JPH04126216U - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH04126216U
JPH04126216U JP3084991U JP3084991U JPH04126216U JP H04126216 U JPH04126216 U JP H04126216U JP 3084991 U JP3084991 U JP 3084991U JP 3084991 U JP3084991 U JP 3084991U JP H04126216 U JPH04126216 U JP H04126216U
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lens group
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Inventor
豊 大島
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オリンパス光学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、先端部の外径寸法を小さくするとと
もに、光路変換用光学部材の枠体を先端部の収容座に取
付けた際に、視野方向が変化するおそれがなく、光路変
換用光学部材の取付け作業を容易化することを最も主要
な特徴とする。 【構成】プリズム209 の収容座214 とプリズム枠211 と
の突き当て部分を平面状の接合面によって形成するとと
もに、レンズ支持筒212 の先端面と後方レンズ群210 の
第1レンズ210aの先端側レンズ面とをほぼ同一面上に配
置したことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は先端部本体内に配設された対物光学系の構成を改良した内視鏡に関す る。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内視鏡には挿入部の先端の先端部本体に照明光を照射する照明光照射 用レンズおよび対物レンズが配設されている。そして、光源装置からの光が内視 鏡のユニバーサルコードから操作部、挿入部に亙り配設されたライトガイドファ イバを介して先端部本体側に導かれ、照明光照射用レンズから外部側に照射され るとともに、対物レンズに入射された観察像が内視鏡の挿入部から操作部に亙り 配設されたイメージガイドファバを介して操作部の接眼レンズ等に導かれるよう になっている。
【0003】 ところで、この種の内視鏡として例えば実開昭55−151303号公報に示 されている構成のものが知られている。これは、図5に示すように内視鏡の先端 部aの本体bに配設される対物光学系c内にダハプリズム等の光路変換用光学部 材dを設け、この光路変換用光学部材dの前方にカバーレンズe、後方に後方レ ンズ群fをそれぞれ配設させることにより、対物光学系c内に入射される入射光 の光路の光軸方向(カバーレンズeの光軸O1 方向)と対物光学系c内の各後方 レンズ群fの光軸O2 方向とを変化させる、例えば側視形、或いは後方斜視形、 前方斜視形等の構成にしたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
図5に示す構成の内視鏡では先端部aの外径を小さくしようとすると、カバー レンズeの表面と後方レンズ群fの光軸O2 との間の距離を小さくする必要があ る。
【0005】 しかし、カバーレンズeの表面と後方レンズ群fの光軸O2 との距離を短くす ると、光路変換用光学部材dの枠体gと後方レンズ群fを保持するレンズ支持筒 hの一部が干渉してしまう問題がある。このように光路変換用光学部材dの枠体 gと後方レンズ群fのレンズ支持筒hとが干渉されたままの状態で使用した場合 にはカバーレンズeと先端部本体bとの間を接着剤で充填した時に、接着剤がレ ンズ支持筒h側まで流入し、視野を妨げたり、レンズ支持筒hを先端部本体bに 接着固定してしまうという不具合がある。
【0006】 そこで、光路変換用光学部材dの枠体gと後方レンズ群fのレンズ支持筒hと の干渉を避けるために図6に示すように光路変換用光学部材dの枠体gにおける レンズ支持筒hとの干渉部分を切欠く状態で枠体gの下面に段差を設けて先端部 本体b内に形成される収容座iに取付けていた。
