樹脂射出成形品(10)では、前記基準肉厚部(11b)の厚み寸法Aが、1.5mm〜3.5mmであるとき、前記厚肉部(11a)の厚み寸法Bが、B=A+(0.5mm〜1.5mm)であることが好適である。
本発明は、上述した樹脂射出成形品を用いた電動工具用のケーシングを含む。
本発明によれば、円筒ボスが一体形成される樹脂射出成形品の製造に際して、表面の外観品質を損ねるヒケの発生を抑制できるとともに、安価に製造することのできる技術を提供することが可能である。
本実施形態に係る樹脂射出成形品の形状条件を定義するための形状条件値を示した図である。 発明者が行った種々の樹脂射出成形品の評価結果の一例を示す図である。 本実施形態に係る樹脂射出成形品の図1で示した以外の更なる形状条件を定義するための形状条件値を示した図である。 本実施形態に係る樹脂射出成形品の図1で示した以外の更なる形状条件を定義するための形状条件値を示した図である。 本実施形態に係る樹脂射出成形品の図1で示した以外の更なる形状条件を定義するための形状条件値を示した図である。 本実施形態に係る樹脂射出成形品を電動工具用のケーシングとして用いた場合の具体例を示す斜視図である。 図6で示した電動工具用のケーシングの平面図である。 図7中のN−N断面を示す断面図である。 図7中のR−R断面を示す断面図である。 図7中のS−S断面を示す断面図である。 図7中のT−T断面を示す断面図である。 図7中のU−U断面を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
まず、本発明者は、円筒ボスが一体形成される樹脂射出成形品の製造に際して、表面の外観品質を損ねるヒケの発生を抑制できるとともに、安価に製造することのできる技術を提供するためには、従来技術で提案されていたようなガスアシスト射出成形法といった特殊な成形法を採用するのではなく、ヒケの発生し難い樹脂射出成形品の最適形状が存在するのではないかとの着想に至った。そこで、円筒ボスが一体形成される樹脂射出成形品の形状条件を種々に設定し、実際に樹脂射出成形を行って当該成形品を評価することで、上記した発明の目的を達成する形状条件を見出すこととした。そこで、発明者は、図1に示すように符号A〜Dで示す形状条件値を設定し、評価を行うこととした。ここで、図1は、本実施形態に係る樹脂射出成形品の形状条件を定義するための形状条件値を示した図である。
図1に示すように、本実施形態に係る樹脂射出成形品10は、表面側が平坦な外面を有する外板部11と、外板部11の裏面側に立設される有底円筒形状をした円筒ボス12と、を有するものであり、外板部11と円筒ボス12とが樹脂の射出成形によって一体に形成されるものである。また、樹脂射出成形品10の外板部11は、円筒ボス12の立設箇所の根元部の近傍領域の肉厚を厚くした部位である厚肉部11aと、厚肉部11a以外の領域であって厚肉部11aより肉厚を薄くした基準肉厚部11bと、によって構成されているという形態的な特徴を備えている。さらに、発明者は、このような形態的特徴を備える樹脂射出成形品10において、
基準肉厚部11bの厚み寸法をA、
厚肉部11aの厚み寸法をB、
円筒ボス12が有するボス穴12aの底面から外板部11の表面までの厚み寸法をC、
円筒ボス12における根元部から当該円筒ボス12の先端部までの高さ寸法をD、
と定義することとした。
そして、本発明者は、本実施形態に係る樹脂射出成形品10において定義した符号A〜Dの形状条件値を種々変更した形状の樹脂射出成形品を実際に射出成形し、その品質評価を行った。その品質評価結果の一例を、図2で示す。ここで、図2は、発明者が行った種々の樹脂射出成形品の評価結果の一例を示す図である。
まず、発明者は、図2中の(a)で示すように、B≦Cとの条件、つまり、厚肉部11aの厚み寸法Bが、円筒ボス12が有するボス穴12aの底面から外板部の表面までの厚み寸法C以下となるように設定した場合の形状条件を有するようにした場合の樹脂射出成形品を成形して評価を行った。その結果、外板部11の表面側に発生するヒケ13が深いものとなり、当該条件では、樹脂射出成形品の外観表面の品質に悪影響を及ぼすことが明らかとなった。
次に、発明者は、図2中の(b)で示すように、A<C<Bとの条件、つまり、厚肉部11aの厚み寸法Bが、円筒ボス12が有するボス穴12aの底面から外板部の表面までの厚み寸法Cよりも大きく、当該厚み寸法Cが、基準肉厚部11bの厚み寸法Aよりも大きくなるように設定した場合の形状条件を有するようにした場合の樹脂射出成形品を成形して評価を行った。その結果、外板部11の表面側に発生するヒケ13は比較的浅く、その形状も平面的に滑らかな形状となり、当該条件であれば、ヒケ13自体は発生するものの樹脂射出成形品の外観表面の品質に悪影響を及ぼすことが無いことが明らかとなった。
さらに、発明者は、図2中の(c)で示すように、C≦Aとの条件、つまり、円筒ボス12が有するボス穴12aの底面から外板部の表面までの厚み寸法Cが、基準肉厚部11bの厚み寸法A以下となるように設定した場合の形状条件を有するようにした場合の樹脂射出成形品を成形して評価を行った。その結果、当該条件では、外板部11の表面側に円環状のヒケ13が発生してしまい、樹脂射出成形品の外観表面の品質に悪影響を及ぼすことが明らかとなった。
