JPH04123313U - 可変バルブ作動装置 - Google Patents

可変バルブ作動装置

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JPH04123313U
JPH04123313U JP2969591U JP2969591U JPH04123313U JP H04123313 U JPH04123313 U JP H04123313U JP 2969591 U JP2969591 U JP 2969591U JP 2969591 U JP2969591 U JP 2969591U JP H04123313 U JPH04123313 U JP H04123313U
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cam
rocker arm
low speed
low
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JP2969591U
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Inventor
紋治 広瀬
節雄 西原
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/0015Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque
    • F01L13/0021Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque by modification of rocker arm ratio
    • F01L13/0026Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque by modification of rocker arm ratio by means of an eccentric

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低速モードから高速モードへのスムーズな移
行とメンテナンスフリーの可変バルブ作動装置の提供。 【構成】 低速用カム1a,1bに対向させた一対の低
速用ロッカーム4,5と、高速用カム1cに対向する高
速用ロッカアーム6を設け、 アーム6の一端をアーム
4,5に枢着し、高速モードでは油圧シリンダ13で作
動されるリフトカム11でアーム6を揺動挙上させて、
アーム4,5と一体化してこれをカム1cで作動させて
バルブを開閉し、低速モードではカム11でアーム6を
降下させてカム1cとの当接を解除し,カム1a,1b
とアーム4,5を当接させてバルブを開閉するように制
御する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、エンジンの動弁系のバルブを高速モードと低速モードで可変にし た可変バルブ作動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの運転状況に応じて、吸・排気バルブのリフト量を変化させる可変バ ルブ作動装置の一つに次のようなものがある。 一つの気筒に対してそれぞれ一対の吸気バルブと排気バルブを設けた動弁系に おいて、カムシャフトに二つの低速用カムと一つの高速用カムを設け、二つの低 速用カムは、一対のバルブを作動させる二つの低速用ロッカーアームに係合可能 に位置させられている。高速用カムは、上記低速用ロッカーアームの間に配設さ れた高速用ロッカーアームに当接可能に位置させられている。高速用ロッカーア ームと1つの低速用ロッカーアームには、3つのロッカーアームを独立して作動 させるか、又は、これらを一体に作動させるべく各ロッカーアームを選択的に連 結する油圧ピストンが設けられている。 そして、エンジンが低速運転されているときには、低速用ロッカーアームは、 高速用ロッカーアームと独立して低速用カムで作動させられて、バルブを小さく リフトさせて開閉する。一方、高速運転時には、低速用ロッカーアームと高速用 ロッカーアームとが互いに一体化され、高速用カムで作動される高速用ロッカー アームに従ってバルブを大きくリフトさせて開閉する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
高速モードから低速モードに切り換わるときには、油圧ピストンが隣のロッカ ーアームから抜け出るだけであるから、さしたる問題はないのであるが、低速モ ードから高速モードに切り換わるときには、互いに揺動しているロッカーアーム 同士の間で油圧ピストンの嵌合動作を行わせるので、低速から高速に切り替わる タイミングのずれの幅が大きい、という問題がある。 また、タペット調整は、低速用ロッカーアームのアジャストスクリューの位置 で調節されるのであるが、周辺の機構が複雑であるために調整に時間がかかり、 その作業にはかなりな熟練を必要とする、という問題もある。
