JPH04132996A - 原子力発電プラントの給水制御方法および装置 - Google Patents

原子力発電プラントの給水制御方法および装置

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JPH04132996A
JPH04132996A JP2254198A JP25419890A JPH04132996A JP H04132996 A JPH04132996 A JP H04132996A JP 2254198 A JP2254198 A JP 2254198A JP 25419890 A JP25419890 A JP 25419890A JP H04132996 A JPH04132996 A JP H04132996A
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JP
Japan
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water supply
pump
condensate
reactor
signal
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JP2254198A
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Sumio Mori
純夫 森
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Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、原子力発電プラントの原子炉給水系統に適用
される給水制御方法および装置に係り、特に復水ポンプ
トリップ時等、原子炉給水ポンプの吸込流量に制限があ
る場合に安定した流量制御が行える原子力発電プラント
の給水制御方法および装置に関する。
(従来の技術) 一般に原子力発電プラントにおいては、復水器に溜めら
れた復水が、復水ポンプによって昇圧されて給水ポンプ
に送られ、さらに給水ポンプで昇圧して原子炉に送られ
る。このような給水系統において、給水ポンプの吸込圧
力は、復水ポンプの吐出圧力から系統損失を減じた圧力
として与えられ、また流量は原子炉系統からの要求信号
に合うように、給水ポンプの運転回転数で制御される。
なお近年、原子力発電プラントの熱効率をより一層向上
させる手段として、給水加熱器のドレンをドレンポンプ
を介して復水送給用の復水管に供給するシステム、いわ
ゆるヒータドレンポンプアップシステムが採用されるよ
うになってきている。
このシステムを採用した場合は、復水ポンプから送られ
る復水に加えて、ヒータドレンポンプから送られるドレ
ンも給水ポンプに供給されるか、この場合においても同
システム不採用の前記系統と略同様に、給水ポンプの吸
込圧力が復水ポンプの吐出圧力から系統損失を減じた圧
力として与えられ、また復水および復水系統の流量は原
子炉系統からの要求信号に合うように、給水ポンプの運
転回転数で制御される。
ところで、このような給水系統および運転方法において
、例えば復水ポンプがトリップしたような場合には、給
水ポンプへ供給する復水が不足する状況となる。この場
合、給水ポンプを原子炉系統からの要求信号のまま運転
していると、運転継続中の他の復水ポンプあるいはヒー
タドレンポンプが過大流量となり、給水ポンプの吸込圧
力が低下してキャビテーション運転となったり、または
キャビテーション運転を避けるためのポンプ吸込圧力低
信号によって給水ポンプ全台停止となる虞れがある。そ
こで、このような事態を回避するため、一般に復水流量
を抑制する手段として給水ポンプを一台停止し、原子炉
出力をランバックするという運転方法が採用されること
が多い。
第10図は、以上に述べた従来技術による原子力発電プ
ラントの給水装置について、代表的系統構成を示したも
のである。同図に示すように、原子炉1で発生した主蒸
気は、高圧タービン2に供給され、そこで仕事を行った
後、気水分離加熱装置3を経て、低圧タービン4に至り
、その後復水器5において海水で冷却されて復水となる
。この復水は、低圧復水ポンプ(LPCP)6により抽
出され、さらに高圧復水ポンプ(RPCP)7によって
加圧され、低圧給水加熱器(LP上ヒータ8を経て、給
水ポンプ(RFP)9に送られる。
