JPH04129793A - 可逆性感熱記録材料 - Google Patents

可逆性感熱記録材料

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JPH04129793A
JPH04129793A JP2252996A JP25299690A JPH04129793A JP H04129793 A JPH04129793 A JP H04129793A JP 2252996 A JP2252996 A JP 2252996A JP 25299690 A JP25299690 A JP 25299690A JP H04129793 A JPH04129793 A JP H04129793A
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行夫 小長谷
Yoshihiko Hotta
吉彦 堀田
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誠 川口
Toru Nogiwa
通 野際
Kunichika Morohoshi
諸星 邦親
Akira Suzuki
明 鈴木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、温度による可逆的な透明度変化を利用して、
記録及び消去を行なうための可逆性感熱記録材料に関す
る。
〔従来の技術〕
近年、−時的な画像形成が行なえ、不要となった時には
その画像の消去ができるようにした可逆性感熱記録材料
が注目されている。その代表的なものとしては、ガラス
転移温度(Tg)が50−60℃から80℃未満である
低ガラス転移温度の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の
ような樹脂母材中に高級脂肪酸のような有機低分子物質
を分散した可逆性感熱記録材料が知られている(特開昭
54−119377号、特開昭55−154198号な
どの公報)。
これらの画像形成時及び消去時の加熱方法としてヒート
ローラーや熱ペン等を用い、圧力をあまり加えず熱のみ
を加えた場合には、繰り返し画像の形成−消去を行なっ
ても耐久性に問題は生じない。しかし、サーマルヘッド
等を用い圧力を加え、同時に加熱する場合には、画像の
形成・消去を繰り返すうちに有機低分子物質微粒子の周
囲の樹脂母材が変形し、細かく分散された有機低分子物
質粒子が次第に大きな径の粒子となり、光を散乱させる
効果が少なくなって(白濁度が低下し)、遂には、画像
及びコントラストが低下してしまうという欠点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記のような欠点を解消し、サーマルヘッド等
の熱と圧力を同時に加える加熱手段を用いて画像形成−
消去を行なっても白濁度の低下が少なく、しかも繰り返
し耐久性が向上された可逆性感熱記録材料を提供するも
のである。
〔課題を解決するための手段〕 本発明は、支持体上に樹脂母材及びこの樹脂母材中に分
散された有機低分子物質を主成分とし温度に依存して透
明度が可逆的に変化する感熱層(記録層)が設けられた
可逆性感熱記録材料において、該感熱1は支持体側に位
置する第一感熱層と表面側に位置する第二感熱層との積
層からなり。
その第一感熱層は該樹脂母材としてガラス転移温度(T
g)80℃未満の樹脂及び有機低分子物質を主成分とし
ており、その第二感熱層は該樹脂母材としてガラス転移
温度(Tg)80℃以上の樹脂及び有機低分子物質を主
成分としていることを特徴としたものである。
なお、本発明における感熱層は上記のように二層に限ら
れるものではなく、要は、支持体側から自由表面側乃至
保護層側に向うに従って1段階的に又は連続的に樹脂母
