JPH0411358B2 - - Google Patents

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JPH0411358B2
JPH0411358B2 JP61228313A JP22831386A JPH0411358B2 JP H0411358 B2 JPH0411358 B2 JP H0411358B2 JP 61228313 A JP61228313 A JP 61228313A JP 22831386 A JP22831386 A JP 22831386A JP H0411358 B2 JPH0411358 B2 JP H0411358B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、産業用ロボツトによる人身事故を防
止するためのロボツト制御用安全装置に関する。
〔従来の技術〕
産業用ロボツトにおいては、作業上のトラブル
発生時、あるいはメインテナンス時等に、ロボツ
トを停止した状態で人が危険領域に入り、必要な
作業を行わねばならないことがある(なお、本明
細書において「危険領域」とは、その中に立ち入
つた場合に危険な状態が起る虞があるロボツト周
辺の領域をいう)。
このような場合、電源を落としてロボツトを完
全な停止状態とすれば、安全であるが、ロボツト
をこのような完全停止状態とすると、再起動に手
間がかかるともに、停止前の状態から位置が狂つ
てしまう等の問題が生じてしまう。このため、従
来より、ロボツトを一時停止状態(ロボツトの動
作を制御する、コンピユータ等からなる制御装置
の制御下でロボツトの動作を停止させている状態
で、電源は生きており、制御装置はロボツトの停
止位置を把握している)にして、人が危険領域に
入り、必要な作業を行つた後、危険領域から出て
ロボツトを再起動するという手順が取られること
があつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、ロボツトに一時停止を命令している
ときも、前記制御装置は動作状態にあるので、従
来においては、雑音の侵入や故障等により前記制
御装置が誤動作してモータに電流を流すことによ
りロボツトが動作してしまい、危険領域内にいる
人に危害を及ぼす危険性があつた。しかしなが
ら、従来はこのような危険性に対して適切な措置
が講じられていなかつた。
〔発明の目的〕
本発明は前記従来の問題点を解決するためにな
されたもので、ロボツトを一時停止させた状態に
おいて人が危険領域に入つたとき、ロボツトの動
作を制御する制御装置が誤動作してロボツトを動
かそうとした場合にもロボツトを停止させること
ができるとともに、当該安全装置を構成する構成
機器が故障しても常に安全側となるようにするこ
とができ、装置全体としてフエイルセーフである
ことにより、ロボツトを一時停止させた状態で、
人が危険領域に安全に入ること可能とする、ロボ
ツト制御用安全装置を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によるロボツト制御用安全装置は、 危険領域に人が存在するか否かを示す人信号を
発生する人信号発生装置と、 ロボツトを駆動する駆動源が、前記危険領域に
人がいる場合に前記ロボツトをして前記人に危害
を加えさせることとなる危険性がある駆動状態と
なつているか否かを、前記駆動源の駆動状態を示
す物理量を通じて検知し、この検知結果を駆動源
状態信号として出力する駆動源状態センサと、 前記駆動源への駆動エネルギの供給を遮断する
エネルギ遮断手段と、 前記ロボツトの動作を制御する制御手段とは独
立に設けられ、前記エネルギ遮断手段を制御する
遮断制御手段とを有してなり、 前記人信号発生装置は、前記人信号が前記危険
領域に人が存在することを示している状態の方
が、前記人信号が前記危険領域に人が存在しない
ことを示している状態よりエネルギが低い状態と
なるように構成されており、 前記駆動源状態センサは、前記駆動源状態信号
が前記駆動源が前記ロボツトをして人に危害を加
えさせることとなる危険性がある駆動状態になつ
