JPH04110187A - 可逆性感熱記録材料 - Google Patents

可逆性感熱記録材料

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JPH04110187A
JPH04110187A JP2229581A JP22958190A JPH04110187A JP H04110187 A JPH04110187 A JP H04110187A JP 2229581 A JP2229581 A JP 2229581A JP 22958190 A JP22958190 A JP 22958190A JP H04110187 A JPH04110187 A JP H04110187A
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JP
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resin
recording material
heat
resin matrix
parts
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JP2229581A
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English (en)
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Yoshihiko Hotta
吉彦 堀田
Makoto Kawaguchi
誠 川口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、温度による可逆的な透明度変化を利用して、
記録及び消去を行なうための可逆性感熱記録材料に関す
る。
〔従来の技術〕
近年、−時的な画像形成が行なえ、不要となった時には
その画像の消去ができるようにした可逆性感熱記録材料
が注目されている。その代表的なものとしては、ガラス
転移温度(Tg)が50〜60℃から80℃未満である
低ガラス転移温度の塩化ビニル酢酸ビニル共重合体のよ
うな樹脂母材中に高級脂肪酸のような有機低分子物質を
分散した可逆性感熱記録材料が知られている(特開昭5
4−119377号、特開昭55−154198号など
の公報)。
これらの画像形成時及び消去時の加熱方法としてヒート
ローラーや熱ペン等を用い、圧力をあまり加えず熱のみ
を加えた場合には繰り返し画像形成−消去を行なっても
、耐久性に問題は生じない。
しかし、サーマルヘッド等を用い圧力を加え、同時に加
熱する場合には、画像の形成・消去を繰り返すうちに有
機低分子物質微粒子の周囲の樹脂母材が変形し、細かく
分散された有機低分子物質粒子が次第に大きな径の粒子
となり、光を散乱させる効果が少なくなって(白濁度が
低下し)、遂には、画像及びコントラストが低下してし
まうという欠点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記のような欠点を解消し、サーマルヘッド等
の熱と圧力を同時に加える加熱手段を用いて画像形成−
消去を行なっても白濁度の低下が少なく、しかも繰り返
し耐久性が向上された可逆性感熱記録材料を提供するも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の第1は、樹脂母材及びこの樹脂母材中に分散さ
れた有機低分子物質を主成分とし温度に依存して透明度
が可逆的に変化する可逆性感熱記録材料において、該樹
脂母材としてガラス転移温度80℃以上の樹脂を主成分
として用いることを特徴としている。
本発明の第2は、樹脂母材及びこの樹脂母材中に分散さ
れた有機低分子物質を主成分とし温度に依存して透明度
が可逆的に変化する可逆性感熱記録材料において、該樹
脂母材として少くともガラス転移温度80℃未満の棚脂
とガラス転移温度80℃以上の樹脂とを混合して用いる
ことを特徴としている。
本発明者らは、樹脂母材及びこの樹脂母材中に分散され
た有機低分子物質を主成分とし温度に依存して透明度が
可逆的に変化する可逆性感熱記録材料において、樹脂母
材の材料として耐熱性の良いガラス転移温度80℃以上
の樹脂を用いるようにすれば、サーマルヘッド等の熱と
圧力によっても樹脂母材が変形しにくいため、繰り返し
加熱されても、樹脂中に分散された有機低分子物質粒子
は大きくならず細かい粒子のまま維持され、白濁度も維
持されて、画像コントラストの維持が可能となり、前記
課題を達成しうろことを確めた。本発明はこれによりな
