JP2565147Y2 - 印字ヘッド - Google Patents
印字ヘッドInfo
- Publication number
- JP2565147Y2 JP2565147Y2 JP5312491U JP5312491U JP2565147Y2 JP 2565147 Y2 JP2565147 Y2 JP 2565147Y2 JP 5312491 U JP5312491 U JP 5312491U JP 5312491 U JP5312491 U JP 5312491U JP 2565147 Y2 JP2565147 Y2 JP 2565147Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- armature
- yoke
- wall
- print head
- needle
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は印字ヘッドに係り、特に
アーマチュアの回動被支持部構造に関する。
アーマチュアの回動被支持部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アーマチュアの回動被支持部構造
として、例えば実開昭62ー94842号公報(以下、
公知例1という)、特開昭63ー78757号公報(以
下、公知例2という)及び実開昭63ー106638号
公報(以下、公知例3という)に示すものが知られてい
る。
として、例えば実開昭62ー94842号公報(以下、
公知例1という)、特開昭63ー78757号公報(以
下、公知例2という)及び実開昭63ー106638号
公報(以下、公知例3という)に示すものが知られてい
る。
【0003】公知例1は、アーマチュアベースにアーマ
チュア位置決め用の突起を設け、公知例2は、アーマチ
ュア位置決め用の突起を設けた補助ヨークをヨークの後
方に配設し、そして公知例1及び公知例2ともアーマチ
ュアには前記突起に挿入する穴を設けてなり、前記突起
にアーマチュアの穴を嵌め合わせる構造となっている。
チュア位置決め用の突起を設け、公知例2は、アーマチ
ュア位置決め用の突起を設けた補助ヨークをヨークの後
方に配設し、そして公知例1及び公知例2ともアーマチ
ュアには前記突起に挿入する穴を設けてなり、前記突起
にアーマチュアの穴を嵌め合わせる構造となっている。
【0004】公知例3は、ヨークにアーマチュア位置決
め用の凹部を設け、アーマチュアには前記凹部に挿入さ
れる突起部を設けてなり、ヨークの凹部にアーマチュア
の突起部を挿入した構造となっている。
め用の凹部を設け、アーマチュアには前記凹部に挿入さ
れる突起部を設けてなり、ヨークの凹部にアーマチュア
の突起部を挿入した構造となっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】公知例1及び公知例2
は、突起とアーマチュアの穴との間に隙間が必要なた
め、アーマチュアの位置決め精度があまり高くない。ま
たアーマチュアベース又は補助ヨークに突起を形成する
ため、工数及び部品が増加する。
は、突起とアーマチュアの穴との間に隙間が必要なた
め、アーマチュアの位置決め精度があまり高くない。ま
たアーマチュアベース又は補助ヨークに突起を形成する
ため、工数及び部品が増加する。
【0006】公知例3は、ヨークに設けた凹部の底面が
アーマチュアの回動被支持部となるが、ヨークに設けら
れたコア部と凹部の底面とを同一平面加工で高精度に行
なうことが困難である。またヨークの凹部とアーマチュ
アの突起部との接触面の面積が小さく、またその近傍に
おけるヨークとアーマチュアとのエアギャップが大きい
ので、磁気抵抗が大きい。即ち、磁気効率が悪い。
アーマチュアの回動被支持部となるが、ヨークに設けら
れたコア部と凹部の底面とを同一平面加工で高精度に行
なうことが困難である。またヨークの凹部とアーマチュ
アの突起部との接触面の面積が小さく、またその近傍に
おけるヨークとアーマチュアとのエアギャップが大きい
ので、磁気抵抗が大きい。即ち、磁気効率が悪い。
【0007】本考案の目的は、部品点数を最小に抑える
ことができると共に、アーマチュアの印字動作に際して
の摩擦損失を低減させることにより、電磁ー機械変換効
率を高めると共に、ドット印字のタイミング及び印打力