従来では、常用時運転用の給水ポンプ9が、タービン駆
動給水ポンプ(T/D  RFP)とされ、例えば2台
設置されている。なお、起動停止時運転用の予備機とし
ての給水ポンプ10が設けられ、これは電動機駆動給水
ポンプ(M/D  RFP)とされている。
そして、タービン駆動給水ポンプである給水ポンプ9に
よって、原子炉1に送給可能な圧力まで昇圧された給水
は、高圧給水加熱器(HP上ヒータ11を介して、原子
炉1に送給される。
一方、高圧タービン2からの抽気は、高圧給水加熱器1
1で給水と熱交換した後、ヒータドレンとなり、高圧ド
レンタンク12に集められる。そして、この高圧ドレン
タンク12に集められたヒータドレンは、高圧ドレンポ
ンプ(HPDP)13によって昇圧された後、給水ポン
プ9の吸込側に注入される。
なお、この場合、高圧ドレンポンプ13の吐出側に設置
された水位調節弁14によって、高圧ドレンタンク12
の水位が一定に保たれるように制御される。また、低圧
タービン4から抽気された蒸気は低圧給水加熱器8に送
られ、ここで復水と熱交換された後、ヒータドレンとな
り、低圧ドレンタンク15に集められる。そして、低圧
ドレンタンク15に集められたヒータドレンは、低圧ド
レンポンプ(LPDP)16によって昇圧された後、高
圧復水ポンプ7の吸込側に注入される。
なお、第10図中、符号17は低圧ドレンタンク15の
水位を一定に保つように制御するための水位調節弁であ
る。
以上の系統において、各ポンプ7、 8. 9. 10
.13.16の容量および台数は、定格運転時の原子炉
給水量を100%とすると、プラント定格運転時の各ラ
インの通過流量等に基づき、東11図の表に示す如く設
定される。
ところで、原子炉1への給水流量の制御については、原
子炉水位検出器21で検出された原子炉水位信号および
主蒸気流量信号等に基づいて原子炉給水制御器22で設
定される要求給水量と、低圧復水ポンプ運転台数信号器
23および高圧復水ポンプ運転台数信号器24からの出
力信号に基づいて復水給水ポンプ制御器32で設定され
る供給可能送水量と、給水ポンプ圧力信号器25に基づ
く圧力値等とを、ポンプ駆動用タービン31に入力し、
これによりタービン駆動給水ポンプ9の回転数を制御す
ることで行われている。
なお、高圧ドレンポンプ13および低圧ドレンポンプ1
6は、プラント出力が50%以上の復水系統の圧力が低
下し、高圧ドレンタンク12および低圧ドレンタンク1
5の圧力が上昇した時に、復水系統に注入可能なような
Q−H特性としている。これにより、例えばプラント出
力が50%以下の場合には、ヒータドレンが復水器5に
回収されるようにしている。また、各給水ポンプ9.1
0の吸込圧力は第12図および第13図に示すように、
低圧復水ポンプ7および高圧復水ポンプ8の合成した全
揚程から、系統の損失を減じた値で定められている。
一方、プラント運転中、給水流量を保持しているタービ
ン駆動給水ポンプ9において、吸込圧力が低下すること
がある。この吸込圧力の低下は、原子炉系からの給水要
求送水量に対して、復水系あるいはヒータドレン系から
の供給可能な送水量が不足する場合であって、例えば高
圧復水ポンプ7の2台のうちの一台がトリップした時、
または高圧ドレンポンプ13か低圧ドレンポンプ16が
停止した時、もしくはヒータドレンの発生がない時等に
、原子炉から低圧復水ポンプ6の供給能力(27,5X
2=55%)を越える送水要求がなされたような場合で
ある。このような場合には、タービン駆動給水ポンプ9
の吸込圧力が低下する。
吸込圧力が確保されない状態でポンプ運転が行われると
、ポンプが損傷する可能性があることから、このような
場合には損傷防止のため、タービン駆動給水ポンプ9が
吸込圧力低として自動停止するようになっている。この
場合、タービン駆動給水ポンプ9の全台が停止となるこ
とを避けるため、2台の高圧復水ポンプ7のうち1台が
トリップしたときに、タービン駆動給水ポンプ9を1台
トリップさせ、高圧復水ポンプ7の予備機が起動した後
に、予備機である電動機駆動給水ポンプ10を起動させ
、またヒータドレンの発生がないときには、タービン駆
動給水ポンプ9の1台をトリップさせる運転方法を採用
している。
第14図は、高圧復水ポンプ7が1台トリップした時に
、タービン駆動給水ポンプ9が1台トリップするインタ
ーロックを示している。
また、第15図および第16図は、高圧復水ポンプ7が
1台トリップした後、タービン駆動給水ポンプ9が1台