【0007】 しかしながら、この場合には枠体gおよび収容座iの形状が複雑になるので、 これらの枠体gおよび収容座iを1回の機械加工で加工できない問題がある。そ のため、枠体gおよび収容座iの成形時には複数回の機械加工が必要になるので 、機械加工のばらつきによって、枠体gと収容座iとの間にすき間ができやすい 問題があった。
【0008】 さらに、枠体gは収容座iに押しつけて固定するので、押しつけ方によっては 、枠体gが傾いてしまうおそれがある。このように枠体gが傾いた状態で固定さ れてしまうと、視野方向がかわってしまうという不具合がある。そのため、光路 変換用光学部材dの枠体gを収容座iに取付ける作業時には光路変換用光学部材 dの傾きを調整する面倒な作業が必要になるので、光路変換用光学部材dの取付 け作業が面倒なものとなる問題があった。
【0009】 また、図7に示すように後方レンズ群fを光路変換用光学部材dから遠ざけた 位置に配置することにより、光路変換用光学部材dの枠体gにおけるレンズ支持 筒hとの干渉部分をなくし、枠体gの下面の段差をなくすことができる。
【0010】 しかしながら、光路変換用光学部材dから後方レンズ群fに向かう入射光は光 路変換用光学部材dから後方レンズ群f側に向かうにしたがって徐々に広がるの で、後方レンズ群fを遠ざければ、その分だけ先端部aの外径を大きくしなけれ ばならない問題がある。そのため、後方レンズ群fを光路変換用光学部材dから 遠ざけた位置に配置した場合には先端部aの外径を小さくすることができない問 題がある。
【0011】 本考案は上記事情に着目してなされたもので、先端部の外径寸法を小さくする ことができるとともに、光路変換用光学部材の枠体を先端部の収容座に取付けた 際に、光路変換用光学部材の傾きにともない視野方向が変化するおそれがなく、 光路変換用光学部材の取付け作業を容易化することができる内視鏡を提供するこ とを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は先端部本体に配設される対物光学系内に光路変換用光学部材が設けら れ、この光路変換用光学部材の前方にカバーレンズ、後方に後方レンズ群がそれ ぞれ配設されるとともに、前記先端部本体内に前記光路変換用光学部材を収容す る収容座および前記後方レンズ群の取付け穴がそれぞれ設けられ、前記光路変換 用光学部材を保持する枠体が前記収容座、前記後方レンズ群を保持するレンズ支 持筒が前記取付け穴にそれぞれ取付けられる内視鏡において、前記収容座と前記 枠体との突き当て部分を平面状の接合面によって形成するとともに、前記レンズ 支持筒の先端面と前記後方レンズ群の第1レンズの先端側レンズ面とをほぼ同一 面上に配置したものである。
【0013】
【作用】
上記の構成において、レンズ支持筒の先端面と後方レンズ群の第1レンズの先 端側レンズ面とをほぼ同一面上に配置したことにより、レンズ支持筒の先端に内 方向に向けて突設された後方レンズ群の突き当て部を省略して後方レンズ群の取 付け位置を光路変換用光学部材側に接近させ、先端部の外径寸法を小径化すると ともに、収容座と枠体との突き当て部分を平面状の接合面によって形成すること により、光路変換用光学部材の取付け作業時に光路変換用光学部材の傾きを調整 する面倒な作業を省略できるようにしたものである。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1乃至図3を参照して説明する。図1は図2に示 す側視型内視鏡1の先端部2の要部構成を示すものである。内視鏡1は図2に示 すように操作部3、挿入部4およびライトガイドケーブル5からなる。
【0015】 挿入部4には操作部3側から可撓管4a、湾曲部4bおよび先端部2がそれぞ れ設けられている。また、湾曲部4bは操作部3に設けたアングルノブ6a,6 bの操作により、上下、左右に遠隔的に湾曲操作されるようになっている。なお 、操作部3には送気送水釦7aと吸引釦7bとが並んで設けられている。さらに 、この操作部3の手元端には接眼部8が設けられている。
【0016】 また、図1(A)は側視型内視鏡1の挿入部4の先端部2の概略構成を示すも ので、2aは先端部2の本体、9はこの先端部本体2aに装着された先端カバー である。さらに、先端部本体2aの側面には照明光学系201 の照明レンズ202 お よび対物光学系203 の先端カバーレンズ204 が並設されており、それぞれ液密状 態で取付けられている。