を均一にして印字品質の向上が図れる印字ヘッドを提供
することにある。
ことができると共に、アーマチュアの印字動作に際して
の摩擦損失を低減させることにより、電磁ー機械変換効
率を高めると共に、ドット印字のタイミング及び印打力
を均一にして印字品質の向上が図れる印字ヘッドを提供
することにある。
【0008】本考案の他の目的は、アーマチュアの位置
決めの自由度を増し、部品精度の緩和が図れる印字ヘッ
ドを提供することにある。
決めの自由度を増し、部品精度の緩和が図れる印字ヘッ
ドを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成は、外壁部の内部に複数のコア部を有す
るヨークと、このヨークの外壁部に当接する回動被支持
部を有し、先端にニードルが固定されたアーマチュア
と、アーマチュアの回動被支持部をヨークの外壁部に圧
接させるアーマチュア用板ばねとを備えた印字ヘッドに
おいて、前記アーマチュアの回動被支持部は、ヨークの
外壁部の端面よりヨーク側に突出した突出部を有し、か
つヨークの外壁部の端面と側面の交点であるエッジ部を
回動支点とし、更に回動支点を点接触構造としたことを
特徴とする。
の本考案の構成は、外壁部の内部に複数のコア部を有す
るヨークと、このヨークの外壁部に当接する回動被支持
部を有し、先端にニードルが固定されたアーマチュア
と、アーマチュアの回動被支持部をヨークの外壁部に圧
接させるアーマチュア用板ばねとを備えた印字ヘッドに
おいて、前記アーマチュアの回動被支持部は、ヨークの
外壁部の端面よりヨーク側に突出した突出部を有し、か
つヨークの外壁部の端面と側面の交点であるエッジ部を
回動支点とし、更に回動支点を点接触構造としたことを
特徴とする。
【0010】
【作用】アーマチュアの突出部の根元部分がヨークの外
壁部の端面と側面の交点であるエッジ部に圧接されてい
るいわゆるナイフエッジ方式であるので、アーマチュア
が高精度に位置決めされた状態で回動することができ
る。また回動被支持部の構造を余分な部品を用いること
なく簡単に構成できるので、安価な回動被支持部構造が
得られる。更に、ナイフエッジ方式であるので、ヨーク
の外壁部とアーマチュアとの近傍ギャップが小さく、し
かもこの部分の面積が大きい。従って、磁気損失が少な
い。またアーマチュアの回動被支持部の回動支点はヨー
クの外壁部と点接触構造であるので、アーマチュアはニ
ードルを中心として回動できる自由度が高い。このた
め、アーマチュアは、回動支点の近傍と、ニードルガイ
ドに位置決め案内されているニードルの位置によってそ
の位置が決まり、その自由度の許される範囲内で動作負
荷の最も少ない最適位置に自動的に落ちつく。従って、
部品に厳しい精度が要求されることなく、量産性に優
れ、またニードル及びアーマチュアに無理な側圧がかか
らず、印字時におけるエネルギーのロスが少ない。
壁部の端面と側面の交点であるエッジ部に圧接されてい
るいわゆるナイフエッジ方式であるので、アーマチュア
が高精度に位置決めされた状態で回動することができ
る。また回動被支持部の構造を余分な部品を用いること
なく簡単に構成できるので、安価な回動被支持部構造が
得られる。更に、ナイフエッジ方式であるので、ヨーク
の外壁部とアーマチュアとの近傍ギャップが小さく、し
かもこの部分の面積が大きい。従って、磁気損失が少な
い。またアーマチュアの回動被支持部の回動支点はヨー
クの外壁部と点接触構造であるので、アーマチュアはニ
ードルを中心として回動できる自由度が高い。このた
め、アーマチュアは、回動支点の近傍と、ニードルガイ
ドに位置決め案内されているニードルの位置によってそ
の位置が決まり、その自由度の許される範囲内で動作負
荷の最も少ない最適位置に自動的に落ちつく。従って、
部品に厳しい精度が要求されることなく、量産性に優
れ、またニードル及びアーマチュアに無理な側圧がかか
らず、印字時におけるエネルギーのロスが少ない。
【0011】
【実施例】まず、本考案の実施例を説明する前に、本考
案を得るに至った過程について説明する。図5乃至図7
は、前記した従来技術の問題点を解消した印字ヘッドを
示す。ヨーク1は、外壁部1aの内側にほぼ円周状に円
柱状のコア部1bを複数個(図には1個のみ図示)有し
ており、コア部1bにはコイル2が配設されている。ま
