JPH04112649U - 昇降式パワーヘツドレスト構造 - Google Patents
昇降式パワーヘツドレスト構造Info
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- JPH04112649U JPH04112649U JP2313891U JP2313891U JPH04112649U JP H04112649 U JPH04112649 U JP H04112649U JP 2313891 U JP2313891 U JP 2313891U JP 2313891 U JP2313891 U JP 2313891U JP H04112649 U JPH04112649 U JP H04112649U
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Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヘッドレストを重量化、複雑化することな
く、シートバックに対する昇降を可能にする。 【構成】 ステー14が、シートバック16の上端で軸線方
向に移動不能に軸支され、ステーの下端が、シートバッ
ク内のモータ18に連動可能に連結されている。また、ス
テーガイド24が、ステー14を回転可能かつ軸線方向に移
動可能に抱持して、ヘッドレストパネル20の内部に固着
されている。そして、ナット30がステー14に一体的に設
けられるとともに、ナットに螺合するリードスクリュー
32がステーガイド24の内部に垂設され、モータ18に連動
するステーの回転によって、リードスクリューがナット
に対して上下移動し、ヘッドレスト12がシートバック16
に対して昇降される。
く、シートバックに対する昇降を可能にする。 【構成】 ステー14が、シートバック16の上端で軸線方
向に移動不能に軸支され、ステーの下端が、シートバッ
ク内のモータ18に連動可能に連結されている。また、ス
テーガイド24が、ステー14を回転可能かつ軸線方向に移
動可能に抱持して、ヘッドレストパネル20の内部に固着
されている。そして、ナット30がステー14に一体的に設
けられるとともに、ナットに螺合するリードスクリュー
32がステーガイド24の内部に垂設され、モータ18に連動
するステーの回転によって、リードスクリューがナット
に対して上下移動し、ヘッドレスト12がシートバック16
に対して昇降される。
Description
【0001】
この考案は、シートバック上端に設けられ、モータの駆動によって昇降可能な
昇降式パワーヘッドレスト構造に関する。
【0002】
たとえば、乗用車等のシートに代表されるように、各種車両のシートのシート
バック上端に、着座者の頭部を支持するヘッドレストが配設されている。ヘッド
レストは、一般に、2本の、ステーと称するパイプ状の支持ロッドを介して、た
とえば、フロントシート、リヤシートのシートバック上端にそれぞれ取付けられ
ている。
【0003】
このようなヘッドレストとして、たとえば、モータの駆動制御により、シート
バックに対して上下方向に移動可能な、いわゆる昇降式パワーヘッドレストと称
する構成が知られている。このようなヘッドレストのモータとして、通常、DC
ギヤードモータが利用でき、スイッチ手段等の操作により、駆動制御可能に構成
されている。
【0004】
このような昇降式パワーヘッドレストによれば、スイッチ手段等の操作のもと
で、着座者が自己の頭部の位置や好み等に応じてヘッドレストの高さを調整でき
、ヘッドレストの最適な頭部支持位置が任意に得られる。そのため、着座者頭部
の安全性、および、着座者の快適性が容易に確保できる。
【0005】
ところで、上記のような昇降式パワーヘッドレストとして、たとえば、モータ
をヘッドレストに内蔵した構成がよく知られている。
【0006】
しかしながら、このような構成においては、モータの内蔵により、ヘッドレス
トの重量が増加する。ヘッドレストの重量が増加すると、衝突時等における前後
方向への慣性力が、ヘッドレストに増大して作用するため、モータの取付け部や
ステー等が変形、破損する虞れがあり、安全上好ましくない。
【0007】
また、ヘッドレスト内は狭く、モータや昇降機構部等のためのスペースが広く