【0017】 さらに、先端部本体2aの側面の先端カバーレンズ204 の後方には送気送水用 のノズル205 が配設されている。このノズル205 の基端部は内視鏡1の送気送水 チャンネル206 に連結されている。さらに、このノズル205 の先端の噴射口205a は先端カバーレンズ204 および照明レンズ202 に向けた状態で装着されており、 このノズル205 からの送水によって先端カバーレンズ204 および照明レンズ202 の表面の汚れを落とすことができるようになっている。
【0018】 また、内視鏡1の挿入部4内には例えば光ファイバによって形成されたライト ガイドファイバ207 およびイメージガイドファイバ208 がそれぞれ配設されてい る。この場合、ライトガイドファイバ207 の基端部側は操作部3およびユニバー サルコード5を介して光源装置側に接続されている。
【0019】 さらに、このライトガイドファイバ207 の先端部側は略L字状に屈曲されてお り、このL字状屈曲部の先端面が照明レンズ202 の内面に対向配置されて照明光 学系201 が形成されている。
【0020】 一方、内視鏡1の先端部本体2aに配設される対物光学系203 内には光路変換 用のプリズム(光路変換用光学部材)209 が設けられている。さらに、このプリ ズム209 の前方にはカバーレンズ204 、後方には後方レンズ群210 がそれぞれ配 設されている。
【0021】 後方レンズ群210 は第1レンズ210a、第2レンズ210b、第3レンズ210cよりな る。また、プリズム209 は厚さが等しく、矩形枠状のプリズム枠(枠体)211 に 一体的に接合された状態で保持されている。さらに、後方レンズ群210 は略円筒 状のレンズ支持筒212 の先端より挿入され、突き当て212aに係止して接着固定さ れている。
【0022】 なお、レンズ支持筒212 の先端と、後方レンズ群210 における第1レンズ210a の先端側レンズ面とはほぼ同一面上、もしくはレンズ支持筒212 の方が多少出っ ぱるように配置されている。
【0023】 また、内視鏡1の先端部本体2aの内部には先端カバーレンズ204 の収容座21 3 、プリズム209 のプリズム枠211 の収容座214 、プリズム209 の収容室215 お よび後方レンズ群210 の取付け穴216 がそれぞれ形成されている。
【0024】 この場合、先端カバーレンズ204 の収容座213 は先端部本体2aの側面部に形 成されている。さらに、プリズム209 のプリズム枠211 の収容座214 およびプリ ズム209 の収容室215 は先端カバーレンズ204 の光軸O1 方向(径方向)に沿っ て順に形成されているとともに、後方レンズ群210 の取付け穴216 は先端カバー レンズ204 の光軸O1 方向と略直交する方向(内視鏡1の挿入部4の軸方向と同 方向)に沿って形成されている。
【0025】 そして、組立て作業時には先端部本体2aの側面部からプリズム209 の収容室 215 内にプリズム209 を収容させた状態で、プリズム209 のプリズム枠211 が収 容座214 内に装着されて接着固定されたのち、先端カバーレンズ204 が収容座21 3 内に装着され、接着固定されるとともに、先端部本体2aの後端部からレンズ 支持筒212 に接着固定された後方レンズ群210 が取付け穴216 内に装着されるよ うになっている。
【0026】 なお、収容座214 は取付け穴216 内に開口していない。そして、組立て状態で はプリズム209 の収容室215 は先端カバーレンズ204 の光軸O1 と後方レンズ群 210 の光軸O2 との交差部に配置されて先端カバーレンズ204 から入射される入 射光の光路はプリズム209 によって略直角に反射され、この反射光が後方レンズ 群210 側に入射されるようになっている。
【0027】 さらに、後方レンズ群210 のレンズ支持筒212 の後端部にはイメージガイドフ ァイバ208 の先端部を保持する円筒状のイメージガイド口金217 の先端部が嵌着 されている。このイメージガイド口金217 は図1(B)に示すようにねじ218 に よって先端部本体2aに締付け固定されている。そして、先端カバーレンズ204 からプリズム209 を経て入射された入射光が後方レンズ群210 によってイメージ ガイドファイバ208 の先端面に結像されるようになっている。
