JPH04109686U - 自動車の側部車体構造 - Google Patents

自動車の側部車体構造

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JPH04109686U
JPH04109686U JP1394291U JP1394291U JPH04109686U JP H04109686 U JPH04109686 U JP H04109686U JP 1394291 U JP1394291 U JP 1394291U JP 1394291 U JP1394291 U JP 1394291U JP H04109686 U JPH04109686 U JP H04109686U
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JP
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inner panel
side sill
gusset
notch
joint
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JP1394291U
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藤井義雄
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マツダ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピラーインナパネルとサイドシルインナパネ
ルとをガセットによって連結した自動車の側部車体構造
において、ピラーインナパネルとサイドシルインナパネ
ルとの接合部の剛性を向上させる。 【構成】 上下方向に延設されたセンタピラーインナパ
ネル3と車体前後方向に延設されたサイドシルインナパ
ネル5との接合部において、センタピラーインナパネル
3とサイドシルインナパネル5とがガセット9によって
互いに連結される。ガセット9を設けるためにサイドシ
ルインナパネル5の上面部5aには切欠部8が形成されて
おり、ガセット9はこの切欠部8と係合するように設け
られている。ガセット9内の、切欠部8近傍にガセット
9の前面部9bから後面部9cに至る補強部材10を設けて、
接合部の車体前方からの力Faに対する耐力、およびね
じり剛性を向上させている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の側部車体構造、特にサイドシルインナパネルとピラーイン ナパネルとの接合部分の補強に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の車体には、軽量化と剛性の向上という半ば相反する2つの課題 を克服するために様々の工夫がなされてきた。例えば、特開昭62-18373号公報に 開示されているように車体側部で車体前後方向に延設されるサイドシル、および サイドシルに略垂直に接合されるセンタピラーをそれぞれ閉断面を形成するアウ タパネルとインナパネルとで構成することもその一例である。
【0003】 ところで上記のようにそれぞれ閉断面を形成するように構成されたセンタピラ ーとサイドシルとを接合する場合、単にセンタピラーの下端部をサイドシルの上 面に接合しただけではその接合の強度が充分でないことも考えられる。そこで、 センタピラーのようにその下端部がサイドシルの上面に接合される、上下方向に 延設される部材(以下、「ピラー」という)とサイドシルとの接合の強度を向上 させるために、ピラーとサイドシルとの接合部に、この2つの部材を連結するガ セットを設けたものが知られている。
【0004】 このようなガセットを有する自動車の側部車体構造には以下に説明する構成を もつものが知られている。これは、ピラーの車室内側を構成するピラーインナパ ネルと、サイドシルの車室内側を構成するサイドシルインナパネルとの接合部に おいて、サイドシルインナパネルの上面に切欠部を形成し、そしてこの切欠部と 係合する水平断面形状を有するガセットを、この切欠部と係合してピラーインナ パネルとサイドシルインナパネルとを連結するように設ける、というものである 。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記したように、サイドシルインナパネルとピラーインナパネルとの接合部に おいてサイドシルインナパネルの上面に切欠部を形成するのは、サイドシルイン ナパネルとピラーインナパネルとを連結するガセットを設けるためである。この ようなガセットを設けることによってサイドシルインナパネルとピラーインナパ ネルとは強固に接合されることになる。
【0006】 ところが、サイドシルインナパネルの上面に上記のような切欠部を形成すると 、サイドシルインナパネルの剛性が低下することが考えられる。特に車体前後方 向からサイドシルインナパネルに作用する力が、ピラーインナパネルとの接合部 まで影響を及ぼすことが想定される車体においては、この接合部におけるサイド シルインナパネルの剛性が低下することは望ましいことではない。したがって、 サイドシルインナパネルとピラーインナパネルとは強固に接合し、かつこの接合 部におけるサイドシルインナパネルの剛性は向上させることが望ましい。
