JPH0399095A - ジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその製造中間体並びにそれらの製造法 - Google Patents

ジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその製造中間体並びにそれらの製造法

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JPH0399095A
JPH0399095A JP23579989A JP23579989A JPH0399095A JP H0399095 A JPH0399095 A JP H0399095A JP 23579989 A JP23579989 A JP 23579989A JP 23579989 A JP23579989 A JP 23579989A JP H0399095 A JPH0399095 A JP H0399095A
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Makoto Takahashi
信 高橋
Yorinobu Maeda
前田 頼伸
Norihiko Kakehi
筧 敬彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ジエチレントリアミン三酢酸化合物に関し、
更に詳しくは、胆石溶解作用を有するウルソデオキシコ
リルジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその製造中
間体並びにそれらの製造法に関する。
従来の技術 胆石治療剤として繁用ざれている薬物としては、ウルソ
デオキシコール酸及びケノデオキシコール酸が知られて
いる。
更に、特開昭60−1 61996号公報には、ウルソ
デオキシコール酸又はケノデオキシコール酸とアスパラ
ギン酸、グルタミン酸、セリン又はカルボキシメチルグ
リシンとをアミド結合した化合物が、外殻石灰化したコ
レステロール系胆石を溶解する効果があることが報告ざ
れている。
発Bffi解決しようとする課1 しかしながら、ウルソデオキシコール酸及びケノデオキ
シコール酸は、純コレステロール石に対してのみ有効で
あり、他のコレスデロール系胆石、例えば、カルシウム
を含有するコレステロール混或石又はコレステロール混
合石、更には、ビリルビンカルシウム石又は炭酸カルシ
ウム石等に対しては、その溶解効果が疑問視ざれている
一方、特開昭60 − 1 6 1 996M公報記載
の化合物は、外殻石灰化したコレステロール系胆石の溶
解作用が最も高いとざれているN−ウルソデオキシコリ
ノレーN一カノレポキシメチノレグリシン(以下「化合
物A」と仮称する〉でも、生体に存在する代表的な化合
物であるグリコケノデオキシコール酸に比較して約2〜
3倍程度であるに過ぎない。
本発明者らは、胆汁酸誘導体を鋭意研究した結果、ウル
ソデオキシコリルジエチレントリアミン三酢酸化合物が
、カルシウム含有胆石、特に炭酸カルシウム含有胆石を
胆汁中で強力に溶解することを知り、本発明に到達した
1nを解゜するための 段 本発明によれば、下記構造式[I1 で示されるジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその
生理学的に許容される塩並びにその製造中間体並びにそ
れらの製造法が提供ざれる。
本発明において、生理学的に許容される塩とは、モノ、
ジもしくはトリアルカリ塩、モノもしくはジ鉱酸塩又は
トリアンモニウム塩をいう。アルカリ塩としては、例え
ばナトリウム塩又はカリウム塩が、鉱酸塩としては、例
えば塩酸塩、FiA酸塩又は硝酸塩が夫々挙げられる。
上記構造式[I]のジエチレントリアミン三酢酸化合物
は、下記構造式[■] (以下余白) で示されるトリアミン化合物と下記一般式[II1]X
−C日zCOO口   [■] (式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表わす。)で示
されるハロゲン化酢酸とを、塩基の存在下で反応させて
製造することができる。