材としてのガラス転移温度が80℃未満から80℃以上
のものへと順に高くなっていくような層構成が採用され
れば十分である。
しかし、本発明者らの実験によれば二層構造のものが最
も良好な結果の得られることが確められている。
感熱層を二層構成とした場合何故良好な結果が得られる
かについての検討は必ずしも明かになっていないが、次
のように考えられる。即ち、07g80℃未満の耐熱性
の劣る樹脂母材は支持体に接して又はその近傍に位置す
るため、樹脂母材はサーマルヘッドや熱ローラなどによ
る加熱、加圧の影響が少なく、また、 Tgが低いため
に加熱及び加圧の条件下においても透明−白濁変化のコ
ントラストを維持できる。一方、■Tg8(1℃以上の
耐熱性を有する樹脂母材はサーマルヘッドや熱ローラに
接して又はその近傍に位置するため、サーマルヘッドや
熱ローラなどによる加熱、加圧によっても樹脂母材は変
形しにくく、加熱を何度くり返しても、樹脂母材中に分
散された有機低分子物質は細かい粒子のまま維持され、
画像コントラストは維持される。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものである。
本発明で用いられる可逆性感熱記録材料は、前記のごと
き透明度変化(透明状態、白濁不透明状態)を利用して
おり、この透明状態と白濁不透明状態との違いは次のよ
うに推測される。
すなわち、(i)透明の場合には樹脂母材中に分散され
た有機低分子物質の粒子は有機低分子物質の大きな粒子
で構成されており、片側から入射した光は散乱されるこ
と無く反対側に透過するため透明に見えること、また、
(ii)白濁の場合には有機低分子物質の粒子は有機低
分子物質の微細な結晶が集合した多結晶で構成され5個
々の結晶の結晶軸がいろいろな方向を向いているため片
側から入射した光は有機低分子物質粒子の結晶の界面で
何度も屈折し、散乱されるため白く見えること、等に由
来している。
第1図(熱による透明度の変化を表わしている)におい
て、樹脂母材と、この樹脂母材中に分散された有機低分
子物質とを主成分とする感熱層は、例えばT。以下の常
温では白濁不透明状態にある。
これを温度T2に加熱すると透明になり、この状態で再
びT。以下の常温に戻しても透明のままである。
これは温度T2からT0以下に至るまでに有機低分子物
質が半溶融状態を経て多結晶から単結晶へと結晶が成長
するためと考えられる。更に13以上の温度に加熱する
と、最大透明度と最大不透明度との中間の半透明状態に
なる。次に、この温度を下げて行くと、再び透明状態を
とることなく最初の白濁不透明状態に戻る。これは温度
13以上で有機低分子物質が溶融後、冷却されることに
より多結晶が析出するためであると考えられる。なお、
この不透明状態のものを11〜12間の温度に加熱した
後、常温即ちTIl+以下の温度に冷却した場合には透
明と不透明との中間の状態をとることができる。また、
前記常温で透明になったものも再びT1以上の温度に加
熱した後常温に戻せば、再び白濁不透明状態に戻る。即
ち、常温で不透明及び透明の両形態並びにその中間状態
をとることができる。
従って、熱を選択的に与えることにより感熱層を選択的
に加熱し、透明部に白濁画像、白濁に透明画像を形成す
ることができ、その変化は何回も繰り返することか可能
である。そして、このような感熱層の背面に着色シート
を配置すれば、白地に着色シートの色の画像または着色
シートの色の地に白色の画像を形成することができる。
また、OHP (オーバーヘットプロジェクタ−)など
で投影すれば、白濁部は暗部になり、透明部は光が透過
しスクリーン上では明部となる。
第一感熱層の厚さは0.5〜zo、n <らいで好まし
くは1〜15.である。また、第二感熱層の厚さは0.