【0007】 本考案は上記課題に鑑み、ピラーインナパネルとサイドシルインナパネルとの 接合の強度を向上させるために、ピラーインナパネルとサイドシルインナパネル との接合部においてピラーインナパネルの上面に切欠部が形成され、この切欠部 と係合する水平断面形状を有するガセットがこの切欠部に係合してピラーインナ パネルとサイドシルインナパネルとを連結するように設けられているものにおい て、簡単な構成によって、ピラーインナパネルとサイドシルインナパネルとの接 合部におけるサイドシルインナパネルの補強を行ない、ピラーインナパネルとサ イドシルインナパネルとの接合の強度は低下させることなく、この接合部の、車 体前後方向よりこの接合部に作用する力に対する耐力およびねじり剛性を向上さ せることを可能にする自動車の側部車体構造を提供することを目的とするもので ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案による自動車の側部車体構造は、車体側部の 車体前後方向中間部において上下方向に延設されたピラーインナパネルと、少な くとも上面と側面とを有してなり、車体側部の下部において車体前後方向に延設 され、中間部に前記ピラーインナパネルの下端部が接合されるとともに、このピ ラーインナパネルとの接合部において前記上面に切欠部が形成されているサイド シルインナパネルと、水平断面形状が前記切欠部と係合する形状に形成され、前 記接合部において前記切欠部と係合して前記ピラーインナパネルと前記サイドシ ルインナパネルとを連結するように設けられたガセットと、を備えてなる自動車 の側部車体構造であって、◆ 前記ガセット内の、前記サイドシルインナパネルの前記切欠部の近傍には、こ のガセットの前面部から後面部に至る補強部材が設けられていることを特徴とす るものである。
【0009】
【作用および効果】
上記したように本考案による自動車の側部車体構造は、ピラーインナパネルと サイドシルインナパネルとの接合部において、サイドシルインナパネルの上面に 形成された切欠部と係合する水平断面形状を有し、この切欠部と係合してピラー インナパネルとサイドシルインナパネルとを連結するように設けられたガセット 内に、このガセットの前面部から後面部に至る補強部材が、このガセットが係合 する切欠部の近傍に設けられているものである。
【0010】 補強部材は、サイドシルインナパネルの上面に車体前方(後方)より作用する 力を効果的に車体後方(前方)へ伝達し、支持する。またガセットの本来の効果 は何ら失なわれていない。したがって本考案は、上記のような簡単な構成によっ て、ピラーインナパネルとサイドシルインナパネルとの接合の強度は低下させる ことなく、この接合部の、車体前後方向よりこの接合部に作用する力に対する耐 力およびねじり剛性を向上させることが可能である。
【0011】
【実施例】
以下、本発明による自動車の側部車体構造の実施例について図面に基づいて説 明する。
【0012】 図1は、本発明の一実施例による自動車の側部車体構造の外観斜視図、図2は 、その全体構成を示す外観斜視図、図3は、その主要部の構成を示す外観斜視図 、図4は、その主要部を構成する各部材の外観斜視図、図5は、図1におけるV- V 線による端面図、図6は、図1におけるIV-IV 線による端面図、および図7は 、図1におけるIIV-IIV 線による端面図である。
【0013】 図1に示すように、本実施例の自動車の側部車体構造は、車体側部の車体前後 方向中央部において上下方向に延設されたセンタピラー1と、車体側部の下部に おいて車体前後方向に延設されたサイドシル2との接合部に関するものである。
【0014】 センタピラー1は、センタピラーインナパネル3と、センタピラーアウタパネ ル4とからなり、サイドシル2は、サイドシルインナパネル5と、サイドシルア ウタパネル6と、サイドシル2を補強するサイドシルレインフォースメント7と からなる。またセンタピラーアウタパネル4とサイドシルアウタパネル6とは、 一枚の鋼板から一体的に形成されており、その周縁部にフランジ部4a,6a を備え ている。
【0015】 図4に示すように、サイドシルインナパネル5は、上面部5a、側面部5b、下面 部5cおよび上下のフランジ部5dを有し、上面部5aの中間には切欠部8が形成され ている。またセンタピラーインナパネル3は、主面部3a、前面部3b、後面部3c、 およびフラン部3dとからなる。そして図3、図6、および図7に示すように、セ ンタピラーインナパネル3の前面部3bおよび後面部3cの下部は、サイドシルイン ナパネル5の上面部8に、主面部3aの下部はサイドシルインナパネル5の側面部 5bに、それぞれ接合されている。またセンタピラーインナパネル3とサイドシル インナパネル5との接合部には、このセンタピラーインナパネル3とサイドシル インナパネル5とを連結するガセット9が設けられている。
【0016】 図4に示すように、ガセット9は、主面部9a、前面部9b、後面部9c、下面部9d 、およびフランジ部9eとからなり、その水平断面形状は、サイドシルインナパネ ル5の切欠部8と係合する形状に形成されている。そして、図3、図6、および 図7に示すように、ガセット9は、その主面部9aがセンタピラーインナパネル3 の主面部3aおよびサイドシルインナパネル5の側面部5bに、その前面部9bが切欠 部8の前縁部8aに、その後面部9cが切欠部8の後縁部8bに、その下面部9dに、そ れぞれ接合されており、ガセット9はセンタピラーインナパネル3とサイドシル インナパネル5とを連結している。
【0017】 図3、図6、および図7に示すようにガセット9内には補強部材10が設けられ ている。図4に示すように補強部材10は、上面部10a 、側面部10b 、前面部10c 、および後面部10d からなる。そして図7に示すように、補強部材10の側面部10 b はセンターピラーインナパネル3の主面部3aに接合され、図3および図6に示 すように、補強部材10の前面部10c はガセット9の前面部9bに、後面部10d はガ セット9の後面部9cにそれぞれ接合されており、その上面部10b はサイドシルイ ンナパネル5の上面部5aと面一になっている。
【0018】 また、図1および図3に示すように、センタピラー1とサイドシル2との接合 部の前後においては、サイドシルインナパネル5のフランジ部5dと、サイドシル レインフォースメント7とサイドシルアウタパネル6の上下のフランジ部4a,6a とは互いに接合され、2重の閉断面を形成している。