トリップし、高圧復水ポンプ7の予備機および電動機駆
動給水ポンプ10が起動した時の復水給水系統の流量の
過渡変化を示している。タービン駆動給水ポンプ9の1
台のトリップにより、総給水流量を減少させ、これによ
り運転継続中の高圧復水ポンプ7の過大流量が約130
%程度に制限され、第12図に示すポンプの運転可能流
量以下に抑制される。ただし、電動機駆動給水ポンプ1
0が25%容量であるため、整定後の復水・給水流量は
75%になっている。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、原子力発電プラントの給水ポンプ9に
は、復水ポンプ6.7あるいはヒータドレンポンプ13
.16で昇圧された復水が供給される。しかし、プラン
ト運転中に給水ポンプ9への要求給水量に対し、復水系
送水の容量が不足する等の問題が発生する。
このような場合には、給水ポンプ9の吸込圧力が低下し
て、給水ポンプ9にキャビテーションが発生する可能性
がある。そこで、上記給水ポンプ9のキャビテーション
発生を防止するため、復水給水流量を減少させる手段と
して、運転中の給水ポンプ9を停止させる運転方法等が
採用されていること前記のとおりである。
ところが、タービン駆動給水ポンプ9および電動機駆動
給水ポンプ10の容量は、前者が50%であるのに対し
て、後者は半分の25%である。
定格負荷運転中にタービン駆動給水ポンプ9を1台トリ
ップさせ、かつ電動機駆動給水ポンプ10を自動起動さ
せるとすれば、前記の如く給水流量は75%しか確保さ
れないことになる。
この場合、原子炉1の水位低下によって、スクラムが起
こらないようにするには、原子炉出力について、定格出
力の75%相当以下に下げる必要がある。
また、タービン駆動給水ポンプ9を1台トリップさせ、
電動機駆動給水ポンプ10を起動させる運転は、系統に
大きな流量と圧力の変動を与えるだけでなく、異常のな
いタービン駆動給水ポンプ9をトリップさせることから
好ましいことではない。また、電動機駆動給水ポンプ1
0が起動に失敗する可能性もある。
さらに、ヒータドレンポンプアップシステムを採用して
いるプラントにあっては、復水・給水系統およびヒータ
ドレン系統の各ポンプの設計容量を第11図の表に示す
如く設定しであるため、高圧ドレンポンプ13および低
圧ドレンポンプ16からの送水が喪失している場合、例
えば50%プラント出力以下でタービン流入蒸気が遮断
された場合に、原子炉給水流量が復水系統の供給可能容
量を越えた場合には、給水ポンプ9の吸込圧力低によっ
て給水ポンプが全台停止し、原子炉への給水が必要であ
るにもかかわらず給水が喪失する可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、復水
系統およびヒータドレン系統の送給能力に合わせた給水
流量の抑制を、給水ポンプ停止等のプラント出力変化や
給水ポンプ全台停止等の不具合なく、安全かつ確実に行
える原子力発電プラントの給水制御方法および装置を提
供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 請求項1に記載の発明による原子力発電プラントの給水
制御方法は、復水ポンプおよび給水ポンプをそれぞれ複
数台使用し復水を順次に昇圧して原子炉に送水し、前記
給水ポンプによる給水容量を、原子炉からの要求給水量
と、復水器からの供給可能復水量とに基づいて制御する
原子力発電プラントの給水制御方法において、常用運転
用の給水ポンプとして可変速型電動機駆動給水ポンプを
使用し、この可変速型電動機駆動給水ポンプの回転数を
、原子炉からの要求給水量と復水器からの供給可能復水
量とを比較して、そのいずれか低い方の低値に対応させ
て制御することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明による原子力発電プラント
の給水制御装置は、複数台の復水ポンプと、この後水ポ
ンプから送られる復水を昇圧して原子炉に供給する複数
台の可変速型電動機駆動給水ポンプと、前記復水ポンプ
の運転台数信号その他の信号に基づいて復水系統送水能
力を求める復水系統送水能力演算器と、原子炉の水位を
検出する原子炉水位検出器と、この原子炉水位検出器か
らの検出信号に基づいて原子炉の要求給水量を求める原
子炉給水制御器と、これら復水系統送水能力演算器およ
び原子炉給水制御器の出力信号に基づいて復水系統送水
