JPH04135107U - 車両用灯具の防水構造 - Google Patents

車両用灯具の防水構造

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JPH04135107U
JPH04135107U JP4343491U JP4343491U JPH04135107U JP H04135107 U JPH04135107 U JP H04135107U JP 4343491 U JP4343491 U JP 4343491U JP 4343491 U JP4343491 U JP 4343491U JP H04135107 U JPH04135107 U JP H04135107U
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waterproof
lamp housing
water
harness
lamp
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JP4343491U
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Inventor
朗博 木戸
Original Assignee
市光工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用灯具の防水構造を改良して、ハーネス
の防水と呼吸孔の防水とを単一の部材(防水カバー1
0)で果たし得るようにした。 【構成】 ランプハウジング8の上端部に筒状の開口部
8aを設ける。防水カバー10はゴム製で、筒状部10
aとパイプ状部10bとグロメット部10cと遮水壁1
0eとを一体成形する。上記筒状部10aを筒状開口部
8aに外嵌固着し、パイプ状部10bには図示しないハ
ーネスを挿通する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用灯具のランプハウジングとレンズとによって囲まれた灯室内 に雨水や洗車水などが浸入することを防止するための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用灯具は一般にランプハウジングの前面開口部にレンズを装着した構造で あって、該ランプハウジングとレンズとの間は気密が保たれている。しかし、そ の内部空間である灯室を外気に連通させる呼吸構造を設けなければならない。
【0003】 車両用灯具の呼吸構造は、主として a.内圧上昇による破損の防止、および b.温度,湿度の変化に伴うレンズ曇りの発生防止のために設けられる。 上記の内、a項の破損防止は、ランプハウジングと前面レンズとが完全な密閉 構造になっていると光源バルブの点灯による昇温のため空気が膨張して構造部分 の何れか弱い所を破損させることを防止するためのものであって、この目的のた めに設けられる呼吸構造はランプハウジング内外を連通させていれば足りるが、 洗車した水や、雨水や、跳ね上げた水が呼吸孔からランプハウジング内に入らな いような工夫を講じなければならない。 また、前記b項のレンズ曇り防止用の呼吸孔は灯室内の空気と大気との交流( 呼吸)を活溌に行わせるためには大径の孔とすることが望ましいが、大径の呼吸 孔を設けると大気中の塵埃を灯室内に吸入したり、雨水や洗車水などが灯室内へ 浸入し易くなったりするので、呼吸孔の径には自ずから制約が有る。
【0004】 図3は従来例の呼吸構造を備えた車両用灯具の断面図である。 合成樹脂製ランプハウジング1の前面開口部を覆ってレンズ2が固着されてい る。 この従来例では、ランプハウジング1の開口部の周囲に一体成形されたメルト 溝1aの中に、レンズ2の周囲に一体成形されたレンズ脚2aを挿入し、熱軟化 性接着剤(ホットメルト)で気密に接着されている。このようにして、大気から 区画された灯室Aが形成されている。 上記の灯室Aを大気に連通させるために呼吸孔4が設けられ、この呼吸孔から 雨水や洗車水や路上水(路上の水たまりの水であって、自動車の走行によって撥 ね上げられた水)が入らないようにグロメット5が装着されている。
【0005】 前述のごとく、ランプハウジング1の前面開口部をレンズ2で密閉して形成さ れた車両用灯具において、温度変化に伴う灯室内気圧の変化を逃がし、大気とバ ランスさせて構成部材の破損を防止することだけについて考えれば、前記の呼吸 孔4はピンホールであっても良い。しかし、レンズ2の曇り発生を軽減させたり 、発生した曇りを早期に消失させるためには相応の開口面積を必要とする。
