JPH04137847U - 印字ヘツド - Google Patents

印字ヘツド

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JPH04137847U
JPH04137847U JP5312491U JP5312491U JPH04137847U JP H04137847 U JPH04137847 U JP H04137847U JP 5312491 U JP5312491 U JP 5312491U JP 5312491 U JP5312491 U JP 5312491U JP H04137847 U JPH04137847 U JP H04137847U
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JP
Japan
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armature
yoke
wall
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needle
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JP5312491U
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尚弘 竹原
勝也 増田
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シチズン時計株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アーマチュアの位置決めの自由度を増し、部品
精度の緩和を図る。 【構成】アーマチュア3の回動被支持部3bは、ヨーク
1の外壁部1aの端面よりヨーク1側に突出した突出部
3cを有し、かつヨーク1の外壁部1aの端面のエッジ
部を回動支点3dとし、更に回動支点3dを点接触構造
とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は印字ヘッドに係り、特にアーマチュアの回動被支持部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アーマチュアの回動被支持部構造として、例えば実開昭62ー9484 2号公報(以下、公知例1という)、特開昭63ー78757号公報(以下、公 知例2という)及び実開昭63ー106638号公報(以下、公知例3という) に示すものが知られている。
【0003】 公知例1は、アーマチュアベースにアーマチュア位置決め用の突起を設け、公 知例2は、アーマチュア位置決め用の突起を設けた補助ヨークをヨークの後方に 配設し、そして公知例1及び公知例2ともアーマチュアには前記突起に挿入する 穴を設けてなり、前記突起にアーマチュアの穴を嵌め合わせる構造となっている 。
【0004】 公知例3は、ヨークにアーマチュア位置決め用の凹部を設け、アーマチュアに は前記凹部に挿入される突起部を設けてなり、ヨークの凹部にアーマチュアの突 起部を挿入した構造となっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
公知例1及び公知例2は、突起とアーマチュアの穴との間に隙間が必要なため 、アーマチュアの位置決め精度があまり高くない。またアーマチュアベース又は 補助ヨークに突起を形成するため、工数及び部品が増加する。
【0006】 公知例3は、ヨークに設けた凹部の底面がアーマチュアの回動被支持部となる が、ヨークに設けられたコア部と凹部の底面とを同一平面加工で高精度に行なう ことが困難である。またヨークの凹部とアーマチュアの突起部との接触面の面積 が小さく、またその近傍におけるヨークとアーマチュアとのエアギャップが大き いので、磁気抵抗が大きい。即ち、磁気効率が悪い。
【0007】 本考案の目的は、部品点数を最小に抑えることができると共に、アーマチュア の印字動作に際しての摩擦損失を低減させることにより、電磁ー機械変換効率を 高めると共に、ドット印字のタイミング及び印打力を均一にして印字品質の向上 が図れる印字ヘッドを提供することにある。
【0008】 本考案の他の目的は、アーマチュアの位置決めの自由度を増し、部品精度の緩 和が図れる印字ヘッドを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の構成は、外壁部の内部に複数のコア部を有 するヨークと、このヨークの外壁部に当接する回動被支持部を有し、先端にニー ドルが固定されたアーマチュアと、アーマチュアの回動被支持部をヨークの外壁 部に圧接させるアーマチュア用板ばねとを備えた印字ヘッドにおいて、前記アー マチュアの回動被支持部は、ヨークの外壁部の端面よりヨーク側に突出した突出 部を有し、かつヨークの外壁部の端面のエッジ部を回動支点とし、更に回動支点 を点接触構造としたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