可能流量と原子炉の要求給水量とを比較し、そのいずれ
か低値を選択する低値優先器と、この低値優先器からの
出力信号に応じた回転数で前記可変速型電動機駆動給水
ポンプを駆動する可変速型電動機制御部とを備えてなる
ことを特徴とする。
なお、本発明では応用例として以下の作用も可能である
例えばヒータドレンポンプを用いた場合においても、そ
のいずれか1台以上のポンプが停止した信号により、前
記同様に可変速型電動機駆動給水ポンプの速度を降下さ
せることができる。トリップしたポンプの予備機を起動
させれば、その起動信号により、降下した速度は再び増
加できる。
また、蒸気タービンへの流入蒸気が遮断された場合にも
、その信号に基づいて可変速型電動機駆動給水ポンプの
速度を降下させることができる。
さらに、可変速型電動機駆動給水ポンプの最高速度は、
復水ポンプまたはヒータドレンポンプの運転信号により
制限することができる。
さらにまた、復水ポンプの運転台数等の復水系統の信号
、ヒータドレンポンプの運転台数等のヒータドレン系統
の信号、タービントリップ等のプラント全体の信号等を
入力として、給水ポンプの吸込み流量の限界を決定する
ことも可能である。
その場合には、出力信号と原子炉系統からの給水要求信
号とから選択される低値が可変速型電動機駆動給水ポン
プの速度信号となる。つまり、タービンのトリップ信号
を復水系統送水能力演算器に送るようにすれば、復水系
統送水能力演算器からの出力信号は、ヒータドレンポン
プの送水能力を減じた給水流量信号となり、給水制御器
からの出力信号より低いため、低値優先器にて復水系統
送水能力演算器からの信号が選択され、可変速型電動機
駆動給水ポンプの制御部に送られて可変速型電動機駆動
給水ポンプの回転数が減少する。
また、ヒータドレンポンプ停止時に原子炉系統からの給
水要求が復水ポンプの送水能力を上回る値となった場合
、ヒータドレンポンプ運転台数信号器からの前記ポンプ
の停止信号が復水系統送水能力演算器に送られ、復水系
統送水能力演算器からの出力信号は復水ポンプの送水可
能流量となる。
この時、原子炉給水制御器からの信号が復水ポンプの送
水可能流量より高くなるため、低値優先器では復水系統
送水能力演算器からの信号が選択され、可変速型電動機
駆動給水ポンプの制御部に送られ、可変速型電動機駆動
給水ポンプの回転数が制限される。
(作用) 本発明に係る制御方法および装置によれば、常用運転時
の給水ポンプを可変速型電動機駆動給水ポンプとする一
方、復水系統からの供給可能復水量を演算器に送って例
えば可変速型電動機駆動給水ポンプの特性曲線を判断し
、さらにその演算器からの信号と原子炉給水制御器から
の信号との低値を低値優先器によって採用し、この低値
優先器の出力信号を可変速型電動機駆動給水ポンプの制
御部に送って制御するので、以下のような作用が得られ
る。
例えば復水ポンプが1台停止したような場合、復水ポン
プの停止が復水ポンプの運転台数検出器によって検出さ
れ、その信号が復水系持続送水能力演算器に送られる。
この時、復水系統送水能力演算器からの出力信号は、復
水ポンプ1台停止で送水可能な給水流量信号となり、給
水制御器からの出力信号より低い。このため、低値優先
器にて復水系持続送水能力演算器からの信号が選択され
、可変速型電動機駆動給水ポンプの制御部に送られて、
可変速型電動機駆動給水ポンプの回転数が減少する。さ
らに、予備の復水ポンプがスタンバイした後は、予備の
復水ポンプの起動が復水ポンプの運転台数信号器によっ
て検知され、その信号が復水系統送水能力演算器に送ら
れる。復水系統送水能力演算器からの出力信号は給水制
御器からの出力信号より高いため、低値優先器にて給水
制御器からの信号が選択され、その信号が可変速型電動
機駆動給水ポンプの制御装置に送られ、可変速型電動機
駆動給水ポンプの回転数が原子炉系統の要求信号にて制
御される。
しかして、復水ポンプトリップ時には、可変速型電動機
駆動給水ポンプの回転数を減少させることで、復水・給
水系統の流量を低減し、復水ポンプの過大流量運転を防
止し、可変速型電動機駆動給水ポンプの吸込圧力の確保
を給水ポンプのトリップなく、また原子炉の出力低下な
く行えるようになる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図〜第6図を参照して説
明する。
第1図はこの発明の第1実施例による制御装置の系統構
成を示している。なお、第1図の構成中、第10図に示