以上の実験結果から、本実施形態に係る樹脂射出成形品10においては、
A<C<B
なる不等式が成り立つように形成することで、表面の外観品質に優れた樹脂射出成形品10を形成可能であることが明らかとなった。また、このような条件値で形成した樹脂射出成形品10によれば、成形品内部に空洞の無い中実構造として樹脂射出成形品10を形成できるとともに、形状条件の設定のみで好適な外観品質を有する成形品を形成できることから、本実施形態によれば、円筒ボス12が一体形成される樹脂射出成形品10の製造に際して、表面の外観品質を損ねるヒケ13の発生を抑制できるとともに、安価に製造することのできる技術を提供することが可能となる。
また、発明者は、図2で示した実験のほかに、さらなる検証を行うことで、図2で示した実験に基づく知見に加えて、様々な好適条件を見出すことに成功している。具体的には、本実施形態に係る樹脂射出成形品10において、この樹脂射出成形品10が電動工具等のケーシングであることを想定した場合の条件値として、基準肉厚部11bの厚み寸法Aが、1.5mm〜3.5mmであるとき、厚肉部11aの厚み寸法Bが、B=A+(0.5mm〜1.5mm)である場合に、外板部11の表面側に発生するヒケ13が極小化し、好適な外観品質が得られることが確認できている。
また、発明者は、本実施形態に係る樹脂射出成形品10において、この樹脂射出成形品10が電動工具等のケーシングであることを想定した場合にケーシングとして好適に用いられる条件値として、円筒ボス12における根元部から当該円筒ボス12の先端部までの高さ寸法Dが、
D≧5×A
なる不等式が成り立つように形成した場合に、外板部11の表面側に発生するヒケ13が極小化し、好適な外観品質が得られることが確認できた。
さらに、発明者は、図1で定義した符号A〜Dで示す条件値のほかに、他の条件値を定義することで、図2中の(b)で示した場合と同様の好適な外観品質を得られる樹脂射出成形品の形状条件を見出すことに成功している。その内容を図3〜図5を用いて説明する。ここで、図3〜図5は、本実施形態に係る樹脂射出成形品の図1で示した以外の更なる形状条件を定義するための形状条件値を示した図である。
ここで、図3では、図1における符号A〜Dで示した形状条件値のほかに、符号E〜Hが示されている。まず、図3で示す本実施形態に係る樹脂射出成形品10において、基準肉厚部11bと厚肉部11aとの接続箇所には、なだらかな傾斜面11cが形成されており、この傾斜面11cの形状は、外板部11に対して平行方向(図3における紙面左右方向)の寸法が符号Fで、外板部11に対して奥行方向(図3における紙面上下方向)の寸法が符号Eで示されている。そして、この樹脂射出成形品10において、傾斜面11cの勾配が、勾配1/3以下の平面として形成されていることが樹脂射出成形品10の外観表面品質にとって好ましいことが確認できた。つまり、E:F≧1:3であり、F≧3×Eとなる条件を満たすことによって、好適な外観品質が得られることが確認できている。
また、図3における符号GおよびHで示す箇所、つまり、基準肉厚部11bと傾斜面11cとの接続箇所(G)や、円筒ボス12における根元部の箇所(H)、円筒ボス12が有するボス穴12aの底面の周囲部分(H)に対しては、コーナーR形状を施すことが好適であることが確認できている。このような箇所にコーナーR形状を形成することで、樹脂射出成形時の形成が容易化する。また、このようなコーナーRの形成が、外板部11の表面側へのヒケ13の発生に影響を与えないことが、発明者によって確認されている。
さらに、本実施形態に係る樹脂射出成形品10が電動工具等のケーシングであることを想定した場合に、ケーシングとして好適に用いる場合には、外板部11の裏面側に対して一体形成される円筒ボス12が、略平板形状の部材として形成される外板部11に対して円筒ボス12が垂直に形成される場合だけでなく、外板部11に対して円筒ボス12が斜め方向に傾いた状態で立設される場合がある。そこで、発明者は、図4で示すように、外板部11に対して円筒ボス12が斜め方向に傾いた状態で立設された場合の形状モデルを想定し、図3と同様に、符号A〜Hからなる形状条件値を定義した。そして、発明者は、図4の形状を有する樹脂射出成形品を形成して、その品質を確認したところ、図3で示した形状を有する樹脂射出成形品と同様の効果を発揮し得ることを確認した。つまり、発明者が見出した本実施形態に係る樹脂射出成形品10の符号A〜Hからなる形状条件値は、外板部11に対して円筒ボス12が斜め方向に傾いた状態で立設される場合であっても、好適な外観品質が得られることが確認できた。
またさらに、本実施形態に係る樹脂射出成形品10が電動工具等のケーシングであることを想定した場合に、外板部11は、表面側の平坦な外面が平面状に形成される場合だけではなく、表面側の平坦な外面が曲面状に形成される場合がある。このように表面側の平坦な外面が曲面状に形成された外板部11の裏面側に対して円筒ボス12が立設される場合においても、発明者が見出した本実施形態に係る樹脂射出成形品10の符号A〜Hからなる形状条件値は、好適な外観品質が得られることが確認できた。
