JPH04103013U - 積層型ノイズフイルタ - Google Patents

積層型ノイズフイルタ

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JPH04103013U
JPH04103013U JP556791U JP556791U JPH04103013U JP H04103013 U JPH04103013 U JP H04103013U JP 556791 U JP556791 U JP 556791U JP 556791 U JP556791 U JP 556791U JP H04103013 U JPH04103013 U JP H04103013U
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保男 藤木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価かつ小型の積層型ノイズフィルタを提供
する。 【構成】 電極付セラミックグリーンシート16,24
および32をセラミックグリーンシート14aとともに
積層し、圧着し、焼成して積層体12を形成する。積層
体12内には、外側の2箇所の電極18と電極26とが
対向する部分で第1ノイズ除去素子が、電極18と電極
34とが対向する部分で1つの第2ノイズ除去素子が、
そして電極26と電極34とが対向する部分でもう1つ
の第2ノイズ除去素子が形成される。各内部電極と接続
されるように、積層体12の外表面に外部電極を形成し
て積層型ノイズフィルタを得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は積層型ノイズフィルタに関し、特にたとえば電子機器に対する妨害 ノイズおよびそれからの発生ノイズの除去に用いられる、新規な積層型ノイズフ ィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のノイズフィルタは、プリント基板あるいはノイズフィルタ用の ボックスにコンデンサなどの部品を装着したものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のノイズフィルタは個々の部品の集合体であるので、部品の装着 にコストがかかり、回路を組むのに必要なスペースが大きかった。 また、ノイズフィルタ回路のハイブリッド化の例として実公平1−24901 号がある。これは、素子を装着し易いように形成された板状磁性体からなる基板 上に導電パターンを形成し、コンデンサおよびコイルを装着し、外部引き出し用 に短針リードピンを使用したものである。しかし、これもコンデンサやコイルな ど個々の部品を装着して組み立てたものであり、装着コストの低減および小型化 は図られていない。
【0004】 それゆえに、この考案の主たる目的は、安価にしてかつ小型化を図ることがで きる、新規な積層型ノイズフィルタを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、積層したセラミックグリーンシートを焼成した積層体の外表面に 第1および第2の端子電極ならびにアース電極が付与された積層型ノイズフィル タであって、積層体内に、第1の端子電極と第2の端子電極との間に接続される 1つの第1ノイズ除去素子を形成するとともに、第1の端子電極とアース電極と の間および第2の端子電極とアース電極との間にそれぞれ接続される2つの第2 ノイズ除去素子を形成した、積層型ノイズフィルタである。
【0006】
【作用】
たとえば、ノイズ除去素子がコンデンサの場合、第1ノイズ除去素子がアクロ ス・ザ・ラインコンデンサとして機能し、第2ノイズ除去素子がラインバイパス コンデンサとして機能する。ただし、ノイズ除去素子はバリスタ機能を有するも のでもよい。
【0007】
【考案の効果】
この考案によれば、1つの第1ノイズ除去素子および2つの第2ノイズ除去素 子が1つの積層体内に形成できるので、従来のように個々の部品を組み合わせて 作るノイズフィルタに比べて、非常に安価でかつ小型になる。 この考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【実施例】
図1を参照して、この実施例の積層型ノイズフィルタ10は図2に示すように 7枚のグリーンシートを積層して形成した積層体12を含む。 この積層体12を作るとき、まず、たとえば誘電体セラミックグリーンシート 14aが準備される。
【0009】 グリーンシート14aには、同様の誘電体セラミックからなる電極付グリーン シート16が重ねられる。電極付グリーンシート16はグリーンシート14bの 上面に縁部から一定間隔をおいて形成された電極18を含む。そして、電極18 の一方長辺部には、所定の間隔をおいて接続電極20および22が、グリーンシ ート14bの短辺方向に突出して、その先端がグリーンシート14bの長辺部の 表面と面一になるように形成される。