【0028】 また、ねじ218 は先端部本体2aの外側に突出されており、突出した部分は湾 曲部4bの最先端の関節駒219 の一部を切欠いた切欠部219a内に嵌合されている 。そして、このねじ218 と関節駒219 の切欠部219aとの嵌合部を介して関節駒21 9 が先端部本体2aに嵌着固定されている。
【0029】 さらに、このねじ218 は、関節駒219 の外周より突び出さないように形成され ている。そのため、従来のように先端部本体2a内にねじ218 が飛び出さないよ うにして固定した場合に比べて、ねじ218 の突出量分だけ先端部2の外径を小さ くすることができる。
【0030】 また、先端部本体2aの側面に形成されたプリズム枠211 の収容座214 はプリ ズム枠211 の外形寸法よりも若干大きく形成されており、この収容座214 とプリ ズム枠211 との間には適宜の隙間220 が形成されている。そして、プリズム枠21 1 を収容座214 内に装着させた状態でプリズム枠211 を挿入部4の軸方向および その垂直方向(前後左右)に位置調整可能に取付けられており、この位置調整後 、例えば接着剤によってプリズム枠211 が収容座214 内の調整位置に固定される ようになっている。
【0031】 この場合、収容座214 とプリズム枠211 との突き当て部分を平面状の接合面に よって形成されている。そして、収容座214 の調整面221 の上を、プリズム枠21 1 の突き当て面が移動して、位置調整を行なうようになっている。
【0032】 また、接眼装置14は図3で示すように構成されている。すなわち、操作部3 の本体16には取付孔17を設け、この取付孔17の周辺部に形成された凹部1 8には保持筒21の下端に形成した鍔19が嵌め込まれ、その鍔19はねじ20 により本体16に固定されている。つまり、保持筒21は本体16に固定されて いる。なお、ねじ20は接眼装置14を電気的にフロートさせるセラミック製絶 縁部材22を介してナット23で本体16に固定してある。
【0033】 さらに、保持筒体21には調整筒24が軸方向に変位可能に密に挿入されてい る。この調整筒24の外周面には断面V字状の第1の係合溝25が形成されてい る。この第1の係合溝25には上記保持筒体21の周壁に螺挿された複数、例え ば3個の第1の調整ねじ26の錐状をなした先端部が嵌まり込んで係合している 。なお、複数の第1の調整ねじ26は1個のみ図示するが、その周囲において等 角間隔で配置されている。これらを適宜ねじ込んだり退避させたりすれば、上記 調整筒24を軸方向へ変位させることができる。
【0034】 上記調整筒24内には第1の筒部27aと第2の筒部27bとを連結されてな る支持枠27が挿入配置されている。第1の筒部27aの外周面には鍔28が設 けられ、第2の筒部27bの他端側部分における外周面には段部29およびこの 段部29と連続した第2の係合溝30が形成されている。上記鍔28と上記保持 筒21の上端面との間には支持枠27を上昇方向へ付勢するばね31が介装され ている。また、上記端部29は調整筒24の内周面に突設された突起32に当た り係合して支持枠27が上記ばね31の付勢力によって上昇するのを規制してい る。さらに、第2の係合溝30には調整筒24の周壁に螺挿された複数、例えば 3個の第2の調整ねじ33(1個のみ図示するが、その周囲において等角間隔で 配置されている。)が係合している。
【0035】 したがって、支持枠27は第1の調整ねじ26を調節することにより調整筒2 4とともに上下方向(軸方向)に変位するとともに、第2の調整ねじ33を調節 することによって径方向に変位するようになっている。なお、上記保持筒体21 の周壁には、調整筒24の軸方向の位置決めがなされたならば、これを保持筒体 21に固定する固定ねじ34が螺挿されている。
【0036】 上記支持枠27には後述するイメージガイド39の端部を保持する取付枠35 が挿入されている。この取付枠35は保護筒部35aおよびこの上端に形成され 上記保護筒部35aよりも大径な把持筒部35bとからなり、この把持筒部35 bの下面36aは上面36bにおける中心36cとほぼ同心の球面として形成さ れている。このように球面として形成された下面36aは後述する支持枠27の 上端内側縁27dに当接するようになっている
