JP2000222937A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP2000222937A
JP2000222937A JP11022364A JP2236499A JP2000222937A JP 2000222937 A JP2000222937 A JP 2000222937A JP 11022364 A JP11022364 A JP 11022364A JP 2236499 A JP2236499 A JP 2236499A JP 2000222937 A JP2000222937 A JP 2000222937A
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housing
airbag
lens
air
vehicle
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JP11022364A
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Noriaki Iwatake
範昭 岩竹
Hiromitsu Takamatsu
洋光 高松
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Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ハウジング内部を完全に密閉する
と共に、ハウジング内の温度変化によるハウジングの変
形を排除し得るようにした、車両用灯具を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 自動車の車体に取り付けられるハウジン
グ11と、ハウジングの開放した外面を覆うように上記
ハウジングに密着されたレンズ12と、ハウジングの内
側の端部にソケット14を介して装着されたバルブ15
と、を含んでいる、車両用灯具10において、ハウジン
グに設けられた空気孔11aに気密的に接続され且つ気
圧変化を吸収し得るエアバッグ16を備えるように、車
両用灯具10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばヘッドラン
プ等の自動車に使用される車両用灯具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、このような車両用灯具は、例えば
ヘッドランプ,フロントコンビネーションランプ,フロ
ントフォグランプ,コーナリングランプあるいはリヤコ
ンビネーションランプ等として、使用されており、図1
5に示すように構成されている。
【0003】図15において、車両用灯具1は、ヘッド
ランプとして構成されており、自動車の車体(図示せ
ず)に対して取り付けられるハウジング2と、ハウジン
グ2の開放した前面を覆うレンズ3と、ハウジング2の
後端に防水ソケット4を介して装着されるバルブ5と、
ハウジング2の後端面にて開放する少なくとも一つ(図
示の場合、一つ)の空気孔2aを閉塞するように接着等
により取り付けられた防水布6と、空気孔2aに接続さ
れたチューブ7と、から構成されている。上記レンズ3
は、溶着等によってハウジング2に対して取り付けられ
ており、ハウジング2の内部空間が密閉されている。
【0004】このような構成の車両用灯具1によれば、
バルブ5が点灯することにより、ハウジング2の内部温
度が上昇して、ハウジング2内の空気の熱膨張により体
積が増加すると、余分の空気は、空気孔2aから、防水
布6を介して、さらにチューブ7を通って外部に排出さ
れる。これに対して、例えばバルブ5の消灯等によりハ
ウジング2の内部温度が低下すると、ハウジング2内の
空気の熱収縮により体積が減少すると、ハウジング2内
の気圧が低下するので、チューブ7から防水布6を介し
て空気孔2aからハウジング2内部に空気が流入する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の車両用灯具1においては、ハウジング2の内
部温度の低下の際に、外部からチューブ7を介してハウ
ジング2内に空気が流入するとき、空気は防水布6を通
過することになるが、防水布6は空気に含まれる湿気を
排除することはできない。このため、外部から湿った空
気がハウジング2内に流入してしまう。
【0006】従って、バルブ5の点灯によって、ハウジ
ング2の内部温度が上昇して、高温になった空気が、外
気によって比較的温度の低いレンズ3の表面に触れたと
き、空気内に含まれる湿気が結露してレンズ3の内面に
付着することになり、レンズ3が曇ってしまう。
【0007】また、洗車等によってレンズ3の温度が低
くなったとき、ハウジング2内の空気に含まれる湿気が