5〜20、 <らいで好ましくは1〜15声くらいであ
る。但し、これら感熱層全体の厚さは1〜30声が好ま
しく。
2〜20声がさらに好ましい。感熱層のそれぞれが厚す
ぎると各層内での熱の分布が発生し均一に透明化するこ
とが困難となる。また、第一感熱層、第二感熱層のそれ
ぞれが薄すぎると各層内での白濁度が低下しコントラス
トが低くなる。なお、第一第二の感熱層とも含有される
脂肪酸の量を増加させると白色度を増すことができる。
このような可逆性感熱記録材料を用いて画像の形成と消
去とを行なうには、画像形成用と画像消去用の二つのサ
ーマルヘッドを持つか、若しくは。
印加エネルギー条件を変化させることにより画像形成及
び画像消去を行なう単一のサーマルヘッドを持つものの
使用が有効である。
前者の場合には、2つのサーマルヘッドが必要なだめ装
置のコストは上がるが、それぞれのサーマルヘッドのエ
ネルギー印加条件を別々にし可逆性感熱記録材料を1回
通せば、画像の形成と消去とを行なうことでかできる。
後者の場合には、一つのサーマルヘッドで画像の形成及
び消去を行なうため、感熱記録材料が通過する1回にサ
ーマルヘッドにエネルギーを印加する条件を画像を形成
する部位、消去する部位に合わせて細かく変えていくか
、または、−度盛熱記録材料上の画像を消去した後もう
一度感熱記録材料を逆向きに走行させ別のエネルギー条
件で画像を形成する等、操作は複雑化するがサーマルヘ
ッドが1つであるため装置コストは安くなる。
本発明で用いられる可逆性感熱記録材料を作るには一般
に(1)樹脂母材及び有機低分子物質の2成分を溶解し
た溶液又は(2)樹脂母材の溶液(溶剤としては有機低
分子物質のうちの少なくとも1種を溶解しないものを用
いる)に有機低分子物質を微粒子状に分散した分散液を
プラスチックシート、ガラス板などの透明支持体上に塗
布乾燥して積層の感熱層(第一感熱層、第二感熱層)を
形成せしめればよい。
感熱層又は感熱記録材料作成用溶剤としては、樹脂母材
及び有機低分子物質の種類によって種々選択できるが、
例えばテトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、クロロホルム、四塩化炭素、エタ
ノール、トルエン、ベンゼン等が挙げられる。なお、分
散液を使用した場合はもちろんであるが、溶液を使用し
た場合も得られる感熱層中では有機低分子物質は微粒子
として析出し、分散状態で存在する。
感熱層に使用される樹脂母材は有機低分子物質を均一に
分散保持した層を形成すると共に、最大透明時の透明度
に影響を与える材料である。
第一感熱層に用いられるガラス転移温度が80℃未満好
ましくは50℃以上80℃未満の樹脂としては、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−
マレイン酸共重合体等の塩化ビニル系共重合体;ポリ塩
化ビニリデン、塩化ビニリデンー塩化ビニル共重合体、
塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体等の塩化ビ
ニリデン系共重合体;ポリエステル等が挙げられる。
一方ガラス転移温度が80℃以上、好ましくは90℃以
上、更に好ましくは100℃以上のものである(ガラス
転移温度が高くなるに従って繰り返し耐久性は向上する
がその上限は130’l:l:が適当である)樹脂母材
は透明性が良く、機械的に安定で、且っ成膜性の良い樹
脂が好ましい。このような樹脂としては、例えばポリエ
ステル、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリカー
ボネート、ポリアクリルアミド、ポリビニルピリジン、
シリコーン樹脂等やこれらの共重合体等を挙げられる。
但し、前記Tgが80℃以上の樹脂として例示したもの
のうち、′ポリエステル″は従来においてはrg80℃
未満のものしかなかったという実状がある。
例えば代表的なポリエステル樹脂であるポリエチレンテ
レフタレート(PET)のガラス転移温度は69℃であ
った。これは一般的にはジメチルテレフタレートとエチ
レングリコールとのエステル交換反応により製造されて
いたものである9 そこで、本発明で用いられるガラス転移温度が80℃以
上のポリエステルは、グリコールの代わりに芳香族系の
ジオールを用い、これとジカルボン酸エステル等とを反
応させて製造されるものであって、材料中にベンゼン環
を多数含有させることにより、耐熱性を向上せしめたも
のである。
一方、有機低分子物質としては記録層中で熱により多結
晶から単結晶に変化するもの(第1図番こ示した温度T
工〜T3の範囲で変化するもの)であればよく、一般に
融点30〜200℃好ましくは50〜150℃程度のも
のが使用される。このような有機低分子物質としてはア