されたものである。
本発明で用いられる可逆性感熱記録材料は、前記のごと
き透明度変化(透明状態、白濁不透明状態)を利用して
おり、この透明状態と白濁不透明状態との違いは次のよ
うに推測される。
すなわち、(i)透明の場合には樹脂母材中に分散され
た有機低分子物質の粒子は有機低分子物質の大きな粒子
で構成されており、片側から入射した光は散乱されるこ
と無く、反対側に透過するため透明に見えること、また
、(it)白濁の場合には有機低分子物質の粒子は有機
低分子物質の微細な結晶が集合した多結晶で構成され、
個々の結晶の結晶軸がいろいろな方向を向いているため
片側から入射した光は有機低分子物質粒子の結晶の界面
で何度も屈折し、散乱されるため白く見えること、等に
由来している。
第1図(熱による透明度の変化を表わしている)におい
て、樹脂母材と、この樹脂母材中に分散された有機低分
子物質とを主成分とする感熱体は、例えば10以下の常
温では白濁不透明状態にある。
これを温度T2に加熱すると透明になり、この状態で再
びT0以下の常温に戻しても透明のままである。
これは温度T2からT0以下に至るまでに有機低分子物
質が半溶融状態を経て多結晶から単結晶へと結晶が成長
するためと考えられる。更に13以上の温度に加熱する
と、最大透明度と最大不透明度との中間の半透明状態に
なる。次に、この温度を下げて行くと、再び透明状態を
とることなく最初の白濁不透明状態に戻る。これは温度
13以上で有機低分子物質が溶融後、冷却されることに
より多結晶が析出するためであると考えられる。なお、
この不透明状態のものを12〜12間の温度に加熱した
後、常温、即ちT。以下の温度に冷却した場合には透明
と不透明との中間の状態をとることができる。また、前
記常温で透明になったものも再び13以上の温度に加熱
し、常温に戻せば、再び白濁不透明状態に戻る。即ち、
常温で不透明及び透明の両形態並びにその中間状態をと
ることができる。
従って、熱を選択的に与えることにより感熱体を選択的
に加熱し、透明地に白濁画像、白濁に透明画像を形成す
ることができ、その変化は何回も繰り返することか可能
である。そして、このような感熱体の背面に着色シート
を配置すれば、白地に着色シートの色の画像または着色
シートの色の地に白色の画像を形成することができる。
また、OHP (オーバーヘットプロジェクタ−)など
で投影すれば、白濁部は暗部になり、透明部は光が透過
しスクリーン上では明部となる。
感熱層の厚みは1〜301aが好ましく、2〜20Im
がさらに好ましい。感熱層が厚すぎると層内での熱の分
布が発生し均一に透明化することが困難となる。
また、感熱層が薄すぎると白濁度が低下しコントラスト
が低くなる。なお、感熱層中の脂肪酸の量を増加させる
と白色度を増すことができる。
このような可逆性感熱記録材料を用いて画像の形成と消
去とを行なうには、画像形成用と画像消去用の二つのサ
ーマルヘッドを持つか、若しくは、印加エネルギー条件
を変化させることにより画像形成と画像消去を行なう単
一のサーマルヘッドを持つものの使用が有効である。
前者の場合には、2つのサーマルヘッドが必要なため装
置のコストは上がるが、それぞれのサーマルヘッドのエ
ネルギー印加条件を別々にし可逆性感熱記録材料を1回
通せば、画像の形成と消去を行なうことでかできる。後
者の場合には、一つのサーマルヘッドで画像の形成と消
去を行なうため、該記録材料が通過する1回にサーマル
ヘッドにエネルギーを印加する条件を画像を形成する部
位、消去する部位に合わせて細かく変えていくか、また
は−度記録材料上の画像を消去した後もう一度記録材料
を逆向きに走行させ別のエネルギー条件で画像を形成す
る等、操作は複雑化するがサーマルヘッドが1つである
ため装置コストは安くなる。
本発明で用いられる可逆性感熱記録材料を作るには一般
に(1)樹脂母材及び有機低分子物質の2成分を溶解し
た溶液、又は(2)樹脂母材の溶液(溶剤としては有機
低分子物質のうちの少なくとも1種を溶解しないものを
用いる)に有機低分子物質を微粒子状に分散した分散液
をプラスチックシート、ガラス板などの透明支持体上に
塗布乾燥して感熱層を形成することにより作られる。
感熱層又は記録材料形成用溶剤としては、母材及び有機
低分子物質の種類によって種々選択できるが、例えばテ
トラヒドロフラン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、クロロホルム、四塩化炭素、エタノール、
トルエン、ベンゼン等が挙げられる。なお、分散液を使
用した場合はもちろんであるが、溶液を使用した場合も
得られる感熱層又は記録材料中では有機低分子物質は微