【0010】 この電極付グリーンシート16に、同様の誘電体セラミックからなる電極付グ リーンシート24が重ねられる。電極付グリーンシート24はグリーンシート1 4cの上面に縁部から一定間隔をおいて形成された電極26を含む。そして、電 極26の一方長辺部には、所定の間隔をおいて接続電極28および30が、接続 電極18および20と同じように形成される。電極付グリーンシート24は、電 極付グリーンシート16に重ねられるとき、接続電極28および30が電極付グ リーンシート16の接続電極20および22と反対方向に配置されるように重ね られる。
【0011】 そして、この電極付グリーンシート24に、同様に誘電体セラミックからなる 電極付グリーンシート32が重ねられる。電極付グリーンシート32はグリーン シート14dの上面に、その長辺縁部から一定間隔をおいて形成された電極34 を含む。そして、電極34の両端部には、グリーンシート14dの短辺縁部まで の幅を持ちかつ同短辺縁部と平行に同じ長さに形成されるアース接続電極36が 形成される。
【0012】 この電極付グリーンシート32には、電極付グリーンシート16が、既に重ね られている電極付グリーンシート16と同じ向きに重ねられ、さらに、その電極 付グリーンシート16に電極付グリーンシート24が、これも既に重ねられてい る電極付グリーンシート24と同じ向きに重ねられる。 そして、その電極付グリーンシート24の上面にグリーンシート14aが重ね られ、全体に圧接して、セラミックグリーンシート積層体を形成する。そのセラ ミックグリーンシート積層体を焼成すると図1図示の積層体12となる。
【0013】 焼成後の積層体12の長辺部には、図1に示すように、電極付グリーンシート 16および24に形成された各接続電極の位置に対応して、端子電極38,40 ,42および44がたとえば導電ペーストを塗布することによって形成される。 端子電極38〜44は積層体12の長辺部側面の一部,上面の一部および底面の 一部を覆うようにコ字状に形成される。すなわち、電極付グリーンシート16の 接続電極20に対応する位置には端子電極38が、また接続電極22に対応する 位置には端子電極40がそれぞれ形成される。また、電極付グリーンシート24 の接続電極28に対応する位置には端子電極42が、接続電極30に対応する位 置には端子電極44がそれぞれ形成される。各端子電極38〜44は、それに対 応する位置の各接続電極に導通される。そして、積層体12の短辺部には、電極 付グリーンシート32(図2)のアース接続電極36に導通するアース電極46 が、各端子電極38〜44と同様に、たとえば導電ペーストを塗布することによ って形成される。
【0014】 このようにして形成される積層型ノイズフィルタ10は、図3に示す等価回路 で表される。 この実施例の積層型ノイズフィルタ10においては、図3に示す第1ノイズ除 去素子であるアクロス・ザ・ラインコンデンサ48は、図2に示す電極付グリー ンシート16と電極付グリーンシート24との重ね合わせによって形成される。 すなわち、電極付グリーンシート16の電極18と電極付グリーンシート24の 電極26とがグリーンシート14cを挟んでアクロス・ザ・ラインコンデンサ4 8を形成する。このアクロス・ザ・ラインコンデンサ48の静電容量は電極付グ リーンシート16と電極付グリーンシート24とを交互に適宜積み重ねることに よって設計容量に設定される。
【0015】 また、図3に示す第2ノイズ除去素子である2つのラインバイパスコンデンサ 50は、図2に示す電極付グリーンシート16,電極付グリーンシート32およ び電極付グリーンシート24の重ね合わせによって形成される。すなわち、電極 付グリーンシート16の電極18と電極付グリーンシート32の電極34とがグ リーンシート14bを挟んで1つのラインバイパスコンデンサ50を形成する。 そして、電極付グリーンシート24の電極26と電極付グリーンシート32の電 極34とがグリーンシート14dを挟んでもう1つのラインバイパスコンデンサ 50を形成する。このラインバイパスコンデンサ50の静電容量は、電極付グリ ーンシート32と電極付グリーンシート16または電極付グリーンシート24と を交互に適宜積み重ねることによって設計容量に設定される。このように形成さ れるラインバイパスコンデンサ50は3端子構造であるので、アース端子のない 2端子構造の場合に比べて高周波特性が改善されている。
【0016】 なお、電極付グリーンシート16または電極付グリーンシート24を2枚以上 積層することによって、各コンデンサの電流容量を増大することもできる。 また、誘電体セラミックの代わりにバリスタ機能を持つZnO系あるいはSr TiO3 系などの材料からなるセラミックグリーンシートを使用した場合、積層 型ノイズフィルタ10は図4に示す等価回路で表される。この場合、積層型ノイ ズフィルタ10はサージ吸収機能を高めたノイズフィルタとなる。