ていることを示している状態の方が、前記駆動源
状態信号が前記駆動源が前記ロボツトをして人に
危害を加えさせることとなる危険性がない状態に
なつていること示している状態よりエネルギが低
い状態となるように構成されており、 前記遮断制御手段は、前記ロボツトに対する一
時停止命令が出されていない場合においては、前
記人信号が前記危険領域に人が存在することを示
したときは、前記駆動源状態信号の如何に関わら
ず前記駆動エネルギ遮断手段に前記駆動源への駆
動エネルギの供給を遮断させる一方、前記ロボツ
トに対する一時停止命令が出された場合において
は、前記人信号が前記危険領域に人が存在するこ
とを示しかつ前記駆動源状態信号が前記駆動源が
前記ロボツトをして人に危害を加えさせることと
なる危険性がある駆動状態になつていること示し
たとき、前記駆動エネルギ遮断手段に前記駆動源
への駆動エネルギの供給を遮断させるものであ
る。
〔作用〕
本発明においては、一時停止命令が出されてい
ない状態においては、人が危険領域に入り、人信
号がその旨の信号を出力した場合には、遮断制御
手段は駆動源状態信号の如何にかかわらず駆動エ
ネルギ遮断手段に駆動源への駆動エネルギの供給
を遮断させ、ロボツトを停止させる。
一方、一時停止命令が出されている状態におい
ては、人が危険領域に進入しても、駆動源状態信
号が駆動源がロボツトをして人に危害を加えさせ
ることとなる危険性がある駆動状態になつていな
いことを示していれば、遮断制御手段は駆動エネ
ルギ遮断手段に前記駆動源への駆動エネルギの供
給を遮断させない。しかし、駆動源状態信号が駆
動源がロボツトをして人に危害を加えさせること
となる危険性がある駆動状態になつていることを
示せば、遮断制御手段は、駆動エネルギ遮断手段
に前記駆動源への駆動エネルギの供給を遮断さ
せ、ロボツトを停止させる。ここで、一般に駆動
エネルギが駆動源に供給され始めてからロボツト
のマニピユレータ等が実際に動くまでには時間遅
れがあるので、駆動源状態センサの閾値を適切に
選定することにより、ロボツトが実際に動かない
うちに駆動エネルギの供給を遮断することができ
る。
本発明においては、前記のように駆動源状態セ
ンサを通じてロボツトの駆動源の状態を監視し、
人が危険領域に進入したときに、駆動源がロボツ
トをして人に危害を加えさせることとなる危険性
がある駆動状態になつたことを駆動源状態センサ
が検出したならば、駆動源への駆動エネルギの供
給を遮断させるので、ロボツトの動作を制御する
コンピユータ等からなる制御手段が雑音の侵入や
故障等により制御装置が誤動作し、ロボツトを動
かそうとしたときでも、ロボツトを停止させるこ
とができる。
また、一般に安全システムを構成する場合、安
全であることを何らかの状態量をもつて検出し、
その状態量を情報として伝達し、出力情報が安全
を示すときだけ作業の実行を許可するようにしな
ければならないが、その場合、故障が生じたとき
には、システムは安全側とならなければならな
い。そして、「安全である」という情報はエネル
ギの高い状態に、「安全でない」という情報はエ
ネルギの低い状態に設定できるメカニズムを構成
しなければならない。それは、故障によつてエネ
ルギの高い状態がエネルギの低い状態に変わるこ
とはあつても、故障によつてエネルギの低い状態
がエネルギの高い状態に変わることは外部からエ
ネルギを与えない限り物理的にあり得ないからで
ある。
前記人信号発生装置および駆動源状態センサ
は、正にこのような条件を満足するものであり、
いずれも正常動作状態にないときは危険状態を示
すことになるので、システム全体をフエイルセー
フな構成とすることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説
明する。
第1図は本発明によるロボツト制御用安全装置
の一実施例を示すブロツク図である。この図にお
いて、1はロボツト2の動作制御等を行う制御器
であり、従来公知のこの種の制御器とほぼ同様の
構成を有している。そして、この制御器1は、一
時停止命令P1および運転再開を意味する再起動
命令Q1を入力されると、これらの命令に応じて
