JPH0410350Y2 - - Google Patents

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JPH0410350Y2
JPH0410350Y2 JP1985159508U JP15950885U JPH0410350Y2 JP H0410350 Y2 JPH0410350 Y2 JP H0410350Y2 JP 1985159508 U JP1985159508 U JP 1985159508U JP 15950885 U JP15950885 U JP 15950885U JP H0410350 Y2 JPH0410350 Y2 JP H0410350Y2
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belt
engine
pump case
pump
chamber
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【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は水冷式エンジン、特にエンジン本体の
一端部に、クランク軸にベルト伝動機構を介して
連動する水ポンプを連設すると共に、該エンジン
本体との間にベルト室を画成するベルトカバーを
装着して、そのベルト室に前記ベルト伝動機構を
収容すると共に前記水ポンプのポンプケースを臨
ませてなる形式のエンジンの水ポンプ装置に関す
る。
(2) 従来の技術 上記形式のエンジンにおいて、水ポンプのメカ
ニカルシール部を漏洩した水や水蒸気がポンプ軸
の軸受部に行かないよう、それらの排出用通孔を
ポンプケースに穿設したものは、例えば特開昭57
−122114号公報の第2図に開示される如く従来公
知である。
(3) 考案が解決しようとする課題 上記従来公知のものでは、水ポンプのポンプケ
ース全体がベルト室に収納されており、該ポンプ
ケースに穿設される上記通孔の排出側開口端をベ
ルト室に直接臨ませている。そのため、上記通孔
から排出される水や水蒸気がベルト室に直接侵入
して、ベルト伝動機構のタイミングベルトその他
の可動部分に接触し、それら部分の変質劣化や発
錆の原因となる問題がある。
本考案は上記に鑑み提案されたもので、ポンプ
ケース内のシール部周辺で発生する水蒸気の排出
を、上記問題を生じることなく簡単な構造で行い
得るようにした、エンジンの水ポンプ装置を提供
することを目的とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、エンジン
本体の一端部に、クランク軸にベルト伝動機構を
介して連動する水ポンプを連設すると共に、該エ
ンジン本体との間にベルト室を画成するベルトカ
バーを取付け、前記ベルト室には前記ベルト伝動
機構を収容すると共に前記水ポンプのポンプケー
スを臨ませてなるエンジンの水ポンプ装置におい
て、前記ポンプケースの一側部を、その一側部外
面が前記ベルト室及びエンジン本体内より遮断さ
れるように、前記ベルトカバーの周縁部とエンジ
ン本体との間に介在させ、前記ポンプケース内の
シール部周辺で生じる水蒸気を前記ベルト室を迂
回してエンジン外部に排出し得る通孔を前記ポン
プケースに穿設すると共に同ケースの前記一側部
外面に開口させ、その開口部を外部より覆う遮蔽
板を、前記ベルトカバーに一体に形成したことを
特徴とする。
(2) 作用 上記通孔の特設によれば、ポンプケース内のシ
ール部周辺で生じる水蒸気はベルト室を迂回して
エンジン外部に排出されるから、その排出された
水蒸気がベルト伝動機構のタイミングベルトその
他の可動部分に接触する虞れは全くなくなり、そ
の接触に起因した該可動部分の変質劣化や発錆等
が回避される。
また、上記遮蔽板のベルトカバーへの一体化に
よれば、エンジン外部から上記通孔への塵埃の直
接侵入が効果的に阻止されるから、該通孔の塵埃
による閉塞や、前記シール部等への塵埃の付着が
回避される。しかもベルトカバーのエンジン本体
への組付と同時に上記遮蔽板が所定位置に簡単に
セツトされる。
(3) 実施例 以下、図面により本考案装置をV型内燃機関に
適用した場合の一実施例について説明すると、第
1図においてエンジン本体Eは、クランクケース
1と、その上部に一体に連設されるシリンダブロ
ツク2と、そのブロツク2上面の左右両側より上
方にのびる左右一対のシリンダヘツド31,32
より全体としてV字形に構成されており、そのエ
ンジン本体Eのクランク軸方向の一端部には、該
エンジン本体Eとの間にベルト室30を画成する
ベルトカバー4が取付けられる。このベルトカバ
ー4は、クランクケース1及びシリンダブロツク
2の各端面に対向する一個の下部カバー4lと、
左右一対のシリンダヘツド31,32の各端面に対
向する左右一対の上部カバー4u1,4u2とより構
成されており、それら上、下部カバー4u1,4
u2,4lはボルトb1,b2,b3によりそれぞれエン