たヨーク1と該ヨーク1の後方に配設された図示しない
アーマチュアベースには、前記コア部1bに対応してそ
れぞれ配設されたアーマチュア3の横方向の位置を規制
する第1の位置決め部4と第2の位置決め部5が設けら
れている。このように、アーマチュアベースに2個の位
置決め部4、5を設けた構造は、前記した公知例1に開
示されている。アーマチュアベースを有さず、ヨーク1
の後方にリアカバーをもうけた構造においては、ヨーク
1とリアカバー間に前記した位置決め部4、5を有する
アーマチュア位置決め板を設ければよい。
案を得るに至った過程について説明する。図5乃至図7
は、前記した従来技術の問題点を解消した印字ヘッドを
示す。ヨーク1は、外壁部1aの内側にほぼ円周状に円
柱状のコア部1bを複数個(図には1個のみ図示)有し
ており、コア部1bにはコイル2が配設されている。ま
たヨーク1と該ヨーク1の後方に配設された図示しない
アーマチュアベースには、前記コア部1bに対応してそ
れぞれ配設されたアーマチュア3の横方向の位置を規制
する第1の位置決め部4と第2の位置決め部5が設けら
れている。このように、アーマチュアベースに2個の位
置決め部4、5を設けた構造は、前記した公知例1に開
示されている。アーマチュアベースを有さず、ヨーク1
の後方にリアカバーをもうけた構造においては、ヨーク
1とリアカバー間に前記した位置決め部4、5を有する
アーマチュア位置決め板を設ければよい。
【0012】アーマチュア3は、コア部1bに対応した
部分に設けられたプランジャ部3aと、ヨーク1の外壁
部1aの端に当接する回動被支持部3bとを有し、アー
マチュア3の内側端部には、ニードルガイド6(図には
アーマチュア3側のニードルガイドのみ図示)のニード
ル案内孔6aに挿入されるニードル7が固定されてい
る。前記アーマチュア3の回動被支持部3bは、ヨーク
1の外壁部1aの外周よりヨーク1側に突出した突出部
3cを有し、図示しないが、アーマチュア3は、ナイフ
エッジ方式によって回動被支持部3bの回動支点3dが
ヨーク1の外壁部1aの端部1cと側面1dの交点であ
るエッジ部1eに圧接するように、図示しないアーマチ
ュアベース又はリアカバーに取り付けられた図示しない
アーマチュア用板ばねで付勢されている。また図示しな
いが、アーマチュア3の内側先端側はアーマチュアリタ
ーンスプリングによってアーマチュアベースまたはリア
カバーに設けられたストッパに当接するように付勢され
ている。
部分に設けられたプランジャ部3aと、ヨーク1の外壁
部1aの端に当接する回動被支持部3bとを有し、アー
マチュア3の内側端部には、ニードルガイド6(図には
アーマチュア3側のニードルガイドのみ図示)のニード
ル案内孔6aに挿入されるニードル7が固定されてい
る。前記アーマチュア3の回動被支持部3bは、ヨーク
1の外壁部1aの外周よりヨーク1側に突出した突出部
3cを有し、図示しないが、アーマチュア3は、ナイフ
エッジ方式によって回動被支持部3bの回動支点3dが
ヨーク1の外壁部1aの端部1cと側面1dの交点であ
るエッジ部1eに圧接するように、図示しないアーマチ
ュアベース又はリアカバーに取り付けられた図示しない
アーマチュア用板ばねで付勢されている。また図示しな
いが、アーマチュア3の内側先端側はアーマチュアリタ
ーンスプリングによってアーマチュアベースまたはリア
カバーに設けられたストッパに当接するように付勢され
ている。
【0013】次に作動について説明する。コイル2が励
磁されていない場合には、アーマチュア3はアーマチュ
アリターンスプリング及びアーマチュア用板ばねの付勢
力によってストッパに当接している。コイル2が励磁さ
れると、コア部1bによってプランジャ部3aが引か
れ、アーマチュア3は回動被支持部3bがヨーク1の外
壁部1aのエッジ部1eに圧接された回動支点3dを中
心として回動する。これにより、ニードル7は図示しな
い先端ニードルガイドの前面より突出し、インクリボン
を介して紙をプラテンに押し付けてドット印字を行な
う。コイル2の励磁が切れると、アーマチュア3はアー
マチュアリターンスプリングの付勢力並びにプラテンか
らの反力によって戻る。
磁されていない場合には、アーマチュア3はアーマチュ
アリターンスプリング及びアーマチュア用板ばねの付勢
力によってストッパに当接している。コイル2が励磁さ
