JPH0628722Y2 - 密閉形車両用灯具 - Google Patents

密閉形車両用灯具

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JPH0628722Y2
JPH0628722Y2 JP3210789U JP3210789U JPH0628722Y2 JP H0628722 Y2 JPH0628722 Y2 JP H0628722Y2 JP 3210789 U JP3210789 U JP 3210789U JP 3210789 U JP3210789 U JP 3210789U JP H0628722 Y2 JPH0628722 Y2 JP H0628722Y2
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JP
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rear cover
light source
lamp housing
source bulb
lamp
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晃 近田
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Ichikoh Industries Ltd
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Ichikoh Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ランプハウジング内に光源バルブを収納して
密閉された構造の車両用灯具に関するものである。
〔従来の技術〕
車両用灯具は一般に、ランプハウジング内に光源バルブ
を配置すると共に、該光源バルブの後方にリフレクタ
を、前方にレンズを、それぞれ配設して構成されてい
る。
上記ランプハウジング内に水分が侵入すると、レンズを
曇らせる等の不具合を生じるので、ランプハウジングは
一般に防水構造を備えている。
ところが、ランプハウジング内が完全に気密になってい
ないと、温度変化に伴って内部の空気が膨張,収縮して
呼吸作用が行われる。呼吸作用によって水蒸気を含んだ
空気がランプハウジング内へ流入すると、気温の変化に
よって露を生じてレンズを曇らせたり金属製部材の発錆
を招いたりする。
上記のような呼吸作用を防止するように密閉された構造
も用いられるが、光源バルブからの発熱によって内部空
気が膨張したとき内圧が上昇し、シール性能の劣る部分
を吹き抜くといった問題が有る。
〔考案が解決しようとする課題〕
第3図は密閉形車両用灯具の従来例を示す断面図であ
る。
ランプハウジング1の前面開口部を覆って前面カバー
(又は前面レンズ)2が装着され、ホットメルト3で接
着されている。
上記ランプハウジング1内にプロジェクタユニット4が
設置されている。
上記のプロジェクタユニット4は、リフレクタ4aの第
1焦点に光源バルブ4bを配置し、第2焦点にシェード
4cを配置し、上記第2焦点と同一個所に焦点を位置せ
しめて凸レンズ4dを配置した構造であって、5は光源
バルブ用のソケットである。
前記ランプハウジング1には、光源バルブ着脱交換用の
後方開口部1aが設けられ、これを覆ってゴム製のリヤ
カバー6が装着されている。
この従来例のリヤカバー6は、ランプハウジング1の後
方開口部に嵌合する外筒6aと、バルブソケット5に嵌
合する内筒6bと、上記内,外筒を接続する曲面板状部
6cとを一体に成形された柔軟な部材である。
ランプハウジング1内の圧力変化に伴って、上記リヤカ
バーの曲面板状部6cは若干変形するが、外周を外筒6
aにより、内周を内筒6bにより、それぞれ拘束されて
いるので内部空気の膨張収縮を吸収し切れず、内,外圧
力差を生じる。
上記の差圧が大きくなると、ホットメルト3によるシー
ル部に漏洩を生じたり、リヤカバー6の装着面に漏洩を
生じたりして密閉機能が破られ、レンズ曇りを生じる虞
が有る。
こうした不具合を回避するため、呼吸孔を設けた通気形
の車両用前照灯も多く実用されているが、この通気形の
車両用前照灯は、雨水や洗浄用水の侵入は防止できる
が、湿気を含んだ空気の流入を防止できないので、レン
ズの曇り防止機能が完全でない。
本考案は上述の事情に鑑みて為されたもので、内部空気
が熱膨張,収縮してもランプハウジング内,外の圧力差
が過大とならない、完全密閉機能を備えた車両用灯具を
提供することを目的とする。
本考案において過大な圧力差とは、シール性の弱い個所
に漏洩を生じる虞の有る圧力差の意である。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の基本的な原理は、リヤカバーをベローズ状に構
成して、内部空気の熱膨張収縮をベローズ状部の拡開縮
小によって吸収し、内,外差圧を抑制するものである。
ただし、上記ベローズ状部の両端を拘束していては拡開
縮小が充分に行われ得ないので、ベローズ状部の外周側
をランプハウジングの後方開口部に装着し、その内周側
を光源バルブソケットに対しては取り付けない。
上記の原理に基づく基本的構成として、本考案は、内部
に光源バルブが設置されているランプハウジングの後方
開口部を覆ってリヤカバーが設けられており、上記光源
バルブ用の電線が上記リヤカバーを貫通して後方に引き
出されている密閉形の車両用灯具において、 上記のリヤカバーは有底無頂のベローズ筒状に構成され
た、ゴム弾性を有する部材であり、 かつ、光源バルブ用のコードが上記有底無頂のベローズ