結露してレンズ3の内面に付着して、レンズ3が曇るこ
とがある。
【0008】これに対して、外気がハウジング2内に侵
入しないように、車両用灯具1のハウジング内を完全に
密閉することも可能であるが、このような構成において
は、バルブ5の点灯,消灯による温度変化等によって、
ハウジング2の内部気圧が変動することになり、場合に
よってはハウジング2が変形してしまうことがある。
【0009】本発明は、以上の点から、ハウジング内部
を完全に密閉すると共に、ハウジング内の温度変化によ
るハウジングの変形を排除し得るようにした、車両用灯
具を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明の第
一の態様によれば、自動車の車体に取り付けられるハウ
ジングと、ハウジングの開放した外面を覆うように上記
ハウジングに密着されたレンズと、ハウジングの内側の
端部にソケットを介して装着されたバルブと、を含んで
いる、車両用灯具において、ハウジングに設けられた空
気孔に気密的に接続され且つ気圧変化を吸収し得るエア
バッグを備えていることを特徴とする、車両用灯具によ
り、達成される。
【0011】この第一の態様では、ハウジング及びレン
ズの内部空間が完全に密閉されているので、バルブの点
灯,消灯の繰返しによるハウジング内の温度変化によっ
て、外部から湿った空気が流入することがない。従っ
て、バルブ点灯時に、ハウジング内で高温になった空気
が比較的温度の低いレンズの表面に触れたり、洗車等に
よってレンズの温度が低くなったときでも、湿った空気
がレンズ内面に結露して、レンズ内面が曇ってしまうよ
うなことがない。さらに、バルブの点灯,消灯の繰返し
によるハウジング内の温度変化による気圧変動は、ハウ
ジングに気密的に接続されたエアバッグが、ハウジング
内の気圧に対応して膨張または収縮することによって、
吸収されるので、ハウジング及びエアバッグ内の気圧が
常に所定範囲内に保持され得る。これにより、ハウジン
グが気圧変動によって変形するようなことはない。ま
た、エアバッグは、ハウジング背面に近接配置したの
で、ハウジングと一体として扱える。
【0012】本発明の第二の態様による車両用灯具は、
前記第一の態様による車両用灯具において、ハウジング
及びレンズ内面が防水コーティングされている。この第
二の態様では、ハウジング及びレンズが樹脂により構成
されている場合でも、これらの内面が防水コーティング
されていることにより、ハウジング及びレンズの吸湿が
排除され得る。これにより、車両用灯具1の組立後に、
これらのハウジング及びレンズの内部から湿気がハウジ
ング内に侵入することがない。従って、ハウジング及び
レンズが樹脂により構成されている場合でも、バルブ点
灯時に、ハウジング内で高温になった空気が比較的温度
の低いレンズの表面に触れたり、洗車等によってレンズ
の温度が低くなったときでも、湿った空気がレンズ内面
に結露して、レンズ内面が曇ってしまうようなことがな
い。
【0013】本発明の第三の態様による車両用灯具は、
前記第一または第二の態様による車両用灯具において、
上記エアバッグの容積が、ハウジング及びレンズの内部
容積の10乃至30%である。この第三の態様では、ハ
ウジング及びレンズの内部空間における温度変化による
気圧変動が、エアバッグの膨張及び収縮によって完全に
吸収され得るので、ハウジングの変形が確実に排除され
得ると共に、エアバッグが比較的小型に構成され得るの
で、占有スペースが少なくて済むことになる。
【0014】本発明の第四の態様による車両用灯具は、
前記第一から第三の何れかの態様による車両用灯具にお
いて、上記エアバッグが、ハウジングから内側に延びる
ソケットの突出量より少ない突出量で、配設されてい
る。この第四の態様では、エアバッグが、従来の車両用
灯具と自動車の車体との間に収納され得ることになるの
で、エアバッグの収納スペースを特別に確保する必要が
なく、全体が小型に構成され得ることになる。
【0015】本発明の第五の態様による車両用灯具は、
前記第一から第四の何れかの態様による車両用灯具にお
いて、上記エアバッグが、ハウジングの背面に対して取
り付けられている。この第五の態様では、エアバッグ
は、特別の取付手段を備える必要がないので、低コスト
で構成され得ることになる。
【0016】本発明の第六の態様による車両用灯具は、
前記第一から第五の何れかの態様による車両用灯具にお
いて、上記エアバッグが、その内部に乾燥剤を収容して
いる。この第六の態様では、エアバッグ内に乾燥剤が収
容されているので、組立の際にハウジング及びレンズそ
してエアバッグの内部に含まれる湿気が乾燥剤により吸
収され得る。これにより、ハウジング内の空気の湿度が
より低減されるので、レンズの曇りがより一層排除され
得ることになる。
【0017】本発明の第七の態様による車両用灯具は、
