JPH04121411U - 内燃機関のオイルパン - Google Patents
内燃機関のオイルパンInfo
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- JPH04121411U JPH04121411U JP2749091U JP2749091U JPH04121411U JP H04121411 U JPH04121411 U JP H04121411U JP 2749091 U JP2749091 U JP 2749091U JP 2749091 U JP2749091 U JP 2749091U JP H04121411 U JPH04121411 U JP H04121411U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋳造製オイルパンの軽量化と、鋳造製オイル
パンによるパワープラントの剛性向上とを両立させる。 【構成】 鋳造製オイルパン2の側壁6にはオイルスト
レーナ用のオイル流路7が、側壁6と一体に形成されて
おり、オイル流路7の下面7aにオイルストレーナ8が
取り付けられている。また、鋳造製オイルパン2のオイ
ル溜3取付面の開口部4は、オイル溜3へのオイルもど
り部(図示せず)を除き剛性の高い平板状のバッフルプ
レート5で塞がれている。
パンによるパワープラントの剛性向上とを両立させる。 【構成】 鋳造製オイルパン2の側壁6にはオイルスト
レーナ用のオイル流路7が、側壁6と一体に形成されて
おり、オイル流路7の下面7aにオイルストレーナ8が
取り付けられている。また、鋳造製オイルパン2のオイ
ル溜3取付面の開口部4は、オイル溜3へのオイルもど
り部(図示せず)を除き剛性の高い平板状のバッフルプ
レート5で塞がれている。
Description
【0001】
本考案は内燃機関のオイルパンに関し、特に鋳造製のオイルパンに関する。
【0002】
従来の鋳造製オイルパンとしては、例えば図7〜図8に示すようなものがある
、(例えば、実開平2−14443号公報参照)。
【0003】
すなわち、オイルパン101は上下に2分割されて、アルミ等の材料を使用し
て鋳造された鋳造製のオイルパン102と、板金製のオイル溜103とで構成さ
れている。
【0004】
そして、鋳造製オイルパン102と板金製オイル溜103との間には、鋳造製
オイルパン102の開口部104を塞ぐように、図9に図示したような、中央部
に大きなオイルストレーナ取付用の穴106が開けられたバッフルプレート10
5が取り付けられており、オイルストレーナ107がオイルストレーナ取付用の
穴6を貫通して設置されている。なお、図8で109は油面を示している。
【0005】
このような鋳造製のオイルパン101を、図示しないエンジンとトランスミッ
ションで構成されるパワープラントの構造部材として使用することにより、エン
ジンとトランスミッションとの結合剛性が向上し、しかも、パワープラント全体
が閉断面構造となるため、パワープラントの全体剛性が向上し、音振動性能が改
善される。
【0006】
しかしながら、近年燃費改善,車両運動性能向上のため、パワープラントの軽
量化が強く要求されており、鋳造製のオイルパン102も軽量化を図るため薄肉
化が必要となっている。
【0007】
このため、鋳造製オイルパン102はオイル溜103取り付け部の大きな開口
部104の存在と、薄肉化による剛性低下により、鋳造製オイルパン102の本
来の特長である、閉断面構造によるパワープラント剛性向上効果が得られ難いと
いう問題点があった。
【0008】
また、バッフルプレート105を鋳造製オイルパン102の開口部104に取
り付け、補強用の構造部材として使用しようとしても、バッフルプレート105
にはオイルストレーナ取付用の大きな穴106が開けられているため充分な剛性
向上効果が得られないという問題点があった。
【0009】
本考案は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、軽量化と
剛性向上を両立させた鋳造製の内燃機関のオイルパンを提供することを目的とし
ている。
【0010】
このため本考案は、鋳造製オイルパンの側壁にオイルストレーナ用のオイル流
路を一体に形成するとともに、該鋳造製オイルパンのオイル溜取付面の開口部を
、オイルもどし部を除き剛性の高い平板状材で塞いだ。
【0011】
鋳造製オイルパンのオイル溜取付面の開口部が十分な剛性を持たせて塞がれ閉
断面構造となっている。従って、パワープラントの結合剛性は鋳造オイルパンを
薄肉として軽量化しても十分に確保される。
【0012】
以下、本考案を図面に基づいて説明する。図1〜図2は本考案の第1実施例を
示す図である。
【0013】
まず構成を説明する。オイルパン1は上下に2分割されて、アルミ等の材料を
使用して鋳造された鋳造製オイルパン2と、板金製のオイル溜3とで構成されて
いる。鋳造製オイルパン2のオイル溜取付面の開口部4には、オイル溜2へのオ
イルもどり部を除いて穴等の無い一枚板で構成されたバッフルプレート5が後方
(図2右方)に僅かな傾斜をもたせて取り付けられている。
【0014】
鋳造製オイルパン2の側壁6には、オイルストレーナ用のオイル流路7が鋳ぬ
きで側壁6内に一体形成され、該オイル通路7の下面7aにオイルストレーナ8
が取り付けられている。
【0015】
図3には、バッフルプレートを示す。バッフルプレート5は、従来例の如くオ
イルストレーナ取付穴(図9の106参照)等の大きい穴を有さず、一枚板で構
成されている。そして、後端及び側端にオイルをオイル溜3へ流入させるために
切欠部9が設けられ、図2に示すように、バッフルプレート5と鋳造製オイルパ
ン2との間に、閉断面構造としての剛性を損なわない程度の隙間10が開けられ
ている。
【0016】
図2に矢印11で示すように、潤滑オイルは、このバッフルプレート5の取付
ボルト(図示せず)間に開けられた、隙間10からオイル溜3へともどる。
【0017】
なお、図1において12は油面である。
【0018】
次に作用を説明する。鋳造製オイルパン2の開口部4に、大きな穴(オイルス
トレーナ取付用の穴)の無い剛性の高いバッフルプレート5が、十分な剛性を持
たせて結合されているため、閉断面構造とすることができる。従ってパワープラ
ント全体の剛性は、鋳造製オイルパン2をたとえ薄肉として軽量化しても大幅に