【0037】 また、把持筒部35bの上面36bは次に述べるような押圧手段で下方へ押さ れている。つまり、支持枠27における第1の筒部27aの上部に対して筒状の 押え体137 を被嵌するとともに、この第1の筒部27aと押え体137 とをねじ2 7cによって締結固定する。さらに、押え体137 の上端には内側へ伸びる鍔137a が一体に形成されている。この鍔137aと上記把持筒部35bの上端面との間には 弾性材料からなるOリング138 を介在し、その把持筒部35b、つまり、取付枠 35を下方へ付勢している。
【0038】 しかして、支持体27の上端内側縁27dの斜面は、把持筒部35bの下面3 6aに点接する接線を母線とする円錐面に形成されている。このため、取付枠3 5における把持筒部35bの下面36aは支持体27の上端内側縁27dの斜面 に対して揺動可能に当接する。
【0039】 また、イメージガイド39の端部を保持する取付枠35は支持枠27の第2の 筒部27bの外周壁に螺挿された複数の第3の調整ねじ38(1個のみ図示する が、例えば3本ないし4本が周囲に等角間隔で配置されている。)により、上記 把持筒部35bの球面である下面36aと支持体27の上端内側縁27dの各当 接部の関係からなる、いわゆるボールジョイントを利用して強制的に傾きを調整 できるようになっている。
【0040】 また、取付枠35に挿通して支持されるイメージガイド39の端部は筒状に形 成した硬質部40によって被覆され、この未端部は上記取付枠35の把持筒部3 5bに嵌入された状態で複数の固定ねじ41によって締め付け固定されている。 そして、このイメージガイド39の端面は把持筒部35bの上面と面一にされて いる。すなわち、イメージガイド39の端面の中心39c(画像中心)は把持筒 部35bの上面36bの中心36cとほぼ一致している。なお、上面36bには 視野マスク42が固着されている。
【0041】 一方、前記押え体137 の上部開口部分には透明カバーガラス43が配置されて 接着により固定されている。この透明カバーガラス43の片方の表面はコーティ ングが施されており、接着作業の際、このコーティング面を誤って反対側にして 接着してしまうことを防止するため、一方の面の面取り44を反対側の面取り4 5より大きくしてある。
【0042】 また、上記保持筒21にはこの外周面に下端部を嵌合させて周方向に複数で軸 方向に2個所が固定ねじ49により固定された接眼筒50が設けられている。こ の接眼筒50内には接眼レンズ51を保持したレンズホルダ52が上下動自在に 挿入されている。接眼筒50の上端面には、中央部分に接眼筒50の外径寸法よ りも小径な第1の透孔51aが穿設され周辺部に上下方向に突出する収納壁52 aを有し、この収納壁52aの下端から複数の爪部53が径方向外側に向って突 設された接続板54がねじ55によって固定されている。
【0043】 この接続板54上には、上面に凹溝56が形成された中間板57が内周面にめ ねじ58aが形成された押え板58を介してねじ59で上記接眼筒50に固定さ れている。上記押え板58の内周におけるめねじ58aには、第2の透孔60が 穿設されるとともに、この第2の透孔60にカバーガラス61をリング62によ って保持した取付け板63が螺着されている。この取付け板63の外面には複数 の係合孔64が形成され、この係合孔64を利用して取付板63を押え板58か ら外し、カバーガラス61を容易に交換することができるようになっている。
【0044】 また、中間板57の周辺部はアール部57aとして形成され、術者がカバーガ ラス61に目を当てたときに目が痛くなったり、眼鏡を傷付けるなどのことを防 止するようにしている。なお、接続板54と中間板57との間は第1のOリング 65で液密性が保たれ、中間板47と取付板63との間は第2のOリング66で 液密性が保たれている。また、レンズホルダ52と上記接眼板54との間にはレ ンズホルダ52を下方へ付勢するばね67が設けられている。