反応割合は、トリアミン化合物[11]に対してハロゲ
ン化酢1[II1]を3〜10倍モル量とする。
反応溶媒は、水が適当である。ハロゲン化酢酸[Inl
としては、クロロ酢酸、ブロモ酢酸又はヨード酢酸が挙
げられるが、クロロ酢酸又はブロモ酢酸が好ましい。使
用する塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム又は水酸化カリウム等が挙げられる。反応温度は、
30〜95℃、好ましくは40〜60℃の範囲内とし、
反応時間は、1〜4 8 0.’f間、好ましくは5〜
24時間程度とする。
ジエチレントリアミン三酢酸化合物[工]は、反応終了
時の塩基性溶液を、鉱酸、例えば塩酸又は硫酸を用いて
p1−1約2.5に調節することにより遊離酸の形態で
分離することができる。得られる遊離酸は、必要に応じ
てカラムクロマトグラフィーに付して精製する。
ジエヂレントリアミン三酢酸化合物[I]の生理学的に
許容される塩は、ジエチレントリアミン三酢酸化合物[
工]又はそれの水溶液に、過剰量のアンモニア水、1、
2もしくは3倍当量のアルカリ又は1もしくは2倍当量
の鉱酸を加え、ついでこれを減圧乾固することにより製
造できる。使用するアルカリとしては、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリ
ウムが、鉱酸としては、塩酸、硫酸又は硝酸lメ夫々挙
げられる。
前記のトリアミン化合物[■]は、下記一般式[IV] (式中、R1は、水素原子、ペンジルオキシカルボニル
基又はt−プチルオキシ力ルボニル基を表わし、R2は
、ペンジルオキシ力ルボニノレ基、t−プチルオキシ力
ルボニル基又は゛トリヂル基を表わす。)で示されるア
ミド化合物を接触還元又は酸で加水分解して製造(以下
これを「第1法」という)するか、あるいは、下記一般
式EV](式中、R3は、炭素数1〜4の直鎖又は分岐
状のアルキル基を表わす。)で示される混酸無水物と1
0〜50倍モル昆のジエチレントリアミンとを縮合させ
て製造(以下これを「第2法」という〉することができ
る。
第1法にあける接触還元は、通常使用される方法を採用
することができる。また、加水分解で使用する酸として
は、例えば塩酸、酢酸またはこれらの混合液が挙げられ
る。
第2法における反応溶媒は、テトラヒド口フラン、ジオ
キサン、メタノール、クロロホルムもしくは水又はこれ
らの二種以上からなる混合液が適当である。反応温度は
、−30〜20℃、好ましくは−]O〜10’Cの範囲
内とし、反応時間は、10分〜48時間、好ましくは1
〜12時間程度とする。
トリアミン化合物[]I]は、上述の第1法又は第2法
で製造することができるが、得られるトリアミン化合物
[■]の純度及び次工程での処理を考慮すれば、第1法
を採用するのが望ましい。
第1法での原料となるアミド化合物[IV]は、前記一
般式[V]で示される混酸無水物と下記一般式[VIコ 1 (式中、R 及びR2は前記と同意義である。)で示さ
れる化合物とを縮合させて製造することができる。
反応割合は、混酸無水物[V]に対して化合物[ Vl
 ]を0.5〜2倍モル量とする。反応溶媒は、テトラ
ヒド口フラン、ジオキサン、メタノール、クロロホルム
もしくは水又はこれらの二種以上からなる混合液が適当
である。反応温度は、−30〜20℃、好ましくは−1
0〜10’Cの範囲内とし、反応時間は、10分〜48
時間、好ましくは1〜12時間程度とする。
化合物[ Vl ]は、ジエチレントリアミンとペンジ
ルオキシカルボニノレクロライド、ジーt−プチルージ
カルボナート又はトリチルクロライドとを用い、一般的
なアミノ保護基導入法(ペプチド合成の塁礎と実験 1
7〜39頁 昭和60年1月20日丸善株式会社発行)
に準じて製造することができる。
第2法での原料及びアミド化合物[1v]の原料となる
混酸無水物[V]は、ウルソデオキシ=1一ル酸とクロ
ロギ酸アルキルとを酸受容体の存在下に反応させて製造
することができる。
反応割合は、ウルソデオキシコール酸に対してクロロギ
酸アルキルをほぼ当モル量とする。使用するクロロギ酸
アルキルとしては、クロロギ酸エチル又はクロロギ酸イ
ソブチルが挙げられる。酸受容体としては、トリエチル