れると、コア部1bによってプランジャ部3aが引か
れ、アーマチュア3は回動被支持部3bがヨーク1の外
壁部1aのエッジ部1eに圧接された回動支点3dを中
心として回動する。これにより、ニードル7は図示しな
い先端ニードルガイドの前面より突出し、インクリボン
を介して紙をプラテンに押し付けてドット印字を行な
う。コイル2の励磁が切れると、アーマチュア3はアー
マチュアリターンスプリングの付勢力並びにプラテンか
らの反力によって戻る。
【0014】このように、アーマチュア3の突出部3c
の根元(回動支点3d)部分が、ナイフエッジ方式によ
ってヨーク1の外壁部1aの端面のエッジ部1eに圧接
されているので、アーマチュア3が高精度に位置決めさ
れた状態で回動することができる。また回動被支持部3
bの構造を余分な部品を用いることなく簡単に構成でき
るので、安価な回動被支持部構造が得られる。更に、ナ
イフエッジ方式であるので、エアギャップを小さくする
ことができ、磁気効率が向上する。即ち、かかる構造の
印字ヘッドによれば、従来例では得られない種々の効果
を奏する。
の根元(回動支点3d)部分が、ナイフエッジ方式によ
ってヨーク1の外壁部1aの端面のエッジ部1eに圧接
されているので、アーマチュア3が高精度に位置決めさ
れた状態で回動することができる。また回動被支持部3
bの構造を余分な部品を用いることなく簡単に構成でき
るので、安価な回動被支持部構造が得られる。更に、ナ
イフエッジ方式であるので、エアギャップを小さくする
ことができ、磁気効率が向上する。即ち、かかる構造の
印字ヘッドによれば、従来例では得られない種々の効果
を奏する。
【0015】ところで、本考案者は、かかる構造の印字
ヘッドについて試作実験を重ねた結果、かかる印字ヘッ
ドは量産する場合において新たな問題点が発生した。一
般に、ヨーク1の外壁部1aはニードル7のピン数と同
じ角数、例えば9ピンの場合には9角形となっている。
そこで、ヨーク1の外壁部1aのエッジ部1eは直線で
あり、このエッジ部1eに接触するアーマチュア3の回
動被支持部3bの回動支点3dを直線とした場合、回動
支点3dは直線接触構造となる。このような構造とする
と、Y方向はニードルガイド6のニードル案内孔6aと
直線接触による回動支点3dで規制され、X方向もニー
ドルガイド6のニードル案内孔6aと2個の位置決め部
4、5及び直線接触による回動支点3dによって規制さ
れるので、回動支点3dによる規制とニードル案内孔6
a、2個の位置決め部4、5での規制の間に無理(物理
的圧接干渉)が生じ易い。このような場合は、ニードル
7の付け根に応力がかかり、ニードル7の動きが悪く、
また干渉によるエネルギーのロスが発生する。従って、
厳しい部品精度が要求される。
ヘッドについて試作実験を重ねた結果、かかる印字ヘッ
ドは量産する場合において新たな問題点が発生した。一
般に、ヨーク1の外壁部1aはニードル7のピン数と同
じ角数、例えば9ピンの場合には9角形となっている。
そこで、ヨーク1の外壁部1aのエッジ部1eは直線で
あり、このエッジ部1eに接触するアーマチュア3の回
動被支持部3bの回動支点3dを直線とした場合、回動
支点3dは直線接触構造となる。このような構造とする
と、Y方向はニードルガイド6のニードル案内孔6aと
直線接触による回動支点3dで規制され、X方向もニー
ドルガイド6のニードル案内孔6aと2個の位置決め部
4、5及び直線接触による回動支点3dによって規制さ
れるので、回動支点3dによる規制とニードル案内孔6
a、2個の位置決め部4、5での規制の間に無理(物理
的圧接干渉)が生じ易い。このような場合は、ニードル
7の付け根に応力がかかり、ニードル7の動きが悪く、
また干渉によるエネルギーのロスが発生する。従って、
厳しい部品精度が要求される。
【0016】そこで、かかる問題点を解消するため、種
々試作実験を重ねた結果、回動支点3dの構造を点接触
構造とすれば良いことが判明した。以下、本考案の一実
施例を図1乃至図2により説明する。なお、図5乃至図
7と同じ又は相当部材には同一符号を付して説明する。
ヨーク1の外壁部1aをニードル7の中心より離れた点
Pを中心とした円弧Rとして形成した。即ち、回動支点
3dを点接触構造とした。また位置決め部4、5は、第
1の位置決め部4を廃止し、第2の位置決め部5のみと