ジン本体Eに固着される。
前記ベルト室30内には、各シリンダヘツド3
,32に設けた動弁カム軸51,52と、シリンダ
ブロツク2の端面にボルトb4を以て固着した水ポ
ンプ6のポンプ軸6aとにそれぞれクランク軸7
の回転駆動力を伝達するためのベルト伝動機構B
が収容されており、この機構Bは、クランク軸
7、動弁カム軸51,52及びポンプ軸6aにそれ
ぞれ固着されたクランクプーリ8、カムプーリ9
,92及びポンププーリ10と、それらプーリ間
に懸回されたタイミングベルト11と、このベル
ト11の弛み側に所定の張力を与えるテンシヨナ
12とを備えている。前記タイミングベルト11
は歯付ベルトであり、また各プーリ8,91,92
の外周面にはタイミングベルト11に噛合する歯
がそれぞれ設けられる。
第2図において前記水ポンプ6のポンプケース
13は、前記ポンプ軸6aを軸受14を介して回
転自在に支承すると共に、シリンダブロツク2の
端面にパツキン15を挟んで接合している。ポン
プケース13とシリンダブロツク2との対向面間
にはポンプ室16が画成されており、そこにポン
プ軸6aと一体に回転するインペラ17が収容さ
れ、このインペラ17の回転により図示しないラ
ジエタから冷却水が吸引され、且つそれがシリン
ダブロツク2及びシリンダヘツド31,32内の図
示しない冷却水路内に圧送されるようになつてい
る。ポンプケース13の内端面とポンプ軸6aと
の間には、その間を相対回転自在に密封するメカ
ニカルシールmsが設けられる。このメカニカル
シールmsは、ポンプ軸6aに固定される回転シ
ールリング19と、これにばね20の弾発力によ
り圧接する固定シールリング21と、ポンプケー
ス13に固着されるリテーナ22と、そのリテー
ナ22と固定シールリング21間を密封する伸縮
可能なブーツ23とよりなるもので、その作用は
従来周知であるので説明を省略する。
また第2図に明示されるようにポンプケース1
3の一側部13aは、その一側部13aの外面
(即ち頂面)が前記ベルト室30及びエンジン本
体E内の何れからも遮断されるように、シリンダ
ブロツク2とベルトカバー4の下部カバー4l周
縁部との間に介在している。前記ポンプケース1
3には、前記メカニカルシールms周辺で生じる
水蒸気を前記ベルト室30を迂回してエンジン外
部に排出し得る通孔24が穿設されており、この
通孔24の内端は、該メカニカルシールmsに近
接したポンプケース13の内部空間Sに開口し、
またその外端は、ポンプケース13の前記一側部
13a外面に開口している。
更に下部カバー4lの上端部には前記通孔24
の、前記一側部13a外面への開口部24aを外
部より覆つて、該開口部24aへの塵埃の直接侵
入を阻止し得る遮蔽板25が一体に形成されてお
り、この遮蔽板25内面と、ポンプケース13外
面及びシリンダブロツク2端面との間には、前記
開口部24aが直接連通する膨脹室26が画成さ
れる。また遮蔽板25の先端部は、それがシリン
ダブロツク2外面に絞り通路27を存して対向す
るように、該シリンダブロツク2の端面形状に沿
つた形状に形成される。而して通孔24の前記開
口部24aは膨脹室26及び絞り通路27を通し
てエンジン外部に常時連通するので、遮蔽板25
の特設によるも通孔24の蒸気排出機能が損なわ
れることがない。
尚、図中28は、下部カバー4lの上端縁部と
ポンプケース13との間を密封するパツキンであ
る。
次に前記実施例の作用を説明する。エンジンが
運転されると、クランク軸7の回転に応じてタイ
ミングベルト11が走行して、そのクランク軸7
の回転駆動力を動弁カム軸51,52及びポンプ軸
6aに伝達し、これにより吸、排気弁(図示せ
ず)及び水ポンプ6が作動される。その水ポンプ
6の作動中、そのポンプケース13の内部空間S
の、メカニカルシールmsに隣接した部位には、
該メカニカルシールmsを通してポンプ室16か
ら侵入した水蒸気が集まる傾向があるが、この水
蒸気は通孔24を通してポンプケース13外の膨
脹室26内に入り、さらにそこから前記絞り通路
27を経てエンジン外部へスムーズに排出され
る。
而してポンプケース13外面の通孔開口部24
aは遮蔽板25によつて覆われているので、エン
ジン外部の塵埃が該開口部24aに直接侵入する
おそれはない。また前記絞り通路27と膨脹室2
6とは互いに協働してラビリンス機能を発揮する
から、それら絞り通路27及び膨脹室26を通過
して上記開口部24aへ到達する塵埃の量は極め
て僅かである。
尚、前記実施例では、遮蔽板25とシリンダブ
ロツク2外面との間に絞り通路27を形成するよ
うにしたが、その絞り通路を遮蔽板とポンプケー
ス外面との間に形成するようにしてもよい。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、ポンプケースの
一側部を、その一側部外面がベルト室及びエンジ
ン本体内より遮断されるように、ベルトカバーの
周縁部とエンジン本体との間に介在させ、ポンプ