【0004】 そこで、本考案の目的は、低速モードから高速モードへの機械的な切り換えを ロスタイムなく行え、しかもタペット調節が不要な可変バルブ作動装置の提供に ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の可変バルブ作動装置は、 一つの気筒に対して第1・第2の一対ずつ の吸気バルブと排気バルブを備えた動弁系において、一対のバルブを大きくリフ トする高速用カムと、この高速用カムの両側に配置されていて、一対のバルブを 小さくリフトする低速用第1カムと低速用第2カムとを設けられたカムシャフト と、その一端の支点端部を第1ラッシュアジャスタに係合させ、その他端の作動 端部を第1のバルブのバルブステムに係合させ、略その中央部に設けられた低速 用ローラを上記低速用第1カムに当接可能に位置させた低速用第1ロッカーアー ムと、この低速用第1ロッカーアームと並行して配置されていて、その一端の支 点端部を第2ラッシュアジャスタに係合させ、その他端の作動端部を第2のバル ブのバルブステムに係合させ、 略その中央部に設けられた低速用ローラを上記 低速用第2カムに当接可能に位置させた低速用第2ロッカーアームと、上記カム シャフトと平行に設けられていて、上記低速用第1ロッカーアームと第2ロッカ ーアームとを、上記作動端部と低速用ローラとの間で互いに連結する第1連結軸 と、カムシャフトと平行に設けられていて、上記低速用第1ロッカーアームと第 2ロッカーアームとを、上記支点端部とローラとの間で互いに連結する第2連結 軸と、上記低速用第1ロッカーアームと低速用第2ローカーアームの間にこれら ロッカーアームと並行して配設されていて、その一端の支点端部を上記第1連結 軸に枢着され、その他端の作動端部を上記第2連結軸の上位に位置させ、回転自 在に支持した高速用ローラを上記高速用カムに当接可能に位置させた高速用ロッ カーアームと、上記第2連結軸に揺動自在に支持され、上記高速用ロッカーアー ムの作動端部に当接して該ロッカーアームを揺動挙上させて、上記高速用ローラ を上記高速用カムに当接させる高速モード位置と、上記高速用ロッカーアームを 揺動降下させて高速用ローラと上記高速用カムとの当接を解放する低速モード位 置とに選択的に位置させられるリフトカムと、上記第1ラッシュアジャスタと第 2ラッシュアジャスタから放出されるオイルを導入されていて、このオイルの油 圧を上記リフトカムに選択的に作動させて、このリフトカムを上記高速モード位 置と低速モード位置に選択的に位置させる油圧シリンダと、エンジンの運転状態 に応じて上記油圧シリンダを作動させる制御手段とからなている。
【0006】
【作用】
低速モードにおいては、リフトカムが高速用ロッカーアームを揺動降下させて 高速用カムとの当接を解除し、低速用ロッカーアームの低速用ローラのみがカム シャフトの低速用カムに当接してバルブを低速モードで開閉する。 高速モードにおいては、制御手段が油圧シリンダを作動させてリフトカムで高 速用ロッカーアームを揺動挙上させ、その高速用ローラをカムシャフトの高速用 カムに当接させる。高速用ローラにかかる高速用カムの荷重は、高速用ロッカー アーム,第1連結軸,第2連結軸を介して低速用第1・第2ロッカーアームに伝 達され、これを揺動させてバルブを高速モードで開閉する。
【0007】
【実施例】
以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。なお、本考案の可変 バルブ作動装置は、1つの気筒に2つずつの吸気バルブと排気バルブを有する動 弁系に関するものであって、吸気系と排気系とは気筒の配列方向両側の対称位置 に配置されるものであるから、吸気系の方を代表させて説明する。 また、本考案でいうところの高速モードとは、エンジンの回転数が例えば30 00rpm以上の状態にあって、後述する高速用カムで高速用ロッカアームが作 動される状態を指し、低速モードとはエンジンの回転数が例えば2000rpm 以下の状態であって、高速ロッカーアームが作動させられない(待機)状態を指 すものとする。なお、このエンジン回転数は、適宜変更可能な数値である。
【0008】 図1ないし図5において、符号1はエンジンの1/2の回転速度で回転駆動さ れるカムシャフトを示している。カムシャフト1には、第1のバルブとしての第 1吸気バルブ2を低速モードで小さく開閉する低速用第1カム1aと、第2のバ ルブとしての第2吸気バルブ3を低速モードで小さく開閉する低速用第2カム1 bと、両カム1a,1bの間に位置していて、吸気バルブを高速モードで高く長 い時間開閉する高速用カム1cとがそれぞれ形成されている。図2,図3におい て、 吸気バルブ2,3は何れもバルブステムの上端のみを示してあり、符号2 a,3aはスプリングシートを、同2b,3bはスプリングをそれぞれ示してい る。