確保できない。そのため、ヘッドレスト内部における構成の複雑化は避けられず
、作業の煩雑化に伴って、作業性が低下する。
【0008】
そこで、モータをシートバックに内蔵し、たとえば、シートバック内やヘッド
レスト内に配設された昇降機構等を介して、シートバック内のモータの駆動に連
動してヘッドレストを昇降させる構成が知られている。このような構成によれば
、シートバックへのモータの内蔵により、ヘッドレストの軽量化がはかられ、衝
突時等における、慣性力の増大が防止できる。
【0009】
ところで、たとえば、リヤシート着座者の前方視界線またはドライバーの後方
視界線より下方に設定された格納位置に格納可能な構成が、乗用車等のアシスタ
ントシートやリヤシートのヘッドレストとして知られている。
【0010】
格納可能なヘッドレストは、たとえば、シートバック内に回動可能に設けられ
たシャフトに取付けられ、モータを備えた揺動機構によるシャフトの回動に伴っ
て、ステーとともに前後方向に揺動される。
【0011】
しかしながら、モータをシートバックに内蔵した公知の昇降式パワーヘッドレ
スト構造においては、シートバック内の昇降機構が大型化、複雑化しやすいため
、ヘッドレストを揺動させることは難しい。そのため、昇降式パワーヘッドレス
トの格納化が容易に行なえない。
【0012】
この考案は、ヘッドレストを重量化、複雑化することなく、シートバックに対
する昇降を可能とする昇降式パワーヘッドレスト構造、特に、リヤシート着座者
の前方視界線やドライバーの後方視界線より下方の格納位置に格納可能な昇降式
パワーヘッドレスト構造の提供を目的としている。
【0013】
この目的を達成するために、この考案によれば、シートバック上端、ヘッドレ
スト間に介在される一対のステーの少なくとも一方が、シートバック上端で軸線
方向に移動不能に軸支されている。そして、軸支されたステーの下端が、シート
バックに内蔵されたモータに連動可能に連結されている。
【0014】
また、ステーを回転可能かつ軸線方向に移動可能に抱持するステーガイドがヘ
ッドレスト内に固着され、ナットがステー上端に一体的に設けられるとともに、
ナットに螺合する固定のリードスクリューがステーガイド内に垂設されている。
【0015】
そして、モータに連動するステー上端のナットの回転によって、ステーガイド
内のリードスクリューがナットに対して上下方向に移動し、ヘッドレストがシー
トバックに対して昇降される。
【0016】
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例について詳細に説明する。
【0017】
図1、図2に示すように、この考案に係る昇降式パワーヘッドレスト構造10に
おいて、ヘッドレスト12は、一対のステー14を介して、シートバック16の上端に
取付けられ、シートバックに内蔵されたモータ18の駆動によって、シートバック
に対して昇降可能に構成されている。
【0018】
一対のステー14は、たとえば、パイプから形成され、図2、図3に示すように
、ヘッドレスト12の左右に離反して配設されている。そして、左右のステー14間
に、ヘッドレスト12の本体を形成するヘッドレストパネル20が取付けられている
。
【0019】
図1を見るとよくわかるように、ヘッドレストパネル20は、たとえば、下端に
開口22を有する断面略逆U形状に成形されている。そして、ステー14を回転可能
に抱持するステーガイド24が、ステーに対応して、ヘッドレストパネル20の内部
に挿入、固着されている。ステーガイド24は、たとえば、ステー14の上端の遊挿
されるキャップ状に成形され、開口26を有する下端(開口端)にフランジ28が形
成されている。このような構成では、フランジ28が、ヘッドレストパネル20の開
口側縁に係止されてストッパとなるため、ヘッドレストパネル内へのステーガイ
ド24の過剰な挿入が防止される。
【0020】
ここで、図1を見るとわかるように、ステー14の上端にナット30が固着される
とともに、ナットに螺合可能なリードスクリュー32が、ヘッドレストパネル20に
固定されている。リードスクリュー32は、たとえば、延出端32a を有して形成さ
れ、ヘッドレストパネル天井面の挿通孔34に延出端を挿入し、止めリング36等で
係止することによって、ヘッドレストパネル20の内部に回転不能に垂設されてい