ケース内のシール部周辺で生じる水蒸気を前記ベ
ルト室を迂回してエンジン外部に排出し得る通孔
をポンプケースに穿設すると共に同ケースの前記
一側部外面に開口させたので、ポンプケース内の
シール部周辺で生じる水蒸気を前記ベルト室を迂
回してエンジン外部に排出し得る通孔をポンプケ
ースに穿設すると共に同ケースの前記一側部外面
に開口させたので、ポンプケース内のシール部周
辺で生じる水蒸気を前記ベルト室を迂回してエン
ジン外部に排出することができ、従つてその排出
された水蒸気がベルト伝動機構のタイミングベル
トその他の可動部分に接触するのを確実に回避で
き、その接触に起因した該可動部分の変質劣化や
発錆等の不都合を未然に防止することができる。
また前記通孔開口部を外部より覆う遮蔽板を前
記ベルトカバーに一体に形成したので、この遮蔽
板によつて、エンジン外部から上記通孔への塵埃
の直接侵入を効果的に阻止することができ、従つ
て該通孔の塵埃による閉塞や、前記シール部等へ
の塵埃の付着を未然に防止し得る。しかも斯かる
遮蔽板はこれをベルトカバーに一体化したことに
より、部品点数の増加を抑えてコストダウンを図
ることができ、またベルトカバーの組付と同時に
該遮蔽板を所定位置に簡単にセツトすることがで
きて便利である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
はエンジンの側面図、第2図は、第1図−線
よりみた要部の拡大縦断面図である。 B……ベルト伝動機構、E……エンジン本体、
ms……シール部としてのメカニカルシール、4
……ベルトカバー、6……水ポンプ、7……クラ
ンク軸、13……ポンプケース、13a……一側
部、24……通孔、24a……開口部、25……
遮蔽板、30……ベルト室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジン本体Eの一端部に、クランク軸7にベ
    ルト伝動機構Bを介して連動する水ポンプ6を連
    設すると共に、該エンジン本体Eとの間にベルト
    室30を画成するベルトカバー4を取付け、前記
    ベルト室30には前記ベルト伝動機構Bを収容す
    ると共に前記水ポンプ6のポンプケース13を臨
    ませてなるエンジンの水ポンプ装置において、前
    記ポンプケース13の一側部13aを、その一側
    部13a外面が前記ベルト室30及びエンジン本
    体E内より遮断されるように、前記ベルトカバー
    4の周縁部とエンジン本体Eとの間に介在させ、
    前記ポンプケース13内のシール部ms周辺で生
    じる水蒸気を前記ベルト室30を迂回してエンジ
    ン外部に排出し得る通孔24を前記ポンプケース
    13に穿設すると共に同ケース13の前記一側部
    13a外面に開口させ、その開口部24aを外部
    より覆う遮蔽板25を、前記ベルトカバー4に一
    体に形成したことを特徴とする、エンジンの水ポ
    ンプ装置。
JP1985159508U 1985-10-18 1985-10-18 Expired JPH0410350Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985159508U JPH0410350Y2 (ja) 1985-10-18 1985-10-18

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985159508U JPH0410350Y2 (ja) 1985-10-18 1985-10-18

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JPS6267924U JPS6267924U (ja) 1987-04-28
JPH0410350Y2 true JPH0410350Y2 (ja) 1992-03-13

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ID=31084009

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JP1985159508U Expired JPH0410350Y2 (ja) 1985-10-18 1985-10-18

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57122114U (ja) * 1981-01-19 1982-07-29

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Publication number Publication date
JPS6267924U (ja) 1987-04-28

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