したものと共通する部分には同一の符号を付し、その重
複した説明は省略する。
第1図に示すように、この第1実施例では低圧復水ポン
プ6の運転台数を検出する低圧復水ポンプ運転台数検出
器23と、高圧復水ポンプ7の運転台数を検出する高圧
復水ポンプ運転台数検出器24とが設けられている。ま
た、高圧ドレンポンプ13の運転台数を検出する高圧ド
レンポンプ運転台数検出器26と、低圧ドレンポンプ1
6の運転台数を検出する低圧ドレンポンプ運転台数検出
器27とが設けられている。
そして、本実施例では、常用運転用の給水ポンプ9aが
、可変速型電動機41によって駆動される可変速型電動
機駆動給水ポンプとされている。
可変速型電動機41には、回転数を制御する制御部が設
けられている。また、可変速型電動機駆動給水ポンプ9
aの運転台数を検出する給水ポンプ運転台数検出器42
が設けられている。
これらの運転台数検出器23. 24. 26. 27
.42から出力される信号は、復水系統送水能力演算器
43に送られるようになっている。復水系統送水能力演
算器43では、復水系統およびヒータドレン系統のポン
プの運転台数から復水系統の送水可能容量が算出される
とともに、可変速型電動機駆動給水ポンプ9aの特性曲
線から送水可能復水給水流量に相当する可変速型電動機
駆動給水ポンプ回転数が出力される。
第2図は可変速型電動機駆動給水ポンプ9aの特性曲線
の一例である。通常運転時の給水流量は回転数500O
rpmで得られる。例えば、復水系送水可能容量が通常
運転時の50%とすれば、可変速型電動機駆動給水ポン
プ9aは回転数約300Orpmに減少するとその値が
得られる。各ポンプの容量および台数は第11図に示す
表の通りである。
そして、復水系統送水能力演算器43からの演算信号は
、原子炉水位検出器21で検出された原子炉水位信号お
よび主蒸気流量信号等に基づいて原子炉給水制御器22
で設定される要求給水量信号とともに、低値優先器44
に入力されるようになっている。低値優先器44では、
復水系統送水能力演算器43および原子炉給水制御器2
2の出力信号に基づいて、復水系統送水可能流量と原子
炉の要求給水量との比較が行われ、そのいずれか低値が
選択される。この低値優先器44からの出力信号が、給
水ポンプ駆動信号として可変速型電動機41に送られ、
可変速型電動機駆動給水ポンプ9aの回転数制御が行わ
れる。
次に本実施例の具体的な一作用例を説明する。
通常運転時において、高圧復水ポンプ7の1台がトリッ
プすると、高圧復水ポンプ7の運転台数検出器24が高
圧復水ポンプのトリップを検知し、その信号が復水送水
能力演算器43に送られる。
高圧復水ポンプ7の1台当りの送水容量を35%とする
と、復水送水能力は65%となる。また、可変速型電動
機駆動給水ポンプの特性曲線より復水給水流量を65%
とするには、可変速型電動機駆動給水ポンプの回転数を
約3500rpmにすればよい。
したがって、復水送水能力演算器43から、可変速型電
動機駆動給水ポンプ9aの回転数3500%に相当する
信号が出され、低値優先器44に送られる。
一方、原子炉給水制御器22からは、通常運転時の復水
給水流量を送給する可変速型電動機駆動給水ポンプの回
転数約500Orpmに相当する信号が出され、低値優
先器44に送られるが、復水系統送水可能流量演算器4
3からの信号が低いため、これが選択され可変速型電動
機駆動給水ポンプ9aの回転数を下げる。
以上をブロックにすると、第3図および第4図に示すよ
うになり、この時の復水・給水系統の流量の過渡変化を
第5図および第6図に示している。
可変速型電動機駆動給水ポンプ9aの回転数を減少させ
て総給水流量を減少させることにより、運転継続の高圧
復水ポンプ7の過大流量が約130%程度に制限され、
その後、可変速型電動機駆動給水ポンプ9aの回転数が
復帰し、復水給水系統流量が100%になることがわか
る。
すなわち、本実施例では、給水ポンプの停止なく、高圧
復水ポンプ1台トリップに対応でき、プラント出力低下
もない。
次に、他の作用例を説明する。
第1図の系統において、プラント出力50%以下では、
高圧ドレンポンプ13および低圧ドレンポンプ16が停
止している。したがって、可変速型電動機駆動給水ポン
プ9aには、低圧復水ポンプ6および高圧復水ポンプ7
から、復水が供給されている。そして前記の通り、低圧
復水ポンプ6の容量は2台で55%である。仮にプラン