【0009】 低速用第1カム1aの下位には低速用第1ロッカーアーム4が、低速用第2カ ム1bの下位には低速用第2ロッカーアーム5が、高速用カム1cの下位には高 速用ロッカーアーム6がそれぞれ揺動自在に設けられている。 低速用第1ロッカーアーム4は、その一端の支点端部4aを、第1ラッシュア ジャスタ7のプランジャー7aに枢動可能に係合させ、その他端の作動端部4b を第1吸気バルブ2のステムヘッドに係合させ、略その中央部に回転自在に支持 された低速用ローラ4cを低速用第1カム1aに当接可能に位置させている。
【0010】 低速用第2ロッカーアーム5は、低速用第1ロッカーアーム4と並行して配置 されていて、その一端の支点端部5aを第2ラッシュアジャスタ8のプランジャ ー8aに枢動自在に係合させ、その他端の作動端部5bを第2吸気バルブ3のバ ルブステムに係合させ、略その中央部に設けられた低速用ローラ5cを低速用第 2カム1bに当接可能に位置させている。
【0011】 各ラッシュアジャスタ7,8は、図示されないシリンダヘッドに支持されてい て、バルブクリアランスを自動的に調整する周知の構造であって、加圧された調 整用オイルを供給されている。このオイルは、プランジャー7a,8aの頂部か ら放出されるようになっている。
【0012】 低速用第1ロッカーアーム4と低速用第2ロッカーアーム5とは、カムシャフ ト1と平行に設けられていて、各ロッカーアームの各作動端部4b,5bと各低 速用ローラ4c,5cとの間のアームに挿通された第1連結軸9で互いに連結さ れている。
【0013】 また、低速用第1ロッカーアーム4と低速用第2ロッカーアーム5とは、カム シャフト1と平行に設けられていて、それぞれの支点端部4a,5aと低速用ロ ーラ4c,5cとの間のアームに支架された第2連結軸10で互いに連結されて いる。
【0014】 高速用ロッカーアーム6は、その一端の支点端部6aを第1連結軸9に枢着さ れ、その他端の作動端部6bを第2連結軸10の上位に位置させ、回転自在に支 持した高速用ローラ10cを高速用カム1cに当接可能に位置させている。
【0015】 第2連結軸10には、リフトカム11が揺動自在に支持されている。このリフ トカム11は、高速用ロッカアーム6の作動端部6bの先端から下部にかけて形 成されたカム収納部6d内に位置させられている。リフトカム11は、軸方向に 伸びるピン11aをカム収納部6dの側壁に形成されたガイド溝6daに遊嵌さ せることで、一定の姿勢を保つと共に高速モードから低速モードに移行するとき に高速用ロッカーアーム6っを揺動下降させるようになっている。 リフトカム11は、図2に示すように、作動端部6bから離間した低速モード 位置と、図3に示すように、作動端部6b下面に当接して高速用ロッカーアーム 6を揺動挙上する高速モード位置とに選択的に位置させられる。
【0016】 リフトカム11を上記両位置に位置させるための油圧系を説明する。 図1,図2,図6において、低速用第1ロッカーアーム4の作動端部4aと低 速用第2ロッカーアーム5の作動端部5aは、中空のシリンダ支持軸12の端部 12a,12bを連結されている。このシリンダ支持軸12には、油圧シリンダ 13が支持されていて、そのピストンロッド13aは、リフトカム11の結合部 11b(図6参照)に枢着されている。
【0017】 図7,図8において、油圧シリンダ13は、油圧が作動していないときにはリ フトカム11を低速モード(図2参照)に位置させるべく、ピストンロッド13 aを押し出す向きに付勢するスプリング13bを内蔵したシリンダ13cを有し ている。低速用第1ロッカーアーム4の支点端部4aには、プランジャ7aに係 合する下向きの係合凹部4aaが形成され、この凹部4aaとシリンダ支持軸1 2のオイル通路12aaとを連通するオイル通路4bbが形成されている。オイ ル通路12aaには、供給されたオイルをシリンダ13cのピストン13aaに 作用させるべく導くオイル導入路12abが形成されている。 また、低速用第2ロッカーアーム5の支点端部5aには、プランジャ8aに係 合する下向きの係合凹部5aaが形成され、この凹部5aaとシリンダ支持軸1 2のオイル通路12baとを連通するオイル通路5abが形成されている。オイ ル通路12baには、供給されたオイルをシリンダ13cのピストン13aaに 作用させるべく導くオイル導入路12bbが形成されている。第2ラッシュアジ ャスタ8のプランジャ8aから放出される圧油は、オイル通路5ab,12ba を介してシリンダに供給される。