ルカノール;アルカンジオール;ハロゲンアルカノール アルキルアミン;アルカン;アルケン;アルキン:ハロ
ゲンアルカン;ハロゲンアルケン;ハロゲンアルキン;
シクロアルカン;シクロアルケン;シクロアルキン;飽
和または不飽和モノまたはジカルボン酸又はこれらのエ
ステル、アミド又はアンモニウム塩;飽和または不飽和
ハロゲン脂肪酸またはこれらのエステル、アミド又はア
ンモニウム塩;アリルカルボン酸またはそれらのエステ
ル、アミド又はアンモニウム塩;ハロゲンアリルカルボ
ン酸またはそれらのエステル、アミド又はアンモニウム
塩;チオアルコール;チオカルボン酸又はそれらのエス
テル、アミンまたはアンモニウム塩;チオアルコールの
カルボン酸エステル等が挙げられる。
これらは単独で又は2種以上混合して使用される。
これらの化合物の炭素数は10〜60、好ましくは10
〜38、特に10〜30が好ましい。エステル中のアル
コール基部分は飽和していてもよく、またハロゲン置換
されていてもよい。いずれにしても有機低分子物質は分
子中に酸素、窒素,硫黄及びハロゲンの少くとも1種、
例えば−OH、−COOH、−CONH、−COOR、
−NH、−NH2、−S−、−S−S−、−〇ーハロゲ
ン等を含む化合物であることが好ましい。
更に具体的には、これら化合物としてはラウリン酸、ド
デカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカン酸,アラギン
酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ステアリン酸メチル、
ステアリン酸テトラデシル、ステアリン酸オクタデシル
、ラウリン酸オクタデシル、パルミチン酸テトラデシル
、ベヘン酸ドデシル等の高級脂肪酸のエステル;C工,
I33−0−C1Gl(、、   C工GH,、−S−
C1,I3。
C11111,、−S−C工eH37  r  c1□
)I25−S−C1□H2SC工, I39−S−C工
91’139  1  C工2H2,−S−S−C.□
H2SCH。
、CH2・CH2・Coo (CH2)、、・C)I−
CH2・CH。
H3 CH。
、CH2・Cl−12・Coo(CH2)、s・CH−
CH2・CH。
\CH2・CH2・Coo (CH2)、S・CH−C
H2・CH。
CH。
、CH2・CH2・coocm8H3□H \CH2・CH2・cooc工IIH]7CH3 、CH2・COO(CH2)13・CH−CH2・CH
H \CH2・COO(CH2)1 ff・CH−CH2・
CH。
CH。
等のエーテル又はチオエーテル等がある。中でも本発明
では高級脂肪酸、特にパルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、リグノセリン酸等の炭素数16以上の高級脂肪
酸が好ましく、炭素数16〜24の高級脂肪酸が更に好
ましい。
透明化できる温度の巾を広げるには、この明細書におい
て記載した有機低分子物質を適宜組合せるか、または、
そうした有機低分子物質と融点の異なる他の材料とを組
合せればよい。これらは例えば特開昭63−39378
号、特開昭63−1.30380号などの公報や、特願
昭63−14754号、特願平1−140109号など
の明細書に開示されているが、これらに限定されるもの
ではない。
なお、感熱層中の有機低分子物質と樹脂母材との割合は
、第一感熱層、第二感熱層とも、重量比で2:1〜1:
16程度が好ましく、1:1〜1:3が更に好ましい。
樹脂母材の比率がこれ以下になると、有機低分子物質を
樹脂母材中に保持した膜を形成することが困難となり、
またこれ以上になると、有機低分子物質の量が少ないた
め、不透明化が困難になる。
感熱層には以上の成分の他に、透明画像の形成を容易に
するために、界面活性剤、高沸点溶剤等の添加物を添加
することができるにれらの添加物の具体例は次の通りで
ある。
高沸点溶剤の例; リン酸トリブチル、リン酸トリー2−エチルヘキシル、
リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、オレイン酸
ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル
酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジーn−オ
クチル、フタル酸ジー2−エチルヘキシル、フタル酸ジ
イソノニル、フタル酸ジオクチルデシル、フタル酸ジイ
ソデシル、フタル酸ブチルベンジル、アジピン酸ジブチ
ル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジー2−
エチルヘキシル、アゼライン酸ジー2−エチルヘキシル
、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジー2−エチルヘキ