粒子として析出し、分散状態で存在する。
感熱記録層に使用される樹脂母材は有機低分子物質を均
一に分散保持した層を形成すると共に、最大透明時の透
明度に影響を与える材料であって、ガラス転移温度が8
0℃以上、好ましくは90℃以上、更に好ましくは10
0℃以上のものである(ガラス転移温度が高くなるに従
って繰り返し耐久性は向上する)。このため樹脂母材は
透明性が良く、機械的に安定で、且つ成膜性の良い樹脂
が好ましい。
このような樹脂としては、例えばポリエステル、ポリメ
チルメタクリレート、ポリスチレン、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリ
アクリルアミド、ポリビニルピリジン、シリコーン樹脂
等やこれらの共重合体等を挙げられる。これらは単独で
或いは2種以上混合して使用される。
但し、前記Tgが80℃以上の樹脂として例示したもの
のうち、゛′ポリエステル″′は従来においてはTg8
0℃未満のものしかなかったという実状がある。
例えば代表的なポリエステル樹脂であるポリエチレンテ
レフタレート(PE丁)のガラス転移温度は69℃であ
った。これは−船釣にはジメチルテレフタレートとエチ
レングリコールとのエステル交換反応により製造されて
いたものである。
そこで、本発明で用いられるガラス転移温度が80℃以
上のポリエステルは、グリコールの代わりに芳香族系の
ジオールを用い、これとジカルボン酸ニスチル等とを反
応させて製造されるものであって、材料中にベンゼン環
を多数含有させることにより、耐熱性を向上せしめたも
のである。
一方、有機低分子物質としては記録材料中で熱により多
結晶から単結晶に変化するもの(第1図に示した温度T
工〜T3の範囲で変化するもの)であればよく、一般に
融点30〜200℃好ましくは50〜150℃程度のも
のが使用される。このような有機低分子物質としてはア
ルカノール;アルカンジオール;ハロゲンアルカノール
またはハロゲンアルカンジオール;アルキルアミン;ア
ルカン;アルケン;アルキン;ハケゲンアルカン;ハロ
ゲンアルケン;ハロゲンアルキン;シクロアルカン;シ
クロアルケン;シクロアルキン;飽和または不飽和モノ
またはジカルボン酸又はこれらのエステル、アミド又は
アンモニウム塩;飽和または不飽和ハロゲン脂肪酸また
はこれらのエステル、アミド又はアンモニウム塩;アリ
ルカルボン ド又はアンモニウム塩;ハロゲンアリルカルボン酸また
はそれらのエステル、アミド又はアンモニウム塩;チオ
アルコール;チオカルボン酸又はそれらのエステル、ア
ミンまたはアンモニウム塩;チオアルコールのカルボン
酸エステル等が挙げられる。これらは単独で又は2種以
上混合して使用される。これらの化合物の炭素数は10
〜60、好ましくは10〜38、特に10〜30が好ま
しい。エステル中のアルコール基部分は飽和していても
よく、またハロゲン置換されていてもよい。いずれにし
ても有機低分子物質は分子中に酸素、窒素、硫黄及びハ
ロゲンの少くとも1種、例えばーOH、−COOH、−
 C O N l(、−COOR.−NH、−NHz、
−S−、〜S−S−、−0−、ハロゲン等を含む化合物
であることが好ましい。
更に具体的には、これら化合物にはラウリン酸、ドデカ
ン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカン酸、アラギン酸、
オレイン酸等の高級脂肪酸;ステアリン酸メチル、ステ
アリン酸テトラデシル、ステアリン酸オクタデシル、ラ
ウリン酸オクタデシル、パルミチン酸テトラデシル、ベ
ヘン酸ドデシル等の高級脂肪酸のエステル; C x G H 3 3 − 0 − C 1 r, 
H 3 3  、C工GH, 3−S−C工gH3.+
c18 H3 7 −s−cx s L 7,C□2H
25−S−C工2’2SC工, H3,−S−C工9H
39  r  ct□H25−S−S−C□2H2。
\C1(2・CH2・ococ工□H2,   、  
XCH2・CH2・ococ1□H,5。
CH。
、CH2・CH2−COO (cHz )1 、 ・C
H−CH2・CH。
XCH2・CH2・COO(CH,)、−CH−CH2
−CH。
【 NH3 \Cl−12・CH2・ococ工2H25\CH2・
CH2・OCOC.、l(、、  。
NH3 、CH2・CH2・COO (CH2)、、・C)I−
CH2・CH3XCH2・CH2・coo (CH2 
)、s・CH−CH2・CH。
CH。
、CH2・CH2・COOC. 、 H, 7H \CH,・CH,・cooc工,H,7CH。
、CI(2・Coo (CH2 h a・CH−CH2