ロボツト1を制御すると同時に、これらの命令に
対応する信号P1′およびQ1′を出力するようになつ
ている。すなわち、制御器1は、一時停止命令
P1および再起動命令Q1をそれぞれ入力されると、
所定時間前記信号P1′およびQ1′を“1”とする一
方、それ以外の場合は前記信号P1′およびQ1′をそ
れぞれ“0”としている。なお、本装置において
は、信号のレベルが所定の閾値以上となつている
状態を“1”の状態、所定の閾値よりレベルが低
い状態を“0”の状態とする。ただし、後述する
ウインドウ・コンパレータ機能を有するANDゲ
ート9に関しては、特に、所定範囲内のレベルを
有する信号のみが有効な“1”となる。これにつ
いては、後で詳しく説明する。なお、前記ウイン
ドウ・コンパレータとは、特定の限られた範囲の
入力値(この限られた入力値の幅を窓という)に
対してだけ出力を生ずる素子のことである。
3はロボツト2に備えられて、ロボツト2のマ
ニピユレータ等を駆動する電動モータである。な
お、一般にロボツトには、このようなモータ3が
複数使用されるが、ここでは、これらのうちの1
個のみを代表として考えるものとする。また、本
実施例では、モータ3は直流モータとするが、も
ちろんモータ3を交流モータで構成することも可
能である。
4は前記モータ3に流れる電流を検出するモー
タ電流センサであり、この電流センサ4から出力
されるモータ電流信号Sは、モータ3を流れる電
流Jが、該モータ3が動作を開始する電流値に対
応する所定値以上であるとき“0”の状態(エネ
ルギの低い状態)となる一方、モータ3の電流が
前記所定値以上となつていないとき“1”の状態
(エネルギの高い状態)となる。このモータ電流
センサ4は、この実施例において本発明における
駆動源状態センサを構成するものである。また、
このモータ電流センサ4は、後述するようにフエ
イルセーフな構成とされている。
5は危険領域に人がいるか否かを示す人信号M
を発生するフエイルセーフな人信号発生装置であ
り、前記人信号Mは、危険領域に人が存在すると
き“0”の状態(エネルギの低い状態)となる一
方、危険領域に人が存在しないとき“1”の状態
(エネルギの高い状態)となる。
6はモータ電流センサ4の出力すなわちモータ
電流信号Sと、人信号発生装置5の出力すなわち
人信号Mとを入力とするORゲート、7はORゲ
ート6の出力Aと再起動命令信号Q1′とを入力と
するORゲートである。8は自己保持回路であ
り、ウインドウ・コンパレータの機能を有する
ANDゲート9と、このANDゲート9の出力Cを
該ANDゲート9の一方の入力に帰還する帰還路
10とにより構成されている。そして、前記
ANDゲート9の帰還路10側の入力は自己保持
回路8のプリセツト入力PRを構成するとともに
制御器1からコンデンサ11を介して一時停止命
令P1を入力されるようになつており、ANDゲー
ト9の他方の入力は自己保持回路8のリセツト入
力Rを構成するとともにORゲート7の出力に接
続されている。12は自己保持回路8の出力すな
わちANDゲート9の出力Cと、人信号発生装置
5の出力すなわち人信号Mとを入力とするORゲ
ートである。
なお、本実施例では、前記ORゲート6,7お
よび12はワイヤードORゲートで構成されてい
る。
前記ORゲート6、ORゲート7、自己保持回
路8およびORゲート12は、本実施例において
遮断制御手段を構成する開閉器制御装置13を構
成している。14は開閉器制御装置13の出力、
すなわちORゲート12の出力Dを制御入力とし
てモータ3の電源(図示せず)を断続する電磁開
閉器である。この電磁開閉器は本実施例において
本発明のエネルギ遮断手段を構成するものであ
る。
第2図は前記モータ電流センサ4のより詳細な
構成を図式的に示す概略図である。この図におい
て、15は過飽和磁性体コアであり、このコア1
5には一次巻線16,並びに二次巻線17および
入力巻線18が巻回されている。前記一次巻線1
6は信号発生器19から所定の大きさの交流電流
を供給されるようになつている。また、二次巻線
17は増幅器20の入力に接続されており、入力
巻線18はモータ3への給電線の一部がコア15