【0045】 一方、上記接眼筒50の外周には大径部68aと小径部68bとを有し小径部 68bにカム穴68が穿設された撮影カム筒69が回転自在に設けられている。 この撮影カム筒69には回転規制溝70が穿設され、ここには上記接眼筒50に 螺着されたピン71が係合し、このピン71によって撮影カム筒69の回転角度 を規制するようになっている。
【0046】 この撮影カム筒69の外周には、上部が複数の段部72によって階段状に拡径 された仕切筒73が、その下端部を上記接眼筒50にねじ74で固定して設けら れている。また、撮影カム筒69と上記段部72の上面との間には、撮影カム筒 69を上方に付勢するばね75が介装されている、なお、段部72の上面にはテ フロンなどの潤滑性材料によって形成された2枚のリング状シート76,76が 設けられ、これらシート76,76の接合面が撮影カム筒69が回転することに よりすべるようになっている。
【0047】 さらに、仕切筒73の外周にはカム溝77が形成された視度カム筒78の外周 が回転自在に設けられ、この視度カム筒78の外周には第3のOリング78aを 介して視度調節リング79が液密な状態で回転自在に設けられている。
【0048】 視度調節リング79にはその内周面に突出して連動ピン80が設けられている 。この連動ピン80は上記視度カム筒78に形成された係合溝81に係合してい る。したがって、視度調節リング79を回転させれば、これに視度カム筒78が 連動するようになっている。
【0049】 なお、上記視度カム筒78の上面には第3のOリング78aが落ち込むのを防 止するリング78bが設けられ、さらに視度カム78はレンズ枠52を下方へ付 勢するばね67よりも強いばね78cで上方に付勢されている。また、視度カム 筒78のカム溝77には、レンズホルダ52から突設されたカムピン82が上記 接眼筒50と仕切筒73に穿設された通孔183 ,183 および撮影カム筒69に形 成されたカム孔68を介して係合している。したがって、視度カム筒78を回転 させれば、カムピン82がカム溝77に沿って上下動するので、このカムピン8 2にレンズホルダ52が連動するようになっている。
【0050】 さらに、仕切筒73の上端と上記接続板54の収納室52aの下端との間には 撮影リング83が第4、第5のOリング84a,85aを介して液密な状態で回 転自在に設けられている。この撮影リング83の周壁には一端を内周面に、他端 を外周面に突出させた連動ピン84が設けられ、この連動ピン84の一端は上記 撮影カム筒69の大径部68aに形成された溝85に係合している。
【0051】 また、連動ピン84の他端は、上記接続板54の爪部53にバヨネット方式に よって取着される撮影アダプタ85bに係合する。そして、この撮影アダプタ8 5bを固定するために所定角度回動させると、撮影リング83が連動ピン84を 介して回動し、これに撮影カム筒69が連動する。撮影カム筒69が回動するこ とによってこれに形成されたカム孔68によりカムピン82とともにレンズホル ダ52が上昇させられ、このレンズホルダ52に保持された接眼レンズ51が撮 影位置に移動するようになっている。
【0052】 上記撮影アダプタ85bには図示せぬカメラが連結されるようになっていて、 カメラを撮影アダプタ85bに連結すると、このカメラには上記接続板54の凹 溝56に植設された接点ピン86が電気的に接触するようになっている。
【0053】 この接点ピン86にはカメラに種々の撮影信号を送るためのものであり、その リード線87は上記接点ピン86に半田付けされている。この半田部分はリング 状絶縁部材88で覆われ、上記半田部分が折れずらくなっている。上記リード線 87は接眼筒50の周壁に軸方向に沿って穿設された通路89に通され、ここか ら内視鏡1の操作部3を介しユニバーサルコード5に導かれている。
【0054】 一方、視度調節リング79の下端面と操作部3の本体16の上面との間には周 方向全長にわたって上記第1の調整ねじ26,第2の調整ねじ33および第3の 調整ねじ38を臨むことのできる隙間90が形成されている。この隙間90には 外径上記視度カム筒78の内部に収納される小さな摺動筒91が上下自在に設け られている。この摺動筒91の内周面には複数の溝92が軸方向に沿って刻設さ れ、これらの溝92には上記保持筒体21の鍔19に立設されたガイドピン93 に係合している。