・CO。
NH \CH,・Coo (CH, )□□・CH−CH2・
CH3NH3 等のエーテル又はチオエーテル等がある。中でも本発明
では高級脂肪酸、特にパルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、リグノセリン酸等の炭素数工6以上の高級脂肪
酸が好ましく,炭素数16〜24の高級脂肪酸が更に好
ましい。
透明化できる温度の巾を広げるには、この明細書におい
て記載した有機低分子物質を適宜組合せるか、または、
そうした有機低分子物質と融点の異なる他の材料とを組
合せればよい。これらは例えば特開昭63−39378
号、特開昭63−130380号などの公報や、特願昭
63−14754号、特願平1−140109号などの
明細書に開示されているが、これらに限定されるもので
はない。
なお、感熱層中の有機低分子物質と樹脂母材との割合は
重量比で2:1〜1:16程度が好ましく、1:1〜1
:3が更に好ましい。母材の比率がこれ以下になると、
有機低分子物質を母材中に保持した膜を形成することが
困難となり、またこれ以上になると、有機低分子物質の
量が少ないため、不透明化が困難になる。
感熱層には以上の成分の他に、透明画像の形成を容易に
するために、界面活性剤,高沸点溶剤等の添加物を添加
することができる。これらの添加物の具体例は次の通り
である。
高沸点溶剤の例; リン酸トリブチル、リン酸トリー2−エチルヘキシル、
リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル。
オレイン酸ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸
ジ−n−オクチル、フタル酸ジー2−エチルヘキシル、
フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジオクチルデシル、フ
タル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル、アジピ
ン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン
酸ジー2−エチルヘキシル、アゼライン酸ジー2−エチ
ルヘキシル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジー2−
エチルヘキシル、ジエチレングリコールジベンゾエート
、トリエチレングリコールジー2−エチルブチラード、
アセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブ
チル、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチルク
エン酸トリブチル。
界面活性剤、その他の添加物の例; 多価アルコール高級脂肪酸エステル;多価アルコール高
級アルキルエーテル;多価アルコール高級脂肪酸エステ
ル、高級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂
肪酸高級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、油脂又は
ポリプロピレングリコールの低級オレフィンオキサイド
付加物;アセチレングリコール;高級アルキルベンゼン
スルホン酸のNa、 Ca、 Ba又はM匹塩;高級脂
肪酸、芳香族カルボン酸、高級脂肪酸スルホン酸、芳香
族スルホン酸、硫酸モノエステル又はリン酸モノ−又は
ジ−エステルのCa、 Ba又はMg塩;低度硫酸化油
;ポリ長鎖アルキルアクリレート;アクリル系オルゴマ
−;ポリ長鎖アルキルメタクリレート;長鎖アルキルメ
タクリレ−トルアミン含有モノマー共重合体;スチレン
−無水マレイン酸共重合体;オレフィン−無水マレイン
酸共重合体。
この記録材料の画像を反射画像として用いる場合には、
記録層の背面に光を反射する層を設けると記録層の厚み
を薄くしてもコントラストを上げることができる。具体
的にはAQ、 Ni、 Sn等を蒸着することが挙げら
れる(特開昭64−14079号公報に記載)。
また、感熱層上に感熱層を保護するためにオーバーコー
ト層(保護層)を設けることができる。保護層(厚さ0
.1〜10趣)の材料としては、シリコーン系ゴム、シ
リコーン樹脂(特開昭63−221087号公報に記載
)、ポリシロキサングラフトポリマー(特願昭62−1
52550号に記載)や紫外線硬化樹脂又は電子線硬化
樹脂(特願昭63−310600号に記載)等が挙げら
れる。いずれの場合も、塗布時に溶剤を用いるが、その