に巻回されることにより構成されている。前記増
幅器20の出力Fは、シユミツト回路等で構成さ
れるレベル検定器21により閾値Vthで検定され、
このレベル検定器21の出力Gは整流回路22に
よつて整流されるようになつている。そして、こ
の整流回路22の出力がモータ電流信号Sとな
る。なお、このようなモータ電流センサ4自体の
構成は従来公知のものである。
次に、このモータ電流センサ4の動作を第3図
のタイムチヤートを用いて説明する。直流モータ
電流Jが前記所定値以上となつているときは、過
飽和磁性体コア15は飽和状態にあり、二次巻線
17の出力ひいては増幅器20の出力Fのレベル
が閾値Vthより低いので、レベル検定器21の出
力Gは発生せず、整流回路22の出力すなわちモ
ータ電流信号Sは電圧零すなわち“0”の状態と
なる。
しかしながら、モータ電流Jが零であるか、ま
たは零でなくても前記所定値より小さい場合は、
過飽和磁性体コア15は非飽和状態にあつて増幅
器20の出力Fのレベルが高くなるので、レベル
検定器21の出力Gが発生し、整流回路22の出
力すなわちモータ電流信号Sは“1”の状態とな
る。
そして、このセンサ4は、該センサ4が非動作
状態のときおよび該センサ4が故障したとき、そ
の出力であるモータ電流信号Sがエネルギの低い
状態である“0”となり、危険側の状態であるこ
と、すなわちモータ電流Jが前記所定値以上であ
ることを示すので、フエイルセーフである。
なお、ここではモータ電流Jが直流であるもの
としたが、モータ電流Jを信号発生器19の出力
周波数に比較して十分低い周波数でレベル変動さ
せるような場合には、モータ電流Jが大きいと
き、整流回路22の出力Sはモータ電流Jのピー
ク値発生時に、周期的に低レベルとなる。したが
つて、このような場合には、モータ電流センサ4
の出力側に、整流回路22の出力に低レベルの信
号が含まれるときは出力零を継続する手段(例え
ば、オン・デレー回路)を設ければよい。
第4図は前記人信号発生装置5を従来公知の光
線式センサで構成した例を示す。この図におい
て、31は投光器であり、この投光器31は信号
発生器32から入力される交流信号に応答して一
定周波数で点滅する光ビーム33を危険領域に投
光する。34は投光器31から投光された光ビー
ム33を受光し、この光ビーム33を電気信号に
変換する受光器、35は受光器34の出力のうち
の光ビーム33と同一周波数成分のみを選択的に
増幅するフイルタ機能を備えた増幅器、36およ
び37はともに増幅器35の出力を整流する整流
回路であり、これらの整流回路36,37の出力
が人信号Mとなる。なお、整流回路37は後述す
るようにワイヤードORゲート12を得るために
設けられているものである。
この光線式センサでは、人が危険領域に侵入し
ていないときは、光ビーム33が受光器34に入
射しているので、増幅器35が出力を発生してい
るため、整流回路36,37の出力である人信号
Mはレベルが高くなつていて“1”となつてい
る。他方、人が危険領域に侵入すると、光ビーム
33が人で遮断され、受光器34に入射しなくな
る。したがつて、第5図のタイムチヤートに示す
ように光ビーム33が遮断されている間、増幅器
35は出力を発生しなくなり、この間、整流回路
36,37の出力である人信号Mはレベルが低下
し、“0”となる。この光線式センサも、非動作
状態のとき、並びに投光器31、受光器34、増
幅器35および整流回路36,37等が故障した
とき、人信号M(整流回路36,37の出力)が
エネルギの低い状態である“0”となり、危険領
域に人が存在することを示すので、フエイルセー
フである。
なお、前記人信号発生装置5は、上述のような
光線式センサのみならず同等の機能を果す他の種
のセンサ、あるいはキースイツチ等のフエイルセ
ーフな装置で構成することができる(前記キース
イツチは、安全プラグとも呼ばれるもので、錠と
スイツチとを組み合わせてなり、危険領域に人が
侵入しないように該危険領域を囲つた柵に設けら
れ、キー挿入状態では、前記スイツチの2接点間
が閉成状態にあるが、人がこの柵内に侵入するた
めにキーを取り去つてこのキースイツチを開錠す