またさらに、図3で示した本実施形態に係る樹脂射出成形品10については、さらなる変形形態の採用が可能であり、その具体的な形態例が、図5に示されている。すなわち、図3で示した符号Bの厚み寸法を有する厚肉部11aについては、円筒ボス12の外板部11に対する立設箇所の根元部の近傍領域の肉厚を厚くした部位として、外板部11と平行方向の長さ範囲を有する形状として形成されていたが、この厚肉部11aについては、図5で示すように、円筒ボス12の立設箇所の根元部を厚肉部11aとし、この厚肉部11aが外板部11と平行方向の長さ範囲を有さず、根元部から直接に傾斜面11cが形成される構成を採用することが可能である。発明者は、図5の形状を有する樹脂射出成形品10を形成して、その品質を確認したところ、図3で示した形状を有する樹脂射出成形品10と同様の効果を発揮し得ることを確認した。つまり、発明者が見出した本実施形態に係る樹脂射出成形品10の符号A〜Hからなる形状条件値は、円筒ボス12の立設箇所の根元部から直接に傾斜面11cが形成される場合であっても、好適な外観品質が得られることが確認できている。
[実施例]
以上説明した本実施形態に係る樹脂射出成形品10については、樹脂射出成形品を用いるあらゆる製品に対して適用可能であるが、具体的な実施例として、電動工具用のケーシングとして用いることが好適である。そこで、本実施形態に係る樹脂射出成形品10の具体的な実施例として、当該樹脂射出成形品10を電動工具用のケーシングとして用いた場合の具体例を、図6〜図12に示す。ここで、図6は、本実施形態に係る樹脂射出成形品10を電動工具用のケーシング21として用いた場合の具体例を示す斜視図である。また、図7は、図6で示した電動工具用のケーシング21の平面図である。さらに、図8は、図7中のN−N断面を示す断面図であり、図9は、図7中のR−R断面を示す断面図であり、図10は、図7中のS−S断面を示す断面図であり、図11は、図7中のT−T断面を示す断面図であり、図12は、図7中のU−U断面を示す断面図である。
図6〜図12で示す実施例に係る電動工具用のケーシング21は、すべて図2の(b)および図3〜図5を用いて説明した本実施形態に係る樹脂射出成形品10の符号A〜Hからなる形状条件値を概ね満足する形態を有するように形成されたものであり、図6〜図12で示すケーシング21は、すべて好適な外観品質を有する樹脂射出成形品として形成することが可能となっている。この実施例からも、本発明者が着想して具体化した本実施形態に係る樹脂射出成形品10が、従来技術を凌駕する発明であり、表面の外観品質を損ねるヒケ13の発生を抑制できるとともに、安価に製造することのできる技術を提供することが可能となっていることが明らかである。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態および実施例では、本発明に係る樹脂射出成形品が電動工具用のケーシング21として用いられることを想定して説明を行ったが、本発明に係る樹脂射出成形品については、例えば、高圧洗浄機等のボディーや、電動工具用収納ケース等といった収納用具など、あらゆる樹脂製品に対して適用することが可能である。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 樹脂射出成形品、11 外板部、11a 厚肉部、11b 基準肉厚部、11c 傾斜面、12 円筒ボス、12a ボス穴、13 ヒケ、21 ケーシング。

Claims (3)

  1. 表面側が平坦な外面を有する外板部と、
    前記外板部の裏面側に立設される有底円筒形状をした円筒ボスと、
    を有し、
    前記外板部と前記円筒ボスとが樹脂の射出成形によって一体に形成される樹脂射出成形品であって、
    前記外板部は、
    前記円筒ボスの立設箇所の根元部である厚肉部、もしくは、当該根元部の近傍領域の肉厚を厚くした部位である厚肉部と、
    前記厚肉部以外の領域であって前記厚肉部より肉厚を薄くした基準肉厚部と、
    によって構成されており、
    前記基準肉厚部の厚み寸法をA、
    前記厚肉部の厚み寸法をB、
    前記円筒ボスが有するボス穴の底面から前記外板部における前記基準肉厚部の表面までの厚み方向の距離をC、
    としたときに、
    A<C<B
    なる不等式が成り立つように形成したことを特徴とする樹脂射出成形品。
  2. 請求項1に記載の樹脂射出成形品において、
    前記基準肉厚部の厚み寸法Aが、1.5mm〜3.5mmであるとき、
    前記厚肉部の厚み寸法Bが、B=A+(0.5mm〜1.5mm)であることを特徴とする樹脂射出成形品。
  3. 請求項1又は2に記載の樹脂射出成形品を用いた電動工具用のケーシング。
JP2017050971A 2017-03-16 2017-03-16 樹脂射出成形品、この樹脂射出成形品を用いた電動工具用のケーシング Active JP6851232B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017050971A JP6851232B2 (ja) 2017-03-16 2017-03-16 樹脂射出成形品、この樹脂射出成形品を用いた電動工具用のケーシング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017050971A JP6851232B2 (ja) 2017-03-16 2017-03-16 樹脂射出成形品、この樹脂射出成形品を用いた電動工具用のケーシング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018153957A JP2018153957A (ja) 2018-10-04