【0018】 油圧シリンダ13には、オイル通路12aa,12baに連通されていて、供 給されたオイルを選択的に外部へ逃すオイル逃し穴13dが形成されている。オ イル逃し穴13dには、油圧制御バルブ14のバルブ体14aが摺動自在に挿入 されている。油圧制御バルブ14は、マグネット14bを固定されたバルブ体1 4aと、このバルブ体を図8に示すように、オイル逃し穴13dを開放する向き に付勢するリターンスプリング14cと、バルブ体14aを引っ張り上げてオイ ル逃し穴13dを閉じるためのコイル14dとからなっている。
【0019】 このコイル14dは、図1に示すように、エンジン回転数やアクセル開度等の 負荷情報に基づいてエンジンの運転状態を検知し、低速モードか高速モードかを 判断するコンピュータからなる制御手段15によって、その作動を制御される。 詳細は後述するが、低速モードにおいては、油圧制御バルブ14は、図7に示 すように、オイル逃し穴13dを開放していて、各アジャスタから供給されるオ イルをピストン13aaに作用させることなく、該穴から放出させている。この 低速モードにおいては、リフトカム11は、図2に示すように倒されていて、高 速ロッカーアーム6を降下揺動させた低速モード位置に保持している。 高速モードにおいては、コイル14cに通電されてバルブ体14aを図8にお いて上方に引き上げて、オイル逃し穴13dを閉塞する。すると、オイル通路1 2aa,12baに供給された圧油は、オイル導入路12ab,12bbに案内 されてピストン13aaに作用し、ピストンロッド13aをスプリング13bに 抗して引っ張り、これに連結されているリフトカム11を図3に示すように引き 起こして高速用ロッカアーム6を揺動挙上させる。揺動した高速用ロッカーアー ム6は、その高速用ローラ6cを高速用カム1cに当接可能に位置させる。
【0020】 以上のように構成された実施例の作用をモード別に説明する。 「低速モード」 エンジンの回転が2000rpmを下回っていることを制御手段15(図1参 照)が判断すると、この制御手段15は、油圧制御バルブ14のコイル14dを オフの状態に保持する。コイル14cがオフであると、バルブ体14aは、図7 に示すように、リターンスプリング14cの弾力で図示の位置に保持されてオイ ル逃し穴13dを開放する。第1・第2ラッシュアジャスタ7,8を満たし、こ れのプランジャ先端から放出されるオイルは、オイル通路4ab,12aa,5 ab,12baを通り、オイル逃し穴13dから逃される。
【0021】 ピストン13aaに油圧が作用しないことによって、リフトカム11は、リタ ーンスプリング13bに押されているピストンロッド13aで図2に示す低速モ ード位置に保持される。リフトカム11がその作動端部6bから逃げていること によって、高速用ロッカーアーム6は、図2及び図4に示すように、その支点端 部6aの第1連結軸9を中心として揺動させられて、これに支持している高速用 ローラ6cを高速用カム1cの回転軌跡から退避させている。
【0022】 図2において、高速用ロッカーアーム6の高速用ローラ6cがが高速用カム1 cから逃げていることによって、低速用第1ロッカーアーム4(低速用第2ロッ カアーム5)は、その低速用ローラ4c(5c)を低速用カム1a(1b)で押 動されることにより、ラッシュアジャスタ7(8)のプランジャを支点として揺 動させられ、その作動端部4b(5b)でバルブステムを押し下げて吸気バルブ 2(3)を開閉する。 この低速モードにおいて、低速用ロッカアーム4,5は、低いカムプロフィー ルの低速用カム1a,1bで作動させられるので、吸気バルブ2,3のリフト量 は小さい。
【0023】 「高速モード」 エンジン回転が3000rpmを上回ったことを検知した制御手段15は、 高速モードへ移行すべく油圧制御バルブ14のコイル14dを励磁する。このと き、カムシャフト1のカムは、 低速用カム1a,1bが低速用ロッカーアーム 4,5を作動させている。
【0024】 コイル14dの励磁によって 、バルブ体14aが図7にて上方に移動させら れ、オイル逃し穴13dを閉塞する。すると、第1ラッシュアジャスタ7と第2 ラッシュアジャスタ8から放出された圧油は、 オイル通路4ab,12aa, 5ab,12baからオイル導入路12ab,12bb(図8参照)に導入され て、ピストン13aaに作用して、これをリターンスプリング13bの弾力に抗 して移動させ、ピストンロッド13aをシリンダ13c内に引き込む。
【0025】 このピストンロッド13aの動作に連れて、これに連結されているリフトカム 11は、第2連結軸10を中心として揺動させられて、該カム11を図3に示す 高速モード位置に位置させる。このリフトカム11は、その先端部で高速用ロッ カーアーム6のカム収納部6dの天井部に当接して該アーム6を揺動挙上する。 なお、詳細な動きを説明すると、高速モード位置に置かれるリフトカム11は、 高速用カム1cの回転位置とタイミングをとって、高速用ロッカーアーム6を第 1連結軸9を中心として揺動挙上させる。