る。
【0021】
そして、リードスクリュー32が、挿通孔38を介してステーガイド24の内部に挿
入され、ステー上端のナット30へのリードスクリューの螺合によって、ヘッドレ
ストパネルが、左右のステー14の上端間に架設されて取付けられている。
【0022】
図1、図2に示すように、このように取付けられたヘッドレストパネル20の回
りに、たとえば、弾性体からなるパッド40を配設し、パッドを表皮等からなるト
リムカバー42で被覆して、下方に一対のステー14の延出されたヘッドレスト12が
、形成されている。
【0023】
ところで、図2、図3を見るとわかるように、シートバック16は、たとえば、
回動可能なシャフト44をシートバックフレーム46の上端部に有して形成されてい
る。シャフト44は、たとえば、端部44a,44b を同一軸線上に位置させたクランク
形状に折曲成形され、筒状のステーブラケット48が、溶着等によってシャフトの
折曲軸44c に所定間隔離反して固定されている。
【0024】
ここで、ヘッドレストのステー14が、ヘッドレストルダー50を介してシャフト
のステーブラケット48に挿着されて、ヘッドレスト12がシャフト44に取付けられ
ている。
【0025】
そして、シャフトの端部44a,44b が、ブラケット52,53 によってそれぞれ軸支
され、各ブラケットをシートバックフレーム46の左右サイドにそれぞれ固定する
ことによって、シャフト46がシートバックフレーム上端の左右サイド間に架設、
軸支されている。
【0026】
このような構成では、シャフト44は、端部44a,44b の軸線を中心として回動可
能とされ、シャフトが回動することによって、ヘッドレスト12が、折曲軸44c と
ともにシートバックフレーム46、つまりはシートバック16に対して前後方向に揺
動される。
【0027】
ヘッドレスト12は、たとえば、図4に実線で示す支持位置と、一点鎖線で示す
格納位置との間を揺動可能に構成されている。ヘッドレスト12は、通常、支持位
置に設定され、支持位置において、着座者の頭部を支持し、衝突時等によって生
じる後方への慣性力に反して、頭部の後方移動を防止している。
【0028】
また、図4に示すシート56をアシスタントシートと仮定した場合、ヘッドレス
ト12の格納位置は、たとえば、リヤシートへの着座者の前方視界線より下方に設
定され、ヘッドレストを格納位置に設定することによって、リヤシート着座者の
前方視界が確保される。
【0029】
ここで、図2、図3の参照符号58は、ヘッドレスト12を格納位置、支持位置間
で揺動させるための揺動機構の連結ロッドを示し、シャフトの一サイドの端部、
たとえば、端部44a に固着されたリンク60に、連結ロッドの一端が枢着されてい
る。そして、揺動機構の揺動用モータ(図示しない)の駆動に伴う、連結ロッド
58の上下移動によって、リンク60を揺動させ、リンクの揺動に伴うシャフト44の
回動によって、ヘッドレスト12が対応するモータの駆動制御のもとで揺動される
。
【0030】
なお、揺動用モータの駆動により格納されるヘッドレストの構成、および、揺
動機構の構成等は公知であり、その構成はこの考案の趣旨でないため、詳細に説
明しない。
【0031】
ところで、図1を見るとよくわかるように、ステー14は、たとえば、中間部に
フランジ62を有して形成され、ヘッドレストホルダー50に形成された中空部64へ
のフランジの配置によって、ステーが、ヘッドレストホルダーに回転可能にかつ
軸線方向に移動不能に軸支されている。
【0032】
そして、図1ないし図3に示すように、ヘッドレストホルダー50を介してシー
トバック16内に挿入されたステー14の下端が、シートバックに内蔵された対応す
るモータ18に連動可能に連結されている。
【0033】
モータ18として、たとえば、左右サイドに延出した一対の出力軸66に、ギヤボ
ックス68の駆動シャフト70を連動可能に連結したDCギヤードモータが利用でき
る。
【0034】
図1を見るとわかるように、モータのギヤボックス68は、たとえば、モータの
出力軸66に設けられたウォーム72と、駆動シャフト70に一体的に設けられてウォ
ームに噛合されるウォームホイール74との組合せから形成され、モータの出力軸
の回転を駆動シャフトに伝達可能に構成されている。
【0035】