した。
々試作実験を重ねた結果、回動支点3dの構造を点接触
構造とすれば良いことが判明した。以下、本考案の一実
施例を図1乃至図2により説明する。なお、図5乃至図
7と同じ又は相当部材には同一符号を付して説明する。
ヨーク1の外壁部1aをニードル7の中心より離れた点
Pを中心とした円弧Rとして形成した。即ち、回動支点
3dを点接触構造とした。また位置決め部4、5は、第
1の位置決め部4を廃止し、第2の位置決め部5のみと
した。
【0017】このように構成すると、ニードル7をニー
ドルガイド6のニードル案内孔6aに挿入してアーマチ
ュア3を位置決め部5に挿入した場合、物理的な干渉は
発生せず、アーマチュア3はニードル7を中心としてX
方向に自らの摺動によって最適な位置に回動し、自動的
に安定する。即ち、アーマチュア3のXY平面上の方向
性に自由度を持つので、アーマチュア3は、回動支点の
近傍と、ニードルガイド6に位置決め案内されているニ
ードル7の位置とによってその位置が決まり、その自由
度の許される範囲内で動作負荷の最も少ない最適位置に
自動的に落ちつくことになる。このように位置決め精度
が高くなくてもよいので、部品精度に厳しさが要求され
ることなく、量産性に優れている。また物理的干渉は発
生しないので、ニードル7に無理な側圧がかからず、印
字時におけるエネルギーのロスが少ない。
ドルガイド6のニードル案内孔6aに挿入してアーマチ
ュア3を位置決め部5に挿入した場合、物理的な干渉は
発生せず、アーマチュア3はニードル7を中心としてX
方向に自らの摺動によって最適な位置に回動し、自動的
に安定する。即ち、アーマチュア3のXY平面上の方向
性に自由度を持つので、アーマチュア3は、回動支点の
近傍と、ニードルガイド6に位置決め案内されているニ
ードル7の位置とによってその位置が決まり、その自由
度の許される範囲内で動作負荷の最も少ない最適位置に
自動的に落ちつくことになる。このように位置決め精度
が高くなくてもよいので、部品精度に厳しさが要求され
ることなく、量産性に優れている。また物理的干渉は発
生しないので、ニードル7に無理な側圧がかからず、印
字時におけるエネルギーのロスが少ない。
【0018】図3は逆にヨーク1の外壁部1aを直線
で、アーマチュア3の回動支点3d部分を円弧に形成し
た。図4はヨーク1の外壁部1a及びアーマチュア3の
回動支点3d部分を共に円弧に形成した。このように形
成しても前記実施例と同様の効果が得られる。
で、アーマチュア3の回動支点3d部分を円弧に形成し
た。図4はヨーク1の外壁部1a及びアーマチュア3の
回動支点3d部分を共に円弧に形成した。このように形
成しても前記実施例と同様の効果が得られる。
【0019】
【考案の効果】本考案によれば、アーマチュアの突出部
の根元部分がヨークの外壁部の端面と側面の交点である
エッジ部に圧接されているいわゆるナイフエッジ方式で
あるので、アーマチュアが高精度に位置決めされた状態
で回動することができる。また回動被支持部の構造を余
分な部品を用いることなく簡単に構成できるので、安価
な回動被支持部構造が得られる。更に、ナイフエッジ方
式であるので、ヨークの外壁部とアーマチュアとの近傍
ギャップが小さく、しかもこの部分の面積が大きい。従
って、磁気損失が少ない。またアーマチュアの回動被支
持部の回動支点はヨークの外壁部と点接触構造であるの
で、アーマチュアはニードルを中心として回動できる自
由度が高い。このため、アーマチュアは、回動支点の近
傍と、ニードルガイドに位置決め案内されているニード
ルの位置とによってその位置が決まり、その自由度の許
される範囲内で動作負荷の最も少ない最適位置に自動的
に落ちつく。従って、部品に厳しい精度が要求されるこ
となく、量産性に優れ、またニードルに無理な側圧がか
からず、印字時におけるエネルギーのロスが少ない。
の根元部分がヨークの外壁部の端面と側面の交点である
エッジ部に圧接されているいわゆるナイフエッジ方式で
あるので、アーマチュアが高精度に位置決めされた状態
で回動することができる。また回動被支持部の構造を余
分な部品を用いることなく簡単に構成できるので、安価
な回動被支持部構造が得られる。更に、ナイフエッジ方
式であるので、ヨークの外壁部とアーマチュアとの近傍
ギャップが小さく、しかもこの部分の面積が大きい。従