前記第六の態様による車両用灯具において、上記エアバ
ッグが、乾燥剤挿入用の開閉可能な投入口を備えてい
る。この第七の態様では、車両用灯具の組立そして自動
車の車体への組み付け後に、上記投入口から乾燥剤をエ
アバッグ内に収容することができるので、乾燥剤による
ハウジング内の空気の湿度の低減がより効果的に行なわ
れ得ることになる。
【0018】本発明の第八の態様による車両用灯具は、
前記第七の態様による車両用灯具において、上記エアバ
ッグの投入口が、乾燥剤の投入後に封止される。この第
八の態様では、乾燥剤の投入後にエアバッグの投入口が
封止されることにより、ハウジング内の空気が低湿度に
保持され得るので、長期間に亘ってレンズの曇り防止効
果が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図14を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例で
あるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている
が、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られる
ものではない。
【0020】図1乃至図6は、本発明による車両用灯具
の第一の実施形態の構成を示している。図1乃至図3に
おいて、車両用灯具10は、ヘッドランプとして構成さ
れており、自動車の車体(図示せず)に対して取り付け
られるハウジング11と、ハウジング11の開放した前
面を覆うレンズ12と、ハウジング11の後端に防水シ
ール13を介して取り付けられた防水ソケット14に対
して装着されるバルブ15(図2参照)と、ハウジング
11の後端面にて開放する空気孔11aに接続されたエ
アバッグ16(図3参照)と、から構成されている。
【0021】上記ハウジング11及びレンズ12は、そ
れぞれ樹脂により形成されていると共に、その内面に吸
湿防止のための防水コーティング(図示せず)が施され
ている。そして、上記レンズ12は、溶着等によってハ
ウジング11に対して取り付けられており、ハウジング
11の内部空間が密閉されている。
【0022】上記防水ソケット14は、防水シール13
を介してハウジング11に対して気密的に取り付けられ
ており、外部から適宜の公知の手段(図示せず)により
給電されることにより、バルブ15を点灯させるように
構成されている。
【0023】上記エアバッグ16は、膨張収縮可能な材
料から構成されていると共に、その上面から延びる可撓
性の接続チューブ17により、ハウジング11の空気孔
11aに気密的に接続されている。従って、ハウジング
11及びレンズ12の内部空間そしてエアバッグ16の
内部空間は、外部に対して完全に密閉されている。ま
た、上記エアバッグ16は、ハウジング11から内側、
図示の場合には後方に向かって延びる防水ソケット14
の後端より前方で、かつハウジング11の背面に近接配
設されているので、ハウジング11と一体として扱え車
体への組み付け作業時にあってもたれ下がりがなく、作
業性を損なうことはない。ここで、エアバッグ16の容
積は、ハウジング11及びレンズ12の内部容積の10
乃至30%に選定されている。
【0024】また、上記接続チューブ17は、その断面
が、図4に示すように、互いに垂直な二方向に関して、
それぞれ内部に突出する凸部17a,17bを備えてい
る。これにより、チューブ17が折れた場合でも、空気
の流通を妨げないように構成されている。
【0025】さらに、エアバッグ16は、その内部に、
乾燥剤18を収容している。これにより、完全に密閉さ
れたハウジング11及びレンズ12の内部空間そしてエ
アバッグ16の内部空間内の空気の湿気が、乾燥剤18
により吸収され、低湿度に保持され得る。
【0026】本発明実施形態による車両用灯具10は、
以上のように構成されており、バルブ15が点灯するこ
とにより、ハウジング11の内部温度が上昇して、ハウ
ジング11内の空気の熱膨張により体積が増加すると、
気圧が高くなり、余分の空気が、空気孔11aから、接
続チューブ17を通って、エアバッグ16内に進入す
る。ここで、エアバッグ16は、図5に示すように膨張
することになり、ハウジング11内の空気の熱膨張によ
る気圧変化を吸収し、ハウジング11内の気圧を所定範
囲内に保持する。尚、エアバッグ16の容積は、前述の
ように、ハウジング及びレンズの内部容積の10乃至3
0%に選定されているが、エアバッグ16の容積が、下
限である10%未満の場合には、気圧変化を完全に吸収
することができなくなり、気圧がやや上昇することにな
る。これに対して、エアバッグ16の容積が、上限であ
る30%を越える場合には、エアバッグ16の寸法が大
きくなって、ハウジング11から後方に延びる防水ソケ