アーマチュアの突出部の根元部分がヨークの外壁部の端面のエッジ部に圧接さ れているいわゆるナイフエッジ方式であるので、アーマチュアが高精度に位置決 めされた状態で回動することができる。また回動被支持部の構造を余分な部品を 用いることなく簡単に構成できるので、安価な回動被支持部構造が得られる。更 に、ナイフエッジ方式であるので、ヨークの外壁部とアーマチュアとの近傍ギャ ップが小さく、しかもこの部分の面積が大きい。従って、磁気損失が少ない。ま たアーマチュアの回動被支持部の回動支点はヨークの外壁部と点接触構造である ので、アーマチュアはニードルを中心として回動できる自由度が高い。このため 、アーマチュアは、回動支点の近傍と、ニードルガイドに位置決め案内されてい るニードルの位置によってその位置が決まり、その自由度の許される範囲内で動 作負荷の最も少ない最適位置に自動的に落ちつく。従って、部品に厳しい精度が 要求されることなく、量産性に優れ、またニードル及びアーマチュアに無理な側 圧がかからず、印字時におけるエネルギーのロスが少ない。
【0011】
【実施例】
まず、本考案の実施例を説明する前に、本考案を得るに至った過程について説 明する。図5乃至図7は、前記した従来技術の問題点を解消した印字ヘッドを示 す。ヨーク1は、外壁部1aの内側にほぼ円周状に円柱状のコア部1bを複数個 (図には1個のみ図示)有しており、コア部1bにはコイル2が配設されている 。またヨーク1と該ヨーク1の後方に配設された図示しないアーマチュアベース には、前記コア部1bに対応してそれぞれ配設されたアーマチュア3の横方向の 位置を規制する第1の位置決め部4と第2の位置決め部5が設けられている。こ のように、アーマチュアベースに2個の位置決め部4、5を設けた構造は、前記 した公知例1に開示されている。アーマチュアベースを有さず、ヨーク1の後方 にリアカバーをもうけた構造においては、ヨーク1とリアカバー間に前記した位 置決め部4、5を有するアーマチュア位置決め板を設ければよい。
【0012】 アーマチュア3は、コア部1bに対応した部分に設けられたプランジャ部3a と、ヨーク1の外壁部1aの端に当接する回動被支持部3bとを有し、アーマチ ュア3の内側端部には、ニードルガイド6(図にはアーマチュア3側のニードル ガイドのみ図示)のニードル案内孔6aに挿入されるニードル7が固定されてい る。前記アーマチュア3の回動被支持部3bは、ヨーク1の外壁部1aの外周よ りヨーク1側に突出した突出部3cを有し、図示しないが、アーマチュア3は、 ナイフエッジ方式によって回動被支持部3bの回動支点3dがヨーク1の外壁部 1aの端部のエッジ部に圧接するように、図示しないアーマチュアベース又はリ アカバーに取り付けられた図示しないアーマチュア用板ばねで付勢されている。 また図示しないが、アーマチュア3の内側先端側はアーマチュアリターンスプリ ングによってアーマチュアベースまたはリアカバーに設けられたストッパに当接 するように付勢されている。
【0013】 次に作動について説明する。コイル2が励磁されていない場合には、アーマチ ュア3はアーマチュアリターンスプリング及びアーマチュア用板ばねの付勢力に よってストッパに当接している。コイル2が励磁されると、コア部1bによって プランジャ部3aが引かれ、アーマチュア3は回動被支持部3bがヨーク1の外 壁部1aの端面の回動支点3dを中心として回動する。これにより、ニードル7 は図示しない先端ニードルガイドの前面より突出し、インクリボンを介して紙を プラテンに押し付けてドット印字を行なう。コイル2の励磁が切れると、アーマ チュア3はアーマチュアリターンスプリングの付勢力並びにプラテンからの反力 によって戻る。
【0014】 このように、アーマチュア3の突出部3cの根元(回動支点3d)部分が、ナ イフエッジ方式によってヨーク1の外壁部1aの端面のエッジ部に圧接されてい るので、アーマチュア3が高精度に位置決めされた状態で回動することができる 。また回動被支持部3bの構造を余分な部品を用いることなく簡単に構成できる ので、安価な回動被支持部構造が得られる。更に、ナイフエッジ方式であるので 、エアギャップを小さくすることができ、磁気効率が向上する。即ち、かかる構 造の印字ヘッドによれば、従来例では得られない種々の効果を奏する。
【0015】 ところで、本考案者は、かかる構造の印字ヘッドについて試作実験を重ねた結 果、かかる印字ヘッドは量産する場合において新たな問題点が発生した。一般に 、ヨーク1の外壁部1aはニードル7のピン数と同じ角数、例えば9ピンの場合 には9角形となっている。そこで、ヨーク1の外壁部1aのエッジ部は直線であ り、このエッジ部に接触するアーマチュア3の回動被支持部3bの回動支点3d を直線とした場合、回動支点3dは直線接触構造となる。このような構造とする と、Y方向はニードルガイド6のニードル案内孔6aと直線接触による回動支点 3dで規制され、X方向もニードルガイド6のニードル案内孔6aと2個の位置 決め部4、5及び直線接触による回動支点3dによって規制されるので、回動支 点3dによる規制とニードル案内孔6a、2個の位置決め部4、5での規制の間 に無理(物理的圧接干渉)が生じ易い。このような場合は、ニードル7の付け根 に応力がかかり、ニードル7の動きが悪く、また干渉によるエネルギーのロスが 発生する。従って、厳しい部品精度が要求される。