アミン、トリブヂルアミン又はN−メチルモルホリンが
挙げられる。
反応溶媒は、ジオキサン又はテトラヒド口フランが適当
である。反応温度は、−20〜10℃とし、反応時間は
、1分〜3時間とする。本反応は、ほぼ定量的に進行し
、かつ得られる混酸無水物[V]が不安定であるため、
単離することなく反応混合液のまま次■程に使用する。
作用 ジエチレントリアミン三酢酸化合物[I]の炭酸カルシ
ウム含有胆石に対する溶解作用を以下に詳述する。溶解
作用は、胆汁中での炭酸カルシウム(CaCO3)溶解
能で評価した。
試験は、人工胆汁モデル2rd!に過剰量の炭酸カルシ
ウムを添加し、密栓下37℃で18時間インキユベート
したのち、これを300Orpmで遠沈し、得られる上
澄液に溶解した炭酸カルシウム量を原子吸光度計にて測
定することにより行った。
人工胆汁モデルは、ジエチレントリアミン三酢酸化合物
[I]が1 6mM,レシチンが8mM及びコレステロ
ールが4mMとなるように0.01Mリン酸緩衝液(p
H7.4及び8.3〉に溶解して調製した。ジエチレン
トリア且ン三酢酸化合物[工]をグリコケノデオキシコ
ール酸又は化合物Aに変更した以外は上述と同様に処理
し、これら二化合物の炭酸カルシウム溶解能を比較のた
め試験した。結果を下記表に示す。なお、同表中、括弧
内の数値は、特開昭60−161996号公報に記載さ
れたものであり、参考のため併記した。
表 上記表から明らかなように、本発明のジエチレントリア
ミン三酢酸化合物[I]は、グリコケノデオキシコール
酸及び化合物Aに比べ、はるかにm t’L タFi 
Mカルシウム溶解能を具備していることが認められる。
本発明を参考例及び実施例をもって更に説明する。
参11例」一(化合物[VI]> ジエヂレントリアミン215m(1.99モル)をクロ
ロホルム200mに溶解し、これにトリチルクロライド
111.l (0.401モル〉をクロロホルム860
−に溶解した溶液を水冷下に滴下し、一夜室温で攪拌し
た。この反応液を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
たのら溶媒を減圧留去した。得られた残留物をクロロホ
ルムーメタノール混合液{容量比5:1}を展開液とす
るアルミナカラムクロマi〜グラフィーに付し、油状の
N−トリチルジエチレントリアミン124.2グを得た
。トリチルクロライドをベースとする収率は89.7%
であった。
参考例2(化合物[VI]) ジエチレントリアミン21.5d(199.0ミリモル
)をクロロホルム40mに溶解し、これに35%ペンシ
ルオキシカルポニルクロライドトルエン溶液4.8!M
!(10.0ミリモル)をクロロホルム50艷に溶解し
た溶液を水冷下に滴下し、一夜室温で随拌した。この反
応液を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減
圧留去した。jqられた残留物をクロロホルムーメタノ
ール混合液(@量比20 : 1 )を展開液とするア
ルミナ力ラムクロマトグラフイーに付し、浦状のN,N
”−ジベンジノレオキシカノレボニルジエチレントリア
ミン0.56yを得た。ペンジノレオキシカノレボニル
クロライドをベースとする収率は30.3%であった。
次に、展開液をクロロホルムーメタノール混合液(容量
比5:1〉に変更してアルミナ力ラム層を溶出し、油状
のN−ペンジルオキシ力ルボニルジエチレントリアミン
0.279もj専た。ペンジルオキシ力ルポニルクロラ
イドをペースとする収率は11.4%であった。
参考例3(化合物[VI]) ジエチレントリアミン21.!M(199.0ミリモル
〉をジオキサンー水混合液(容量比2:1〉40Hに溶
解した溶液に、氷冷滑拌下、I PA定水酸化ナトリウ
ム水溶液10dとジーt−ブチルージカノレボナ−1〜
2.4g(1 1.0ミリモノレ)とを加え、ついで室
温で30分間潰拌した。この反応液をクロロホルムで抽
出し、クロロホルム層を水洗乾燥したのら溶媒を減圧留
去した。得られた残留物をクロロホルムーメタノール混
合液(容量比20 : 1 )を展開液とするアルミナ
力ラムクロマトグラフィーに付し、油状のN.N”−ジ
t−プチルオキシ力ルポニルジエヂレントリアミン0.