ット14の後端よりも後方に突出することになってしま
う。
【0027】これに対して、例えばバルブ15の消灯等
によりハウジング11の内部温度が低下すると、ハウジ
ング11内の空気の熱収縮により体積が減少して、ハウ
ジング11内の気圧が低下するので、接続チューブ17
を通って、エアバッグ16から空気が空気孔11aを介
してハウジング11内部に流入する。さらに、外気温の
低下等により、ハウジング11の内部温度が低下する
と、エアバッグ16は、気圧低下に対応して、例えば図
6に示すように収縮する。
【0028】このようにして、ハウジング11及びレン
ズ12の内部空間及びエアバッグ16の内部空間が外部
に対して完全に密閉されているので、外部から湿った空
気が進入するようなことがなく、また組立の際に内部に
封入された空気に含まれる湿気がエアバッグ16内に収
容された乾燥剤18によって吸収されるので、レンズ1
2の表面の曇りが確実に防止され得ると共に、バルブ1
5の点灯及び消灯や外気温の変化によって、ハウジング
11内の温度が変化することにより、ハウジング11内
の気圧が変化したとしても、エアバッグ16がこの気圧
変化に対応して膨張しまたは収縮することにより、気圧
がほぼ一定に保持されることになり、ハウジング11の
変形が防止され得ることになる。
【0029】さらに、上記エアバッグ16が、ハウジン
グ11から後方に向かって延びる防水ソケット14の後
端より前方に配設されているので、従来の車両用灯具を
利用して、エアバッグ16が、車両用灯具と自動車の車
体との間に収納され得るので、エアバッグの収納スペー
スを特別に確保する必要がなく、全体が小型に構成され
得ることになる。また、上記接続チューブ17は、前述
のように内部に突起17a,17bを備えているので、
ハウジング11の空気孔11aへの接続のための引回し
にて、途中で折れたとしても、この突起17a,17b
により内部に空気の流通のための通路が確保され得る。
【0030】図7乃至図14は、本発明による車両用灯
具の第二の実施形態の構成を示している。図1乃至図1
2において、車両用灯具20は、ヘッドランプとしての
具体的な構成例であって、自動車の車体20aに対して
取り付けられるハウジング21と、ハウジング21の開
放した前面を覆うレンズ22と、ハウジング21の後端
にてそれぞれ気密的に取り付けられた防水ソケット23
(図9参照),24(図10参照)に対して装着される
バルブ25,26と、ハウジング21の後端面にて開放
する空気孔21aに接続されたエアバッグ27と、から
構成されている。
【0031】上記ハウジング21及びレンズ22は、そ
れぞれ樹脂により形成されていると共に、その内面に吸
湿防止のための防水コーティング(図示せず)が施され
ている。そして、上記レンズ22は、溶着等によってハ
ウジング21に対して取り付けられており、ハウジング
21の内部空間が密閉されている。
【0032】上記防水ソケット23,24は、外部から
適宜の公知の手段(図示せず)により給電されることに
より、それぞれバルブ25,26を点灯させるように構
成されている。尚、上記バルブ25,26のうち、バル
ブ25は、所謂ロービーム用であり、またバルブ26
は、所謂ハイビーム用である。
【0033】上記エアバッグ27は、膨張収縮可能な材
料から構成されていると共に、その上面から延びる可撓
性の接続チューブ28により、ハウジング21の空気孔
21aに気密的に接続されている。従って、ハウジング
21及びレンズ22の内部空間そしてエアバッグ27の
内部空間は、外部に対して完全に密閉されている。ま
た、上記エアバッグ27は、図12に示すように、ハウ
ジング21から後方に向かって延びる防水ソケット2
3,24の後端より前方で、かつハウジング21に近接
配設されているので、ハウジング21と一体として扱え
車体組み付け時にぶら下がることがなく作業性を損なう
ことはない。ここで、エアバッグ27の容積は、エアバ
ッグ16の場合と同様に、ハウジング21及びレンズ2
2の内部容積の10乃至30%に選定されている。尚、
上記接続チューブ28は、前述した接続チューブ17と
同様に、互いに垂直な二方向に関して、それぞれ内部に
突出する凸部28a,28b(図14参照)を備えてい
る。
【0034】また、エアバッグ27は、図11及び図1
4に示すように、その内部に、乾燥剤29を収容してい
る。これにより、完全に密閉されたハウジング21及び
レンズ22の内部空間そしてエアバッグ27の内部空間
内の空気の湿気が、乾燥剤29により吸収され、低湿度
に保持され得る。
【0035】エアバッグ27は、図11及び図14に示
すように、上記乾燥剤29を内部に収納するための投入
口27aを備えており、この収納口27aは、カバー3
0によって閉鎖され得る。このカバー30は、例えばエ