【0055】 したがって、摺動筒91はガイドピン93に沿って回転することなく上下動さ せることができる。なお、この摺動筒91の上下端外周面は第6,第7の0リン グ94,95によって上記本体16と上記視度調節リング79との間の液密状態 が保たれている。
【0056】 この摺動筒91の下端部にはフランジ状の突出部91aが形成されている。こ の突出部91aの外周面は接眼装置14の外表面に露出している。また、摺動筒 91の外周面には2つ割りされた外観リング96,96が着脱自在に取着されて いる。
【0057】 すなわち、ほぼ半円弧状をなした外観リング96には2つのねじ体97,97 (一方のみ図示)のが周方向に約150度の間隔で先端部を内周面から突出させ て設けられ、これらねじ体97,97の先端部を上記摺動筒91の外周面に形成 された凹所98に係合させることにより、着脱自在な状態で取着されている。こ の場合、摺動筒91にはフランジ状に形成された突出部91aが設けられたこと で外観リング96が装着し易くなり作業性を向上させている。
【0058】 上記外観リング96,96の外周面には取付け溝99が形成され、この取付け 溝99にはこれら外観リング96,96をガタ付くことなく保持するゴムリング 100 が取着されている。また、このゴムリング100 は内視鏡1の種類に応じて色 の異なるものが用いられ、内視鏡1の種類の識別を容易に行なえるようになって いる。
【0059】 次に、このように構成された接眼装置14によれば、イメージガイド39の種 々の調整は以下のごとく行なうことができる。まず、入射端面の像に対する出射 端面の像の回転方向のずれは、取付枠35支持枠27に挿入した状態で回転方向 の位置決めをしながら、第3の調整ねじ38で仮止めする。しかるのち、押え体 137 を0リング38とともに支持体27に取り付けて接眼装置14全体を組立て る。
【0060】 接眼装置14を組立てたならば、摺動筒91の外周面に外観リング96,96 を取着する前に、0リング95を視度調節リング79外周面に外し、摺動筒91 を上昇させて隙間90を外部へ開放する。
【0061】 そして、まず、第1の調整ネジ26によって調整筒24を上下動させれば、こ れに支持枠27が連動するから、この操作によりイメージガイド39の出射端面 の、接眼レンズ51の軸方向に沿う位置決めを行なう。ついで、第2の調整ネジ 33によって支持枠27を径方向に適宜変位し、イメージガイド39の軸心を接 眼レンズ51の軸心に一致させる。
【0062】 さらに、第3の調整ネジ38によって取付枠35を把持筒部36の下面36a と支持体27の上端内側縁27dの当接部をホールジョイントとしてこれを利用 して強制的にに揺動させることができるから、これによりイメージガイド39の 出射端面の傾きをその中心位置39cを変えることなく、接眼レンズ51の軸線 に対して直角な状態にすることができる。
【0063】 また、摺動筒91に突出部91aを設けたので、摺動筒91の外周に半リング 状の外観リング96を装着する場合には外観リング96の端部で突出部91aを 下方に押し込み、スペースを確保して、組込むことができる。そのため、摺動筒 91の外周に半リング状の外観リング96を装着する作業を容易に行なうことが できる。
【0064】 そこで、上記構成のものにあっては先端部2内に配設されたレンズ支持筒212 の先端面と後方レンズ群210 の第1レンズ210aの先端側レンズ面とをほぼ同一面 上に配置したので、従来のようにレンズ支持筒212 の先端に内方向に向けて突設 された後方レンズ群210 の突き当て部を省略することができる。そのため、後方 レンズ群210 の取付け位置を従来に比べてプリズム209 側に接近させることがで きるので、先端部2の外径寸法を小径化することができる。
【0065】 さらに、プリズム209 のプリズム枠211 の収容座214 とプリズム枠211 との突 き当て部分を平面状の接合面によって形成したので、プリズム209 の位置調整を 行なっても、プリズム枠211 が傾くことがなく、位置調整しやすい。そのため、 プリズム209 の取付け作業時に従来のようにプリズム209 の傾きを調整する面倒 な作業を省略することができ、プリズム209 の取付け作業を容易化することがで きる。