【0016】 そこで、かかる問題点を解消するため、種々試作実験を重ねた結果、回動支点 3dの構造を点接触構造とすれば良いことが判明した。以下、本考案の一実施例 を図1乃至図2により説明する。なお、図5乃至図7と同じ又は相当部材には同 一符号を付して説明する。ヨーク1の外壁部1aをニードル7の中心より離れた 点Pを中心とした円弧Rとして形成した。即ち、回動支点3dを点接触構造とし た。また位置決め部4、5は、第1の位置決め部4を廃止し、第2の位置決め部 5のみとした。
【0017】 このように構成すると、ニードル7をニードルガイド6のニードル案内孔6a に挿入してアーマチュア3を位置決め部5に挿入した場合、物理的な干渉は発生 せず、アーマチュア3はニードル7を中心としてX方向に自らの摺動によって最 適な位置に回動し、自動的に安定する。即ち、アーマチュア3のXY平面上の方 向性に自由度を持つので、アーマチュア3は、回動支点の近傍と、ニードルガイ ド6に位置決め案内されているニードル7の位置とによってその位置が決まり、 その自由度の許される範囲内で動作負荷の最も少ない最適位置に自動的に落ちつ くことになる。このように位置決め精度が高くなくてもよいので、部品精度に厳 しさが要求されることなく、量産性に優れている。また物理的干渉は発生しない ので、ニードル7に無理な側圧がかからず、印字時におけるエネルギーのロスが 少ない。
【0018】 図3は逆にヨーク1の外壁部1aを直線で、アーマチュア3の回動支点3d部 分を円弧に形成した。図4はヨーク1の外壁部1a及びアーマチュア3の回動支 点3d部分を共に円弧に形成した。このように形成しても前記実施例と同様の効 果が得られる。
【0019】
【考案の効果】
本考案によれば、アーマチュアの突出部の根元部分がヨークの外壁部の端面の エッジ部に圧接されているいわゆるナイフエッジ方式であるので、アーマチュア が高精度に位置決めされた状態で回動することができる。また回動被支持部の構 造を余分な部品を用いることなく簡単に構成できるので、安価な回動被支持部構 造が得られる。更に、ナイフエッジ方式であるので、ヨークの外壁部とアーマチ ュアとの近傍ギャップが小さく、しかもこの部分の面積が大きい。従って、磁気 損失が少ない。またアーマチュアの回動被支持部の回動支点はヨークの外壁部と 点接触構造であるので、アーマチュアはニードルを中心として回動できる自由度 が高い。このため、アーマチュアは、回動支点の近傍と、ニードルガイドに位置 決め案内されているニードルの位置とによってその位置が決まり、その自由度の 許される範囲内で動作負荷の最も少ない最適位置に自動的に落ちつく。従って、 部品に厳しい精度が要求されることなく、量産性に優れ、またニードルに無理な 側圧がかからず、印字時におけるエネルギーのロスが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案になる印字ヘッドの一実施例を示す要部
斜視図である。
【図2】図1のアーマチュア回動被支持部の関係を示す
平面透視図である。
【図3】本考案になる印字ヘッドの他の実施例を示す図
1と同様の平面透視図である。
【図4】本考案になる印字ヘッドの更に他の実施例を示
す図1と同様の平面透視図である。
【図5】本考案になる印字ヘッドが得られる過程におけ
る印字ヘッドの要部斜視図である。
【図6】図5の断面拡大図である。
【図7】図5のアーマチュア回動被支持部の関係を示す
平面透視図である。
【符号の説明】
1 ヨーク 1a 外壁部 1b コア部 3 アーマチュア 3b 回動被支持部 3c 突出部 3d 回動支点 7 ニードル

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁部の内部に複数のコア部を有するヨ
    ークと、このヨークの外壁部に当接する回動被支持部を
    有し、先端にニードルが固定されたアーマチュアと、ア
    ーマチュアの回動被支持部をヨークの外壁部に圧接させ
    るアーマチュア用板ばねとを備えた印字ヘッドにおい
    て、前記アーマチュアの回動被支持部は、ヨークの外壁
    部の端面よりヨーク側に突出した突出部を有し、かつヨ
    ークの外壁部の端面のエッジ部を回動支点とし、更に回
    動支点を点接触構造としたことを特徴とする印字ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記点接触構造は、アーマチュア又はヨ
    ークの少なくとも一方が直線で、他方が円弧よりなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の印字ヘッド。
JP5312491U 1991-06-13 1991-06-13 印字ヘッド Expired - Lifetime JP2565147Y2 (ja)

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