アバッグ27内に乾燥剤29を収納した後、接着等によ
り収納口27に対して密着され、これによりエアバッグ
27の内部空間が封止されるようになっている。さら
に、エアバッグ27は、一体的に形成された取付片27
bを有しており、この取付片27bが、図8及び図11
に示すように、ハウジング21の後端面に対してボルト
31により螺着されることにより、固定保持されてい
る。
【0036】このような構成の車両用灯具20によれ
ば、バルブ25及び/または26が点灯することによ
り、ハウジング21の内部温度が上昇して、ハウジング
21内の空気の熱膨張により体積が増加すると、気圧が
高くなり、余分の空気が、空気孔21aから、接続チュ
ーブ28を通って、エアバッグ27内に進入する。ここ
で、エアバッグ27は、膨張によってハウジング21内
の空気の熱膨張による気圧変化を吸収し、ハウジング2
1内の気圧を所定範囲内に保持する。これに対して、例
えばバルブ25,26の消灯等によりハウジング21の
内部温度が低下すると、ハウジング21内の空気の熱収
縮により体積が減少して、ハウジング21内の気圧が低
下するので、接続チューブ28を通って、エアバッグ2
7から空気が空気孔21aを介してハウジング21内部
に流入する。さらに、外気温の低下等により、ハウジン
グ21の内部温度が低下すると、エアバッグ27は、こ
の気圧低下に対応して収縮する。
【0037】このようにして、ハウジング21及びレン
ズ22の内部空間及びエアバッグ27の内部空間が外部
に対して完全に密閉されているので、外部から湿った空
気が進入するようなことがなく、また組立の際に内部に
封入された空気に含まれる湿気がエアバッグ27内に収
容された乾燥剤29によって吸収されるので、レンズ2
2の表面の曇りが確実に防止され得ると共に、バルブ2
5,26の点灯及び消灯や外気温の変化によって、ハウ
ジング21内の温度が変化することにより、ハウジング
21内の気圧が変化したとしても、エアバッグ27がこ
の気圧変化に対応して膨張しまたは収縮することによ
り、気圧がほぼ一定に保持されることになり、ハウジン
グ21の変形が防止され得ることになる。
【0038】さらに、上記エアバッグ27が、ハウジン
グ21から後方に向かって延びる防水ソケット23,2
4の後端より前方に配設されているので、従来の車両用
灯具を利用して、エアバッグ27が、車両用灯具と自動
車の車体との間に収納され得るので、エアバッグの収納
スペースを特別に確保する必要がなく、全体が小型に構
成され得ることになる。また、上記接続チューブ28
は、前述のように内部に突起28a,28bを備えてい
るので、ハウジング21の空気孔21aへの接続のため
の引回しにて、途中で折れたとしても、この突起28
a,28bにより内部に空気の流通のための通路が確保
され得る。
【0039】さらに、エアバッグ27が乾燥剤29投入
用の投入口27aを備えているので、車両用灯具20の
組立及び自動車の車体への組み付け後に、この投入口2
7aから乾燥剤29を内部に収納することができる。こ
れにより、組立後にハウジング及びレンズそしてエアバ
ッグの内部に含まれている湿気が乾燥剤29により吸収
されるので、ハウジング21内の空気の湿度がより低減
され得る。
【0040】また、上記エアバッグ27は、一体に形成
された取付片27bにより、ハウジング21の後端面に
螺着されるので、エアバッグ27を固定するための特別
の手段が不要であり、容易に且つ低コストで固定され得
ることになる。
【0041】上述した実施形態においては、本発明によ
る車両用灯具を自動車のヘッドランプに適用した場合に
ついて説明したが、これに限らず、他の種類のランプ、
例えばフロントコンビネーションランプ,フロントフォ
グランプ,コーナリングランプあるいはリヤコンビネー
ションランプ等にも適用し得ることは明らかである。ま
た、上述した実施形態においては、エアバッグ16,2
7は、接続チューブ17,28が一体に形成されている
が、別体に形成されていてもよい。さらに、上述した実
施形態においては、エアバッグ16,27内に乾燥剤1
8,29が収容されているが、乾燥剤18,29は省略
されてもよい。また、上述した第二の実施形態において
は、エアバッグ27は、その一体に形成された取付片2
7bがハウジング21の後端面に対してボルト31によ
り螺着されているが、これに限らず、他の手段、例えば
接着,溶着等により固定されていてもよく、また別体に
形成された取付片を使用して固定されていてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ハ
ウジング及びレンズの内部空間が完全に密閉されている
ので、外部から湿った空気が流入することがないので、
バルブ点灯時や洗車等によってレンズの温度が低くなっ
たときでも、湿った空気がレンズ内面に結露して、レン