ると、前記2接点間が開放され、危険領域に人が
侵入していることを示す信号を連続的に発生する
ものである)。
第6図は前記自己保持回路8のより詳細な構成
を示す。この第6図のうち、一点鎖線40で囲ん
だ部分は、前記ANDゲート9の基本的な構成部
分を示し、この部分は従来公知の論理積演算発振
器を構成している。すなわち、この部分は入力端
子41に下記の式(1)で表わされる範囲の入力電圧
V1が印加されると同時に入力端子42に下記の
式(2)で表わされる範囲の入力電圧V2が印加され
たときのみ帰還発振を起こし、論理積の演算出力
をトランジスタTr3に生じさせる(なお、端子4
1が自己保持回路8のプリセツト入力PR、端子
42がリセツト入力Rを構成する)。
V1>(R1+R2+R3)E/R3 …(1) E<V2<(R4+R5)E/R5 …(2) ただし、ここでEは電源電圧である。
43は増幅器であり、この増幅器43は、その
入力をコンデンサC2を介してトランジスタTr3
交流結合されていて、トランジスタTr3から出力
される前記論理積出力(発振出力)を増幅する。
前述のように入力端子42側は、式(2)の範囲の入
力電圧を発振の条件(言い換えれば論理積出力の
条件)としている。したがつて、AND回路9は
式(2)の範囲を「窓」とするウインドウ・コンパレ
ータの機能を備えている。
前記増幅器43の出力はトランジスタTr4およ
びトランス44により整流回路45にトランス結
合されており、さらにこの整流回路45の出力は
前記電磁開閉器14の制御入力に接続されてい
る。これにより、AND条件成立したとき、論理
積出力(発振信号)が増幅器43から出力され、
さらにこれが整流回路45によつて整流された
後、電磁開閉器14に印加され、該開閉器14が
励磁される。
このような構成のANDゲート9は、式(1),(2)
を満足する入力V1およびV2に対してのみ論理積
出力(発振出力)が得られること、および出力信
号は交流なので、直流入力V1,V2が誤つて直接
出力に伝達されても出力信号として扱われないよ
うにすることができること等によりフエイルセー
フである。
なお、前記ワイヤードORゲート12は、例え
ばこの第6図のように整流回路45の出力と第4
図の整流回路37の出力を共に電磁開閉器14の
入力とすることにより構成できる(電磁開閉器の
入力の負側をコモンとすることは言うまでもな
い)。
前記トランス44は整流回路45に接続される
二次巻線44bの他に、もう1つの二次巻線44
cを有しており、この巻線44cはもう1つの整
流回路46に接続されている。そして、この整流
回路46の出力は帰還路10を介して端子41に
接続されて自己保持回路を形成している。
次に、本実施例の動作を説明する。
ロボツトの運転が開始されるまでは、電磁開閉
器14は非励磁状態となつており、モータ3を電
源から遮断しているが、危険領域に人がいない状
態でロボツトの運転が開始されると、“1”状態
の人信号MがORゲート12を介して電磁開閉器
14に入力されることにより、電磁開閉器14が
励磁状態となり、電磁開閉器14は閉成されてモ
ータ3への通電を可能とする。
また、万一、危険領域に人がいる状態において
ロボツトの運転が開始されようとした場合には、
人信号Mが“0”となつているし、一時停止命令
信号P1′も“0”となつているため、ANDゲート
9の出力Cは“0”となつている(すなわち、自
己保持回路8はリセツトされている)ので、OR
ゲート12の出力D、すなわち電磁開閉器14の
入力も“0”となる。したがつて、電磁開閉器1
4は非励磁状態のままで、モータ3は電源から遮
断され続ける。このようにして、本実施例では、
危険領域に人がいないことを確認しつつ電磁開閉
器14を閉成状態とすることができる。
次に、ロボツトの運転開始後の動作を説明す
る。
前述のように一時停止命令P1が出されておら
ず、一時停止命令信号P1′が“0”となつている
場合には、ANDゲート9のCは“0”となつて
いる(すなわち、自己保持回路8はリセツトされ
ている)。したがつて、一時停止命令P1が出され
ていない状態で人が危険領域に入り、人信号が