そして、ギヤボックスの駆動シャフト70をステー14の下端に挿入し、止めリン
グ76等による駆動シャフト、ステー間の固定によって、ステーの下端が駆動シャ
フトに連動可能に連結されている。
【0036】
なお、ギヤボックスの駆動シャフト70、ステー14の下端間は、連動可能に連結
されれば足りるため、止めリング76による固定に限定されず、たとえば、スプラ
イン軸とボスとの組合せや非円形の対応する回り止めによって連動可能に連結、
固定してもよい。
【0037】
ここで、モータ18の駆動制御は、着座者の操作可能な位置、たとえば、対応す
るシートのシートクッション側面や対応するドアと一体のアームレスト、または
、コンソールボックス等に設けられたマニュアルスイッチ(ともに図示しない)
等によって行なわれる。
【0038】
図1に示すヘッドレスト12の下降位置を初期位置と仮定して、この考案の昇降
式パワーヘッドレスト構造10の動作を以下に説明する。
【0039】
ヘッドレスト12の下降位置において、マニュアルスイッチ等を上昇方向に操作
し、モータ18を、たとえば、正転させると、ステー14がギヤボックスの駆動シャ
フト70とともに対応する方向に回転する。そして、ステー14の回転に伴って、ス
テー上端のナット30がリードスクリュー32に対して回転し、軸線に沿った上方に
、リードスクリューを移動させる。
【0040】
すると、図5に示すように、上方へのリードスクリュー32の移動によって、ヘ
ッドレストパネル20がステー14に沿って上方に移動し、ヘッドレスト12が、シー
トバック16に対して上昇される。
【0041】
また、図5に示すようなヘッドレスト12の上昇位置において、マニュアルスイ
ッチ等を下降方向に操作し、モータ18を逆転させると、シャフト上端のナット30
が、ギヤボックスの駆動シャフト70とともに逆回転する。すると、ナット30の逆
回転によって、リードスクリュー32がステー14に沿って、ヘッドレストパネル20
とともに下方に移動し、ヘッドレスト12がシートバック16に対して下降される。
【0042】
上記のように、この考案の昇降式パワーヘッドレスト構造10によれば、シート
バック16に内蔵されたモータ18の駆動に伴う、ステー14の回転によって、ナット
30がリードスクリュー32に対して回転する。そして、ナット30の回転に伴うリー
ドスクリュー32の上下移動により、ヘッドレスト12が、ステー14に沿い、シート
バック16に対して昇降される。そのため、モータ18をヘッドレストに内蔵するこ
となく、昇降式のヘッドレストが構成でき、ヘッドレストが軽量化される。
【0043】
そのため、衝突時等における、前後方向へのヘッドレスト12の慣性力が抑制さ
れ、ステー14やモータ取付け部等の変形、破損等が十分に防止できる。
【0044】
そして、モータ18が、揺動機構のモータとともにシートバック16に内蔵される
ため、ヘッドレスト12の内部の構成が簡素化するとともに、ヘッドレスト内への
電気配線が不要となる。そのため、ヘッドレスト12の組立作業が簡単化し、作業
性が向上される。
【0045】
更に、モータ18が、着座者の耳から遠いシートバック16の内部に設けられるた
め、モータの駆動音が着座者の耳に入りにくくなり、着座者、特に、ドライバー
の注意力を散漫化させることもない。
【0046】
また、図1、図3を見るとよくわかるように、モータ18は、ステー14の下端に
連動可能に連結され、シャフト44の回動に伴って、一体的に移動可能に構成され
ている。そのため、ヘッドレスト12を格納させる構成が、昇降式のヘッドレスト
に応用できる。つまり、昇降式のヘッドレスト12の格納化が可能となり、当該シ
ート着座者の安全性、快適性が確保されるとともに、リヤシート着座者の前方視
界等が十分に確保でき、昇降式パワーヘッドレストの利用範囲が十分に拡大され
る。
【0047】
なお、図1の参照符号78は、駆動シャフト70の回転数をモータ18の回転数とし
て検出する回転センサであり、回転センサは、たとえば、駆動シャフトに固着さ
れた円盤状の永久磁石80と、永久磁石の側方に隣接して設けられたリードスイッ
チ82とを有して形成されている。このような回転センサ78は、駆動シャフト70の
回転に伴う永久磁石の回転により、リードスイッチ82の接点が開閉し、リードス