溶剤は、感熱層の樹脂ならびに有機低分子物質を溶解し
にくいほうが望ましい。
感熱層の樹脂及び有機低分子物質を溶解しにくい溶剤と
してn−ヘキサン、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等が挙げられ、特にアルコ
ール系の溶剤がコスト面から望ましい。
また、保護層形成液の溶剤や七ツマー成分等から感熱層
を保護するために、オーバーコート層と感熱層との間に
中間層を設けることができる(特開平1−133781
号公報に記載)。中間層の材料としては感熱層中の樹脂
母材として挙げたものの他に下記のような熱硬化性樹脂
、熱可塑性樹脂が使用可能である。即ち、ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、飽和ポリエ
ステル、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド等が挙げられる
中間層の厚さは0.1〜2−くらいが好ましい。
これまでは、樹脂母材にはガラス移転温度(Tg)80
℃以上の樹脂が用いられるとして説明してきたが、本発
明の課題ないし効果を阻害しない範囲でなら樹脂母材と
してTg80℃未満の樹脂の1種又は2種以上を混合し
て用いる(併用)ようにしてもかまわない。こうした手
段が採られることによって、画像形成・消去を繰り返し
ても白色度の低下は少ないという効果がもたらされるよ
うになる。
ガラス転移温度80℃未満樹脂としては、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイ
ン酸共重合体等の塩化ビニル系共重合体;ポリ塩化ビニ
リデン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、塩化ビ
ニリデン−アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニリデ
ン系共重合体;ポリエステル等が挙げられる。
その場合、樹脂母材に占めるTgが80℃以上の樹脂は
少なくとも1重量%であり、好ましくは1〜80重量%
、より好ましくは3〜50重量%である。Tg80℃以
上の樹脂が1重量%より少ないと繰り返し耐久性を上げ
る効果が乏しくなり、逆に、80重量%以上だと画像コ
ントラストが下がるといった傾向が認められる。
〔実施例〕
ここでの部及び%はいずれも重量基準である。
実施例1 約Loops厚の透明PETフィルム上にステアリン酸
             6部エイコサン2酸   
          4部フタル酸ジアリル     
      3部ポリエステル           
  25部(7g108℃;東洋紡社製5T1570R
)THF (テトラヒドロフラン)150部トルエン 
               15部よるなる溶液を
ワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して、約15声厚の感
熱層(可逆性感熱記録層)を設けて可逆性感熱記録材料
を作成した。
実施例2 樹脂母材としてポリエステル(Tg90℃:東洋紡社製
5T1610V)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て可逆性感熱記録材料を作成した。
実施例3 樹脂母材としてポリエステル(Tg81.5℃:東洋紡
社製5T1590V)を用いた以外は、実施例1と同様
にして可逆性感熱記録材料を作成した。
比較例1 樹脂母材として、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(T
g72℃:UCC社製VYHH)を用いた以外は実施例
1と同様にして可逆性感熱記録材料を作成した。
比較例2 樹脂母材としてポリエステル(Tg67℃:東洋紡製バ
イロン200)を用いた以外は実施例1と同様にして可
逆性感熱記録材料を作成した。
比較例3 樹脂母材として塩化ビニル−酢酸ビニル−リン酸エステ
ル共重合体(Tg78℃:1!気化学工業社製デンカビ
ニール$1000P)を用いた以外は実施例1と同様に
して可逆性感熱記録材料を作成した。
以上のようにして作成した可逆性感熱記録材料を80d
ots/+u+のサーマルヘッドを用い通常の印刷条件
より印加エネルギーを増加させた強制テスト条件(印加
電力1w、印加パルス巾0.7m5ec)で白濁に印字
した後、ヒートローラー(80〜85℃、10mm/n
+in)で透明に消去した。同じ条件で印刷−消去を繰
り返したときの画像(白濁)濃度を背面に反射濃度2.