“0”となつた場合には、モータ電流信号Sの状
態の如何にかかわらずORゲート12の出力Dは
“0”となり、電磁開閉器14は非励磁状態とな
つて電源を遮断し、ロボツトを停止させる。
一方、第7図のように一時停止命令P1が出さ
れ、これに対応して制御器1から出力される一時
停止命令信号P1′が“1”になると、その立ち上
り成分に対応するパルスPがコンデンサ11の出
力として発生し、これがANDゲート9の一方の
入力(プリセツト入力PR)を“1”とする。し
たがつて、人が危険領域に入つておらず、人信号
Mが“1”となつていれば、ANDゲート9の
AND条件が成立し、自己保持回路8が発振し、
ANDゲート9の出力(自己保持回路8の出力)
Cは以後継続的に“1”となる(すなわち、自己
保持回路8がプリセツトされる)。そしてこれに
より、ORゲート12の入力はいずれも“1”と
なる。このため、ORゲート12の出力Dは一時
停止命令P1が出される前の状態から引き続いて
“1”となつており、電磁開閉器14は励磁され
ており、電源は遮断されない。
次に、上述のように一時停止命令P1が出され
ている状態で人が危険領域に進入すると、人信号
Mは“0”となるが、このときモータ電流Jが前
記所定値以上となつていなければ、モータ電流信
号Sは“1”となつているので、ORゲート6お
よびORゲート7の出力は依然として“1”とな
つているため、ANDゲート9のAND条件は成立
し続ける(すなわち、自己保持回路8は発振を続
け、リセツトされない)。したがつて、電磁開閉
器14は励磁され続けており、電源は遮断されな
い。
しかし、人が危険領域に進入した状態において
万一、モータに前記所定値以上の電流が流れる
と、人信号Mのみならず、モータ電流信号Sも
“0”となるので、ORゲート7の出力、すなわ
ちANDゲート9のリセツト入力Rが“0”とな
るため、ANDゲート9のAND条件は成立しなく
なり、同ゲート9の出力(自己保持回路8の出
力)Cは“0”となる(すなわち、自己保持回路
8はリセツトされる)。したがつて、電磁開閉器
14は非励磁状態となつて、電源は遮断され、ロ
ボツト2は完全に停止される。なお、モータ電流
発生からロボツトのマニピユレータ等が実際に動
くまでには時間遅れがあるので、モータ電流セン
サ4の閾値を適切に選定することにより、ロボツ
ト2が実際に動かないうちに電源を遮断すること
ができる。
また、一時停止命令P1が出された後、人が危
険領域に侵入して必要な作業を行い、しかる後に
危険領域から退場しても、その間にモータ電流J
が前記所定値以上とならなければ、自己保持回路
8はその後もセツトされた状態のままになる。ま
た、一時停止命令P1が出されても人が危険領域
に進入しなかつた場合も、自己保持回路8はセツ
トされた状態のままになる。したがつて、例え
ば、人が危険領域を去つたとき等にORゲート6
の出力Aを図示しない手動スイツチで直接オフし
て(“0”として)、保持回路8をリセツトする構
成とすることもできる。しかし、通常、ロボツト
制御では制御再開始時には再起動命令Q1を与え
る構成になつているので、本実施例ではこの再起
動命令Q1を利用して自己保持回路8をリセツト
する。
すなわち、再起動命令Q1が制御器1に与えら
れると、これに応答して制御器1はANDゲート
9が構成するウインドウ・コンパレータの窓の上
限値 (R4+R5)E/R5 より高いレベルの再起動信号Q1′をORゲート7を
介して自己保持回路8のリセツト入力Rに印加す
る。すると、ANDゲート9の出力Cは“0”と
なり、自己保持回路8はリセツトされる。
なお、前記実施例は電動モータを駆動源とする
ロボツトに対して本発明を適用した例であるが、
本発明は油圧、空気圧等の他の種の駆動源を用い
るロボツトに対して適用できるものであり、油
圧、空気圧等の他の種の駆動源を用いるロボツト
に適用する場合には、油圧、油の流量、空気圧、
空気の流量等の物理量によりこれらの駆動源の駆
動状態を監視すればよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によるロボツト制御用安全