向上される。
【0019】
またオイルストレーナ8は鋳造製オイルパン2の下面に取り付けられているの
で、その全長を短縮することができる。このため振動による破壊強度が向上する
。
【0020】
図4には、本考案の第2実施例を示す。この実施例は、側壁6の長手方向(図
4左右方向)にのびる管材13をオイルパン鋳造時に鋳込みオイル流路14とし
たものである。
【0021】
本実施例によれば、前記実施例と同様の効果が得られ、しかも、管材13によ
って鋳造製オイルパン2の面剛性が向上するとともに、オイル流路14を流れる
オイルにより振動のダンピング特性が向上するため、鋳造製オイルパン2の振動
が抑制され、鋳造製オイルパン2からの放射音は低減する。
【0022】
また、側壁6に長いオイル通路14が設けられているので、潤滑オイルはオイ
ル流路14内を流れる間に冷却され、潤滑オイルの過渡の温度上昇が防止される
。
【0023】
図5及び図6には、本考案の第3実施例を示す。この実施例は、鋳造製オイル
パン2の鋳造時にバッフルプレートの機能をもった板状部15を一体に成形した
ものである。板状部15には孔16及び隙間17が設けられており、図5に矢印
18で示すように潤滑油は流れ、オイル溜へもどるようになっている。
【0024】
本実施例によれば、前記第1実施例と同様の効果が得られ、しかもバッフルプ
レートの取り付け作業が不要なため、組立作業が簡略化される。
【0025】
以上説明してきたように構成されているので、本考案によれば、鋳造オイルパ
ンの薄肉軽量化と、鋳造オイルパンによるパワープラントの剛性向上とを両立さ
せることができる。
【図1】本考案の第1実施例を示す横断面図。
【図2】同じく第1実施例を示す縦断面図。
【図3】同じく第1実施例に使用されているバッフルプ
レートを示す斜視図。
レートを示す斜視図。
【図4】本考案の第2実施例を示す一部を断面した図。
【図5】本考案の第3実施例を示す横断面図。
【図6】同じく第3実施例を示す縦断面図。
【図7】従来例を示す斜視図。
【図8】同じく従来例の横断面図。
【図9】従来例に使用されているバッフルプレートを示
す斜視図。
す斜視図。
2…鋳造製オイルパン、3…板金製オイル溜、4…開口
部、5…バッフルプレート、6…側壁、7…オイル流
路、8…オイルストレーナ、13…管材、14…オイル
流路、15…板状部。
部、5…バッフルプレート、6…側壁、7…オイル流
路、8…オイルストレーナ、13…管材、14…オイル
流路、15…板状部。
Claims (1)
- 【請求項1】 鋳造製オイルパンの側壁にオイルストレ
ーナ用のオイル流路を一体に形成するとともに、該鋳造
製オイルパンのオイル溜取り付け面の開口部を、オイル
もどし部を除き、剛性の高い平板状材で塞いだことを特
徴とする内燃機関のオイルパン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2749091U JPH04121411U (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 内燃機関のオイルパン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2749091U JPH04121411U (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 内燃機関のオイルパン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04121411U true JPH04121411U (ja) | 1992-10-29 |
Family
ID=31911772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2749091U Pending JPH04121411U (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 内燃機関のオイルパン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04121411U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100324903B1 (ko) * | 1999-06-30 | 2002-02-28 | 정주호 | 알루미늄 베드 플레이트와 스틸 오일팬을 갖는 자동차 엔진 |
JP2003035122A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-07 | Honda Motor Co Ltd | エンジン用オイルパン |
KR100736962B1 (ko) * | 2005-11-15 | 2007-07-09 | 현대자동차주식회사 | 엔진의 오일 공급장치 |
JP2013079621A (ja) * | 2011-10-05 | 2013-05-02 | Yanmar Co Ltd | エンジン |
-
1991
- 1991-04-22 JP JP2749091U patent/JPH04121411U/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100324903B1 (ko) * | 1999-06-30 | 2002-02-28 | 정주호 | 알루미늄 베드 플레이트와 스틸 오일팬을 갖는 자동차 엔진 |
JP2003035122A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-07 | Honda Motor Co Ltd | エンジン用オイルパン |
JP4541602B2 (ja) * | 2001-07-25 | 2010-09-08 | 本田技研工業株式会社 | エンジン用オイルパン |
KR100736962B1 (ko) * | 2005-11-15 | 2007-07-09 | 현대자동차주식회사 | 엔진의 오일 공급장치 |
JP2013079621A (ja) * | 2011-10-05 | 2013-05-02 | Yanmar Co Ltd | エンジン |
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