46gを得た。ジーt−ブチノレージカノレボナートを
ベースとする収率は27.6%であった。
参考例4(混酸無水物[V]) ウルソデオキシコール酸11. 8CJ(30.1ミリ
モル〉、テトラヒド口フラン50m及びトリエチルアミ
ン4.30d(30.8ミリモル)の混合液に、−4〜
−1℃でクロロギ酸イソブヂル4.OOd(30.8ミ
リモル)を滴下し、−2〜1℃で2時間攪拌し、イソブ
チル ウルソデオキシコリルカルボナート14.8g(
収率は定量的〉を含む反応混合液を得た。
髪立里亙(混酸無水物[V]) ウルソデオ−キシコール酸5.0g(1 2.7ミリモ
ル〉、ジオキサン20d及びトリブヂルアミン3.6d
(15.1ミリモル〉の混合液に、5〜10’Cでクロ
ロギ酸エチル1.4d(14.7ミリモル〉を滴下し、
同温度で15分間攪拌しエチル ウルソデオキシコリノ
レカルボナート5.9g(収率は定量的〉を含む反応混
合液を得た。
実施例1(アミド化合物[IV]) テトラヒド口フラン40mAにN一トリチルジエチレン
トリアミン11.5g(33.3ミリモル〉を溶解した
溶液に、イソブチル ウルソデオキシコリノレカノレボ
ナート14.El(30.1ミリモル)を−6〜O℃で
添加し、更に−8〜−3℃で1時間攪拌した。得られた
反応液の溶媒を減圧留去し、残留物をクロロホルムーメ
タノール混合液(容量比50 : 1 )を展開液とす
るアルミナ力ラムクロマトグラフィーに付し、N−トリ
チルーN //一ウルソデオキシコリルジエチレントリ
アミンの白色結晶15.1グ(収率69.8%〉を1q
た。
融点:113〜117℃ 赤外吸収スペクトル(KBr, cm−1) ;164
5.1550 大豊廻2(アミド化合物[IV]) N−トリチルジエチレントリアミン11.5gの代わり
にN,N”−ジベンジルオキシカルボニルジエチレント
リアミン12.49 (33.3ミリモル)を用いた以
外は、実施例1とほぼ同様に処理し、N,N”−ジベン
ジノレオキシカノレボニノレN −ウルソデオキシコリ
ルジエチレントリアミンのガラス状物質11.HF(収
率49.5%)を1qた。
実施例3(アミド化合物[IV]) N−トリチルジエチレントリアミン11.5tiJをN
,N”−ジーt−プチルオキシ力ルボニルジエチレント
リアミン10.19 (33.3ミリモル)に変更した
以外は、実施例1とほぼ同様に処理し、N,N′−ジー
t−プチルオキシ力ルボニルーN −ウルソデオキシコ
リルジエチレントリアミンのガラス状物質6.3g(収
率30.9%〉を得た。
実施例4〈トリアミン化合物[■]〉 N−トリチル−N″−ウルソデオキシコリルジエチレン
トリアミン3.Oi (4.28ミリモル〉を酢11 
5dに溶解し、これに水5dを加え36〜40℃で1.