シル、ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチ
レングリコールジー2−エチルブチラード、アセチルリ
シノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチ
ルフタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリ
ブチル。
界面活性剤、その他の添加物の例; 多価アルコール高級脂肪酸エステル;多価アルコール高
級アルキルエーテル;多価アルコール高級脂肪酸エステ
ル、高級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂
肪酸高級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、油脂又は
ポリプロピレングリコールの低級オレフィンオキサイド
付加物;アセチレングリコール;高級アルキルベンゼン
スルホン酸のNa、 Ca、 Ba又はMg塩;高級脂
肪酸、芳香族カルボン酸、高級脂肪酸スルホン酸、芳香
族スルホン酸、硫酸モノエステル又はリン酸モノ−又は
ジ−エステルのCa、 Ba又は龍塩;低度硫酸化油;
ポリ長鎖アルキルアクリレート;アクリル系オルゴマ−
;ポリ長鎖アルキルメタクリレート;長鎖アルキルメタ
クリレ−トルアミン含有モノマー共重合体;スチレン−
無水マレイン酸共重合体;オレフィン−無水マレイン酸
共重合体。
この記録材料の画像を反射画像として用いる場合には、
記録層の背面に光を反射する層を設けると記録層の厚み
を薄くしてもコントラストを上げることができる。具体
的にはAρ、Ni、Sn等を蒸着することが挙げられる
(特開昭64−14079号公報に記載)。
また、上部感熱層に第二感熱層を保護するためにオーバ
ーコート層(保護層)を設けることができる。保護M(
厚さ0.1〜5趨)の材料としては、シリコーン系ゴム
、シリコーン樹脂(特開昭63−221087号公報に
記載)、ボリシロキサングラフトポリマ−(特願昭62
−152550号に記載)や紫外線硬化樹脂又は電子線
硬化樹脂(特願昭63−310600号に記載)等が挙
げられる。いずれの場合も、塗布時に溶剤を用いるが、
その溶剤は、感熱層の樹脂ならびに有機低分子物質を溶
解しにくいほうが望ましい。
第二感熱層の樹脂及び有機低分子物質を溶解しにくい溶
剤としてn−ヘキサン、メチルアルコール、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール等が挙げられ、特にア
ルコール系の溶剤がコスト面から望ましい。
また、保護層形成液の溶剤やモノマー成分等から第二感
熱層を保護するために、オーバーコート層と第二感熱層
との間に中間層を設けることができる(特開平1〜13
3781号公報に記載)。中間層の材料としては第二感
熱層中の樹脂母材として挙げたものの他に下記のような
熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂が使用可能である。即ち、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリウレタン
、飽和ポリエステル、不飽和ポリエステル、エポキシ樹
脂、フェノール樹劇、ポリカーボネート、ポリアミド等
が挙げられる。
中間層の厚さは0.1〜2癖くらいが好ましい。
〔実施例〕
ここでの部及び石はいずれも重量基準である。
実施例1 約50声厚のポリエステルフィルム上に約4000入庫
のAQ層を設けた。さらのその上に、ステアリンa  
            6部エイコサン2酸    
          4部フタル酸ジイソデシル   
      3部THF              
      150部トルエン           
      15部よりなる溶液をワイヤーバーで塗布
し、加熱乾燥して約4声の第一感熱層(可逆性感熱記録
材料層)を設け、さらにその上に ステアリン#6g5 エイコサンニ酸             4部フタル
酸ジアリル 3部 THF                    15
0部トルエン                15部
よりなる溶液を塗布し、加熱乾燥して約4.の第二感熱
層(可逆性感熱記録層)を設けた。
さらにその上に ポリアミド樹脂(東し社製、CM8000)    1
0部エチルアルコール           90部よ
りなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して約0
.5戸厚の中間層を設けた。
さらにその上に トルエン                 10部よ
りなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥後、80