ズ内面が曇ってしまうようなことがない。さらに、ハウ
ジング内の気圧変動が、エアバッグの膨張または収縮に
よって吸収されるので、ハウジング及びエアバッグ内の
気圧が常に所定範囲内に保持され得る。これにより、ハ
ウジングが気圧変動によって変形するようなことはな
い。このようにして、本発明によれば、ハウジング内部
を完全に密閉すると共に、ハウジング内の温度変化によ
るハウジングの変形を排除し得るようにした、極めて優
れた車両用灯具が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用灯具の第一の実施形態の構
成を示す概略正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図3のC−C線断面図である。
【図5】エアバッグ膨張時の図3と同様の断面図であ
る。
【図6】エアバッグ縮小時の図3と同様の断面図であ
る。
【図7】本発明による車両用灯具の第二の実施形態を示
す概略正面図である。
【図8】図7の車両用灯具の概略背面図である。
【図9】図7の車両用灯具のA−A線断面図である。
【図10】図7の車両用灯具のB−B線断面図である。
【図11】図7の車両用灯具のC−C線断面図である。
【図12】図7の車両用灯具のD−D線断面図である。
【図13】図7の車両用灯具で使用されるエアバッグの
概略正面図である。
【図14】図13のエアバッグの概略断面図である。
【図15】従来の車両用灯具の一例の構成を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
10,20 車両用灯具 11,21 ハウジング 11a,21a 空気孔 12,22 レンズ 13 防水シール 14,23,24 防水ソケット 15,25,26 バルブ 16,27 エアバッグ 17,28 接続チューブ 17a,17b,28a,28b 凸部 18,29 乾燥剤 27a 投入口 27b 取付片 30 カバー 31 ボルト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車体に取り付けられるハウジン
    グと、ハウジングの開放した外面を覆うように上記ハウ
    ジングに密着されたレンズと、ハウジングの内側の端部
    にソケットを介して装着されたバルブと、を含んでい
    る、車両用灯具において、 ハウジングに設けられた空気孔に気密的に接続され且つ
    気圧変化を吸収し得るエアバッグをハウジング背面に近
    接して備えていることを特徴とする、車両用灯具。
  2. 【請求項2】 ハウジング及びレンズ内面が防水コーテ
    ィングされていることを特徴とする、請求項1に記載の
    車両用灯具。
  3. 【請求項3】 上記エアバッグの容積が、ハウジング及
    びレンズの内部容積の10乃至30%であることを特徴
    とする、請求項1または2に記載の車両用灯具。
  4. 【請求項4】 上記エアバッグが、ハウジングから内側
    に延びるソケットの突出量より少ない突出量で、配設さ
    れていることを特徴とする、請求項1から3の何れかに
    記載の車両用灯具。
  5. 【請求項5】 上記エアバッグが、ハウジングの背面に
    対して取り付けられていることを特徴とする、請求項1
    から4の何れかに記載の車両用灯具。
  6. 【請求項6】 上記エアバッグが、その内部に乾燥剤を
    収容していることを特徴とする、請求項1から5の何れ
    かに記載の車両用灯具。
  7. 【請求項7】 上記エアバッグが、乾燥剤挿入用の開閉
    可能な投入口を備えていることを特徴とする、請求項6
    に記載の車両用灯具。
  8. 【請求項8】 上記エアバッグの投入口が、乾燥剤の投
    入後に封止されることを特徴とする、請求項7に記載の
    車両用灯具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004095526A (ja) * 2002-07-11 2004-03-25 Honda Motor Co Ltd 自動車用前照灯の曇り止め装置
DE102009025938A1 (de) * 2009-06-09 2011-01-05 Turck Holding Gmbh Beschlagsichere Leuchte
CN103486519A (zh) * 2013-09-29 2014-01-01 神龙汽车有限公司 一种防止车灯水汽凝结的车灯结构
CN113883440A (zh) * 2021-08-26 2022-01-04 中建五局第三建设有限公司 一种便于拆装的土建施工用照明装置

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