JP6851232B2 true JP6851232B2 (ja) 2021-03-31

Family

ID=63715916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017050971A Active JP6851232B2 (ja) 2017-03-16 2017-03-16 樹脂射出成形品、この樹脂射出成形品を用いた電動工具用のケーシング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6851232B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021108857A (ja) * 2020-01-09 2021-08-02 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5241358U (ja) * 1975-09-17 1977-03-24
JPS5832912Y2 (ja) * 1975-09-26 1983-07-22 株式会社日立製作所 プラスチツク射出成形品のボス形状
JPS5394368A (en) * 1977-01-31 1978-08-18 Hitachi Ltd Structure of mold of buss part in plastic molded products
JPS59162217U (ja) * 1983-04-15 1984-10-30 トヨタ自動車株式会社 射出成形金型
JPH025936Y2 (ja) * 1985-03-29 1990-02-14
JPH0985784A (ja) * 1995-09-21 1997-03-31 Sekisui Chem Co Ltd 射出成形金型
JP2010166326A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Funai Electric Co Ltd キャビネットの円筒ボス形成箇所の構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018153957A (ja) 2018-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6927335B2 (en) Assembly structure of case and the assembling method therefor
JP6851232B2 (ja) 樹脂射出成形品、この樹脂射出成形品を用いた電動工具用のケーシング
US7236374B2 (en) Enclosure structure of electronic apparatus and electronic apparatus
WO2013191241A1 (ja) 樹脂の射出成形方法及び樹脂の射出成形品
JP2011005743A5 (ja)
US6838031B2 (en) Method and mold for manufacture of a solid molded article, and a solid molded article manufactured according to the method
JP2012017135A (ja) 筐体及びその製造方法
JP2015223732A (ja) 射出成形用金型
KR101039098B1 (ko) 스티로폼 성형장치
CN204278329U (zh) 方便倒扣结构脱模的组合模具
CN217945089U (zh) 一种汽车头灯装饰框
JP4832103B2 (ja) 溝状模様を有する表皮一体発泡品の製造方法
JPH0310029Y2 (ja)
JP2909635B2 (ja) 樹脂成形体の成形方法
JPH05131483A (ja) 中空成形体
JP6076835B2 (ja) 射出成形品、射出成形方法および射出成形金型
CN211591120U (zh) 一种双料注塑的精密模具
JP6880395B2 (ja) 射出成形体の製造方法
JP3761603B2 (ja) 樹脂成形品
KR100643503B1 (ko) 성형지느러미 은폐형 성형금형
JPH05183975A (ja) 合成樹脂製スピ−カ−ボックス
JPH0735021U (ja) 射出成形金型
TWI289132B (en) Container structure and manufacturing method of the same
JPH0738003Y2 (ja) 物品収納ボックス及びその成形金型
JPS6365488B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180319

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6851232

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150