イッチから発生されるパルスの数によって、モータ18の回転数を検出可能に構成
されている。
【0048】
そして、このような回転センサのリードスイッチ82を、たとえば、モータ制御
装置の中央処理ユニット等に接続し、パルスの発生数をカウントすることによっ
て、ヘッドレスト12の上下位置が認識できる。
【0049】
ところで、実施例において、左右のステー14がヘッドレストホルダー24に軸支
されて、モータ18の駆動シャフト70に連動可能に連結されているが、これに限定
されず、一方のみをモータに連結し、一方のステーの回転のもとで、ヘッドレス
ト12を昇降させる構成としてもよい。
【0050】
しかしながら、一対のステー14の双方の回転のもとで、ヘッドレスト12を昇降
させる構成では、ヘッドレストが左右いずれかに傾斜することもなく、左右均等
化された円滑な昇降が確実に得られる。
【0051】
また、モータ18は、ステー14の下端への駆動シャフト70の連結によって、シャ
フト44に連動可能に取付けられている。しかしながら、これに限定されず、たと
えば、ステー14の下端への駆動シャフト70の連結に加えて、ブラケット等によっ
てシャフト44にモータ18を固定する構成としてもよい。
【0052】
更に、実施例においては、ナット30がステー14に、リードスクリュー32がヘッ
ドレストパネル20にそれぞれ固定され、ナットの回転に伴うリードスクリューの
上下移動によって、ヘッドレスト12が昇降されている。しかし、これとは逆に、
たとえば、ナットをヘッドレストパネル内のステーガイド24等に、リードスクリ
ューをステー14にそれぞれ固定し、リードスクリューの回転に伴うナットの螺進
、螺退、つまりはヘッドレストパネル20の上下移動によって、ヘッドレスト12を
昇降させる構成としてもよい。
【0053】
なお、実施例において、昇降式パワーヘッドレスト構造10は、格納位置に格納
な構成として具体化されているが、これに限定されず、格納不能な昇降のみの昇
降式ヘッドレストにも応用できることはいうまでのない。
【0054】
また、図4においては、アシスタントシート56を例示し、アシスタントシート
における昇降式パワーヘッドレスト構造10を具体化して説明しているが、これに
限定されず、リヤシートに装着される格納式パワーヘッドレストに、この構成を
応用してもよい。この場合、ヘッドレスト12の格納位置は、ドライバーの後方視
界線より下方に設定される。
【0055】
また、この考案の格納式パワーヘッドレスト構造10は、自動車用シートに適す
るとはいえ、これに限定されず、たとえば、電車、飛行機、船舶等の他のシート
に応用してもよい。そして、この考案の思想は、これらの車両用シートに限定さ
れず、指圧用シート、理髪用シートおよび一般家庭用シート等にも応用できる。
【0056】
上述した実施例は、この考案を説明するためのものであり、この考案を何等限
定するものでなく、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全て
この考案に包含されることはいうまでもない。
【0057】
上記のように、この考案に係る昇降式パワーヘッドレスト構造によれば、シー
トバックに内蔵されたモータの駆動に伴うステーの回転によって、ヘッドレスト
がステーに沿って、シートバックに対して昇降される。そのため、ヘッドレスト
が軽量化でき、衝突時等における、ヘッドレストの慣性力が抑制され、ステーや
モータ取付け部の変形、破損等が十分に防止できる。
【0058】
そして、このように、モータがヘッドレストでなくシートバックに内蔵される
ため、ヘッドレストの内部の構成が簡素化するとともに、ヘッドレスト内への電
気配線が不要となる。そのため、ヘッドレストの組立作業が簡単化し、作業性が
向上される。
【0059】
また、モータは、ステーの下端に連動可能に連結されているため、シートバッ
クフレームの左右サイド間に架設、軸支されたシャフトにヘッドレストを取付け
ることによって、昇降式のヘッドレストにおける、ヘッドレストの格納化が可能
となる。そのため、ヘッドレストの昇降による、当該シート着座者の安全性、快
適性の確保に加えて、リヤシート着座者の前方視界、ドライバーの後方視界等が
十分に確保でき、昇降式パワーヘッドレストの利用範囲が十分に拡大される。