【0019】 上記したように本実施例では、補強部材10を、その上面部10b がサイドシルイ ンナパネル5の上面部5aと面一になるように設けている。このような位置に設け ることによって、図6に示すように車体前方よりサイドシルインナパネル5に作 用する力Fa を、補強部材10が効果的に後方へ伝達し、また支持するようにして 、センタピラーインナパネル3とサイドシルインナパネル5との接合部における 力Fa またはねじりに対する耐力を向上させている。
【0020】 次に本実施例の主要部以外のその他の構成について説明する。
【0021】 図2に示すように、センタピラー1とサイドシル2との接合部近傍の車室内側 には、車室前部の床を構成するフロントフロアパネル11と、車室後部の床を構成 するリアフロアパネル12とが設けられている。リアフロアパネル12は、上段部12 a と下段部12b と、立上り部12c とからなり段状に形成されている。リアフロア パネル12の上段部12a の前縁部と、フロントフロアパネル11の後縁部とは互いに 接合され、リアフロアパネル12の上段部12a とフロアパネル11とは略面一になっ ている。フロントフロアパネル11の側縁部は、ステップパネル13を介して、サイ ドシルインナパネル5に接合されており、またその車幅方向中間部は、フロント フレームアッパ14を介して、車体前後方向に延設されたフロントフレーム15に接 合され、支持されている。
【0022】 またリアフロアパネル12の、上段部12a と立上り部12c の側縁部はセンタピラ ーインナパネル3に、下段部12b の側縁部はサイドシルインナパネル5にそれぞ れ接合されている。そして、図7に示すようにリアフロアパネル12の下段部12b は、補強部材10の上面部10a と面一になっており、本実施例では、車体側方から センタピラー1とサイドシル2との接合部に加えられる力Fb を補強部材10およ びリアフロアパネル12の下段部12b が支持するようにしてこの接合部における側 方からの力Fb に対する耐力を向上させている。
【0023】 また図2および図5に示すようにリアフロアパネル12の上段部12a と立上り部 12c の裏面には、車幅方向に延びる断面L字状に形成されたクロスメンバ16が接 合され、クロスメンバ16とリアフロアパネル12とで閉断面を形成している。さら に図2および図7に示すように、リアフロアパネル12の下段部12b の裏面には、 フロントフレーム15とサイドシルインナパネル5とを連結するトルクボックス17 の上面部が接合されており、クロスメンバ16およびトルクボックス17はそれぞれ 、センタピラー1とサイドシル2との接合部近傍の車体剛性を高めている。
【0024】 以上、本考案による自動車の側部車体構造について一実施例に基づいて説明し たが、本考案による自動車の側部車体構造はかかる実施例に限定されるものでは ない。
【0025】 例えば前記実施例では、補強部材10の上面部10b が、サイドシルインナパネル の上面部5aと面一になるように補強部材10を設けているが、補強部材10をこのよ うな位置に設けずとも切欠部8の近傍に設けるならば本考案による効果を奏する ことが可能である。
【0026】 また切欠部、ガセット、および補強部材等の形状は適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による自動車の側部車体構造
の外観斜視図
【図2】本考案の一実施例による自動車の側部車体構造
の全体構成を示す外観斜視図
【図3】本考案の一実施例による自動車の側部車体構造
の主要部の構成を示す外観斜視図
【図4】本考案の一実施例による自動車の側部車体構造
の主要部を構成する各部材の外観斜視図
【図5】図1におけるV-V 線による端面部
【図6】図1におけるIV-IV 線による端面部
【図7】図1におけるIIV-IIV 線による端面部
【符号の説明】
3 センタピラーインナパネル 5 サイドシルインナパネル 8 切欠部 9 ガセット 10 補強部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側部の車体前後方向中間部において
    上下方向に延設されたピラーインナパネルと、少なくと
    も上面と側面とを有してなり、車体側部の下部において
    車体前後方向に延設され、中間部に前記ピラーインナパ
    ネルの下端部が接合されるとともに、このピラーインナ
    パネルとの接合部において前記上面に切欠部が形成され
    ているサイドシルインナパネルと、水平断面形状が前記
    切欠部と係合する形状に形成され、前記接合部において
    前記切欠部と係合して前記ピラーインナパネルと前記サ
    イドシルインナパネルとを連結するように設けられたガ
    セットと、を備えてなる自動車の側部車体構造であっ
    て、前記ガセット内の、前記サイドシルインナパネルの
    前記切欠部の近傍には、このガセットの前面部から後面
    部に至る補強部材が設けられていることを特徴とする自
    動車の側部車体構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015058798A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 トヨタ自動車株式会社 車両の側部構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57159528A (en) * 1981-03-27 1982-10-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd Combustion apparatus

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