【0006】 ところが、呼吸孔4の径を大きくすると外部の水が灯室内に浸入する危険性が 増大する。 図3に示した従来例では、呼吸孔4にU字状のグロメット5を取り付けるとと もに、その上方を庇状に覆う防水庇6を設け、さらに前記グロメット5の開口端 を覆う形の遮水板7を設けている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
図3に示した従来例のように、呼吸孔4の防水を完全ならしめようとして防水 庇6や遮水板7を設けると、ランプハウジング1の合成樹脂材による射出成形が 困難になる。 また、上記防水庇6や遮水板7は合成樹脂製の板状部材であってランプハウジ ング1の外側に突出しているので、外部から衝撃を受けて破損し易い。この破損 を防止するためにランプハウジング1の合成樹脂を強靭な材質にすることも考え られるが、ランプハウジング用の合成樹脂材料の選定に当たっては耐熱性が最優 先されなければならないので、強靭性との両立は容易でない。
【0008】 さらに、図3から容易に理解されるようにグロメット5の形状,寸法は、ラン プハウジング1の形状,寸法に適合しなければならない(詳しくは、ランプハウ ジング1と一体に成形されている防水庇6や遮水板7の位置,寸法との適合を必 要とする)ので、グロメットとランプハウジングとの組合せ適合性が制約されて いる。 その上、図3には現われていないが灯室A内には当然に光源用の電球が在り、 給電用のハーネスがランプハウジングの壁を貫通しなければならないので、呼吸 孔4の防水部材としてのグロメット5の他にハーネス用の防水部材が必要であっ て、構造が複雑で構成部品点数が多く、部品コストが割高となり、組付所要工数 も大きくなる。
【0009】 本考案は上述の事情に鑑みて為されたものであって、 イ.呼吸孔とハーネス貫通部との両方の防水が可能であって、 ロ.ランプハウジングの構造が簡単で射出成形が容易であり、 ハ.外部からの衝撃によって破損し易い個所が無く、 ニ.構成部品点数が少なくて部品コストが安く、組付所要工数が少なく、 ホ.ランプハウジングと防水用部材の組合せ使用の自由度の大きい、 車両用灯具の防水構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の構成は、車両用灯具のランプハウジングの上端近傍に設けられた筒状 の開口部と、上記筒状の開口部に嵌着された防水カバーとより成り、 かつ、上記の防水カバーは、前記の筒状の開口部に外嵌される筒状部と、ハー ネスを挿通せしめて該ハーネスに密着するパイプ状部と、上方に凸なるごとく湾 曲して下方に向かう開口端を有するグロメット部と、上記開口端を取り囲む形の 垂直な湾曲面を有する遮水壁とが柔軟なゴム弾性を有する材料によって一体的に 構成されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】 上記の構成によれば、 イ.防水カバーのパイプ状部がハーネスを貫通させて防水し、グロメット部が呼 吸孔を形成するとともに防水機能を果たし、その開口端を取り囲む遮水壁によっ て一層防水性が完全になり、 ロ.ランプハウジングに防水庇や遮水板を設ける必要が無いので射出成形が容易 であり、 ハ.防水庇や遮水板が無いので、これらの部分が破損するおそれが無い。なお本 考案における筒状の開口部は防水カバーの筒状部で覆われるので破損しにくく、 ニ.ハーネス防水用の構成部分と呼吸孔防水用の構成部分とが一体になっている ので構成部品点数が少なくて部品コストが安く、取付所要工数も少ない。
【0012】
【実施例】
図1は本考案に係る防水構造の1実施例を示す断面図である。本実施例はフォ グランプに本考案を適用したものであるが、本考案を実施する場合の対象はフォ グランプに限られない。 説明の便宜上、水平軸X−X´と、垂直軸Z−Z´と、これに直交するY軸と を想定する。 ランプハウジング8の前面開口部を覆ってレンズ9が気密に装着されている。 上記ランプハウジング8の上端付近に筒状部8aが形成されて上向きに開口し ている。 合成ゴム製の防水カバー10には筒状部10aが設けられていて、この筒状部 10aがランプハウジングの筒状部10aに外嵌,固着される。