筒状リヤカバーの底部を気密に貫通していることを特徴
とする。
ただし、前記の有底無頂とは、その形状を表現したもの
であって、底部と頂部とに別段の区別が無く、置換可能
である即ち、有底無底のベローズ状と同意である。
〔作用〕
上記の構成によれば、 (i)リヤカバーがベローズ状であるから、僅かな差圧に
よって大幅に拡大縮小でき、内部空気の膨張収縮を吸収
できる。
(ii)ベローズ状リヤカバーの開口端はランプハウジング
に取り付けられて拘束されるが、その他端はコードを気
密に貫通させているだけであるから、該コードの撓み代
の範囲内で自由に動き得る。
(iii)ベローズ状リヤカバーの拡大縮小により、内,外
圧の差圧が過大にならないので、気密性が完全に保持さ
れる。
〔実施例〕
第1図は本考案に係る密閉形車両用灯具の1実施例を示
す要部断面図である。
この実施例は第3図に示した従来例の車両用灯具に本考
案を適用して改良したものであって、本第1図において
第3図と同一の図面参照番号を付したものは前記従来例
と同一乃至は類似の構成部分である。
10は、本考案を適用して改良したリヤカバー、8′は光
源バルブ4bに通電するためのコードである。
本例のリヤカバー10はベローズ筒状をなし、その開口部
に外筒10bが一体成形されている。
上記外筒10bを成形した開口部と反対の側は閉じられて
底状をなし、コード8′が該底状部を貫通している。
上記コード8′の貫通部は厚肉のシール部10aが構成さ
れ、コード8′が気密に貫通させている。
本第1図は、光源バルブ4bが消灯されて、ラップハウ
ジング1内の温度が外気温と略等しい状態を描いてい
る。
この状態で、コード8′がリヤカバー10に覆われている
部分には、適宜のループ81が形成されている。
10cはベローズ状部で、有底無頂のベローズ筒状をな
し、合成ゴムで構成されている。
本実施例において光源バルブ4bが点灯され、ランプハ
ウジング内の空気が昇温して膨張すると、リヤカバー10
のベローズ状部は第2図に示すように拡大され、ランプ
ハウジング1内の圧力を大気圧と略等しく保たせる。こ
のとき、コード8′は前記のループ81(第1図)が伸
びて、リヤカバー10の拡大を拘束しない。ランプハウジ
ング内の空気が冷却,収縮すると、リヤカバー10は弾性
的復元力により第1図の状態に戻る。
このようにしてランプハウジング1の内圧が大気圧に比
して過大な圧力差を生じないので、ランプハウジング内
部空間の気密が保たれ、大気中の湿気の侵入が防止され
る。従ってレンズ曇りを生じる虞が無い。
〔考案の効果〕
以上に説明した如く、本考案の密閉形車両用灯具を適用
すると、ランプハウジング内の空気が熱膨張,収縮して
も、ランプハウジング内,外の圧力差が過大になる虞無
く、ランプハウジング内部空間の気密が維持されるの
で、大気中の水分の侵入に起因するレンズ曇りなどのト
ラブルを未然に防止し得るという優れた実用的効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の密閉形車両用灯具の1実施
例を示し、第1図は消灯時の要部断面図、第2図は点灯
時の要部断面図である。 第3図は従来例の密閉形車両用灯具の断面図である。 1……ランプハウジング、1a……後方開口部、2……
前面カバー、3……ホットメルト、4……プロジェクタ
ユニット、5……バルブソケット、6……従来例のリヤ
カバー、7……カバーホルダ、8,8′……コード、10
……実施例のリヤカバー、10a……リヤカバーのシール
部、10b……リヤカバー開口部に成形した外筒、10c……
リヤカバーのベローズ状部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に光源バルブが設置されているランプ
    ハウジングの後方開口部を覆ってリヤカバーが設けられ
    ており、上記光源バルブ用の電線が上記リヤカバーを貫
    通して後方に引き出されている密閉形の車両用灯具にお
    いて、 上記のリヤカバーは有底無頂のベローズ筒状に構成され
    た、ゴム弾性を有する部材であり、 かつ、光源バルブ用のコードが上記有底無頂のベローズ
    筒状リヤカバーの底部を気密に貫通していることを特徴
    とする密閉形車両用灯具。
JP3210789U 1989-03-23 1989-03-23 密閉形車両用灯具 Expired - Lifetime JPH0628722Y2 (ja)

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JP3210789U JPH0628722Y2 (ja) 1989-03-23 1989-03-23 密閉形車両用灯具

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JPH02123005U JPH02123005U (ja) 1990-10-09
JPH0628722Y2 true JPH0628722Y2 (ja) 1994-08-03

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JP2593966B2 (ja) * 1991-02-25 1997-03-26 株式会社小糸製作所 投射型自動車用ヘッドランプ

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JPH02123005U (ja) 1990-10-09

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