【0017】 次に、積層体12の他の構成例として図5に示すような構成が考えられる。図 5に示す構成においては、図2に示す電極付グリーンシート32が電極付グリー ンシート32´に置き換えられる。電極付グリーンシート32´は、図2に示す 電極付グリーンシート32における電極34が、その長辺部と平行にスリット5 2が形成された電極34´に置き換えられたものである。この電極付グリーンシ ート32´のスリット52は誘電体セラミックグリーンシートどうしが重なる部 分を設けてデラミネーションを防止するためのものである。
【0018】 また、図5においては、図2における電極付グリーンシート32を挟む電極付 グリーンシート16および電極付グリーンシート24は、電極付グリーンシート 16´および電極付グリーンシート24´にそれぞれ置き換えられる。電極付グ リーンシート16´は、図2に示す電極付グリーンシート16における電極18 が、その略中央部に幅方向に延びた長方形状の切欠き54が形成された電極18 ´に置き換えられたものである。また、電極付グリーンシート24´は、図2に 示す電極付シート24における電極26が、その略中央部に幅方向に延びた長方 形状の切欠き56が形成された電極26´に置き換えられたものである。この電 極付グリーンシート16´および電極付グリーンシート24´の切欠き54およ び56は回路内に所定のインダクタンスを形成するためのものである。すなわち 、この切欠き54および56を形成することによって細くなった電極18´およ び26´の一部がインダクタンスを形成する。そして、電極付グリーンシート1 6´および電極付グリーンシート24´を使用すれば、電極付グリーンシート3 2´と併せてデラミネーションを防止することができる。
【0019】 このような積層体12を用いた積層型ノイズフィルタ10は、図6に示す等価 回路で表される。この場合、図5に示す電極付グリーンシート16´の切欠き5 4および電極付グリーンシート24´の切欠き56が図6に示すコイル58を形 成する。これによって、ノイズ除去効果を高めるとともに品質的に安定した積層 型ノイズフィルタを得ることができる。
【0020】 また、先の実施例と同様に、各々のセラミックグリーンシートをZnO系ある いはSrTiO3 系などのバリスタ機能を持つ材料からなるセラミックグリーン シートに置き換えることによって、図7に示す等価回路で表される高いサージ吸 収機能を有する積層型ノイズフィルタ10が得られる。 なお、図1に示す積層型ノイズフィルタ10ではアース電極46が2つ形成さ れているが、これはいずれか一方のみであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示される積層型ノイズフィルタの積層体
の構成の一例を示す斜視図である。
【図3】図2に示される構成の積層体を用いた積層型ノ
イズフィルタを表す等価回路である。
【図4】図2に示される誘電体からなるセラミックグリ
ーンシートをバリスタ機能を持つセラミックグリーンシ
ートに置き換えた場合の積層型ノイズフィルタを表す等
価回路である。
【図5】図1に示される積層型ノイズフィルタの積層体
の構成の他の例を示す斜視図である。
【図6】図5に示される積層体を用いた積層型ノイズフ
ィルタを表す等価回路である。
【図7】図5に示される誘電体からなるセラミックグリ
ーンシートをバリスタ機能を持つセラミックグリーンシ
ートに置き換えた場合の積層型ノイズフィルタを表す等
価回路である。
【符号の説明】
10 …積層型ノ
イズフィルタ 12 …積層体 14a,14b,14c,14d …セラミッ
クグリーンシート 16,24,32,16´,24´,32´…電極付グ
リーンシート 18,26,34,18´,26´,34´…電極 20,22,28,30 …接続電極 36 …アース接
続電極 38,40,42,44 …端子電極 46 …アース電
極 52 …スリット 54,56 …切欠き

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層したセラミックグリーンシートを焼成
    した積層体の外表面に第1および第2の端子電極ならび
    にアース電極が付与された積層型ノイズフィルタであっ
    て、前記積層体内に、前記第1の端子電極と前記第2の
    端子電極との間に接続される1つの第1ノイズ除去素子
    を形成するとともに、前記第1の端子電極と前記アース
    電極との間および前記第2の端子電極と前記アース電極
    との間にそれぞれ接続される2つの第2ノイズ除去素子
    を形成した、積層型ノイズフィルタ。
JP1991005567U 1991-02-13 1991-02-13 積層型ノイズフィルタ Expired - Lifetime JP2552317Y2 (ja)

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