2時間攪拌した。冷後、析出物を濾別し、濾液に水14
0−を加え、17%(W/V)水酸化ナトリウム水溶液
にてpl−111とし、ついでこれをn−ブタノールで
抽出した。
n−ブタノール層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
したのち減圧乾固し、Nrt,クルソデオキシコリルジ
エチレントリアミンの無色ガラス状物質2.On (収
率は定量的)を}qた。
赤外吸収スペクトル(KBr,Cm”):1640.1
550 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6)δ;0.61
 (3口,S),0.87 (3目,S〉,0.88 
(3目,d),0.90〜2.20(26日,m>,2
.42 〜2.60 (6口,m>.3.09 (2口
, q,J−6口z),3.10〜3.56 (5日,
m>,3.90( 1 目,   br).   4.
   40  (1  口,   br),7.86 
(1口,t,J=6日2) X厘里互(トリアミン化合物[■]〉 N,N”−ジベンジルオキシ力ルボニルーN“ーウルソ
デオキシコリルジエチレントリアミン3.29 (4.
28ミリモル)をメタノール5−、酢M2d及び水3d
の混合液に溶解した。この溶液にパラジウム黒30ml
を添加し、常温、常圧にて5時間接触還元した。ついで
触媒を濾別し、濾液に水140dを加え、以下実施例4
とほぼ同様に処理し、N“−ウルソデオキシコリルジエ
チレントリアミンの無色ガラス状物!1.92g(収率
94.2%)を1qた。この物質の赤外吸収スペクトル
及び核磁気共鳴スペクトルは、実施例4に記載したもの
と一致した。
丈思史旦(トリアミン化合物[■]) N,N”−ジーt−プチルオキシ力ルボニルーN“−ウ
ルソデオキシコリルジエチレントリアミン2.9g(4
.28ミリモル)を4規定塩酸一ジオキサン混合液(容
量比1:1)20dに溶解し、室温で一夜潰拌した。こ
の反応液に水140dを加え、以下実施例4とほぼ同様
に処理し、N“ウルソデオキシコリルジエチレントリア
ミンの無色ガラス状物質1.889 (収率92.O%
〉ヲ得た。この物質の赤外吸収スペクトル及び核磁気共
鳴スペクトルは、実施例4に記載したものと一致した。
実施例7(トリアミン化合物[■]〉 ジオキサン20−及びエチル ウルソデオキシコリノレ
カルボプート5.99 (12.7互リモノレ)の混合
液を、ジエチレントリアミン25. 2/Fli!(2
33.3ミリモル〉に5〜10℃で少量ずつ滴下し、同
温度で3時間滑拌した。この反応液を水中に注入し、酢
酸エチルで抽出した。この酢酸エチル層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ついで溶媒を留
去し、N“−ウルソデオキシコリルジエチレントリアミ
ンの粘稠性物質3.6gを14だ。この物質の純度は、
68%であった。
実施例8(ジエチレントリアミン三酢酸化合物[■]) ブロモ酢酸2.4i (17.5ミリモル〉を水15d
に溶解し、この溶液を8%炭酸ナトリウム水溶液を用い
てp目7.2に調整した。この調整液を50℃で、N“
−ウルソデオキシコリルジエチレントリアミン1.60
g(3.35ミリモル)を含イ1する水15rnlに添
加した。ついで攪拌下50℃で、この混合液に8%炭酸
ナトリウム水溶液を滴下しながら、まず1.5時間かけ
てp1−1を7.5〜8.5に調整し、更に12時間か
けて最終p日を8.0〜8.5に調整した。この反応液
を冷却し、1規定塩酸でp日2.5とし、rl −ブタ
ノールを用いて抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し
、無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、溶媒を留去した
。残留物をエタノール−28%アンモニア水混合液(容
量比9:1〉を展開液とするシリカゲル力ラムクロマト
グラフィーに付し、溶出液を減圧乾固した。得られた残
渣に水2(M!を加え、1規定塩酸でp日2.5とした
。得られる析出物を濾取し、減圧乾燥し、N“−ウルソ
デ?キシコリルジエチレントリアミン一N,N,N′一
三酢酸の無色粉末1.05y (収率48.1%)を得
た。
融点;137〜140’C 赤外吸収スペクトル(KBr,cm’);2700〜2
300,1730,1640,1545 元素分析値(C34日.■N30,として〉二理論値(
%) C, 62.65口,  8.81 N,  6
.45実測値(%)   62.59    8。78
    6.40実施例9(ジエチレントリアミン三酢
酸化合物[■コ 〉 実施例7で得られたN“−ウルンデオギシコリルジエチ
レントリアミンの粘稠性物?’j3.6Uを用い、条件
を若干変更した以外tよ、実施例8とほぼ同様に処理し
、N”−ウルソデオキシコリルジエチレントリアミン−
N,N,N”一三酢酸の無色粉末0.869 (収率1