 /crsの紫外線ランプを硬化させ、約2癖厚のオー
バーコート層を設けて可逆性感熱記録材料をつくった・ 実施例2 塩化ビニル−酢酸ビニル−リン酸エステル共重合体(電
気化学工業社製デンカビニール1OOOP:Tg=78
℃)を塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(UCC社製V
YHH:Tg=72℃)に代えた以外は実施例1と同様
にして可逆性感熱記録材料を作成した。
実施例3 アクリル系樹脂(三菱レイヨン社製BR85:Tg=]
、05℃)をアクリル系樹脂(三菱レイヨン社@BR7
5:Tg=90℃)に代えた以外は実施例1と同様にし
て可逆性感熱記録材料を作成した。
実施例4 アクリル系樹脂(三菱レイヨン社製BR85:Tgl=
5℃)をポリエステル樹脂(東洋紡社製5T1570R
:Tg=105℃)に代えた以外は実施例1と同様にし
て可逆性感熱記録材料を作成した。
比較例1 第二感熱層を省略し、第一感熱層の厚さを約4声から約
81Raとした以外は実施例1と同様にして可逆性感熱
記録材料を作成した。
比較例2 第一感熱層を省略し、第二感熱層の厚さを約4戸から8
prnとした以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記
録材料を作成した。
参考例1 約50μ厚のポリエステルフィルム上に約400入庫の
AQ層を設けた。さらにその上に ステアリンa              6部エイコ
サン2酸              4部フタル酸ジ
イソデシル          3部THF     
              150部トルエン   
              15部よりなる溶液を塗
布し、加熱乾燥して約8癖の感熱層(可逆性感熱記録層
)を設けた。次いで、この上に実施例1と同様にして中
間層、オーバーコート層を設けて可逆性感熱記録材料を
作成した。
以上のようにして作成した可逆性感熱記録材料を80d
ots/ml11のサーマルヘッドを用い通常の印字条
件より印加エネルギーを増加させた強制テスト条件(印
字電力1v、印加パネル巾0.7m5ec)で白濁に印
字した後、ヒートローラー(80〜85℃、10g1+
1/ll1n)で透明に消去した。同じ条件で印字−消
去を繰り返したときの画像(白濁)濃度をマクベス反射
濃度計RD−514で測定した。
これらの結果をまとめて第2図に示す。
〔発明の効果〕
実施例の記載から明らかなように、本発明の可逆性感熱
記録材料は樹脂母材としてガラス転移温度80℃及び未
満の樹脂を主成分とした第一感熱層を支持の近傍に設け
、その上に樹脂母材としてガラス転移温度80℃以上の
樹脂を主成分とした第二感熱層を設けて2層系としたの
で、サーマルヘッド等の熱と圧力を同時に加える加熱手
段を用いて画像形成−消去を繰り返しても白濁度の低下
は少ないという効果が認められる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る可逆性感熱記録材料の熱による透
明度の変化を表わした図である。 第2図は本発明例、参考例及び比較例としての可逆性感
熱記録材料を用い、記録−消去を繰り返し行なったとき
の画像濃度を表わしたグラフである。 特許出願人 株式会社 リ  コ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体上に樹脂母材及びこの樹脂母材中に分散さ
    れた有機低分子物質を主成分とし温度に依存して透明度
    が可逆的に変化する感熱層を設けた可逆性感熱記録材料
    において、該感熱層は下記のごとき支持体側の第一感熱
    層と表面側の第二感熱層との積層からなることを特徴と
    する可逆性感熱記録材料。 (第一感熱層) 該樹脂母材としてガラス転移温度80℃未満の樹脂及び
    有機低分子物質を主成分とする層。 (第二感熱層) 該樹脂母材としてガラス転移温度80℃以上の樹脂及び
    有機低分子物質を主成分とする層。
  2. (2)前記第一感熱層における該樹脂母材のガラス転移
    温度が50℃以上80℃未満の範囲にあり、前記第二感
    熱層における該樹脂母材のガラス転移温度が80℃以上
    130℃以下の範囲にある請求項1に記載の可逆感熱記
    録材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002187366A (ja) * 2000-10-12 2002-07-02 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 可逆性感熱記録媒体
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