ト出力50%で、運転中原子炉系統からの給水要求信号
が、給水制御器に55%を越える値となったとする。復
水送水能力演算器43からの信号は、前記の例で説明し
た通り、約55%の給水流量を送給する可変速型電動機
駆動給水ポンプ9aの回転数に相当する信号となり、こ
れが低値優先器44に送られる。
一方、原子炉給水制御器22からの信号は、前記の仮定
の通り、55%以上の給水流量を送給する可変速型電動
機駆動給水ポンプ9aの回転数に相当する信号となり、
これが低値優先器44に送られる。この時、低値優先器
44では両信号が比較され、演算器43からの信号が選
択されて、可変速型電動機駆動給水ポンプ9aの回転数
が復水・給水流量の55%に相当する値以上に上昇する
ことを防止する。このことにより可変速型電動機駆動給
水ポンプ9aの吸込圧力が低下して、可変速型電動機駆
動給水ポンプ9aが全台停止する事態を確実に防止でき
る。
第7図は本発明の第2実施例を示している。
本実施例が第1図に示した第1実施例と異なる点は、第
7図に示すように、復水系統送水能力演算器43に、蒸
気タービンへの流入蒸気が遮断されたことを示す信号と
して原子炉スクラム信号a1タービントリップ信号すま
たは発電機負荷遮断信号Cが送られるようになっている
点である。他の構成については前記第1実施例と変わら
ないから、その説明は省略する。
ヒータドレンポンプアップシステムを採用しているプラ
ントにおいては、蒸気タービンへの流入蒸気が遮断され
た時には抽気がなくなり、ヒータドレンの流入がなくな
って、ヒータドレンポンプからの送水は期待できなくな
る。そこで、復水系統送水能力演算器43では、これら
の信号が入ってきた時に、低圧復水ポンプ6および高圧
復水ポンプ7で送水できる容量、例えば定格給水流量の
55%を出力とする。
一方、原子炉スクラム時の給水要求信号は、原子炉圧力
の過渡的上昇のため定格給水流量の55%を越えるよう
な場合がある。この場合においても、前述の通り低値優
先器44が給水制御器22からの信号を遮断し、復水系
統送水能力演算器43からの信号を可変速型電動機駆動
給水ポンプ9aに送り、給水ポンプ回転数を制限する。
このことにより、可変速型電動機駆動給水ポンプ9aの
吸込圧力が低下して、可変速型電動機駆動給水ポンプ9
aが全台停止する事態を確実に防止できる。
第8図は本発明の第3実施例を示している。
本実施例が第1図に示した第1実施例と異なる点は、第
8図に示すように、復水系統送水能力演算器43に、可
変速型電動機駆動給水ポンプ9aの吸込圧力信号器46
からの信号が送信されるようになっている点である。他
の構成については前記第1実施例とほぼ同様であるので
、その重複説明は省略する。
復水系統の送水能力が減少した場合には、可変速型電動
機駆動給水ポンプ9aの吸込圧力が低下してくる。そこ
で本実施例では、可変速型電動機駆動給水ポンプ9aの
吸込圧力低下を復水系統送水能力演算器43を経由して
、低値優先器44に送り、この値が給水制御器22から
の信号より低い場合には、可変速型電動機駆動給水ポン
プ9aの回転数を低下させるものである。
したがって、可変速型電動機駆動給水ポンプ9aの吸込
圧力低により、可変速型電動機駆動給水ポンプ9aの全
台トリップを防止できるようになる。
第9図は本発明の第4実施例を示している。
本実施例が上記各実施例と異なる点は、第9図に示すよ
うに、ヒータドレンポンプアップシステムを採用しない
点である。他の構成については前記一実施例と変わらな
いから、その説明は省略する。
本実施例においては、蒸気タービン抽気と復水との熱交
換による給水加熱器において発生したドレンが、順次に
低圧側の給水加熱器に送られ、最終的には復水器に回収
されるようになっている。
このような実施例においても、例えば低圧復水ポンプ6
あるいは高圧復水ポンプ7の運転台数が可変速型電動機
駆動給水ポンプ9aの運転台数より小の場合には、可変
速型電動機駆動給水ポンプ9aの回転数が低下し、前記
同様の作用が得られるものである。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、復水系統で送水できる
容量が原子炉系統からの要求容量を下回った時に、復水
給水容量を復水系統で送水できる容量に抑制することが
でき、したがって、給水ポンプの吸込圧力が異常低下し
て給水ポンプの全台停止となるような事態の発生が防止
できる。また、給水ポンプの停止操作および予備給水ポ