7.5%)を得た。この粉末の融点及び赤外吸収スペク
トルは、実施例8に記載したものと一致した。
元素分析値(C34H57N3 o9として);埋論1
直(%)  C.  62.65  目,   8.8
1  N,   6.45実測値(%)   62.5
5    8.84    6.40実施例10(ジエ
チレントリアミン三酢酸化合物[I]の生理学的に許容
される塩〉実施例8のシリカゲノレ力ラムク口マトグラ
フィーで得られる溶出液を濃縮し、これに適当量のトル
エンを加え、′a縮液中の水を共沸除去したのち乾固し
た。ついで残留物を少量のメタノールに溶かし、これに
適当量の酢酸エチルを加えて結晶化させ、N −ウルソ
デオキシコリルジエチレントリアミンーN,N,N′一
三酢酸 三アンモニウム塩1.30g(収率55.3%
〉を得た。
融点;213〜223゜C 赤外吸収スペクトル(KBr, cm−1) ;159
5.1400 元素分析値(034目。6N6 o,として);理論1
直(%)  C,  58.10  口,   9.4
6  N,  11.96実測値(%)58。38  
  9.47   11.89及里L匁浬 本発明のジエチレントリアミン三酢酸化合物[I]及び
その生理学的に許容される塩は、カルシウムを含有する
種々の胆石の溶解剤として利用できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその
    生理学的に許容される塩。
  2. (2)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるトリアミン化合物と一般式 X−CH_2COOH (式中、Xは、塩素、臭素又はヨウ素を表わす。)で示
    されるハロゲン化酢酸とを、塩基の存在下で反応させる
    ことを特徴とする式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるジエチレントリアミン三酢酸化合物及びその
    生理学的に許容される塩の製造法。
  3. (3)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるトリアミン化合物。
  4. (4)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は、水素原子、ベンジルオキシカルボニ
    ル基又はt−ブチルオキシカルボニル基を表わし、R^
    2は、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシ
    カルボニル基又はトリチル基を表わす。)で示されるア
    ミド化合物を接触還元又は酸で加水分解することを特徴
    とする式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるトリアミン化合物の製造法。
  5. (5)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^3は、炭素数1〜4の直鎖又は分岐状のア
    ルキル基を表わす。)で示される混酸無水物と10〜5
    0倍モル量のジエチレントリアミンとを縮合させること
    を特徴とする式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるトリアミン化合物の製造法。
  6. (6)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は、水素原子、ベンジルオキシカルボニ
    ル基又はt−ブチルオキシカルボニル基を表わし、R^
    2は、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシ
    カルボニル基又はトリチル基を表わす。)で示されるア
    ミド化合物。
  7. (7)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^3は、炭素数1〜4の直鎖又は分岐状のア
    ルキル基を表わす。)で示される混酸無水物と一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は、水素原子、ベンジルオキシカルボニ
    ル基又はt−ブチルオキシカルボニル基を表わし、R^
    2は、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシ
    カルボニル基又はトリチル基を表わす。)で示される化
    合物とを縮合させることを特徴とする一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1及びR^2は前記と同意義である。)で
    示されるアミド化合物の製造法。
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