【図1】この考案に係る昇降式パワーヘッドレスト構造
の、図2の線A−Aに沿った断面図である。
の、図2の線A−Aに沿った断面図である。
【図2】下降位置における、昇降式パワーヘッドレスト
構造の概略正面図である。
構造の概略正面図である。
【図3】昇降式パワーヘッドレスト構造の概略斜視図で
ある。
ある。
【図4】シートの概略斜視図である。
【図5】上昇位置における、昇降式パワーヘッドレスト
の一部破断の概略縦断面図である。
の一部破断の概略縦断面図である。
10 昇降式パワーヘッドレスト構造
12 ヘッドレスト
14 ステー
16 シートバック
18 モータ
30 ナット
32 リードスクリュー
44 シャフト
46 シートバックフレーム
70 駆動シャフト
Claims (3)
- 【請求項1】 シートバック上端、ヘッドレスト間に介
在される一対のステーの少なくとも一方が、シートバッ
ク上端で軸線方向に移動不能に軸支されるとともに、軸
支されたステーの下端が、シートバックに内蔵されたモ
ータに連動可能に連結され、ステーを回転可能かつ軸線
方向に移動可能に抱持するステーガイドがヘッドレスト
内に固着され、ナットがステー上端に一体的に設けられ
るとともに、ナットに螺合するリードスクリューがステ
ーガイド内に垂設され、モータに連動するステー上端の
ナットの回転によって、ステーガイド内のリードスクリ
ューがナットに対して上下方向に移動し、ヘッドレスト
がシートバックに対して昇降される昇降式パワーヘッド
レスト構造。 - 【請求項2】 シートバック上端、ヘッドレスト間に介
在される一対のステーの少なくとも一方が、シートバッ
ク上端で軸線方向に移動不能に軸支されるとともに、軸
支されたステーの下端が、シートバックに内蔵されたモ
ータに連動可能に連結され、ステーを回転可能かつ軸線
方向に移動可能に抱持するステーガイドがヘッドレスト
内に固着され、リードスクリューがステーに固着される
とともに、リードスクリューに螺合するナットがステー
ガイド内に固着され、モータに連動するステーのリード
スクリューの回転によって、ステーガイド内のナットが
リードスクリューに対して上下方向に移動し、ヘッドレ
ストがシートバックに対して昇降される昇降式パワーヘ
ッドレスト構造。 - 【請求項3】 一対のステーが、シートバックフレーム
の左右サイド間に架設、軸支されたクランク形状のシャ
フトに取付けられるとともに、別のモータが、シャフト
の回動に伴って移動可能に設けられ、ヘッドレストが、
対応する駆動機構の作動によるシャフトの回動のもと
で、シートバックに対して前後方向に揺動し、ドライバ
ーの後方視界またはリヤシート着座者の前方視界より下
方の格納位置に格納可能に構成された請求項1または2
記載の昇降式パワーヘッドレスト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2313891U JPH04112649U (ja) | 1991-03-16 | 1991-03-16 | 昇降式パワーヘツドレスト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2313891U JPH04112649U (ja) | 1991-03-16 | 1991-03-16 | 昇降式パワーヘツドレスト構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04112649U true JPH04112649U (ja) | 1992-09-30 |
Family
ID=31908460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2313891U Pending JPH04112649U (ja) | 1991-03-16 | 1991-03-16 | 昇降式パワーヘツドレスト構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04112649U (ja) |
-
1991
- 1991-03-16 JP JP2313891U patent/JPH04112649U/ja active Pending
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