【0066】 また、レンズ支持筒212 の軸方向の長さを従来に比べて短くすることができる ので、このレンズ支持筒212 内に後方レンズ群210 を挿入する際に、従来のよう に後方レンズ群210 の挿入状態を確認できなかったり、後方レンズ群210 の一部 の構成レンズが途中で回転し、表と裏が反対になることを確実に防止することが できる。
【0067】 また、図4は本考案の他の実施例を示すものである。これは、本考案を電子内 視鏡(ビデオスコープ)に使用したものである。この場合、後方レンズ群210 の レンズ支持筒212 の後端部にはフィルター231 、例えば固体撮像素子(CCD) 等のチップ232 がそれぞれ装着されている。
【0068】 さらに、後方レンズ群210 の各レンズはレンズ径が異なる(第1レンズ210aが 小さく、第2レンズ210b、第3レンズ210cが大きい)ものが使用されている。そ して、第1レンズ210aの先端はレンズ支持筒212 の先端より多少出っぱっている 。その他は第1実施例と同じ構成である。したがって、この場合も上記第1の実 施例と同様の効果を得ることができる。 なお、この考案は上記実施例に限定されるものではなく、この考案の要旨を逸 脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
【0069】
【考案の効果】
本考案によれば光路変換用光学部材の収容座と枠体との突き当て部分を平面状 の接合面によって形成するとともに、レンズ支持筒の先端面と後方レンズ群の第 1レンズの先端側レンズ面とをほぼ同一面上に配置したので、先端部の外径寸法 を小さくすることができるとともに、光路変換用光学部材の枠体を先端部の収容 座に取付けた際に、光路変換用光学部材の傾きにともない視野方向が変化するお それがなく、光路変換用光学部材の取付け作業を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の一実施例の要部構成を示すもの
で、(A)は内視鏡の先端部の縦断面図、(B)は
(A)のX−X線断面図。
【図2】 内視鏡全体の概略構成を示す斜視図。
【図3】 接眼部の内部構成を示す縦断面図。
【図4】 この考案の他の実施例を示す内視鏡の先端部
の縦断面図。
【図5】 従来の内視鏡の先端部を示す縦断面図。
【図6】 従来の内視鏡の対物光学系を示す縦断面図。
【図7】 従来の内視鏡のさらに別の構成の対物光学系
を示す縦断面図。
【符号の説明】
2a…先端部本体,203 …対物光学系,204 …先端カバ
ーレンズ,209 …プリズム(光路変換用光学部材),21
0 …後方レンズ群,210a…第1レンズ,211 …プリズム
枠(枠体),212 …レンズ支持筒,214 …収容座,216
…取付け穴。
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部本体に配設される対物光学系内に
    光路変換用光学部材が設けられ、この光路変換用光学部
    材の前方にカバーレンズ、後方に後方レンズ群がそれぞ
    れ配設されるとともに、前記先端部本体内に前記光路変
    換用光学部材を収容する収容座および前記後方レンズ群
    の取付け穴がそれぞれ設けられ、前記光路変換用光学部
    材を保持する枠体が前記収容座、前記後方レンズ群を保
    持するレンズ支持筒が前記取付け穴にそれぞれ取付けら
    れる内視鏡において、前記収容座と前記枠体との突き当
    て部分を平面状の接合面によって形成するとともに、前
    記レンズ支持筒の先端面と前記後方レンズ群の第1レン
    ズの先端側レンズ面とをほぼ同一面上に配置したことを
    特徴とする内視鏡。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61254917A (ja) * 1985-05-07 1986-11-12 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡の先端部構造
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JPH0258211B2 (ja) * 1986-01-29 1990-12-07 Kogyo Gijutsuin

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