0の黒色紙を配置し、マクベス反射濃度計RD−514
で測定した。
これらの結果をまとめて第2図に示す。
実施例4 約50A1M厚のポリエステルフィルム上に約400入
庫のAQ層を設けた。さらにその上に、ステアリン酸 
            24部エイコサン2酸   
          16部フタル酸ジイソデシル  
       12部塩化ビニル−酢酸ビニル−リン酸
エステル共重合体 97部(電気化学工業社製デンカビ
ニール#1000P:Tg78℃)THF      
             600部トルエン    
            60部よりなる溶液をワイヤ
ーバーで塗布し、加熱乾燥して約8同厚の感熱層(可逆
性感熱記録層)を設けて可逆性感熱記録材料を作成した
。さらに、その上に ポリアミド樹脂(東し社製、CM8000)    1
0部エチルアルコール           90部よ
りなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して約0
.5声厚の中間層を設けた。さらに、その上に トルエン 10部 よりなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥後、8
0t11/cmの紫外線ランプで硬化させ、約2声厚の
オーバーコート層を設けて可逆性感熱記録材料をつくっ
た。
実施例5 約50−厚のポリエステルフィルム上に約400入庫の
AQffjを設けた。さらにその上に、ステアリン酸 
             24部エイコサン2酸  
           16部フタル酸ジイソデシル 
        12部アクリル系樹脂 (三菱レイヨン社製BR85:Tg105℃)20部T
HF                   600部
トルエン                60部より
なる溶液を塗布し、加熱乾燥して約8癖の感熱層を設け
た以外は、実施例4と同様にして可逆性感熱記録材料を
作成した。
実施例6 約50閾厚のポリエステルフィルム上に約400入庫の
AQ層を設けた。さらにその上に ステアリン酸             24部エイコ
サン:ll!!             16部フタ
ル酸ジイソデシル        12部THF   
               600部トルエン  
             60部よるなる溶液を塗布
し、加熱乾燥して約8声厚の感熱層を設けた以外は実施
例4と同様にして可逆性感熱記録材料を作成した。
実施例7 約50μs厚のポリエステルフィルム上に約400入庫
のAQ層を設けた。さらにその上に、ベヘン!12  
             24部エイコサン2酸  
           16部フタル酸ジアリル   
        12部TI(F          
         600部トルエン        
        60部よりなる溶液を塗布し、加熱乾
燥して約8鴻厚の感熱層を設けた以外は実施例4と同様
にして可逆性感熱記録材料を作成した。
実施例8 約50癖厚のポリエステルフィルム上に約400入庫の
AQ層を設けた。さらにその上に ステアリン酸             24部エイコ
サン2酸             16部フタル酸ジ
イソデシル         12部感熱層を設けた以
外は実施例4と同様にして可逆性感熱記録材料を作成し
た。
比較例4 約5〇−厚のポリエステルフィルム上に約400入庫の
AQ層を設けた。さらにその上に ステアリン酸             24部エイコ
サン29             16部フタル酸ジ
イソデシル         12部THF     
              500部トルエン   
            60部よりなる溶液を塗布し
、加熱乾燥して約Spm厚の感熱層を設けた以外は実施
例4と同様にして可逆性感熱記録材料を作成した。
THF                   600
部トルエン                60部よ
りなる溶液を塗布し、加熱乾燥して約8R厚のこれらの
可逆性感熱記録材料を実施例1と同じ条件(但し、背面
に黒色紙を配置することはしなかった)及び装置で測定
した。これらの結果をまとめて第3図に示す。
〔発明の効果〕
実施例の記載から明らかなように1本発明の可逆性感熱
記録材料は樹脂母材としてガラス転移温度80℃以上の
樹脂を主成分として用いたのでサーマルヘッド等の熱と
圧力を同時に加える加熱手段を用いて画像形成−消去を
行なっても(請求項2の発明では殊に多数回の繰り返し
行なっても)白濁度の低下が少ないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る可逆性感熱記録材料の熱による透
明度の変化を表わした図である。 第2図及び第3図は本発明及び比較の可逆性感熱記録材
料を用い、記録−消去を繰り返し行なったときの画像濃
度を表わしたグラフである。 特許出願人 株式会社 リ  コ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)樹脂母材及びこの樹脂母材中に分散された有機低
    分子物質を主成分とし温度に依存して透明度が可逆的に
    変化する可逆性感熱記録材料において、該樹脂母材とし
    てガラス転移温度80℃以上の樹脂を主成分として用い
    ることを特徴とする可逆性感熱記録材料。
  2. (2)樹脂母材及びこの樹脂母材中に分散された有機低
    分子物質を主成分とし温度に依存して透明度が可逆的に
    変化する可逆性感熱記録材料において、該樹脂母材とし
    て少くともガラス転移温度80℃未満の樹脂とガラス転
    移温度80℃以上の樹脂とを混合して用いることを特徴
    とする可逆性感熱記録材料。
JP2229581A 1990-08-30 1990-08-30 可逆性感熱記録材料 Pending JPH04110187A (ja)

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JP3237294A JP2662680B2 (ja) 1990-08-30 1991-08-23 可逆性感熱記録材料
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Cited By (6)

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