【0026】 高速用ロッカーアーム6が高速モード位置に置かれたとき、これの高速用ロー ラ6cは、図3及び図5に示すように、低速用ローラ4c,5cと略同じ高さに 位置させられている。従って、横一線に並んだローラ群のうちの高速用ローラ6 cのみが、高いカムプロフィールを有する高速用カム6cに当接してこれに押動 される。なお、高速用ロッカーアーム6の挙上は、ローラ4c,5c,6cを同 じ高さまで上げる必要はなく、高速用ローラ6cのみが高速用カム1cに当接す る位置まで揺動させられれば足りるものである。
【0027】 図3に戻って、カムシャフト1の回転によって高速用ローラ6cにかかる高速 用カム1cの荷重は、該ローラ6cを支持している高速用ロッカーアーム6を経 て、リフトカム11と第1連結軸9を介して低速用第1ロッカーアーム4と低速 用第2ロッカーアーム5にかかる。これらロッカーアーム4,5は、それぞれの 支点端部のラッシュアジャスタ7,8を揺動中心として揺動させられて、それぞ れの作動端部4b,5bに係合している吸気バルブ2,3のバルブステムを押し 下げる。この場合、低速用ロッカーアーム4,5は、実質的に高速用カム1cで 作動させられることになり、これで押動される吸気バルブ2,3を高いリフト量 で開閉することになる。また、この場合、高速用カム1cは、低速用カム4c, 5cと異なるカムプロフィールに従い、低速用カムに比べて長い時間吸気バルブ 2,3を開くことになる。
【0028】 「高速モードから低速モードへの変更」 図3に示す高速モードにおいて、エンジンの回転数が2000rpmに落ちる と、制御手段15(図1参照)は、低速モードへ切り替える信号を出力、すなわ ち油圧制御バルブ14への通電を断つ信号を出力する。 図7において、コイル14dがオフにされると、バルブ14aがリターンスプ リング14cによって図に示す位置に戻されて、オイル逃し穴13dを開放し、 各ラッシュアジャスタ7,8から供給される圧油を逃す。これによって、ピスト ン13aaには油圧がかからなくなり、ピストンロッド13aは、スプリング1 3b(図3参照)の弾力でシリンダから押し出される。このピストンロッド13 aの動きは、リフトカム11に伝達されて、該カムを図1に示す低速モード位置 に揺動させることになる。
【0029】 リフトカム11が揺動すると、いままで、図3に示すように、このカムに作動 端部6bを当接させて揺動挙上されていた高速用ロッカーアーム6は、図2に示 すように、その支点端部6aを中心として揺動降下して、その高速用ローラ6c を高速用カム1cの回転軌跡から退避させる。こののち、吸気バルブ2,3は、 低速用カム1a,1bに直接当接する低速用第1ロッカーアーム4と低速用第2 ロッカーアーム5によって作動させられる。
【0030】 図9において、リフトカム11を作動させる油圧系の異なる構造の例を説明す る。
【0031】 この例はオイル通路を形成する部材として、低速用ロッカーアーム4,5の支 点端部4a,5aからアーム40,50を油圧シリンダ14に向けて延ばし、こ のアームにオイル通路40a,50aを形成したものである。 これらアーム4 0,50は、油圧シリンダ14を支持する。図9において、油圧制御バルブ14 の構成と、シリンダ13c,ピストン13aaの構成は図6,図7に示すものと 同じで良い。
【0032】 以上のように、吸気バルブ2,3はエンジンの運転状態に応じてその開閉時間 やリフト高さを自動的に可変にされているが、制御手段15に、高速モードまた は低速モードをホールドするスイッチを付加して、例えば、高速道路を走行する ときには高速モードに保持し、市街地走行をするときには低速モードに保持する ことにより、自動的な可変バルブリフト動作を任意に停止させるようにすること もできる。
【0033】 また、図示の実施例は、吸気バルブを可変にする装置のみを説明したが、排気 バルブについても同様の構成であること勿論である。
【0034】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、リフトカムの揺動によって高速用ロッカーア ームを揺動させるので、 バルブリフトを変更する動作がほとんどリアルタイム で行なわれる共にロッカーアームの支点端部をラッシュアジャスタで支持したの で、 タペット調整が不要となり、使い勝手の良い可変バルブ作動装置が得られ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す可変バルブ作動装置の
吸気バルブ作動部の平面図である。