ンプにスタンドバイ起動を必要としないので、系統の流
量および圧力の変動を少なくすることができ、さらに、
給水ポンプに停止操作がないので、給水ポンプの予備機
が例えば25%容量等と低い場合であっても、復水ポン
プ等のトリップ後にプラント出力を低下させる必要がな
い。よって、本発明によれば、復水系統およびヒータド
レン系統の送給能力に合わせた給水流量の抑制を、給水
ポンプ停止等のプラント出力変化や給水ポンプ全台停止
等の不具合なく、安全かつ確実に行えるという優れた効
果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す蒸気タービンプラン
トの概略系統図、第2図は可変速型給水ポンプのシステ
ムヘッド曲線図、第3図および第4図は前記実施例によ
る制御方法の一例を示すブロック図、第5図および第6
図は前記実施例による復水系統ポンプ1台トリップ時の
復水給水系統の流量の過渡変化を示す図、第7図は本発
明の第2実施例を示す蒸気タービンプラントの概略系統
図、第8図は本発明の第3実施例を示す蒸気タービンプ
ラントの概略系統図、第9図は本発明の第4実施例を示
す蒸気タービンプラントの概略系統図、第10図は従来
例を示す蒸気タービンプラントの概略系統図、第11図
はポンプ設定例を示す表、第12図はポンプのQ−H特
性曲線図、第13は給水ポンプの吸込圧力を示す図、第
14図は従来の制御方法を示すブロック図、第15図お
よび第16図は従来例による復水系統ポンプ1台トリッ
プ時の復水給水系統の流量の過渡変化を示す図である。 1・・・原子炉、6,7・・・復水ポンプ、9a・・・
可変速型電動機駆動給水ポンプ、21・・・原子炉水位
信号器、22・・・原子炉給水制御器、23. 24゜
26.42・・・運転台数信号器、42・・・復水系統
送水能力演算器、44・・・低値優先器。 第]l!l 総本乳量 ■ *8ea 輌 酬 第9図 ロエUルt1−1 第12am 絵 水数1 第11wJ 第15 rs 第16am

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、復水ポンプおよび給水ポンプをそれぞれ複数台使用
    し復水を順次に昇圧して原子炉に送水し、前記給水ポン
    プによる給水容量を、原子炉からの要求給水量と、復水
    器からの供給可能復水量とに基づいて制御する原子力発
    電プラントの給水制御方法において、常用運転用の給水
    ポンプとして可変速型電動機駆動給水ポンプを使用し、
    この可変速型電動機駆動給水ポンプの回転数を、原子炉
    からの要求給水量と復水器からの供給可能復水量とを比
    較して、そのいずれか低い方の低値に対応させて制御す
    ることを特徴とする原子力発電プラントの給水制御方法
    。 2、複数台の復水ポンプと、この復水ポンプから送られ
    る復水を昇圧して原子炉に供給する複数台の可変速型電
    動機駆動給水ポンプと、前記復水ポンプの運転台数信号
    その他の信号に基づいて復水系統送水能力を求める復水
    系統送水能力演算器と、原子炉の水位を検出する原子炉
    水位検出器と、この原子炉水位検出器からの検出信号に
    基づいて原子炉の要求給水量を求める原子炉給水制御器
    と、これら復水系統送水能力演算器および原子炉給水制
    御器の出力信号に基づいて復水系統送水可能流量と原子
    炉の要求給水量とを比較し、そのいずれか低値を選択す
    る低値優先器と、この低値優先器からの出力信号に応じ
    た回転数で前記可変速型電動機駆動給水ポンプを駆動す
    る可変速型電動機制御部とを備えてなることを特徴とす
    る原子力発電プラントの給水制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204255A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 蒸気発生器の給水装置

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JP2009204255A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 蒸気発生器の給水装置

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