装置は、ロボツトを一時停止させた状態において
人が危険領域に入つたとき、ロボツトの動作を制
御する制御装置が誤動作してロボツトを動かそう
とした場合にもロボツトを停止させることができ
るとともに、当該安全装置を構成する構成機器が
故障しても常に安全側となるようにすることがで
き、装置全体としてフエイルセーフであることに
より、ロボツトを一時停止させた状態で、人が危
険領域に安全に入ること可能とするという優れた
効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるロボツト制御用安全装置
の一実施例を示すブロツク図、第2図は前記実施
例におけるモータ電流センサを示す概略構成図、
第3図は前記モータ電流センサの動作を示すタイ
ムチヤート、第4図は前記実施例における人信号
発生装置を光線式センサによつて構成する場合の
ブロツク図、第5図は前記光線式センサの動作を
示すタイムチヤート、第6図は前記実施例におけ
る自己保持回路を示す回路構成図、第7図は前記
実施例の動作を示すタイムチヤートである。 1…制御器(ロボツトの動作を制御する制御手
段)、2…ロボツト、3…電動モータ(駆動源)、
4…モータ電流センサ(駆動源状態センサ)、5
…人信号発生装置、8…自己保持回路、13…開
閉器制御装置(遮断制御手段)、14…電磁開閉
器(エネルギ遮断手段)、P1…一時停止命令。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 危険領域に人が存在するか否かを示す人信号
    を発生する人信号発生装置と、 ロボツトを駆動する駆動源が、前記危険領域に
    人がいる場合に前記ロボツトをして前記人に危害
    を加えさせることとなる危険性がある駆動状態と
    なつているか否かを、前記駆動源の駆動状態を示
    す物理量を通じて検知し、この検知結果を駆動源
    状態信号として出力する駆動源状態センサと、 前記駆動源への駆動エネルギの供給を遮断する
    エネルギ遮断手段と、 前記ロボツトの動作を制御する制御手段とは独
    立に設けられ、前記エネルギ遮断手段を制御する
    遮断制御手段とを有してなり、 前記人信号発生装置は、前記人信号が前記危険
    領域に人が存在することを示している状態の方
    が、前記人信号が前記危険領域に人が存在しない
    ことを示している状態よりエネルギが低い状態と
    なるように構成されており、 前記駆動源状態センサは、前記駆動源状態信号
    が前記駆動源が前記ロボツトをして人に危害を加
    えさせることとなる危険性がある駆動状態になつ
    ていること示している状態の方が、前記駆動源状
    態信号が前記駆動源が前記ロボツトをして人に危
    害を加えさせることとなる危険性がない状態にな
    つていること示している状態よりエネルギが低い
    状態となるように構成されており、 前記遮断制御手段は、前記ロボツトに対する一
    時停止命令が出されていない場合においては、前
    記人信号が前記危険領域に人が存在することを示
    したときは、前記駆動源状態信号の如何に関わら
    ず前記駆動エネルギ遮断手段に前記駆動源への駆
    動エネルギの供給を遮断させる一方、前記ロボツ
    トに対する一時停止命令が出された場合において
    は、前記人信号が前記危険領域に人が存在するこ
    とを示しかつ前記駆動源状態信号が前記駆動源が
    前記ロボツトをして人に危害を加えさせることと
    なる危険性がある駆動状態になつていること示し
    たとき、前記駆動エネルギ遮断手段に前記駆動源
    への駆動エネルギの供給を遮断させるロボツト制
    御用安全装置。
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JPS60160409A (ja) * 1984-01-31 1985-08-22 Fanuc Ltd ロボツトシステムの安全方法

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