って、磁気損失が少ない。またアーマチュアの回動被支
持部の回動支点はヨークの外壁部と点接触構造であるの
で、アーマチュアはニードルを中心として回動できる自
由度が高い。このため、アーマチュアは、回動支点の近
傍と、ニードルガイドに位置決め案内されているニード
ルの位置とによってその位置が決まり、その自由度の許
される範囲内で動作負荷の最も少ない最適位置に自動的
に落ちつく。従って、部品に厳しい精度が要求されるこ
となく、量産性に優れ、またニードルに無理な側圧がか
からず、印字時におけるエネルギーのロスが少ない。
【図1】本考案になる印字ヘッドの一実施例を示す要部
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1のアーマチュア回動被支持部の関係を示す
平面透視図である。
平面透視図である。
【図3】本考案になる印字ヘッドの他の実施例を示す図
1と同様の平面透視図である。
1と同様の平面透視図である。
【図4】本考案になる印字ヘッドの更に他の実施例を示
す図1と同様の平面透視図である。
す図1と同様の平面透視図である。
【図5】本考案になる印字ヘッドが得られる過程におけ
る印字ヘッドの要部斜視図である。
る印字ヘッドの要部斜視図である。
【図6】図5の断面拡大図である。
【図7】図5のアーマチュア回動被支持部の関係を示す
平面透視図である。
平面透視図である。
1 ヨーク 1a 外壁部 1b コア部1c 端面 1d 側面 1e エッジ部 3 アーマチュア 3b 回動被支持部 3c 突出部 3d 回動支点 7 ニードル
Claims (2)
- 【請求項1】 外壁部の内部に複数のコア部を有するヨ
ークと、このヨークの外壁部に当接する回動被支持部を
有し、先端にニードルが固定されたアーマチュアと、ア
ーマチュアの回動被支持部をヨークの外壁部に圧接させ
るアーマチュア用板ばねとを備えた印字ヘッドにおい
て、前記アーマチュアの回動被支持部は、ヨークの外壁
部の端面よりヨーク側に突出した突出部を有し、かつヨ
ークの外壁部の端面と側面の交点であるエッジ部を回動
支点とし、更に回動支点を点接触構造としたことを特徴
とする印字ヘッド。 - 【請求項2】 前記点接触構造は、アーマチュア又はヨ
ークの少なくとも一方が直線で、他方が円弧よりなるこ
とを特徴とする請求項1記載の印字ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5312491U JP2565147Y2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 印字ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5312491U JP2565147Y2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 印字ヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04137847U JPH04137847U (ja) | 1992-12-22 |
JP2565147Y2 true JP2565147Y2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=31929106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5312491U Expired - Lifetime JP2565147Y2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 印字ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565147Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-13 JP JP5312491U patent/JP2565147Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04137847U (ja) | 1992-12-22 |
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