【図2】低速モードを示す同上の正面図である。
【図3】高速モードを示す図1の正面図である。
【図4】低速モードにおけるカムシャフトと各ロッカー
アームの相対位置を示す側面図である。
【図5】高速モードにおけるカムシャフトと各ロッカー
アームの相対位置を示す側面図である。
【図6】各ロッカーアームの支点端部と油圧シリンダ周
りの構成を示す部分断面平面図である。
【図7】油圧系の一部を示す縦断面図である。
【図8】同上の平面図である。
【図9】油圧系の異なる例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・カムシャフト 1a・・・低速用第1カム 1b・・・低速用第2カム 1c・・・高速用カム 2・・・第1のバルブ 3・・・第2のバルブ 4・・・低速用第1ロッカーアーム 4a・・・支点端部 4b・・・作動端部 4c・・・低速用ローラ 5・・・低速用第2ロッカーアーム 5a・・・支点端部 5b・・・作動端部 5c・・・低速用ローラ 6・・・高速用ロッカーアーム 6a・・・支点端部 6b・・・作動端部 6c・・・高速用ローラ 7・・・第1ラッシュアジャスタ 8・・・第2ラッシュアジャスタ 9・・・第1連結軸 10・・・第2連結軸 11・・・リフトカム 12・・・シリンダ支持軸 13・・・油圧シリンダ 15・・・制御手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つの気筒に対して第1・第2の一対ずつ
    の吸気バルブと排気バルブを備えた動弁系において、一
    対のバルブを大きくリフトする高速用カムと、この高速
    用カムの両側に配置されていて、一対のバルブを小さく
    リフトする低速用第1カムと低速用第2カムとを設けら
    れたカムシャフトと、その一端の支点端部を第1ラッシ
    ュアジャスタに係合させ、その他端の作動端部を第1の
    バルブのバルブステムに係合させ、略その中央部に設け
    られた低速用ローラを上記低速用第1カムに当接可能に
    位置させた低速用第1ロッカーアームと、この低速用第
    1ロッカーアームと並行して配置されていて、その一端
    の支点端部を第2ラッシュアジャスタに係合させ、その
    他端の作動端部を第2のバルブのバルブステムに係合さ
    せ、略その中央部に設けられた低速用ローラを上記低速
    用第2カムに当接可能に位置させた低速用第2ロッカー
    アームと、上記カムシャフトと平行に設けられていて、
    上記低速用第1ロッカーアームと第2ロッカーアームと
    を、上記作動端部と低速用ローラとの間で互いに連結す
    る第1連結軸と、カムシャフトと平行に設けられてい
    て、上記低速用第1ロッカーアームと第2ロッカーアー
    ムとを、上記支点端部とローラとの間で互いに連結する
    第2連結軸と、上記低速用第1ロッカーアームと低速用
    第2ローカーアームの間にこれらロッカーアームと並行
    して配設されていて、その一端の支点端部を上記第1連
    結軸に枢着され、その他端の作動端部を上記第2連結軸
    の上位に位置させ、回転自在に支持した高速用ローラを
    上記高速用カムに当接可能に位置させた高速用ロッカー
    アームと、上記第2連結軸に揺動自在に支持され、上記
    高速用ロッカーアームの作動端部に当接して該ロッカー
    アームを揺動挙上させて、上記高速用ローラを上記高速
    用カムに当接させる高速モード位置と、上記高速用ロッ
    カーアームを揺動降下させて高速用ローラと上記高速用
    カムとの当接を解放する低速モード位置とに選択的に位
    置させられるリフトカムと、上記第1ラッシュアジャス
    タと第2ラッシュアジャスタから放出されるオイルを導
    入されていて、このオイルの油圧を上記リフトカムに選
    択的に作動させて、このリフトカムを上記高速モード位
    置と低速モード位置に選択的に位置させる油圧シリンダ
    と、エンジンの運転状態に応じて上記油圧シリンダを作
    動させる制御手段とからなる可変バルブ作動装置。
JP2969591U 1991-04-26 1991-04-26 可変バルブ作動装置 Withdrawn JPH04123313U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11255236B2 (en) 2019-12-27 2022-02-22 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Valve gear and engine

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