【0013】 上記防水カバー10を抽出して描いた単品頂面図を図2(A)に、同じく底面 図を図2(B)に、それぞれ示す。 上記の防水カバー10の上方に、パイプ状部10bが貫通固着された形に一体 成形されている。このパイプ状部は図示しないハーネスと密に嵌合するように構 成されていて、該ハーネスを挿通してこれに密着し、防水機能を果たす。 グロメット部10cはU字管状に一体成形され、呼吸構造としての機能を果た す。このグロメット部10cの開口端10dは下に向いている。 上記の開口端10dを取り囲むように遮水壁10eが一体成形されている。こ の遮水壁は、水平断面がU字状をなす垂直壁である。 本例の防水カバー10は筒状部10aとパイプ状部10bとグロメット部10 cと遮水壁10eとを一体成形したが、これらの構成部分を別体に成形して相互 に固着(接着)しても良い。本考案において一体的に構成するとは、各構成部分 が相対的に大きく移動しない意である(ゴム弾性が有るから若干の移動は許容さ れる)。
【0014】 本実施例の防水カバー10は上述のようにしてハーネスの防水と呼吸構造の防 水とを兼ね、 ランプハウジングに防水庇や遮水板を突設する必要が無いので射出成形が容易 であり、同様の理由で外力によって破損しにくく、 構成部品点数が少ないのでコスト低減に有効であり、 しかも、防水庇や遮水板が無いので、ランプハウジングと防水カバーとの組合 せ自由度が大きい。すなわち構成部品の互換性が大きい。
【0015】 さらに、本例のグロメット部10cはランプハウジング8の上部に連通してい る。この個所は従来例(図3)のグロメット5の連通個所に比してランプ上方で 高温域であるから、路上水が撥ね上げられて浸入しても直ちに気化して灯室外に 流出し、実害を及ぼさない。
【0016】
【考案の効果】
本考案の構成によれば、 イ.防水カバーのパイプ状部がハーネスを貫通させて防水し、グロメット部が呼 吸孔を形成するとともに防水機能を果たし、その開口端を取り囲む遮水壁によっ て一層防水性が完全になり、 ロ.ランプハウジングに防水庇や遮水板を設ける必要が無いので射出成形が容易 であり、 ハ.防水庇や遮水板が無いので、これらの部分が破損するおそれが無い。なお、 本考案における筒状の開口部は防水カバーの筒状部で覆われるので破損しにくく 、 ニ.ハーネス防水用の構成部分と呼吸孔防水用の構成部分とが一体になっている ので構成部品点数が少なくて部品コストが安く、取付所要工数も少ないという優 れた実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す断面図である。
【図2】上記実施例における防水カバーの単品を示し、
(A)は頂面図、(B)は底面図である。
【図3】従来例の防水構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ランプハウジング、1a…メルト溝、2…レンズ、
2a…レンズ脚、3…リフレクタ、4…呼吸孔、5…グ
ロメット、6…防水庇、7…遮水板、8…ランプハウジ
ング、8a…筒状部、9…レンズ、10…防水カバー、
10a…筒状部、10b…パイプ状部、10c…グロメ
ット部、10d…開口端、10e…遮水壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用灯具のランプハウジングの上端近
    傍に設けられた筒状の開口部と、上記筒状の開口部に嵌
    着された防水カバーとより成り、かつ、上記の防水カバ
    ーは、前記の筒状の開口部に外嵌される筒状部と、ハー
    ネスを挿通せしめて該ハーネスに密着するパイプ状部
    と、上方に凸なるごとく湾曲して下方に向かう開口端を
    有するグロメット部と、上記開口端を取り囲む形の垂直
    な湾曲面を有する遮水壁とが柔軟なゴム弾性を有する材
    料によって一体的に構成されていることを特徴とする、
    車両用灯具の防水構造。
JP4343491U 1991-06-11 1991-06-11 車両用灯具の防水構造 Pending JPH04135107U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59111019A (ja) * 1982-12-16 1984-06-27 Mitsubishi Electric Corp エンジン吸入空気量検出装置
JPS60156317A (ja) * 1984-01-26 1985-08-16 井関農機株式会社 コンバインの供給調節装置

Patent Citations (2)

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